ラテ飼育格闘日記(52)

散歩を終え自宅の玄関でラテの身体を拭いているとき、たまたま悪臭を感じるときがある。バッグから取り出したウンチ袋を下駄箱の上に置くからそれが原因かと思ったがどうにも腑に落ちない...。


散歩中、ラテの糞は処理袋に包んで持ち帰るわけだが、しっかりビニールの袋を縛ったとしても多少は臭気が漏れる。したがってこのままコンビニに入るとかドッグカフェに行くとははばかれるので抗菌処理および臭気を消すという専用布袋を購入してそれに入れている。 
散歩から戻り、その袋をバッグから取り出しラテの身体を拭く間、取り急ぎ玄関の下駄箱の上に置いておく...。 

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※これはiPodのキャリング袋にあらず、消臭・抗菌仕様のウンチ袋なり(笑)


これまで、ラテの身体を拭きながら悪臭を感じたことが何度かあった。たまたま袋の口が開いて臭気が漏れたのかな...と思ってそのまま忘れてしまうのが常だったが、先日その秘密が判明したのである。 
いつものように散歩から戻って汚れた身体を綺麗にしているとき「プッ...」という小さな音と共に悪臭が漂ってきた。それは明らかにラテのオナラであった(笑)。 
臭覚の鋭いワンコだから自分のオナラも臭いと思うのだが、我が娘は何食わぬ顔でオトーサンが身体を拭くのに身を任せている。まるで屁をしたのはオトーサンだと言わんばかりの上目遣いのすまし顔に思わず吹き出してしまった。
まあ、ワンコも生き物だからオナラもする道理だが、これまで気に留めなかったのでわからなかった。これでひとつ疑問が解けた。突如として臭いことがあったが、これはラテの "すかしっ屁" だったのだ(笑)。

実は今朝も同じく玄関でオナラをした。オトーサンは自分の鼻をつまみ「臭い...お前オナラしたな!」とお尻を軽く叩いた。その言葉が通じたわけだはないのだろうが、ラテはまるで照れ隠しのように口を開き瞳をきらきらさせてオトーサンの顔を仰ぎ見る...。オトーサンが一番好きなラテの顔だ。
思わずポケットからニボシを取り出してあげてしまった(笑)。

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※この顔ですかしっ屁をされても怒れない...


最近ラテは食欲の秋よろしく、何でも食べるようになった。思えば朝食は勿論夕食のドライフードも嫌がり、つまんで食器の外に出したり、食器をひっくり返したあの夏の時期は何だったのだろうと思わせる今の食用旺盛ぶりである。
食欲がなく、それまでのドライフードに見向きもしなくなったのを見てオトーサンはあわてふためき、半生(はんなま)のフードや缶詰あるいは何種類ものレトルトの餌をあれこれと与えてみた。結局半生のフードにレトルトの餌を乗せるのを定番としたが、最近は約半分をまた元のドライフードに戻している。しかしラテはそれを勢いよくカリカリと音を立てて食べている。
一種の夏ばてだったのかも知れないが、食事を食べないのを心配し逆にあれこれと工夫した結果、本来体重管理ができた夏にラテを太らせてしまった(笑)。これ以上体重が増えないようにと先日は体重管理用のドライフードを買うはめになった。

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※公園で仲間のボーダーコリー犬とまるでソシアルダンスを踊るように遊ぶラテ


というわけでワンコは餌を急に変えるとお腹がゆるくなるというから、オナラが多くなったひとつの要因は少しずつにしても餌を変えてきたことに関係するのかも知れない。
ワンコも人と同じと考えるなら糞とかオナラは健康のバロメータでもある。
オナラは食事中などに口から入った空気や腸内で食べ物が分解されたりして作られるガスでその成分のほとんどは臭気のない水素、窒素、炭酸ガス、メタンガス、酸素などだ。そして残りの数%は血液中のガスが腸に入ったガスや大腸から結腸の中で腸内細菌が食べ物カスを分解してつくるアンモニア、硫化水素などでこちらは臭い。

だから、あまりに臭いオナラは胃腸の働きが弱っているという話しもあるし、食べ物によっても糞やオナラの臭いは随分と違うという。そして何よりオナラは我慢してはいけないとも言われている。だからラテに「オナラをするな」とはいえないしそれもまた健康のバロメータであるなら、オトーサンは喜んでラテのオナラモニター係に甘んじようと思う(笑)。

今年忘れられぬ歌となった〜すぎもとまさとの「吾亦紅」を聴いて...

今年の5月に「千の風になって」を聴いた衝撃を受けたが、この歌はすでに知らない人がいないくらい有名になった。私にとってその「千の風になって」と双璧ともいえるもうひとつの歌が "すぎもとまさと"「吾亦紅(われもこう)」である。


吾亦紅とは広辞苑 第五版によれば、バラ科の多年草で山野に自生し、高さ60〜90センチメートル。晩夏、暗紅紫色の小花を球形の花序に密生。果実も同色。若葉は食用、根は止血にも効くという植物だそうである。 
正直、見たことはあるかも知れないが、この植物の名は始めて知った...。 
無論私が感銘を受けたのは吾亦紅の花にではなく、「吾亦紅」という曲をラジオで聴いた事から始まる。 

実は「吾亦紅」どころか、歌い手の"すぎもとまさと"すら知らなかった...。しかし偶然にこの曲がラジオから流れてきたとき「千の風になって」とは別の意味で涙が止まらなくなった。「千の風になって」の涙ははらはらと頬を伝ったが、「吾亦紅」は自室にいたこともあって号泣だった。 

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「吾亦紅」は「千の風になって」とは違い、どこか泥臭い。そして "すぎもとまさと" が歌う他の曲は知らないものの「吾亦紅」は歌心と共にその詩が心に大きく覆い被さり圧迫する。 
亡き母に現在の自分の生き様と思いを切々と語るその詩は壮絶ともいえる。仕事が忙しいことを理由に故郷へ足を向けることもままならない男...。しばらく墓前に手を合わせることすらできなかった男の姿は自身のぐうたらさと重なり、自戒の念がふつふつと湧いてくる。 
この歌は、"すぎもとまさと" 自身が母親を亡くしたとき、友人の作詞家ちあき哲也から「お母様へ」と渡された詩に曲を付け、自ら歌ったものだという。もともとはとても私的な作品なのだ。それだけに飾りがない心情が伝わってくるようだ。 

さて、「吾亦紅」を聴いていると当然ながら我が母のことを思い出す。若いときは常陽銀行の行員で洋画(映画)にも詳しいモダンな母だった。 
その母は2001年7月に長く辛い病棟生活のうちに亡くなった。入院が続いた母は家に帰りたいと訴え続けたもののそれが許される病状ではなかった。まさしくその儘を諭す弟に母は癇癪をおこしてベットから物を投げつけた。気性の激しい母でもあった。 
しかしそれもいま思えば生きたい一心だったからに違いない。母はもっともっと生きたかったのだ...。
最初に入院した大学病院の医療ミス同然の杜撰さもあって、母には必要以上の辛い思いをさせた。だから亡くなったとき、すでに覚悟もできていたし、これで「楽になったね」と心の中で叫んだほどだから涙は出なかった。病院も転々と変わったが、最後を看取ってくれた看護婦さんが泣いてくれたと聞き嬉しかった...。 

自分の髪に白いものが多くなり、あちらこちらにガタがきて初めて母親という存在を正面から考えられるようになった。男なんて皆そんなものかも知れないが、若いときには母の愛とか母の生き様だなんてことを口にするなど反吐が出るほど嫌だった。 
いま顔を洗って鏡をのぞけば、自分の顔にあなたの姿がオーバーラップする。昔はそれも嫌だったけど、それもただただ懐かしい。遺言もなかったが、思えば「人様に迷惑をかけるな」ということだけしかいわない母だった。 
女房を気に入り、とても可愛がってくれた。そして会う度に「お前には過ぎたる女房だから大切にしなさい」と小言のようにいっていた...。 
あなたはいまこの世にいないけど、あなたの姿やその声はいつでも鮮明に蘇ってくる。「吾亦紅」を聴きながら亡き母を思い、素直に涙を流せる自分に少し驚いている。

ラテ飼育格闘日記(51)

散歩に出向く公園に集うさまざまなワンコたちの中でラテが一番好きなワンコといえばマキというラテより一回り大きな白い雑種のワンコである。無粋な疑問だが、なぜマキちゃんが大好きなのか...実は大きな秘密があった(笑)。 


我々人間の世界だって「なぜあの人が好きで、あの人が嫌いなのか」と問われてもはっきりと理由も分からないことも多い。ひとこと「相性」で済ませてしまえばそうかも知れないが、ワンコの世界も人間関係ならぬワンコ関係で毎日大変なのである。 

これまで喧嘩もせずに仲良く遊んでいたかと思うと翌日、原因がわからないのに威嚇し合ったりする。たぶんワンコ同士にはそれなりの理由があるのだろうがオトーサンにはさっぱり分からないことも多い。 
約一年前になるが、ラテが公園デビューしたとき、それはそれは怯えていたようでシッポを股の間に巻き込んでいた。それを見た飼い主のお一人が「優しいワンコと一緒に遊ばせればすぐに慣れますよ」とアドバイスを下さった。 
いまのラテはそんな時期があった事など忘れ、自分一人で大きくなったように天衣無縫に振る舞っている(笑)。しかしよく観察していると自分が公園デビューしたときすでにそこにいた先輩格ワンコ(年齢は関係なく)たちと、その後に知り合ったワンコたちとはどうやら何らかの差を付けているようでもある。 

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※空気が澄んでいるからか、朝の散歩路で富士山が見えた


ともかく脅かされたり反対に怖がられたりもしながらも基本的にはワンコ大好き、人間大好きに育ったラテなのである。しかし面白いと言っては何だが、一頭だけ大の苦手のワンコがいる(笑)。その姿を見るととにかく吼えて吼えて吼えまくる。どうやら怖いらしいのだが、怖ければ無視して遠ざかればよいものの、相手に向かって吼え続けるのだ。さらに自宅の出窓から見える遊歩道にたまたまそのワンコが通るともう大変な騒ぎである。 
先日の散歩時、ラテがまだ気がつかなかったものの100mほど先にそのワンコの姿が見えたのでラテの歩みを遅らせた。植え込みやらで姿は見えないはずだがそこは嗅覚の優れたワンコのことだ。その場に嫌いなワンコの姿はないのに直前そこを通ったことを知り、吼えること...(笑)。 
まあ、一見八方美人のようなラテだが苦手なワンコの一匹や2匹がいてもそれは当然だと思うので仕方がないが、相手の飼い主さんに申し訳ないのである。 
えっ...その苦手なワンコはどんなワンコなのかって? それがボクサーなのかブル・マスティフなのかが良くわからないが、心根は大人しいワンちゃんだそうだが見るからに怖いのだ(笑)。図体は勿論、頭も大きく片目は赤く見え、最初にすれ違ったときにはオトーサンも腰が引けた...。 
どうやらラテは面食いらしい(爆)。バグ犬とかボクサーといったワンコはどうにも苦手のようなのだ。

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※ラテのお尻も大きくなった(笑)


さて、反対にラテが大好きなのは何度も書いている白い雄犬のマキである。とにかくラテはマキの姿が見えると飛んでいき、追いかけ回すのだ。確かにラテより一回り大きなマキは容姿も端麗で優しく穏やかなワンコであり、面食いのラテが惚れるのも分かるが(笑)、その惚れようはこれまた他のワンコにはないほどなので保護者としてはいつも興味を持って見てきた...。しかし先日その秘密の一端というか、意外な事実が分かったのである! 
このシリーズの最初に記したが、ラテとは横浜のとある動物病院内で開かれた里親会で巡り会った。 
先日、朝の散歩時にマキのお母さん(飼い主)に「ラテちゃんと知り合ったのは横浜の○○病院だったのですか?」と聞かれた。「ええ...」とお答えしたその後、マキのお母さんのお話しに思わず頬が緩んでしまったのである。それは時期が違うものの何と言うことか...マキとお母さんも同じ動物病院の里親会で巡り会い、飼うことになったというのだ! 

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※イケメンのマキはラテ大のお気に入りのワンコである


そりゃあ、ワンコやニャンコの命を救おうと地道に努力を続けるボランティアの方たちがその動物病院に集っているわけだから、これまで多くのワンコが里親に引き取られていったことだろう。しかしこうした活動をされているのは勿論全国でたくさんあるわけだし、第一オトーサンたちの住む狭いエリアの、それもひとつの公園に集うワンコたちの中にまさか同じ場所で縁を結んだ他のワンコがいるとは想像もしなかった...。 
無茶な発想だが、何かラテとマキは同郷なのだという温かい思いが湧いてきてオトーサンは小躍りするような嬉しさを感じたのである。そして荒唐無稽ではあるが、だからラテはマキが好きなのか...と思った(笑)。 
そのマキは前足のできモノが大きくなったので手術をすることになったという...。今のところ本人は元気だが、早く傷を治してまたラテと遊んで欲しいと願っている。 
人生とは本当に面白いものである。どこで誰と繋がっているか分からないものなのだから...。

ラテ飼育格闘日記(50)

雑種のことを最近ではMixというようだが、雑種という語句には何かはばかるニュアンスがあるのだろうか...。ともあれラテは100%純粋な雑種である(笑)。ラテだから"ブレンド" と言った方がいいかな...。


ラテを散歩に連れて行くお馴染みの公園や道すがら、すれ違う他のワンコたちを見ていると犬種として一番多いのがダックスフンドだ。 
手元にある2004年の資料によれば、日本における純血種の犬種別登録数ランキングはやはりダックスフンドが2位のチワワに桁違いでダントツを示している。しかしアメリカやイギリスのデータだと1位はラブラドール・レトリーバーだというから、これはやはり飼い主の住居環境そのものを示しているとも思える。 
ともかくこの数字は血統書のワンコを管理しているジャパンケンネルクラブによるものだが、3位はプードルで4位はヨークシャー・テリア、5位はパピヨン、そして6位はコーギーと続く。 
この順位は私が日々散歩の道すがら、行き交うワンコたちのパターンをそのまま示している。 

ラテの遊び相手は大型犬から小型犬と幅広いが、今のところ走り回ったり取っ組み合ったりして遊ぶ小型犬はハリーというビーグルとダリというダックスフンド、中型犬ではアポロというコーギー、そして大型犬はゴールデン・レトリーバーのヒナタおよびボーダーコリーのボーというワンコたちに限られる。そして大好きなのは白い雑種でラテより一回り大きいマキといった具合...。 

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※手前がラテの恋人...マキ(笑)。ラテの隣は仲の良いビーグル犬のハリー


ともかく多くのワンコを眺めていると様々な意味でラテの"オンリーワン"が目立ってくる。世間は広いから、どこかでラテと見分けが付かないようなワンコがいるかも知れないが、この11ヶ月の間に毎日すれ違い挨拶をする幾多のワンコの中にはラテに似ているワンコはいない。 
すれ違いざまに「その子は甲斐犬?」と声をかけられたり「何という犬なんですか?」と聞かれたりすることも多い。純血種でラテに似たワンコはいないはずだが、ワンコが好きな方は気になるらしい。 
そうしたときオトーサンは「純粋な雑種です」と胸を張ってお答えすることにしている(笑)。 

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※大型のシェパードにはラテもたじたじ...(笑)


よく知られていることだが、純血種のワンコには犬種によって遺伝的な問題が生じやすいという。いわゆるかかりやすい病気があるらしい。例えばゴールデン・レトリーバーは股関節形成不全や心臓疾患が遺伝的に多いという。また柴犬はアレルギーや黒色皮膚肥厚症、ビーグルは椎間板ヘルニアや白内障などの目の疾患やてんかん、ヨークシャー・テリアでは下痢や嘔吐が多く、子犬期の低血糖症や首の後ろの歯突起形成不全による神経障害などが知られているらしい。 
対して雑種とか混血というのは同種間の交配と比較すればより自然な形であり、一般的にはよりワンコとして完全体に近いという。したがって前記した犬種独特の病気にも比較の問題だがなりにくく、丈夫だといえる。ただし問題がないわけではない。それはラテのように何と何が混じっているかが分からないということは先天的なトラブルも含めてどんな爆弾を持っているかの見当がつかないわけだ。 

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※ラテにとって今日も充実した一日だったのだろうか...


それから純血種というのは人が目的を持って作り上げた犬種である。牧羊犬として誕生したボーダーコリーとかアナグマ狩りのために生まれたダックスフンドといった具合に...。したがってそれぞれが得意の分野を持つ専門家だといえる。だから一般的にはラブラドール・レトリーバーは番犬に向かないしダックスフンドの盲導犬というのも聞かない。 
雑種はそうした純血種の専門部分が文字通り混じり合い均一化されてしまったとも考えられるわけで、ワンコの遺伝的な習性や品性、能力といったものが平均化され、よく言えばオールマイティになっている可能性がある。まあ...器用貧乏というワンコもいるかも知れないが(笑)。 
ラテと約11ヶ月を過ごし、毎日その姿と動作・生活を眺め、かつ仲間のワンコたちの動向を見聞き比較していると、欠点も含めラテのオリジナリティな部分が浮かび上がってくるようにも思えて興味深い。 

ラテが3歳とか5歳になったとき、どのようなワンコになっているかは想像もつかないが、まずは健康で長生きして欲しいものだ。ただし十分な世話ができないとすれば可哀想なので...「オトーサンより長生きしてはいけないぞ」と言い聞かせているのだが...(爆)。

ラテ飼育格闘日記(49)

日々いつもの公園で出会うワンコたちは見るからに幸せそうである。中には病気がちのワンコもいるものの、ここに集うワンコたちは間違いなく飼い主に愛されているからだ。


11月12日は私たち夫婦にとって特別な記念日のひとつである。なぜなら昨年のこの日、初めてラテに出会ったからだ。その経緯は繰り返さないが、10匹ほどのワンコたちの中からラテを選んだのは今から思えば縁だとしかいいようがない。 
ほんの少し状況が違えば...別のワンコに決まっていたかも知れない。ウェブサイトで知り合った方に勧められて出不精の私たちが横浜の動物病院で開催された里親会に参加する気になったのも今思えば不思議な気がする。そしてその場に参加された方たちのそれぞれの選択が違えばラテとはすれ違いとなっただろう。まさしく様々な条件が重なり合った結果の巡り会いなのだ。 
その昨年の11月12日当日、約一ヶ月後にラテを引き取ることを約束し、不安と期待の渦巻く中でラテはオトーサンたちの子となった。「松田ラテ」となった...(笑)。 

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※散歩の途中で「小さい秋見つけた...」。中学校の校門横に柿の実が...


まあ、ラテはワンコには違いないが、日常の感覚としてはまるで子供と一緒だという気持ちで接している。少々マズルが長いし、全身毛で覆われ、四つ足で歩くものの...この11ヶ月の間、ラテは次第に飼い犬から家族...私の娘になった(笑)。 
ラテをお世話してくださったボランティアのKさんから「人は子どもには厳しいけれど孫には甘いと言われますが松田様もおじいちゃんにならず、お父さんでいてくださいね(笑)」というエールをいただいたことを胸に秘めてこの一年接してきた。 
私たちは「ラテ・マジック」などと言っているが、気を許すとまんまとラテの思うつぼにハマッテしまい、ただただ可愛いからと甘やかせてしまうことになりがちだ。だから叱るときには叱るし最初の頃にはやむなく加減をしながらも平手打ちを食らわしたこともあった。 

犬好きの方であればご賛同いただけるものと思うが、好きでワンコを飼った一人としては単なる飼い主というだけでなく、ワンコに好かれたいと願うのも自然であろう。私もそう思う一人である。しかしワンコの思うがまま、要求のままに振る舞わせ、欲しいときに餌をあげていれば間違いなく好かれるかも知れないが、それでは飼い主としてリーダーシップはとれずにワンコも言うことをきかなくなってしまう。 
だから厳しく接しなければならないときには相応の態度に出ているつもりだが、女房に言わせれば、私のラテに対する接し方は「甘い」と一刀両断する(笑)。本当のところ、ラテはどのように思っているのかわからないが...勿論本人は黙して語らない...。 

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※ラテはこんな真面目な表情もする...(笑)


ラテは人間の言葉は話せないが、最近ではその吼え方は時に喋っているかのように抑揚があり感情がこもっている。だから何を言いたいのかがほぼ分かるように思えるようになった。それ以上にオトーサンたちの言葉や意志は確実にラテに伝わっているようだ...。 
一例をご紹介させていただくが、夕刻の散歩は最近2つの公園を廻るコースに定着した...。無論オトーサンが決めたことだ。しかし最初の公園の横を通り過ぎるときラテはそこに入りたがってリードを強く引く。最初の数日はその引きの強さを力ずくで次の公園に向かうべくリードを引っ張ったオトーサンだが、ここで考えたことがあった。 
それは...ワンコにはいわゆる「言い聞かせは利かない」と一般的に信じられているが、「最初に遠くの公園に行き、その後でこの公園に戻るということ」を力ずくではなく言葉や態度で教えられないものかと考えた...。 
翌日いつものように最初の公園が見えるところまで来たとき「ラテ!」と呼びかけ、こちらを仰ぎ見たのを確認し「まっすぐ行くぞ」「最初は○○公園だよ」「後で戻ってくるからね」と右腕で前方を何回も指し示しながら言い聞かせた。それでも強くリードを引くだろうな...と思いながら。 
しかし親ばかではあるが、ラテは喋った内容そのままは分からないとしてもオトーサンが何をしたいのかを理解した...。なぜなら「クウ〜ン...フンフン」と不満の声を上げながらもリードを引くことなく真っ直ぐに歩き続けたのである。 
言葉以上にボディランゲージが利いたのだとは思うが、ラテは事ほど左様にイイコなのである(爆)。 

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※真っ赤に色づいた落ち葉を両手で抱え込んでいるラテ


そして最近とみに嬉しいこととしてはラテが散歩の途中でしばしばアイコンタクトを取るようになったことだ。オトーサンとしての威厳も見せなければならないから、いちいち笑顔で応えてはいないものの、これは楽しいことである。 
真面目顔でこちらを仰ぎ見るとき、口を開けて見るからに笑顔のとき、そして通りすがりのワンコにちょっかいを出すも無視されてばつの悪そうな表情などなど、明らかに気持ちが出ている表情でアイコンタクトしてくる...。さらに私がアイコンタクトに気づかない...気づかないふりをしているとき、歩きながら鼻先で私の足をツンと付いてみせる。「ねぇ...」と言っているのだろう。時にはリードを持っている手に前足をかけたり、飛びかかるのではなく背中や脇腹に後ろ足立ちして身体を預けることもする。そんなとき、一瞬でもラテと心が通ったと感じて幸せな気分になる。 

まあ、本当のところ...そうすればオトーサンがニボシのひとつでもくれると思っての「ラテ・マジック」なのかも知れないが(爆)。

ラテ飼育格闘日記(48)

台風が接近した土曜日、朝の散歩時にラテはウンチをしなかった...。まあたまにはそうしたこともあるわけだが、実は前日の夕方の散歩でもしなかったわけで2回連続は初めてなのだ。次の散歩のときは大丈夫だろうと思っていた土曜日の夕方は一段と雨風が強くなってきた...。


ラテはオシッコは室内の決まった場所に置くシートでするがウンチは室内ではやらないのが少々頭痛の種である。まあどうしてもしたくなればシートでやるのかも知れないとは思っていても、そもそも我慢させるのは忍びない。 
したがって文字通り、雨が降ろうが風が吹こうが、そして雷が鳴ろうと散歩に出ることがオトーサンの役目である。 

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※公園でボーちゃんと仲良く遊ぶラテ


10月27日の土曜日は朝から雨だった。やはり路面が濡れているとラテも気持ちが悪いのか、オシッコやウンチをなかなかしないのだ。問題は家の中ではしない習慣がついているウンチの方なのだが、普段の日にはオトーサンがウンチエリアと呼んでいる散歩途中のいくつかの場所で用を済ませるラテが雨の日にはなかなかやってくれないのである。 
その日、時刻は午後3時半頃になっていたが、窓から眺めた外は大雨ではなかったし風もまあまあ強いかな...といった感じに見えたので今の内に散歩を済ませたいと思った。無論その第一目的はラテにウンチをさせることにある。 

早速ラテにレインコートを着せて外に出る。ラテも嫌がらずに付いてきたものの外に出てみると思ったより雨風が強いことに今更ながら気がついた。しかしまあ...行けるところまで行ってみようと右手に大きめの傘を持ち、左手にラテのリードを引いていつもの道を歩き始めた。ただしオトーサンの頭の中ではウンチをし次第、Uターンして帰ろうと目論んでいたのだが、これが20分経っても30分経っても結果が出ないのである(笑)。 
ウンチをする場所の多くは路面の端である。普段は落ち葉が堆積している程度でもこの大雨でほとんどの箇所は広く水たまりになっているためか、ラテも其処に腰を落とすのはためらっているように見えた。 
「おっ」と思うと腰を上げてしまうのだ(笑)。 
いつもの公園を横切るが、広い公園にワンコも人の姿もまったく見えない。その公園を横目で眺めながら次の公園へと向かうがすでにオトーサンの身体はびしょ濡れで靴の中も水音がするほどになっている。そして風が強く傘はほとんど役に立たないといった具合になってきた...。 
ラテが足を止めたので前方を見ると驚いたことに、直径20センチ近くもあろうかという幹が強風で折れ、数メートルの幅がある散歩道を完全に塞いでいるのだ...。怖がって立ちすくむラテをなだめながらその木をまたいで先を急ぐ。 

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※道路脇に片付けられた木々。大雨の翌日に撮影


向こうから歩いてきた女子学生が我々を気の毒そうな目で見る...。その目は明らかに「なんでこんな日にワンコの散歩なのよ...」と言っているようだ(笑)。オトーサンだって、ラテだって好きで外出したわけではないのだが、一度出たからには成果を上げて帰りたい。 
すでに家を出てから40分近くになった頃、ラテはいつもと違った行動を取り始めた...。 
毎日の散歩では歩道の両端にある植え込みにラテを入れないようにしている。なぜならラテにとって危険なものやバッチイものが多々捨てられているからだ。ラテも入れないことを分かっているから普段は植え込みの中に入りたがることはほとんどないが、今日は水たまりを越えて堆肥の山の中に足を踏み入れたがっている...。 
オトーサンにもその意図はわかるように思えた...。びしょ濡れであっても堆肥が厚く積もっている場所は水たまりにはなっていないのでそこで用を足したいのだろうと...。そう思ってリードを緩めたら比較的見通しが利く植え込みに入りしゃがみ込んだ! 

そうしてやっとミッションは達成したわけだが、オトーサンはラテの落としたものをきちんと始末し、これで一安心だからと「ラテ帰ろう...」と呼びかける。その瞬間オトーサンは土砂降りの中、場違いなほど大笑いしたのだった。 
呼びかけにオトーサンの方に仰いだラテの顔は、雨が入らないようにと耳を倒し、目を細めたその顔は、びしょ濡れの見るも無惨で我が娘ながら何とも情けない表情だったのである。精一杯笑顔を見せたその顔は思わず笑わずにいられないほどとんでもない表情だった。 

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※ラテは今日も笑顔です!


それから早足で帰宅し、オトーサンのずぶ濡れの処置は後回しで女房が用意していた雑巾やバスタオルで丹念にラテの全身を綺麗にする。 
まずはずぶ濡れの身体からしたたり落ちる雨水をぬぐう...。続いて体毛を立てるように逆ブラッシングしてゴミや汚れを浮き出させる。植え込みに入ったときに付いた塵芥があちらこちらにへばりついている...。シャンプータオルで雨の臭いを消し、汚れを落としながらタオルを数枚使ううちにラテの笑顔が戻ってくる。 
オトーサンはバスタオルから顔を覗かせ、瞳をきらきらさせながら見上げるラテの身体を思わず抱きしめた...。その身体はまだ些か湿っていたがとても温かかった。

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appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員