顔写真を笑顔にする iOSアプリ「FaceApp」を検証

笑顔は何物にも代え難いものだ。生きていくだけで大変な時代だからか思えば人々から笑顔が少なくなったように思うのは私だけだろうか。と随分高尚な物言いからはじめたが、自身で造形した等身大女性モデルの笑顔を見たいと「FaceApp」という iOS アプリを使ってみたのでその感想を…。


なにしろ我が専属モデルは美しいが微笑んでも笑ってもくれない。しかしもともと写真撮影の小道具として考え造形を進めてきたものでもあり、時には笑顔の一端をフレームに入れたいと常々考えてきた。無論それはフォトレタッチに頼ることになる。
私が常用しているデジタルコスメチックソフト、例えば「PortraitPro」とか「FaceFilter3 Pro」といったツールにも表情を変える機能が備わっている。しかしそれらは化粧を施す、眉の上下、目を細める、唇の両端を上げるといった程度もので精々表情を柔らかくし微笑を加えるといった程度の機能に留まる。

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※「FaceApp」は気に入ったのでアプリ内課金を実行しPro版にした


先日ネットで顔写真を笑顔にできる「FaceApp」というアプリを知り早速確認してみた。これまで知らなかったのはそれが iOSアプリだったからだ。私はiOSでフォトレタッチはもとより具体的ななにかを創造したり加工したりは興味は無くどうしてもMacで作業したい派だから…。

ともかく出来が素晴らしいと聞きそれならひとつの手順として使ってみようとiPhoneにインストールしてみた。
「FaceApp」は写真の顔を笑顔に変換してくれるがそれだけのものではない。若くしたり反対に年寄りの顔にすることや男性化や女性化も可能だし、サングラスやメガネを加えたり髭面にすることもできる。しかしやはり秀悦なのは笑顔にする機能だ。

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※写真のライブラリから一枚を選んだりその場でリアルタイムに撮った写真も使える


これは2種類の機能に分類されている。「FaceApp」は「Fun」と「Style」に機能が大別されているが、「Fun」の「笑顔」は歯を見せた笑いで「Style」の「Tight smile」は歯を見せない笑顔になる。
早速専属モデルの写真で試してみたが「Fun」にしろ「Tight smile」もその自然さに驚いた。

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※左がオリジナル。中央が「Style」の「Tight smile」で右が「Fun」の「笑顔」


それは単に唇の形を変えるという単純なことだけではなく、口元はもとより目尻や頬の筋肉も自然な形にレタッチしてくれる。そして「Fun」は口元を閉じている写真でも歯を見せた笑顔を形成してくれる。
私の目的は笑顔だけだから後の機能には興味は無いがこれまでになかったほど自然な笑顔が気に入りアプリ内課金も支払った。

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※もう少し大きなサイズでご覧いただこう。これはオリジナル写真


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※「Style」の「Tight smile」による笑顔


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※「Fun」の「笑顔」による笑顔


しかしすべて満足かといえば贅沢なもので不満というか出来ることなら実現して欲しい機能がいくつかある。
まずは笑顔に変換した写真を保存するもその解像度は一律1280×1706ピクセルになってしまうことだ。
これはiOSのアプリとして使いやすい事を考慮していることや画像変換をネット経由の専用サーバーで行っている関係からの仕様だと思うが是非高解像の写真もサポートして欲しい。

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※このような写真でも顔部位をきちんと認識してくれる


そしてそもそもMac版が欲しい…。さらに笑顔も前記の2種に留まらず、またその程度・過程もスライドバーなどで可変でき調整が可能なら個人的には2万円程度でも買う(笑)。
というわけで次の有力候補が見つかるまで「FaceApp」は有効利用させてもらうつもりだが、もし別途こうしたアプリのMac版が存在しご存じの方がいらっしゃれば是非お教えいただきたい。

FaceApp: Neural Face Magic


フィラメントを繋ぐツール「EasyWelder kit」レポート

いま頭の中に常駐しているあれこれの中で3Dプリンターに関わることが大きい。まだまだ勉強しなければならないし知りたいことも多いしやってみたいことも多々ある。ともあれ当初は3Dプリンターそのものだけに目が向いていたが、よい結果を生むには相応の準備というか地味な努力もしなければならないことが分かってきた。


過日レポートしたフィラメント乾燥機「PrintDry」もそうした一例だ。
今回ご紹介する「EasyWelder kit」も私にとって今後より大切なツールになっていくのではないかという予感もあって購入したアイテムである。

「EasyWelder kit」とは何なのか。それはフィラメントを繋ぐツールなのだ…。
そもそもフィラメントを繋ぐ必要などあるのか?という疑問を持つ方が居るかも知れない。「使用中のフィラメントが折れた際の修理」という意味で捉えるとすれば間違いではないが正確ではない。

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※「EasyWelder kit」はヒーティングクランプ(上)とフィラメント保持プレート(下)で構成される


MDF方式の3Dプリンターにはフィラメントが必須だが、それは通常スプールと呼ばれる一昔前のフィルムロールみたいなものに巻かれている。その巻かれた一端を3Dプリンターがエクストルーダーに送り込みながら溶解しヘッドから抽出するわけだ。そのフイラメントの太さも数種あるものの一般的になったのは直径1.75mmのものだ。
材質にもよるがフィラメントは細いため、折り癖が付いたり時には完全に折れてしまうこともある。

それ以前にフィラメントの使用は無駄が多いという現実がある。どういうことかといえば、フィラメントにもPLAやABS等など様々な樹脂があるしカラーも多様だ。したがって特別な場合はともかく一種類同一カラーのフィラメントばかりを使い続けることはあまりない。
「今回はクリアなフィラメントを使おう」「今回はブラックで」といったように目的によって使うフィラメントは違ってくるのが一般的だ。

一方、市販されているフィラメントは通常1Kgとか600gといった単位で販売される。PLAの場合、大まかになるが1Kgだと長さは約330mほどになるようだ。これを一度のプリントで使い切るような造形はあまりないのではないだろうか。したがって何分の1を使い次は別のフィラメントを…というケースは多い。
結局この繰り返しとなれば後数メートル、10数メートルといった少量残ったフィラメントが増えてくる。
同種同色のフィラメントがこうして複数できあがる理屈だが、これらをつなぎ合わせることができればスプールに巻き直してまともな造形に使える理屈だ。

また意図的にカラーの違うフィラメントを繋いでカラフルな造形をということもありだ。
3Dプリンターによってはプリント途中でフィラメントが無くなった場合や意図的に一時停止させにて新たなフィラメント供給を待ってプリント再開できる機種もあるが、フィラメントを効率よく合理的にそしてユニークな使い方をと考えれば「EasyWelder kit」の出番は決して少なくないはずだ…と考えた次第。

ということで前置きが長くなったが「EasyWelder kit」の概要をご紹介しよう。
製品構成はEasyWelder本体であるヒーティングクランプ(USとEUプラグが選べるがUSプラグを選択)、フィラメント保持プレート、接着を防ぐパーチメントペーパー(硫酸紙)だ。

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※まずはヒーティングクランプのスイッチを入れ温度設定して加熱


使い方だが、まずヒーティングクランプを加熱する(100℃~200℃)。そして繋げる2本のフィラメント先端を綺麗にし相互の両端を鋭角にカットする。

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※つなぎ合わせるフィラメントの両端をこんな感じにカット


フィラメント保持プレートの両端にフィラメントをセットし切断面方向を合わせつつ2mmか3mm重ね合わせる。ちなみに写真では分かりやすいようにとフィラメント保持プレートに対して2本が平行に置いたが、実際には上下に重ねると具合が良い。なお扱えるフィラメント径は1.75、2.85そして3mmだ。

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※フィラメントを保持プレートの左右にセットしフィラメント先端を少し重ね合わせる


フィラメントの両端を合わせたらパーチメントペーパーを適度なサイズにカットしフィラメント接着部位を巻くようにする。これは加熱した「EasyWelder kit」とフィラメントが溶けて融合しないための剥離紙だ。

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※パーチメントペーパーで重ね合わせたフィラメントを巻く


最後に加熱してある「EasyWelder」クランプの溝にパーチメントペーパーのままのフィラメントを挟み込む。勿論このとき、フィラメント径に合わせた溝を使う。そして1.75mmのPLAフィラメントなら約7秒間ほど圧着する。

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※フィラメントを保持プレートとクランプの位置を合わせて圧着


クランプを外したら冷却をするため30秒間ほど待ち、その後パーチメントペーパーを剥がす。
基本的なミスがなければこれで両端は溶接されているので結果を確認後はバリを取る…。

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※冷えるまで待ってパーチメントペーパーを外す


とまあ手順はこんな感じだ。
ただし正直言うとこうして整然と文章にできるほど実際は簡単ではないのだ。いや確かに前記の要領で繋がることは間違いない。しかし実際問題 "使える" フィラメントをと考えるとなかなかに難しいあれこれが立ちはだかる。

まずフィラメントによって多少温度や圧着時間を変える必要があること。なぜなら時間を掛けすぎると圧着部位はかなり潰れてしまうし足りなければ繋がらない。

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※慎重過ぎるとこんな感じになりがち。後でバリを綺麗に取るのはなかなか大変


この辺の要領は実際自分で何度もテストを繰り返した上で感触を掴むしかない。
そしてなによりも理屈はともかく実際にフィラメント同士をフィラメント保持プレートにセットするのも使い勝手がよくないしいざ始めようとすると気づくことがある。

今回のようにテストは左右それぞれのフィラメントはせいぜい10cm程度の短いものでやったから良いものの、実際に数メートルとか十数メートルのフリーになったフィラメントを繋ごうとするとフィラメント保持プレートの周りに巻き癖がついたフィラメントが左右共に手元に集中し巻き込んでしまい圧着する邪魔になってしまう。

第一まずまず繋がったとしてもそのまま使うことはできない。熱で圧着した訳だから当然バリが目立つからそれを取り除く必要がある。無造作に使えば詰まりの原因ともなってしまうに違いない。特にPLAフィラメントは扱いにくくなかなか思ったように仕上がらないことも多い。
イメージとしてはもっと簡単容易に繋ぐことができると考えたのが甘かったのだろうが、個人的には気軽に使う気がしない。
慣れやコツといったあれこれを克服すればイメージも変わるのかも知れないが個人的には期待しただけに「何だかなあ」の製品であった。



フィラメントドライヤー「PrintDry」とドライフルーツメーカー(MA-670-RY)の違い検証

まあ、どうでもよい記事だと自覚はしているがこの暑さ、バカげた1篇もまた良しということでお付き合い願いたい。要は米国から取り寄せたフィラメントドライヤー「PrintDry」はドライフルーツメーカー(MA-670-RY)の改変版だということは知ってはいたが、手違いというかアホというか両方手に入れてしまったのでこんな企画を考えてみた…。


フィラメントドライヤー「PrintDry」は日本への出荷はしていない。それが60Hz専用仕様だからなのかあるいは別の理由があるのかは不明だが、だとすれば外観がほとんど同じなドライフルーツメーカー (MA-670-RY)を工夫すれば同じ効果を生むことが出来るのではないかとドライフルーツメーカーを注文した。ところが経緯は省くが諦めていた本物の「PrintDry」も届いてしまった…。

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※ドライフルーツメーカー (MA-670-RY)とその専用トレイ


ということでバカげた企画だが、こんな馬鹿をやる人も他にいないだろうしせっかくだから双方の違いをきちんと認識することはドライフルーツメーカー をフィラメントドライヤーに改変する際に役立つのではないかとこじつけて話しを進めたい。

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※「PrintDry」


まず本体の外観をご覧いただきたい。ベースユニットは商品名表記のあるなしは別にしてデザインはまったく同じだし温度設定のメモリ表記がドライフルーツメーカー(勿論国内仕様)が温度を摂氏のみで表示しているだけだ。したがってぱっと見の違いと言えばトレーの形状であり、ドライフルーツメーカーの方はスライスしたフルーツなど比較的細かなものを並べて置くためネット上のトレイが5枚セットになっている。

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※電源と温度設定ダイヤル部。PrintDry(上)とドライフルーツメーカー(下)


一方「PrintDry」はそのトレイ部分が最上部の蓋を別にして違う。フィラメントスプールを収納するだけの厚みがあり、それが上下2組セットになっている。
また「PrintDry」のトレイは中にフィラメントを入れたまま3Dプリンターに供給するためトレーの横に一箇所フィラメントを通す穴が空いている。
ではトレイを外したベースユニットに違いはあるのだろうか。

この製品はベースユニット内にあるヒーターを熱し、ファンで熱風をトレー内に送り続けるという仕組みだからしてその仕組み自体は変わらない。ただし目的の違いからベースユニットの熱風吹き出し口に違いがある。
まずはドライフルーツメーカーの方だが、こちらはトレイを全て取り外すとベースユニット中央に熱風吹き出し口があるだけだ。ここから出てくる指定温度の熱風が網状のトレイを上昇しつつトレイに置いた物品を乾燥させるというわけだ。

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※ドライフルーツメーカーの熱風吹き出し口


一方フィラメントの乾燥専用として考えられた「PrintDry」はどうなのかといえばさすがにそのままではなく一工夫され、特別なユニットが組み合わされている。
それが吹き出し口の上にセットされているフィラメント・フィーダーとセンタリングピースである。

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※PrintDryの熱風吹き出し口にはフィラメント・フィーダーが取り付けられている。なお写真のセンタリングピースは実際の使い方とは逆さまだ


「PrintDry」は前記したとおりフィラメントの乾燥だけでなく、乾燥しつつ(しなくても)フィラメントを3Dプリンターに供給できるのが売りのひとつである。単に乾燥だけならトレイの底板にでもフィラメントスプールを置くだけでよいはずだがそれではスムーズにフィラメントを送り出せない。

為に「PrintDry」は吹き出し口中央上にフィラメント・フィーダーと呼ぶユニットが取り付けられている。この基本は樹脂製ベースを介して取り付けられ、2枚の金属板の間にベアリングが置かれている。したがってフィラメント・フィーダー上にスプールを乗せ、かつスプルーが中央位置からずれないようセンタリングピースを被せ、そしてフィラメントの一端をトレー横の穴を通して3Dプリンターのエクストルーダーへセットできる。
無論フィラメント・フィーダーは自走式ではなくあくまでエクストルーダーのフィラメント送り機構(引き込み)により引っ張られたスプールを抵抗なく回転させフィラメントを送り出すためのものだ。

「PrintDry」には同じようなフィラメント・フィーダーとセンタリングピースがもう一組同梱されている。最初スペア部品と思ったが形状が違い熱風吹き出し口には取付が出来ない。
マニュアルを拾い読みして分かったが、これは上段のトレイで使うものなのだ。上段のトレイ底に敷く金属板中央穴に合うようにフィラメント・フィーダー底に突起がある。したがって金属板に取り付けて1段目と同様3Dプリンターにフィラメント供給しながら乾燥することもできるわけだ。勿論2段目のトレイ横にもフィラメントを通す穴が空いている。

こうして違いを確認していてふと思いついたことがある。
前回の記事にも記したが「PrintDry」は60Hz仕様だった。この機器を一般のドライヤーに例えるなら50Hz環境で使っても能力が若干違うものの実際の使用には問題がないと思われる。しかし肝心の温度設定に誤差が生じ乾燥に影響があるとすれば問題だ。

であるなら国内で問題なくスペック通り使えるドライフルーツメーカー (50Hz/60Hz仕様)にフィラメント・フィーダーとセンタリングピースを取付れば後はサイズも同じだから「PrintDry」のトレイをそのまま使えるのではないか…。
くどいようだがドライフルーツメーカーのままトレイだけ「PrintDry」のものを使えば乾燥だけは問題なく可能だがフィラメントの送り出しができないわけだ。
そう思いついて早速実行してみた。

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※PrintDryからフィラメント・フィーダーを外し、ドライフルーツメーカー吹き出し口の上蓋にネジ2本でフィラメント・フィーダーを取り付ける


結果、前記の要領で難なく「PrintDry」から取り外したフィラメント・フィーダーをドライフルーツメーカーの熱風吹き出し口に取り付けることができた。
無論「PrintDry」用2つのトレイもそのまま使えるわけで、これで安全に使える国内仕様の「PrintDry」が出来上がったことになる。

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※国内仕様のPrintDry完成


一応厳密にはドライフルーツメーカーの改造にあたるから保証外になってしまうに違いない。しかし新たに穴1つ空けてはいないし電気系統や配線の改造等も一切やっていない。ただただ熱風吹き出し口にフィラメント・フィーダーを取付ただ(既存のネジ穴およびネジをそのまま使用)けで後は純正「PrintDry」のトレイに置き換えただけである。したがって100%元の状態に戻すことも可能である。

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※最後にPrintDryのロゴを自作して貼り付けた

ただひとつ残念なのは “PrintDry” のロゴが本体にないことだが、これは些か寂しい。ということで透明シールにデジカメで撮ったロゴを同サイズにプリントして貼ってみたらまずまずの出来となった(笑)。



3Dプリント用フィラメントドライヤー「PrintDry」ファーストインプレッション

3Dプリンターをほとんど毎日活用するようになったが、そうなるとフィラメントそのものにも注視するようになってくるが一番の問題は湿度による劣化だ。フィラメントは湿度に弱く、フィラメントに含まれる湿度の高さは、造形精度やノズル詰まりなどに大きな影響を与える原因の一つとされている。


湿度が高いこの時期に、フィラメントを3Dプリンター「FLASHFORGE Inventor」の庫内にしろ室内にしろ、そのまま数日放置すれば確実に劣化が起きる。
「FLASHFORGE Inventor」はフィラメントの交換も容易なので使用後大切なフィラメントは外して防湿庫に保存するよう心懸けてはいるが、種類が多くなるとなかなか思うようにはいかず庫内や庫外に放置する時間が長くなってしまいがちだ。

では一度湿気を帯びてしまったフィラメントから湿気を取り去ることは出来ないのだろうか。
調べて見ると方法は電子レンジを使う…などいくつかあるようだがどれも不確定要素が多く、失敗したら元も子もなくなる。そしてそもそも一端湿気を含んだフィラメントから湿気を取り去るのは意外と難しいという。

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※セッティングが終わった「PrintDry」


そんなあれこれを考えていたとき、ウェブで専用のデバイスが存在することを知った。
それは「PrintDry」という製品だったが、Kickstarterで成功裏に資金を調達しプロダクト化に成功したという。しかし残念な事に日本で販売はされていないだけでなくメーカー自体日本への発送はしていない…。

「PrintDry」はフィラメント専用の乾燥機で、単にフィラメントの乾燥をというだけでなく乾燥(防湿)を行いながら3Dプリンターへ1.75mmまたは3mmのフィラメントを直接供給できる。
さらにひとつのスプールを供給しながら上部のケース内で追加のフィラメントスプールを乾燥させることもできる。

さて「PrintDry」の理屈だが、フィラメントは空気中から水分を吸収した後、水の分子はフィラメントのポリマーと結合し強固なものとなる。
「PrintDry」は熱を使用しまずはポリマーと水の分子結合を弱め、破壊し、水の分子が自由に動くことを可能にする。そして適切な風量はフィラメントに熱を運ぶと同時に遊離した水分子を運び去る役割をする。
ただし、フィラメントは瞬時に乾燥させることはできず、まずは水分子とポリマーとの結合を弱めるため適切な温度で加熱する必要があり、同時に蒸発させ拡散するため十分な時間が必要となる。
「PrintDry」は、そうした理屈に基づいて設計されているのだという。
となれば、これは愛用の3Dプリンター「FLASHFORGE Inventor」の庫外にセッティングするフィラメントローダーとして最適なデバイスに違いない。

とはいえ購入できないとなれば余計に欲しくなるのが人情(笑)。さらに調べて見るとこの「PrintDry」はどうやら既存の食品乾燥機「ドライフードメーカー」といった類の上部トレイ部位をフィラメント専用収納ケースに置き換えた製品のようだと分かった。
事実ネットにはこのドライフードメーカーのトレイを改造してフィラメント乾燥機に…という記事もあった。これなら自分でも簡単にできると考え早速当該ドライフードメーカーを注文したが、経緯は省くが本家の「PrintDry」そのものも入手できてしまった!
この無駄な買い物は自分でも困ったものだと思っているが、性分なので仕方がない(笑)。

しかし事実上同じ効果を生むにしても本家純正品の方がそのために設計されている訳だし魅力的だし効果的だろう。それに「PrintDry」は前記したようにケースが上下にセットでき、乾燥しながらフィラメントをスムーズに供給できるが「ドライフードメーカー」は乾燥はできても供給できる設計にはなっていない。

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※トレイ横にはフィラメントを外に導く穴が空いている


さて、「PrintDry」は本体サイズ:370×370×360mmの円筒形だが意外に大きい。机上の空いてる場所に…というレベルではないからきちんと置き場所を確保する必要がある。
乾燥のキモは温度と乾燥時間だが、PLAとかABSといった樹脂の違いにより乾燥温度と乾燥時間が違ってくる。
マニュアルによると例えば湿度が50%、温度が22℃の室内で500gのフィラメントを乾燥させる場合、 PLAならドライヤー温度 45°C、乾燥時間 4時間。ABSではドライヤー温度 60°C、乾燥時間 2時間となっている。

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※電源スイッチと温度設定ノブ


ただし「PrintDry」の問題だが温度設定はダイアルで可能だがタイマー機能が内蔵されていないことだ。コストダウンのためか、あるいは元々ドライフードメーカーの転用製品だからかは不明だが、タイマーがないと経過時間を気にしていなければならない。フィラメントは乾燥し過ぎてもまずいからだ。

そこで以前、暖房機器を購入した際におまけで付いてきた「REVEX」プログラムタイマーを取り出して活用することにしたがこれで完璧だ。

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※プログラムタイマー「REVEX」


蛇足だが「PrintDry」はフィラメントの乾燥だけでなくこれまでフィラメント保存時に使用していた防湿材(シリカゲル乾燥剤)なども、再利用のために乾燥することが出来る。
なおより乾燥効率を高めるためには一般的なスプールより同梱の組立式 D-spool を使った方がよいという。それはそうで見るからに左右の円盤で保護され、しっかりと巻かれているフィラメントに温風は通りにくいから時間がかかりそうだ。しかしいちいち D-spool に巻き直すなど簡単にできるはずもない。

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※組立式の D-spool


まあまあここまでは確かに良かったのだが雑な思いつき故か難が見つかった。
何故なら「PrintDry」の110~120V/250Wはともかく60Hz専用仕様だったことだ。ちなみに220~240Vの場合は50Hzだという。この辺が日本への出荷をしない理由なのかも知れないが事前の確認不足が露見してしまった…。
しかし例えばヘアードライヤーに例えるならモーターの出力及び回転スピードが若干遅くなると同時にヒーターの出力も微々たるものだが落ちる程度なはずだから安全を確認しながらまずはテストをしてみるつもり…。またケース部位の造形が雑で、ベースユニット本体に乗せるにしてもぴったりしっくりといかない。

そしてもうひとつ問題が…。
動作中は設定温度によるものの当然ながら熱風が澱む。したがってそれでなくともこの季節、暑い室内で冷房を掛けながらというのもナンセンスなので私の場合、夏期は3Dプリンターの隣で乾燥させるのは無理と判断した。したがって乾燥のための稼働場所を考えなければならない。

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※スプールを乗せるフィラメント・フィーダー(中央)


最後に同梱品だがフィラメントフィーダーが付いた本体とトレイが2つ、上段トレイと底板(メタルプレート)、蓋の他にスプールクリップ、D=spool 2組、上段用フィーダーそしてシリカゲルが多数付いていた。
ともあれ3Dプリンターの利用環境も何だか次第に大がかりになって来た。
次回はせっかくだから(笑)「PrintDry」とドライフードメーカーの違いを検証し、可能なら両者を組合せて「PrintDry」の国内版を作ってみたいと考えている。



非常用ポータブル電源 suaiki S270 40540mAh/150Whファーストインプレッション

これまでいわゆるモバイルバッテリー類は数個手元に置いてあるが、iPhoneなどの充電には役立つものの非常時となれば些か心許ない。ということでAC出力も可能な小型ポータブル電源を手に入れた。先日、近隣の事故で夜間に数時間停電を経験したことも購入のきっかけとなった。


誰もが程度問題を別にして災害に危機感を持っている時代。そしてスマホやノートパソコンがライフラインそのものになっているからこそバッテリーの問題を抜きにして日々は送れない。
ざっと調べて見るとそんな時代だからだろうか、非常用電源の類はとても多い。そして当然のことながら高価で大きな製品ほどいわゆる電池容量が大きく出力もACコンセントが付き一部の家電も長時間使えるのが相場だ。

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※ポータブル電源 suaiki S270 40540mAh/150Wh


大は小を兼ねるではないが、大きめなものを求める自分がいる反面、置き場所や価格そして未経験の製品への不安といったあれこれがブレーキとなり結局ポータブルな小型でそこそこの製品を買うことにした。
大容量の製品をひとつ買うのもよいが、可搬性や扱いやすさを考えるとそこそこの製品を2つ手元に置いた方が良いとも感じたからだ。

さて購入した「suaiki S270 Portable Solar Generator」のスペックを簡単に記述すると、電池容量は150Wh(3.7V 40500mAh/11.1V 13500mAh)で家庭コンセント充電/ソーラー充電/シガーソケット充電の3Wayの充電式だ。

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※AC出力側


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※DC出力側


出力はACコンセント(2口):110V/60Hz 100W(瞬間最大150W)/DCポート(4口):12V/120W(瞬間最大15A/180W)そしてUSB出力ポート4個のうちひとつは急速充電規格Quick Charge3.0(最大18W(5V/2A、9V/1.5A、12V/1A)に対応している。

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※USB出力は4ポートのうちひとつはQuick Charge3.0対応だ


ちなみに製品サイズは184.5×109.5×118.5 mmで重量が1.3 kg。ハンドルがあるので扱い易い。なおLED照明も付いていてボタンで常時点灯とストロボを切り替えることができる。

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※非常灯側


非常時の場合、これで一般家電をがんがん使うだけのパワーはないしそもそもそんなことは考えていない。
勿論使い道の第一はスマホの充電用だ。そして夜間の場合にはLED照明の電力供給源としたいし、夏ならUSB扇風機や冷風扇程度は十分動作させることができる。またACコンセント利用と言えばデジカメのバッテリー充電、そしてできれば充電式単3電池の充電あたりもできればと考えた。

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※本体底面にスペックが記されている【クリックで拡大】


数日あれこれと試しているとこれをフル充電して非常用バッグに押し込むのは勿体ないと気づいた。
スマホはもとよりだが近年USB仕様のガジェットが多く、何らかの充電器を使う場合に当然コンセントを直接使うか、あるいはタップなどで都合の良い場所に引いて使うわけだが、「suaiki S270 Portable Solar Generator」ならバッテリーがあるうちは我が家のUSB充電ステーションになってくれる。それも都合の良い場所に…。

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※各USBポートの電圧/電流などをチェッカーで検証中


またバッテリーを長持ちさせるには途中でこまめに充電するよりある程度使い切ってからの方がよいという。であれば本製品をもうひとつ購入し、ひとつを使い切ったらフル充電すると共に、一方を充電ステーションとして使う事を繰り返せば都合が良い。
本音はこの種の製品にお世話にならずに済ませたいものだが、こればかりは分からない。やはり「備えあれば憂い無し」という格言は生きている…。



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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員