ラテ飼育格闘日記(243)

ラテとの格闘は続く…。しかし引っ張り合いばかりの散歩などオトーサンにとっては勿論ラテだって楽しいはずはない。だから最近はなるべくラテの気持ちを立てて散歩をしたいと考えているしラテもいたずらにオトーサンに逆らって…という意図ではないことも分かっているのでお互い涼しくなるまでの辛抱なのだ。                                                                                          
この前、台風が通り過ぎた後にかなり気温が下がった数日があった。室内でも半袖だと少々寒いと感じるほどだったが、その日のラテの変わり様は見事だった。
特に夕方の散歩はこの小1ヶ月の間、オトーサンがリードを引いても行こうとしなかった公園に自らスタスタと向かったのである。
いつもと違うのは…そう、気温だけだ!
呆れるほどの元気ぶりで、本当に久しぶりの公園に足を踏み入れると柴のクロちゃんがオカーサンと散歩に来ていた。
「1ヶ月ほどご無沙汰でしたね」とクロちゃんのオカーサンから笑われたが、本当にこの1ヶ月ほどお馴染みのワンコとはほとんど会っていないラテだった。何しろ朝だけでなく夕方の散歩も近くで済ませてしまうのだから…。

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※あたしは涼しいところが好き...


それがどうだろう…気温が急に下がった途端にこれまでオトーサンが引っ張っても抵抗し足を向けなかった公園に自分からスタスタと歩き、その大きな公園の草むらで気持ちよく腹ばいになっている…。
さすがに昔のように友達ワンコと走り回ることはないにしても、ひととき温和に過ごしただけでなく帰り道も特に座り込むこともなく以前のように機嫌良く自宅に戻ったのだった。
その変わり様はオトーサンも驚くばかりで、あの引きつ引かれつ格闘してきたことは何だったのかと思うほどだ。

しかし残念ながらそうしたスムーズな散歩は気温が元に戻るにつれあっという間にラテの態度はグータラで散歩嫌いに戻ってしまったわけで、その変わり身にこれまた驚くばかり…。
何しろ玄関から外に出て扉に鍵を閉める間、ラテは「アタシは行きたくない!戻る!」とドアの前に腹ばいになりオトーサンの引くリードにも真っ向から逆らうのだから困ってしまう。
何とかなだめすかし、時には無理矢理リードを強く引いて外に引き出した後もチョイチョイとまるで嫌がらせのように歩道・車道にかまわず座り込むのだ。

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※おいおい、こんなところで(笑)


その姿を見て道路沿いの遊歩道を通る黒いラブラドールを連れた飼い主さんが「あれっラテちゃん、どうしたの?」と笑いながら声をかけてくれる。
状況を手短にお話しすると「うちも同じですよ」という。程度問題はともかく散歩の道順もその課程もワンコの年齢が増えると共に変わっていくものだという。
オトーサンは夏場、気温が高い時期だけの我が儘と理解している部分と別途5歳になったいま、一頃とは違う自己主張を見せるようになったラテが気になっていた。
大げさでなく、どこかで大切な教育を忘れたのか、甘い部分があったから反抗するのか?などと気になることが重なってきたもののネットで簡単に解決方法が見つかるという類のことではないので気持ちの整理が難しかった。

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※オトーサン、私の気持ちもわかってちょうだい!


そうした時には同じワンコの飼い主さんたちにお聞きするのが一番だということをオトーサンもここ数年の経験で理解している。
そもそもラテをお世話してくれたKさんにメールでお聞きすると「うちのワンコも散歩は嫌がります。コースを変えると喜ぶのですが、毎日同じ散歩じゃ行きたくないのでしょう。ワンコは、5歳を過ぎるととても変わります。主導権が人間からワンコに変わる節目のようです。」といった返事をいただいた。
また先のクロちゃんのオカーサンからもお聞きしたが、クロちゃんもラテと同様の行動…散歩の行き先などに関して飼い主の意志に逆らうような行動をとったり頻繁に止まり動かなくなることが多くなったという。

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※自宅でボール遊びをしながら両者の関係回復に努める(笑)


その他にもすれ違ったときに挨拶するワンコの飼い主さんたちの話しを総合的に考えると最近のラテの行動は決して特別なものではないことがわかりオトーサンはいささか安心した次第である。
ともかく成犬後のワンコの1年は人間の5年とも7年ともいわれるほど成長が早い。したがって人間の視点から見れば急に変わったと思うような変化もワンコ側からすれば特に珍しいことではないのかも知れない。
それだけ成長が早いワンコの思考にこちらがついていけないだけなのかも知れないが、まるで反抗期かと思うような態度に一時は戸惑ったオトーサンだが、あまり目くじらを立てずにそして腹を立てずに付き合っていかなければならないと思う…。
そうは思うのだが、この娘のあまりのグータラさと反抗的な態度を眺めているとつい「この、ばかぁ!」と叫びたくなるオトーサンなのであった。

ラテ飼育格闘日記(242)

ラテとの夕方の散歩はカフェへ...というのが定番になってしまった。果たしてこれで散歩になっているのかは大いに疑問だが、ラテが望んでいるのだから仕方がないではないか...。それに公園に行って草むらに座り込むのも良いかも知れないが、駅ビルの中にあるカフェへの往復だってなにがしかのドラマはあるものだ。


ラテは夏場になってこれまでのような散歩コースには強い抵抗を示すが、自分の行きたい方角にはきちんと歩き出す。ただし最初はやはり外に出るのが嬉しいのか歩くスピードにも勢いがあるものの、帰り道などはヨタヨタの場合もあってまさしく老犬みたいだ(笑)。
尻尾が下がり、頭を下げそして首輪に造花を付けてヨタヨタ歩くラテの姿は一見大人しく優しいワンコに見えるのか、道々声をかけてくれる人たちが結構いるのである。しかしラテは決して大人しいだけのワンコではない(笑)。

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※オトーサン...なんか...アタシの悪口言ってません?


先日もラテはもとより女房と一緒にそのカフェに向かう途中で静かにそしてどこか弱々しく歩いているラテの姿が目にとまったのか年配の男性が向こうから近づいてきて「そのワンちゃん可愛くて..や...さ」と声をかけてくれた途端にラテは猛烈に吠え始めた。無論その男性は吠えられるとは思っていなかったのだろう、驚いて飛び退いてしまいそのまま立ち去ってしまった。
女房はその後ろ姿に「申し訳ありません、臆病なものですから...」と頭を下げていたが、まあまあ親の顔を潰す娘であることよ...。

ラテは総じて初対面の成人男性や年配の女性を嫌う。そして女性より男性を特に嫌う傾向がある。
何故かは分からないが見知らぬ大人はラテにとって脅威なのではないだろうか。その対極にあるのが子供で、これはこれまでにも多々ご紹介してきたとおり、子供なら初対面でも喜んで近づこうとするラテなのである。
ともかくヨタヨタ歩いているからといって侮ってはならない。オトーサンにはラテの作戦のようにも思えるのだが(笑)。

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※木陰が好きなんです...


作戦といえばワンコの知能の高さについては様々な研究があるが、チンパンジーと同等あるいはひょっとするとそれ以上の知能を有しているかも知れないという説もあるようだ。ただし我々が一般的に言う「知能が高い」という意味はかなり曖昧であり、人間の理解できる範囲に限られるわけでそもそもワンコとチンパンジーの比較といってもその尺度が違ってくるので簡単ではないはずだ。
チンパンジーはともかく、ワンコと人間の大きな意識・能力の差あるいは知能の違いという話になるとよく取り上げられることにワンコには「生死感」とか「未来を予測する能力」は無いという通説のようである。

オトーサンは学者ではないしワンコの生態や能力を研究してきたわけではない。したがってアカデミックにあれこれという資格はないが、少なくとも四年半の間、365日毎日24時間一緒に暮らしてきたラテを観察してきた範囲の感想では「生死感」に関しては不明なものの、未来...すぐ先に起こること、起こるかも知れないこと、そしてそうありたい事を考えて現在の行動に結びつける能力は確実にあると考えている。

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※ボーちゃんと駆けっこの後、砂地で一息入れてます


そうした意味で興味を持ってラテの行動を見ているが、散歩と水飲みの関係はオトーサンにとっては興味深い問題だ。
毎日ではないが散歩からの帰りが早かったり、ラテが大量に水を飲んだときなど寝る前に近所の公園に連れて行きオシッコをさせることがある。
時間にしてものの5分くらいで戻ってくるという速攻のオプション散歩だが、俳優の地井武男の「ちい散歩」にちなんでオトーサンはこれを「チイ(オシッコのこと)散歩」と呼んでいる...。
それはともかく、チイ散歩をして安心したのかラテがそれまで飲まなかった水をがぶがぶと飲むという行為は自然であり不思議でもなんでもない。
しかしそれまで水を飲むとオシッコがしたくなって、それを朝まで我慢する。それはちょっと辛いから水飲みは控えようか...と考えていたとするなら生理的な経験則とはいえ先を思い計らった行為ともとれる。

もっと凄いと思うことがある。朝にしろ夕方にしろ、前の散歩から12時間前後経過していることが多いから、程度問題はともかく散歩に出るまでオシッコを我慢しているものと思われる。
勿論オトーサンたちはいつでも新鮮な水を飲めるようにと専用の容器に水を絶やさないようにしているつもりだが朝起きて食事をさせた後、水を飲まなかったりあるいは午後に水を満たしたにもかかわらず夕方になっても減っていないときがある。そうした時、ラテに聞いたわけではないが水を飲みたくとも散歩の時間まで我慢しているようなのだ。

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※オトーサン!アタシはここのカフェにずっといたいなあ...


なぜならこの時期は夕方、日が落ち始めて日射しが弱くなってきた頃オトーサンはおもむろに支度をし、リードを持ってラテのいるリビングに入る。その姿を見て散歩に行けることを確信してのことだろう...急いで水を飲み始めるのだ。
オトーサンだってリビングへその時間帯だけ立ち入るわけではなく、昼食をしたり物を取りに行ったり、あるいはラテの様子を見るためだったりと頻度は低くはないずだがやはりオトーサンの身支度とリードを持って入っていく...それが散歩のサインだとよく知っているわけだ。
であるなら「水を飲んでもすぐに外に出られるからオシッコもできる。だから水を飲もう」ということを確信し、ある意味で数分先の未来を予測して行動を取っていることになる。

さらに以前にも記したと思うが、通常の散歩に出たときの最初のオシッコは短い。多分に後々マーキングをするために残して置こうということなのかと思う(笑)。ラテも雄ワンコほどではないが、他のワンコがオシッコした場所に座り込み上書きすることもしばしばだ...。
しかし雨の日の最初のオシッコはまったく違い、膀胱を空にしようと考えるのだろう...時間が長いのだ。無論それは早く帰りたいし、そうなればマーキングはしないわけで、かつ次の散歩時までオシッコができないと考えるからだろう。

そもそもワンコは10年も前の出来事を記憶に止めているほどだから、程度問題にしても未来というか先の出来事を推測する程度の能力は持っていても不思議ではないと思うのだが。
「そろそろ散歩の時間かな」とか「今日の夕食は遅いなあ」などと意識はしているようだから、人間と同じ感覚ではないのだろうが過去、現在そして未来を意識して生きていると言ってよいのではないだろうか。
ワンコは仮病も使うし、時には飼い主を騙すということも知られている。
これでなかなか侮れないのである。

ラテ飼育格闘日記(241)

ラテとのグータラな生活が続いている(笑)。暑さゆえのグータラな態度とは別にラテも当初の頃と比べて随分と態度が大きくなったことに苦笑せざるを得ない。それだけ我が家は安全で居心地が良いということなのだろうが、それにしても随分な変わりようである。


ラテのいるリビングは我が家で優先的にエアコンを使っている場所だ。それでも例年は文字通りつけっぱなしだったものを今年は1時間タイマーをつけOFFになり室温が上がると再度1時間タイマーでONにする...といったことを繰り返しやっているが、どこかで聞いた話しではこうして頻繁にON・OFFすることが消費電力を大きくさせるという情報もあってもっと工夫をしなければならないと考えている。

その快適な部屋でラテはよく眠る...。熟睡しているかどうかは定かでないが朝の散歩から戻り夕方の散歩に出る間、昼時にオトーサンがキッチンで食事をするときに起き出してくる程度で後は床に転がっていたり出窓のたたきで伸びていたりと大人しくしている。
ただし我が家に来てからすでに4年半以上が経過したいま、ラテの態度は当初と比べると当然とは言えかなり変わってきたことも確かである。

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※アタシ...態度がデカイですか?


最初の頃は寝ているその脇を歩くと飛び起きたし邪魔な場所に寝ているとき、起こすのも可哀想だからとオトーサンがラテを跨ごうとするとこれまた怖いのか飛び退いたりした。
さらに四つ足で立っているときでもオトーサンがラテの体を両足で挟もうとすると怖がって逃げ惑うのが常だったので幼犬時代に足で蹴飛ばされたトラウマでもあるのかと心配したほど恐がりだった。しかし最近ではまったく動じなくなった。

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※子ツバメみたいだが、ラテが近づいても飛び立たずに水浴びをしている


オトーサンが跨ごうがラテはそのままだ(笑)。顔を上げようともしないでそのまま寝ているのは見事である。
そんなときに小さなオヤツでも持って近づいたとしても昔ならこれまた喜んで飛び起きたものだが、最近この娘は横になったままお手を繰り出すという怠惰な対応を覚えたようだ。ラテに甘い女房はそれでもニコニコしてオヤツをあげてしまうのだから実に教育上よろしくない(笑)。
体は横になったままでいただけるものはいただきましょう...ということなのだろうがこれではあまりにグータラ過ぎる。
もっと凄いのは掃除機をつかうときだ。

一般的にワンコは掃除機とかドライヤーの音が嫌いだと聞いていたがラテは最初からこうしたものを怖がるようなことはなかった。ただしドライヤーはともかく、掃除機の先が自分に近づけば得体の知れない物体だからして慌てて飛び退くのが当たり前だったが最近は掃除機が鼻先を通ろうがびくともしない。だからどいて欲しいときには掃除機の先を軽くラテに押し当てないとダメなほどだ(笑)。

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※久しぶりにハリーちゃんと並んでお帰りモード


とはいえこの横柄な態度は自宅にいるときだけだ。自宅内は安全だということを身にしみて学習したのだろうが、外に出ればラテの態度はかなり違ってくる。
ラテ自身が踏んだ小枝の先が後ろ足に触ったとき、あるいは脇でバッタが飛んだときなど臆病なのだろうか...それこそ大きな体をバッタのようにして跳ね上がる。
これまた歩いているとき脇に落ち葉が落ちれば飛び退くし、コーヒーショップでラテが寝そべっているときオトーサンが間違ってテーブルの脚を軽く蹴飛ばした程度でも飛び起きる。
しかし自宅ではこのお嬢様はただただ大きくて重い文鎮に成り下がっているようだ(笑)。

そんなグータラワンコだが、夕食が終わるとオモチャのボールが隠してある場所に座って「遊んで!」とばかり吠える。この時の表情はさっきまで床でグータラしていたときの顔とはまったく違うのが面白い。
それまでこの世は面白いことなどない...とでも言うような無表情だった顔が生き生きし、両眼に星が入りキラキラと輝き、口を大きく開けて見るからにやる気のある笑顔となる。
お気に入りのボールを投げてやると嬉々として走って飛びつき、頼みもしないのにオトーサンのところに持ってくる。

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※コーヒーショップのテラスでご機嫌なラテ


オトーサンがボール遊びに飽きた後もラテは自分でボールをはじいて追いかけ、咥えては放り投げてリフティングし、それをまた前足ではね飛ばすといった1人遊びにうつつを抜かす。
次第に動きが鈍くなり「あれ、静かになったな」と思ってラテの姿を確認するとボールを鼻先に置いたまま横になりウトウトし始めている。
オトーサンはボールを取り上げて棚にしまってからラテの横顔にチューをし「また明日遊ぼうな!」というとラテは「ふ~っ」とさも迷惑そうな長〜いため息をつくのであった。

ラテ飼育格闘日記(240)

7月に入ったが暑い...。言いたくないけど暑い。時節柄節電とか省エネが大声で叫ばれているが我々人間は勿論だがワンコの健康管理にエアコンを上手に使うことは欠かせない。そして日中の散歩は止めて日が落ちてからの散歩にすべきだ。幸いまだ7時過ぎても明るいから是非にも無理をせず健康第一にこの夏を乗り越えたいと思う。


ラテの迷走散歩は定番になってしまった。朝の散歩は通勤の女房と共に駅まで行き、その後いつものコースをたどることになっていたが最近は自宅を出た途端に気持ちは反対の方角に向いていたりする。
ただし大好きな女房の動向は気になるようで女房の後ろ姿を追うように小走りに近づいたと思うとまたまた大きいお尻をひるがえして元来た道を戻るという...ラテ自身どうしたらよいかがはっきりしていない行動が続く。それがオトーサンには気に障る...。
相変わらずオトーサンがいつものコースに引き出そうとすると猛烈に反抗し座り込む。何度もご紹介したがこの反抗期は夏場に限られるのであまり心配していないが、そもそもが歩きたくない...できたら散歩に行きたくないのだ。オトーサンがラテ宙づり状態になるまでリードを引いても我が娘は咳き込みながらもくじけず意地を通そうとするのだからオトーサンも根負けしてしまう。
地べたにへたり込み「いじわるぅ!」といった上目遣いでアイコンタクトされるとオトーサンの怒りも急にしぼんでしまうのだ。

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※座り込んでオトーサンに眼で訴えるラテ


とはいえラテは一端外に出たからにはと自分の好きな方向へなら歩くところが憎たらしい。
ただし暑いのが苦手なラテはその歩き方に生気がなくヨタヨタ歩いているのがちょっと哀れでもある。オトーサンは赤外線非接触温度計で路面温度を測りながら、あるいは適度に冷たい水を飲ませながら熱中症にならないように気を遣っているがあまりに歩き方がゆっくりだったからか、ある日など向こうから買い物カートを引きずって歩いてきたおばあさんに「この子、老犬かい?」と聞かれた(笑)。
これまで「雄ですか?」と問われたことは多々あったけど「老犬?」と言われたことは初めてでありオトーサンも正直ムッとしたが、ラテの歩き方は時に10歳を越えた大型犬の歩き方のようなのだ。

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※も〜いけませんアタシ...暑いのダメです


オトーサンとしては朝の散歩はともかく、夕方の散歩はいつもの大きな公園にラテを連れて行きたいのである。そこにはラテが遊ぶ遊ばないはともかくワンコたちが少なからず来ているはすだしオトーサンもお馴染みの飼い主さんや友達ワンコあるいはラテがお気に入りの女子達も遊びに来ているかもしれない。そうしたワンコや子供たちと触れ合うことは日中のほとんどを家の中で過ごしているラテにとって大切だと思うからでもある。
確かに最近はその公園に行っても以前ほど友達ワンコと会える率も少なく、子供たちも中学校に進学したり小学校の統合があったりとこれまで公園がコミュニケーションの場だったのが変わってしまったようで会えないことが多い。また友達ワンコにしてもラテだけでなくそれぞれが皆5歳とか6歳になり、昔ほど組んず解れつの遊びや追いかけごっこなどにうつつを抜かすことがなくなってしまった現実もある。
そもそも他のワンコたちはともかく、ラテはますますワンコより人間の子供たちの方が好みのようでワンコと遊ばないのだ。

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※大好きな女子とも最近は会っていないなあ...


まあ...また涼しくなればラテの気持ちも変わるだろうとここの所オトーサンはなるべく怒らず、ラテが行きたい向きに合わせるようにしている。無論見当違いの方向や危険な場所には入り込まないようリードはコントロールするが、夕方の散歩時に駅ビルのコーヒーショップに向かいたいならそれでもいいと思うようになった。それに無理矢理公園に連れて行くことはオトーサンが良かれと思ったにしろ肝心のラテが楽しめないのならオトーサンの自己満足に過ぎない。
例え短い時間だとしても嫌な散歩より楽しい散歩の方が良いに決まっている。

というわけでその日も日が落ちた頃に自宅を出たがラテの進む方向は自然に駅ビルのコンコースに続くコーヒーショップのオープンテラスだ(笑)。それに白状すれば夕方だとはいえまだまだ外は蒸し暑くラテのリードを握りつつ階段を上がり、小さな公園を一回りし、これまた駅方向に続く小さなトンネルをくぐる頃になると汗をかくのは勿論のこと喉がカラカラになってくる。だからオトーサンも冷たい飲み物を欲しくなるのだ。
そうした点においてラテとオトーサンは意見の一致を見るわけだが、問題は毎日夕方の散歩がコーヒーショップで良いのか...ということだ(笑)。ただし前回にも書いたが最近のラテはオトーサンの飲み物やデニッシュを積極的に欲しがらない。ではなぜコーヒーショップに行きたいのか?
どうもその場に行けば少なくとも15分とか20分の間、ゆっくりと腹ばいになって休めるとラテは思っているフシがある。事実ラテは他のワンコとか大人の男性が近づくといった刺激がない限り、オープンテラスに横たわり静かにしているのだ。

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※コーヒーショップのテラスでオトーサンの足元にうずくまるラテ


ある日のこと、オープンテラスに入ろうとするとゴールデン・レトリーバーのヒナタちゃんとお姉さん(飼い主さん)が手前の席でくつろいでいるのを発見。昔は前記した公園でヒナタちゃんの猛烈な走りに追いつこうとラテもがむしゃらに走り回ったものだ。
オトーサンが今でも忘れられないシーンがひとつある。それはヒナタちゃんと走り回っているそのとき、ちょうど向きがシンクロしてしまいラテとヒナタちゃんが正面衝突するかに見えたその瞬間、ヒナタちゃんはその大きな体を空中に浮かせラテの上を飛び越えたのだ。思わず「まるで牛若丸だね」と感嘆してしまったが、ヒナタちゃんは女の子なのである...。
その時分から雌ワンコに向かうと唸るラテがどうしたわけかヒナタちゃんとは駆けっこして遊ぶのだ。今もラテが雌ワンコを眼の敵にする性格は変わっていないからヒナタちゃんはラテにとっても希有な存在だといえよう。そのヒナタちゃんが我々に気がついて床に伏せていた頭を持ち上げた...。

オトーサンとラテはお姉さんに挨拶しながら少し距離をおいた隣の席に座って冷たい飲み物を飲み、ラテには紙コップで冷たい水などを飲ませてくつろいでいた。ラテもヒナタちゃんの存在は気になるものの嫌いな相手ではないのでこれまた向き合っているものの大人しくしている。
そのときもう一人女性が近づいてきたと思ったら、ラテは立ち上がり「ワン、ワンワンワン!」と吠え始めた。オトーサンはラテをしっかりホールドしているが瞬間なぜこんなに吠えるのか分からなかったが、その方はヒナタちゃんのお姉さんのお母さんであり、公園でラテを可愛がって下さるのをラテはしっかりと覚えていて嬉しかったのだろう...猛烈にアタックしたかったというわけ...。
お母さんはラテの前に座り込んでくださったがラテの喜びようは半端ではなかった。飛びつくような感じでお母さんの両腕の中で喜んでいる。
そこへ当然のことだがヒナタちゃんが静かに近づいてきた...。途端にラテの唸ること(笑)。この至福のひとときを邪魔するなということなのだが、相手はヒナタちゃんのご家族であり、これでは逆ギレである。

それにしてもヒナタちゃんはラテに威嚇されたのにも関わらず顔色ひとつ変えないで大人しくしている。オトーサンもラテがそんな感じに育って欲しかったのだが、こればかりはどうにも生まれつきの気質もあるので仕方がない。
お母さんの姿を即認識し、「アタシはここよ」とばかり自己主張の吠え声を上げたのだろうがそろそろオトーサンも帰ろうとラテをフェンスに繋いだまま、ヒナタちゃんに近づきその頭を撫でると向こうでラテが嫉妬したのか吠えている。オトーサンはとって返しそんなラテを抱きしめてからコーヒーショップを後にしたのだった。

ラテ飼育格闘日記(239)

相変わらず散歩に出るとラテはオトーサンのいうことを聞かずに座り込みを連発する。これは暑さと湿度といった季節的なことだとこれまでの経験で分かってはいるが腹立たしいことこの上ない。あまりに動きが鈍いので体調でも悪いのかと心配するときもあるほどだが、友達ワンコやお気に入りの女子達に会えば突然活発になるのだから憎らしい。                                                                               
ここのところ日によっては日中34度まで気温が上がったりするようになった。さすがにそうした場合、日差しの強いうちのワンコとの散歩は厳禁である。特にダックスとかコーギーといった短足のワンコや小型犬は一般的に路面とお腹の距離が短いので人間が感じる温度とはまったく違う熱波をうけるわけで冗談ではなく命にかかわる問題だからである。
だから日が落ちてからの散歩が多くなるが、それでも小一時間の間は空も明るいので嬉しいものの少し散歩の時間が延びてしまうと懐中電灯なしで歩くには危なくなってくる。それは昨今の節電のためで公園灯は勿論、街灯の一部までが消えているからだ。

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※前回のラテ直立写真が好評だったので別の角度からの一枚を掲載...。この写真はオトーサンが後ろで支えていない証明にもなる(笑)


行政に期待はしていないが、市役所の人たちも少しは頭を使えよ...と言いたい。電力危機のための節電なら日が落ちてからの時間帯はとっくに電力需要のピークは過ぎているはずだ。それに自動販売機の照明も落としているからある地域は文字通りの真っ暗闇であり、女性一人では歩くのをはばかるような闇の世界があちこちに出来ている。これでは犯罪を増長させてしまうかもしれないし、歩行者や自転車による通行だって危なくて困るではないか。
無論オトーサンは通常強力な小型懐中電灯をいつも携えているから何とかなるものの、それがないとラテ連れのオトーサンでもさすがにその闇を突っ切る勇気はない...。

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※道路に伏せて動かなくなる回数が次第に多くなった


さて、そんなある日の夕方にいつものようにラテと散歩に出た。外に出て見るとまだ空気が生暖かく淀んでいるし非接触赤外線温度計で路面の温度を測ってみると日中日差しを浴びているコンクリートやアスファルトの場所では18時を過ぎてもまだ35度前後の温度があるからラテが嫌がるのも無理はないのかも知れない。
ともかくその日は出だしはまずまず快調だった。しかしラテの好調な歩きっぷりはひとつの出来事でがらりと変わってしまった。
なぜなら急に大粒の天気雨が降り出したのである。オトーサンは急遽バックから三つ折りの折りたたみ傘を取り出して急場をしのごうとしたが、ラテは見事というべき行動を取りだした...。

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※顔なじみの飼い主さんの膝元にすり寄りリラックスするラテ


大粒の雨の十数滴が体に当たった瞬間、踵を返してUターンしたのである。
しばらく歩いた末の判断ではなく、文字通り瞬間的に元来た遊歩道を戻ろうとするのだから面白い。しかしオトーサンはこの雨は天気雨でありごく一時的なものだということを知っているからそのままいつもの公園に向かおうとするがラテはがんとして言うことをきかずリードを強く引く。オトーサンは「まだウンチもしていないのだから行くぞ!」とこれまた強くリードを引くとラテは仕方がないと思ったのか十数歩オトーサンに従い歩いたと思った瞬間、その草むらでしゃがみ込んで小振りのウンチをしたではないか...。オトーサン曰くまさしく「義理ウン」である(笑)。
ラテはオトーサンを見上げて「さあ、これで戻っていいでしょ」とでもいうように挑戦的な目つきをしている。

まあオトーサンとしてもウンチが済んだのなら早めに自宅に戻ることは吝かではない。オトーサンだって好き好んで蒸し風呂のような外を歩きたいわけではないのである。
そう思いつつオトーサンは「しょうがないなあ」と独り言のような文句を言いながらラテがリードを引く方向に従ったのである。
しかしこの娘は一筋縄ではいかない奴なのだ(笑)。数十メートル歩くと案の定雨は止んだのだが、それを知るとラテは自宅へ直進していたのを砂場のある小さな公園へと道草を要求する。オトーサンもまあいいか...と歩き続けると今度は公園上の道路に続く階段を上り始めた。そしてカラスに向かって吠え、猫を発見して驚喜し、草むらをクンクンしながら歩き回っているうち、いつしか駅ビルの方向へと向かっていたのだった。無論そちらにはラテが大好きなコーヒーショップのオープンテラスが待っている(笑)。

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※コーヒーショップのオープンテラス(上)でオトーサンに笑顔を見せるラテ(下)


時間的にはいつもより早かったことでもあり、オトーサンも喉が渇いたしアイスコーヒーでも飲みたいと思ったのが運の尽き、ラテの歩く速度は次第に速くなる。おいおい...出がけのあのもったりした歩きっぷりは何だったのかと思うほどでお店が見える付近になるとギャロップを踏み始め速い速い...。オトーサンもかなりの速度で走り始めることになる。大汗をかきながら。
幸いというかオープンテラスはがら空きだったのでラテを隅につないでオトーサンはお店のカウンターに。
顔を覚えてくれた店員さんが「こんにちは。カプチーノで?」といってくれるがオトーサンは「今日はアイスにしてください」というと「やっぱり...」と笑う。オトーサンも勢いづいて「バニラアイスクリームをトッピングしてください」とお願いする。こんな注文は1年で1,2回しかしないのだが、体が冷たくて甘いものを望んでいる...。

品物をトレーに乗せてラテのいる席に戻り、オトーサンは至福のひとときを味わうが、最近のラテは一昔前のようにオトーサンの飲み物や食べ物を強烈に欲しがることは無くなったのも面白い。無論スプーンに乗せた少量のアイスクリームは喜んで食べるが、次を要求せずテラスに腹ばいになりご休憩モードに入ってしまう。
オトーサンはそのラテのいささか太めのボディが荒い呼吸のために揺れる様を眺めながら、夕闇の迫るオープンテラスで汗を引っ込めたのだった。

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appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員