ラテ飼育格闘日記(12)

いろいろな説があるようだが、これまでにも書いているようにワンコの知能の高さは想像以上である。とにかくラテは寝ているとき以外、ずっとこちらを観察し続けている。毎日はある意味...知恵比べの格闘だ...。 


今回はラテの一日をご紹介したい。 
ウィークディのほとんどを私と一緒に過ごすラテは、良くも悪くも私に対しての依存心が強い。それは可愛くもあるが、無論24時間べったりとできるわけもなく、こちらの自由時間が長時間拘束されるのは大問題である。 
基本的には散歩と室内で遊ばせる以外、ハウスと呼ぶ室内用の犬小屋に入れておく。通常はその間は静かに寝ている。 
感心なのは朝、こちらが支度を始めるまで我々を起こさないことだ。ラテのハウスはリビングの隅にあるので、ダイニングで朝食の支度を始めると、やっとモゾモゾしだして「腹減った」「出せ」と騒ぎ出す。 

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※初公開!これがラテのハウスだ(笑)


まず我々が食べ終わるまでの間、リンゴの切れ端を渡しておく。一部のおやつ以外の食べ物はハウス内で食べるという躾けをしているので、リンゴもハウスで食べさす。 
しかし我々が隣で朝食を食べている間、大きな声で吠えはしないものの、泣き落としと愚痴でかなり五月蠅い(笑)。明らかに何を言いたいのかはよく分かる鳴き方をする。それを無視しながらの朝食は落ち着かないが、こればかりは仕方がない。そして食べ終わったらラテの番となる。 
メニューはドッグフードの上にブロッコリーかサツマイモのゆでたやつをトッピングする。これを一日2回朝と夜に食べさすことになる。 

朝食の後片付けなどを含め、一段落したら散歩に出かける。駅に向かって歩き、そのまま駅前の公園に入る。ここまでが約1キロの道のりだ。そして落ち葉の中を10分ほど歩き回り、その後に約2キロ近くを回って自宅に戻るというコースメニューである。 

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※自宅の前には1Km続く遊歩道があり、沢山のワンコが行き交う。私はこの道を「ワンコ銀座」と名付けた(笑)


自宅に戻った後は、しばらくしてからハウスに入れる。そして私が昼飯を食べ終わるまではハウスから出さない。 
その後、こちらの予定によるものの、時間的余裕があるときには少しでもラテと室内で遊ぶことにしている。何しろ前傾姿勢を取り、シッポを振りながら「遊んで!」と主張するのだから、付き合わざるを得ない(笑)。 
しかし、ラテは飽きっぽい。しばし狭い室内でボールを投げ、それを咥えて私の手元に持ってくるが、ふと別のオモチャに気が移る。問題は縫いぐるみで遊ぶにしても、ボールを追いかけるにしても自分一人で遊べば楽なのだが、私がそこにいないと面白くないらしいのだ。 
夢中で遊んでいるようだからと私が席を立てば急に遊びを止める。そのまま二階に行こうものなら、しばらくは吠え続けるのに耐えなければならない。最悪は"アテション" をするときもある...。"アテション" とは、当てつけのために、わざとトイレシートではない場所でオシッコをすることだ。しかしオトーサンは、こんな程度の挑発に乗って騒ぎ立ててはいけない。何事もなかったかのように静かに粗相の後を片付ける。しかし心の中では「このションベン娘め!」とつぶやく(笑)。 

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※遊ぶことに疲れを知らないラテ。こうしてみると少し大きくなったなぁ...


〜この件は後で動物病院の先生に「オモチャを犬の所有物としてはいけない。犬はオモチャと遊ぶのではなく、飼い主と一緒にオモチャを使って遊ぶのが楽しみなのです」と聞かされ、なるほど...と得心した〜 

時間があるときはリビングに置いてあるマッサージチェアに座ってラテが遊んでいるのを眺めているが、ツイうとうととしてしまう。そんなときはラテのベロベロ攻撃が始まるのだ。 
「なんで寝るんだ!」「こっち見てて!」といわんばかりに、遊びを中断して私の膝に乗り、口元をはじめ顔中をなめ回す。鼻や耳を甘噛みする...。こりゃあ、起きざるを得ない...。では眠らないようにと買ってきたばかりの本を開いたら、これもラテは気にくわないらしい。 
ともかく自分に注視してくれないと面白くないということなのだろう。これまた飛んできて膝に飛び乗り、カバーをかけたばかりの真新しい本にかぶりつく...。嗚呼...あっという間に新刊本は傷だらけとなる。 
とまあ...こんな具合で少しの間、遊んでからラテをまたハウスに入れる。少々のおやつをダシにすると静かにハウスに入る。最近では「ハウス!」と言いながら指差すと、ハウスのドアを自分で開けて中に入るようになった。そしてまた数時間は静かにしてくれる...。 

さて、午後の4時前後になると二度目の散歩である。時間的な余裕があって天気もいい日なら、朝とは違った桜並木の坂道経由で駅ビル4階にあるカフェに向かう。ラテはすでに勝手を覚えたから、朝のスピードとは段違いの早歩きとなり、早く行こうとリードの引きも強くなる。 
風で舞う落ち葉を追いかけ、道ばたに生えている雑草の枝を食いちぎって咥えながらのルンルン歩きである。下校途中の小学生達に「かわいい!」と言われれば後足立ちしてお愛想を使う(笑)。そしてカフェが見えてくるポジションになれば...待ちきれずに駆け出す。 
カフェでは客のいない隅にラテをつなぎ、コーヒーと共に紙コップに水をもらう。勿論水はラテ用である。そして小さめのデニッシュをひとつ注文し、屋外スペースでラテと至福のひとときを過ごす。 
ラテが目当てなのはデニッシュのおこぼれである。無論砂糖がついているとかチョコレートが付いているようなものは厳禁だが、パン生地オンリーのような小さな切れ端をほんの少しラテにあげると気が済むらしい。オトーサンと一緒のものを食べた...というわけなのだろうか...。 

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※カフェのテーブルに前足を乗っけておねだりポーズだ!


その後も散歩は続く。1.5キロほど歩いてこの当たりでは一番広く、ワンコの散歩に最適な公園に向かう。タイミングが合えば数匹のお馴染みワンコたちと遭遇でき、ラテの楽しいひとときが始まるが、相性の悪いワンコしかいないと「くう〜ん」と落ち込む場合もある(笑)。 
太陽が西に傾き、広い芝生に私とラテの長い影ができるころ、我々は公園を後にする。そして家に戻った後は我々の夕食が終わるまでラテはハウスでお休みとなる。ラテの食事は朝と変わることはないが、食後にひととき遊んでいるとラテはさすがに眠くなったのかウトウトとしてくる。その表情はまことに可愛い...。早速ハウスに入れて怒濤の一日は無事終了となるのであった。 
ラテ...また明日一緒に遊ぼうなぁ...。

キリストの心理分析〜「人間イエスを科学する」を読む

私はキリスト教信者ではないが、イエス・キリストその人には大変興味がある。ここのところキリスト教関連の本を数冊読んだが、中でも無神論者であり精神科医の著者が書いた本書は新鮮で面白かった。 


ことが宗教の分野...例えばキリストの奇跡とか復活の話になると科学の領域では何ともしがたい。また、無論否定や無視することはできても、それでは一歩も前に進まないし問題や疑問の解決にはならない。 
しかし本書は神の子と称されたイエスではなく、肉体を持ってこの世に出現したイエスという"人間"を対象にし、その心理を探求し、生身のイエスを理解してみようという試みの本である。 

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本書の訳者がいうように、一般的にキリストに関する本は「信者の立場からキリストを描く」ものと「キリストや宗教を批判する立場でキリストを描く」という2種類しかない。そうした中にあって本書は無神論者であり精神科医を職業とする科学者が試みたものであり、新しいタイプのイエス像を考える一冊である。 
筆者は言う。「仮にイエスが奇跡をまったく起こさなかったとしても、イエスの行動と思想はきわめて意味深く驚異的であり、人類史に新しい扉を開いたはず」と...。 
ただし、根本的な文化の違いもあり、例えば私たちにイエスのいう"愛"がどのようなものなのかは正直捉えにくい部分もある。 
実際、私にしても聖書を何度手にしたことか...。ただし必ず途中で挫折する。それは字面を追うことはできても、その訳文からは心に伝わってくるものがないからだ。「なぜそうなのか」と分からないことだらけなのだから飽きてしまうのも無理はない(笑)。 

しかし聖書はもとよりだが、多くの資料を見ていると、イエスの実像は決して眉間に皺を寄せてばかりいる孤独で暗い人物ではないことがわかる。よく笑い、人付き合いも良く、そしてよく食べた...。ために「大食らいの大酒飲み」と反対派から悪評をいわれたほどである。さらに何処にでも出向き、貧しい人たちや病人、世間から疎んじられ軽蔑されている人、不道徳と見なされた人たちと敢えて知り合い、話し、慰めた。さらに自身の敵をも愛し、自分を裏切った者まで愛することができた人物は歴史上イエスただ一人ではないだろうか...。 
しかし、そのイエスを神の子と担ぎ上げた教会や一部の信者は、イエスの意に反し、宗教の名の下に、あるいは神の名の下に殺し合いを続けてきたことは大変皮肉なことである。 

ともかく「ダ・ヴィンチ・コード」などにより、これまでの伝統的なキリスト教とは異なる見方がなされてきたことは決して悪いことではないと思うが、無論「ダ・ヴィンチ・コード」というフィクションより、実際にこの世を生きたというイエス・キリストの人物像に迫る方がよっぽどスリリングで興味深い。 
本書はイエスの生涯を検証し、まずはその実在を論じ、語り上手で最高の教育者でもあったと思われるイエスの思考と、話術ならびに人との接し方の技術に迫るものだ。そして筆者は「イエスは精神医学と心理学のアプローチを知っていた」と断言する。 

事実本書は南米で45万部を突破するベストセラーとなった一冊だという。そしてまた多くの学校が推薦図書にしているという。 
まあ、偏見を承知でいうなら、サンマーク出版の本は好きではないので(笑)、あまり読んだことはなかったが、本書は新鮮で面白かった。 

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 人間イエスを科学する〜キリストの心理分析 

 2006年5月25日 初版発行 

 著者:アウグスト・クリ 
 訳者:エハン・デラヴィ&愛知ソニア 
 発行:(株)サンマーク出版 
 書籍コード:ISBN4-7631-9646-4 
 定価:本体1,600円 
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ラテ飼育格闘日記(11)

ラテは雌犬である。しかしその風貌はシェルティとシェパードと...いろいろ混じっているようでオオカミ的な顔だ。だからというわけでもないのだろうが、いつも雄犬と間違えられる。オトーサンとしては、忍びないので...ワンピースを着せた(爆)。


散歩の途中でしばしば「雄ですか?」と聞かれる。ラテは文句を言わないが、飼い主としては面白くない(笑)。ただし首輪が赤いのを気づいた人が「雌なんですね」と言ってくれると、こちらは笑みがこぼれる。
「雄ですか?」
「いや、雌なんです」
「……」
というパターンも些か飽きてきたので作戦を練った。それなら間違っても雄犬に見えないようにすればよい。
女房に「スカート履かせたい!」と要望を出した(笑)。
早速女房はネットで膨大な種類があるワンコ用の服を次々と検索していくが、これはという可愛いアイテムは皆小型犬用のものばかりで、ラテのサイズに合うような中型犬のものはなかなか見つからない。
マルチーズとかチワワ、ダックスフンドといった犬種なら、豊富な種類の服が売っている...。それを眺めながらため息をつく。

ところで、ラテにはすでに2着の衣類がある。ひとつは純粋なレインコートでこれは携帯用として折りたためるものだ。散歩の途中で雨が降ってきたような場合に使う。
そして2着目は撥水加工がしてあり、ちょっとした防寒にもなるフード付きのコートである。このコートを買う際にも、カラーを何色にすべきか迷った。
本当ならピンクにでもしたかったが、似合わないかなあ...と躊躇して黄色にした。それに黄色なら小学生のランドセルに被せるカバーと同様、自動車や自転車を運転する人からも目立ちやすく、事故防止にもなるかも知れないと思った。しかし、これをラテに着せようとすると面白いことになる...。

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※ いやいや黄色いフード付きコートを着せられたラテ


まあ、こうした衣類をワンコが喜んで着るとは思われない。ある意味で余計なものを巻き付けられるのだから迷惑なのだろう。そしてワンコに防寒などは不要という意見もあるが、実用的な面もある。それはこれまでにもご紹介したようにカフェなどに立ち寄る際に、少しでも抜け毛をまき散らさないようにという配慮にもなるし、ワンコ自身の汚れ防止にも役立つ。
ともかくワンコ自身は嫌でも、飼い主が喜ぶならと次第に慣れてくれるというが、ラテも人並みに...いや犬並にフード付きコートは着たくないらしい。
面白いことに、これを見せるだけで逃げる。そして背中にふわりと被せるだけでどういう訳かぴたりと大人しくなる。
顔はうつむき加減になり、上目遣いになる。さも嫌だという目つきをする。本当に恨めしいといった感じなのだ。
さらに頻繁に全身をブルブルさせて、払い落とそうとする。そしてすべての行動が心なしか緩慢になり、大人しくなるのである。
いつも格闘を余儀なくされている私としては、ラテの苦手なアイテムを見つけたような気がして少々得意なのだが...(笑)。

さて、選びに選んだ待望のワンピースが宅急便で届いた。今度こそ、スカート部分はピンクのチェック柄である(笑)。実に可愛らしい...。
問題はラテがこれを大人しく着てくれるか心配だったが、頭と前足をすっぽりと被せる形式のためにフィットするのか、ベルクロで止める黄色いフード付きよりは気にならないようだ。

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※どうです...雄には見えないでしょ(笑)


ラテに着せて見ると、思わず笑いがこみ上げてくる。親ばかで...確かに可愛いのだが、正直ちょっと違和感もある。
なんだかこれまでジャージーしか着たことのない不良ネーチャンが、いきなりミニスカを履いたような感じといったらよいのか(笑)。しかしラテはそんなことを知る由もなく、スカートをふりふりさせて歩く。
そして、いつものように垣根やブロック塀のところになると後足だけで立ち上がるその姿のまことに...まことに可愛い。ムフフフである...。

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※夕焼けの光を浴びて立ち上がるラテ。なんだか赤いランドセルでも着けてみたくなる...(笑)


オトーサンは、少々恥ずかしいのと得意な気持ちが入り交じった複雑な笑みを止められない。ミニスカからお尻丸出しのラテを連れて、得意そうな顔で歩くのもどうかと思うし、恥ずかしそうな顔もいかがなものかと思う(笑)。
いつもよりキャップを深めに被って歩くが、ラテの姿を見るにつけニヤニヤが止まらないのである。

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※夕闇が迫ってきた...。さて、ミニスカを履いたラテと帰宅を急ごうか...


散歩の途中で、小学校や中学校の前を通ると、下校途中の女子生徒らから「かっわい〜い」と声がかかる。オトーサンはいくぶん胸を張ってリードを引っ張るのであった。

ラテ飼育格闘日記(10)

ラテはどうも、人には懐くが犬と会うと吠えることが多い。私のところに来る前は多頭飼育の環境だったと聞いているから、犬との付き合いは慣れているはずなのだが...。


おかげさまでこの「ワンコの"ラテ" 飼育格闘日記」は評判がよい。最初は「Mac関連サイトに犬の話題でもないだろうに...」という人もいたが(笑)、最近ではありがたいことに「楽しみにしています」という類の励ましのメールをいただくことが多くなった。中には「ラテ研究所」にサイト名を変えたら...とアドバイスをしてくれた友人もいる(爆)。 
まあ、ネタが尽きるまで...しばらくはお付き合いいただけたら幸いである。 

さて、公園の梅の花が咲いた...。ラテが我が家に来てからちょうど二ヶ月が過ぎた。短いようで長い二ヶ月だった。その間、ワンコがいなければ到底出向かない場所まで歩き回ったおかげで、毎日の散歩コースもバリエーションが増えた。 
幸い近隣は緑も多く、1キロほど続く遊歩道もあれば、広い公園もいくつかあるから、ワンコの散歩には最適の環境だ。だからだろうが、確かにワンコを連れた人たちも多い。 

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※いつもラテと行く公園の梅の木も、花が咲き誇っている...


これまで、ラテが散歩の途中で行き交うワンコたちと気を許して遊んだケースは少なく 2,3例しかなかった。我が家にくる前の環境は他のワンコと一緒だったと聞いているし、犬との付き合い方を知らないラテではないはず...。 
しかし、犬同士も当然のことながら相性というものがあるらしい。また例えば雄なら良いが雌だとダメ...といった性別で合う合わないワンコもいるとのこと。さらにワンコ自身が犬より人間の方が好きという、犬嫌いのワンコも存在するようだからなかなか難しい(笑)。 
ワンコの挨拶は鼻と鼻をつき合わせたり、お尻の臭いを嗅ぐことから始まる。ワンコの習性を知らない人にとっては奇妙に思えるが、こうした情報収集でワンコ同士の序列がはっきりするという。しかし一方が吠えて暴れたりすれば飼い主同士も困るし、喧嘩になって相手に傷でも負わせては申し訳ないから、最初の接触はリードを強く引き、かなり神経を使う。 

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※お仲間の「くるみ」ちゃんと仲良く遊ぶラテ


そうそう...余談だが、知らないオジサンがワンコに近づいて「おおヨシヨシ、お手...お手ってばあ...」とか、いきなり頭を撫でようとすることが多々ある。ワンコは相手が知らない人だし、警戒して吠える。場合によっては牙をむく。 
飼い主も飼い主で「どうしたのよ!吠えたりして、ダメねぇこの子は」などとワンコを叱る...といったシーンに出会うことがある。 
しかし前回にもご紹介した「野村獣医科V CENTER」の病院長、野村潤一郎氏の著書(「Dr.野村の犬に関する100問100答 Part2」)によれば、これはワンコにとっては当然のことだという。 
人間側の大きな誤解は「犬は相手が人間なら誰の命令でも聞く」と考えている人が多いことだ。だから知らないワンコに、それもいきなり「お手!」とかいう。これは野村先生に言わせれば、面識のないよその家の娘にいきなり「お酌をしろ」といっているようなものだと...(笑)。 
ワンコは、自分の事を飼い主の同族であり、息子であり娘だと思っているのだから、知らない人にいきなり触られることはセクハラ同然なことなのだ。 

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※散歩の途中、植え込みが気になったのか、立ち上がるラテ


話を戻そう...。 
ラテを観察していると、どうも人には興味を持つのだが、他のワンコに対しての表現がヘタなのかも知れないと感じていた。 
そんな折り、私はラテが来てから始めて一晩家を空けることになり、世話を女房に頼んだ。普段、ラテの世話は私の役目なので、慣れない女房はかなりのプレッシャーを感じながら、一番安全であろうコースを選んで散歩に連れて行ったという。 
幸いというか、いつもの時間帯と違った公園で多くの飼い主とそのワンコたちに出会った。 
他のワンコに対峙して吠えるラテを見て、飼い主の一人は「シッポが下がっているから怖がっているのかも知れない」と、その中で一番大人しく、付き合いの良いワンコをラテと会わせてくれたらしい...。ありがたいことである。 
ラテもしばらくすると安心したのか、吠えることもなくシッポも普段通りになり、他のワンコとじゃれ合って遊んだという。 
というわけで、まだまだ完全ではないが、どうやらラテも少しは自信がついたらしい。他のワンコとすれ違うときに余裕が見られるようになってきたし、最近では相性はあるものの、他のワンコと自然に遊ぶこともできるようになってきた。 
しかし、ラテは何とまあ...内弁慶のワンコなのだろうか(笑)。

ジョブズの現実歪曲フィールド効果か?Apple商標権問題解決!

Appleならびにいくつかの報道によれば、長年AppleとビートルズのAppleとで争われてきた商標権の問題に決着がついたという。しかも我々が考えもしなかった結末として...。ジョブズはこの度、どのような "現実歪曲フィールド" を使ったのだろうか。 


よく知られているとおり、事の起こりはApple Computer社(現Apple Inc.)の創業までにさかのぼる。
ビートルズのレコード会社であるApple Corps社はApple Computer社のビジネスが起動に乗ると、すぐに商標権侵害だとして訴えを起こす。このトラブルは1981年11月に秘密裏に協定を結んだとされ一旦は終熄する。要はApple Computer社は多額の使用許諾料を支払い、Appleという商標権を維持することが出来たとされる。そしてこの時の約定ではあくまでApple Computer社はコンピュータメーカーとして、そしてApple Cropsは音楽企業としての棲み分けを明確にするということだった。早く言えば、Apple Computer社はApple Corpsの専門分野である音楽産業には手を出さないという約束だった。 

しかしパーソナルコンピュータもマルチメディア云々を目指し、映像と共にクオリティの良いサウンドを扱えるようになってくる。Macintoshもそうした進化をせざるを得なかったが、これには1989年2月に再びApple Corpsが協定違反を盾に訴えを起こす...。もう泥沼の状態である。 
Apple Computer社は協定違反を認めなかったものの、2,650万ドルをApple Corpsに支払うことで一応の決着をつけたとされているが、話はまだまだこじれる...。 
その後、ご承知のようにApple Computer社はiPodを発表し、iTunesを起動に乗せる。まさしくこれは音楽産業への進出であると再びApple Corpsは提訴をする。 
Apple Computer社の主張は「iTunesとネットワーク、そしてコンピュータで扱っているのはデータであって音楽ではない」というものだった。イギリスにおけるこの裁判は幸いにもApple Computer社に有利な展開をしたというが、まさしくAppleという商標はとんでもない高い代償の上にかろうじて輝いていたともいえる。 

それが今回の合意である。合意したというだけでも驚きだが、何と...Appleという商標権はApple Inc.が所有し、Apple CorpsはApple Inc.へ使用権料を支払うという...合意に至ったという。何とも逆転満塁ホームラン以上の結果となったのだ。 
その裏には両社の思惑と共に、多額の金が動くことは間違いないが、今年のMacworld Conference & Expo 2007でApple Inc.への社名変更を行ったときには、すでに基本的合意に達していたのかも知れない。 

スティーブ・ジョブズは説得力に長けたCEOとして知られているが、身につけているというその特殊能力は「歪曲フィールド」に「現実」がついた「現実歪曲フィールド」と呼ばれている。そしてこの言葉は例えば毎日コミュニケーションズ刊「未来をつくった人々」(マイケル・ヒルツィック著/鴨澤眞夫翻訳)にもきちんと登場する。 
理屈から考えれば「フィールド(field)」とはこの場合、電場・磁場・重力場などの「場」を意味すると考えられよう。そしてその前に「現実歪曲」と付くのだから文字通りその意味は「現実や事実を歪めてしまう場」といった意味になる...。 
結論めくが「現実歪曲フィールド」は、スティーブ・ジョブズの持つカリスマ性が現実世界に及ぼす影響力を意味する言葉として使われる。 
Apple Computer社が創立以来、彼の回りに多々語り続けられている逸話があり、すでにその多くは伝説化している。そしてそれらは主役がスティーブ・ジョブズでなければなし得ない結果を生むような場合に、例えば「ジョブズの現実歪曲フィールドが発動するや否や、一瞬で無理が有理に変化した...」などと使われる訳だ。 

今回、スティーブ・ジョブズはApple Corpsに対してどのような「現実歪曲フィールド」を使ったのだろうか(笑)。まずは目出度い! 

■Apple Inc.

ラテ飼育格闘日記(9)

まだまだ寒い時期だから、朝早い散歩はなかなか辛い。日が昇らない時間に自宅を出て駅前の公園へと向かう。ラテを連れ、枯れ葉を踏みながら立派な木々の間を抜けていく...。そんなとき、一瞬凍り付くシーンに出くわしてしまった。


空が白み始め、青と赤のグラデーションに染まる頃に街並みを抜け、大きな公園に入る。そして立派な大木たちに「おはよう」と声をかける。それらは少なく見ても150年とか200年以上は生き続けてきた木々だと思う。 
私は決して信心深い人間ではないが、生あるものとして大先輩であることは間違いなく、挨拶くらいしても罰は当たらないだろう...。それに、大変申し訳ないことだが、たまにはその根元にラテがオシッコをしてしまうこともあるからして...詫びの気持ちもある(笑)。 

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※空が2色のグラデーションに染まっていく早朝に公園に到着する


この時期、早朝の公園は暗いだけでなく確かに寒い。何しろ土がむき出しになっている箇所では霜柱が立っているし、落ち葉の層にもうっすらと白い物が被さっている。それらをざくざくと踏みながら林に分け入っていく気持ちは、寒いことは確かだが、またすがすがしくもある。 

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※公園の木々の間をラテと抜けていくときには、まだまだ薄暗く外灯が頼りだ


しかし先日、残念ながらすがすがしいなどとは言っていられない場面に遭遇した。その直後はラテが幾たび私を気遣い、振り向くほど、私の顔は涙で濡れていた...。 

実はラテと公園を後にしようと、駅に続くいつもの坂道を下り始めた。ふと坂道の右側に何やら荷物らしき物が置いてあるのが見えた。 
不思議に...後から考えると私の深層心理ではそれが何かをすでに察知していたようにも思えるが、覚めている現実の感覚としては「何だろう」と近づいたわけ...。その脇を通り過ぎた瞬間「見なければ良かった」と後悔した...。立ち止まったわけではない。通り過ぎただけだ。 
荷物http://admin.blog.fc2.com/control.php?mode=editor&process=new#と見たひとつは段ボール箱で、ほんの1秒にも満たない一瞬だったが、箱の中にいた2匹の子猫と目が合った...。合ってしまった。まだ段ボールから自力で出ることも出来ない子猫たちである。 

いい歳をしてうろたえた。「どうしようか」と...。この寒空だから、このまま2,3日放置されれば確実に死ぬだろう。 
しかし、知れたことだ...。飼えるものならこのまま連れて帰りたいが、それはできない。すぐ其処が保健所だから知らせようとも考えたが、まだ朝の6時半である。それに、保健所に通報すればその結末は知れているような気がした。 
この坂道は人通りが多い場所だ。明るくなれば沢山の人たちが通る道だ。そしていくら何でも半日程度で子猫が死ぬとは思えないから...もしかしたらその間に「飼ってやろう」という奇特な人が通るかも知れない...。甘い考えであることは分かっているが、可能性はゼロではないと自分に言い聞かせた。 
保健所に通報するのは簡単だが、それではあの子達は確実に...。 
だから半日待って午後一番にまたここに来てみよう...。通報はそれからでも遅くはないだろう...。 
良いか悪いかはともかく、そんな自分なりの結論を一瞬で出した。 

そのままラテといつもの散歩を続けたが、恥ずかしい話し「見なければよかった」という後悔と、青臭い話しに聞こえるかも知れないが、子猫を捨てた奴への怒りと共に、あの子猫達の幾末を思うとしばらくは涙が止まらなかった。 
また、捨て猫の2匹ごときを助けられない自分に腹もたったが、子猫たちが味わう悲しみと苦しみの数分の一でも、捨てた奴に味合わせてやりたいと...大人げないが心底思った。 

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※夕刻の散歩中、拾った小枝で無心に遊ぶラテ


昼に、いつもの散歩コースを変更して再びラテとその道に向かった。あれから6時間ほど経っていたが...道ばたに荷物はなかった...。 
良い人に拾われたのか、あるいは保健所に連れて行かれたのか、それは分からない。しかしどちらにしてもあの子猫たちの命が繋がるようにと願うしか私にはできなかった...。 

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※日が傾き、公園の広場に私とラテの長い影ができる。「さて、ラテ帰ろう!」

その日、心なしかラテは優しかった...。

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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員