Apple Lisa 1 セミナープランニングガイドを紹介しよう

大変興味深い資料が手に入った。それはLisa 1販促のためにAppleが1983年に制作した「SEMINAR PLANNING GUIDE」である。このガイドブックはAppleがLisa1を販売プロモーションする企業や組織にどのようにしたら効果他的な展示やセミナーができるかを教えるためのものだった...。


現在の視点から見ればAppleもお節介なことを...と思うかも知れない。販売側がどのようなセミナーを開こうとどのような展示を行おうと大きなお世話だと言ってしまえばそれでお仕舞いだ...。しかしそうした点においても「こうあるべき、こうありたい」と拘るのは今も昔もAppleならでは...ともいえよう。

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※Apple  「SEMINAR PLANNING GUIDE」(1983年発行) 表紙


それに現在とはかなり世情も違っていた。なぜならLisa 1のリリースした1983年当時はそもそもがこうしたパーソナルコンピュータをどのように販売したら良いか、効果的なアピールの仕方はどのようにすべきか...といったノウハウはほとんど知られていなかったともいえる。
その頃、Appleの稼ぎ頭はApple IIだったが、当時のパソコンショップは極一部を除けば現在では想像も出来ないほど特別の場所であり、早く言えばジャンク屋同然の店も多く、何も知らない顧客が行く場所ではなかったともいえる。
そんな時代にLisa 1は価格が10,000ドルもするというエグゼクティブ向けのパーソナルコンピュータとして販売されることになったが、これまでにも機会がある度に述べてきたようにApple自身こうした高級機の販売体制が整っていなかったことが躓きの元でもあった。
だから当時のAppleが、Lisa 1の販売スタートに際してそのコンセプトを正しく顧客に伝えて効果的な販売戦略を採るにはどのようにすべきかに神経を使っていたのもある意味で当然だともいえよう。

ご承知のように現在でも大型家電店などがいわゆるオフィシャルなApple ショップを設営するにはApple側の基準となるあれこれを満たさなければならないという。これは昔からそうであって、システムや名前こそ違ってもオフィシャルな店舗に対してAppleは厳しい規制と制約を課してきた。
この「SEMINAR PLANNING GUIDE」はそうしたAppleが面々と築いてきたDNAの一端に触れることができるという点でも貴重な資料だといえよう。

何しろ16ページほどの薄い資料だが、セミナープランニングの初歩から手引きを記しているのが面白い。
まず巻頭から5ページは「Checklist」と称し、6週間/8週間前、2週間前、前日および当日に必要な準備ならびに確認する事項が一覧になっている。ネームタグやギフトの選択に至るまで詳細なチェック項目がある。

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※「SEMINAR PLANNING GUIDE」の「Checklist」ページ(部分)


次に必要経費のチェックページと続くが興味深いのは「C. Floor Plan for Room Setup」ページだ。
会場スペースのサイズなどにより2種類のフロアープランが紹介され、どこにLisaを置き、ハンズオン・エリアや飲み物を置く位置まで例を示している。

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※「SEMINAR PLANNING GUIDE」の「C. Floor Plan for Room Setup」ページ


次にモニターやプロジェクターといったセミナやプレゼンに不可欠な機材を調達できる企業一覧があり、続いて招待メールの例文そして最後は来場者へのお礼のメール例文といった至れり尽くせりの内容である。
この至れり尽くせり感は前記したように少々やり過ぎにも思えるが当時パーソナルコンピュータを使い、洗練したセミナーやプレゼンテーションを行う明快なノウハウなどなかったにも等しいし、そもそもがガレージカンパニーとかハッカーたちが起業した会社だったりが群雄割拠していた時代だから招待状の文面ひとつとっても手本を示すだけの意味はあったのだ。

ところで1983年というキーワードとセミナーあるいはフロアプランといったキーワードは実は私自身にとっても無縁ではなかった。
なぜなら1983年12月には後楽園展示場で初めてブースを持ち、展示ならびに販売を体験したからだ。そしてその会場の一角にはLisa 1の展示もなされていたのである。
私のブースはほんの一コマといった狭いスペースだったが、通路に向けて置いたテーブルに並べるものは多々あったものの、ブースの背景に何をどう飾ったらよいのかさえ分からなかった時代だった。

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※1983年12月に後楽園展示場で開催された「第3回アップルフェスト」でApple IIを使ったビデオデジタイザのデモを行う筆者(手前左)


その後、起業しプライベートショーやMacworld Expoなど多くのイベントを経験したが最初はフロアプランひとつ、準備のスケジュール管理にも不慣れで頭を悩ませたこともあり、この「SEMINAR PLANNING GUIDE」の存在は他人事とは思えないのである。

ラテ飼育格闘日記(225)

地震の経験はラテにも強い影響を与えているようだ。とにかく余震を極度に怖がり、これまでになくオトーサンの足元から離れないだけでなく寝ている時以外は自分だけの空間が寂しいからだろう、遠慮がちに「ウォン...オン」とオトーサンを呼ぶことが多くなった。                                                                                                      
オトーサン自身、まだいわゆる地震酔いに悩まされている。しかしオトーサンはリラックスする方法を知っているつもりだし時が解決してくれると信じているから良いもののラテは些か可哀想だ。
他の飼い主さんたちにもお聞きしてみたがかなりのワンコがあの大地震を機会に神経質になっているようだし、中にはテレビなどの地震速報のチャイム音に過剰反応するワンコもいるという。

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※桜の若木はすでに咲き始めている。そして鶯の声も聞こえるようになった


オトーサンとラテの毎日の散歩は地震後も些かも変わらず続いているしこれからも続けるつもりだ。しかし散歩の途中で立ち寄る公園などではめっきり子供たちの姿が見えなくなっただけでなくワンコ連れも一層少なくなったような気がする。
地震のあった翌日の朝もオトーサンはいつもの時間にいつもの通りの公園へラテを連れて行った。
途中大きな公園で久しぶりにラテの恋人ワンコ(笑)のマキちゃんがオカーサンと散歩されているところに遭遇。マキのオカーサンの計らいで我々と一緒に十数分先の公園まで一緒に行くことになったが、ラテはもう有頂天である。公園に着いてからもラテは執拗にマキちゃんの口元をなめ回すが、マキちゃんも満更ではないようで笑顔なのが面白い...。
公園ではマキちゃんといつもの遊び相手であるボーちゃんという2匹のイケメンワンコに囲まれ、地震の怖さを忘れてかけずり回ったラテだった...。

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※マキちゃんに執拗にチューを迫るラテにマキちゃんも苦笑(笑)


ともかく飼い主さんたちと出会えば地震の時の様子から、被害があったかなかったか...といった話題になるのはやむを得ないが、モノがなかったりという話題になればお互いに助け合う言動もあって温かい気持ちになる。そして幸い見聞きした範囲では周りで怪我をした人などはいなかったのでまずは安堵した次第。

ところでラテつながりで心配なことがひとつあった。それはラテをお世話いただいた...というか雨の日に軒下に縮こまっていたラテ(推定生後3ヶ月時)を保護し6ヶ月になるまで育ててくれた茨城県在住のKさんと連絡が取れなかったことだ。だから...ラテは茨城県生まれなのだ...。
ともかくちょうど地震の直前にメールをお送りしたその返事がなかったのでどうされたのか、僭越ながら心配していた。それにKさん宅にはワンコやニャンコもいるわけで、そちらの心配もあった。
ただ、以前関西淡路大震災に遭われた人から聞いた「災害に遭われた方への連絡、特に電話での安否確認は一週間以降にすべし」ということが耳に残っていたので直後の連絡を躊躇っていたのだった。

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※うちの娘は茨城生まれなんです!


いたずらに感傷的な考えに浸るつもりはないが、Kさんの温かい心持ちがなければラテは生き続けることができなかっただろうし無論オトーサンたちと巡り会うことはなかったはずだ。いわばKさんは結果として我が娘の命の恩人だといってもよい。
その方がどの程度被害に遭われたのか、あるいは避難生活を強いられているのかを知りたいと考えたが、そもそも不足の物資を送ろうにも宅配便などの配送もストップしていた現状では気持ちばかりが先走っても何にもできない。
それに現実問題として、オトーサンたちだってどれほど役にたつことができるのかも心細い現状では安否確認だけできても何にもならないと考え、せめて宅配便の復旧するまでは連絡するのを待っていたのである。
それがこの20日から茨城県にも荷物を届けてくれるようになったと聞き、万一の場合はワンコの餌程度しか応援できないまでもお送りしたいと電話をしてみたのだった...。

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※オトーサンの布団の横でうとうとするラテ


電話をおかけしたときには留守電になっていたのでメッセージを残した。そして翌日再度お電話をしてみたが今度はお留守だったのか電話には出られなかったが、これはご自宅の電話が生きている証拠だと考え少しほっとした。
その日のうちにKさんからメールをいただいた。留守電のメッセージを聴いていただき返事を下さったとのこと...。
一時避難をされていたがご無事だとの返事を見て思わず「よかった!」と声が出た。
人間の命が多々失われている現在、ペットの命云々に意識を向ける場合ではないという人もいるかも知れないが、ペットを家族同様にと考え暮らしてきた我々には人の命もペットの命も共に大切なのだ。

オトーサンには残念ながらニュースで取り上げられた著名人たちのように数千万円とか数億円の義援金などできようはずもない。被災者の方々を思い、辛い気持ちになるが何の役にたつこともできない...。
オトーサンにできることは散歩の公園で出会った子供たちに笑顔を返すことくらいしかできないし家族や兄弟を思いやることしかできない。しかしそんなとき昔読んだマザー・テレサの言葉が蘇ってきた...。
ちょっと不確かかも知れないが...「近くの人こそ気をかけてあげましょう」「平和は笑顔から始まるのです」そして「たとえ小さな事でも大きな愛を込めることはできます」といった言葉を思い出し、この歳になり初めてきれい事ではなくその真意が分かったような気がしてラテを抱きしめたオトーサンであった。

ラテ飼育格闘日記(224)

先週末の大地震で被災された方には心よりお見舞い申し上げます。観測史上最大級の地震だったというから当然だろうがオトーサンも一瞬もうダメかも...と覚悟を決めたほど恐ろしい揺れだった。特に自分一人ならともかくラテを守らなくてはと気持ちを落ち着けようと努力したがしばらく震えが止まらなかった。


かつて経験したことのない激しい揺れだった。揺れが次第に大きくなったときオトーサンはラテにリードを付けて玄関の戸を開け、万一自宅の損壊が始まったらいつでも外に走り出られるようにと身構えていた。
足元の揺れが強く長引くにつれ、これは覚悟を決めなければいけないかなと思ったほどの凄い揺れだった。その大きな揺れがとりあえず収まったときオトーサンはTwitterのTLを確認しながらやらなければならないことを遅ればせながら実行することに...。

まずは風呂に水を貯める...。それは水が出ているうちにトイレ用の水を確保すると共に非常用として用意したリュックにペットボトルのお茶と手元にあった菓子や軽食類、そしてラテ用のドッグフードとウンチ処理袋、乾いたタオルなどを詰めた。

まだ不気味な揺れが続く中でオトーサンは大きな声で「ラテ、大丈夫だよ!」と寄り添ってくるラテをなだめるが、正直大きな声は自分自身を落ち着かせるためだ(笑)。
幸いライフラインのうち電気と水道は無事だった。ガスは地震のために止まっているが後で安全を確認してから再開できるので後回しだ。

続いて室内を確認してみると棚から大きな箱がひとつ落ち書類がばらまかれている。揺れ方と置き場所の問題なんだろうが、比較的重いものが落ちているのに反していかにも落ちそうな箱が無事だったりと地震の揺れの不思議さをあらためて思い知らされる。

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※散歩の支度をするオトーサンをマッサージ・チェアで待つラテ


ガラスが割れたり、壁が崩れたりといった目立った被害はないようだが和室を覗くと液晶TVが大きくずれて落ちそうになっていて父母の位牌が見事に並んで倒れている。
心配なのは新宿の会社に勤務している女房の安否だがこうしたとき、電話は繋がらないに決まっているし、そもそも勤務先は耐震構造の高層ビルに勤務していることでもあり身の安全に不安はないだろうと思うものの声を聞くまでは不安だ。

一応自宅のチェックを済ませ、大きな問題がないことを確認したが余震は断続的に続き不安は増すばかり。リビングにある小型のテレビとインターネットラジオをつけっぱなしにして情報が途絶えることのないよう注意をするが、これは人の声を聞くということで少しは落ち着けるからだ。
TwitterのTLを送りながら多くの方々の情報と励ましを眺めオトーサンもRTしようとするが、まだ両手が震えてキーボードが正しく打てない。

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※オトーサンはしつこいから嫌い(笑)


オトーサン一人であれば万一の場合も避難は容易だがラテを安全に連れて回るのは些か大変だ。まず重要なのは揺れが起こる度にドアを開けるようにしているオトーサンだが、それらの混乱に紛れラテが外に出てしまっては大変なことになる。だからとまずリードを付けたままにする。これならドアノブやらに引っかけてラテの動きを止めたり、オトーサン自身が足でリードを踏みつけて動きを止める...といったことがやりやすいからだ。
しかしラテもオトーサンが狼狽えていることを敏感に感じ取ったのか、あるいは足元が大きく揺れていることで不安なのか普段とは違いオトーサンの足元から離れない。
それだけでなく頻繁に両前足を上げてオトーサンに抱っこをせがむ...。やはり怖いようだ。

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※うひゃあ、耳の穴に指が入ってくすぐったいよ!


ひとときラテを抱き上げてやるとその心音と体温が伝わってきて愛しさがつのるが抱き続けることができるほど軽くはないのでしばし抱いてから床に下ろすがしばらくするとまた抱っこをせがんでくる。
そんなあれこれの後、時間を確認したらすでに5時を過ぎていることに気づく。
まだ余震はあるものの家の中にいたからといって安全とは限らないし近所の様子を確認したかったこともあり、ついでと言ってはなんだがラテの散歩を兼ねてまだ明るいうちに排泄もさせておこうとラテと共に外に出る。

付近を見渡せる高台に行き、眼下の街並みを見た限りは火災は勿論、目に見えた倒壊といったことはないようで少し安心する。そして気持ちを落ち着けようと30分ほど近所を歩いて自宅に戻ったがその間にラテはきちんとウンチとオシッコをしてくれたので一安心できた。実にできた娘である(笑)。
女房からやっと電話が入ったが電車も止まっているため安全を期して今夜は会社に泊まるという。その方がオトーサンも安心だ...。

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※夕日が長い影を作り出す。オトーサンと女房に挟まれご満悦のラテの影です(笑)


女房のいない夜はラテとずっと一緒に過ごした。オトーサンはMacの前に陣取り、様々な情報を集めていたがラテもずっとその近くで寝そべっている。ただしオトーサンとしても余震が続く中でなかなか寝る気にもならず床に入ろうとしたのはすでに午前2時半を回っていた...。

オトーサンは自分の布団の横にラテ用の寝場所を用意しラテを呼んだが、ラテは寝室に女房の場所は勿論女房の姿が見えないからと2階をあちこち探し始めたのである。不安の上に最愛の女房がいないからか寝返りを頻繁にするラテを横目にしながらオトーサンは気を失ったようで(笑)2時間ほど爆睡した。目覚ましの音で寝たまま伸びをし目を開けるとオトーサンの口元にはラテの鼻先があった。
その愛らしい顔を見てオトーサンは元気を取り戻し、大地震の翌朝だとはいえ散歩はいつもどおりにしてあげようと支度を始めたのだった...。

ラテ飼育格闘日記(223)

ラテが我が家に来てから5年目になって初めて我々と一緒に寝るようになった。未就学児ほどの大きさになったラテは狭い寝室に邪魔といえば邪魔だし、隣で寝ている女房にしてもいろいろと寝苦しいことが多いと思うがとにかくお互いに気を遣いながら一同に介する楽しみは計り知れないものがある。


散歩の途中で出会うお馴染みの飼い主さんたちの話をお聞きすると多くのワンコは飼い主さんの足元は勿論、ベッドや布団に入り込んで一緒に寝ているという...。そうした話しを聞く度にオトーサンもラテの肉球でも握りながら一緒に寝てみたいと考えてきた(笑)。
しかしうちの娘はどうしたことか寝室には入るようになってからもいざ寝る時間になるとそそくさと自分のエリアに戻ってしまうためこれまで一緒に寝たことはなかったのである。

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※朝靄の中、ラテとの散歩は大変だが楽しい


それがある日を境にオトーサンの隣ではなく女房の隣ではあったが同じ部屋で寝るようになったのだ。ただしその娘を観察していると100%我々と一緒に寝ることを真から喜んでいるというより「これもお付き合いかな...」といった態度も見え見えでこれまでどおり自分のエリアで寝ることもある...。
まあ、正直20Kgもの体重がある生き物が隣で寝ているというのは正直いろいろと気を遣うわけで、我々側からしても熟睡できない場合もある。しかしそうしたマイナス面を吹き飛ばすほどこの娘の存在はオトーサンたちにとって嬉しいことなのであり「今日はラテ、一緒に寝るかなあ」ということが気になる毎日となった。

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※寝室に用意した場所で大人しく寝るラテ


とはいえオトーサンは無理矢理ラテを寝室に連れ込んで監禁するような真似はしない(笑)。彼女の自主性に任せ階下にある自分のエリアで寝たければそれでよいと考えているが、面白いことにラテの方もいろいろと気持ちに変化というか揺らぎがあるようなのだ。
なぜなら寝室は2階だが、ラテは階段を登ろうか止めようかを階下で迷っている場合がある(笑)。無論その階段自体を上り下りすることなどラテには分けもないことなので物理的な面倒さではないように思えるのだ...。
そんなとき階段の上からオトーサンが「ラテ、おいで!」と声をかけると「まあ、オトーサンから声がかかったから付き合うか...」といった感じでいそいそと階段を登ってくる。

寝室には女房の隣にラテの寝場所を確保し、二重に敷物を敷いてある。
最初に我々と寝たとき「ラテの場所はそこだよ」と指し示すとすぐにそこで横になったラテだが、当初はよりクッションが良いからか、あるいは我々の臭いがついているからか、我々の布団の上に陣取って動かないときもあったものの自分の場所はどこかについては理解しているようだ。
女房に言わせると階下でオトーサンが顔を洗ったりと寝支度をしているときにラテはオトーサンの布団の上でのびのびと横になっているものの、オトーサンが階段を上がってくる音を聞くとそそくさと自分の場所に移動するという(笑)。

そしてありがたいことに寝ている間、以前ご紹介したようなラテにとって未経験の音でもしないかぎり吠えることもなく静かに寝てくれるので助かるのだがオトーサンたちとしては些かラテが気になって睡眠が浅くなる...。
もともと最近は睡眠が浅いオトーサンだからして夜中にラテが「ガサガサ」と毛繕いをするようなことがあると目を覚ましてしまう。また一緒に寝て認識を新たにしたが、ワンコも我々と同様に寝ている間に頻繁に寝返りを打つし、時にイビキをかき、寝言をいうしオナラもする(笑)。そして最近は室内が乾燥しているからか「コホコホコホ...」と軽い咳でオトーサンが目を覚ましたときもあった。
そういえば寝室にはラテが飲む水を常設していないのでオトーサンは階下に降り、器に水を入れてラテの寝場所にとって返した。遠慮がちに水を飲むラテを眺めてオトーサンは一安心したわけだが、まったくもって我が家のお嬢様である。

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※我が家のお嬢様(笑)


しかしもしかしたら一人...いやラテ一匹で寝ている時と比べて100%熟睡できないのはラテも同様なのかも知れない(笑)。
だからお互いのためにラテが階段を登ってこなければそれはそれで良いと思っている。とはいえ先日の夜、ラテは一人で寝るのかと思っていたところ階下から「ウォンウォン」と一緒に眠りたい旨の督促があった。これは初めてである...。
内心ホクホクのオトーサンだが「仕方がないなあ、では一緒に寝てやるから上においで」とラテを手招きすると急勾配の階段を大きなお尻を振り振り、口を開けて喜びの笑顔で部屋に入ってくる姿を見るのはオトーサン至福の瞬間である。

至福の瞬間といえば...残念ながらラテはオトーサンの隣に陣取って寝るということはない。これはいまのところ諦めているが朝になってセットした目覚まし時計が鳴りオトーサンが部屋の照明を付けると起きる時間になったと判断するのだろう...ラテはのそのそとオトーサンの枕元に近寄って挨拶のつもりなのだろうか、あるいは「起きてよ」ということなのか、口元をチョロッと舐めてまた自分の場所に戻る。
オトーサンが半身布団から出て「ラテ、おはよう!」と声をかけるとラテはその大きな体を回転させて大股開きをしてオトーサンの声に応えるのだ(笑)。

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※オトーサンの「おはよう!」に大股開きで応えるラテ(爆)


その姿を見ると多少睡眠が浅くてもいいからと「ラテ、今夜も一緒に寝ようなあ...」とその腹を撫でながら呟くオトーサンなのである。

ラテ飼育格闘日記(222)

その後、ラテはほぼ毎日我々と一緒に寝るようになった。散歩にしても日常の生活にしてもよく観察していると少しずつではあるが新しい変化を好んでいるような気がして興味深い。無論彼女が何をどのように考えているかは不明だが、この子が何を欲し何をしたいのかは一緒にいるとわかるようになってくる...。                                                                                         
ラテを飼い始めたばかりの頃を思い出すと、笑ってしまうほどオトーサンは何も知らなかったことを知る(笑)。しかしいまではその態度や声の調子から「水が飲みたいのだろう」と察することができるしその歩き方で「そろそろウンチかな」ということも分かるようになってきた。
例えば散歩の途中でラテが何らかの意志をオトーサンに伝えたい場合の行動は基本的に2つある。
1番顕著なのはオトーサンの右あるいは左のどちらかについて歩いているとき、オトーサンの膝の裏あたりをマズルで突くのだ。
遠慮がちに「ツン」とやるときもあればラテの歯の感触が伝わり少々痛いと思うほど突くときもある。勿論その強さはオトーサンが足を動かしているから簡単に言い切ることは出来ないものの、突く強さはラテの思いの強さに比例しているはずだ。

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※雨の日のコーヒーショップでオトーサンにアイコンタクトするラテ


その「ツン!」ひとつあるいは連続のやり方とそのロケーションなどから判断しラテは喉が渇いたのか、それともオヤツを欲しいのかを判断する。ただし「ツン!」するとオヤツを貰えることを学習していることでもあり当然のことながらオヤツの要求が1番多いからその大半は無視するようにもしているが...(笑)。
ただし難しいのは水を飲みたいとかオヤツが欲しいといったことではなく純粋にオトーサンとコミュニケーションを図りたいという場合も少なからずあることだ。
「ツン!」でラテを見ると良い顔でアイコンタクトしてくるのでオトーサンは歩きながら腰を落とし、ラテの頬を軽く叩いてやると嬉しそうにして歩き続けることもある。
そんなときは何か一体感を感じてオトーサンも嬉しくなってくる...。

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※子供たちからオヤツを貰う楽しいひととき


もうひとつは「ツン!」より差し迫ったときだ。例えば危険を感じたり嫌悪の思いなどでその場を離れたい場合、ラテは後ろ足で立ち両前足でオトーサンの腰などを押すことがある。
いわば「オトーサン! 嫌だよ...早く向こうへ行こうよ」といった意味だと考えられる。
例えばオトーサンが公園で別の飼い主さんたちとの立ち話しが長いとラテは「面白くないよオトーサン」とでもいうように両前足で突いてくる。
最初は抱っこして欲しいのかと思ったがそうではないことに気がついた...。

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※ちょっとした小山の頂でオトーサンと遊ぶ!


子供たちは大好きなラテだが、あまり馴染みがない低学年の子供たちに取り囲まれ「お手!」などを続けられるとさすがに疲れてくるのかオトーサンにそんなポーズで「疲れたよオトーサン」と訴えてくるのである(笑)。そうした際の確認バロメータのひとつは必ずといってよいが尻尾が下がっていることだ。
そうしたときオトーサンは何らかの理由を付けてラテとその場を離れることにしている。

先日公園に行ったとき、オトーサンはその場所ならではの実験...テストをやってみることを思いついた。
それは本サイトのトピックで何度か取り上げているが「Pogoplug」という製品を買い、私設のクラウドシステムを作ったからだ。これが上手く働けばラテとの散歩の途中でも...すなわち公園のど真ん中にいてもiPhone 4ひとつで自宅にある写真や動画、音楽などにアクセスすることができるだけでなくiPhoneのカメラで撮影した写真をその場で私設クラウドシステムとして構築しているハードディスクに無線で送ることもできるのだ。
幸いというか、ラテにとっては残念なのだが、その場にはたまたま友達ワンコもいなければラテを可愛がってくれる子供たちもいなかったのでオトーサンは良いチャンスだからとiPhone 4を取り出していくつかのテストを始めたのだった...。

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※朝日に照らされながら友達ワンコを待つラテ


無論ラテのリードは最短に巻き取り、ラテが動けば即応答できるようにして用心したこともあってラテはリードを引くこともなく大人しくしていた。
公園の真ん中でPocket Wi-Fiを使い、自宅のハードディスク内にある写真や動画をいくつか閲覧し音楽も聴いてみた。そして最後のテストとしてそのiPhone 4でラテの写真でも撮り、クラウドサーバーにアップロードするテストをしようとしたその時「ドン!」とラテに突き飛ばされオトーサンは草むらにiPhoneを落としてしまったのである(笑)。
まあ冬期の地面は枯れた草むらなのであまりよいクッションではないものの幸いiPhone 4には何のトラブルも生じなかったがラテの尻尾は垂れ、大きなアクビをしながらオトーサンと視線を合わせるラテは見るからに「いいかげんにしてよ!」という顔をしていたのだった(笑)。
ともかくラテとの散歩中に着信があるとホントに気を遣う。iPhoneを取り出すのでさえままならないからだし雨でも降れば傘とリードで両手が塞がってしまうからだ。

ということで...余談ながらオトーサンは最近Jawbone「ICON」という無線で使える骨伝導ノイズキャンセリングのヘッドセットを購入したのである。

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※Jawbone「ICON」は宝飾品みたいに美しいしどこか甲虫みたいなデザインだ


これなら携帯電話(iPhone)に通話があった場合に「着信です」と知らせてくれるだけでなく相手の電話番号も読み上げてくれる。そしてボタンひとつでクリアな会話ができるだけでなく当然のことながら両手を塞がないので安全だしiPhone 4はバッグやポケットに入れたままに出来るという具合だし片耳なので周囲の音にも注意を図れる。
それにiPhoneでは「runKeeper」というアプリを使い、ラテとの散歩時にどれだけの距離、時間を歩いたのか、消費カロリーは勿論、地図上で歩いた軌跡を確認することも実践している。

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※ラテとの散歩を記録した一例。この日の夕方は4.0.7キロ歩いた...


これからの愛犬の散歩には安全を期すという意味合いも含めて便利で進化した機器を積極的に取り入れるべきなのかも知れない(ホントカ)。
まあ、ラテには関係ないことなのだが(笑)。

素晴らしい!オイゲン・キケロ のラストレコーディング

久しぶりにオイゲン・キケロ (Eugen Cicero) のCDを2枚手に入れた。1枚は1972年に初来日した際に録音した「MY LYRICS」というアルバムだが2枚目は1997年に亡くなったことでもあり最後のレコーディングとなった1996年制作の「Swinging Piano Classics」というアルバムである。                                                                                          
ルーマニアのクラウンゼンブルグ出身で、クラシック音楽とジャズの融合に力を注いだピアニストであるオイゲン・キケロはいまだに幅広い人気を保っている。
ところで同じジャンルのピアニストとして並び称される人にジャック・ルーシェがいる。私は彼の音楽も大好きなのでよく聴くが、同じバッハを弾いてもその違いが明白でどちらが良い悪いではなくその違いを楽しんでいる...。
一言でその違いだが、もし演奏を採譜したとするとオイゲン・キケロの方が音符の数が断然多いに違いない(笑)。
別の言葉で表すならトリルやスケールが多用され「華麗」な演奏というのがオイゲン・キケロなのだ。対してジャック・ルーシェの演奏はあくまで比較すれば...の話しだがシンプルであり「間の芸術」とでも言ったらよいのではないかと思うほど音と音の間に主張が感じられるのだ。
そもそも音楽の喜びのひとつは同じ曲でも演奏家により違った表現となる点だから、その日の気分によってオイゲン・キケロにするかジャック・ルーシェにするかが決まる(笑)。

実はそのオイゲン・キケロのCDとして別途「MY LYRICS」というアルバムも今回一緒に手に入れたがこれは彼が1972年に初来日した際日本コロムビアのスタジオで録音したものなのだ。これは当時LPレコードとしてリリースされたものだったが昨年2010年にCD化になったものである。

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私がこの「MY LYRICS」に愛着を示すのには利用がある。それはオイゲン・キケロ・トリオが1972年10月に初来日した際、私はそのコンサートに出向いていたからである。
そのコンサートではピアノの鍵盤から飛び出すようなお茶目なパフォーマンスをしたことを今でも忘れられないがその後彼のレコードやCDは入手可能なものならすべて購入するほど大好きな音楽家となった。
ただし当時はまだまだ一部でクラシックのジャズ化といったことに純粋主義の評論家たちからは下手物といった評価もあっていまひとつぱっとしなかったが、その後の彼の演奏が時代と共に大きく認知され好まれるようになったのはご承知のとおりである。

そのオイゲン・キケロは2007年12月5日に残念ながら鬼籍に入ってしまったが今般「MY LYRICS」と共に入手したCDは日本未発売の「Eugen Cicero~Swinging Piano Classics」であり1996年12月のライブを録音した彼のラストレコーディングとなったアルバムなのだ。

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貴重なのはラストレコーディングというだけでなくその演奏だ。収録されている曲は Christianna’s Song、Sonata in C-Major、Fantasy & Prelude、Misty/Tea for two - Medley、Ah! Vous dirais-Je, Maman、Fantasy in D-Minor、Sunny、Autums Leaves、Badinerie、Rumanian Folksongs そして Heidschi Bumbeidschiの全11曲である。
お馴染みの曲も多いが本ライブの演奏はライブならではの即興も含め彼の持ち味が最高に出ている。私はといえば Autums Leaves (枯葉) がとても好きだ...。近年これほど素敵で華麗なジャズ・ピアノによる「枯葉」を聴いたことがない。
なお本アルバムは通例の "トリオ" 編成ではないのも特徴か...。オイゲン・キケロのピアノの他はベースのみでドラムは参加していない。

そういえば英語とドイツ語で書かれているライナーノートにオイゲン・キケロのサービス精神について興味深い記述がある。
例えば前記の曲のうちSunnyはボビー・ヘブの名曲だが、キケロの演奏にはいろいろな音楽の断片がこれでもか...というくらい織り込まれている。それらはメンデルスゾーンの「春の歌」をはじめモーツァルトの「トルコ行進曲」やベートーベンの「月光」そしてショパンの「ポロネーズ」など...。
その演奏中、ライブの場に中国政府の代表団が来ているのを知ったキケロは中国の伝統的な音階を混ぜるというサービスをしているという...。
確かに注意を向けてみると演奏開始から5分44秒あたらりから数秒間だがそれらしいメロディを織り込んでいるのがわかる。
何だか弾きながら笑みを浮かべるキケロの顔が想像できるようだ...。

私のiTunesあるいはiPhone 4は頻繁に新旧入れ替わって様々なジャンルの楽曲がインストールされるが、オイゲン・キケロのアルバムはほぼすべてが常駐している。
オイゲン・キケロは間違いないヴィルトゥオーソと呼ぶに相応しい希有な演奏家だったし長生きしてもっともっとレコーディングを残して欲しかった...。

マイ・リリックス:オイゲン・キケロ・イン・トーキョー
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プロフィール

appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員