「フォースメディア 脱臭器 オゾンの力 for トイレ JF-EO3TW」レポート

昨年の8月から、掌に乗るほど小型のBESTEKオゾン発生消臭器 BTAS807WH (白)をトイレ用として使っているがとても快適で具合が良い。ただしこの製品は安価だが、充電式のため長くて1週間程度しか持たずその都度フル充電をしなければならない。無論だからこそコンセントの無い場所でも使えるという利点はあるが、ある意味この手の製品の効果を確認するために購入したようなものだったから、いまひとつ本格的なものをと考えた。


今回手に入れた「フォースメディア 脱臭器 オゾンの力 for トイレ JF-EO3TW」もその名の通り、脱臭・除菌効果の高いオゾンを使って、トイレやリビングの脱臭・除菌ができる家庭用オゾン脱臭器としては本格的な製品である。

JFEO3TW_01.jpg

※「フォースメディア 脱臭器 オゾンの力 for トイレ JF-EO3TW」パッケージ


「JF-EO3TW」はサイズがW100×D56×H140 (mm)と大きめだが、よく考えられた製品に思えたので購入を決めた。
まず第一はコンセントタイプの製品だということだ。したがって充電をするといった必要はないし、フィルターの掃除や交換が不要のメンテナンスフリーなのと相俟ってまったく手がかからない理屈だ。

JFEO3TW_02.jpg

※JF-EO3TW 本体


第二にBESTEKオゾン発生消臭器 BTAS807WHが1時間毎にオゾンを発生するのに対して「JF-EO3TW」は常に動作中に人がトイレに入ると人感センサーが働き自動的に動作を停止する。ためにトイレ使用中にオゾンを浴び続けることはないという。
ただし本体中央のボタンを押せばすぐにパワーアップモードが始動し、イヤな臭いを素早く除去することもできる。

第三にトイレモード、ルームモードという二つのモードを持ち、トイレモードは約2.2 m³ の広さに対応し、ルームモードなら約23.3 m³(約6畳)の広さをカバーできるという点だ。したがってトイレといった狭いスペースだけでなくキッチンといった程度なら消臭・除菌効果が期待できることになる。

JFEO3TW_03.jpg

※JF-EO3TW本体背面


さて動作だが、トイレモードでは動作開始後(設置後)約2分動作し8分スタンバイ状態が繰り返される。またルームモードの場合は約8分動作し2分スタンバイが繰り返される仕組みだ。
そして動作中に人感センサーが反応した場合には自動的にスタンバイ状態なり、トイレモード時に手動ONにすると人感センサーは無効になり約4分間動作が続く。

私の用途は100%トイレ用だが、要はトイレに入った際に脱臭器が動作している場合、人感センサーが働きオゾン発生をストップさせ、トイレから出た後で前記のON, OFFを繰り返すということになる。
よく考えられているという点だが、オゾンを隅々まで届けるためにファンを内蔵していること、前記した人感センサーの感知範囲は3mであり水平・垂直共に約120度と広いことなどの他に、例えば本体正面にコンセントがあることだ。したがってコンセントがひとつだったり塞いでしまったりしても「JF-EO3TW」のコンセントに差し込むことで、シャワートイレなどが一緒に利用可能となる。

JFEO3TW_04.jpg

※背面のコンセントプラグ下の突起はコンセント下にあるアースをカバーしてくれる


肝心の効果だが、これは文句がないほどだ。BTAS807WHと比べると動作中にトイレのドアを開けた途端にオゾン臭を感じる。無論この種の家庭用のオゾン発生器は適切な広さ、空間で使用するならオゾンの濃度は危険濃度にはなりえないので安全だという。

JFEO3TW_05.jpg

※実際の我が家のトイレで稼働中の「フォースメディア 脱臭器 オゾンの力 for トイレ JF-EO3TW」


まあこればかりはメーカー側が主張するスペックを信じるしかないが、私の家は人間だけでなくワンコの糞も処理するのでやはりこの種の機器は必要なのだ。
この「フォースメディア 脱臭器 オゾンの力 for トイレ JF-EO3TW」のおかげでスプレー式の瞬間消臭剤の使用量も激減している。





別次元のジョブズ本、脇英世氏の新刊「スティーブ・ジョブズ」II と III に寄せて

2017年4月10日、「スティーブ・ジョブズ」と題する2冊の書籍が出版された。「スティーブ・ジョブズ II 〜 アップルIIIとリサの蹉跌」と「スティーブ・ジョブズ III 〜 マッキントッシュの栄光と悲惨」である。ちなみに本シリーズの I にあたる「スティーブ・ジョブズ 〜 青春の光と影」は2014年10月10日に出版されているからその続編という位置づけの新刊書である。


これらの著者、脇英世氏にはこの3冊とは別に「スティーブ・ジョブズの揺りかご 〜 シリコンバレー」という著書もあるが、私にとって近年スティーブ・ジョブズのあれこれを書くとき一番信頼に値する資料なのだ。
今回はこれら脇英世氏著「スティーブ・ジョブズ」シリーズ本の特徴をご紹介したいと思う。

SJBook20170411.jpg


ご承知のようにスティーブ・ジョブズに関する書籍は数多い。公式伝記と称されるウォルター・アイザックソン著「スティーブ・ジョブズ」はもとより、彼とアップルの歴史を語るもの、スティーブの名言を綴ったもの、そのプレゼンテーションの妙を紹介しあやかろうとするもの、スティーブ流ビジネスといった視点のものなどなど多彩である。
それだけスティーブ・ジョブズという男がさまざまな意味で注目され、良くも悪くも不世出の天才経営者、ビジョナリーとして評価されていることを意味する。

我々はそうした伝記や関連本を読むことで特異な能力を持つスティーブ・ジョブズという男を理解しようと試みる。アップルコンピュータというガレージカンパニーからスタートし、最も成功したパーソナルコンピュータメーカーの歴史を辿るストーリーに接し心躍る。そもそも我々読者はサクセスストーリーが好きだ。それもとびきりユニークで面白いストーリーが…。
しかしそれぞれの本は視点というかコンセプトが定まっているから、アップルやスティーブ・ジョブズの一端を紹介しているに過ぎないことはまず理解しておくべきだろう。それにこの種の本は多くの関係者に取材するのが定石だとしても間違いが多々存在する。また意図的に事実を曲げてある本もある。

例えばスティーブ・ジョブズが最初に付き合い、後にリサと名付けた娘を産んだ女性の名はプライバシーを考慮してか長い間こうした書籍では伏せられていた。
ジェフリー・S・ヤングとウィリアム・L・サイモンの共著「スティーブ・ジョブズ 偶像復活」によれば彼女の名はクリス・アンとされたし、マイケル・モーリッツ著「スティーブ・ジョブズの王国」ではナンシー・ロジャースと書かれている。こうした例はデリケートで特異なケースだが、書籍に書かれていることを100%真実だと鵜呑みにしては間違いだと言うことの好例だ。ちなみに彼女の本名はクリスアン・ブレナンである。

ともあれ伝記にしてもノンフィクションにしても複数の著作の内容を付き合わせてみると違っていたり重要な出来事だと思うことが抜けていたりすることが多いのもこの種の本の宿命である。
しかしこうした本と比べると脇英世氏の一連の著作はかなり異質であることがわかるだろう。

本書のスタンスは「スティーブ・ジョブズ ~ 青春の光と影」のまえがきに「スティーブ・ジョブズの個別のエピソードをあまり克明に追求することよりも、スティーブ・ジョブズが生まれ育った時代はどんな時代であり、スティーブ・ジョブズは、そこにどう位置づけられるかに重点を置いた」とある点に集約されている。
時代背景や生まれ育った環境を無視して人の人生を語るなど無意味でもあるし読む私たちにとっても役に立たないと思う。

また私が脇英世氏の著作に信頼を感じるのは可能な限り一次資料に当たっていることにある。そしてスティーブ・ジョブズがなにをしたかだけでなく、どんなことに関心を示し何を考えていたかを浮き彫りにしてくれるし、それまで膨大な関連書や資料を読んできたつもりだった私などにも知らない事が多々あることをあらためて気づかせてくれる本であった。
要は誤解を恐れず申し上げれば、脇英世氏の著作は良い意味で「売れることをあまり意識されていない」と感じるのだ。要は出版側や読者に媚びず、物事をありのままに追っていくその姿勢はやはりジャーナリストのそれではなく学者の姿勢であると感じる。

したがって「スティーブ・ジョブズ II ~ アップルIIIとリサの蹉跌」と「スティーブ・ジョブズ III ~ マッキントッシュの栄光と悲惨」および「スティーブ・ジョブズ ~ 青春の光と影」はスティーブ・ジョブズやアップルの伝記というより資料の塊なのである。
そのボリュームも尋常ではない。1980年代あたりから1985年のスティーブ・ジョブズがアップルを追放されるまでの6年間にフォーカスした2冊合計で800ページもの詳細な内容である。

さらに近年の著作の多くは索引が省略されているものも多い。しかし本書はさすがにきちんと索引が用意されているし、引用・参考文献のリストも充実し良質の資料たる所以でもある。
なお僭越ではあるが、「スティーブ・ジョブズ III ~ マッキントッシュの栄光と悲惨」の引用・参考文献のリストの中に脇英世氏が推奨するホームページとして私の名が、あのスティーブ・ウォズニアック氏とアンディ・ハーツフェルド氏と共にご紹介いただいている。大変光栄であり、ありがたく励みになる。

最後に脇英世氏はご承知の方も多いと思うが工学博士で、2008年より東京電機大学工学部長、工学部第一部長、工学部第二部長を2期勤め、現東京電機大学工学部情報通信工学科教授である。先月まで同大学の出版局長でもあったが出版局長を3月31日を持って退任されたという。
無責任な一読者としては是非是非「スティーブ・ジョブズ IV」登場にも期待したい。


  



EPSONインクジェット複合機 カラリオ EP-879AW その後の困ったこと

EPSONインクジェット複合機 カラリオ EP-879AWファーストインプレッション」でお伝えしたように、この複合機はコンパクトであり安価、そして機能的にも十分なコストパフォーマンスの高い製品である。とはいえ二週間ほどあれこれと使ってきた感想では手放しで喜べることばかりではなかった。


EPSONインクジェット複合機 カラリオ EP-879AWは良いプリンターだと思う。トラブルが無ければ(笑)。コンパクトだし印刷も静かで速い。そのクオリティもよいし普通はこれで不足はないに違いない。
しかしやはりというか問題が起こった…。

EP879AW_B_01.jpg

※EPSONインクジェット複合機 カラリオ EP-879AWは基本適には良いプリンターだと思う。トラブルが無ければ(笑)


いきなりの話しで恐縮だが、Wi-Fi接続をとりあえず諦めUSBケーブル接続で使い始めた。それは初期設定でプリントおよびスキャナ機能もiMacとの間で無線接続が問題なくできたので喜んだが、CD/DVDのレーベルプリントだけがWi-Fi接続で使えないのだ。無論CD/DVDのレーベルプリントの実行はEPSONがウェブサイトで供給している「PrintCD」version 2.41.00Jを使う。
どうにも旨く行かないのでEPSONのサポートに電話をしてみたが、結果として問題を解決することができなかった。

そうしたこともあってまとまった時間が取れるようになったら再度Wi-Fi接続設定をゼロからやってみようと思っているが、即使いたいから購入したわけでありUSB接続では問題がないようなのでこれでしばらく活用してみようと思う。
そういえばその「PrintCD」というアプリの使い勝手の悪さにイライラした。

使えるということと、使う気になるレベルには大きな差があるのだが、今どきのアプリケーションとしてはお勧めできるものではない。
結局BeLight Software社の「Disc Cover ver.3.1.3」を購入した次第。プリント位置の確認及び微調整は必要だが使い勝手は雲泥の差である。
ハードウェアに付属のアプリだからしてオマケ感覚で良いと思ったら間違いだと思う。こうした点は気が向いたら別途レポートしたいと考えている。

さてEP-879AWでは各種のプリントテストの後にデジカメのデータを写真用紙に印刷することを30枚ほど行った。まったく問題なく印刷のクオリティも満足な結果だったのでまずまずと思っていた。その後一週間ほどEP-879AWの電源は入れたまま印刷を行う機会がなかった。
一週間ほど後になってまたまた写真印刷をやることになった。ハガキサイズの写真印刷用紙を使って10枚ほどの印刷が目的だったが、出てきた結果は無残だった。

EP879AW_B_03.jpg

※右が正常な印刷結果だが、一週間ぶりの印刷は左のような結果となった【クリックで拡大】


まず色味が違うこと、そしてなによりも橫縞の線が入っているのだ。

EP879AW_B_04.jpg

※また印刷は細かな横線が目立った【クリックで拡大】


そういえば7年ほど前まで使っていたEPSONのインクジェットもヘッドの目詰まりに悩まされたことを思い出した。
ともあれまずはヘッドの目詰まりの確認をしてみるとライトマゼンタのヘッドが大幅に目詰まりしている結果となっていた。
早速クリーニングを開始するが3回やっても完全にはならない。問題なのはこうしたヘッドクリーニングにもインクが消耗することだ...。

EP879AW_B_05.jpg

※ヘッドの目詰まりの確認をしてみるとライトマゼンタのヘッドが大幅に詰まっている


3回目のクリーニングが終わった途端にシアンやライトマゼンタのインクが無くなったというメッセージが出た。
プリンタ購入時に同梱されている6色の各インクはいわゆるセットアップ用インクという扱いだ。したがって容量が市販品と同様なのかは不明だが、まあ早めに無くなっても文句をいうつもりはない。
それにライトマゼンタのプリンタヘッドの目詰まりが完全に修整されなかったこともあり、インクカートリッジを変えることで改善されることを期待してそれぞれのインクを交換。その後小一時間のリカバリー作業で結局購入時にセットしたすべてのインク交換と相成った。問題のノズルの目詰まりは100%完全ではないが実用レベルになったのでとりあえず仕事を優先。

EP879AW_B_02.jpg

※交換用インクを用意しておいてよかっ


ところでヘッドの目詰まりに関してだが、原因は電源を切らなかったことにあるようだ。それ以前に使っていたCanon MP990ではほとんど電源を切らないままでも目立った問題は発生しなかったからその癖でついEP-879AW の電源を切らずにいたことでヘッドのノズルが乾燥してしまったものと思われる。
Canon MP990は電源ON後に印刷出来るまでかなり時間がかかることから電源を切らずにいたがそれが原因のようだ。
ちなみにテストしてみるとEP-879AWは電源ONにしてから印刷出来るまでの待ち時間が苦にならないほど短い。これならノズルの乾きを防ぐために使用後はきちんと電源を落としておこうと反省。

実はそれまで機能をOFFにしていたが、EP-879AWは使用後30分後から最長12時間後に自動的に電源OFFとする設定ができる。また電源がOFF状態であっても「自動電源オン設定」が設定されている場合、印刷が実行されると自動的に電源が入り排紙トレーが引き出され印刷が開始される。その際電源OFFの状態から印刷可能になるまでの時間は短時間であり、繰り返すがノズルを保護し結果インクの消費を軽減するため「自動電源オン設定」および「自動電源オフ設定」は設定しておいた方がよいだろう。

EP879AW_B_06.jpg

※「自動電源オン設定」および「自動電源オフ設定」にセットした


なおライトマゼンタの印刷状況に関してはこれからもしばらく注視し、どうしても改善しない場合はサポートに連絡し修理を考えなければならないかも知れない。



今更のフィルムスキャナー談義

フィルムスキャナーを購入した。サンワサプライ 400-SCN024 という製品だがこれまでインクジェットプリンタ複合機に付いていた機能で間に合わせていたものの、その複合機が壊れ小型のブリンタ複合機を購入した。しかしさすがにフィルムスキャナーの機能はなかったからだ。


使用頻度は高くはないものの、個人的な利用環境を考えるとフィルムスキャナー類はやはり必要なのだ。そこで色々と調べては見たが高級なプロ用機材ならともかく手にしやすい製品で使い物になる製品を実際に使うことなく選ぶのはとても難しいことがわかった。

サンワサプライ 400-SCN024(以下フィルムスキャナー)の基本スペックだが、1/2.3型 1400万画素 CMOSイメージセンサー搭載でレンズはF5で4層ガラスだと知ってもデジタルカメラのようにスキャンした結果の画質がピンとこない。
さてこのスキャナはサイズがW 102 × D 105 × H 161mmの縦型サイズだ。ちなみに重量は約430gである。

FilmScannerPro_01.jpg

※サンワサプライ 400-SCN024のフロント側


トップ部が開閉でき、2.4型カラー液晶が搭載されているが、スキャン可能なフィルムは35mmフィルム(カラー/白黒)、マウント付50×50mmスライドフィルムで付属のホルダーにセットして使う。ただしフィルム選択メニューにはその他110フィルムと126フィルムも選ぶことができるが本製品にはそれらのホルダーは付属していない。

FilmScannerPro_04.jpg

FilmScannerPro_05.jpg

※35mmフィルム(カラー/白黒)用とマウント付50×50mmスライドフィルム用ホルダーが付属


具体的な使い方だが、必須のSDカード(付属していない)をフィルムスキャナーの背面に装着する。後述するスキャンした画像データはこのSDカードに記録されるが付属のUSBケーブルでMacに接続すればデスクトップにSDカードがボリュームとしてマウントされる。なお対応するSDカードは2GBまでだがSDHCカードでは32GBまでだという。

FilmScannerPro_02.jpg

※背面にSDカードをセットする


手順だが35mmフィルムあるいはスライドフィルム(マウント付)をそれぞれのホルダーに指紋を付けないようにセットする。
同時にフィルムスキャナーを付属のACアダプタケーブルでコンセントに繋ぎ電源ボタンを押す。

まずはフィルム選択ボタンを押しスキャンするフィルムの種類をセットする。フィルムの種類はアイコンで識別することになる。そしてフィルムをセットしたフォルダーを挿入口から差し込むがホルダーとフィルムスキャナ挿入口にあるマークが合うように注意する。
なおホルダー内のフィルムの一コマの位置を液晶モニター上で確認することになるが、スキャンするフィルムの明るさも調整できる。後はOK/コピーボタンを押せば当該コマのスキャニングが始まり砂時計のアイコンが表示するが一コマ約3秒程度でスキャンが完了する。

FilmScannerPro_03.jpg

※フィルムを液晶モニターで確認しながらスキャンできる


ホルダーを手動で送りながら必要なコマのスキャニングが連続的にできるわけだが、SDカードに保存された画像を液晶モニターに再生したりスライドショーを行うこともでき、このとき付属のTV出力ケーブルを使い、TV側の映像入力端子とイメージスキャナ側の映像出力端子を接続すればTV画面でもスキャンした画像の確認が出来る。

とまあ、フィルムは手動で送らなければならないものの基本的に操作は難しい事もない。ただし一番心配していた画質だが、幸いに思っていた以上のよい結果だったので喜んでいる。
テストは海外のミュージアムショップで購入したマウントされたスライドと私自身がサンフランシスコで撮影した20数年前の35mmカラーネガフィルムでやってみた。特に35mmカラーネガの結果が良かったので安心した次第。この画質なら私が考えてきた用途に十分だと確信している。

FilmScannerPro_06.jpg

※古いネガフィルムの他にこうしたスライドが数種あるのでフィルムスキャナは不可欠なのだ


ちなみにスキャンした画像データだが、4416× 2944 Pixels(180 ppi)で保存されていたがピントが合っている写真のスキャン結果は繰り返すが見事なものだ。これなら複合機に付属していた精度より遙かに実用的でわざわざ専用機を手に入れた甲斐があった。
以下にネガフィルムからスキャンした例をご紹介しておく。25年ほども前の撮影なので少々退色があるもののかなり綺麗にデジタル化できている【クリックで拡大します】。

FilmScannerPro_08.jpg

FilmScannerPro_07.jpg

FilmScannerPro_09.jpg

FilmScannerPro_10.jpg


ただしAmazonでの製品説明には「3200dpiの設定でスキャンした画像は、画像補正されます。」とスキャン時にdpiを可変できるような印象を与えているが実機はそうした機能はない。また製品には簡単な画像編集が可能だというソフトウェアがCDで付属しているが使いたい仕様ではないので説明は省かせていただく。

ひとつ注意をしなければならない点は本体の左右からホルダーの出し入れの際に埃やチリなどが入る可能性が大だ。中が覗けないだけにそれがレンズなどに縁付着すると目立ったものになるの。したがって付属のクリーナーなどでメンテナンスを怠らないようにしなければならない。

デジタルカメラが台頭した現在ではフィルムスキャナーの需要は激減だろうが、私の用に貴重な古いネガフィルムおよび資料としてのスライドフィルムを生かすにはやはり必要な機材なのだ。
手慣れればかなり手早く多くのフィルムをデジタル化できそうなので楽しみでもある。





EPSONインクジェット複合機 カラリオ EP-879AWファーストインプレッション

インクジェット複合機 EPSONカラリオ EP-879AW ホワイトを購入した。この種のプリンタ購入は2010年4月にCANON PIXUS MP990を購入して以来だから実に7年ぶりとなる。理由はそのPIXUS MP990に問題が生じたからだが、あらためて複合機を調べて見ると状況はかなり変わっていて些か戸惑った。


問題点の修理が可能なら正直 PIXUS MP990を使い続けたいところだが、同機は2015年9月末日をもって修理対応期間が終了しているので決断せざるを得ない。
しかしインクジェット複合機を選ぶに当たり個人的な拘りがある。複合機だからしてスキャナ機能/コピー機能が付属していることは当然だが、CD/DVDレーベル面への印刷機能は是非にも欲しいのだ。後は写真印刷が綺麗なこと、両面印刷が可能なこと、Wi-Fi 機能そしてコンパクトさだろうか。
用紙サイズに関してはA3への印刷も考えたが現実問題として一年で数枚といった程度なので今回は諦め、価格なども考慮してカラリオ EP-879AW ホワイトにした。
なによりも今回 EPSON の複合機を選んだ大きな理由は様々なユーティリティもmacOS Sierraに対応していることだ。

EP879AW_01.jpg

※セットアップ中のカラリオ EP-879AW


さてこのカラリオ EP-879AWの外形寸法(幅×奥行×高さ)は、収納349×340×142(mm)、使用時349×527×183(mm)と確かにコンパクトだ。本体デザインも閉じるべき箇所を閉じれば突起がなくどこに置いても様になる。しかしなんだか全体的に樹脂成形の筐体は薄いしオモチャっぽい(笑)。まあそれは安価だから仕方がないしこれだけの機能を持つインクジェットプリンタが2万円を切った価格で購入できるのだから驚きである。なにしろPIXUS MP990はその4倍もの値段だったはずだ。
その代わりPIXUS MP990はまさしくコンピュータの頼もしい周辺機器といった作りだが、EPSONカラリオ EP-879AWは周辺機器というよりどこか電子文房具といった印象を受ける。

特に気に入ったのは2種類、例えばA4とハガキサイズの用紙やSDカードを挿入したままでフロントパネル部を閉じられるのがよい。そして背面から1枚ずつなら手差しも可能だ。

EP879AW_02.jpg

※例えばA4とハガキサイズの用紙といった2種類をセットしたままフロントカバーを閉じることが出来る


勿論複合機だからしてコピーやスキャナー機能も搭載しているしディスク・レーベルプリントも可能だ。
ただし仕方のないことだが、PIXUS MP990にあってカラリオ EP-879AWに無い機能がある。それはフィルムスキャナー機能だ。個人的には是非必要なので別途適当なフィルムスキャナー専用機を手に入れるつもりだ。

EP879AW_06.jpg

EP879AW_07.jpg

※複合機だからしてコピーやスキャナー機能も搭載しているしディスク・レーベルプリントも可能


そのカラリオ EP-879AWだが、まずは箱から取りだしてセットアップの前に保護材や固定テープを取り外す。そして電源コードを接続して電源を入れ付属のインクカートリッジをセットする。インクカートリッジのセット後、充填に10分程度かかるが終わったら液晶ディスプレイの指示に従い用紙をセットし綺麗な印刷を行うための調整を実行する。

ここまでトラブルなく進んだら後はMacから印刷できるようにソフトウェアをセットアップするが、付属のCDはWindows版なのでインターネット接続を使うことになる。
私は今回メインマシンの iMacとWi-Fi 接続で活用するためのソフトウェアをダウンロードしセットアップを行ったが、過程でセットアップ時だけUSBケーブルで iMacと接続するようにとの指示が出る。この場合製品にはUSBケーブルは同梱されていないので予め用意する必要がある。

後は指示に従って操作すればよく、思ったより簡単にセットアップが無事終わった。
早速 Wi-Fi による印刷が問題なくできるかを検証するため、A4普通紙と写真用光沢用紙ハガキサイズの2種類をテストしたがこれまた何の問題もなく大変綺麗にプリントできた。

続いてスキャナのテストだがこれはセットアップ時にインストールされた「Epson Scan 2」というアプリを使ったが綺麗にスキャニングできた。
実はPIXUS MP990の前はエプソンの複合機を使っていたが、このカラリオ EP-879AWは通常の印刷もコピーあるいはスキャニングもとてもスピーディーだ。無論印刷のクオリティも期待を裏切らない。それにフロントにある液晶ディスプレイに表示する各種の指示も的確で分かりやすく EPSON も進歩したなあと感心(笑)。

EP879AW_04.jpg

※フロントの液晶ディスプレイに表示する各種指示も的確で分かりやすい


最後のテストはCDのレーベル面への印刷だ。CDやDVDレーベル面への印刷は専用のトレーを使うがこれはプリンターの用紙トレーを引き出すとその底にセットされているので外して使う。
ちょっと戸惑ったのはそのソフトウェアだ。セットアップでスキャニングのアプリ同様インストールされているものと思ったがどうやらこれは別途専用サイトからのダウンロードが必要なようなので早速ダウンロードして使ってみた。
この一連の説明はマニュアルにしろウェブにしろ正直とても不親切に思える。不遜な物言いかも知れないが、この道40年の私がなかなか対処方法に行き当たらないのだから。
またシステムソフトウェアはともあれ、アプリケーションの出来は相変わらずイマイチで使いづらい。

余談ながら大昔、塩尻まで通いEPSON向けにプリンター出力のアプリケーションソフトなどの開発を請け負ったことを思い出した。今では担当者の方々も世代が様変わりしているだろうが、当時はMacらしいユーザーインターフェースを勧めてもなかなか理解して貰えない保守的な企業だった。
担当者と契約内容で意見が合わずにいたところ直属の上司の一声で私の主張が通ったことなどなどを懐かしく思い出したが、EPSONだけではないもののアプリケーションに対するメーカーの価値観は当時とほとんど進歩していないのが歯痒い。

ところで購入に当たりネットでの評価なども確認したが、ハガキサイズの印刷は使い物にならないとか印刷が遅いといった評価もあったが、数日の様子では何の問題もないしプリント時の音も大変静かだ。
後はスマートフォンから様々なプリントが可能なのがカラリオ EP-879AWの売りでもあるが、個人的にスマートフォンからのプリントを行うつもりはないので今回はテストをしていない。

EP879AW_03.jpg

※テスト印刷中


とはいえマニュアルやウェブ広告などを見ているとすでに “パソコンからプリンターへ” という使い方は時流ではないことをつくづく感じる。確かに現在はスマートフォンしか持っていないユーザーは多いし、ハガキなどへの印刷にしてもパソコン無しで印刷する機能をプリンターが持っているからだ。ということで一連の解説もそうした面に主流が置かれているようで個人的には些か面白くない(笑)。

一番の問題は相変わらずだがインクの消耗の問題だろう。

EP879AW_08.jpg

※EP-879AWの6色インクカートリッジセット部位


増量タイプのインクも用意されているもののこの増量タイプのインクカートリッジ・セット3つの価格で本体が買えてしまう。やはり割高感は否めないものの互換インクは使いたくないのでまずはどれほどのコストパフォーマンスなのかを検証してみたいと思っている。
ということで、具体的な使用感などについては別途レポートしたい。



広告
ブログ内検索
New web site
[小説]未来を垣間見たカリスマ  スティーブ・ジョブズ
ジョブズ学入門
大塚国際美術館ひとり旅
ラテ飼育格闘日記
最新記事
お勧めの新旧記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員