ラテ飼育格闘日記(552)

何だかんだと忙しいというか、慌ただしい一週間だった。ラテはといえば散歩のために外に出ることは嬉しいが歩くのは嫌…といった状況が続いている。今からこんな調子では真夏が思いやられるが無理をせずに散歩させるのがオトーサンの役目だと思いつつ、日陰の歩道に10分も15分も座り込まれて動かないので気が滅入ってくる。


梅雨入りしたとはいえ雨続きというわけではないが、いまいち天気ははっきりしない。しかしオトーサン的には雨が降らない限りこの季節はピーカンの青空より曇っていた方が気温も低めだから散歩がしやすいので歓迎だ。
しかし相変わらずラテはあまり歩きたくないようだ。

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※満面の笑顔!


先日の朝、小学生の登校時間に間に合わせようと家を出た。とはいえ小学校に至る道は狭い歩道でもあり、途中でラテがウンチをしたりすれば邪魔になるからとオトーサンは10分程度早めに出て、まずは裏道へ誘い排泄を促すことにしている。
いつもいつも目算通りにことが運ぶわけではないが、朝の散歩ではだいたいこの間に排泄を済ませてくれるのでそれを処置してから学童たちが歩く道へと入る。

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※お馴染みファミリーのオカーサンに出会って喜ぶラテ


その日もそんな感じで進んだが、僅かに…数分時間が早かったようでラテはまだ見知っている子供たちに会わずに歩道を進む。
途中で土盛りの土手があるが、オカーサンと一緒に通過するような場合にはほぼ素通りするのが普通だ。
オトーサンとしては土手に登れば穴掘りしたりと足や体が土まみれになるから後が大変であまり歓迎したくない。しかしちょうど振り返ると知っている子供たち数人の姿を見たラテは急にその土手に駆け上り、遊びのポーズをとる。
それは女子たちへのアピールなのだ。やはり嬉しいのかこれ見よがしに穴掘りしたり狭いところを駆けずり回る。

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※子供たちを意識して土手を駆けずり回る


その後はしばらく学校に向かって歩き始めたのでいつもの通りこのまま校門まで行ってみようとオトーサンは考えた。しかしラテのテンションはまた下がってきたようで歩き方もノロノロだ。
先ほど土手で駆けずり回った同じワンコとは思えない。
道半ばほど歩いたものの、そこでラテはエンストしてしまった。それもいま来た方向を向いてお座り状態で動かないのだ。

オトーサンの想像だが、本当に好きな女子たちがまだいないのでこうして待っていれば来るのではないかと考えているに違いない。そしてしばらくすると大好きな女子たちのグループがラテを見つけて笑顔で駆けつけてくれると現金なものでラテも笑顔で立ち上がる。
女子たちは「どうしたのラテ、そこに座っていると渋滞しちゃうよ」と笑う。

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※やっとお馴染みの女子たちに会えてラテは幸せそうだ


それではこのまま一緒に学校に向かうのかと思いきや、それは嫌だと動かない。子供たちも「じゃあね、ラテ」と背を向けて学校に向かうがラテはどうしたことか追わずに来た道を戻りはじめた。
具体が悪いわけではないようだが、なかなかに難しい娘なのでる(笑)。

さて、薄曇りの夕方にラテをお馴染みの公園に連れて行った。ラテの姿を見た子供たちが「あっ、ラテが来た」「ラテちゃ〜ん」と5人ほどの女子が駆け寄ってくれるが低学年の子供ほど熱心というか執拗で撫でるだけでは飽き足らず、頬ずりしたり中には抱きしめたりする子もいる。

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※ラテは揉みくちゃの歓迎をうける(笑)


それでもラテは嬉しそうで大人しく尻尾を振っているが、そうした状態が続くと次第に尻尾が下がっててくる。それを見定めたオトーサンは「さて、ラテ歩こうか」とリードを引いた。
そして公園内を数メートルゆっくりと歩いていると後ろから「ラテのオジサン!」と声がかかる。
何ごとかと振り向くと先ほど子供の一人が「これ、あげる」と一口サイズのシュークリーム型のお菓子を差し出してくれた。子供にとって自分のお菓子は大切なものだと思うが、オトーサンは「オジサンが貰ってもいいの?」というと「うん」といってくれたのでその場でオトーサンは「ありがとう」と口に放り込むと女子も嬉しそうに笑顔を見せて離れていった。

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※オトーサンにお菓子を差し出してくれた女子たち


十数秒すると今度は正面から「オジサン、これ」とお煎餅のひとかけらを差し出してくれる。今度は別の女子だ。
オトーサンは「ありがとう」といいながらこれまたお煎餅をありがたくいただくが、ラテが不思議そうにオトーサンにアイコンタクトしている。
その表情は「アタシのオヤツはないの?」とでも言っているようだ(笑)。
まあ、滅多にないことだから印象深い出来事となるわけだが、子供たちの意図がどうであれオトーサンにとって嬉しい出来事だった。




ラテ飼育格闘日記(551)

先週の「ラテ飼育格闘日記」で6月10日はラテ11歳の誕生日だと記した。無論野良ワンコだったラテだからして正確なものではなく我が家に引き取ったのが医師の見立てで生後6ヶ月であったこととその日が12月10日だったことから逆算して誕生日を6月10日と決めたのだった。しかし縁とは不思議なものである…。


それは当ブログに度々ご登場いただいているが、ラテを可愛がってくださるご一家のオカーサンの誕生日も6月10日だという。まあまあ1/365の確率だからしてあり得ることではあるが、オトーサンとしては縁を感じて喜んでいる。

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※6月10日はラテ11歳の誕生日でした


そのラテの誕生日になにをしたかといえば、我が家のオカーサンが買ってきたショートケーキをオトーサンと二人で、すなわち飼い主が食べたというだけのことだった(笑)。勿論?ケーキには「たんじょうびおめでとう」のプレートに「ラテちゃん」と書き込んでもらったし、スポンジ部分をほんの少しラテにも食べさせたが…。

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※ケーキのほとんどはオトーサンとオカーサンがいただきました


そんなわけで意外と?クールな我が家の誕生祝いだったが、翌日に前記したファミリーのオカーサンから誕生日のプレゼントをいただいた。ワンコ用のクッキーと、ワンコ用讃岐うどんだった。讃岐うどんはなんと香川県本場の製造である。
なんとも嬉しくありがたいことだが、誕生日のプレゼントをいただけるワンコなどそうそういないだろう。まったく幸せなラテであり飼い主である。

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※お馴染みのファミリーからラテ誕生日プレゼントをいただいた。オカーサンと娘さん息子さんのメッセージ付きだ


ところでワンコの11歳とは体力的に年齢的にどのように考えたらよいのだろうか。
多くのワンコ飼育系書籍の中で個人的に信頼している1冊に石川利昭著「飼育マニュアルに吠えろ!」がある。石川利昭氏はムツゴロウ動物王国でムツゴロウ氏につぐベテランという人だ。
本書の中で氏はワンコの寿命について詳しく解説している。それによれば巷にある「1歳で人間の20歳に相当し、後の一年毎に4歳ずつ加算したのが人間の年齢に相当するという計算」は都市伝説だという。

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※ラテは好奇心旺盛だ。猫を発見して喜ぶラテ


ワンコは体の大きさ、突然変異の加わった回数の多さなどで寿命はさまざまだという。要は犬種により平均寿命が異なる生き物なのだ。
一般的に大型犬の寿命は短く、小中型ミックス犬の寿命は長めだというが、我々の寿命がそうであるように明確な尺度があるわけではない。そして石川利昭氏は犬種別の「赤飯年齢」というのを提唱している。
ワンコがある年齢になったら赤飯を炊き、それを飼い主とワンコが食べてお祝いし、その後はおまけの年齢(余生)だと感謝して見守ろうということだそうだ。
無論これはあくまで目安であり個体差もあるが、余生以後は1日でも長くと願いながら、楽しさを基本にワンコと付き合うことが肝心という。

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※登校途中に出会った大好きな女の子とチュー


ラテは11歳。老犬というにはまだ早いと思うし幸い足腰にも支障は無いが、歩くスピードと意欲は落ちているように思う。暑さ寒さを上手にオトーサンがコントロールし、少しでも喜びに繋がる毎日を過ごしたいと考えている。

まあ、ありがたいことに外に出れば天気や季節にもよるものの幾多の子供たちやファミリーのオカーサンらに可愛がってもらえるラテは幸せだ。しかしなかなかオトーサンには喜びをストレート表さないのが難点だが、最近は夕食が終わるとオトーサンの仕事部屋に来てじっとお座りして待つことがある。
その気配に気づいたオトーサンが振り向くと、普段はしたこともない満面の溢れるような笑顔を向け「ハアハア」と言い出す。そしてときに「ワンワンワン」と乾いた吠え声をあげる。

これは「オトーサン、ボール遊びしようよ」の催促なのだ。
本音を言えば、その時間帯はオトーサンが一番物書きや調べ物に集中できる時間帯であり興が乗っていることも多い。しかし振り向き、ラテと視線を合わせたら最後、負けである(笑)。
その顔はこれが同じワンコかと思うほど眼がキラキラし、無視出来ない何とも言えない表情なのだ。

まあ、親バカを承知言えば、最高の笑顔を作ってオトーサンを口説き落とそうとする姿なのだ。そのラテを無視してはどうにもオトーサンの良心が咎めるといった気持ちになり、つい遊んでしまうことになる。
それに遊ぼうという意欲があることはまずまず健康な証拠でありそのバロメーターだと思っているからそのチェックにもなると思っている。

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※ファミリーのオトーサンへはまだ警戒心からか近づくと吠える。しかし過日はまずオヤツを手に乗せて近づいていただいた。ラテは普通に掌のオヤツを食べ、そして一瞬笑顔、そして一呼吸入れて吠えだした(笑)


なに、時間はものの5分程度である。小さなオヤツ数個を手に、ラテが大好きな柔らかいボールを取りだして和室に向かう。そのオトーサンの姿を見てラテの期待度は最高潮に高まり吠え声を上げる。
なぜ和室かといえばフローリングだとラテが滑って上手に遊べないだけでなく足腰に負担がかかるからだ。とはいえ部屋中を所狭しと駆けずり回るわけではなくお決まりのお遊びコースがきちんときまっている。

壁にオトーサンがボールを放り、跳ね返ってくるところをブロックできるかできないか。
ボールを畳みに叩きつけ、空中に跳ね上がったボールをラテが飛び上がって口でキャッチできるかできないか。
あるいは、オトーサンがボールを山なりに放り上げるとラテは飛び上がってそれをキャッチしようしするが、上手くいくかどうか。

上手にボールをキャッチ出来ると口でひとときボールを「フガフガ」と噛んでその感触を楽しんでいるが、オヤツを見せながら「オトーサンに頂戴」というとおずおずとボールをオトーサンの手に渡す。
キャッチが上手くいかなければオヤツは無しで再度の挑戦となる。これが数回続くというわけだ。

ほんのひとときだが、数個のオヤツがなくなればゲームオーバーで解散となるが、ラテは満足したのかフローリングに橫になり小さな寝息をたてはじめる。
その後、オトーサンは自分らの布団を敷いて寝る支度に入るが、ときにラテはオトーサンの掛け布団の上に陣取り、穴掘りならぬベッドメイキングのつもりか、体を橫にする際に具合が良いようにと前足とマズルで整える (実際にはメチャクチャとなる)。
ただしこの時期、布団の上よりフローリングの方がヒンヤリしているからか、メチャクチャにしただけでソソクサとフローリングで寝始めたりもする。

さて、今日は大好きなファミリーのオカーサンにも、そしてその子供たちにも会えた。
ラテは果たしてどのような夢を見ているのだろうか。
寝ているその四つ脚が時々小さく振られている。
子供たちと一緒に走っている夢でも見ているのだろうか。



ラテ飼育格闘日記(550)

ちょうどこの稿が公開される6月10日はラテ11歳の誕生日だ。ありふれた感想かも知れないが、実に短くもあり逆に長い歳月のような気がする。ワンコは家族だというのは言葉の綾でなく、文字通り衣はともかく食と住を日々同じ空間で一緒に過ごしている。一緒の部屋で寝起きし、食べ物は違うが同じ時間帯に食事をし(ラテは2食)一緒に散歩へでかける。それが約10年と6ヶ月続いたことになる。


10年一昔というが、実にさまざまな出来事があった。
2006年12月10日の午後に我が家に連れてこられたラテは途中車酔いしたとのこと。それでもまだ引越したばかりでダンボール箱が積み上がっているリビングに放たれたとき、緊張しつつ作り笑顔を見せた(笑)。そして早速第1回目の散歩にオトーサンは勇んで出かけたが、リードを持った左腕が初回で痛んだ。

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※馴染みの公園で「誰か来ないかなあ」と待ちのラテ


ラテに関わる出来事は最初から写真に残すことを考えていたし、この「ラテ飼育格闘日記」に大概のことは記録されている。
オトーサンがワンコの飼育に関する本を大量に買い込んだこと。
横浜の動物病院で開催された里親会でラテと巡り会ったこと。
前足の斑が淹れたてのカフェラテのようだったので「ラテ」と名付けたこと。
幼犬時代は多くのワンコたちと一緒に公園で遊んだこと。

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※子供たちに囲まれて...


近隣の駅で新品の首輪が切れ、あわやラテは迷子になってしまうかと思ったこと。
公園でノーリードのコーギー犬に前足を噛まれ、オトーサンは必死で動物病院に担ぎ込んだこと。
体が埋まってしまうほどの積雪の中、嬉々として走り回ったこと。

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※一輪車乗りをサポート!

マキちゃん、ハリーちゃん、クロちゃんたち仲間のワンコたちと日々広い公園内を駆けずり回ったこと。
ノーリードのワンコがいると通報があったようで公園に入ってきた警察官にラテが猛烈に吠えたこと。
まだ薄暗い時間帯の散歩でダンボールに捨てられた子猫と遭遇したこと。
オモチャのゴムボールを引きちぎって食べてしまい開腹手術かと心配させたこと。

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※興が乗れば穴掘りもします、暴れます(笑)


暴風雨の嵐の中、ラテとオトーサンはびしょ濡れになって戻ったとき、玄関のドアを開けたオカーサンにそのひどい姿を笑われたこと。
アトピーが酷く、肉球を噛んで血を出しオトーサンが包帯を巻くために追いかけたこと。
公園で出会った数人の女子たちと嬉々として遊んだこと。
あの大地震のとき、玄関のドアを開けオトーサンとラテは震えながら立ちすくんでいたこと。
体をぶつけ合って遊べる唯一のワンコだったボーダーコリーのボーちゃんや公園デビューからの友達ワンコのハチちゃんが亡くなったこと。
引越をして慣れない住居空間でラテが戸惑っていたこと。
プリンちゃんの飼い主さん、アポロちゃんの飼い主さんが亡くなられたこと…。

嬉しいこと、悲しいこと、辛いことも多々あったもののありがたいことに今は時に通学時の小学生たちと一緒に校門まで歩いたり、可愛がってくださる大好きなファミリーのオカーサンたちとも出会い、飼い主のオトーサン共々実に幸せなワンコライフだと思っている。
またラテと歩いていると交差点の向こう、反対側の歩道、マンションのベランダ、走り去る車の窓から「ラテちゃ〜ん!」と黄色い声がかかる。そんなワンコなど、そうそうはいないだろう(笑)。実にありがたいことだ。

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※散歩を始めてから20分程遅れてオカーサンが現れると、まあまあ大げさとも思える喜びようだ


その子供たちと歩くとき「ラテちゃんと朝一緒だと元気が出るよ」「愛してるよ」「今日で31回目だよ朝会ったのは」「知り合いの犬の中でラテが一番好きだよ」「ラテは一番の友達だよ」などと言い合いながら進む。そんなとき、子供のいうことだとしてもリードを引いてるオトーサンの頬も緩む。

「ねえねえ、おじさん。ラテの血液型はなに?」と聞かれたのでオトーサンは「そうだな。A型でもB型でもAB型でもなく、きっとイヌ型だな」というと「ギャハハハハ」と喜ぶ。ラテがその声に反応し「オ〜ン」と声を上げる。
たまにではあるが、数人の女子に囲まれ、撫でられ、抱きしめられ、時に子供の顔や生足を舐めながら小学校の校門まで一緒に散歩するワンコもこれまた沢山はいないだろう。

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※朝の散歩でお馴染みファミリーの園児が送迎バスに乗り込むのを一緒に見送る。祖父ちゃんの気持ちで(笑)


そういえば6月はオトーサンの誕生月でもある。知らないうちにあっと言う間もなくオトーサンも歳を取ってしまったが(笑)、そうした子供たちが成人となる頃にはラテはもとよりオトーサンもこの世にはいないだろう。

いや、いたずらに感傷的ということではないがこれが現実というものだ。しかしもし子供たちの一人でも大人になって「小学生の頃、ラテというワンコがいてさ、飼い主のサングラスをかけた変なオジサンと共に学校まで歩いたよ」ということを時に思い出してくれたら嬉しい。本当に嬉しい。
人生とは思い出の積み重ねだ。生き様の繋がりが人生なのだ。だからこそ毎日毎日を大切に生きていかなくてはならないとラテの誕生日にあらためて誓うオトーサンなのでありました。



ラテ飼育格闘日記(549)

これからの時期、毎年の事だがラテが歩かなくなってきた。すぐに日陰の歩道や砂場など路面の温度が低い場所を見つけて腹ばいになってしまう。オトーサンも5分や10分は安全な場所なら付き合う事もあるが、我が娘は歩道の真ん中もいとわないので通る人たちに迷惑がかかるからと移動させようすると抵抗する。いやはや大変な騒ぎだ。


昨日などは自宅を出て間もなくその体勢になってしまった。オトーサンは「ほら、歩くぞ」などとリードを引いていたとき、通りがかった中年の女性が「あらあら、あなた歩き疲れたのね。暑いから可哀想ね」といって去って行った。
まあ、そう見えたのだろうがラテは我が家を出てからものの数分しか歩いていないのだ。歩き疲れたわけでもなく、これから歩かせようとしているところなのだ(笑)。何だかオトーサンが虐待でもしているようではないか…。

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※機嫌良く散歩スタート!


そんなときご近所のワンコの飼い主さんが通りがかり「あらあら、もうその季節なのね」といわれる。さすがにワンコを飼っている方はよくご存じだ。
それはともかくその飼い主さんからツバメの巣があることを教えていただいた。
そういえばテレビの映像などでは目にしたことがあるが実際の巣をまじまじと見たことがないからと邪魔にならないよう遠くから写真を撮ろうと思った。

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※オトーサンと室内でボール遊び


ラテを宥め賺して少し先のその場所に行くとなるほど巣らしいものが見えるが距離もあり眼の悪いオトーサンでは肉眼で観察できる状況ではなかった。それならばとズーム付きのコンデジを撮りだして構えたが、ラテのリードを保持したままでは片手撮りしかできない。
それでも挑戦してみたが結果は無残なものでほとんどが大きくぶれていて写真は使い物にならなかった。また夕刻の時間帯でもあり、カメラを向ける方向に夕日が重なることもあって撮影を断念。

翌朝、ラテとの散歩を終えた後、あらためて本格的なズーム機能を持つデジカメを三脚に取付てツバメの巣が見える場所まで行った。午前中なので日射しも邪魔にならず、安全だと思われる歩道の端に三脚を立ててツバメの巣に焦点を合わせた。さすがにコンデジとは違いきちんと捕らえることは出来たが、巣を作っている場所は日がささない陰になっている場所なので暗くなかなかに難しい。
一応写真と共に動画も撮ってみたが、残念ながら親鳥が戻ってくるシーンは撮れなかった。しかし後から映像を確認してみるとやっと目を開け始め、口ばかりが大きなヒナが4羽いた。
4羽全てが巣立ちできるのかは分からないが、観察を続けてみようと思っている。



※ツバメの巣を動画で捕らえてみた(音声なし)


ともあれ、お陰様でラテは健康で過ごしている。アトピーは仕方がないものの食欲もあれば気温が低い場所では遊ぶ意欲もまんまんだ。
例えグスグスしていても好きな子供たちに出会えばコロッと態度が変わる。
子供好きのラテは基本目の前に4人子供が座り込んでくれたとすれば、公平に、見事なほど公平に4人すべての顔を舐めに行く。しかし観察を続けているとそうした子供達の中でもやはりというか出会った嬉しさを体全体で表す相手がいることも確かだ。

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※通学途中の小学生女子たちに囲まれる


先日通学時間帯に出くわしたがオトーサンの都合でいつものように校門まで一緒に歩くことはできなかった。しかし数人の見知ってる女子たちが声をかけてくれラテも喜んでいた。
少し離れて横断歩道を渡るとそこにもラテを可愛がってくれる女子がいてしばし撫でてくれていた。そのとき、いま渡った横断歩道の向こうからこれまた馴染みの女子が「ラテちゃ~ん」と声をあげた途端、ラテの態度が豹変した。
いままで撫でてくれていた女子と至福の瞬間を過ごしていたはずだが、声がした途端に「ゥワオ~ン」と雄叫びを上げていま渡ったばかりの横断歩道を戻ろうとした。ちょうど信号が青になったのでオトーサンは女子に「いつもありがとう」とお礼を言ってリードを引くままに道路を渡った。
ラテは渡りながらも何度も吠えている。無論喜びの声だ。
声をかけてくれたのはいつも公園でラテを可愛がってくださるファミリーの女子だった。こうして見ているとやはりというか当然のことラテにも好きな順位があるようだ。

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※大げさなほど歓喜の声を上げながら毎々可愛がっていただくファミリーの女子に近づく


こういうとワンコを知らない人は「やはり付き合いが長い人の方がいいのかな」と思うかも知れない。確かにそうした面も否定できないが、ラテが喜ぶ相手は決してそれだけでない。無論人間側がワンコに警戒心を持って近づかなければ話しにならないが、オヤツを貰えるとか昔から知っているとかだけではないのが興味深いところなのだ。
なにがラテの判断材料になっているのか、いろいろと考えてはいるがいまだに分からない。

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※ファミリーのオカーサンも大好きで、ラテはお会いする度に飛びつくように口元を舐める


まあ、我々だって初対面の第一印象は意外と当たっているものだ。この相手とは旨くいきそうだとか信頼できそうだという感覚は理屈ではない。ラテにもワンコ特有の直感といったものが備わっているのだろうが、例えばたまにしか会えないがこの春に中学生になったはずの男の子と2年ほど前はじめて会ったとき、ラテは本当に珍しく最初から飛びついて顔中を舐め回していた。なぜなのだろうか…。

ただしひとつ言えることはラテはオトーサンの鏡でもあることだ。オトーサンが近づかない人とラテが仲良くなるはずもないし反対にラテが威嚇し吠え立てる人とオトーサンが親しくなるはずもない。
ラテも来月10日で満11歳になるが、生後6ヶ月(推定)から飼い始め、長い間一緒に暮らしてきたこともあってラテとオトーサンたちの人間に対する好き嫌いはそんなに違っていないのだ。というか、ラテのおかげでオトーサンは日々行き交う人たちや子供たちと言葉を交わせるわけで、これこそがワンコと生活する一番の醍醐味ではないだろうか。





ラテ飼育格闘日記(548)

まだ5月だというのに、ときに三十度を超える外気温の日になる季節になってきた。オトーサンも苦手な季節だがラテはすでに日陰の風通しの良い場所に腹ばいになって動かない…ということが多くなってきた。これからは些か散歩の時間も気温を考えて調整しなければならなくなる。


それでも朝夕の散歩は欠かせない。オトーサンは限られた時間をいかにラテが楽しく過ごせるかを考え、散歩の時間やコースを決めているつもりだが当のラテはそうしたオトーサンの思惑とはまったく別の次元にいる。
一緒の空間で日々を過ごし、同じ時間サイクルの中で生活していると擬人化以前にそこにいるワンコが我々ホモサピエンスとは種が違ういきものであることを忘れてしまう。

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なかなか凜々しい、いや...ベッピンさんです(笑)


美味しい物を食べ、ボール遊びなどをすればお互い顔を見合わせて笑い合う。女房が足が痙ったと呻いていれば何ごとかと顔を舐めにいく。
そうした日常を過ごしていると姿形は違うが、ラテはまさしく苦楽を共にする家族の一員であることを実感する。それはそれで間違いなのだが、冷静になって考えればラテとオトーサンたちは同じ日常を一緒に過ごしてはいるものの住んでいる世界はまるで違うということも認識しておく必要がある。

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※ファミリーのオカーサンを息子さんとラテが奪い合い?


よく言われることだが、ワンコが見ている世界は私たちの認知している色合いと比較して知覚できる色が少ないためにかなり地味な世界のようだ。反面聴覚は我々が聞き取れない高い周波数の音を認識し、嗅覚に至っては我々の能力の500倍とも1000倍とも言われる信じられない能力を持っているといわれている。
事実ラテと散歩を一緒に…などといってるものの、知り合いの方に出会ったり子供たちと触れ合ったりしている姿はどう見ても我々の感じ方に重なるものがあり、喜んでいるのか嫌がっているのかといった感情面まで分かったつもりでいる。

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※ファミリーの女子に出会うとラテの態度は他の子供たちと違うのが面白い


しかし道を歩いている時、ラテの視線はもっぱら地面とその周辺に限られている。地面と路面にある樹木や草木あるいは電柱やらの臭いを嗅ぐのに多くの時間をとっているのが現実だ。
オトーサンに言わせれば「そんなに地面ばかり見ていないで、若葉が映える青空を見てみろ。美しいぞ」と言いたくなる。
とはいえラテは周囲を嗅覚で嗅ぎ回り、細密な情報を得ているわけで、いわば嗅覚で世界を “見て” いることになる。我々と世界の見方、認識の仕方がまるで違うのだ。

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※今日もワンコ好きの子供たちにモミクチャ(笑)


ラテは臭いで空間と時間を把握し、我々人間にはわかり得ない世界を認識して生きている。無論視覚も前記したように色味を別にすれば大切な感覚だし事実観察していればわかるが、視覚に頼った判断も多い。
こうして考えてみるとラテはワンコの世界観を人間界に持ち込んで融合させているように思える。それも大方は大変上手に融合し、時には上手く使い分けているというべきか。

そしてエピソード記憶も優れているようだ。ラテは語ってくれないが我々と同様、自身にとっての大切な記憶長い間覚えているように思える。
季節が暖かくなるとそれまで見向きをしなかった自動販売機の前で立ち止まり水を飲みたいと要求する。これは凄いことだとオトーサンは思っている。自動販売機といっても使用頻度が高い場所のものなら分かる気もするが、まったく初めての場所にある自動販売機も同じく喉の渇きを満たしてくれることを知っているのだから…。

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※久しぶりに入った公園にある滑り台にラテはスタスタと近づいた...




※滑り台でオトーサンとラテが一緒に遊ぶ。なかなかに楽しい!


だから思わず擬人化というより人間扱いしてしまう(笑)。またラテの行動や態度も我々人間の理解を超えている場合があるものの、歩きながらオトーサンの足を突いたり、抱っこをせがんだり、アイコンタクトして吠えたりするその意味や意図も大方は理解できると考えている。そして悲しい、嬉しい、不安、怖いといった表情も慣れればストレートに分かるし、オトーサンの顔色をうかがいながら上目遣いで悪戯をするなど、ラテとの日々はまさしく個性的な感情・意識・意志を持った頭脳と対峙している喜びがある。
要はものの道理が分かっていると思ってしまいがちだが、しかし前記したようにラテは我々がどうあがいてもわかり得ない世界観の中で生きていることもまた事実なのだ。

それにも関わらず、世界観が違うにもかかわらず、程度問題としても種が違う者同士が理解し合える素晴らしさはワンコの醍醐味だ。
なんと言ったらよいか...オトーサンを必要とし、信頼を寄せてくれる相手と共に過ごす毎日ほど生き甲斐のあることはないのではあるまいか...。




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appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。ゆうMUG会員