ラテ飼育格闘日記(56)

2007年の「ラテ飼育格闘日記」もこの回で最終編となる。内容はともかく一回も欠かさず一年過ごしてきたが、これも読んでいただく方々からの励ましによるものだ。あらためて御礼を申し上げると共に来年の「ラテ飼育格闘日記」もどうぞよろしく! 


12月10日はラテが我が家に来た大切な記念日である。だからと言うわけではないが2ヶ月ぶりにラテを美容室に連れて行き、トリミングやシャンプーをはじめ、爪切りや耳掃除、歯磨き、そして肛門線絞りといったフルコースを済ませてきた。 
真夏には暑いだろうとボディの毛を極端に短く刈り込んでみたら、何だか安毛布みたいなイメージになったラテだったが(笑)、毛が伸びてくるにつれ黒い毛で覆われて一見シェパード風となかなか立派になってきた...とはいえラテは女の子なのだが(笑)。 

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※すっかり紅葉も終わり公園回りの木々も寒々とした感じになってきた


さて、先日の夕刻いつもの公園に散歩に行ったが、ラテはこれまでには見せなかった妙な行動をとり始めた...。 
その日は朝が雨だったため、あまり満足な散歩ができなかったからと夕刻の散歩はいつもの時間より早めに家を出ることにする。駅前まで行き、カフェで30分ほどコーヒーとデニッシュで楽しんでから公園に向かった。公園にはすでに馴染みのワンコたち数匹がいるのでオトーサンは「これは良かった」と思った。良かったとは勿論ラテの遊び相手が複数いたからであり、いつものように走り回ったり取っ組み合って遊ぶだろうと期待したからだ。 
何と言ってもワンコは身体を動かさないことには散歩の意味も半減する。ただ単にオトーサンと歩いているだけでは運動量が足りないわけだ。とはいえ、ワンコたちだって体調もあれば思惑もあるのだろう、何が何でも顔を合わせれば取っ組み合ったりするわけではない。いわゆる気が乗らない日もあれば時間が経たないとスイッチが入らない日もあるようだ。しかしそれは遅かれ早かれといった問題なのだが、その日のラテは何だか変なのである...。 

公園にはラテお気に入りのワンコたちもいるし、お気に入りの男の子たちも多く、それらの子供たちからも「ラテ!ラテ!」と可愛がってもらう。しかしワンコと遊ばないのだ。 
初めはあまり気にしなかったが、ラテはオトーサンの背中に前足をかけ、明らかに「抱っこ」の要求をする...。たまたま甘えてそうした行動を取ることもあるからオトーサンは機嫌良くラテを数分抱っこしてから下ろし「遊びな!」と声をかけるがそれこそ数分も経たないうちにまたまたオトーサンの背中に体重を乗せてくる。 
「いつもと違って変だな」と思いシッポを見ると見事に下がっているのだ。ご承知のようにワンコのシッポは様々な感情を表す。尾を高く上げてゆらすのは優位の姿勢だし、尾を下げるのは服従を意味するだけでなく不安や弱気を表すと考えて良い。そして後ろ足の間に巻き込んでいるなら「恐怖」を感じていると見なければならない。いまラテが繰り返し抱っこをせがんでいるのは守って欲しいということなのだ...。 
しかしラテはもともと弱気なワンコではない。自分が嫌いなワンコに対しても一応は威嚇の意味で大いに吼える。吼えることもせずラテに恐怖感や不安感を感じさせる原因が何なのか、オトーサンは知りたいと思ったし知らなければならないと考えた。 

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※お陰様でラテも健やかに育っている。感謝!


しかしである。周りにいるのはいつものワンコたちであり、たまたま喧嘩した過去があったとしても昨日今日の話ではなく、ましてやラテがシッポを巻いて怖がるほどの喧嘩はやったことがないのだ。しかしラテは誰もいない方へリードを引く...。明らかに公園から去りたいといった感じなのだ。 
「ラテちゃんどうしたの?」とアポロのお母さんも声をかけてくださるが、ラテはまったく元気がない...。いつもなら体当たりし、飛びついて遊び合うアポロやハリーたちにも背を向けるありさま。しまいには「身体の具合が悪いのか?」と心配になってくる。 
オトーサンは嫌がるラテをワンコたちの群れの間に引き戻したが、どのワンコに対しての反応なのか断定できるまでには至らなかった...。というより、そもそもワンコに対しての恐怖なのか、人に対するものなのか、あるいは満月だったからか...さえ分からない(笑)。 

翌日の朝、その日は休日だったので別の公園に向かったが、すでに遊んでいた数匹を相手にいつものように遊び始めた。一安心したオトーサンだったが、その日の夕方に出向いた例の公園でラテはまたまたしょんぼりモード犬となってしまった...。 
早めに出向いたため公園には当初誰もいなかった。したがってラテはいつものようにボールで遊んでいたが、とあるワンコが入ってくるといきなりリードを引いて公園の外に出ようとする。無論シッポは下がっている。だとすればそのワンコが原因だと考えざるを得ないが、そのワンコはラテが公園デビューしたときからいた先輩ワンコである。しかしこれまで親しく遊んだこともない反面、喧嘩をしたりましてや脅かされたこともない。そうした相手を何で今更怖がるのか...。勿論私の知る限りそのワンコに罪はない(笑)。 

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※散歩を終え、早速愛用のマッサージチェアでウトウトするラテ


数日そんなことを繰り返していたが、ある日そのワンコが近づいてきたとき、ラテのシッポは下がっていなかった。反対にクンクンとお尻の臭いをかいでいる...。「あれ、このワンちゃんが原因ではなかったのか?」とも思ったが翌日はまたそのワンコの近くにボールが転がっても尻込みして取りに行かない...。「思春期の娘は難しい...」とオトーサンは頭を抱えながらも、頻繁に抱っこをせがむラテに目を細めてしまうのであった(笑)。 

ラテ飼育格闘日記(55)

新刊本「犬を飼う資格!?犬検」をAmazonから手に入れた。犬検の”検”とは勿論 “検定試験” の意味だが、それは本書が5分野全部で170問のテスト形式になっているからである。勿論ワンコたちの頭の良さを図るのではなく飼い主が対象である(笑)。


本書の帯には「犬を愛し、犬とわかりあうための検定試験」とあるが、このような挑戦は愛犬家の一人として受けて立たなければならない(笑)。 
先日散歩で立ち寄る公園でお馴染みの飼い主さんたちと有益で楽しい立ち話をしていたが、そこに集う幾人かの方たちは本サイトをご覧いただいているという。大変ありがたいことだが、だからこそうかつなことは書けない(笑)。 
さて、いつもお世話になっているゴールデン・レトリーバーのソレちゃんのお母さんから「ラテ日記可愛いですね、だけど最新になるほど親ばかぶりですねぇ」と茶化された(笑)。コーギーのアポロちゃんのお母さんからも「そうなの?ラテのオトーサン...何か反論は...」と突っ込まれたが、オトーサンは「まことに弁解の余地もございません」とまったく意気地がない...(爆)。 
とはいえ皆さんご自分が飼われているワンコが一番可愛いわけで、ラテ日記を読んでいただきながらも「絶対うちの子の方が可愛い!」と声を上げられているに違いない(笑)。 

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※2007年12月15日、インフォレスト社発行「犬を飼う資格!?犬検」表紙


しかしである。オトーサンも含め、自分が飼っているワンコを愛し可愛がっていることとワンコを理解しているかという問題は別である。無論ワンコを理解といっても独りよがりの知識では何にもならず、オトーサンとしてはワンコとわかり合えるような実践的知識を沢山持ちたいと常々考えてきた。 
この度手に入れた「犬を飼う資格!?犬検」は”ワンコ検定”とはいっても勿論国家試験ではなくお遊びである(笑)。とはいえ、例えば「生肉・チョコレート・冷凍マグロのうち健康の面から(ワンコに)食べさせてはいけないものは?」の答えはワンコを飼う上で大切な知識だが、「西郷隆盛が連れている犬の名前は?」の答えを知っても腹の足しにはならない(笑)。しかしワンコに関する知識なら何でも知っておきたいというオトーサンは真面目に全170問に挑戦してみた。 
本書の一問一答はそれぞれ正解の取得ポイントが違う。すべて同じ点数ではないところがミソだが、オール正解だと350ポイントとなる。また得点したポイントに合わせて検定結果を「犬検5級」から「犬検1級」まで5段階に分けている。ではオトーサンの検定結果は何級だったか...。 

ジャ~ン!総得点ポイントは266ポイントで堂々の「犬検2級」に合格した(笑)。ただし舞台裏を申し上げるなら、オトーサンは本書の筆者である野村動物病院院長、野村潤一郎氏の「犬に関する100問100答」といった別の著書を読んでいたおかげもあった。その本に書かれていた内容の一部がこの「犬を飼う資格!?犬検」にも含まれていたこともあって何とか高得点を得ることができたと思っている。 
そう...本書は単なる問題集ではない。それぞれの問いのページの裏面には答えと解説がなされており、それが読み物としても楽しく知らず知らずのうちにワンコに対する理解が深まるに違いない。 

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※朝の散歩時は落ち葉に霜が降りる季節になった...


本書の問題を解いているとラテが側によってきてその濡れた鼻先でジーパンの裾をツンツンする。「そんなことやっていないでアタシと遊んでよ」という意味だ。オトーサンは本とボールペンをテーブルに置き、ラテに覆い被さりながら抱きしめた。 
そういえば多くのワンコ育児書には、ワンコに覆い被さってはいけないとある。強く抱きしめる行為を含め、これらはワンコにとって怖いことだから...というが、ラテを飼い始めた当初からそうしたタブーをなるべく駆逐しようとしてきたおかげでラテは好んでいるわけではないのだろうが、オトーサンの為すがままにしている可愛い子に育った。また女房は「セクハラオヤジ」と笑うが、オトーサンはラテの肉球はもとよりマズルや耳、シッポ、腹やお尻など何処を触っても怒らないように訓練してきた。 
「犬検」も知識だけでなく、例えば「あなたのワンコは肉球を触っても怒りませんか?」といった実際に飼い犬とワンコとの触れ合いや教育程度の分野も新設して欲しいと思う。そうであればオトーサンの得点ももう少し高くなるに違いない(笑)。 

オトーサンがそんな事を夢想し、ふと我に返ったら何としたことか.....ラテは「犬を飼う資格!?犬検」の本を咥えてすでに歯を立てている...。嗚呼(爆)。

ラテ飼育格闘日記(54)

ワンコに限らず動物と子供は取り合わせが良いというか絵になるように思うが、実際は逆でワンコも子供が苦手だというケースも多いという。散歩の道々でも子供に連れられたワンコの中には気の毒に思えるワンコが目立つだけでなく危ないシーンにも出くわす。


子供も大人と一緒にワンコ大好きという人もいるし怖くて嫌いという人もいる。しかしワンコ側から見るなら確実に大人の方が安心して付き合っていられるのではないだろうか。 
毎日の散歩で様々なワンコたちと会うが、小学生たちが連れているワンコたちの中には見るからに気の毒なワンコが多い...。ひと言でいうならワンコの扱い方を親がきちんと教えていないからだろう...ダックスフンドなどの小型犬をまるで紐のついた三輪車まがいに振り回している場面に出くわす。またいたずらにいじくり回してオモチャにしている場合も多い。これではワンコもストレスがたまるのではないだろうか。 

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※紅葉のアーチはそろそろ見納めかも知れない...


そしてなによりも気になるのはそうした子供たちがワンコを連れている場合の多くが糞の始末をする準備もしていないため、糞がそのまま放置されてしまうことだ。 
ラテが毎日出向く公園に集う子供の中には自転車の籠にワンコを押し込めたり、自転車でリードを引っ張って連れ回すワンコもいるが、ワンコが怖がって暴れ籠から落ちそうになったり、首輪がリードで強く引かれてワンコが半分宙づりになっているように場面に出くわすこともある。見かねて「そのワンコはあなたの家で飼ってるの?」と聞かずにいられないが、子供は明るく「貸してもらったの!」とオモチャ同然にいう...。思わずオトーサンは「レンタルかよ!」と眉をしかめてしまう(笑)。
繰り返すが本当のところ、子供の責任というよりその親やワンコの飼い主がワンコとどのように対峙すべきかをきちんと教えていないからであり、諸悪の根源は親や大人にあるこちとは明らかだ。ワンコが大けがをする可能性があるだけでなく、小型犬とはいえ知らない子供や幼児に噛みつく可能性だってゼロではなく、大けがを負わせてしまってからでは遅いと思うのだが...。 

先日少し驚いたことがあった。毎日通る遊歩道をラテと歩いていたとき、脇にある小さな公園にダックスフンドが一匹目に付いた。その周りには小学生低学年の男の子が数人遊んでいたが、木々の垣根越しでもありワンコにリードが付いていることは分かったから安心して通り過ぎようとした。そのとき「ウ~ワンワン」と吠えながらそのダックスフンドがラテに飛びかかってきたのだ。 
威嚇なのか本気なのかは分からないが、オトーサンはとっさにラテを自分の後ろに引き回して自分を盾にした。これはラテをかばうのではなく、ラテがその小型犬を傷つけないようにとの配慮である。売られた喧嘩は積極的に買うという威勢の良いラテだから(オイオイ...笑)、これまた唸り声を上げていきり立った...。だからラテが本気になったら大きく体力差が違うわけで、まず間違いなくラテがそのダックスを噛むなりして傷つけるに違いない。 

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※落ち葉の絨毯が大好きなのでご機嫌のラテ


ラテが多少傷つくのはまだしも、万一ダックスフンドに大げがでもさせたら向こうから飛びかかってきたとはいえ気持ちの良いことではない。だからオトーサンが盾になってラテをかばった。 
ダックスフンドもさすがに人に噛みつくつもりはなく回り込んでラテに接触しようとするばかりだったが、必要にオトーサンが足でカバーするのでそれ以上は飛びかかれないでいた。そのとき、男の子がひとり足って来てやっとそのワンコをホールドした。 
オトーサンは「君が飼い主か」と聞き、小さく頷く子供に対して「危ないからワンコはつないでおかないとダメだぞ」と少し大きな声で注意をしたが、最近のガキ...(失礼)親がバカな子供は「ごめんなさい」とか「すみません」のひと言もいえないようで、謝るどころか不機嫌なツラをしてこちらをにらみ付けるありさま...(笑)。まあ自分の気持ちを素直に表現できないのがこの年代の...特に男の子にはありがちなのだが、困ったことである。 
ラテはといえば、オトーサンのブロックで動けないばかりかダックスフンドとの奮闘中にオトーサンがラテの後ろ足を少し踏んでしまったらしく「キャイ~ン」と小さな声を上げた。ダックスフンドが子供に抱かれて向こうに行くのを見届けながらオトーサンはお詫びにとラテを抱き上げてその場を後にした(笑)。

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※オトーサンに抱かれてちょっと迷惑そう...(笑)


ワンコを愛玩するのは歓迎だが、ダックスフンドのような小型犬でも本気になったら人の手の骨を噛み砕くほどの力を持っている動物だということも十分知っておかなければならない。 
糞の始末もしない...そして他者や地域環境のことなどに思いやることのない飼い主もいるから、ワンコが不当に嫌われることにもなるのだと思う。 
しかし誤解があっては困るが、オトーサンが行き交う子供たちがすべてそうであるはずもない。何度か書いているが特に道々出会うこれまた小学生の女の子たちの中には感受性が豊かなのだろう..というより親の教育が行き届いているのだろう、言葉遣いも丁寧だし自然にラテに近づき可愛がってくれる子供たちも多い。 
オトーサンはそんな平凡なシーンひとつにでも今は女性の時代なんだなあ...と強く感じる今日この頃である(笑)。そういえばラテも女の子であった...。 

Macintoshの歴代コントロールパネル考

コントロールパネルとはMacの各種設定を行うためのもので、漢字Talk 6.0.7までは主にDAのコントロールパネルのことを指していたが、漢字Talk 7からはそれぞれのコントロールパネルファイルを意味する。あらためて最初期からのコントロールパネルを眺めてみると興味深いことに多々気づく。


オールドMacを扱うと...無論当時は考えもしなかったものの、その歩みの先にある進化の経過が分かっているわけで、大げさに言うなら歴史を俯瞰する面白さを味わうことが出来る。 
先日漢字Talk 1.0と2.0の違いを調べていたとき、その漢字Talkにも大いに関係するコントロールパネルの違いに興味をひかれた...。
コントロールパネルは本来はMacintoshの各種設定を行うためのものだったが、後になって機能拡張と同様に起動時にシステムの機能を補強するための役割も果たすようになってきた。 
そもそも最初のMacintosh 128Kはその開発コンセプトとして、ユーザーが本体を開けて何らかの拡張を行うことを意図的に排除した設計になっていた。このことはスティーブ・ジョブズの拘りであったとされているが、そのコンセプトなるものはソフトウェアというかOS周りにもうかがえる。 

例えばMacintoshの最初期コントロールパネルは多くのアイコンデザインを担当したスーザン・ケア女史のデザインによるものだが、それを見れば時刻設定や音量調節をはじめ、デスクトップパターンの設定など限られた機能しかなく、また外部からコントロールパネル内への機能追加は許されていない。あくまでAppleが用意した機能しか使えない仕様になっている。しかしカーソルの点滅やメニュー項目の点滅スピードなどをカスタマイズできるなど、ユーザー側の微妙な好みを考慮した設計も目をひく。 
やはりジョブズはMacintoshのハードウェアと共にそのOS環境もそれ自体が完成されたマシンであり、他者のカスタマイズを排除する意図があったものと考えられよう。 

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※Macintosh最初期のコントロールパネル。スーザン・ケアのデザイン


しかしこうしたクローズドな環境であっても、独自な手法を見つけ出してシステムの機能を拡張あるいは変更しようというプログラマたちやサードパーティも存在し事実多くのソフトウェアが登場した。とはいえカスタマイズが本格化したのはAppleが公式に機能拡張を目的とするインターフェイスを採用してからだ。 
それはSystem 6.0.7で実用化となったが、漢字Talkのバージョンで言えば2.0でFEP(日本語変換ソフト)が独立可能となったなど、当時からのユーザーにとってはいまだに記憶に残っている重大なできごとだった。これにより当時Appleが用意した稚拙な2.0変換システムではなく、例えば国産初アウトラインプロセッサTurboLinerに付属していた日本語入力フロントエンドプロセッサ(FEP)であるTurboJipやEGBridgeあるいはATOKのようにサードパーティ各社が開発し提供するものを容易に組み込んで利用できるようになった。 

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※漢字Talk 1.0のコントロールパネル(上)と漢字Talk 2.0のコントロールパネル(下)。漢字Talk 2.0からはウィンドウ左にアイコンリストがスクロールする機能がついた


そのコントロールパネルを見ると左部分にスクロールするアイコンリストがあることがわかる。そして各アイコンをクリックすることでそれぞれの設定パネルが現れるという仕組みだ。こうした仕様はSystem 7になるまで続く。そしてSystem 6.0.7の時代を中心にしていわゆるINITとかCDEVといった拡張ファイル活用が大きなMacintosh文化を形成するが、反面予備知識もないユーザーでも雑誌の付録やパソコ通信などで入手したこれらを簡単にシステムから出し入れできるという自由度を持ったインターフェイスはコンフリクトという大きなマイナス面を体験することになる。 
とにかくシステムフォルダに何でもかんでも入れてしまう...入れることが出来るため、何が入っているかもわかりずらくなってもくる。なによりもINITやCDEVと称するファイルの中には得体の知れないものまであり、それぞれの機能同士が衝突し、動作の不安定やシステムエラーを引き起こすことになる。 
当時私の会社でもこうしたトラブルに対し、ユーザーサポートの基本中の基本は「まずはAppleが提供するもの以外のINITやCDEVを全部外して検証してください」ということだった。 

この種の混乱はSystem 7になってかなり改善された。それはSystem 7になってシステムフォルダ内にサブフォルダを置けるようになり、コントロールパネルならびに機能拡張といった別々のフォルダが用意されたことによる。また例えばシステムフォルダにコントロールパネルや機能拡張ファイルをドロップすると、それぞれを認識してコントロールパネルの書類は自動的にコントロールパネルフォルダにインストールされるようになった。ただしこれらの改善がコンフリクトを100%無くすこととは別途のことであり、現在のMac OS Xユーザーには想像もつかないほど当時のアクティブユーザーはエラーに悩まされたものだ。そしてこのSystem 7による改良はMac OS 9に至るまで基本的には変更がなかった。 
したがってSystem 7からは厳密にいえばすでに統一された「パネル」型のインターフェイスではなくなったわけだが、いちいちシステムフォルダ内の各フォルダにアクセスするのでは煩雑だということで新しいインターフェイスが採用される。それがコントロールバーであった。 
当初PowerBookで採用されたコントロールバーは漢字Talk 7.5.2からデスクトップマシンでも利用できるようになり、音量設定やファイル共有設定などなどの諸設定をこれまで以上に素早く行えるようになった。したがって当初のコントロールパネルとは大きく違うものの、その名からも伺えるように一種のコントロールパネルに相当するものだった考えられよう。そしてこのコントロールバーは初期設定だとウィンドウの下に位置したバーを引き出して使うというもので、現在から見ればこのコントロールバーこそMac OS XのDockに発想をつなげるものであったと思える。 

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※Mac OS 8.6のコントロールバー


なお、Mac OS Xになってからはご承知のようにコントロールパネルというものは無くなったが、システム環境設定がそれに変わるものとなった。 

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※Mac OS X 10.5 Leopardのシステム環境設定


最後にひとこと言い添えるならコントロールパネルに限られたことではないが、Mac OSの進化はApple独自の発想だけでここまで来たものではない。多くのサードパーティや世界中のプログラマが「いかにしたらより便利になるか」「いかにしたらより面白くなるか」といった情熱で様々なユーティリティを開発してきた。それらのひとつひとつをここで取り上げることはしないが、大規模なものから微細な機能に至るものまでそうしたサードパーティ各社やユーザーのアイデアを採用することによりMac OSは進化を続け現在のMac OS Xに至ったと考えるべきだろう。 
これまた記憶に新しいことだが、2000年10月21日に新宿の高島屋などで限定販売され、一般ユーザーが手にできた初めてのMac OS Xのパッゲージにはこう書かれていた。 
「あなたの力が必要です。Mac OS Xを先進的で直感的なオペレーティングシステムにするために。そう、世界で最高の。」と...。 

ラテ飼育格闘日記(53)

この12月10日はラテとオトーサンたち家族にとっては特別の日である。それは昨年のこの日にラテが我が家にやってきたからである。その翌日の11日には本連載の第1回目をスタートさせたが早くも一年になる。月並みだが長いようでもあり、かつ短くも感じるが間違いなく戦いの一年だった(笑)。


本「ワンコの”テラ”飼育格闘日記」と名付けた連載の最初の幾編を読むと、自身でも随分と気負っていたことを感じる。何しろワンコが飼いたいからとそれまで26年も住み慣れた街から引越する決断をしたわけだし、ワンコを飼うこと自体が初めての経験だったから、その気負いの大きさも半端ではなかったと思う。しかし期待が大きな反面不安も大きく、正直ラテが我が家に来てからの数日は「これはもしかしたら大変なことをやらかしてしまったのではないか...」と少々怖くなったほどだった。 
とにかくワンコを飼いたい一心だっただけで経験がない。何とか基礎的な知識を得ようとワンコの育児書を何冊も買いあさったが正直その時々に欲しい生きた情報はほとんど得られなかった。 
私が何とかラテと一緒にやっていける自信が付いたのは毎日の散歩でお会いする常連ワンコオーナーさんたちのおかげであった。早い話が皆さんそれぞれ大変な時期があり、いろいろなご苦労をされていることがわかったからだ。 
雑談の中で飼育や教育のこと、健康管理のこと、そして餌のことなどなど先輩のワンコオーナーたちの身体を張った体験をお聞きすることは何よりの生きた教科書であり励みになり、少しずつだが自信もついてきた。覚悟はしていたが、ただ可愛いというだけでワンコは飼えないという事を思い知らされた...。 

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※いつもの散歩道も紅葉真っ盛りである


また励みのひとつとなったのは当サイト読者の方々から想像を超える暖かい励ましのメールをいただいたことだ。その中には数人のドックトレーナーの方もいらしたのには驚いたが(笑)。 
ともかく、当サイトはそのタイトル通りにAppleやMacintoshをテーマに、それらに関わる様々な情報をお届けするのが目的だから、最初「ワンコの”ラテ”飼育格闘日記」は独自サイトを立ち上げようかとも考えた。しかしそれも煩雑だし、どちらかといえば暖かみにかけるであろうコンピュータ関連情報サイトに生き物の話題...それも唐突で好き勝手な話題を定着させるのも面白いかも知れないと考えた...。 
文字通り「喫茶室」と題したカテゴリーの中に置いたわけで、読者の方々の息抜きになってくれたら嬉しいと考えたわけである。幸いこの試みはお陰様にて成功したと思っている。

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※狭い出窓に陣取ってこちらを内外を観察するラテ


当サイトはコメントの入力機能をOFFにしているから良くも悪くも情報は一方通行であるが、たまたまご覧の方々からトピックの内容について感想やら追加情報などをいただくこともある。しかしラテの連載が始まってからはラテに関する100%好意的なメールを沢山いただくことになった。そうした内容を見ていると何だかこの「ワンコの”ラテ”飼育格闘日記」が一番人気であるかのような錯覚を起こすほどだ(笑)。 
例えば当サイトでは今年の7月にささやかながら第2回のプレゼント企画を実施したが、その応募のメールに記していただいたコメントの多くがラテへの励ましであった。何しろ全ご応募総数の4割の方がラテに附言するコメントを書いてくださったのだ。 
まあ、ワンコの話題など天気の話題と同様に当たり障りのないものだろうから、触れやすいのかも知れないがそのいくつかをご紹介しよう。 
「...猫派だったんですが犬もいいなぁ...なんて思ってしまったり」「第1回から追いかけているので、オトーサンならぬ『オニーチャン』状態で拝見させて頂いてます()」といったメールや「まず読むのは『喫茶室ワンコの"ラテ飼育格闘日記』です」「MacTech Lab.の、一番の楽しみは、やはり、『ラテ日記』です」「最近ではラテちゃんの飼育格闘日記のほうがおもしろくて、楽しみにしています」などなど、何やら”軒下を貸して母屋を取られる” といった感じもするが嬉しかった(笑)。 

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※おかげさまでラテの飼育格闘日記も丸一年になった!


ともかくラテを飼い始めて一年経った。その一年で体重は6Kgも増えたし当然ながら身体も大きくなった。それに応じて随分とさまざまな機微も理解できるようになったと思っている。無論散歩ひとつをとっても毎日大変ではあるものの、可愛さも倍増である(笑)。しかし今さらではあるが、このワンコという生き物が何故にこんなにも可愛いのだろうか。 
オトーサンはラテの寝顔を見ながら目尻を下げている...。 

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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員