ラテ飼育格闘日記(529)

正月気分もあっと言う間に終わってしまったが、朝晩は寒い。暑いよりは寒い方がいいと豪語しているオトーサンも一時間も零度の、それも北風が吹くなかを歩き回るのはやはり辛い。しかしラテはマイナス2℃の朝でも路面に腹ばいになって一休みするし、まあまあよく歩く。歩けるのは元気な印でもあるから歓迎すべき事なのだが限度というものがある…。


そんなある日の夕方、オトーサンとラテはいつものように馴染みの公園に足を向けた。知り合いの子供がいるといいけどなあ…と考えながら公園入り口のスロープに入った途端に聞き慣れた声が響いた。
「ラテのオトーサン、ひとつ凄いお願いがあります!」と馴染みの女の子が公園フェンス外側斜面から声をかけた。

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※ラテは劇寒の中も元気いっぱいだ



凄いお願い…っていうのが気になったが(笑)、「なんでしょうか!」と応じると後ろの茂みの上を指さして「あそこにボールが引っかかったのを取って欲しいの」という。どうやら「凄いお願い」というのは「重要なお願い」ということなのだろう。
どこだろうかとフェンス外側下から見上げるが逆光でボールが止まっている場所が分からない。再度女の子の指先を回り込みながらボールの場所を特定しようとフェンス近くまで、すなわち木々が植わっている場所に登ろうと決心する。しかしラテを連れて斜面を登るわけにも行かない。

一応公園に入り、頑丈なフェンスにラテをつなぎ、散歩用バッグを肩から外してラテの脇に置き身軽になって女の子に「ラテ見ていてくれるかな」とお願いしボールのある場所に戻った。
ボールが乗ってしまった木は大木といったものではないが、根元から揺らせるほど柔なものではなく、これはともかく木に登らないと問題の枝を揺することもできないことを知る。

そういえば木に登るなどという行為はここ何十年とやったことはない。いや何十年というよりオトーサンが少年の頃を別にすれば木登りなどその目的がどうであれやったことはなかった。
しかしいつもラテが世話になっている女子の頼みとあらば無下にことわるわけにはいかないし、ここはやはりラテのオトーサンとして時には役に立つというところを見せておきたいと思う(笑)。

幸いというか該当の木は斜面に生えているため斜面の上からだと最初の枝分かれの位置に比較的簡単に足をかけることができそうだしオトーサンの体重では折れる心配のない太さだった。

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※まずは足がかりとなる位置に乗る


その最初の足がかりに乗るとアドレナリンが出てきたのか、なんだか楽しくなってくる。無論落ちて怪我でもすれば厄介なことになる年齢でもあるので無理をしないように気を付けろと自分を励ます。

そしてツーステップ目もしっかりした足がかりがあったのでそこまで登ると木登りらしくなってきた。ただしまだまだボールまでの距離は2メートル以上離れている。もうワンステップ登らないとボールが乗っている枝を揺することはできないことも分かったので体を安定させるために左手で太めの枝を握りながら右手で枝に手を伸ばす。

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※まだまだ登らないとボールが乗っている枝に手が届かない


どうやら揺らすことができそうな太さの枝まで右手が伸びたので揺すってみるがやはりまだ太いからか思ったより揺れない。それにボールは子供が遊ぶサッカーボールだったが、見事というかピッタリと枝枝の間に収まっていて少々揺らしたぐらいでは落ちてこない。
長い棒でも持っていれば突き上げることができる距離だが無論そんなものはないからこことはもう数十センチ登らないとらちがあかない。ふと下を見ると公園側から女の子が心配そうにオトーサンの挙動を見ている。

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※ボールが見えた。もう少しだ!


安全だと思われる足がかりを探って片足を乗せたまま右手を問題の枝に置くと大分揺さぶることができそうだった。ここで決めたいとオトーサンは足元を確かめつつボールが乗っている枝を大きく揺すってみた。
何度か揺すった結果、幸いボールが枝から外れ、公園側に転がったのを確認してオトーサンは木から下り少し息を切らしながらラテのところに戻った。ラテは何が起こったのかわからないからか真ん丸な目をして心配そうな表情だった。

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※ラテは心配そうな顔で待っていた



さてミッションはなんとか終わったのでオトーサンはラテに「散歩を続けようね」と声をかけてフェンスに縛ったリードを外していると女の子は向こうでそのサッカーボールを蹴り出した同年配の男の子2人に近づき「ねぇねぇ、ありがとうございましたといわないと」と言ってる。
どうやらボールはその男の子たちのボールだったらしい。

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※ボールの持ち主ら男の子2人がお礼を言いに来てくれた


男の子2人がオトーサンのところまで来て「ありがとうございました」と丁寧に頭を下げてくれた。皆良い子たちだ!
ともかく子供たちの期待を裏切らなくて済んだオトーサンは気持ちを新たに北風の中、ラテと散歩を続けたが何故か爽やかな気持ちだった。しばらく歩くと夕日でシルエットになった富士山が「ご苦労さん」と言ってくれているように思えた。

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※ラテとの帰り道、夕焼けをバックにした富士山が美しかった




ラテ飼育格闘日記(528)

一月元旦、我が家はいつになくスローな時間が流れていた。介護職なので休日が不定期なオカーサンだが、今年は幸い元旦と二日が休みだったのでとにかくよく寝て少しでも日頃の疲れを解き放とうと思っていた。だから本来なら元旦は昔住んでいた近所の大きな公園で日の出を拝むというのが恒例だったが、今年は(も)サボってしまうことに…。


日の出前にその公園に出向けば、もしかしたらハリーちゃん、マキちゃん、クロちゃんたちおよびその飼い主さんたちに会えるかも知れないという期待があった。それぞれ1年以上もお会いしてない方々もいるから本音は是非行きたかったが体が動かなかった(笑)。
そんなわけでゆっくり寝坊し、オカーサンが支度してくれたお雑煮とおせち料理を食してラテと朝の散歩に出たのはすでに9時を過ぎていた。

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※元旦はラテと共に寝正月だ!


その日は気温も極端に低くなかったし風がなかったからか、日向にいると暖かく感じる朝だった。とはいえラテも正月だからというわけでもないのだろうが、遠出する気配はなかった。ただしすぐ家に帰るのは嫌だったようで一度自宅マンション前を通過してお馴染みの小さな公園に向かった。
たぶんそこに行けば好きな子供たちでもいるのではないかとラテは考えたのかも知れないが、道路にも人がいない。無論公園にも人の気配はなく少々がっかりした感じのラテは40分程度で我が家に戻った。

元旦の夕方もまたまた近所の公園に向かった。しかしさすがに正月だというべきか、普段なら排気ガスが気になるほどの国道にも自動車が少なく歩いている人もほとんどいない状態。やはりというか…公園にも人っ子ひとりいなかった。
ただしラテはなにを思ったのか路面に座り込んで誰かを待つポーズに落ち着いた。しばらくすると先に買い物に出たオカーサンが公園内に入ってきた。ラテは大げさと思うほど喜んで雄叫びを上げ始めた。なに…10分程離れただけなのに実にオーバーな奴だ(笑)。

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※10分程しか離れてないのにオカーサンが公園に顔を出すと大はしゃぎ



しばらくオカーサンと遊んでいると「ラテちゃ~ん!」の声が…。13日ぶりにファミリーの女の子がラテの吠え声を聞いたのか駆けつけてくれた。そして「はい、年賀状!」とオトーサンに年賀ハガキを差し出した。
宛名面には「ラテちゃんへ」とあり、通信面にはご家族用として作られた賀状に「いつもあそんでくれてありがとう。大すきだよ♡」と手書きしてあった。オトーサンはうれし泣きだ(笑)。

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※お馴染みの女の子からラテ宛に年賀状をいただいた


その後ファミリーの母親と3歳の弟も来てくださって新年のご挨拶。ラテは早速母親の顔を嬉々として舐めている。
帰り際、まだ感激しているオトーサンはオカーサンから「年賀状の大好きというのはラテにであってオトーサンではないからね」と釘をさされた(爆)。
ラテに取ってもオトーサンたちにとってもお陰様で幸先の良い新年の散歩であった。

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※ラテにとって本命はファミリーの母親だ(笑)


二日は近隣の諏訪神社に初詣に行くことにした。ここの数年初詣はしなかったが、昨日お会いしたファミリーから諏訪神社に行かれたと聞いたこともでありオカーサンと久しぶりにラテを連れて行ってみることにした…。
歩いて、それもワンコ連れで気楽に行ける神社というのも良いものだが一昔前には正月と言えばオトーサンの両親を連れオカーサンと4人で京都で新年を迎えることが多かった。
諏訪神社に向かい歩きながらオトーサンはフトそんなときの一コマを思い出していたが、15分ほど歩くと参道にあたる道に提灯が見えた。

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※ラテとオカーサンとで目前の諏訪神社境内に入る


「謹賀新年」と書かれた扁額を仰ぎながら石造りの鳥居をくぐると正面に社殿、右側には御神酒を飲ませたりお守りや破魔矢などを売る建物がある。まあ、街中の一角にある神社だから風情はないし当然のことながら京都の名刹や歴史ある神社と比べるとローカル色満載だ(笑)。

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※オトーサンとオカーサンは交代で社殿にお参りをした


また京都の八坂神社などに足を向ければこの時期、思うように歩けないほどの人出だろうが、ここは実に空いていて寂しいくらいで気持ちが良い(爆)。

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※ラテは待ちくたびれて飽きたのか大あくびだ


社殿までラテを連れてはいけないと思い、オトーサンとオカーサンは交代でお参りした後、破魔矢とお守りを購って諏訪神社を後にした。
オトーサンは思わずオカーサンに「破魔矢、いくらだった?」と聞いた。その価格は京都の有名神社の半額以下だった。思わず「ローカルはいいなあ」と呟いたオトーサンだったが果たして…御利益はあるのだろうか(笑)。


ラテ飼育格闘日記(527)

新年明けましておめでとうごさいます。今年最初の「ラテ飼育格闘日記」ですが本年もどうぞご贔屓に! さて、ラテも新年を迎えるにあたり、綺麗にしてやろうと12月30日に美容室を予約した。以前は今日の今日…といったことも出来たのだが昨今はやはりペットブームなのか思うような日程および時間帯の予約を取るのがなかなか難しい。


体毛も伸びたし特に足先がボウボウ状態になってきた。また同時に爪も伸びたし年末中に是非美容室に連れて行き、綺麗になって新年を迎えさせようという親心ではあるが、ラテはこの美容室行き、動物病院より嫌いのようなのが困りものだ。
現在は数分で連れて行くことができる距離だが、以前の住居のときには片道20分以上かかった。それはともかくそこへ向かう途中でどこに連れて行かれるかを早くも察したラテはリードを引いて抵抗するに留まらず、一番酷い時には3回も脱糞してオトーサンを困らせたりした。

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※穏やかな表情のラテ


近くなったいまはそういう暇も与えずサッと美容室に連れ込むことを画策するが、時間帯といいオトーサンの態度といい身支度の程度といったもので通常の散歩ではないと判断するのか途中で早くも尻尾が下がってくる。
そしてなによりも困るのが美容室に入ってからだ。オトーサンに抱っこを要求するのはまだしも見るからにブルブルと震えているのを見るとどうにも罪悪感を感じるしそれ以上に困るのは美容室の床にオシッコを漏らしてしまうことがこれまでに2度あったことだ。

美容室ではよくあることのようでオネーサンが「大丈夫ですよ」と手際よく片付けてくださるが、普段そんなことは微塵もしたことのないラテなのだからオトーサンとしては恐縮するしかない。
ということで12月30日の2時に予約を取ったオトーサンは作戦を変更した。それは直接ラテを美容室へ連れて行くのではなく10分程度早めに出て近所の公園あたりを回って偽装工作をすると共にオシッコをさせてから向かおうと考えた。これなら美容室でオシッコすることもないのではないか…と。

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※寒い朝、久しぶりにお気に入りのワンコと鼻面をツンツン


オトーサンはいつものような散歩の身支度をしてラテと家を出たが、向かった方角は美容室とは違う公園の方だった。これならラテも怖がらないだろうと思ったし、思惑通り公園近くになって早速オシッコをしてくれた。これまた思った通りなので、後は戻りの過程で美容室前を通る振りをしてサッと連れ込んでしまおうと頭でシミュレーションを繰り返す(笑)。

しかし家を出て数分でオトーサンはいつものラテではないことに気がついた。
ラテだけではないがワンコの散歩はとにもかくにもあちらこちらと臭いを嗅ぎ回るのに時間がかかるものだ。例えば数メートルおきに電信柱とか街路樹があったとすればその一本一本毎に立ち止まり、放っておけば数分ずつ臭いを嗅ぎ回ることになる。そんなことをされては散歩にならないし寒さもよりこたえてくるから「ラテ、せめて一本おきにしろ!」などと馬鹿なことをいいながらラテのリードをひくオトーサンなのだ。

それがである…。公園に向かい早くも途中でオシッコをしたからと脇道に入ったが、そこは通い慣れた道であり、いつもなら早速電柱に近寄りツイートを読むラテなのだが今日はスルーなのだ。

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※オトーサンの偽装工作も見破られたようで早くも尻尾が下がっている


最初はたまたまだろうと思いつつ先に進むが、次の電柱もまたその次の電柱もスルーした。ラテはと見るとアイコンタクトを返したものの真顔である(笑)。早くも尻尾が下がっているし、これは明らかに不審を抱いていることは確かのようだった。
あれだけ普段臭いを嗅ぐのを使命だというようなラテが続いて行きすぎる数本の電柱に一度も見向きもしないのはやはり平常心でない証拠だといえる。
まあ、ばれてしまえば仕方がない(笑)。オトーサンは予定より5分ほど早かったがそのままゆっくりと美容室に向かいラテを連れて入った。

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※ペット美容室へ...いざ!


ドアを開けると素直に入ったものの後ろ足というか腰が見るからに震えている。そのうちいつものように抱っこの要求だ。受付が済む僅かな時間だけラテを抱きしめてあげた。幸い今回はお店内でオシッコしなかったので助かった…。
店の奥へと連れて行かれるラテとなるべく視線を合わせないようにオトーサンは「よろしくお願いします」と受付のオネーサンに言ってから店を出たが、この瞬間いつものことだが後ろ髪を引かれる思いをする。

2時間ほど経ってお店から「終わりました」との連絡をもらったので早速引取に向かう。カウンターで精算していると満面の笑顔でラテが出てきた。

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※3か月前より体重が1.5kg減量になっていた


お店の方から渡されたレシート兼報告のメモに寄れば体重は19Kgだったという。3か月前に来たときには20.5kgだったから1.5kgの減量に成功したことになる。確かにオトーサンの努力目標は達成したわけだが、最近ラテの機嫌が悪いときがあるのはお腹が空いているのかと思いこれまた心が痛むが10歳になって20kgを越えては足腰にも支障がくるからという医者のアドバイスもあったので頑張ってみた結果だが、ラテにはえらい迷惑なのかも知れない(笑)。

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※美容室からの帰り道、初対面の母子から「触ってもいいですか?」と声をかけられた。ラテは子供にはフレンドリーだ


ともかくこれでラテは綺麗になって新しい年を迎えることが出来た。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。



ラテ飼育格闘日記(526)

いよいよ今日は大晦日。2016年最後の日になってしまった。朝にはマイナスの気温になる日もあるがお陰様でラテは元気に散歩へとでかけるし本当に良く歩く。ともあれこの1年、細かなあれこれはあったがラテも病気や怪我もせずに新しい年を迎えることが出来そうなのでまずまずだと感謝している。


この場所に引っ越しして丸3年になったが、我々夫婦は自身の都合で納得の上引っ越したのだから何の問題もないものの我が娘はどう同化してくれるのだろうかと些か心配した。
ひとつには以前のリビングには戸建てだったこともあって出窓があり、ラテは日中の多くをその狭い場所に寝起きしながら行き来する人間やワンコたちを眺めていたが現在のマンションはそうした環境ではないので違和感があるのではないかと心配した次第。それ以上に心苦しかったのは我が家に来てから約7年の間、可愛がってくださったマキちゃん、ハリーちゃん、ボビーちゃんたちの飼い主さんに日々お会いできなくなることだった。
このことはラテならずともオトーサン自身が寂しく感じていたことだ。

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※ラテも元気で新年を迎えることができそうだ


そうした思い出が一杯詰まった広い公園にラテはいまでも行く意欲は満々だが片道40分ほどもかかるとあっては頻繁にというわけにもいかず、それが悩みの種だった。
そもそもラテはワンコの友達がいたって少ない。幼犬時代から一緒に駆けずり回ったマキちゃんやハリーちゃん、それに残念ながら亡くなったがボーちゃんくらいしかいないのだ。その分、多くの飼い主さんたちに可愛がってもらい、それらの飼い主さんたちに会うのを楽しみに公園に出向くというラテだったからこれまたどういうことになるのかと心配した。

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※ラテ、こっち向け!


それは一緒に遊んだ子供たちに関しても同じだが、子供たちは7年という歳月の内に進学し生活環境も変わったし近所の小学校も統廃合とかで閉鎖されたこともあって公園に子供の姿を見ることがめっきり少なくなってしまった。
だから3年前にいまの地に引っ越してきたとき、友達ワンコはもとより新たにラテの好きな子供や飼い主さんたちに出会えるかどうかがオトーサンのミッションのひとつでもあったのだ。

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※ラテ、暗くなってきたし寒いから早く帰ろうよ!


さて、この地に来てからいままで残念ながらラテが吠えないワンコは柴犬のアンリちゃんくらいなのが現実だ。後数匹のワンコに好意を示すものの相手の飼い主さんが近づくことを許してくれなければどうしようもない…。さらに幼犬時代の広い公園のように十数匹のワンコが常に集い、気が合うワンコ同士とはいえ体を張って駆けずり回るような環境はないので対ワンコに関してはまだまだ努力目標が多いのである。

ただしラテにとって今年最大の喜びは近所の砂場の公園で知り合ったファミリーとの出会いだったに違いない。オカーサンと小学2年の女の子、そして3歳の男の子が程度の差はあるもののラテと触れ合ってくださるようになったからだ。特に母親はもともと動物好きな方だというが、ラテが抱きつき口元や顔中舐め回すようなことを許してくださるのでラテはお会いする度にお尻ごと尻尾を大きく振り、太めの体を捻るようにしながら嬉々として飛びつくようになった。

ワンコは正直なもので好きな、心を許した人間はとことん好きになるようで飼い主のオトーサンがヤキモチを焼くほどメロメロなのだ。そうしたラテの姿や態度を見ているとオトーサンも嬉しくなるし事実帰りの歩き方も軽快なのだから愉快だ。

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※ファミリーの母親に抱きつくようにして顔を舐めるラテ


先日のこと、数日ぶりにそのファミリーと公園でお会いできたが相変わらずラテは女の子とオカーサンにベタベタだったが、男の子が盛んに「ラテちゃん走ろう!」と誘ってくれた。ラテも昔ほど走ることはしなくなったがそれでも首を捻りながら喜んでいた。
その日、オトーサンにサプライズがあった。それはファミリーの女の子がラテの絵を描いたと持ってきてくれたことだった。それだけでなく学校で描いた彩色の絵には観覧車がある遊園地で女の子がワンコのリードを持っている絵があった。そのワンコはラテだという!
これには最近特に涙腺が緩みやすいオトーサンは目から汗が出そうになるのを押さえるのに苦労したのだった。

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※小学二年生の女の子が描いてくれたラテの肖像線画(右)とラテを連れている自画像だという彩色画(左)


ともあれ度々いうが、ラテは幸せなワンコである。来年も健康に留意して多くの思い出を残せるようオトーサンも頑張りたいと思っている。
今年もこの「ラテ飼育格闘日記」をご愛読いただきありがとうございました。
皆様、よい新年をお迎えください!!


ラテ飼育格闘日記(525)

朝晩は本当に寒くなった。オトーサンは完全防備の姿で散歩に挑むがラテはこの程度の寒さはまったく苦にならないどころかいつもよりアクティブになるのだから始末が悪い。小一時間歩き回りやっと我が家の前まで戻って来たというのにそのままエントランスを通過ということも多くなってきた(笑)。


さてオトーサンはラテを飼うとき、何も知らない故に飼育書の類を6冊か7冊も買いにわか勉強した。そうした中にはワンコは人間を形の違う同類同族、すなわちワンコと見ているからこそ人の生活圏に同化できるんだという説があった。しかし10年間オトーサンがラテを観察している範囲ではそれはまったく違うと感じている。

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※ラテが我が家に来てから丸10年が過ぎた


ラテは誇れることではないが、どうにも他のワンコの多くに対してフレンドリーではない。ただしワンコという生き物は同種のワンコより人間を好むものらしいから要は仕方のないことなのだとも思う。しかし初対面であろうと多々すれ違っているワンコだとしても吠えるのはあまり誉められた話しではない。
とはいえごく希ではあるが初対面だと思われるワンコでもかなり距離が離れているのに「ク〜ン」と鳴いて好意を示し遊びのポーズをとったりする場合もあるから不思議なのだ…。

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※馴染みの公園で女の子三人から「触ってもいいですか?」と声をかけられた


その場合、ワンコの見かけ上の大小すなわち大型犬であるとか小型犬であるということは関係ないように思える。ただし犬種による好き嫌いはあるようでどうやらシェルティや柴犬には比較的好意的なのは面白い。
そんな訳で人間の子供たちとの接触をずっと観察しているとラテはワンコと人間をまったく別の対象と見ていることがはっきりとわかる。形や体のサイズが違うワンコだと認識しているのではなくワンコはワンコ、人は人と識別していることがわかるのだ。

それは明らかに人とワンコへの対応がまったく違うからに他ならない。
オトーサンがよく「ラテはワンコより人間の方を好む」といった類の話しをすると「それは人間は食べ物をくれるから」という人がいる。しかし道を歩いていたり公園で遊んでいる子供たちはもとより、ラテが好んで近づく人たちは当然のことながらワンコのお八つなど持っている筈もない。それを承知で、それを十分分かっているのに遊んで貰いたい、撫でて貰いたい、口元を舐めたいと近づくのだ。

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※公園一杯に敷き詰められた落葉の中を嬉々として走り回るラテ


ラテと散歩をはじめた頃、オトーサンは日々が発見の連続だった。その散歩で一番気を付けなければならないことは申し上げるまでもなく例えラテが遊びのつもりであっても相手のワンコはもとより、周りにいる、あるいは通りすがりの人たちを傷つけないようにすることだ。次ぎにラテはもとよりオトーサンの安全を図ることだと考えてきた。
そうした視点でラテのリードを常に持っているから見知らぬ人やワンコに対して不用意に近づけることは避けてきた。

子供たちはもとよりワンコが近づいて来るとリードを短く保持してラテの動きを制限したり、オトーサンの側にピタリと位置させたりして牽制するが、そのうちラテが人とワンコへの対応が違うことに気がついた。
対応というと曖昧だが、まず表情が違う。ワンコの場合、好きな相手と出会ったとしても友好的な鳴き声を出したり遊びのポーズをしたりするが笑顔で迎えると言うケースはまずないが、これが相手が人間だと好きな相手には満面の笑顔で向かっていく。

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※外出していた女房がいきなり公園に姿を現したのでラテは歓喜の余り遠吠えのような声を張り上げた


それに好みのワンコで相手が許してくれればお尻に周り、臭いを嗅ぐのがワンコの習性だが、例え人間が座り込んでくれたとしてもそのお尻側に回り込んで臭いを嗅ぐことはまずしない(笑)。
そして最近思いを新たにしたことがある。それがラテの嫉妬問題だ(爆)。
とにかくラテは幼犬時代から嫉妬深くそれが小競り合いの原因となることがしばしばだった。どういうことかというと、好きな飼い主さんと和んでいるときその飼い犬が近寄ったり飼い主さんの膝に乗ろうものならラテは逆ギレするのだ。自分の好きな飼い主さんがその飼い犬を可愛がっているのがどうにも許せないようなのだ…。

バカげた話しだが、だからこそオトーサンはラテと可愛がって下さる飼い主さんの周りを常に注視していなければならない。飼い犬が戻ってきたような場合は早めにリードを引いてラテを離さないとワンコ同士の喧嘩になることは必定だからだ。
相手のワンコが飼い主さんに甘えるのは至極当然のはずだが、ラテにとっては至福の時を邪魔される思いなのか猛烈な勢いで吠えたり唸ったりするから始末が悪い。

しかしである…。ラテを可愛がって下さるお馴染みのファミリーとの接触を見ているとやはりラテは人とワンコとを完全に区別していることにあらためて思い至った。
ファミリーのお母さんには小学二年生の女の子とこれから幼稚園に入るという男の子がいらっしゃる。ラテと最初に仲良くなったのはその女の子だったが最近は嬉しいことにお母さんと男の子もラテと接して下さるようになったし特にラテはお母さんが大好きなようなのだ。ただしオトーサンの観察では男の子もまだまだお母さんに甘えたい年頃でその側を離れようとしないことが多い。

ふとオトーサンは前記したことを思い出し、あるときお母さんにベッタリしている男の子の側にラテの顔があったとき思わずリードを引いてしまった。それは人の子供とワンコを単純比較するようで大変申し訳ないが、もしこれが男の子でなくワンコだったらラテは唸って吠え、もしかしたら大立ち回りをするかも知れないからだ。最悪は相手のワンコに傷を負わせたり反対に返り討ちになってラテが傷を負うということもあり得る。
そう思ってラテを引いたままにしつつ何度かそうしたシーンのときに注意をしながら観察し続けたが、幸いなことにラテは男の子にチューをしようとはするが唸ったり攻撃目的で吠えることはないようだ。

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※ラテが大好きなファミリーのお母さん。いつも男の子が側にいるがラテはとても好意的だ。もしこれがお子さんでなくお母さんの飼い犬だったとしたらラテは威嚇するに違いない


この例を見ても少なくともラテはワンコと人とを同一視していないことがわかる。ただし油断は禁物で、例えばたまたま四つ脚のどこかが痛いといった場合にそこを触ったりすればオトーサンにだって牙を向くラテだ。ワンコは我々のように腕を自由に操れないから、人間が「嫌」とか「痛い」と手で払いのけようとするその動作はどうしてもマズルすなわち口が先に動く。
勿論本気で噛むわけではないが歯を当てられただけでこちらは出血する可能性も大なので油断は出来ない。
ましてやそれが他人であったり特にお子さんであったりすれば大変な事になるのでオトーサンはどうしても消極的になってしまうのである。



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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員