フィラメント切れ検出ユニットはフィラメントの精度が求められる?

J&T 3Dプリンター JT-28-004-Ⅱ 刷新高機能版を使い始めているが思っていた以上に前機種JT-28-004と違いがあって通常作業が出来るまでに時間を要した。組立や各種調整に関しては手慣れたつもりだったが、一番困ったことはプリントしたオブジェの出来が良くなかったのである。JT-28-004では大変綺麗な積層だったのだが…。


テストプリントに使ったフィラメントは本体購入時にオマケとしていただいたオレンジ色だった。しかし普段使いはしないであろうカラーであることや記事にする写真を撮る際にも目立って良いと考えてセットした。
とはいえ旧機種とは違いこのJT-28-004-Ⅱはフィラメントをまずフィラメント検出ユニットに通してからエクストルーダーの押出ユニットに挿入することになる。無論フィラメント検出ユニットはプリント途中でフィラメントがなくなった際にプリントを自動的に中止し、フィラメントをセットし直すことでプリントを引き続き再開するための装置である。このJT-28-004-Ⅱ にとって目玉機能のひとつでもある。

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※J&T 3Dプリンター JT-28-004-Ⅱの目玉機能ひとつ「フィラメント切れ検出機能」のためのユニット。フィラメントが通っている小さな機器がそれだ


テストプリントの開始はホットベッドへの定着も良く問題ないように思えたが、プリントを終えてオブジェを確認したときその積層の粗さに驚いた。こうした経験はこれまでなく前機種のJT-28-004は積層も大変綺麗だったのだ。
3Dプリンターを手にしたばかりの時期の私だったらどうしてよいかが分からず途方に暮れたかも知れない。よかれと買ったプリンターが故障なのかと思ったに違いない。

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※新製品 JT-28-004-Ⅱでオレンジ色のフィラメントをプリントした結果(右)。積層が非常に汚い。左は従来機のT-28-004でプリントした例で綺麗だ


しかし自分で言うのもおこがましいが、この10ヶ月実によく勉強した(笑)。だからという訳でもないがその積層の粗さはフィラメントが十分に供給されていない結果であると仮定できたのだった。
ともあれ温度設定を変えてもう一度同じプリントをしてみたが結果は変わらなかった。再現性がある問題であると認識せざるを得ない。

無論フィラメントをホットブロックに導くのは押出ユニットだ。その押出ユニットがしっかりフィラメントを送っていないのかと確認したが問題はなさそうに思えた。とはいえノズルの詰まりはないはずだ。
しばし考えていたところ思い当たったのがフィラメント検出ユニットの存在だった。
試しにフィラメント検出ユニットを通したフィラメントを手で下に引いてみると思ったより抵抗感があった…。
なるほど、押出ユニットが一生懸命引き込もうとしてフィラメントを引っ張っているにも関わらずフィラメント検出ユニットの通りが悪いのでスムーズに引くことができないのであろうと考えた。

それであればフィラメント検出ユニットを通さずプリントしてみたらどうなのか。早速フィラメントスプールから直接押出ユニットへフィラメントを通してプリントしてみると、あらら…普通に綺麗にプリントできているではないか。

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※フィラメント切れ検出ユニットを通さずプリントした例(右)


ただし念のためだがフィラメント検出ユニットを通さない場合でもダミーでユニットへフィラメントを通しておかないとプリントはできない。
ともかく、やはり考えたとおりフィラメント検出ユニットの通りが悪いのが原因だとすればある種の故障なのか?

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※フィラメント検出ユニットを通さない場合でもダミーでユニットへフィラメントを通しておかないとプリントはできない


ここでも手前味噌ながら頭に詰め込んできた幾多の情報が役に立った。
もしかしたらフィラメントに問題があるのではないかと思い、オレンジを外して以前使った事があるピンク色のフィラメントをセットして同じ条件でテストプリントをやってみた。勿論フィラメント検出ユニットを通してである。
結果は何の問題もない綺麗なプリント結果であった。

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※別途手持ちのピンク色のフィラメントを検出ユニットにセットして同じ条件でテストプリントをやってみると綺麗にプリントできた


ということはやはりオレンジ色のフィラメントが問題の原因だと考えざるを得ない。
確かにあらためてスプールを見ると巻きが雑然としている感じもする。しかし手元にある計測器はデジタルノギス程度しかないので精密なことは分からないが、確かに1.75mmの太さであるはずがバラツキが目立つようだ。また肉眼では分からないが指の間に挟んで数メートル送ってみると波というか捩れといったものも感じる。

要はフィラメント検出ユニットのキャパを越えた不均等なフィラメントだったためにスムーズに通らなかったようだ。
フィラメントの良し悪しでプリント結果が変わることは知識として知ってはいたが、これまで経験したことはなかった。またこればかりは手にして見ないことには、プリントしてみないことにはわからないから厄介だ。

そういえばJ&Tブランドのフィラメントも含めこれまで十数本を使ってきたが皆問題はなかった。無論これまではフィラメント検出ユニットは無かったからだが、それらの数本をフィラメント検出ユニットに通してテストしてみるとその後2つのフィラメントに問題が生じた。
フィラメント検出ユニットの存在はフィラメントの精度検査機になるのかも知れないが、そもそもはフィラメントが無くなった際の検知ユニットだから当該ユニットは少々シビア過ぎるのかも知れない ^^;
検証は続く…。



カシオ ラベルライター ネームランド KL-FR3 ハイスペックモデルを入手

カシオのラベルライター「ネームランド KL-FR3 ハイスペックモデル」を買った。3Dプリンターの組立配線確認は勿論、各種の部品や部材などのスペック等をラベルにして貼りきちんと整理しようというわけだが、大昔に一度使った記憶があるもののすっかり使い方は忘れた(笑)。無論機能や使い勝手は格段に向上しているはずだがラインナップのうちハイスペックモデルを選んだにはわけがある。


同じネームランドには KL-YK50 というスタンダードモデルがあり、スペックのほとんどはこれで十分な気がする。しかし当然とは言えハイスペックモデルと比較するといくつか特徴的な違いがあるが、個人的に「バックライト付き液晶搭載」が欲しかったためにハイスペックモデルになった次第。
理由は私自身の眼が悪く、この製品に限らないが小さな液晶がついているデバイスは多々あるもののバックライトが無いと実に見づらくなってしまったからだ。有効利用するのであれば是非にもバックライトが欲しいとKL-FR3 を選んだ次第。

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※専用ケースに納まったカシオ ラベルライター ネームランド KL-FR3と付属品一式


もうひとつの違いは漢字入力、文字入力にATOKが搭載されていることだ。まさかネームランドで長い文章を入力するはずもないが、日常パソコンでもATOKの愛用者なので効率の良い入力を期待してのことだ。
後、搭載フォントがスタンダードモデルより英数書体が二書体多いなど個人的には些末な違いだがハイスペックモデルは専用収納ケースが付属しているといったメリットもある。

さてスペック的なことはともかく「ネームランド KL-FR3」の実機を手にした第一印象は多機能になったことは分かるが、旧製品と比べて使い勝手が格段に向上したとは思えない(笑)。
文字入力をスムーズにさせるためにフルキーが装備されているのは当然としてもボタン類も多く思い通りのラベルを作るには付属のマニュアルは手放せない。
何だか黎明期のワープロ専用機を彷彿とさせるではないか…。

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※プリントも早く綺麗。そしてバックライト付液晶も認識性抜群


また事前に情報は得ていたしパソコンと接続して使うつもりはないもののサポートしているのがWindowsだけでmacOSとは接続使用できないのは一昔前ならともかく今どきのメーカーとしてはだらしがないのではないか…。無論Boot Campなど使えばMacでも使用可能ではあるものの、開発費いただければMac専用のアプリケーション、作りますけど(笑)。

ともあれ早速電池を入れ(ACアダプターは付属しているが)同梱されている18mmのリボンをセットしてテストプリントを試みた。
プリントのスピードも迅速だしそのプリントもとても綺麗でハーフカット機能付きオートカッターも含め文字通りのラベル印刷として重宝しそうだ。
そして縦横同時印刷機能やラベル作成日時を自動入力するタイムスタンプ機能も実用的だ。

なお利用できるテープ幅だが、3.5 / 6 / 9 / 12 / 18 / 24mm が使えるとのことだが一番多く使うのは12mm幅あたりなので複数カートリッジを買っておくつもりである。
そういえばこの ハイスペックモデルには前記したように本来別売の専用収納ケースが付属するのもありがたい。いつもいつも机上に出しておくわけではないので使わない時の収納というか置き場所にとかく困るが、一体成型の簡素なケースではあるものの片付けがつけやすい。

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※専用ケースがあるとACアダプターや予備のテープなどを一括して収納できるので便利


これまでこの種のラベルは付箋にメモしたもので代用していたが耐久性というと大げさだが、剥がれたり文字面が汚れるあるいは消えたり滲むといったことがあったがこのネームランドのおかげで整理および整頓が確実にできると喜んでいる。
そしてこれから活用するに従って利用の幅が拡がっていく予感がする。





J&T 3Dプリンター JT-28-004-Ⅱ 刷新高機能版購入動機

今年の8月以来、J&T 3Dプリンター JT-28-004を愛用してきたが、思うところがあり新たに登場した刷新高機能版 JT-28-004-Ⅱ を手に入れた。これがこれまでのJT-28-004のようにきちんと動作すれば私のFDM方式3Dプリンター本体の投資は終息と考えている(ホントカ)。


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※J&T 3Dプリンター JT-28-004-Ⅱ


ではJT-28-004購入後まだ4ヶ月ほどしか経っていないのに何故 JT-28-004-Ⅱ を手にしたかについて簡単に言い訳…いや、ご説明したい。
具体的な検証レポートは別途お届けしたいと考えているが、買い換えの動機の第一はJT-28-004-Ⅱに「一時停止継続機能」が付いたことだ。

「フィラメント切れ検出機能」も有り難いが私にとってそれだけでは買い換える動機にはならない。しかしまともなというかJT-28-004の最大造型サイズ 310 × 310 × 410mmを生かして…となればどうしてもそのプリント時間は数十時間、数日かかることが多くなる。
しかし一軒家の一人暮らしならともかく、我が家はマンション住まいでもあり夜間のプリントはやはり遠慮せざるを得ない。ということは十数時間を超える造型は事実上出来ないことになる。

ただしそれでは3Dプリンターを十分に使いこなすことはできない…。防音ボックスを自作することも考えたが手間はともかくかなり大がかりになるはずで悩んでいたがJT-28-004-Ⅱの登場で迷いに迷った結果購入することにした次第。
消音ボックスの材料や部品そして一部工具などを揃える事を考えたらJT-28-004-Ⅱを買った方がよいと判断した。
ということでここではJT-28-004とJT-28-004-Ⅱの違いを簡単にご紹介したい。

まず基本的構造や押出ユニットなどの部品はT-28-004と同じであり、筐体サイズは勿論最大造形サイズの 310 * 310 * 410mmも一緒だ。
そして何といってもAmazonでは価格据え置きである点も魅力だ。
反対に見栄えで違う点はフィラメント検出機能がフレーム上部に付いたことからフィラメントスプールをその隣に設置できる仕様になっている。

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※フィラメントスプールをフレーム頭上に設置できる。またフィラメント検出機能が付いた


これは机上面の高さからフィラメント検出ユニットの高さまでフィラメントを引き上げるのは適切ではないという判断に違いないが、組立構造はしっかりしているものの1kgにもなるフィラメントを頭上に乗せることはプリント時の振動でフレームが揺れないかが心配だった。しかし実際に組み立ててみると問題ないことがわかった。
ただし個人的にはeBOXを「ステンレス製ミニ昇降台」で高い位置に配しフィラメント検出ユニットへフィラメントを供給するつもりでいる。

またエクストルーダー全体がカバーで覆われた点も見栄えが格段によくなった。別にこれまで通りステッピングモーターや押出ユニットはもとより配線がむき出しでも利用に関して一向に差し支えがなかったが、カバーのおかげで全体的にシャープな印象となった。

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※エクストルーダー全体が金属製カバーで覆われた


そして一見分かりづらいが、エクストルーダー下部にLED照明が装備され、例えば手暗がりで薄暗くなりがちな室内でもプリントの状態を把握できるのは有り難い。

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※エクストルーダー下部にLED照明が装備された


とはいえ何といってもJT-28-004-Ⅱの見るべき点は「一時停止継続機能」と「レベリング調整補助機能」である。特に「一時停止継続機能」は前記したとおりの理由からこの機能を使えば夜に一時停止にして翌朝プリントを再開することができる。したがって気兼ねなく長時間のプリントも可能になった。

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※一時停止継続機能


ただし今回は深く立ち入らないが「一時停止継続機能」は上位機種の「停電回復機能」といった類のものとは違うことも知っておきたい。
「停電回復機能」は電源そのものをOFFにして(停電で)もその後継続したプリントができる機能だが、ここでいうところの「一時停止継続機能」は電源はONにしたままだ。
それではいわゆるポーズ機能とどこが違うのかと訝しく思う方もいるに違いない。

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※プリント再開メニュー(上)と再開の確認(下)。そのとき、ノズルから垂れているフィラメントがあれば取り除いておくことが大切


JT-28-004にもそのポーズメニューがあるから文字通りの一時停止および再開は可能だ。ただしこれはプリント途中の一時停止であるからしてノズルはポーズした瞬間の積層ポイントで止まる。
なにかの確認といった短時間ならよいだろうが、このポーズ状態で6時間とか8時間放置することは200℃といった高温のノズルが定位置で止まったままになるわけで、そのポイントの積層を溶かしてしまったり、逆にノズルから溶解したフィラメントが垂れて痕を残したりする。

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※一般的なポーズ状態を7時間続けた結果、止めた位置にフィラメントの固まりが出来ていた


また1,2度やってみると6時間置いた後のプリント再開はできたが、長時間放置後の再開は保証していないようで巧くいかないこともあるらしい。

その点JT-28-004-Ⅱの「一時停止継続機能」はプリント中に一時停止するとノズル(Z軸)が停止点より数cm上がり、X軸、Y軸が原点に戻る。したがってノズルは積層している印刷物に接触しないのだ。
そして再開するとノズルが自動的に停止点に戻り、その箇所から引き続きプリントを再開してくれる。

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※「一時停止継続機能」はプリント中に一時停止するとノズル(Z軸)が停止点より数cm上がり、X軸、Y軸が原点に戻るのでノズルは積層している印刷物接触しない


これで完璧な長時間プリントが実現するわけで個人的には飛び上がるほど嬉しい。
しいていえばその一時停止の6時間とか8時間はくどいようだが電源は入ったままだからフルパワーではないものの消費電力がかかってしまうことか…。

その電気料金だが、念のため8時間「一時停止継続機能」を続けるとどの程度かかるのかを確認してみた。
JT-28-004-Ⅱの消費電力がフルパワー時360Wとのことだから、一応1 kWhあたりの電力契約料金を25円として計算すると 360W(消費電力)÷1000×8h(時間)×25円=72円(電気代)という計算になる。
省エネには努力しているつもりだがこの「一時停止継続機能」にしても1ヶ月にせいぜい2,3度あるかどうかといった程度と考えている。だとすれば私にとって電気代には変えられない大きなメリットがあるのだ。

なお「レベリング調整補助機能」についても触れておきたい。何が、どこが "補助" なのかということだが、これまでのJT-28-004ではホットベッドの指定4箇所に手動でノズル位置を合わせ、A4用紙などを使いノズル先端との間隔を調整するという完全なマニュアル操作だった。
しかしJT-28-004 II はコントローラーボックス側の指示で水平出しする位置5箇所(ホットベッドの4隅と中央)へ自動的にノズルが移動してくれるようになった。ただし水平出しは手動でやることになる。
なおホットベッドの高さ調節をしている裏面のねじだが、JT-28-004 II は金属の蝶ネジだったが円形のナットに変わっていた。

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※「レベリング調整補助機能」開始メニュー



JT-28-004-Ⅱは難しくはないものの未組立の製品でもありレベリング調整を別にしてもトラブルなくプリントを続けるには日々相応の調整と整備が必要な製品だと考えている。したがってまったく3Dプリンターを使った事のない方にはお勧めしないが、積層も綺麗だし静音であり、メーカーサポートもしっかりしている。
ただし一般家電とは違い、この手の3Dプリンターは組立てたからすぐに実力を発揮してくれるかといえばなかなかそうは問屋は降ろさない。かなりシビアな調整と検証が必要だがそうした行為そのものまでをも楽しめる方にはコストパフォーマンスに優れた製品である。




J&T 3Dプリンターのノズル詰まりに関する覚書

3Dプリンター、J&T Technology​の/DIYキット(JT-28-004)はすでに実用レベルで活用しているが、ひとつだけ心配なことがあった。それはフィラメント交換時にどういうわけかノズルが詰まってしまい新しいフィラメントを装着できないことだ。これまで二度そうしたトラブルに遭遇したがフィラメント交換は日々行う可能性があるわけで一番の不安材料だった。


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※J&T Technology​の/DIYキット(JT-28-004)のエクストルーダー。ホットエンドブロックにはシリコンカバーを装着している


最初に遭遇した際にはエクストルーダーからノズルユニットを取り出し、ノズルレベルまでを分解してみた。結果ノズルが詰まってたのは勿論、新しいフィラメントが入らなかった原因はホットエンドに繋がっているパイプに2.5mmほどの粒が詰まっていたからだった。
これまで使ってきた二機種の3Dプリンターではノズルの詰まりを経験したことがなったこともあって原因が掴めないでいた…。

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※詰まったノイズユニットを分解(上)とホットエンドブロックに至るパイプ中に詰まりの原因のフィラメント残を発見(下)


結局このときにはノズルユニットをまるごと新品に交換して事なきを得たが、フィラメント交換の度に詰まらせては使い物にならない。とはいえ同機種でこの種のトラブルが多々あればともかく何か私の使い方が問題であろうことは察していた。

例えばFLASHFORGE Inventorという機種は液晶パネルの指示通り、ヘッドが交換温度に達すると「ヘッドのレバーを押してフィラメントを引き抜いてください」といった指示が出る。そのタイミングで指示通りにフィラメントを抜けばよいのであり、逆にフィラメントを装填する際にも指示に従いフィラメントをエクストルーダーのパイプに差し込めば、自動的に引き込んでくれるという手間いらずで安心できるオペレーションなのだ。

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※J&T 3Dプリンターのエクストルーダー(交換用として買った未使用品)


対してJ&T の方はただただヘッドの温度を上げてノズルユニットのレバーを押しながらフィラメントを抜き、装填はその逆というだけであり至極シンプルであるが手順そのものは大して変わらない。なのにどうしてJ&T は詰まるのか…。
ひとつ心当たりがあった。
それはJ&Tのフィラメントを抜くとき、スルッといかずに引っかかる感じがするときがあった。

当時はろくな知識もなく闇雲に使っていた時期でもあり、ひとつひとつ検証し体験勉強するしかなかった。ともかく繰り返すが例え詰まる可能性があるとしてもフィラメントの交換はやらざるを得ない。
その後、交換用のノズルユニットを別途複数購入したおかげで万一また詰まっても取り急ぎ新品と交換すれば続けて使用できる自信はついたので慎重にフィラメント交換を続けた。

そうした中で今更だが大きな勘違いをしていたことが分かった。
それはフィラメントをエクストルーダーに組み込まれている押出しパーツに差し込むわけだが、挿入したフィラメントはスプリングの力で回転するギアに挟まれホットエンドブロックに送られる。しかしレバーを押すとギアから解放されフィラメントはフリー状態になる。

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※J&T 3Dプリンターの押出しユニットの仕組み


したがってフィラメントを抜く際はギアを解放するためにレバーを押すわけだが、押せば押すほどギアから距離を取ると思い込んでいた。確かにそれはそうなのだが、反対に押しすぎるとフィラメントを弯曲させると共にホットエンドブロックに続く通路の根元で曲げを作ることになる。だから押しすぎると逆に引っかかる感じがしたのだ…。

要は少し押せばギアのロックが外れるのにそれ以上深く押すとフィラメントを抜く際に負荷がかかり、温度を高くしていることもあって引き抜くときに先端の一部がちぎれて残留しやすい…というのが詰まりの原因と思われる。
前記したホットエンドブロックに至るパイプの中に固まったフィラメントの粒があったのもそうした理由に違いない。

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※フィラメント交換時に引き抜いた先端を見て詰まりの原因を特定できた。このケースも無理をすれば先端がパイプ中に残ったに違いない


こうした要領が分かったので引き抜く際にレバーの押し具合を意識しつつ、引き抜くときに少しでも抵抗があったときには無理せず逆に押し込んでノズルから溶解して出し、さらに引き抜く動作をするようにした。
その後、数え切れないほどフィラメント交換、それもPLA、TPU、PVAを出し入れしているが今のところトラブルはない。
理屈が分かればどうということもないが、ノズルの詰まりは気が滅入る(笑)。
もし同じ悩みを抱えている方がいらっしゃれば参考にしていただきたい。


Bluetooth完全ワイヤレス左右分離型イヤホン「QCY-T1BK」レポート

3Dプリンターに夢中になってレポート書くのを忘れていたが、先日懲りずに安価なBluetooth完全ワイヤレス左右分離型イヤホンを買った。「QCY-T1BK」という製品だが、これが意外といっては叱られようがこれまで買った同種の製品とは一線を期した優れものだった。


音楽との接し方は人それぞれであり、それこそ自分に合った好きな接し方をすれば良いと思っている。私はと言えばこの種のイヤホンで音楽を聞くときは純粋に音楽を楽しむというよりいわゆる "ながら" の一巻であることがほとんどだ。
じっくりと音楽に没頭したいときは私の場合、スピーカーの前に陣取るかあるいは密閉型ワイヤレスヘッドホン Parrot Zik 3 を使う。

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※「QCY-T1BK」とiPhone


ということで外出時などにワイヤレスイヤホンを使うのはひとつの楽しみではあるもののそれが第一目的という訳ではない。
無論だからといって使い勝手や音質がどうでも良いということではない。それは悪いより良い方がいいに決まっているが、最近は自分の加齢による聴覚の衰えも認めつつ若い頃のような「こうでなくてはならない」といった頑なな思いは持たないようになってきた。
高音も低音も重要だが、どう説明したらよいか…音の艶というか臨場感のある楽しみ方ができればよいと思っている。ということでこの種の製品に数万もの予算はかけなくなった(笑)。

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※「QCY-T1BK」のパッケージ


しかしである。安物買いの銭失いとでもいおうか、Bluetooth完全ワイヤレス左右分離型イヤホンをこれまで3機種買ってみたがどれも音切れがあったり、ペアリングに難があったりと音楽を楽しむことに集中できない製品ばかりだった。
これなら完全ワイヤレスでなくてもいいか…と旧機種を引っ張り出して使っていたがやはり完全ワイヤレスの楽さ加減を体験してしまうとそれに拘りたくなる。
特にこれからの季節は襟首を立てたりマフラーやネックウォーマーをしたりとケーブルがあると面倒なことが多くなる季節でもある。

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※「QCY-T1BK」本体(上)と同梱品(下)


さて「QCY-T1BK」だが、蓋のないケースに左右のイヤホンが収納充電できるタイプの製品だ。ケース本体には380mAhのバッテリーが内蔵され左右のイヤホンが5回充電出来るパワーを持っている。
ちなみに充電は2時間でフル充電し連続音楽再生時間は4時間だというが、きりのよいときにケースに収めておけば外部バッテリーがなくても約一日はイヤホンを使える計算となる。

何といっても気持ちが良いのはBluetooth 5.0対応と相俟ってiPhoneとのペアリングの快適さである。
最初にペアリングを完了させておけば、次からはケースから両耳のイヤホンを取り外せば自動的にペアリングしてくれるし、反対に耳から外してケースに収めればペアリンクが終了し充電モードに入る。

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※ケースから両耳のイヤホンを取り外せば自動的にペアリング完了となる


Hi-Fi 高音質 オーディオシステムはダイナミックな6mm径ドライバーを搭載しSBC + AACのオーディオコーデックに対応。私にとっては十分な臨場感を与えてくれる。またクリアな両耳通話技術も実用的だ。
そして音楽を流している際にも着信があれば右ユニットのボタンをひと押しするだけでBluetooth5.0の高精細なノイズリダクション機能を含め、両耳のクリアで明瞭な通話音質が楽しめる。さらにライフスタイルに合わせ、片耳・両耳の使い分けもでき、単独のモノラルイヤホン2台として2人が各自で楽しむことも可能だ。なおSiriを呼び出すこともできる。

もうひとつ重要な事は装着感だろう。これまた IPX4 防水機能と共にこれまでにない安定した装着感が嬉しい。これまで個人的に左耳のユニットが落ちやすかったのだが「QCY-T1BK」は安心して使えるし装着感もよい。
この種の製品は近年各メーカーがしのぎを削っているが「QCY-T1BK」はお気に入りのイヤホンとなりつつある。
手軽な完全ワイヤレス左右分離型イヤホンをお探しの方にはお勧めである。





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プロフィール

appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。ゆうMUG会員