ラテ飼育格闘日記(352)

全国的に記録的な猛暑が続けば、別途これまた記録的なゲリラ豪雨で大きな被害も出ている。しかし豪雨の反面水源地にはなかなか雨が降らずに水不足だとか。まったく世の中、世情がおかしいと自然もおかしくなってくるのだろうか…。


ラテとの散歩、猛暑はもう勘弁してほしいものだが雨の散歩もこれまたなかなか大変である。
雨の日の散歩は当然濡れる…。人間は傘で防備するがワンコはそうもいかない。いや、ラテも雨は確かに嫌いだが雨の日の散歩が一番嫌なのはやはりオトーサンの方だ。
なにしろ散歩自体が大変…。
普段の日なら散歩に必要なアイテムをすべて入れ込んだバッグを肩から提げればそれでよい。したがってラテのリードは臨機応変に左右の手に持ち替えて散歩ができる。だから安全な場所ではiPhoneを取り出して写真撮影だってする気もおきるが雨となればそうもいかない。

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※雨の日の散歩って嫌だね...オカーサン!


まず傘は不可欠だが、これほど邪魔なものもない。視界を遮らないようにと散歩には大きめの透明ビニール傘を愛用しているが片手にリード、片手に傘というのも意外と疲れるのだ。
これだけでもシンドイのに暗くなってくればライトも手にしなければならない。その上にウンチ処理をするとなれば手は2本しかないわけで本当に厄介なことになる。無論オトーサンはそうした事も含めてキャップにLEDのヘッドライトもつけている。

初期の頃、その姿で馴染みのカフェに行ったら、レジのお姉さんに「登山の帰りですか?」と聞かれたほど浮き世離れした変な格好なのだろうが背に腹…実利・安全には変えられないのである(笑)。しかしこのヘッドライト、大変便利だがこの時期にはひとつ大きな問題が生じるのだ。
それはヘッドライトの明かりに藪っ蚊をはじめ小さな虫たちが集まって来ることがある。確かLEDは蛍光灯みたいに誘蛾灯的効果はないと聞いていたけどその場所だけ明るいからして仕方がないのだろう。
問題はヘッドライトだからして虫たちが乱舞するのが顔の周りだということだ…。これは鬱陶しいだけでなく不快だ。

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※遊歩道には早くも青い毬栗がいくつか落ちていて小さな秋を感じさせる


しかし現実問題、暗い場所で懐中電灯と傘を持ち、ラテのリードをがっちりと保持しながらウンチ処理をするのは慣れたとはいえとても大変なのである。
先日などは座り込んでウンチの処理をしたものの、その時には風があり、傘は開いたまま肩に乗せておけないのでたたむしか無かった。そのままラテに水を飲ましてから「どっこらしょ」とオトーサンは立ち上がった瞬間、立ちくらみして目の周りがブラックアウト…。というか、もともとヘッドライトに照らされる以外は真っ暗なんだが、雨には濡れるし何が何だか分からなくなってくる有様。

そんなオトーサンの苦労を知ってか知らずか、ラテは横切った猫を追おうとリードを引いたり、近づくワンコに早くも威嚇の唸りをあげたりと本当に気が抜けないのである。
とはいっても娘に八つ当たりするわけにもいかないが、オトーサンはラテの頬を軽く叩きながら「少しは協力しろ!」と思わず文句が出る(笑)。
我が娘はその意味を分かったはずもないが、ヘッドライトに浮かび上がったラテの顔はどこか「えへへ…」とでも言っているような表情でオトーサンを見上げる。

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※雨の日の散歩でもときにこんな笑顔も見せる


よく見ればラテに着せたレインコートのベルクロが片側だけ外れ、風の勢いでめくれ上がったからか身体の半身が雨で濡れている…といったときもある。
そんなとき、オトーサンはラテのレインコートを直すわけだがこれは片手ではできず、どうしても自分の傘は邪魔にならないように一端身体から外さなければならずこれまた大変である。
まあラテの身体を濡らさないようにと思うのはラテ自身の気持ちより、後始末が大変だと考えるオトーサンたちなのだから仕方がないのだがなんとも厄介なことだ。

また雨の散歩時でも前記したように水を飲まさなければならないが、そんなときオトーサンは持参のペットボトルに入れた冷たい水を屈んでラテに飲ます。
ラテも喉が渇いたのか、美味しそうにボトルの1/3ほども飲み干して満足そうに舌なめずりをするが、先日などはその後の行動にオトーサンは慌てた…。
オトーサンが座り込んだまま、傘を肩にかけペットボトルの蓋を閉めてバッグに片付け、立ち上がろうとしたとき我が娘は何としたことかそのままオトーサンに抱っこの要求をするではないか(笑)。

そういえばラテが我が家に来て10日ほど経った時だったが、はじめてラテが抱っこの要求をしたときには驚いたものだ。あの時も雨で前に大きな水たまりがあり、その中を歩きたくないと思ったのだろうか両前足をオトーサンの両肩に乗せるというまるで人間の赤ちゃんを抱っこするような形になった最初のシーンを思い出した。
しかしこのときオトーサンは傘はともかくもすでに懐中電灯を手にし、無論リードをしっかりと保持していたわけでラテの要求に素早く答えることはできなかった...。
ふと見るとオトーサンの両胸に,ラテの濡れた前足の跡が寂しそうに残っていた(笑)。

スティーブ・ジョブズ29歳の PLAYBOY 誌インタビュー掲載誌を入手

米国版PLAYBOY誌がテキサスから届いた。いや、いまさら金髪女性のヌードがお目当てで手に入れたわけではない(笑)。なにしろPLAYBOY誌といっても1985年2月号という大変古い1冊で、実は本誌にあのスティーブ・ジョブズ 29歳当時のインタビューが掲載されているのだ。


以前「スティーブ・ジョブズ29歳の PLAYBOY 誌インタビューが凄い」と題しGIZMODEサイトに紹介された米国PLAYBOY誌のインタビュー記事について感想を記した…。
そのインタビュー記事自体には感銘を受けたが、そもそもGIZMODEサイトによる紹介は些か信頼度が疑われるものだった。
当該記事は現在もそのまま読むことが出来るが、冒頭に「…1987年のバックナンバーでは、フリーのジャーナリストのデヴィッド・シェフ氏による若き日のスティーブ・ジョブズのインタビューを読めたりします。以下、その記事になります。」と当該インタビューが載っているPLAYBOY誌は1987年に発行されたものだとある...。

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※ジョブズのロングインタビューが載ったのは1985年2月号だった。本誌が今回入手した表紙


一通り目を通して即「おかしい?」と思った。なぜなら当該インタビューは内容から考えて1984年10月に行われたと推察できるのにPLAYBOY誌に載ったのがその3年後というのはいかにも不自然だ。無論そうした可能性はゼロではないがそのニュアンスはどこにも感じられない。
したがって前記した私の記事では「1985年2月号に掲載」としてご紹介したし、記事中「ジョブズが9歳のバースデー・ボーイ」とある部分だが、実は「バースデー・ボーイ」とはあのジョン・レノンの息子(次男)であるショーン・レノンのことであり、当該パーティーは彼の誕生パーティーだったことも記した。
要するにショーン・レノンの誕生パーティーにスティーブ・ジョブズは販売し始めたばかりのMacintoshをプレゼントとして持参したことがインタビューの序文に紹介されている。

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※インタピューのトップページ。ジョブズの3枚の写真が掲載されている


さてインタビューは当初その誕生パーティー後に長々と行われたのかと思ったが、どうやらそうではないようだ...。なぜなら最初のページに掲載されているスティーブ・ジョブズの写真だが、これは別途当時のApple本社で撮影されたものに違いない。その根拠は背景である…。
この写真だけではほとんどの人は分からないかも知れないが、写真の背景は INC.マガジン1984年4月号に載ったジョブズの写真と照らし合わせると一目瞭然だろう。

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※INC.マガジン1984年4月号に載ったジョブズの写真。背景壁面には大きなアップルロゴが...


当該写真はジャケットにネクタイをして上機嫌なジョブズが大きなアップルロゴの前で写っている。このような壁面がショーン・レノンの誕生パーティー会場にあるはずもなく、またApple本社にショーン・レノンはもとよりアンデイ・ウォーホルやキースヘリングまで呼んでパーティーを行った形跡は無い。だとすればこのPLAYBOY誌のロングインタビューのページに載った3枚の写真、すなわち壁面に大きなアップルロゴをデザインしたスペースがある場所はパーティー会場ではなくあきらかにApple本社に違いない。

多くの資料を手元に置き、それらに日々目を通しているとある資料は縦糸に、そして別の資料は横糸に...といった具合に情報の織物が出来上がり、これまで気にも留めなかった事実が浮かび上がってくるから面白い。
実はパーティーが開かれた場所はオノ・ヨーコ宅だったのだ。
「スティーブ・ジョブズ~ラストメッセージ、天才が遺したもの」というDVDのナレーションでは「1984年、2人はオノ・ヨーコ宅を訪ねた。彼女の息子、ショーンの誕生日を祝うためだ。」とあり、アンディ・ウォーホルがジョブズとショーンに挟まれ、MacPaintに夢中だった…などと語られている。

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※DVD「スティーブ・ジョブズ~ラストメッセージ、天才が遺したもの」パッケージ


そしてもうひとつ面白い事実が分かった。そのナレーションで「2人はオノ・ヨーコ宅を訪ねた」とある2人のうちの1人は無論スティーブ・ジョブズだが、もう1人はジャーナリストのデービッド・シェフでありPLAYBOY誌のインタビューアなのだ!

デービッド・シェフといえば前記のDVD「スティーブ・ジョブズ~ラストメッセージ、天才が遺したもの」でスティーブ・ジョブズとの思い出を「映画やオペラも見に行ったし本当に最高の友人だった」「僕が悩んでいる時は電話に付き合い、食事に誘ってくれた」と大変好意的な思い出を語った人物である。
2人は気が合い、友人として付き合うようになるわけだが、これでPLAYBOY誌のインタビューの内容が少々辛辣であり執拗な部分もあるにも関わらず、ジョブズが真摯に対応している理由が理解できた…。
ともあれまだ原文をきちんと精査していないが、インタビューのほとんどはApple社で行ったのかも知れず、この写真はその際に撮られたに違いない。

このPLAYBOY誌のインタービュー序文を読むと、デービッド・シェフはジョブズとは長時間話しをしたこと、そして「有名人だらけのニューヨークでのある男の子の誕生パーティーで私が彼と会った時、インタビューはほぼ完了する。」とある。要はデービッド・シェフとジョブズは長く荘厳で熱意のあるインタビューで意気投合し、もしかしたらジョブズはデービッド・シェフにインタビューのエンディングを演出するため誘われてオノ・ヨーコ宅に出向いたのかも知れない…。ちなみにデービッド・シェフは別途オノ・ヨーコ監修「ラスト・インタビュー ジョンとヨーコ」という本の著書でもあるからオノ・ヨーコと旧知の仲だったのだろうか。

さて問題のPLAYBOYの1冊が1987年のバックナンバーではなく1985年2月号であることは推測ではなくその号のPLAYBOY誌表紙を探し当て確認したからであった。
ただしそれはウェブで検索確認したことであり、実際にそのPLAYBOY誌を手にしたわけではないのが些か気になっていたのだが、先般思いついたら吉日とeBayに出品されていた当該雑誌を落札して入手した次第。
無論表紙云々というだけでなく、そのロングインタビューの内容を少しずつでも自分なりに訳してみようと考えたからに他ならない。やはり可能な限り一次資料を確認しないといい加減な形で納得してしまう可能性もあるからだ。

しかし余談ながら郵送されてきたPLAYBOY誌のページをパラパラとめくってみたが、この種の雑誌に心ときめかした若い時代の米版PLAYBOY誌とは違いどのページのヌード写真にも墨で塗られた跡がない(笑)。まあ現在の視点からみれば、この程度のヌード写真はインターネット上でゴロゴロしていることは間違い無いのだが…。
それはともかく本誌によるスティーブ・ジョブズへのインタビューは文字通り長い…。それも日本の雑誌ではあまり見られないが広告ページを挟むのはともかく、ページが大きく飛びながら続く。

インタビューのスタートは49ページからだ。その後5ページの広告ページを挟みながら58ページまで続くが、その後は70ページへと飛ぶ。そして次は174ページからとなる。その174ページはページの1/3ほどでしかなく、さらに多くの広告ページを挟みながら184ページまで続くという正しくロングインタビューなのである。
したがってGIZMODEサイトに「原文」へのリンクがあるものの、そこにある内容はあくまで一部だ。

なおインタビュアーのデヴィッド・シェフによる序論は例えば「田園Mac」サイトにも訳されているので一読をお勧めするが、ともあれGIZMODEサイトに紹介された内容を追っただけでもスティーブ・ジョブズのパーソナルコンピュータや未来の自分たちの姿に対しての強い思いがこの29歳当時から生涯ぶれていないことに驚いたわけで、これはきちんと内容を精査しておかないともったいないと感じた…。
まあ私の貧弱な語学力ではどこまで理解できるかが問題だが、美形のヌードでも眺めながらゆっくりと試みてみよう(笑)。

「大塚国際美術館」ひとり旅(11)〜エピローグ

大変短い時間ではあったが、私なりに大塚国際美術館への旅は意味のある旅となった。館内に入ったときにライフログリストバンド “UP” のストップウォッチモードをONにして歩き始めたが、結果として館内だけで約15,000歩数歩いていた…。ともあれ今回はエピローグをお届けしたい。


約半日の大塚国際美術館巡りだったが、それなりに醍醐味を味わうことが出来た。とにかく環境展示と古代・中世あたりを主に鑑賞し、時間がなければ近代や現代作品は端折ることを覚悟していたが、ともかく館内全体を回ることができたのは嬉しかった。
最後の展示スペースである2階を回って満足した私は一休みするため、そしてミュージアムショップを覗いてみようとシスティーナ・ホールのあるB3階まで降り、まずはそこにあったコーヒーショップで喉を潤し足を休めることにした。ウィークディに来たこともあってか館内のほとんどの場所はここが美術館か…と訝しくなるほど人が少なく思う存分に好きな作品の前に佇むことができたのも幸いだった。

別にひとり旅なのだからしてもっと頻繁に休息を取りながら鑑賞すればよい理屈だが、初めての来館でもありどれほどの時間が必要なのかが分からなかったことでもあり、昼食以外は休み無しで歩きに歩いたのでかなり足腰にきている。
実は展示スペースの多くの場所には椅子やベンチシートが置かれ座りながら眺めたり一休みが可能な工夫がなされている。しかしその椅子にさえ座る余裕もなく歩き続けた。というより写真を撮ることに気がとられ、ある場所では中央に置かれていた椅子に臑をぶつけて擦りむいてしまったりもした。それだけ夢中になっていた…。

これまで一連のレポートは特に印象が深かった作品や展示を取り上げたが、無論その他にも素晴らしい作品が多々あった。
例えば、B3フロアーの「鳥占いの墓」という環境展示の前にあるのが「貝殻のヴィーナス」というポンペイの庭園にあった壁画である。解説によれば庭園は植物の豊かさを象徴すると共に植物の美しさを呈示する場所でもあるからして、庭園にヴィーナスを配置するにはふさわしい女神なのだという。

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※ポンペイ壁画「貝殻のヴィーナス」


トレチャコフ美術館にある板絵「ウラディミールの聖母子」は国宝級の扱いだという。1100年頃に制作された正当なビザンティン美術作品でその後のロシアでの聖母子イコンに多大な影響を与えた逸品である。

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※トレチャコフ美術館蔵「ウラディミールの聖母子」


ブリューゲルの「バベルの塔」も興味深い作品だ。ここには人間の傲慢さ、文明の崩壊そして言語と心の混乱による人類の不和など様々なイメージが訴えられている。

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※ブリューゲル作「バベルの塔」


それからギルダンダイオの「ジョヴァンナ・トルナブオーニの肖像」は女性の横顔を端正に描いた作品だが解説にある「ルネサンス時代のもっとも美しい肖像のひとつ」とある。しかし私にはそれほどの肖像とは思えないのだが…。個人的にはボッティチェリの「美しきシモネッタの肖像」の方が良いと思うが、まあ好みの問題か…(笑)。

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※ギルダンダイオ作「ジョヴァンナ・トルナブオーニの肖像」


ダヴィッド・ジャック=ルイの「皇帝ナポレオン1世と皇后ゼョゼフィーヌの戴冠」というルーヴル美術館蔵の大作にも圧倒された。

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※ダヴィッド・ジャック=ルイ作「皇帝ナポレオン1世とと皇后ゼョゼフィーヌの戴冠」。621×979cmもの大作


ホルバインの有名なだまし絵「大使たち」の前に立ち、中央に描かれたリュートなどをまじまじと眺めたり、横に立ち前面に描かれた髑髏がそれらしく見える位置を探したりもした。

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※ホルバイン作「大使たち」


デューラーの「自画像」や「アダムとエヴア」、パルミジャニーノの「凸面鏡の自画像」もよく見知った絵のひとつだ。

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※パルミジャニーノ作「凸面鏡の自画像」


さらにミレーの「晩鐘」と「落ち穂拾い」の前にもしばし立ちすくんだしゴーギャン作「ヴァイルマティ」やモローの「一角獣」も逸品だった。

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※ミレー作「晩鐘」と「落ち穂拾い」


そういえば大塚国際美術館へ旅する直接のきっかけはTwitterでトブさんが来訪されたレポートを見たことだったが、大塚国際美術館の名はすでに知っていた…。しかしどういうきっかけで大塚国際美術館の存在やその名前を知り、記憶の隅に残っていたのかについてはまったく思い出せなかった。

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※ゴーギャン作「ヴァイルマティ」


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※モロー作「一角獣」


帰宅した数日後、ちょうど墓参りの相談で久しぶりに電話をくれた実弟に旅行したことを告げた。弟は鼻で笑うような息づかいで「昔、僕が大塚国際美術館の存在を教えたことがあったけど、それこそ兄貴は鼻も引っかけなかったなあ」と言った...。
どうやらその名が記憶の底にあったのは弟からの情報だったようだが、物事は機が熟さないと動かないものなのだ(笑)。
ともあれ、私にとって短くも充実した旅は終わった。

大塚国際美術館


高出力USBシガーソケット充電アダプタ「Just Mobile Highway Pro」発売

フォーカルポイント株式会社は8月27日、台湾Just Mobile社のiPadとiPhoneを同時に充電可能な2ポート合計3.1Aの高出力USBシガーソケット充電アダプタ「Just Mobile Highway Pro」を直営オンラインストア限定で発売開始と発表。


Just Mobile Highway Proは、デザイン性の高いアルミニウム筐体を採用した2ポート合計3.1Aの高出力USBシガーソケット充電アダプタ。本体素材は、軽量かつ耐久性の高いアルミニウムを採用、外周部分は着脱時にしっかりと掴むことができるように立体的なダイヤモンドパターンが施されている。

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△ 2.1A+1Aの2ポートUSB搭載
Just Mobile Highway Proは、iPadなどのタブレット端末を急速充電できる2.1A高出力USBポートと、iPhoneなどのスマートフォン向けの1AのUSBポートを搭載しているので、移動中に家族・友人のiPhoneやスマートフォンを2台同時に充電したり、iPadとiPhoneの組み合わせで同時に充電することができるなど、ドライブに欠かせない便利なアイテム。

△ アップルの各種認証を取得
Just Mobile Highway Proは、USBシガーソケット充電アダプタとしては珍しく、アップル社が定める性能基準を満たしていることを保証する「Made for iPad」、「Made for iPhone」、「Made for iPod」を取得。製品には、ケーブル長約80cmのスパイラルケーブルを採用したDockコネクタケーブルが付属している。Dockコネクタケーブルは、自動車の内装にマッチするつや消しブラックを採用。

△ 軽量なコンパクトデザイン
Just Mobile Highway Proの本体は、約61mmと非常にコンパクトにデザインされ、重量もわずか約32gと軽量なのも特徴。カラーリングもアルミニウムのシルバーとブラックのツートーンでまとめられている。本体内部には過電流を防止するヒューズが内蔵されているほか、本体前面にはシガーソケットからの給電状態を表す緑色のLEDランプを搭載。

なお本製品にLightningケーブルは付属しない。Lightning対応製品で利用の場合は別途Lightningケーブが必要。
価格はオンライン直販価格:3,980円(税込)。

Just Mobile Highway Pro


Vintage Computer社、3GJUICEのモバイルバッテリを超特価販売中

米国Vintage Computer社は、iPhone, iPad他、USB充電のモバイル端末のほとんどに利用可能な3GJUICEのモバイルバッテリ 8200mAh, 5400mAh, 1000mAh を超特価で販売中。なお付属品を省いて最低送料で送れるバルク品も用意。


同社で販売中の3GJUICEのモバイルバッテリには、スマホと同等のサイズで iPadの高速充電にも対応し、 iPhone 5内蔵バッテリの5.7倍の8200mAh容量を持つ製品からAndroid スマホ、Blackberry, Kindleなど Micro USB, Mini USB 端子付きのデバイスを充電できる超お買い得な1000mAh 容量のバッテリまで揃っている。

【詳しくはこちら↓】

3GJUICE Shameless 8200mAh バッテリ 2.280 円
 
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3GJUICE Shameless 8200mAh バッテリ、 本体+ACアダプタ 1,980 円
 
3GJUICE MAJOR MOJO 5400mAh バッテリ 1,800 円
 
3GJUICE MAJOR MOJO 5400mAh バッテリ、本体+ACアダプタ 1,480 円
 
3GJUICE LunchBox 1000mAh バッテリ 480 円
 
3GJUICE LunchBox 10個セット 1,980 円
 
Vintage Computer,Inc.



ScanSnap SV600による紙焼き写真のスキャニング画質考察

非接触で離れた位置から原稿を読み取ることができるカラーイメージスキャナ「ScanSnap SV600」の能力をテスト中だが、まず気に入ったのは紙焼き写真の取り込み結果がとてもよいことだ。それを認識した上でScanSnap S1100および些か以前の機種になるがCanonのインクジェットプリンタ複合機 MP-990のフラットベッドスキャナとの3機種比較をやってみた。


最初にお断りしておかなければならないが、本来比較となればその条件を同じく揃えた上で実施しなければならない。しかしScanSnap SV600、ScanSnap S1100およびMP-990でまったく同一の読み取り環境を作り出すのはまず難しいのでここではあくまで設定値は参考値としてお考えいただければと思う。またコンセプトも価格も違う機種の比較にどれだけ意味があるのか...に関してはテストしている私自身も少々疑問に思うものの、本稿はV600の評価のひとつとして非接触なのにこれだけ良いスキャニングができますよ…というメッセージと受け取っていただければ幸いである。

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ScanSnap SV600 正面から


さて比較テストだが、手元にあったA6サイズの紙焼き写真を前記した3機種のイメージスキャナで読み取り、その結果を比較してみようと試みた。また今回の目的だが、ScanSnap SV600という原稿から離れた位置でスキャニングする結果が他のCCDに接触する…近接する形でスキャニングする結果とどのように違うのか、あるいは同じなのかを確認したいということだ。
まずはそれぞれの3機種における設定の概要とスキャニングしたファイルの数値上のクオリティを記してみたい。

① ScanSnap S1100
「カスタマイズ」「読み取モード」
スーパーファイン(カラー/グレー:300dpi)
「ファイルサイズ」「圧縮」
弱く1に設定
「結果のファイルサイズ」
1188×1737 ピクセル 606KB JPEG

ScansnapS1100.jpg


② PIXUS MP990
「写真」 カラー 300dpi
「結果のファイルサイズ」
1204×1736 ピクセル 492KB JPEG

MP990.jpg


③ ScanSnap SV600
「カスタマイズ」「読み取モード」
スーパーファイン(カラー/グレー:300dpi)
「ファイルサイズ」「圧縮」
標準2に設定
「結果のファイルサイズ」
1174×1738 ピクセル 467KB PDF経由JPEG

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少々説明をさせていただくと、いわゆる読み取りの解像度は3機種とも300 dpiに設定した。ために読み取りした結果としてのピクセルサイズがほぼ同一であることに注視していただきたい。
問題はファイル保存時の圧縮の問題だが、完全なる微調整ができないので上記のようなばらつきのある結果となったが、そうした点を考慮しながら読み込み結果としての画質に注目してみよう。なお写真はすべてJPEGファイルとし、読み込み後に補正などはしていない。

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※SV600でスキャニングした紙焼き写真(無論リサイズしてある)【クリックで拡大】


まずは3つの画像を100%のサイズに表示し並べて目視してみると最初に気がつくことはScanSnap SV600とScanSnap S1100のスキャニング結果が大変きれいなことだ。特にSV600は一番上に位置している「Macworld EXPO」というバルーンにある文字のエッジが素晴らしくクリアに見える。

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※SV600とS1100の比較。左がSV600だ【クリックで拡大】


SV600とS1100では弱冠色味とコントラストが違うし、両機種のソフトウェアアルゴリズム…例えばアンチエイリアシングやシャープネスの手法に違いがあるのかどうか等々は不明だが、圧縮率はS1100の方が低かったものの、目視的にはSV600の方がきれいに見える。またScanSnapと比較するとMP-990のそれはかなりぼけている。

これはVIテクノロジーと呼ばれているV600搭載の新しいテクノロジーやCCDなどの性能による結果なのだろうが、これが非接触のスキャニングで得られたイメージだということに感動を覚えている。

僭越ながら私はMacintoshによる…特にコンシューマー市場におけるカラースキャニングについては先駆者のつもりでいるし、1990年代にColorMagicianというカラースキャニングソフトとEPSON GT-4000フラットベットスキャナで作り出したカラーグラフィック市場はいわば私の創業した会社が発展させたものだと自負している。さらに大手メーカー各社にもこのスキャニングソフトはOEM化し様々な形で供給させていただいた。

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※1990年代に一大ヒットしたカラースキャニングソフト「ColorMagician」


その文字通りフラットベッドスキャナ、ハンディスキャナ、ビデオスキャナなどなど様々なハードウェアとソフトウェアを知り尽くし体験してきた1人として今回手に入れたScanSnap SV600の画質の良さに驚いている…。

さて続いて向かってバルーンの左側の空間をご覧いただきたい。ここは建物の構造が写っている部位だが遠方でありかつ暗いために鮮明ではない。しかし右のS1100と比較して左のV600では上部鉄骨パイプが確認できるのに対してS1100ではかなり闇に潰れているのがお分かりだろう。
同様にほぼ全体共にV600の結果がクリアなのだが完全ではないこともまた事実だ。

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※背景の暗部の比較。左がSV600で右がS1100


それはSV600で撮った写真の下部が上部から中程と比較して些か…僅かにクオリティが落ちているようだ。本例は上がS1100で下がSV600だが、共に写真の一番下の部分である。

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※被写体(紙焼き写真)の最下位部位の比較。上がS1100で下がSV600


例えば左右に貼られている横断幕にプリントされている “Macintoshで中国語” といった部位を比較すると弱冠だがS1100の方が鮮明でありSV600はボケが認識できる。これはSV600の読み取りの場合、V600の読み取りヘッドがV600から見て手前…すなわち写真の上部から下部へと移動しながらスキャニングを行うわけで…すなわちこの場合、写真の下部はヘッドからの距離が遠いことが影響しているのではないか…。
無論これは粗探しのレベルの話で、一般的な使い方では何の問題もないと思うが、あくまで比較するとこうした違いが分かるのが面白い。
このことは原稿の置き方にも関わってくることを認識せざるを得ない。どういうことかといえば、例えばA4判の写真をスキャニングするときSV600に対して縦に置くより横に置いた方が僅かな違いではあるだろうが画質は均一になるのかも知れない。

ともあれScanSnap SV600をあれこれといじくり回していて気がついたことだが、この製品の使い勝手は難しい点はないものの機能やスペックの癖を考えると奥が深い。それだけにユーザー側の工夫でよりよい結果を生むように思える。それがまた楽しい!



FMACCG:ソフトウェアの部屋【1】1991年9月24日〜1991年11月30日

今回よりニフティログ公開は「 FMACCG:ソフトウェアの部屋」をお届けする。スタートは1991年9月からだが、当時のMacintoshのソフトウェア事情の一端を覗いていただければ幸いである。


FMACCG:ソフトウェアの部屋【1】

004/512 SDI00116 松田 純一    VideoMagicianIIバージョンアップ
( 1) 91/09/24 21:10

☆☆☆☆VideoMagicianIIバージョンアップのお知らせ☆☆☆☆

この度VideoMagicianIIがバージョン1.2となります。
これはソニーのVboxに対応したバージョンとなりビデオソース
をVTRからサンプリングするときに大変便利になります。
お使いの方はよくご存じのとおり、それでなくてもマックの回り
は繁雑なのにVTRなどを併用する環境はかなりきついものがある
と思います。
まず8ミリビデオのように小型の機器でも常時手の届く場所に置
くことが大変ですし、プレイ、ストップ、ポーズそして巻戻し
等などとビデオ機器類とマックを横目で見ながら操作しなければ
なりませんでした。
Vboxバージョンでは、まずVTRにテープを装着および電源を入れ
ておけば後の操作はほとんど全てVideoMagicianIIのアプリケーシ
ョン側のボタンで操作できるようになりました。また単にビデオ
機器のコントロールと言うだけでなく、LANCが使える機種では
指定のカウンタをサーチしたり、なんと指定したスタートカウン
タとエンドカウンタ間をビデオソースの確認はもとよりオートサ
ンプリングまで実行します。

FMACCG_Soft_2.jpg

※SONY VISCAプロトコル対応のVboxコントーラー


本VideoMagicianIIのVboxバージョン(V1.2)は登録ユーザー各位に
順次無償で発送する予定ですのでお楽しみに。なお発送は10月の
初旬くらいからになる予定です。
もしまだ登録保証書をご返送されていない方は至急当社までお送
りください。

            SYSOP 松田純一(SDI00116)

009/512 SDI00116 松田 純一    金がかかる機械だ
( 1) 91/09/27 07:33 008へのコメント

本当にMacintoshは金喰い虫ですね。
以前にMacintoshは青い目の金使いの荒い恋人がいるようだと
形容した人もいましたけど、ハンドバックや指輪...ではないけ
れど「もっと大きなハードディスクが欲しい」とか「センスの
良い3D」が欲しい等など、天井知らずのところはありますね。
まあしかし...その欲といいますか向上心は絶対にあった方が
いいでよね。
            SYSOP 松田純一(SDI00116)

011/512 SDI00116 松田 純一    Macintoshはお金がかる
( 1) 91/09/28 08:31 010へのコメント コメント数:1

NEKOさん、こんにちは。
Macintoshは基本的に金のかかるマシンですが、反面それなりに
工夫をこらすこともできるマシンでもあると思います。
ひとつの目的を達成するのに、たったひとつの方法しかないわけ
でもありませんから、そこがユーザーの工夫次第でしょうか。
ただしスピードを向上させるようなことはやはりハードがからみます
から、お金がかかりますが、おっしゃるようにそれは当たり前という
ことで仕方がありませんね。
問題は、コストに見合うかどうか...がなかなか事前に分からないこと
かも知れません。
               SYSOP 松田純一(SDI00116)

014/512 SDI00116 松田 純一    これからもお金がかかるだろうな
( 1) 91/09/28 12:32 012へのコメント コメント数:1

MICKEYさん、ご意見身にしみます。しかし私の申し上げた
金のかかる...とは金をかけることが絶対で良いことという意味
ではありません。
したがいまして、別途の項で「工夫が必要で、工夫の余地の
あるマシンだ」ということを申し上げたつもりでした。
以下思わず長文を書いてしまいましたが、「もっとお金が欲し
いな、そうすればこういうシステムができるのにね!」という愚
痴程度として受けとっていただければ幸いです。

昨日もある組織のある部署に伺い、これからいただくことにな
るかも知れないビジネスの話しをしてきたのですが、本音は
これまで大金をつぎこんできたVAXで是非やりたいというこ
となのです。なぜならこれまで大金を注いできたわりには
システムが眠っているし、特に画像処理関係、グラフィカル
なソフトウェアが実現できないでいるとのことです。
一言で言えばVAXの立場がないということらしいのですが...。

たださかだちしてもMacintoshのグラフィカルな環境をそのまま
VAXで構築することは無理ですし、万一可能だとしてもコスト
の桁がまったく違ってきます。そうした意味において、Macintosh
をはじめとするパソコンに危機感を持っているようです。
そのことの是非はともかく、Macintoshの方がある分野におい
ては他機種に比類のないコストパフォーマンスを実現している
のも事実だといえます。そういう意味からすればMacintoshはと
ても安価な機械だと思いますし、こうした物の価値は絶対的なもの
ではなく、相対的なものだと言えると思います。このことは
98と比較しても同種のことが言えるようになってきたと実感し
てもいます。
ワークステーションの価格が下がったのもパソコンのパワーア
ップと低価格化がそのひきがねになっているのでしょうね。
ですから「Macintoshが高価だから導入できない」ということは
数年前ならいざしらず神話であり、事実ではないと考えます。
対象・目的をしぼって考えればMacintoshはいま一番安いマシン
だと私は思います。
シェアのことも急速に拡大傾向にあり、これまでの6年間分の
台数を一年間で販売してしまうことが夢ではなくなりました。
単にMacintoshがファッションの一部だと捉えられていた時代は
終り、実力が認められてきたのです。

ただ基本的にモノクロよりカラーを実現するには" 金のかかる"
ことは事実ですし、13インチモニタを19インチにすればこれま
た大いに" 金のかかる"ことは事実です。
金のかかるマシンとはその程度の意味です。
しかし私はお金をだすことをすべて"善"であるとは考えておりま
せんし反面"悪"であるとも考えません。ですが他人に金をかける
ことをお勧めしているわけでも勿論ありません。
ただ誤解を承知で申せば、私達は自分の財布から投下した額でし
か得られない知識や喜びというものが存在することも残念ながら
事実だとも思います。手にしないものはその実体を知ることは
できないわけですからね。
私個人としてもまだまだ実現したいこと、やってみたいことが
たくさんあります。したがって女房を泣かして(嘘・嘘!)お金を
注ぎ込むことになるとは思いますが、これからも企業人の目を
持たざるを得ないにしても、個人ユーザーの目も忘れず精進し
ていきたいと思っています。

              SYSOP 松田純一(SDI00116)

021/512 SDI00116 松田 純一    PICS Conv v1.0をアップしました
( 1) 91/10/02 22:32

お約束のPICSファイル形式を変換するコンバータ・ユーティリティ
をデータライブラリ3のUtility Boxにアップしました。これはDirecor
や一部の3Dソフトなどで作成したPICSファイルはフレーム間の差分
をとるため、「グラン・ミュゼ」などで扱うPICS上で利用するとバ
ケてしまいました。
そのような場合にこのPICSconv v1.0をご利用下さい。ただし「グラ
ン・ミュゼ」側で使用するファイル形式にコンバートするという一方
通行で双方向のものではありません。ただコンバートしたファイルを
「グラン・ミュゼ」上で"コマ戻し"をするとおかしなことになります
が"コマ送り"は勿論通常の動画としての利用には問題ありませんので
ご容赦ください。
こうした動画環境はQuickTimeが正式に登場すれば問題解決されるは
ずですから、もう少しお待ちください。「グラン・ミュゼ」もこの10
月9日から11日までの3日間、幕張で行われるマルチメディア'91には
参考出品としてQuickTime対応の「グラン・ミュゼ」を展示・デモい
たします。
子細は別途お知らせいたしますが、お楽しみに。

             SYSOP 松田純一(SDI00116)

022/512 SDI00116 松田 純一    QuickTime版「グラン・ミュゼ」出品
( 1) 91/10/03 08:00

この10月9日から11日までの3日間、幕張のコンベンションセンター
においてマルチメディア'91が開催されますが当社もアップルコンピ
ュータジャパンのブースにおいて終日イメージデータベース「グラン
・ミュゼ」の展示を行います。ただし現在発売中の製品バージョン
ではなくQuickTime対応バージョンを参考出品する予定です。
で、どんなことができるのか...製品とどんなに違うのかについて少し
説明をさせていただきますと...。

現在のグラン・ミュゼはデジタル動画部分はPICSを採用しています
がまずこれがQuickTimeムービーになるわけです。とは言っても普通
の方では今動いているのがPICSなのかQuickTimeなのかはよく分から
ないのではないかとも思います。なぜなら現行の「グラン・ミュゼ」
のオペレーションを替えずに利用できることを実現しているからで
結局QuickTimeかPICSかはデータを作る人はともかく、利用する人
にとって変わりはないからです。
ただ注目すべきはその画質です。今回の参考出品ではRasterOps24S
TVを使ったビデオソースのコマ撮り機能を組み込みましたのでフルカ
ラーの自然画像ムービーファイルが作成できることになりました。
ただ問題はその取り込みスピードです。再生はともかく、現行のマッ
クやボード類の能力ではフルカラーでの秒10コマとか15コマの取り込
みは難しいわけです。
ではどんな風にこれを解決したか...は次の項に続くといたしましょう。

               SYSOP 松田純一(SDI00116)

023/512 SDI00116 松田 純一    QuickTime版「グラン・ミュゼ」出品/2
( 1) 91/10/03 08:01

で、続きですが...マルチメディア'91でお見せする機材の一つに
ソニーのCVD-1000があります。これは既にお知らせしたように
RCタイムコード、ハイエイト、PCMサウンドなどを搭載した
だけでなく、いわゆるVboxの機能も盛り込んだ据置8mmVTRな
んですが、このフレーム管理能力を利用することにしました。

FMACCG_Soft_6.jpg

※SONY製8mmビデオレコーダー CVD-1000


現状で一秒間にフルカラー画像を10コマとか15コマサンプリング
できないのはひとえに"リアルタイム入力を考えている"からです。
ビデオソースが入力されるままに、そのままデジタル化すること
を考えたわけですが残念ながらSuperMACのビデオ・スピゴット
などの専用ボードがでるまではリアルタイムサンプリングはフル
カラーに向いていないわけです。

FMACCG_Soft_3.jpg

※SuperMACのビデオ・スピゴットの広告


参考出品の「グラン・ミュゼ」ではCVD-1000から秒間10コマとか
15コマをフレーム単位で送り、1フレーム24SVT側に送ったらマック
とQuickTime側でJPEG準拠の圧縮を行いハードディスクにファイル
化するということを繰り返します。したがって秒間30フレームの
サンプリングも事実上は可能になりました。
くどいようですがリアルタイムではないので数十秒間のサンプリン
グに数分かかることもあるわけですが、確実にフルカラー画像の
コマ撮影が可能になりました。この機能はCVD-1000だけではなく
現在販売されているCCD V-800とVboxにおいても可能だと思います
がまだ確認はしておりません。
先にも記したようにSuperMACのビデオ・スピゴットなどが登場し
リアルタイムにこの種のことができるようになることを私達も期待
していますが、そうした場合でもこの非リアルタイムの機能はいろ
いろ使い道はありそうな気がします。
ご興味のある方は、是非会場の私共のブースにお越しください。
祈るはただ、RasterOps24STVなどが3日間調子よく動いてくれる
ことです。

それから当日は別途動画に関して面白い例をお見せできると思います
が、この後別に書込みます。

          SYSOP 松田純一(SDI00116)

024/512 SDI00116 松田 純一    「からくり・たまづさ」も出るよ
( 1) 91/10/03 08:02

「グラン・ミュゼ」のQuickTimeバージョンがマルチメディア'91
の私共ブースの出展ターゲットなのですが、動画の楽しさ面白さ
そして有用性をより知っていただこうと"おちゃめ"な企画も用意
しました。
題して「からくり・たまづさ」!!! 別名「推敲型マルチメディア
原稿用紙ワープロ」(何がなんだか分からない名でしょう??)
「たまづさ」とは既に知っていただいている方もいると思います
が当社がこの度発売した推敲型縦書専用原稿用紙ワープロという
ものです。で、なぜ"からくり"なのかと言いますと、なんとこの
「たまづさ」の付箋部分に静止画像だけではなくサウンド付きの
動画が利用できるのです。

FMACCG_Soft_7.jpg

※縦書原稿用紙ワープロ「たまづさ」画面例


ワープロ上に動画が利用できるということはこの例を見るまでも
なく、冗談ではなくなってきました。どのような利用、利点があ
るのかもこれから研究をつづけなければならないと思います。
ハイパーテキストなどというたいそうなものではありませんが
ミステリーでも詩でも、ワープロ文中の特定のワードに動画が
連動しているとすればその表現力は大きく違ってきます。
まあ、百聞は一見にしかずですからこれまた興味のある方は会場
に起こしいただければ幸です。ただ、このからくり・たまづさ」...
略して"からたま"(なんて言う名だ!)はあくまで参考でして、現状で
は今後のバージョンアップなどには無関係な物とお考えください。

           SYSOP 松田純一(SDI00116)

029/512 SDI00116 松田 純一    HS10RII用ハンディスキャナソフト発売開始
( 1) 91/10/05 13:10

***** 新製品のお知らせ *****

10月10日より当社の新製品がまた一つ出荷を開始いたします。
それはMacintosh ClassicやLCなどをターゲットにした低価格
のハンディスキャナソフトです。もちろんMacintoshIIシリーズ
でもご使用になれます。
製品名を「モン・エスキス」と言いますがオムロンHS-10Rお
よび10RII専用のモノクロハンディスキャナソフトです。

当社の小池が作りましたフリーウェア「QuickScan」はいまだ
に多くのご支持をいただいていますが今回の製品はその商品
バージョンだとお考えいただいて結構です。ただし直接の開発
は札幌支店の小森が担当いたしましたが、パワーアップされ、
より使いよいものになったと自負しています。
価格は接続ケープル(マック用変換ケーブル)付きで14,800円と
なり関東電子(株)のルートで出荷させていただきます。
カタログなどの資料請求は関東電子(株)または当社の札幌支店
にご請求ください。

             SYSOP 松田純一(SDI00116)

031/512 SDI00116 松田 純一    VideoMagicianII V1.2無償送付ご案内
( 1) 91/10/13 23:09

   VideoMagicianII v1.2無償ご送付のご案内

えーっ、先週末にVideoMagicianIIのVboxバージョンを
登録ユーザー各位に無償で送付させていただきましたの
でお知らせ申し上げます。
このバージョンは基本的な機能は従来のV1.1と同様です
がソニーのVboxによりアプリケーションからコントロー
ルすることができます。重要なことはただ単純にリモー
トコンローラの役目を行わせることではありません。
V1.2はLANCコントロールができる8mmビデオ機器など
のスタートカウンタとエンドカウンタを映像を見ながら
指定し、その間をオートサンプリングすることが可能に
なっています。
今般のマルチメディア'91には一見同種のシステムが数
多く見受けられましたが一年以上も販売の実績がある物
は当社のVideoMagicianIIだけです。今後デジタルモーシ
ョンピクチャーの世界はQuickTimeの正式なリリースに
より、それに即したものになると思いますがVideoMagi-
cianIIもよりパワフルで他に類を見ないアプリケーション
にしていきますのでご期待ください。

          SYSOP 松田純一(SDI00116)

036/512 SDI00116 松田 純一    いづみやMac覧会で見た欲しいソフト
( 1) 91/10/19 11:38

一昨日の17日と昨日の二日間、恵比寿で行われた"いづみや"主催の
Mac覧会に出展してきました。初日は雨だというのにかなり大勢
のお客様でごったがえしまして昨日などもすごい人出でした。
主催がいづみやだけに、今回のテーマはプリプレスだったので
「グラン・ミュゼ」などはちょっと場違いの感もしないでもなか
ったのですが、大勢の方に興味を持っていただき早速注文をしてい
ただきましたのでまずまずでした。
会場にはその他、CADやElectricImage、ShadeそしてSTRATA2.02
などの3Dもありましたが私が欲しいと思ったのはENVISIONという
やつ。
これは随分前から目に付けていてボストンなどのExpo時にも注目
していたのですがやっと全体の機能や使い勝手や仕組みが分かりま
した。

FMACCG_Soft_1.jpg

※ElectricImage 2.0のパッケージ


ご承知の方も多いと思いますがこのソフトは二次元、すなわち通常
のPICTファイルの一部分のテクスチャーを遠近・ハイライト・陰影
効果などをそのままに別のテクスチャーにレンダリングできるもの
です。車のシートやソファー、モデルが着ている洋服などをスキャ
ナなどで用意した別のテクスチャーのものに変更できるものです。
これ、欲しいなぁ.....。

それからレトラセットのブースには新しいペイントソフトが紹介
されていました。FRACTAL DESIGN CORP.の「Painter」です。
OASIS的なデザインに見えますがツールもよりビジュアルで分かり
やすいデザインになっています。Toolはペンシル、クレヨン、カリ
グラフィーペン、エラブラシ、そしてオイルとウォーターカラー
などがそろっていてその表現もなかなのものでした。
またワコムのタブレットがOASISと同じように使えます。面白い
のはそのパッケージで本物の?ペイント缶なのです。人目はひくで
しょうが、店頭に並べるのにはショップさんたちは苦労するかも。
価格も65,000円となかなかリーズナブルでありました。

SYSOP 松田純一(SDI00116)

037/512 SDI00116 松田 純一    Wnnでも「たまづさ」は問題なし
( 1) 91/10/19 21:30

忘れかけていましたが(株)ミンソフトジャパンより、新しいかな漢字
変換「Wnn(うんぬ)」というFEPが送られてきました。
気になることはただ一つ、当社の「たまづさ」上の使用に問題がない
かどうかでしたが、さきほどIIcxにインストールして試した結果では
まったく問題がないようです。
このまましばらくWnnを使い込んでみようかと思います。ただ今まで
使ってきたVJEの辞書にはかなりの単語追加をしていますからちょっ
とこのままでは原稿書きなどにはきついかな...。

とりあえず「たまづさ」をご利用のユーザーの方々にご報告でした。

                SYSOP 松田純一(SDI00116)

041/512 SDI00116 松田 純一    Ray Dream Designerの日本語版が届いた
( 1) 91/10/31 21:01 コメント数:1

本日フォーカルポイントコンピュータ社よりRay Dream Designerの
日本語版が届きました。当初ソフトウェアは無料だが日本語マニュアル
は有料と案内をされていましたが嬉しいことにマニュアルも含めて無料
バージョンアップとのことです。
マニュアルはReferenceとTutorialの二冊に分かれており英語版と同じ
です。
さてこれで多少不明瞭だったことが理解できると思いますし助かります。

              SYSOP 松田純一(SDI00116)

044/512 SDI00116 松田 純一    Fractal DesignのPainter
( 1) 91/11/04 20:34

レトラセットジャパンから発売されたFractal Design Corp.
のPainterというフルカラーペイントソフトを購入してみま
した。しばらくペイントソフトの新しいものは鳴りを潜め
ていましたがここのところOASISやこのPainterそしてPixel
Paint Pro.v2.0などがまた出てきましたね。
Painterの第一印象はOASIS的だと感じましたが、より描く
という機能に徹したものであるようです。またいわゆツール
メニュー(PainterではBrush Palette)の内の一つのブラシツー
ルボックスが縦横とも約2.5cmもある大きなそしてビジュアル
なものになっていて19インチモニタを指向したようにも感じ
ました。またPaper Paletteも7種あり、ペーパーのざらつき
具合などがビジュアルなのでパレット上である程度確認する
ことができます。
ブラシ機能にはゴッホ調描写になるものや印象派のモネ調に
点描写になるものなどがありなかなか楽しいです。そして
水彩、フエルトペン、クレヨン描写の具合などもなかなかリ
アルに再現してくれます。ただ例えばこれらのブラシを変え
ようとすると(Variant変更等)5秒以上(IIfx使用)も待たされる
ことがあり慣れるにしたがい苛々します。
描いたものを変形とか反転させるような機能はありませんが
テクスチャーを変えることなどを初めとして描写に関わる機
能には優れたものがあります。またOASISと一緒でワコムの
タブレットなどにも対応しているようです。

面白いのはそのパッケージでしょうか。その名のとおり金属
のペンキ缶がパッケージなんですよ!!ユニークで楽しいので
すが、こりゃあ販売店泣かせではないでしょうか。まあしかし
大量に置いておくのはともかく、一つ二つ置いておくには目
立つかも知れませんね。そうそう現在のものは英語バージョ
ンです。
価格は6万5千円だったと思いますが手描きで作品を生み出す
方には一つあると良いかも知れません。

           SYSOP 松田純一(SDI00116)

046/512 SDI00116 松田 純一    予約取り消しだなこりゃあ
( 1) 91/11/07 07:33 045へのコメント コメント数:2

200枚のスライドですかぁ? そりゃあ大変だ。
ところで私は今年一月のサンフランシスコExpoでShow PlaceをPIXERに
予約したのですが、やはりというか全然音沙汰がありません。
まあちょっとShow Placeに対する熱が醒めつつありますので「まあいいか」
と考えている今日この頃です。
ところでPixelPaint Pro V2.0が日本語化されたそうです。勿論マニュアル
も日本語で価格は15万円とか。興味のある方はSuperMAC社の代理店にお問い
あわせください。それからSuperMACの24ビットビデオボードの価格も値下げ
されたようですよ。

                SYSOP 松田純一(SDI00116)

049/512 SDI00116 松田 純一    オハズカシイ
( 1) 91/11/07 21:07 048へのコメント

堀さん、どうも...おはずかしい!
少々乗せられて調子に乗りすぎたようで、つい本音?が出てしまい
ました。どうもマルチメディアの市場がウン億円ある...だなんて
いう論議は私には理解できません。
               SYSOP 松田純一(SDI00116)

052/512 SDI00116 松田 純一    ご愁傷さまです
( 1) 91/11/08 07:14 050へのコメント

あらあら......合掌!

           SYSOP 松田純一(SDI00116)

054/512 SDI00116 松田 純一    Directorで拝見しました。
( 1) 91/11/11 00:24 053へのコメント

Nakazawaさん、アップしていただいた:MetaMonitorを早速拝見し登録
しました。こりゃあ面白いですねぇ。
私はMM Directorで見ましたが.....。
Directorと言えば昨日と今日の二日間、V3.0で19インチモニタ用の
データ(全部で10Mov、3分くらいのもの)を作っていました。
テクニック的には単なるスライドショー的な物が多いのでどうという
ことはないのですが音声も含ませたのでメモリとの戦いが疲れました。
なにしろ随所にVideoMagicianIIからの動画も入れたので...。
いゃぁ...疲れた。
適当な所で妥協してしまえばいいものを、後になって「ああだこうだ」
と手直ししたくなるわけで、それで時間を喰ってしまいました。
まあたまにはこうした作業も面白いけど、毎日では疲れるでしょうね。

                 SYSOP 松田純一(SDI00116)

057/512 SDI00116 松田 純一    近未来の「たまづさ」
( 1) 91/11/12 07:36 056へのコメント

お蔭様で「たまづさ」も好評です。きめの細かなサポートを
していきたいと考えていますのでよろしくどうぞ。
会社にインストールしてある「たまづさ」は特に「からたま」
と名付けられていまして(からくり「たまづさ」の略)付箋に
文字が入るだけでなく、何と動画が動いたりしています。
もちろんこれはデモ用で現在の製品版とは関係のないもので
すが今後必要なら動画はともかく、静止画や音声などにも
対応していきたいと思います。
QuickTime対応「たまづさ」!!だなんて面白い?とは思いませんか。
ところで来年の話しですがこの「たまづさ」、第5回のCEPS JAPAN
'92にも出展する予定です。

             SYSOP 松田純一(SDI00116)

059/512 SDI00116 松田 純一    私もDirector3.0
( 1) 91/11/24 20:29 058へのコメント

DreamFieldさんDirector3.0のレポートありがとうございます。
私も札幌三人展のデモアニメ(デジタル紙芝居)作成のためこの
3.0を使いましたが、マニュアルは見ていません(笑)。
例えばアンチエイリアス機能があってもいざ使うとなるとこの
処理をした部分では表示速度が落ちるので動く部分にはあまり
使えないという感じを持ちました。
しかし...19インチモニタ用のアニメははやりメモリ管理が
難しいですねぇ。
             SYSOP 松田純一(SDI00116)

061/512 SDI00116 松田 純一    PixelPainr Proのバージョンアップ
( 1) 91/11/25 13:47 コメント数:1

昨日PixelPaint Professional 2.0バージョンアップの
案内がディーティーエムサービス(株)というところ
から郵送されてきました。
PixelPaint Pro.2.0Eから2.0Jが21,420円(消費税込)、
PixelPaint 2.1からPixelPaint Pro.2.0Jだと83,220円だ
そうです。
バージョンアップはともかく今まで聞いたこともな
い会社からこうした案内が届いたのでびっくりしま
したが、あるSuperMACの代理店に問い合わせたとこ
ろ、同社はマニュアルの日本語化などを行った会社の
ようでバージョンアップなどの実務をSuperMAC社
に変わって行うところのようです。
私は日本で同ソフトを購入したことはなく、全て
アメリカのSuperMAC社にレジストレーションカード
を送っていたのでまたまた代理店が変わったかとびっ
くりしたわけです。
それならそうと一筆説明を入れておくべきだと思い
ますがねぇ...。

         SYSOP 松田純一(SDI00116)

071/512 SDI00116 松田 純一    SuperPaint3.0が届いた
( 1) 91/11/29 20:25 コメント数:1

Aldus SuperPaint3.0がやっと届きました。数あるグラフィック
ソフトウェアの中で一番使っているものは何か?ということにな
ると私はSuperPaint2.1ということになります。Directorでもなけ
ればPhotoshopでもありません。
SuperPaintのどこが良いかと言えばそのドローモードの描写です。
とにかく日常の仕事や遊びの際に、ちょっとした小細工をするの
に最適なものだと確信しています。
というわけでそのSuperPaintが3.0になりフルカラーまで対応した
と言うのですからほおってはおけません。

FMACCG_Soft_8.jpg

※SuperPaint ver3.5のフロッピーディスク4枚組


パッケージは何とPGA TOUR GOLFというゲームがバンドルされ
ているのに驚きました。何なんでしょうかこれは...。さらにパッケ
ージの中にはプログラムディスク3枚とは別にT/Maker社のClickArt
というEPSFクリップアートのサンプルまで付いています。これは
SuperPaint3.0がEPSも読み込むことができるからです。また今度
のSuperPaint3.0はAldusのGallery Effectsをプラグインすることが
でき、実際にモザイク機能がサンプルとして用意されているなど
ちゃっかりした設計です。

子細な機能はまだまだ分かりませんが基本的に従来のSuperPaint
を踏襲しているため分かり易いと思います。またカラーのテクスチ
ャーパレットなども揃っていてなかなか楽しいものになっています。
グラデーション機能も効果的なもので使う気になります。
このSuperPaint3.0でいわゆるフルカラー画像を描いたりフォトレ
タッチしたりはまずしないと思いますがそのドローモードと併用で
きる特徴を生かした使い方はやはり魅力的です。

            SYSOP 松田純一(SDI00116)

073/512 SDI00116 松田 純一    漢字ATMで困った!
( 1) 91/11/30 13:37

えー、漢字ATMですが早速購入いたしまして使ってみました。
その結果は言うまでもなく素晴らしいものでテキスト苦手の
FP-510SPAカラープリンタでもDTPができそうなくらい、効果
がありました。
で、問題はあのプロテクトです。まずはリュウミンをインストー
ルしその効果をテストの後、今度は中ゴシックをインストール
しました。Macintoshはインストールを終了するとリスタートと
なりますが、ゲゲゲ!!今度は起動しないではありませんか。
ど、どうしましょう!!

ソフトハウスのはしくれとして、コピープロテクトをかける気持
ちはわかりますが(最近企業に100台単位でマックが入る割りには
ソフトウェアが一本づつだなんて事が多い)、これはやはり自分の
こととなると問題ですねぇ。

しかし漢字ATMのことは他社のことですからともかく、ソフトハ
ウスはもとよりMacintoshを販売する立場の方、そしてAJなどが
率先してソフトウェアの流通というものを本当に考えないとこう
した不都合が多くなるような気がします。
現在のところ私共の製品はプロテクトをかけていませんが、コピー
ユーザーから使い方の問い合わせがあったりするとがっかりします。
中にはハードウェアを売らんがために当社のソフトをコピーして
渡すと言う販売店もあり漢字ATMのプロテクトを本当に怒る気持ち
にもなれない部分もあって複雑です。

さて自分のマックはどうするか...

P.S.頭を冷やすためにNIFTYにアクセスした.....

                 SYSOP 松田純一(SDI00116)

075/512 SDI00116 松田 純一    漢字ATMその後
( 1) 91/11/30 15:54

漢字ATMですが、どうやら何かのINIT、cdevとぶつかるようです。
冷静に(本当はそうでもなくパニクッているのですが)対処をと考え
まずディスケットから起動しハードディスクが認識されるのを確認。
それから全てのINIT、cdevをシステムフォルダの中に新しく作成し
た退避用フォルダに入れてリスタートしたら幸いなことに今度は起
動しました。
しかし、リュウミンだけインストールした時は問題無く起動したし
アプリケーションも使えたのですがおかしいなぁ。

次にMacVJEだけ退避用フォルダからシステムフォルダに戻して再度
リスタートしたら今度も起動、FEPではないようです。
とりあえずこの状態で現在使用しています。SuperPaint3.0のドロー
モードでグラフィックや日本語( 漢字ATMを利用)をレイアウトして
Professional FPを使ってFP-510SPAカラープリンタに出力していま
す。
どうやら年賀状はこれで作成できそうです。時間はかかりますが...。
では何がトラブルの原因なのかを一仕事終ったらひとつづつ確認し
てみますがはっきり原因が分かったらまたお知らせします。

              SYSOP 松田純一(SDI00116)

ラテ飼育格闘日記(351)

ピーク時と比較すれば猛暑も多少は和らいだのだろうが、夏バテで体力が落ちているからか、まだまだ朝晩の散歩は辛いし常に大汗をかいている。早く涼しくなって欲しいと願うのはオトーサンだけでなくラテも一緒なのだろうが,我が娘も怠惰な行動が目立つ…。


オトーサンの仕事部屋の冷房は室温を見ながらON・OFFを調整しているが、ラテが常駐しているリビングは温度設定を高めにしながらもエアコンはほとんどつけっぱなしである。それでもカーテン越しの西日が当たったりすれば室温は30度を超える場合もあり、ラテも辛いのだろう...寝てばかりいる。

それに心配なのは相変わらずアトピーの症状がまたまた出始めたことだ。無論毎日薬を飲ましているが、この数ヶ月は目脂と耳垢程度で済んでいたものの、最近はまたまた肉球を囓って出血させたり、腹の一部を掻いたのだろう…毛が薄い肌は赤黒くなってしまった。

Latte351_04.jpg

※出窓のタタキで爆睡するラテだが、腹の一部が掻き傷となり赤いのが心配だ


あの頑強な爪で掻くのだからたまったものではないが、こればかりは対処療法しか無いので完全に止めるのは難しいのが悲しいところだ。ともかく酷いときには薬を塗ったり、肉球などは一時的とは知りつつも包帯を巻き、歯を当てることから意識を逸らすしかない。

Latte351_02.jpg

※オカーサンと機嫌良く散歩中


特に肉球の傷は散歩から戻って身体をきれいにする際に水で洗うからしみる。ラテも少しは痛いのを我慢しているようだが、思わず「ピ~」と泣きが入る。そんなとき、数年前ならオトーサンに歯を当てにきたラテだが、最近はマズルにシワを寄せ、唸りながらも我慢している姿は痛々しいながも可愛い(笑)。
要するに虐められているのではない事を理解しているからだろう。それは耳垢を拭くときも同じだ…。

アトピーのせいだというが、右の垂れている耳の中がかなり耳垢で汚れるのだ。ともかく朝晩の散歩の後は勿論、ラテが頭を必要以上に振ったり足で耳を掻いたりすることがあれば即タオルを持って耳掃除をするオトーサンたちだ。
本来、タオルであろうと指であろうと耳の穴に異物を入れられるのは恐怖だろうし嫌なはずだ。しかしラテはオトーサンたちがタオルなどを持って近づき、お座りをさせて耳掃除をしようとするとき嫌がらずに頭を傾け、程度問題だがタオルを巻いた指が入りやすいようにするのだから感心する。
そして最後に塗り薬をオトーサンの人指し指に薄く塗って、そのままラテの耳の中に押し込み、なるべく満遍なく薬を塗るが、痛くしなければラテは大人しくされるがままだ。

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※オカーサンと並んで腹ばいになりリラックス!


勿論、治療といった認識はないのだろうが、少なくともオトーサンたちに耳を拭いてもらったり、薬を塗ってもらうことは楽になることだと学習しているようなのだ。
なにしろ耳はともかく肉球を傷つけて出血した場合は当然痛い。その傷に薬を塗るにしても痛いのは当然なのだからオトーサンが薬や包帯を持ち出せば雨の日にレインコートを見せられた時と同じく逃げ回っても当然なのだと思う。しかしオトーサンがティッシュの箱と包帯、そして薬を抱えてラテを呼んでお座りをさせると、我が娘は何を考えてのことか、逃げるどころかその痛い前脚でお手をするのだ(笑)。
まるで「よろしく治療してねオトーサン」と言われているみたいで、オトーサンはちょっと感動なのである。だからと言うわけでもないが、足が痛いときには寝そべりながらの食事も許してしまう…。まあまあ横になりながら餌の容器にマズルを器用に突っ込んでいるラテなのだ(笑)。

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※今日の食事は足が痛いので座り込んだままの姿勢でいただきました...(笑)


こうした一連の治療や身体を拭くといった行為の場合はどうやら女房よりオトーサンの方が場数を踏んでいるだけに安心できるようで、実に大人しいし言うこともきく。
しかし普段は実に仲良くオトーサンが羨ましく思うほど女房とベッタリのラテだが、どこか仲間意識が強いのか、時に言うことを聞かなかったり、あるいは身体を拭かれるのを嫌がったりするのも面白い。ともかく悪知恵といっては言い過ぎだろうが、ラテはオトーサンたちの日常パターンも、そして何が好みで何が嫌いかといった感情の起伏も実によく観察しているから馬鹿に出来ない…。
ワンコの知恵と気遣いの高さに今更ながら驚いているオトーサンであった。

電源アダプタにUSB出力をプラスする「Twelve South PlugBug World」発売

フォーカルポイント株式会社は8月23日、米Twelve South社のMacBookの電源アダプタにUSB電源ポートをプラスする画期的なアタッチメント式 10W USB電源アダプタに海外用電源プラグ5種(国内用含む)が付属した「Twelve South PlugBug World」を全国の家電量販店および雑貨店舗などを通じて発売と発表。


【Twelve South PlugBug World】
Twelve South PlugBug Worldは、MacBookやMacBook Air、MacBook Proなどの電源アダプタにUSB電源ポートをプラスする画期的なアタッチメント式の10W USB電源アダプタ。海外用電源プラグ5種(国内用含む)が付属。

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△ MacBookのアダプタにUSB電源ポートをプラス
Twelve South PlugBug Worldは、MacBookの電源アダプタの電源プラグ部分を取り外し、代わりにPlugBugを取り付けるだけで2.1Aの高出力のUSB電源ポートをプラスすることが可能な10W USB電源アダプタ。MacBookに電源供給しながらiPadやiPhoneなどのデバイスを2.1Aの高出力で急速充電することが可能。

△ 高出力2.1AでiPadも安定的に充電可能
Twelve South PlugBug Worldは、2.1Aの高出力USB電源を搭載している。iPadなどの機器はMacBookのUSB端子では電力が十分に供給されないことがあり、充電するために膨大な時間が必要となることがあるが、PlugBug Worldを使用することで、2.1Aの高出力かつ安定した状態で供給されるためiPadやiPhoneを短時間で急速充電することが可能。また、PlugBug Worldを使うことでMacBookの限りあるUSBポートを有効活用できる。

△ 単体でもUSB電源アダプタとして使用可能
Twelve South PlugBug Worldは、MacBookの電源アダプタに取り付けて使用するほかに、単体でUSB電源アダプタとして使用することも可能。PlugBug Worldは 2.1Aの高出力USB電源を搭載しているので、iPadやiPhoneなど急速充電に対応した機器を短時間で充電することができる。

△ 海外用電源プラグ5種が付属
Twelve South PlugBug Worldには、MacBookを国内外で使用するために必要な電源プラグが5種類付属しているので、海外出張や旅行の際でも海外用プラグを別途用意する必要はない。

【対応モデル】
・全てのMacBook 電源アダプタ
・全てのMacBook Pro電源アダプタ
・全てのMacBook Air電源アダプタ
・AirMac Express
・電源プラグが取り外し可能なアップル純正アダプタ

なお、オンライン直販価格は4,980円(税込)

Twelve South PlugBug World


MacBook Air/ MacBook Pro Retina用キャリングケースリリース

株式会社MJSOFTは8月23日、米moshiブランドのApple社のノートパソコンMacBook AirとMacBook Pro Retinaディスプレイモデルに対応したキャリングケース「moshi Codex Air 11/13」と「moshi Codex 13R/ 15R」を発売すると発表。


「moshi Codex Air 11/13」と「moshi Codex 13R/ 15R」は、耐水コーティング処理をされた光沢感のあるメタリックテイストのポリウレタン素材と、高級感ある合成皮革(ポリウレタン)を使用した、ワンランク上の質感が特徴のキャリングケース。
内側のソフトなマイクロファイバーのインナーライニングと、形状記憶フォーム(Viscotex)が、収納するMacBookを傷、汚れ、衝撃から護る。
また、独特なデザインにより、MacBookを収納したまま、操作および各インターフェースポートへのアクセスが可能。

 moshi Codex Air 11 (カラー:Black)想定売価 7,980円(税込)
 moshi Codex Air 13 (カラー:Black、Titanium)想定売価 各色 8,880円(税込)
Codex Air


 moshi Codex 13R (カラー:Black、Titanium)想定売価 各色 8,880円(税込)
 moshi Codex 15R (カラー:Black)想定売価 9,480円(税込)
Codex R


いずれも、8月30日より同社オンラインショップおよび moshi製品取り扱いのショップにて販売予定。

moshi Codex Air
moshi Codex R


ScanSnap SV600が当研究所に導入〜設置と動作テスト篇

ScanSnapシリーズ製品の最新機種であり、多彩な原稿を置いたまま非接触・非破壊で高速読み取りができる「ScanSnap SV600」が当研究所に設置されることになった。当研究所には裁断するには忍びない貴重な資料類が多々あるので是非にも非破壊自炊を志したかった...。


すでにScanSnap S1100という小型のドキュメントスキャナは常設しているし別途複合機のフラットベッドスキャナも使っているもののカタログにしろ資料類にせよ、製本されている場合はそれを壊さず、高精細のデジタル化を図るとすればScanSnap SV600は最強のツールだと考えた。
いや、そもそも個人的には書籍をいわゆる自炊するつもりはなく、パソコン関連の古いマニュアル、古いカタログあるいは古い資料類をデジタル化したいというのが目的である。その他、手稿類をはじめ文字通り高価な資料という意味ではないにしても、私にとっては再度入手が難しいであろう資料の一部あるいは全部をデジタル化して活用の幅を広げたいと考えているわけだ。

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※ScanSnap SV600の雄姿


さて今回はScanSnap SV600のセットアップと動作テストのつもりなので文字通りファーストインプレッション…印象と利用の抱負といった話でお茶を濁すが、別途少しずつ具体的な使用感をレポートさせていただく予定である。
何故ならご承知のように現行製品に付属しているドライバーや付属のアプリケーションはすべてWindows版であり残念ながら現時点でMac版はない。
メーカーのウェブサイトによれば今秋にMac版を配布するとあるが、10数年前ならいざしらずこの時代になっても旧来どおりMac版が同時に用意できないメーカーの体質とその感覚は時代錯誤も甚だしいと思う。

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※現時点では付属のソフトウェアはすべてWindows専用だ


とはいえ現行のMacにはBootCampとかVMware Fusionなどの仮想化ソフトでWindowsが正規に動作することでもあり、取り急ぎ届いたScanSnap SV600の初期不良がないかどうかを確認する程度に動かしてみた。やはり実用はMacのOS環境で使いたい...。ただし個人的な問題ではあるものの残念ながら話はそうそう簡単には進まなかった。

何故ならScanSnap SV600付属のWindows用ソフトのインストールはWindows XPにインストールする場合 SP3 を必要とするが、まず私のVMware Fusion 4にインストールしてあるWindows XPは古く、新たにWindows XP SP3を手に入れることからはじめなければならなかった…。
本来はアップデートもできるようだが、色々とやってはみたものの上手くいかず、仕方なくVMware Fusion 5にアップデートしてからこれまた正攻法でWindows XP SP3を手に入れインストールすることにした。
ともあれ今回のテストはあくまで初期動作テストのつもりであり、スペック的な事は極力語らないのでご承知願いたい。

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※iMac 27"に仮想化ソフトVMware FUSION 5を使い、Windows XP SP3をインストールした環境で試用


まずは届いたパッケージを早速開けて梱包品の確認を行う。そして最初にやらなければならないのは本体の設置だがA3サイズの読込も可能な分、それだけのスペースが必要なのは申し上げるまでもない。
ともかくiMacが置いてある机の左にスペースを確保したのでそこに常設するつもりだが、ScanSnap SV600本体はウェブなどで見てきた印象よりは小型に感じたものの、置いて見るとエイリアンの頭みたいでかなりの存在感はある。

ScanSnap SV600は正面からみるとETの頭みたいなデザインだが、安定して机上に置くには付属のストッパーで本体を挟み込んだ形にして固定する。ストッパーの底面は繰り返し使える接着剤が付いており、机上面に固定するという仕組みだ。
通常の利用で容易に倒れることはないと思うが、腕などが触れたり地震があった場合にはストッパーがないと少々不安定ということか…。
そして資料を正確にスキャンするため、付属の専用背景マットを敷くのでその分の空きスペースは確実に確保しなければならない。したがってもしかするとScanSnap SV600を常用する際に、一番難しいのはこのスペースをいつもきれいに確保しておくことなのかも知れない(笑)。

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※専用背景マットの上にスキャニングするカタログを見開きで置いた例


またScanSnap SV600本体は当然のことながらACアダプターによる電源供給およびパソコンとはUSBケーブルで接続しなければならないが、スタートアップガイドによればパソコンとの接続前に付属のDVDに含まれるドライバーおよびアプリケーション類をインストールする必要がある。

さて付属の背景マットに合わせScanSnap V600本体を設置し、Windows XPにインストールしたScanSnap Organizer を起動してから原稿をScanSnapに押し当て「Scan」ボタンを押す。これで読み取りが開始される。なお読み取り時間は設定にもよるが通常は3秒程度だ。
最初に読み取りテストに使った資料だが、見開くとA3のサイズになる書籍で紙質も厚いためそのままでは見開き両ページが歪む。ここは右ページの端を指で押さえながらスキャンしてみる。

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※厚い本を見開きにし、両ページ端を押さえてスキャニングして見る。その結果はかなり取り込んだ画像に歪みが生じている(下)


こうした非接触のスキャンで焦点距離が微妙に違う対象物を取り込むとそのままでは画像に歪みを生じる。しかしScanSnap SV600は保存前にその歪みを補正するブック補正機能と共に、指のイメージを簡単に消去することができるポイントレタッチ機能を持っている。

メーカーのウェブサイトなどでそうした機能を見知ってはいたが、実際に手元でやってみると感激する(笑)。あっという間にページの歪みは勿論、押さえた指のイメージは消え、フラットな画像が出来ているではないか…。そしてそのイメージは全体的に明暗のムラもなく資料として実用に耐えうるきれいなできだった。

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※補正機能を使って(上)画像の歪みを軽減できるが、結果はなかなかのものだ(下)


特に印象的なのは紙焼き写真のスキャニングだ。プリンタ複合機やScanSnap S1100の読込と比較してみたが設定にもよるものの、結果満足な読み取り結果となった。
勿論ScanSnap SV600にはこれら以外にも様々な優れた機能を持つが、それらについてはMac版ソフトウェアのリリースを待ちつつ順次確認しながらご報告したいと考えている。
これは…くどいようだが…Mac版で活用するのが本当に楽しみになってきた。




「大塚国際美術館」ひとり旅 (10) 〜現代作品群と対面

やっと最上階のF2にたどり着いた…。ここは先の1Fと同様に本館1と本館2に別れている。そして本館1は現代作品が目白押しだが本館2はテーマ展示のスペースで「レンブラントの自画像」をはじめ「食卓の情景」「家族」「運命の女」といったテーマ別に作品が展示されている。


F2の現代作品コーナーはこれまでのようなB3とかB2における展示スペースと比較すればかなり狭いものだが、それでもピカソやシャガールなどなど約100点もの名作が並んでいる。
まずは「レンブラントの自画像」のコーナーで一群の自画像を鑑賞する。画家にとって自画像を描くことはもっとも手軽でありかつ自然な行為だという気もするが、レンブラントの数ある自画像を眺めていると彼自身自分の顔が絵を描く対象として面白く興味のあったものなのだろうという気がしてきた。

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※レンブラントの自画像コーナー


後ムリーリョの「カナの婚礼」という絵に描かれたイエスの表情が素晴らしいのでしばし見とれてしまう。「カナの婚礼」とはイエスが母マリアに促されて水を葡萄酒に変えたという奇跡の物語として知られている。

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※ムリーリョ作「カナの婚礼」


古代やバロックといったあまり知識を持っていない時代の作品とは違い、手前味噌ながら現代作品には多少見知っている作品が多いので自然に肩の力が抜けているように思う。
ここのテーマ展示では他にクリムト、モロー、エル・グレコの名作も目白押しだが、そろそろ疲労も蓄積したので早く現代作品を見たいと系統展示のスペースへと急いだ。

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※上からシャガール、クレー、モディリアニの各コーナー


モンドリアン、ピカソ、シャガール、ミロ、クレー、モディリアニ、ルオー、キリコ、リキテンスタイン、ブラック、ユトリロなど、皆お馴染みの作家だしここに展示されている作品のうち僅かだがオリジナルを鑑賞したこともあるはずだ。

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※上からルオー、キリコ、リキテンスタインの各作品


今回大塚国際美術館へ来ることになったとき、もし時間的な制約で展示のいくつかを見ることができないとすれば環境展示を優先し、現代作品の鑑賞は諦めようと考えていた。しかしこうして馴染みの絵画、現代絵画を前にするとレンブラントとかゴヤ、あるいはベラスケスといった作品たちより気楽というのではないが、どこかうきうきと鑑賞できている自分を発見して面白い…。

確かにバロックやルネサンスあるいは古代期の芸術は素晴らしく何物にも代え難い人類の宝だが、そればかりでは気が重くなってくるのだから人間とは贅沢なものだ。そもそもキリスト教文化を底辺にした芸術開花は当然のこと生と死というものが一番のテーマだからして1枚1枚の絵のあり方は決して軽いものではないのだ。

今回時間的な制約から意識的に鑑賞スピードを早くした甲斐もあり、全館の全作品の前を通り過ぎることができた。確かにそれぞれ十分に鑑賞できたかと問われれば心許ないが、それでも約1000点もあるという作品群を駆け足ながら見ることができたのは嬉しかった。
出来ることならいつの日か再び訪れてみたいと思う…。それほど私にとって有意義な一時であった。

つづく

大塚国際美術館

スティーブ・ジョブズのダークな性格を再考する

1996年暮れに古巣のAppleに戻ってからのスティーブ・ジョブズは様々な経験を積んだからか、若い時と比較すれば多少は穏やかになったように見えた。彼のダークな部分については以前「スティーブ・ジョブズの陰の部分に光を当てる!」と題した記事をご紹介したが、今回はそのダークな彼の性格を再考してみようと思う...。


スティーブ・ジョブズのダークな部分の具体的なあれこれを再度繰り返すつもりはないが、その後もスティーブ・ジョブズという得意な人物の情報を集めていてあらためて考えせざるを得ない点に気がついた。

そもそもMacintoshを開発していた時期のAppleはいわゆる普通の企業ではなかった…。マネージメントといった類の観念はなく予算も使い放題で個々のスタッフが大きな役割と決定権を持っていた。無論そのトップはスティーブ・ジョブズだった。人も企業もある意味やりたい放題だったのだ。

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※得意の絶頂期のスティーブ・ジョブズ (1983年)


さて、そんなAppleにあってウォルター・アイザックソン著の公式伝記はもとよりだが、スティーブ・ジョブズ関連本の多くにはジョブズ独特の我が儘や他人に対する失礼な扱い方などが多く登場する。それらはもし自分に向かって発せられた言動であったなら、平常心でいられないものばかりに違いない。

しかし多くの情報を積み重ねると面白いといってはなんだが、彼の罵倒ひとつにしてもそれで決定的な溝が出来、彼との接触を嫌悪する人たちもいた反面、彼の言動を意に介さずまるで楽しんでいるかのような社員たちもいることに気がついた。
楽しんでいる…といえば言い過ぎかも知れないが、スティーブ・ジョブズの態度や悪たれにめげない人たちも多くいるし、驚いたことにジョブズに感謝の意を表す人たちもこれまた多く存在するのも事実である。

後にジョブズがNeXT社を立ち上げようとしたとき、好んで彼に従ったスーザン・ケア、スーザン・バーンズ、ジョージ・クロウ、リッチ・ペイジ、バッド・トリブルそしてダニエル・ルーインらは皆Appleの社員でありスティーブ・ジョブズという人物の長所短所を知り尽くしていた。

特にジョージ・クロウはMacintoshのアナログ関連技術者だったし、リッチ・ペイジはLisaの主任設計者からMacintosh事業部技師を勤めた人物で、スティーブ・ジョブズの人となりをよく知っていたはずだ。それなのに古巣のAppleを辞めてまでジョブズが新たに起業するという…海のものとも山のものとも分からない会社に参画した事実を考えると、スティーブ・ジョブズは単に我が儘で鼻持ちならないだけの人物だったのではない…ひとつの証しになるのではないだろうか。

とはいえ「スティーブ・ジョブズ〜ラストメッセージ、天才が遺したもの」というDVDではジャーナリストのデービッド・シェフいわく「映画やオペラも見に行ったし本当に最高の友人だった」と言い、続けて「僕が悩んでいる時は電話に付き合い、食事に誘ってくれた」と大変好意的な思い出を語る一方でピクサー社の共同創設者アルビー・レイ・スミスは「彼は向き直って私にヒドイ罵声を浴びせた。あんなことは二度とご免だ」と語りそれがきっかけで「会社を辞めた」という...。

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※DVD「スティーブ・ジョブズ〜ラストメッセージ、天才が遺したもの」パッケージ


そもそもAppleはジョブズに関する虚実諸々のストーリーを都合のよいように作り上げ、企業イメージと共に製品の販売促進に効果的に使ってきたことも忘れてはならない。ジョブズ自身も良い点だけでなく自身のダークなイメージを嫌うどころか、それこそ人心掌握のテクニックに使っていたふしもある。
「Think Simple」で著者のケン・シーガルは書いている…。

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※ケン・シーガル著「Think Simple」表紙


ジョブズとゲイツの関係を描いた映画「バトル・オブ・シリコンバレー (原題: Pirates of Silicon Valley)」が制作されジョブズの役をノア・ワイリーが演じることを知るとジョブズはまるでティーンエイジャーのように喜んだという。

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※映画「バトル・オブ・シリコンバレー (原題: Pirates of Silicon Valley)」DVDパッケージ


ある日、ジョブズはケン・シーガルたちと自宅でディナーパーティーを開き、友人たちと一緒に映画を見るつもりだと言ったが、問題はこの映画でもスティーブ・ジョブズは性格上問題のある人物として描かれていることだった。
当初シーガルはその内容からしてディナーパーティーは取り止めた方がよいと気遣い、細心の注意を払いながらジョブズに「映画ではネガティブに描かれている」ことを告げた。しかしジョブズは気にせず、脚色にも驚かず「映画とはそういうものだ」と平然と答えたという。

さらに翌週の月曜日、定例の会議でスティーブ・ジョブズと会ったときシーガルは映画の話題を持ち出すべきかを悩んだが会議の本題に入る前、ジョブズ自身が全員に「映画を見た?」と尋ね、何であれ注目を浴びるのはいいことだと上機嫌だったという。シーガルは「本当に彼は 同じ映画を見たのだろうか」と訝しく思うほどジョブズはニコニコ顔だったらしい。

続けてケン・シーガルは、その著書でいう...。
「確かに(ジョブズは)そういう(酷い)態度を見せることもあったが」と断りながらも、「ジョブズはユーモラスにもなれたし、温かくも、魅力的にさえもなれた」と。そして本書にもジョブズの辛辣なやりとりが多々登場するが、ケン・シーガルの筆からは陰惨な印象が消えているのが興味深い。

スティーブ・ジョブズは気分屋だからして、Appleと広告代理店の関係はストレスがたまり衝突ばかりではないか…といった疑問に関してケン・シーガルはストレスはその通りだとしながらも衝突は「ノー」だという。
「Think Simple」は私にとってスティーブ・ジョブズという人物を再評価してみようという気を起こさせた一冊でもあるのだ。

そういえば、ジョブズが口にした罵詈雑言の数々にもかかわらず、なぜか彼を闇討ちして刺そうとしたり、待ち伏せして銃口を向けた人間は皆無だった(笑)。
まあまあ極端なことはともかく、彼がそれほど嫌われていたのなら少なくとも社内の廊下でMacでも振り上げて殴りかかる奴の1人や2人がいても不思議ではないと思うが、そんなこともなかった。

またエレベータにジョブズと乗り合わせ、下がる間に首になった社員がいた…という伝説もどきの話もささやかれたが、実際はスティーブ・ジョブズに逆らい激論や罵倒を浴びせ合った社員らにしてもそれが原因でAppleを辞めた人間はほとんどいなかったという。

現実問題としてジョブズのスタッフらに向けられた無理難題は、悪い結果をもたらすこともあった。スタッフらの中には忙しさのあまり家族を顧みることが出来ず離婚という犠牲を生じた例もあったもののジョブズは命を狙われたり身の危険を感じたことはなかった。

「コンピュータ帝国の興亡」の著者、ロバート・X・クリンジリーはその著書でいう…。
スティーブ・ジョブズとうまくやるには、ちょっとしたコツがあると。それは彼が怒鳴り声を上げたら、同じように怒鳴り返せばいいのだ…と。
もし彼がいい加減なことを言ったら、大勢の下っ端たちのいる目の前ではっきりと「貴方の話はいい加減だ」と言い返せと...。

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※ロバート・X・クリンジリー著「コンピュータ帝国の興亡」表紙


クリンジリーは続ける。なぜならこの手の反撃が成功するのは彼の不安心理を突いているからなのだ。
ジョブズは、我々には自身過剰丸出しのような男のように見えるが、その実は内心「自分は間違っているのではないか」と常に不安に思っているからだという…。

この考察は非常に面白い。
よくスティーブ・ジョブズは最高の技術者たちに囲まれていることを確認したがったし、最高でないものには我慢ができなかった。それは彼自身が優れた人間の1人だと自負していたからかも知れないが、実はジョブズ自身は我々と同様に、ときには自身の言動に確信が持てず、不安で疑心暗鬼だったことも多かったと考える方が自然だ。だからこそ自分の周りにクリエイティブで最高の頭脳を持つ人たちを配し囲まれていることで、ジョブズ自身は心の安定が図れていたのではないか。
要はジョブズにとって必要な人間とそうでない人間は明確に分けられていたのであり、当然のことながら相手により態度はまったく違った形になる…。

スティーブ・ジョブズに限らず、どのような人間もその評価はポイント・ポイントで変わるし、評価する相手によりまったく違ってくるものだ。勿論スティーブ・ジョブズの暴言や暴挙はフィクションばかりでなく多くは事実だったのだろうが、時と場所そして相手により受け取られ方はこれまた千差万別だったに違いない。またその場のニュアンスは文字にするとなかなか伝わらないことも周知のことである。

スティーブ・ジョブズは確かに多くの過ちも犯したし欠点だらけで批難されるべき言動も多かった。彼も我々と同じ生身の1人の人間だったのだから...。しかし世界を変え、私たちの生活を一変させ、Appleを世界一の会社にしたことはまぎれもない事実である。
最終的にジョブズをどのように評価するかは人それぞれで勝手だが、ひとつ間違いないことは彼が未来のテクノロジーを、パーソナルコンピュータの未来を、時代の最前列で常に考え見つめていたことだ。

そして私自身の思いだが、彼を崇めるとか尊敬するという感情はさておいてもスティーブ・ジョブズという人物がいなくなったこの世界がどれほど "単調でつまらないものなのか" を…私たちはボディブローが効いてくるようにじわじわと感じざるを得ないと確信していることだ。

いみじくもCNET Japanの記事によれば、スティーブ・ジョブズの友人だったOracleの最高経営責任者(CEO)のラリー・エリソンは「CBS This Morning」のインタビューに次のように答えている。

「われわれは、スティーブ・ジョブズが存在したApple、スティーブ・ジョブズが不在のApple、そしてスティーブ・ジョブズが戻ってきたAppleを目にしてきた」と。そしてジョブズのいないAppleがどういうものかという実験はすでに済んでいるのだ」と…。

無い物ねだりをしたところで何にもならないのは承知だが、ここのところAppleから発表されるはずの新製品が少ないというひとつの事実だけでも、やはりスティーブ・ジョブズの存在がいかに大きかったかを物語っているに違いない。

【主な関連資料】
・ロバート・X・クリンジリー著「コンピュータ帝国の興亡」アスキー出版局
・DVD「スティーブ・ジョブズ~ラストメッセージ、天才が遺したもの」合同会社是空
・ケン・シーガル著「Think Simple」NHK出版




ラテ飼育格闘日記(350)

今回もラテとオトーサンの葛藤をご紹介したい。オトーサンはワンコを飼うことが初めてだったから厳密な意味で他のワンコとの比較はできないが、少なくともお仲間のワンコたちを観察してきた範囲でもラテの目立つ特性というか…変わった点は多々あげられると思っている。


無論それはラテとオトーサンの一対一の場合だ。これがオトーサンではなくラテお気に入りの女子だったり友達ワンコの飼い主さんだったりすれば大きく態度が違うことは勿論である(笑)。
まずラテを飼い始めてから早めに気がついたことは、ラテがカメラ嫌いなことだ…。当ブログのため、記録のためにもこれまで膨大な写真を撮ってきたが、我が娘は基本的に写真を撮られることが嫌いなようなのだ。

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※この挑戦的な面構え!この直後に身体の位置を変えオトーサンにお尻を向ける


しかし例えば友達ワンコの中には柴犬のポン吉君のように、カメラを向けると文字どおりカメラ目線で笑顔を返してくれるワンコもいる。これは良い写真が撮れる条件でもあるが、ラテは真反対のワンコだ…。
例えば芝生に寝そべっているとき、オトーサンがその表情のアップを撮ろうと真正面に近づいてカメラを向けるとラテは「嫌だよ!」とでもいうようにその腹ばいの位置を変えて顔を背けてしまう。
最初の頃は偶然かと思ったが、それではとオトーサンがまたまたカメラを向けてラテの正面に移動するとおやおや、ラテはまたまたその位置を変えてオトーサンにお尻を向ける。

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※この猛暑、まずは水分を沢山とらないと...


まさか明治時代の人たちではあるまいし、写真を撮られることは魂を抜かれることだと考えているはずもないが(笑)、カメラのレンズから顔を遠ざけようとする。したがって一瞬の表情を捉えるのは本当に大変なのだ。しかし何故なのだろう…。
勿論、ラテがカメラとは何のためのアイテムかを理解している訳ではないから、何か危ない物を向けられているという意識があるとしか考えられないのだが…。ともかくそんな時、カメラを向けつつオトーサンが「ラテ、ラテ…ラテってばあ!」といくら呼んでも我が娘は見向きもしてくれないのだ(笑)。
それならと、ワンコ用カメラアプリともいうべき「Bow Cam」というアプリで写真を撮ることを考えた。このカメラアプリは一般的なiPhoneカメラとしての機能の他、専用ボタンを押すとあらかじめ録音してあるワンコの吠える声が再生されるのだ。
したがってiPhoneから「ワン!」というワンコの声に反応し、被写体であるワンコが「何だ?」とカメラに注目したり振り向いたところをパシャッと撮影しようというものなのだ。

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※機嫌がよいときを狙わないとなかなかこうした正面からの写真が撮れない


さて、これならラテだって顔をこちらに向けるだろうと勇んで写真を撮ろうとした。確かに最初の1,2回は不思議がりカメラの方を向いたが、その後何度「ワン!」と発音させても我が娘は要領が分かってしまったか振り向きもしない(笑)。「Bow Cam」には複数様々な吠え声が用意されているが、どれもこれもそこに実際のワンコがいないことを悟ったラテにはオトーサンの姑息な手法はまるで効き目がなかったのである。

というわけで膨大なラテの写真の中で顔のアップのほとんどはせいぜい横顔で、正面から撮った写真…それもピントが合いオトーサンが気に入った表情の写真は思ったより少ないのである。
それでもオトーサンは奥の手だとして、オヤツを見せたり、ラテの注意を引く音を立てたりと様々な工夫をして写真を撮っているが、なかなかに難しい…。
それに当該ブログに載せる写真だが、特別な場合を除けば記事をアップする時期に撮ったリアルタイムのものだ。でなければ文字通り “日記” にならないからだが、しかし常にiPhoneとかデジカメを携帯していることと良い写真が撮れることとは別問題なのが悲しい。

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※なんだかんだと言ってもフィニッシュはオトーサンに抱っこでしょう!


なぜならラテとの散歩において写真を撮ることはメインのミッションではなく、重要なことはラテやオトーサンの安全を図ることだからだ。
行き交う車や自転車、あるいは多くの人々およびすれ違う様々なワンコたちにラテは微妙に違う反応を見せ、相手のワンコによっては飛びかからんばかりに吠えたりする場合もあるので気が抜けないのだ。まさしく写真など撮っている場合ではないのである(笑)。いや写真を撮るどころか、オトーサンは行き交うワンコや知っているワンコたちの頭もろくに撫でられない。それは時にラテが嫉妬して唸ったりするからだ。

だからどうしても安全を考えて写真を撮るといつも同じような場所だったり同じようなシーンになってしまう。
ここの所、女房と共に散歩に出るときのオトーサンの口癖は「よい写真が不足しているので頼むね」という一語に尽きるのである(笑)。
そんな苦労を知る由もないラテは、今日もオトーサンの向けるカメラから視線をはずしお尻を向けるのであった…。


FMACCG : 談話室【63】1998年8月29日〜 1998年12月5日

長らくお届けしてきた「FMACCG : 談話室」だが今回で打ち止めである。それは1998年12月25日をもって当ニフティでのサービスを終了しインターネッへシフトすることになったからである。常連さんをはじめ多くの方々に惜しんでいただいたが様々な出会いとビジネスが生まれた貴重な場所だった。次回からは別途「ソフトウェアの部屋」というカテゴリーで運用した情報を整理してお届けする予定である。


FMACCG : 談話室【63】1998年8月29日~ 1998年12月5日

367/491 SDI00116 松田 純一    iMac発売日のセレモニーに参加
(14) 98/08/29 20:07 コメント数:2

ラフォーレミュージアム六本木で開催されたiMac発売記念のセレモニー
に参加し夕刻に戻ったところです。
東京は朝、地震がありその上、会場に招待者の方々が到着するころには
本格的な雨、雨、雨.....(^_^;)。

私自身の今日の役目は招待客という顔と、iMacに対応する製品を出すと
誓った(笑)デベロッパーの一社としてずらりとならんだiMacの一台で製
品デモをする担当者という一人二役(^_^;)。

FMACCG63_3.jpg

FMACCG63_2.jpg

※ボンダイブルーの最初期型 iMac


午前中にiMacにインストールを完了し、どこかで時間をつぶそうにも近
所にコーヒー一杯飲むところもなし。結局少し歩いてホテル・オークラ
まで足を運び一休み。
1時30分開場のはずでしたが、少し遅れてやっと開場。
2時からのセレモニーを観るために隣の部屋に行こうと思ったら今年二月
のExpoの時に会談したアップルのお偉いさん二人とばったり。そして型
どおりの挨拶を。

セレモニーはTBSのアナウンサーが進行役となり、原田社長の挨拶から
始まりました。そして島村楽器の社長、亜土電子工業の社長、マイクロ
ソフトの古川会長、ジャストシステムの浮川社長という人たちのお祝い
の挨拶。ま、型どおりですから仕方がないもののスマートなiMacのセレ
モニーなんだから、面白くない挨拶はなんとかならないものでしょうか
ね(^_^;)。
でもマイクロソフトの古川さんは、着ていた上着とシャツをちょうどスー
パーマンが脱ぎ捨てるようにしてTシャツを見せるというパフォーマンス
をやってくれました。TシャツにはMacOSのロゴを中心にしてカラフルな
デザインで同社製品のイメージをあしらった柄がプリントしてあり拍手
を浴びていました。

次にiMacを支持するデベロッパ各社が参加したビデオの上映があり、先
日アップルにて収録した私の映像も確かにありました(^_^;)。しかしもっ
と言いたいことを言った部分はカットされていたのが残念(笑)。
ま、こんなもんですよね(^_^;)。

次はカウントダウン直前の札幌、大阪、福岡のショップの様子を衛星中継
で見ることができましたが特に大阪は凄いようでした。
2時59分からカウントダウンを開始し、3時きっかりに原田社長がiMac
の電源を入れるというパフォーマンスも...。
その後、朝早くから店頭に並んで購入したというお客さまたちへのイン
タビューやらがあって無事にプレゼンテーションは終わりました。

と、休む暇もなく(いままでイスで休んでいたのですけど...^^;)となりのフ
ロアーに設置されているiMacの元へ駆けつけ、皆さんにCutieMascot++
を説明。

Mac Fanの滝口編集長や立野康一さん、そして大谷和利さんも寄っていた
だきました(^_^;) 。
こうして記念すべきiMac発売日の長い一日はやっと終わったのでした(^_^)。
初日で何台くらい売れたのでしょうかねぇ...。

iMac.....いいですよ!

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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370/491 SDI00116 松田 純一    RE:iMac発売日のセレモニーに参加
(14) 98/08/30 08:32 369へのコメント コメント数:1

藤本さん

>> "中学校の卒業式ぢゃないんだから"

言い得て妙だなぁ...(笑)。
個人的な感想だけど、挨拶の時だけ"盛り下がってしまう"んですね。
そのお歴々の挨拶もいっそのこと衛星中継して札幌・大阪・福岡で
カウントダウンを待っているお客様に聞かせたらどんな反応がある
か、見てみたいと思いました(^_^;)。
ま、企業だから最低限のセレモニーは社交辞令として必要なんでし
ょうが、これまでにないコンピュータの登場を祝う場にはやはり、
これまでにない企画が欲しかったと言うことを感じたのは私だけで
はないと思うのですが...。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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378/491 SDI00116 松田 純一    RE:iMac発売日のセレモニーに参加
(14) 98/08/30 20:17 372へのコメント コメント数:1

Neonさん、こんにちは。

>>福岡の方では Expression Tool の iShade のカタログがあった

東京の会場ではその樺島社長と名刺交換などをしてた私です(^_^)。
で、会場のデモですが私のとなりがiShadeなんですよね。で、で...
あるお客がデモを見ていて、ぼそっと「六角大王よりはいいかな」
だって(笑)。
私だったら切れるかも知れない(笑)。

東京会場に来ている人たちは全員招待客のはずですからド素人さん
ではないと思ってたのですが...ともかくデモも大変です。

>>それとももう既にでてましたっけ? ArtPad USB 版

まだ出ていないはずです。ワコム社は出すと明言はしていますが...。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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379/491 SDI00116 松田 純一    iMacのマウスが素敵
(14) 98/08/30 20:41 コメント数:2

iMacは雑誌やポスターなどで見るより実物の方がいいですね。ボンダイ
ブルーはともかくあの乳白色のスケルトンの質感はなかなか写真では出て
いないみたいです(^_^;)。

まず全体的に安っぽい作りではないこと。スケルトンというと綺麗だけど
お菓子のオマケみたいにすぐに壊れるようなイメージがある。しかしiMacは
よくできていると思います。シビアなことをあえて言えば初代Macintosh
の金型作りを大幅に難しくしたJobs氏も今回は多少は妥協したかな...と思
わせる接合部分もありますがまずまずでしょう。

キーボードの感じも悪くないしモニターもトリニトロンではないようです
がなかなかにシャープです。ただモニタを上気味にすると写り込みが気に
なりましたが。

一番可愛いと思ったのはやはりマウスかな。あのデザインで化粧品のコン
パクトや携帯灰皿、ペーパーウェイト、ペンダントだなんて品が出たらや
はり売れるのでは(^_^;)。
あとヨーヨーとか丸い携帯電話なんてのもいいんでは(?)。
ともかくカワイイのですが、やはり慣れも関係するのか使い勝手はこれま
でのものと比較するとかなり戸惑う感じがします。やはり持ち方なんでし
ょうかね。

FMACCG63_1.jpg

※iMacの円形マウス。デザインはともかく実際に使ってみると円形のため上下左右の位置感覚がわかりづらく大変使いづらいマウスだった


それと入手するまで興味があったことは、パッケージとマニュアルなんか
がどの程度こっているのかな...と思ってました。箱は特に感激するほどの
ものではありませんでしたが及第点ですか...。
マニュアルは...と思ったらさすがというか、HTMLの電子マニュアルなんで
す。トラブルシューティング関係とことえりの解説以外はほとんどペーパー
はなし。
それからいつもの製品に入っている6色のアップルマークシールですがこ
のiMacでは流石にホワイトのシールが!!

いずれにしてもまだまだ話題にはなりそうなiMacです。

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390/491 SDI00116 松田 純一    RE:iMac 現象
(14) 98/09/05 09:28 389へのコメント

Neonさん

確かに女性やこれまでパソコンに興味のなかった人たちにも「おやっ」
と思わせる魅力はあるようですね。
女房から聞いたのですが、女房が務めている会社の同僚から「iMacっ
てWindowsが走るといいのにね」といわれたそうです(^_^;)。
SoftWindows走らせればじゅうぶんだ...と教えてあげたら...と言って
おきましたが、売れることは売れるんでしょうね。

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391/491 SDI00116 松田 純一    訃報です
(14) 98/09/09 19:36

訃報です。
当社が大変お世話になっています鵜沢善久さんのご尊父が昨日
お亡くなりになりました。
お通夜は10日、そして告別式は11日だそうです。
心からご冥福をお祈りいたします。

合掌.....

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393/491 SDI00116 松田 純一    RE:呪われたPBG3
(14) 98/09/16 22:46 392へのコメント コメント数:1

有田さん

私のPBG3は当初、システムが不安定だったことを除くとその後にトラブル
はありません(^_^)。もっともこれまでインストールすると問題を起こすと思わ
れるファックスソフトなどはインストールしていませんが...。

で、私もYAMAHA CDR400txを使っていますがPBG3とはつないだことがないの
で何ともいえませんが、旨く動いているうちは設定や組み合わせを変えないの
もポイントですから...(笑)。

PBG3はいろいろな場所や会社に持ち込んでデモやプレゼンに使っています
が、これは良いマシンだと思っています。確かに背骨が曲がるほど重たいです
がね(^_^;)。
実際にこれ、持ち歩いている人なんていないんでしょうねぇ...(笑)。

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403/491 SDI00116 松田 純一    RE:小池さん、大丈夫だったかしら
(14) 98/10/02 21:01 402へのコメント コメント数:2

Zakさん、お疲れさまです。

今日と明日の二日間は小池に変わって私がデモ担当です(^_^)。ずっとブース
におりましたがお目にかかれませんでしたね。

>>それにしても、何度かまわってiMacのコーナーに近づくと、いつもコーシンの
>>ブースには女の子がいたような気がするのだが....(^_^;)。

え~っ(^_^;)、そうですか(笑)。ま、女性のお客様だとがぜん熱心になるとい
う私ですから...そう見えたのかも(^_^;)。
明日の最終日はやはり一番の人出だと思いますのでがんばらねば!!

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406/491 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:小池さん、大丈夫だったかしら
(14) 98/10/03 07:48 404へのコメント

野村さん

>>気がついてくれないわけで.....

それはそれは失礼しました(^_^;)。
最終日の今朝、ホテルから見る天気は晴れ。快晴のようです(^_^)。
今日は一番の人出でしょうねぇ。
キューティマスコット++の展示、最終日です。会場にお越しのせつ
皆さん...お立ち寄りを!

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411/491 SDI00116 松田 純一    「Apple Media Arts」が届いた...
(14) 98/10/12 22:50 コメント数:1

先週の土曜日に出張から戻ったのですがアップルから何か見慣れない大きさ
の郵便が届いていました。
何かと思ったらDesignおよびPublishingの情報紙だという「Apple Media Arts」
という新聞みたいなものが挨拶状と一緒に入っていました(^_^)。日本語版と
ありましたので向こうでは英語版があるのでしょうねぇ...。
二つ折りになっていましたが版型はA2という大きめのものでした。中身はiMac
のプロダクトデザインチームのリーダーであるジョナサン・アイブのインタビ
ューが真ん中に!
しかし、あんまりよく分からない代物ですが(笑)も皆さんのお手元にも届きま
したか?

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413/491 SDI00116 松田 純一    RE:「Apple Media Arts」が届いた...
(14) 98/10/13 17:16 412へのコメント

SAKOさん、こちらこそご無沙汰です(^_^;)。

>>アップルも収益が向上し再びクリエイティブな分野に目を向ける余裕が...

だと良いのですが(笑)。iMac以外、すなわちハイエンド指向のユーザーを
つなぎ止めておかないと利益は取れないでしょうから、その布石なんでし
ょうねぇ。

>>まあ中身の良し悪しはおいといて(笑)

ハイハイ(笑)。しかし何回見てもなにか前時代的な感覚を受けるんですが
目的がやはりよく分かりませんね(^_^;)。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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419/491 SDI00116 松田 純一    「アップル」上下刊 読みました
(14) 98/10/15 22:48 コメント数:1

早川書房から出た「アップル」(ジム・カールトン著)の上下を読み
終わりました。
本書は1993年、当時のCEOだったジョン・スカリーが思いもしな
かった解任という目に遭うところから始まる。
確かに読み物として本書は大変面白い。そして取材による裏付けさ
れた内容はいわゆる「事実は小説よりも奇なり」を地でいっている。
しかし、これは小説ではなく事実であり現実だったことを考えると
感情移入をするにつけ気が重くなってくることもまた事実である。
何しろそこにはアップルを取り巻く大変多くの人たち...当然のことな
がら一部の人を除いては...が実名で登場し、その話題といえばアップ
ルという企業の裏側、すなわち一般のユーザーには見聞きすること
もできないであろうショッキングな人間模様が数多く登場するからだ。
そして何にも増して我々自身、その危うい...危うかったアップルに関
わるビジネスをしているのだから...(笑)。

FMACCG63_4.jpg

※ジム・カールトン著「アップル」上巻表紙


面白いというか、なんというか...、私自身にとっても実際に名刺を交
換しただけでなく握手をしたり、紹介されて型どおりの挨拶をした人
もいれば、通訳を介し十数分から数時間もの間、アップルとデベロッ
パーについてなどなどの話題について話し合った人たちが登場するの
だから、何とも面白いとだけ言ってはいられない気持ちになります。

しかしまったく個人的な印象ながら気が付いたことは第一印象という
ものはある程度確かなものなんだな...ということです(^_^;)。
私にとってジョブズはいまもって好きになれないし、スカリーはその
基調演説などから普通の人だと感じていたんですね。そしてスピンド
ラーは紹介されて握手した瞬間に嫌な奴だと思ったし...(笑)。
ガセーは裏がありそうな感じがしたし、ガイ・カワサキは確かに気さ
くな人だったし、ハイディ・ロイゼンはこれまた気のいい信頼できる
人という印象を持った。さらにドクター・アメリオと握手した時のあ
のテディ・ベアみたいな輝いた瞳と大きな手は温かい人柄を表してい
ると感じたしエレン・ハンコックは信念のある人だと思った。
ジョン・フロイサンドののっぺりした顔は好きになれなかったしサジ
ーヴ・チャヒルはほとんどその印象が残っていない。
ただし人柄が良いという事と結果が残せるという事の間には関連がな
いことも本書は語っている(^_^;)。残念なことである。
結果がよければすべて良しとは言うが、私は例えばスカリーとかアメ
リオそしてハイディ・ロイゼン女史、ガイ・カワサキなどとは機会が
あればビジネスをしたいと思うがその他の人たちとはあらためて関わ
りたいとは思わない...(笑)。

沢山の人たちが文字通りバブルのようにアップルという企業を通り過
ぎていく様をあらためて眺めてみるとマイクロソフトのビル・ゲイツ
が大変ノーマルな人間に見えてくるから困ったちゃんである(笑)。そ
れだけアップルの過去は酷い...酷かったのだ(^_^;)。

二冊の本を置いたとき、何か私もアップルについて書いてみたい事が
山ほどあることを今更思い知らされた(笑)。アップルについて本書の
ような念密なものは書けるわけがないが、アップル・ジャパンについ
てならかなり面白いことが沢山書けると思う...(爆笑)。
「アップル・ジャパン」上下刊などはいかがだろうか?(冗談です...^^;)
事実デベロッパーという立場であること、そして幸いにも多くの関係
者とお会いでき、お話ができたことを含め、本書で取り上げていない
話題もけっこう知っているつもりだ(^_^;)。ハイディ・ロイゼンやエレ
ン・ハンコックと次世代OSの話をした時の事などは今になってその後
の結果が出ているだけに印象深いものとなっている。
まあ、諸々のことは老後の楽しみにしておくため、いまは楽しかった
こと、悲しかった事、そして酷い事などを書き留めておくようにしよ
うとあらためてこの本を読み終えて意欲がわいてきた(^_^;)。
そのようにとらえると、この業界って...なんて面白い世界なんだろう!!

一読をお勧めするものであります。

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SKOHSHIN SYSOP 松田純一
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422/491 SDI00116 松田 純一    RE:「アップル」上下刊 読みました
(14) 98/10/17 11:32 421へのコメント コメント数:1

>>私の感想はやっぱり経営者でないせいか松田さんとはかなり違
>>うんですが,

はやり、どの視点から見ているかで確かに違うはずですね。私の視
点はといえば直接・間接に酷い話を聞きすぎたことが原因かも知れ
ません(^_^;)。勿論実体験も多いですが...(笑)。
私も若い頃、8年間一部上場企業に勤務していましたから、いわゆ
る派閥や命令系統の問題などによる企業のトラブルについてはよく
知っているつもりです。
で、その勤務していた会社で印象深かったのは確か年末か何かの時
に本社の会議室フロアに全社員が集まり、社長の話を聞くという機
会がありました。
その社長は一代でその企業を築いた苦労人でもあり、自分で「人の
道に外れたことはしなかったつもりだが、生き残るために随分と後
味の悪いこともやらざるをえなかった...」という意味のことを言う
ほどの人でした。

開口一番、部長職から役員に至るいわゆる上層部の人たちを「君た
ちは何故そんなに無能なんだ! 」と罵倒したことがあります。人前
で...。いくら何でも私の知る限り最初で最後の事でした。何しろそ
の数年後に社長は亡くなり、息子が二代目を継いだのですが...。

要は役員らは自分に(社長には)良いニュース、都合の良いデータし
か知らせないという事を怒ったのです。
社長の指導が悪いといえばそれまでですが平社員の私にも社長の気
持ちも分かるし無能呼ばわりされた役員の人たちの葛藤も分かるよ
うな気がして辛かったことを思い出します(^_^;)。

話をアップルに戻すと、現実が証明しているようにCEOがコロコロ
と替わった事だけを見てもCEOの権限が絶大ということではないこ
とが分かります。特にアメリカの企業は株主に対して大変気をつか
いますし...。そうした意味ではマイク・マークラは本当の意味での
黒幕だったのかも知れませんね。
私達が付き合ってきた狭い範囲でのApple Computer Inc.(アップ
ル・ジャパンではありません)を思い出しても、お世辞にもきちんと
した企業というイメージはありませんでした。詳しくは書きません
が、例えばソフトウェアライセンスに関するトラブルひとつを考え
ても笑っちゃうくらい幼稚な担当者が多かったものです。そしてそ
の上司も...(笑)。
中にはそうしたトラブルメーカーの存在そのものを肯定し、それも
素晴らしいAppleという企業の特性でありAppleらしいことなんだと
公言するクパチーノの阿呆野郎もいましたっけ(笑)。

現在、そしてこれからあのジョブズの指揮の元でAppleが企業として
より安定し素晴らしい企業になっていくとしたら...。ジョブズとこれ
までのCEO、すなわちアメリオやスカリーとの違いは何だったので
しょうか。

ま、人の会社ですからこんなにムキになることもないのですが、そう
させる何かがこの会社にある事が問題なんですよね(^_^;)。
「よい製品さえ世の中に出してくれれば後はその会社がどうであろう
と良いではないか」と考えることができれば良いのですがねぇ(^_^;)。
「アップル 上下刊」はもう一度、今度はゆっくりと別の視点を探し
ながら読んでみたいと思っています。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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428/491 SDI00116 松田 純一    RE:お邪魔します、こんにちは。
(14) 98/10/28 23:03 427へのコメント

えがわさん、はじめまして(^_^)

>>「マッキントッシュがヴィークルになる日」という本で、その中には...

随分とまた懐かしい話題ですねぇ(^_^;)。確かインタビューそのものは出版
の前年、1989年だったと記憶しています。ピーチプレス社に呼ばれて当時
キヤノン販売にいらした石川さんという方がインタビューアでした。
その時ピーチプレス社にはすでにNeXTマシンが置いてあったのも印象的で
した。

FMACCG63_5.jpg

※「マッキントッシュがヴィークルになる日」BNN刊表紙


しかし、当時と今では気が遠くなるほどハードウェア環境が変わっています
が、私などはやっていることにあまり変わりがないのが面白いというか情け
ないというか(笑)。

当時は随分とMacを使って色々な試みとしての絵を描いていた時期だったの
であのような発言になりました。何しろ私が描いたというか...作ったコラー
ジュが米国のVERBUMというPC Art誌に載るという良き時代だったのですか
ら...(笑)。

FMACCG63_6.jpg

FMACCG63_7.jpg

※米国デジタルアート雑誌「VERBUM」表紙(上)と筆者の作品「MARIA」が紹介されているページ(下)


ともかく、ゆっくりと好きな絵を描くゆとりが欲しいものですね。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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430/491 SDI00116 松田 純一    RE:直った液晶
(14) 98/10/30 10:05 429へのコメント コメント数:1

有田さん

>>いやぁ、画面がちゃんと映っているのがとっても嬉しいです、はい。

まずはよかったですね(^_^)。
お陰様で私のG3 PowerBookは先般MacOS 8.5にしてみましたが快調です。

>>NCRのクイックガレージの対応は早かった。

結局私はアップグレードしなかったのですが2400のG3化の時に池袋の方
と何回かやりとりをさせていただきましたが対応はとても良かったです。
ましてやトラブッている時の対応の善し悪しはホント敏感になりますよ
ねぇ...。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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450/491 SDI00116 松田 純一    ステーションサービス終了のお知らせ
(14) 98/12/01 08:50

   コーシングラフィック・ステーション終了のお知らせ
   *************************************************

長い間、NIFTY-Serveの場において多くの方々と交流を深めそして
製品サポートなどを行ってまいりました当コーシングラフィックシス
テムズのステーションFMACCG (GO SKOSHING or GO SMACCG)
は12月25日をもって当ニフティでのサービスを終了することになり
ましたのでお知らせいたします。
今後は当社ホームページにおいて近々オープンする予定のオンライン
ショッピング(KohshinStore)などを含めこれまで以上に質の高いサー
ビスを提供し情報の一本化を図ってまいります。

SMACCGはご承知の方も多いと思いますが、NIFTY-Serveがスタート
した1987年当初からMAUG-Jのグラフィック部門のフォーラムとして
誕生したものです。その後、シスオペらが現在のコーシングラフィック
システムズを設立したのをきっかけにベンダーフォーラムとなり、ニフ
ティがステーションのサービスを開始したのと連動しステーションと
して活動を続けてきました。
もともとビジュアルな弊社のMacintosh用ソフトウェア製品をこうし
たテキストでご紹介するというジレンマは常々感じておりましたが時
期も熟したと判断しホームページによるサービス一本化を決断した次
第です。

とはいえ、このFMACCG, SMACCGをきっかけに多くの方々と知り合
い、その後ビジネスはもとより友人・知人としてお付き合いいただい
ているケースも多い事を考えますと大変に感慨深いものがあります。
またフォーラムにしてもステーションにしても不特定多数の方々が意
見を交換する場としては行き違いや考え方の相違によるトラブルも十
分考えられますし事実他のフォーラムなどでは訴訟に至ったケースな
どがあると聞き及んだこともあります。またそのトラブル理由にクロ
ーズしたステーションもあると聞いています。しかし大変ありがたい
ことにコーシングラフィックシステムズのステーションはこれまでの
長い間、大きなトラブルもなく気持ちの良い意志疎通をさせていただ
くことができました。
これもひとえに当ステーションの会員の皆様、そして常連の皆様のご
理解とご協力の賜とあらためて心から御礼申し上げます。

当ステーションのサービスは終了となりますが、今後の新製品情報、
MACWORLD Expo/Tokyo '99などなど...のホットな情報をお届けす
る弊社ホームページを是非ご愛顧くださいますよう重ねてお願いおよ
びご案内申し上げます。
そして今後ともコーシングラフィックシステムズに多大なご支援・ご
協力をいただけますようお願い申し上げますと共に当社Macintosh用
ソフトウェア製品をご愛顧いただけまようお願い申し上げご挨拶とさ
せていただきます。
末筆ながら皆様のますますのご健康とご活躍、ご成功をお祈り申し上げ
ます。

ありがとうございましたm(_ _)m

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(株)コーシングラフィックシステムズ
 代表取締役社長  松田 純一
 スタッフ一同
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451/491 SDI00116 松田 純一    最後の宴を(^_^;)
(14) 98/12/01 09:12 コメント数:12

お知らせしましたように今月の25日をもちまして当ステーションの
サービスは終了させていただくことになりました。
10月のとある日、久しぶりに大森にあるニフティ(株)に伺いステ
ーションの終了をお願いしたときにはつきなみですがこれまでの多く
のことが思い出されて感慨深いものがありました。
フォーラム事業部の伊藤部長に昼飯をご馳走になり(^_^)ニフティを
後にしましたが、ニフティがスタート時期にまだNIF(エヌアイエフ)
と言っていた時代...1987年でしたか...現在のSMACCGの前身であり
ますFMACCGを立ち上げるために随分と麹町にあった会社に帰社途
中、寄ったものです。
そして深夜に至るまでシステム作りの話しやフォーラム運営に関わる
相談をしましたが、そんな時には現在取締役の山川さんが必ずといっ
てよいほど弁当をとってくださいました。

ともかく25日まで現在のステーションは運営をいたします。そして
その後はホームページによるサービスの一本化を図らせていただきま
すがそれまではこの「談話室」を中心に最後の宴をさせていただきた
いと思います(^_^)。
どうぞよろしくお願いします。

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SMACCG SYSOP 松田純一
SDI00116@nifty.ne.jp
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453/491 SDI00116 松田 純一    RE:最後の宴を(^_^;)
(14) 98/12/01 13:52 452へのコメント

有田さん

>>いろんな方々を知りあいになれたという意味でも、とっても貴重な時空間
>>でした。

ホント、そうですね。有田さんとも元々はここで知り合ったのですから(^_^)。
オンラインであれこれやっていると、今度は会いたくなる...実際はどんな
人なんだろうと...ですね(笑)。
これからも、ひとつWebの方でもよろしくご教授ください。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
SDI00116@niftyserve.or.jp
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455/491 SDI00116 松田 純一    RE:最後の宴を(^_^;)
(14) 98/12/02 10:05 454へのコメント

SAKOさん、ご無沙汰です(^_^)。

>>まあ、これも時代の流れなんでしょうね。

なんでしょうねぇ(笑)。現在の...というかこれからのパソコンユーザー
にとってはニフティという企業もプロバイダーとしてしか認識しないで
しょう(^_^;)。勿論「パソコン通信」という言葉もすでに死語でしょう
し...(笑)。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
SDI00116@nifty.ne.jp
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458/491 SDI00116 松田 純一    RE:最後の宴を(^_^;)
(14) 98/12/02 14:34 456へのコメント

堀さん

いやあ、長い間...といってよい期間継続したわけですが今思うと
つきなみですが一瞬のようでもあります(^_^)。

>>次はインターネットのホームページで談話室を設置していただければいい
>>わけでありまして.....(゚▽゚)

がんばります!(笑)

ともかく、最初から最後までツタナイシスオペで不手際もあったと思います
がご容赦を(^_^)。
これからもよろしくお願いします。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
SDI00116@niftyserve.or.jp
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459/491 SDI00116 松田 純一    RE:ありがとうございました
(14) 98/12/02 14:40 457へのコメント

えりりん、わざわざありがとうございます(^_^)。

ところで初めてのオフラインの時だったと思うのですが、私は大変印象
に残っているシーンを記憶しているのですよ...。
まだ、えりりん とか ほりりん と正式に面識がない時だったのです
が室内の窓際にお二人が腰掛けて飲み物なんかを手にしていた姿が何故
が強い記憶となっています(^_^)。

またオフラインやりましょうねぇ。
これからもよろしく!!

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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465/491 SDI00116 松田 純一    RE:最後の宴を(^_^;)
(14) 98/12/03 13:59 462へのコメント

Zakさん、こんにちは。

>>あや~、とうとう来ましたか。正直な所、確かにメーカーとしての広場という
>>役割をNiftyの会議室で行なうのはちょっと辛い状況になってきましたからね。

...そうなんですよねぇ(^_^;)。
これからも私自身はFMAUGに出入りをいたしますんで、そちらでも宜しくお願い
します。


466/491 SDI00116 松田 純一    RE:最後の宴を(^_^;)
(14) 98/12/03 14:09 463へのコメント

dokuさん、こんにちは。

相変わらずお忙しいですか(^_^;)。

>>...そういえば、ここに初めて書いたときにはまだ学生だったんですよねー。

そうでしたかぁ(^_^)。10年も経てば皆さん随分と様子が変わりますねぇ...。

>>(ところで掲示板はInternetの方にはないのでしょうか)

是非何らかのものは用意してみたいと考えていますので今後ともよろしくお
願いします。

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467/491 SDI00116 松田 純一    RE:出会いをありがとう
(14) 98/12/03 14:17 464へのコメント

夢姫さん、ありがとうございます。

始めがあれば終わりがあるものですが、やはりいざ終了となると決断した
本人にとっても寂しいものです(^_^;)。
ま。良い方に考えれば、これだけ変化の激しいこの世界で10年以上やって
これたのですからまずまずと考えないといけないのかも知れません(^_^)。
MAUG-Jの一員としてのFMACCGから、コーシングラフィックシステムズを設
立したためにベンダーフォーラムのFMACCGに.....。そしてステーション
としてのSMACCGと思えば随分とねばり強く続いたものです(笑)。

それもこれも社交辞令でなく、ここに集う皆さんのおかげでした。手前味
噌になりますが、ここでは皆さんの顔が見えるんですよね(^_^)。

これからもよろしくお願いします。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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470/491 SDI00116 松田 純一    RE:最後の宴を(^_^;)
(14) 98/12/04 09:33 469へのコメント コメント数:3

牽牛さん、こんにちは。

>>すべての始まりが、ここからでした
>>いわば故郷ですよ。

そう、おっしゃっていただくとホント嬉しいです(;_*)。

>>5インチMOを整理していたら、たまたま
>>92年とか93年とかいうニフティのログが

私も一番最初のログ...1987年でしたか...を整理のため
覗いてみましたが、いや~懐かしい(^_^)。
できることなら皆さんの承諾をいただきログをひとつに
まとめることができると面白いのですがねぇ...。
ま、それはむりでしょうけどホント昔のログは面白いで
す(^_^)。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

松田純一

478/491 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:最後の宴を(^_^;)
(14) 98/12/05 17:54 476へのコメント コメント数:1

野村さん、こんにちは。

マスコットからみでお世話になりありがとうございます。これから
も、どうぞ宜しくお願いします(^_^)。

>>要はここのライブラリーは移行されるのでしょうか?

ご質問ですが、データライブラリの移行はありません。したがいま
して現在企画を進めていますALL OF THE MASCOTS-5(仮称) CD-ROM
に収録させていただくマスコットらが公式に残る最後の集大成とい
うことになります。

で、そのマスコットに関してですが近々新しいホットなニュースを
お届けする予定でもあります。
何か…○○の最後っ屁…みたいですが(笑)、ご期待くださいませ。
もったいぶるこたあ、ないのですがライブラリにアップするべく良
いサンプルは作れないかと思案しているところです(^_^;)。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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480/491 SDI00116 松田 純一    RE:最後の宴を(^_^;)
(14) 98/12/05 20:13 479へのコメント

牽牛さん、こんにちは。

>>電子出版して下さ~~~~~い
>>皆さんの承諾無しでは無理なのですか  ?

ええ。あらかじめ「ここに載せるものは将来あらためての告知なく公に
出版物などとして公開する予定です。ご承知おきください…」とでも
告知してあればともかく、そのまま出版するわけにはいきません(^_^;)。
数人の連絡がつく方々だけでも…..と思ったのですがそれでは話が続か
ず、何を言っているのかわかりません(^_^;)。

何とかできれば是非何とかしたいのですが、現状ではシスオペの特権と
して将来に向け、保存しておくことが重要でしょうかねぇ…(^_^)。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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「大塚国際美術館」ひとり旅 (9) 〜ついに、ピカソの「ゲルニカ」と対面

1階は系統展示としては現代作品の場所だが、他にテーマ展示として「空間表現」「トロンプ・ルイユ(だまし絵)」「時」そして「生と死」をテーマにした作品がセレクトされている。しかし系統展示としての現代作品はピカソの「ゲルニカ」が独り占めしているようなインパクトで見る者に迫ってくる。


この階に「ゲルニカ」が展示されていることは知っていたが、実はこの1階にはひとつだけ環境展示の場がある。まずはそれを鑑賞しようと狭いスペースに立ち入ったが、それがイタリア、ウルビーノにあるという「ストゥディオーロ」(小書斎)と名付けられたものだ。
この部屋の特長は床から約2メートルほどまですべてが寄木細工の装飾で覆われ、その上方壁面には彩色による古今の著名人28点の肖像画で飾られていることだ。

OtsukaMuseum9_I_10.jpg

※「ストゥディオーロ」(小書斎)の一郭


ではなぜこの階にこの「ストゥディオーロ」の環境展示があるかといえば、それは寄木細工と共に描かれている幾何学的形態や静物あるいは都市の景観などがめざましい「トロンプ・ルイユ(だまし絵)」効果を有しているからに違いない。

OtsukaMuseum9_I_11.jpg

※「ストゥディオーロ」(小書斎)のだまし絵一部


ルネサンスには書斎を持つことが知識人たちの流行であり、その装飾は持ち主の教養のありようを端的に示すものとして重要視されたようだ。しかし28人もの著名人たちに見下ろされたこんな書斎で落ち着いて読書などできようか…(笑)。
そんなことを考えながら1Fのテーマ展示をざっと回ったが、昔澁澤龍彦の著書で知った「麗しのロジーヌ」というアントニー・ヴィールツの絵に釘付けになった。

OtsukaMuseum9_I_12.jpg

※アントニー・ヴィールツ作「麗しのロジーヌ」は小さな絵だった


その若くて美しい女性が骸骨と対峙しているという作品だが、私にとっては馴染みのある作品ではあったがまずはその小さなサイズに驚いた。ずっと大きい絵だと思い込んでいたが、それは大変小さな額装だった。
骸骨に貼られている小さなラベルには「麗しのロジーヌ」の文字があるが、前記した澁澤龍彦はその著書『幻想の肖像』で「麗しのロジーヌ」を解説している。それによれば向かい合った裸体の少女と骸骨とは、要するに同じ人間の別の姿にすぎないとし、豊満な肉体美を誇る少女もやがて、死すべき時がくれば彼女の前に立っている骸骨となるという寓意だと述べていた。要するに「メメントモリ…死を思え」ということか。この作品がテーマ展示の「生と死」のコーナーに展示されている所以であろう。

OtsukaMuseum9_I_13.jpg

※故澁澤龍彦の書籍などで馴染んでいた「麗しのロジーヌ」に会えて感激


「麗しのロジーヌ」というどこか懐かしい作品に出会ったことで足腰の疲れがほんの少し和らいだように思いつつ、待望の「ゲルニカ」に会いに行った。
想像はしていたが第一印象はデカイ…ということだった(笑)。絵の正面を外さず、可能な限り引いて写真を撮ったが14mmの広角で何とかやっと左右が入るというサイズなのだ。しかしこのピカソが魂をはき出した作品に没頭すると人間の愚かしさと暴力の悲惨さをあらためて感じざるを得ない。

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OtsukaMuseum9_I_16.jpg

※ピカソの大作「ゲルニカ」


この階には他のピカソ作品はもとよりアンディ・ウォーホルの作品やボロック、リキテンスタイン、そしてミロ、モンドリアン、キリコ、ダリ、エルンストなどなどお馴染みの作品が展示されている。

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※上からピカソ、アンディ・ウォーホル、ミロそしてモンドリアンの作品たち


ふと何かが足りないと感じて立ち止まったが、そういえばルネ・マグリッドの作品がないようだ…。単に見落としかもしれないと後で展示作品リストも斜め読みしたがやはり見つからない。著作権がクリアされなかったのだろうか…。

実はこの大塚国際美術館の素晴らしいところは当然といえば当然なのだが展示の複製画制作に際して著作権者に正式に許可を取っていることだ。
これは想像するに企画段階の仕事としては建物建設以上に重要で神経の使うものだったと想像できるが、原画所蔵の美術館責任者や芸術家の子息たちを招き、承諾のための検品をさせているというのだから凄い。無論中には当初懐疑的な人たちもいたようだがピカソの令息などから陶板による出来の素晴らしさにメッセージが寄せられているという。

かなり、足腰に来ていることを実感しながら最後の展示階である2Fへ向かった。

つづく

大塚国際美術館



コモドール PETとシステムズフォーミュレート(SFC)社の記憶

パーソナルコンピュータの歴史を語るとき、個人的にはどうしてもAppleとかMacintoshの存在が強烈なだけ他の事項の影が薄くなってしまう。しかしAppleだけがパソコンの普及や啓蒙に力があったわけではなく、当時は他にも多々記憶に残るできごともあった…。


そのひとつが東京駅八重洲口の第一勧業銀行ビルに創業したシステムズフォーミュレート、通称SFC社である。
同社の社長…創業者である渡邊昭雄氏はそれまで富士通のオフコンVシリーズの開発を担当していた技術者だったがコモドール社PET2001の日本総代理店取得を機会にパソコンショップ、パソコンセミナーなどを主軸としたベンチャー企業としてシステムズフォーミュレートを起業したという。

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※現在みずほ銀行が営業している本ビル上階にSFC社があった(Googleストリートビューより)


私が所持しているデータの中でシステムズフォーミュレート社が最初に登場するのは1978年の暮れのことである。確証はないものの同社が創業したのもほぼ同じ時期だったと思われる。
新聞に載っていた記事をたよりに初めて東京駅八重洲の第一勧業銀行ビルにあった同社のショールームに足を踏み入れたときの印象は大変よかったと記憶している。
なぜなら当時のマイコン、あるいはパソコンショップは小汚いジャンク屋同然の店がほとんどだったにも関わらずシステムズフォーミュレート社の店内は東京の一等地、それも近代的で明るいショップだったからである。なにか次元がこれまでとは違うものを感じて多々通うことになった。

その大きな理由の一つは同社が日本総代理店となったコモドール社のPET 2001というパソコンを池袋の西武デパートで買ったばかりだったからである。それ以前にワンボードマイコン(L-Kit 8)を所有していたが、いわゆるオールインワンのコンピュータを持ったのはPETが最初だった。しかし当時はインターネットもなく、周りにユーザーがいるはずもなく情報はほとんどなかったから、そうした専門のショップの存在が大きかったのだ。

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※PETに向かう筆者。1979年5月撮影。PET本体は後述するようにSFCで改造済みである


システムズフォーミュレート社は創業をアピールすることを意図し同年のクリスマス時期にイベントを企画して参加者を募集していた。それを知った私は女房を誘って応募した…。なにしろパソコンユーザーが回りに絶無だったし友人知人たちを見回しても当時は誰1人として仲間がいない時代だったからユーザーとのコミュニケーションを図りたかったのである…。
それに開催場所が伊東のホテル・サザンクロスだったことでもあり、女房とのちょっと変わったクリスマスにもなると考えた。

SFC_1.jpg

※1978年12月25日、毎日新聞夕刊にSFC社主宰のクリスマス企画が報道された。写真左上に筆者夫婦の姿も写っている


当日の様子は翌日(12月25日)の毎日新聞夕刊にかなり大きなスペースで載ったが、企画が企画だからして子供連れが多かった記憶がある。なお新聞に掲載された写真端には私たち夫婦の姿も映っている。
ともあれ私がシステムズフォーミュレート社に期待したのはPETに関する情報だった。細かなことは別にして最初に依頼したのはPETの改造サービスである。

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※専用プリンターとデュアルフロッピーディスクドライブが揃った当時の筆者PET 2001システム。ただしフルキーボードは自己改造したもの


PETは熱に弱く、熱暴走が頻繁に起こった。システムズフォーミュレート社はそれを防止すべく "S型改良" と称し、チップの多くに放熱モジュールを取りつけ、さらにフロントには専用キーを付け、キーを差し込まないとマシンが起動しないというビジネス向けというか…セキュリティに配慮した改造を有料で行っていた。
1979年春だったか、PET専用のドットインパクトプリンターをシステムズフォーミュレート社で購入(248,000円)と同時にPET本体の改造をお願いした。
改造は本体フロントのプレート右にキーが取りつけられ、プレート自体もシステムズフォーミュレート社のロゴがシルク印刷されたものに取り替えられていた。そして基板を確認すると確かにRAMチップとCPUなど主要なチップに放熱ユニットが取りつけられていたが事実その効果は大きかった…。

SFC_7.jpg

※改良後のPETマザーボード。RAMなど主要なチップに放熱対策がなされている


このPETでBASICを猛烈に勉強したと共に月刊誌ASCIIに載ったゲームのプログラムリストをそれこそ徹夜して打ち込んだものだ。
特に1979年前後はインベーダーゲームが社会現象化するほどに流行り、街の喫茶店などに設置された専用機には人だかりが出来、100円硬貨が不足したといわれるほどの人気だった。

SFC_6.jpg

※ASCII誌に載ったPET用インベーダーゲームも徹夜で入力した


PET用のゲームもそうした時代を反映してすぐにインベーダーゲームが登場したものの、個人的には1980年にPET用のデュアルフロッピーディスクドライブ(CBM3040)を購入しアニメーションやライトペンによるグラフィック、音声認識・音声合成など新しいテクノロジーを追いかけていた。

SFC_4.jpg

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※米国から個人輸入したPET用音声認識・音声合成ユニット(上)とグラフィックツール(下)


このPETへの傾倒は1982年にApple II を手に入れるまで続いた。Apple II の拡張性の素晴らしさとカラーグラフィックスの妙は益々私をパソコンの世界に引きずり込んでいったが、それに伴いPETは埃を被っていく…。
なによりも決定的だったのは一時期、富士通との共同開発と謳われ、外観が FM‐8に似たBUBCOM80 というオリジナルパソコンまでをも販売し大きな話題になったシステムズフォーミュレート社だったが、1983年4月上旬に会社が自己破産の上、倒産したことだった。

文字通り新星のように登場し、大きな話題を振りまいたシステムズフォーミュレート社は早5年ほどで姿を消したのである。
それが原因だったはずもないが、大きな拠り所を失ったことは間違いなかった。ためにPETへの興味は急速にApple II へ移っていった...。





ラテ飼育格闘日記(349)

毎日、ラテと怠惰な生活を送っている(笑)。というか我が娘はこれまで度々愚痴ったとおり、オトーサンへの態度は特別なケースを除けばシンプルであり冷静に見受けられるので少々残念だが、一番五月蠅い…あるいは怖い存在のようなのでそれもオトーサンの役目だと諦めている。


ラテとの生活は6年半を超えた。記憶をたどると、里親会ではじめてラテと会ったとき、初対面のオトーサンの顔をペロペロと舐めてくれたしオトーサンの帽子は唾液でべちゃべちゃになったほどフレンドリーなワンコだった。
その1ヶ月後、我が家に迎えたわけだが、ラテとしては慣れない環境ながらも幼犬独特のやんちゃぶりを発揮したし、甘噛みも酷くてワンコを飼うことが初めてのオトーサンは頭を抱えたときもあった。しかし誤解がないように申し添えれば、オトーサンの腕や足などを噛んだことは1度もない。皆寸止めか歯を当てただけだが、それでも鋭い犬歯はオトーサンの手に生傷が絶えることはなかった。

Latte349_01.jpg

※オトーサンはこの笑顔に弱いのだ(笑)


そのラテも成長するにしたがい習性というか他のワンコたちや人間達に対してみせる態度も変わってきた。最初は初対面のワンコたちにも匍匐前進し、低姿勢に近づき遊んで貰いたい一心の態度を見せたものだが、1歳半過ぎたころからか、好き嫌いが激しくなりそれまで一緒にトラブルなく遊んでいたワンコたちと唸り合ったりするようにもなった。まあそれは相手のワンコも同様なのだが…。

ともかくオトーサンの使命というか一番注意を払うことはラテに怪我をさせないことは勿論、行き交うワンコたちと噛み合ったりすることのないように、あるいは悪いもの…危険なものを拾い食いしないようにと心を配ることだった。そして人間と一緒に生活する最低限の社会性を教え込もうと散歩の過程はもとより、自宅でもいつもオトーサンはラテに厳しい態度で接することが多かった様に思う。
しかし、あれはダメ、これもダメといったダメ出しが多かったから、ラテとしてオトーサンは理想的な遊び相手とはなり得なかったのかも知れない。

散歩の途中で、よく近所に住んでいる大型犬とすれ違うが、ベンチでは座った飼い主さんの膝を枕のようにして休んでいるその姿を見ると正直羨ましいと思う(笑)。
ラテにしてもオトーサンにはしないが、他のお気に入りの飼い主さんたちには膝に足をかけて口元を舐めたり、足元に潜り入り込んでお腹を出すといった芸当もする。またオカーサンには家の中でも頻繁にチューをするがオトーサンにはほとんどやってくれない…。

Latte349_03.jpg

※オトーサンが買ってきた縫いぐるみを枕にして一休み...


面白いのは、例えばオカーサンにラテがチューをしたとき、オトーサンが「オトーサンにもチューをしろ!」とラテに迫ったとする。その時のラテの行動はいつも可笑しい。
マズルを数ミリまでオトーサンの顔に近づけもするが、見事に触れないように振る舞う。さらにオトーサンがしつこくチューを迫ると我が娘は顔を横にして床へ擦りつけつつ口を開け、前脚で猫が顔を洗うように、あるいは「嫌だあ…恥ずかしい」とでもいうように目を防ぐようにしながら…要するに誤魔化すのである。その一時の行動の意味することを知りたいと思うが、こればかりはなかなか難しい…。

確実なことはラテから抱っこを要求されることを別にすると、普段オトーサンからラテに近づくとラテは緊張するようだ。頬ずりしたり抱えようとすると頻繁にアクビをする。こうした場合のアクビは眠さを表すのではなく緊張を表すというからオトーサンが近くにいるとリラックスできないのかも知れない。

Latte349_04.jpg

※ラテを汗だくで抱っこするオトーサン


とはいえオトーサンは無視すべき存在というわけではなく,逆に一挙一動を観察されているように思う。また好意的であるかはともかくオトーサンに対しての気遣いは十分に感じられるのだ。
例えば休日の散歩時にオカーサンがリードを持って散歩に出かける…。そういえば先週あたりなどオトーサンは夏風邪をひき、その上に軽いぎっくり腰を抱えていたから歩くのが辛かった。必然的にオトーサンは機嫌がよくないしスタスタと階段を上ったりはできないから、ラテたちの後ろを歩くことになる。それも場合によってはかなり遅れて…。

Latte349_02.jpg

※オトーサン、アタシ疲れたよ...と


そうした時のラテは普通見せない気遣いをしてくれる。どうやらオトーサンの体調云々を理解しているわけでもないだろうが、機嫌がよくないことはわかっているようなのだ。
見ていると頻繁にオトーサンが後ろにいるかどうか、付いてきているかを確認するように立ち止まり振り返り、時にはお座りをしてオトーサンの近づくの待ち、少し戻ってオトーサンに近づくような仕草を見せる。そんな時のラテの表情はとてもキラキラした笑顔なのだ。
その顔を見るとオトーサンは思わず笑顔を返そうになるのをグッと押さえ、相変わらず不機嫌を装いラテの後を追うことに...。なぜなら機嫌の良いオトーサンだと、ラテは気にしてくれないからだ(爆)。
変な飼い主と変なワンコの戦いは続く…。


FMACCG : 談話室【62】1998年6月30日〜 1998年8月28日

Twentieth Anniversary Macintoshの初期購入者にとアップルジャパンから記念品が届いた。またお台場のフジテレビに招待され、私の会社が5年ほどかけて開発を続けた報道用レポートシステム...というべき “PEN” が実際に使われている所を見学させていただいた。ニュース番組に実際に使われているところはやはり圧巻だった。


FMACCG : 談話室【62】1998年6月30日~ 1998年8月28日

242/491 SDI00116 松田 純一    私の生まれた年月日の新聞記事
(14) 98/06/30 23:28 コメント数:2

昨日、帰社の途中の新宿駅で「あなたの生まれた日の新聞を...」という
看板が目に入りました。よくこの駅でもやっていましたが今日は並んで
いる人がいなかったこともあり、630円出してお願いしてみました(^_^;)。
一面が315円なのですが、政治経済面といわゆる三面というやつの両面
で630円ということに...。

FMACCG62_02.jpg

※1948年6月3日の朝日新聞一面一部【クリックで拡大】


驚いたのはコンピュータに入力されているのを検索して....と思っていたら
酷い(笑)アナログ検索だったこと。キャビネットからフィルムを探し出し
てビューアーにかけてコピーするという方法。何か待ってて笑ってしまい
ました(^_^;)。

ところで昭和○○年6月3日の朝日新聞の記事ですが、昨今と同じ様な記事
...例えば「増加する少年犯罪~警視庁も検挙主義で」というタイトルの物
があるかと思うと「村長がデンプン横流し」とか「配給~砂糖とモチ米」
というようなまだ戦後の混乱期を脱していない時代を感じさせる記事も目
につきます(^_^;)。
また既に「天声人語」が始まっていることも知りました。それから段組の
小さな広告も面白いですね。

映画の広告ですが「青春一座」と書いてあるので何だろうと見たら、ジュ
ディ・ガーランドとミッキー・ルーコイ主演の確かミュージカルでした。
それから伊勢丹の広告に昔自宅にあった氷式の冷蔵庫の絵があります(笑)。
また懐かしい、「シッカロール」、「ヨット鉛筆」などという広告があり
ましたが究極?は「ペニシリン」の広告。当時は薬局で売っていましたか
らね(^_^;)。

後、目に付いたのは「国語審議会で字体整理」という記事。新字体の主な
もの...という一例に「乗、亜、仏、仮、伝、偽、価、児....」等々が載って
います。

一面の政治からみの記事は相変わらずといった感じで「個人献金あり得ず」
とあり、政治家個人に献金があったのでは...という記事。献金したのは今で
もよく名が知られているゼネコン各社などなど。
私たちの最大の不幸は、学習機能がないことなのでは(笑)。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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244/491 SDI00116 松田 純一    スパルタカス予約購入ユーザー向プレゼントとは?
(14) 98/07/01 19:31 コメント数:2

アップル・プラチナDM事務局から約束通り荷物が届きました(^_^)。
約25×22×12cm、重さ...何キロだろうか、かなり重くNew Power
Bookより確実に重い段ボール箱が佐川急便で届けられました。5Kg
近くあるかも知れません。
箱を開けると梱包材に包まれた黒い箱が入っており、その中に問題の
品がありました。勿論? 黒い箱の蓋中央には白いアップルロゴが輝
いていますが...。

やはりHOYAクリスタルで作ったアップルマークでした!!! それとアッ
プルロゴとAppleの文字がある銀色の金属プレートも入っています。

FMACCG62_01.jpg

※アップル・プラチナDM事務局から届いたクリスタルとプレート。なお掛け時計はプレゼントには関係ない


クリスタルは約厚さが5.5cm、そして縦横共に16cmほどの固まりの
中央に大きめのアップルロゴがくり抜かれている感じ。ですが向こう
側には突き抜けていません。3cmほどでしょうか...。

で、これどうするの?と聞かれるとなかなかに難しいけど(笑)、スパル
タカスの横に置いておくと確かにかっこいい(^_^)/
タバコを吸う人は横に寝かせて灰皿にすると豪華かも知れません(笑)。
まあ、一時はPowerBookかiMacか、はてまたもう一台スパルタカス
かと考えた時もありましたが、ありがたく気持ちをいただいておきた
いと思います(^_^)。

箱の中にはHOYAクリスタル製品の取り扱い上の注意という黒くて小さ
な印刷物と一緒にほぼ同じ大きさで黒い小さな紙が同梱されていました。
その中央には...「Thank you (again)」という文字とその下にニコニコ
マックが添えられています。
さて、これを受け取った他の人たちの反応はいかに...(^_^;) 。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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246/491 SDI00116 松田 純一    RE:私の生まれた年月日の新聞記事
(14) 98/07/01 21:28 245へのコメント コメント数:1

Zakさん...(^_^;)

>>...13日の金曜日の仏滅の三隣亡...

もう、人生なんにも怖くない...って感じですね(笑)。

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251/491 SDI00116 松田 純一    RE: スパルタカス予約購入ユーザー向プレゼントとは
(14) 98/07/02 20:06 250へのコメント コメント数:2

AKITANIさん、届きましたね。

>>あんまし嬉しくないです。(^^);
>>本当は灰皿なのでしょうが、なんか使いにくそうです。

嬉しくない...のはともかく、これ灰皿ではないと思いますよ(^_^;)。
ただこのクリスタルブロックは灰皿としての受注用の製品のような
気はしますが...。

ま、スパルタカスを予約購入する人は諦めも良いということで(笑)。
だけどいまだにこのプレゼントの真意がアップルから伝わってこない
気が私はします。高い買い物をさせたから...という意味ならもっと
ストレートに言うべきだしねぇ。
反面高い買い物をさせたからということでこのクリスタルじゃあ火に
油を注ぐような気もするし(^_^;)。しかしどう考えたってこの品は
「高い買い物をさせたユーザー殿に敬意を表して心ばかりの品を」と
いうことですよね。

私はどうという品なら(これがそうだとは言いませんが^^;)ジョブズ
直筆の「悪かったな!」の書状の方がストレートだと思うけど(笑)。

>>Think Different の部分壊しませんでしたか?

壊しました(^_^;)。絶対何か入っていると思うもの!

あっ、話を元に戻しますが...言いたいことは「同じ金を使うならもっ
と上手に使う方法があるのではないか」ということをいいたいんです。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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256/491 SDI00116 松田 純一    スパルタカスの生産ナンバーを知るスタック!
(14) 98/07/04 15:46 コメント数:1

え~っ...どうでもよい部類の話題でしょうが、お付き合いをひとつ(^_^;)。

12,000台が生産された後にその金型が壊されたとされているTwentieth
Anniversary Macintosh(以下TAM)ですが、そのロットナンバーを解析
してその生産された週と何台目のマシンかを確認できるハイパーカードスタ
ックが下記にあります。

http://www.octa4.net.au/travis/right/apple/apple.html

早速私のTAMを調べてみたら、1997年の第32週目に生産された368号機と
いうことが分かりました(^_^)。
かなり初期のマシンのようです(^_^;)。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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258/491 SDI00116 松田 純一    RE:スパルタカスの生産ナンバーを知るスタック!
(14) 98/07/05 11:06 257へのコメント コメント数:2

RELHAMさん、こんにちは(^_^)。

そのTwentieth Anniversary Macintosh(以下TAM)ですが、いまでは30万円
台ですからねぇ...(^_^;)。理屈はともかく、クリスタルの置物をもらっ
た程度ではなかなか気持ちがおさまりません(笑)。

>>将来この金型もTAMと一緒に同じ様な感じで展覧会にでも展示されたら結構
>>「絵になる」かも知れないですね(^^)。

そうですよね。コンピュータ博物館なんかには必須のアイテムかも(^_^)。

それはそうと、私のTAMは368号機...ということは初期生産分のほとんどは
日本に送られたのかも知れません。もっともサンフランシスコのExpoでケー
スに入ったTAMを見た時から「この価格では米国では売れないだろうな」と
思っていましたけど...(^_^;)。

その調子でiMacも日本にまず大量に入荷して欲しいものです(^_^)。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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263/491 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:スパルタカスの生産ナンバーを知るスタック!
(14) 98/07/06 08:50 260へのコメント

RELHAMさん

>>ってことは、松田さんのところにやってきたプレミアムグッズって、「やっ
>>ぱり日本人って、プレミアムに弱いのよねぇ~」というジョブズのメッセージ
>>なのでは(^^;)。

プレミアムには確かに弱いんですかねぇ(笑)。
しかしジョブズが選んだなら、灰皿もどきのクリスタルにはならないだろうに...
ということには確証が持てますけど(^_^;)。

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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264/491 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:スパルタカス予約購入ユーザー向プレゼント
(14) 98/07/06 08:56 262へのコメント コメント数:1

夢姫さん、おはようございます。

>>まったくもったいない...

もったいのは、クリスタル? それとも幻のバッヂ(笑)。

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271/491 SDI00116 松田 純一    音声認識とIBMのViaVoice GOLDについて
(14) 98/07/12 12:48 コメント数:2

音声認識の話をば...ひとつ。

長文ですのでご注意を...。

当社の製品のひとつにご好評をいただいております「AgentMaker」という
製品があります。これはAppleのSpeechRecognitionすなわち音声認識技
術をサポートしたもので本場アメリカでもまだこの種の製品はないようです。
音声で特定のアプリを起動・終了させたりインターネットサーフィンをした
りという実用面があると共に、エージェントとよぶキャラクタと擬似的な会
話を楽しめることをめざしたものです。
昨年リリース後、多くの反響をいただき97年度に最もマックらしいアプリケ
ーションだという評価をいただきMac Fan MVP '97にも選ばれました。

さてこの「AgentMaker」リリース後、いろいろな場で音声認識自体の可能
性や製品の可能性、そしてIBM社が開発し同社のパソコンに搭載しているとい
う音声認識技術を実用化したというディクテーション技術との比較面で質問を
いただくケースが多くなりました。
自社製品あるいはAppleの音声認識システムに関してはサポートができても
当然のことながらIBM社が開発し1993年に登場させたVoiceTypeあるいは
現在TVでのCMもやっているViaVoiceというソフトウェアについてじっくり
手にして調べるチャンスがないためお答えできないこともありました。
何しろViaVoiceはWindows専用のアプリですから...(^_^;) 。

良い意味で好奇心旺盛の私は(?)マックのG3機にSoftWindowsやVirtual PC
を走らせ、その上でViaVoiceが動作するのでは...という一抹の希望の元にそ
のViaVoiceを購入して試しましたが音声入力部分でどうも旨くいかずに断念
せざるを得ないでいました。

そんな折り、女房が仕事の都合でWindowsマシンが欲しいと言いだしたので
(女房専用のPerforma5420にもVirtual PCを試しましたがやはりこの機種
ではスピード的には満足できなかったようです)、これ幸いとViaVoiceが間
違いなく動作するIBMのThinkPad 535Xを購入させることに成功しました(笑)。

早速私がやったのは女房用のOffice97のインストールと共にViaVoiceをイ
ンストールし、そのディクテーションシステムを検証すること(笑)。

FMACCG62_03.jpg

※IBM ViaVoice取扱説明書表紙


このシステムは専用のハンドセット(というかマイクロフォン)が必要なこと
や認識率を高めるためにはエンロールとよぶ利用者自身による事前の発声準備
などが必要ですがその認識率は確かに実用レベルに達していると思います。
自然な話し方で90%以上の認識率が期待できるという売り込みは間違いではな
いようです。確かに面白いです!
付属しているViaVoice専用のワープロで多くのテストをしました。手近にあ
る新聞記事、音楽・科学・芸術・コンピュータ・幻想文学・デザインなどなど
いろいろな分野の書籍などの一部分を読み、ワープロ上にテキスト化すること
を試みました。結果は新聞などの一般用語が多いケースではほぼ修正を必要と
しないほど正確に入力する反面、専門分野にかたよった内容になると俄然認識
率は落ちてきます。
これは当然のことで、用意されている42,000語の辞書に含まれていないものは
利用者が追加しなければ実用にはなりません。

私が使用前に一番興味を持っていた点は「入力中に同音異義語の選択はどのよ
うにするのだろうか」という事でした。答えは同音異義語選択はしないという
ことですが、文法解析と一種の先読みテクノロジーによりその場に相応しいと
思われる語を選択していくというシステムのようです。

あれこれと楽しみながらテストをしましたが現時点で次のような認識を私とし
ては持ちました。

1)付属のノイズ消去機能付きのマイクロフォンを必要とする点は実際には仕
  方がないものの不便である。またマイクと口の距離や位置に関しても微妙
  に認識率に関係してくる。
2)環境がよければ実利用可能な認識率を持っていることは確か。しかし本当
  の意味での実用化にはまだまだ解決しなければならない点が多いこともわ
  かりました。
  いかに認識率がよくても先の同音異義語の問題を含め、間違いとはいえな
  くても結果として多々ディクテーションの結果を修正しなければならない
  ことは現実。しかし問題はこのテキスト編集に音声認識システムが使えず
  あくまでポインティングデバイスのお世話になり、修正個所をひとつひと
  つキーボードと音声を入力するなどして学習機能を高め、直していくので
  は、例えばハンディキャップを持つ方々自身で終わりまでご自分で文章を
  完成させるのはほとんど不可能であること。
3)音声認識システムの実利用として確かにディクテーションは魅力のある分
  野ではあるが、さらに認識率が向上したからといって即100%実用になる
  のかという点にはまだ疑問が残る。
  まず一般的に話し手の問題を考慮に入れていない点は変。
  現実として例えば訓練されたアナウンサーのような人が使ったらたぶんそ
  の認識率はかなり高いことが期待される。反面、私たち自身が日常いかに
  不明瞭な発音を使っているかが実際にViaVoiceを使ってみて分かった。
  語尾が不明瞭、単語レベルでも「口が回っていない...(笑)」ことに多く気が
  ついた次第(^_^;)。同音異義語も適切な発音になっていないことも私自身
  反省されられました。
  またキーボードが不慣れだから...という程度のためにこの種のシステムを
  使うというのはどうも説得力に欠け、現実的ではないように思えてなりま
  せん。

  私自身の希望はこれを使い、口述筆記ができないか?ということでした。
  やり方にもよりますが、このViaVoiceでは手元にある文章を読む...とい
  うのには問題がなくても、考えながらの入力は問題が多く結果として誤認
  識が目立ち使い物になりません。
  こう書くと「おまえのやり方が悪いのだ、ちゃんと頭の中で言葉を整理し
  てから声に出せ!」というお叱りをいただくことになるかも知れません。
  確かに理屈はその通りですが、何のためのディクテーションなのか? と
  考えるとき、ヘッドセット利用はともかく寝ころびながらでもテレビを見
  ながらでも、煎餅を囓りながらでも原稿書きができたらいいな...(^_^;)と
  いう点をクリアしたいのは人情でしょう(笑)。
  「え~...」「う~んと」「...それから、なんだな...」などいう独り言は厳禁
  なだけでなく、それが意味不明な文章になっては後から自分が何て言いた
  かったのか...も思い出せない結果となってしまいます。
  Mac Fan誌連載のエッセイをこれで書いてみようと挑戦をしてみましたが
  武運つたなく結果はさんざんなものになってしまいました(笑)。

4)エンロールを施した利用者以外でも使えるということになっていますが現
  実には"使える"ものの、"やはり認識率はかなり落ちる"というのが現実。

まだまだ書きたいことは多々ありますが、そろそろ話をはしょって先を急ぎま
す。
この種の音声認識技術の一番の面白さはディクテーションというより、当社が
一端を製品化しているコンピュータとの会話、コンピュータへの指示、そして
エンタテインメント系の利用をより際立たせるための技術として応用することも
重要な気がしました。

勿論こうしたことを実用化レベルに高めるためには認識率のよりよい向上や使
い勝手の向上が不可欠でありViaVoiceのような研究が重要なことは当然のこ
とです。
アップルには残念ながら中国語しかディクテーションシステムはなく、後は英
語版を含むSpeechRecognitionテクノロジーしかありません。日本語のSpeech
Recognitionさえ無いのは日本のユーザーとして歯がゆい感じがしま
すがMac OS 8.5から搭載されることえりには今までなかった漢字仮名交じり文
を解析するエンジンが付属するとのこと。
確かにディクテーションを含む日本語の音声認識技術に関してはAppleはまだ
まだ努力をしなければなりませんし、現時点ではIBMのViaVoiceに匹敵する
能力は持っていません。しかしこれまでご紹介した内容から垣間見ていただけ
ると思いますが、AppleのSpeechRecognition技術もなかなか良いものを持っ
ていることも確かです。

要はこうした技術を我々ユーザーにとって一番面白くそして使い勝手のよい生
活技術として提供するにはどうしたら良いか? という点がより重要視されなけ
ればならないのではないか...という事にあらためて思い至りました。

そんな折り、オリンパス社からこのViaVoiceを使ったボイスレコーダーが発
売されましたね。この製品はボイスレコーダーとしての音声メモだけでなく
録音した音声をテープ起こしよろしく、テキスト化しパソコンで利用できると
いう製品とのことです。オリンパス社のサイトのQ&AによればViaVoice Gold
(私が使っているパソコンによるもの)と比較すると3%程度認識率が落ちると書
かれていましたが、こうした製品が登場してくる時代になったことは素敵です。
もしいち早くこの製品をお使いになった方がいらっしゃいましたら、その実用性
をお聞かせくださいませ(^_^)。

弊社の音声認識サポートアプリケーション「AgentMaker」もこうした点をふ
まえてより楽しんでいただける製品とするべく現在Version2.0に向けて研究・
開発をしておりますので引き続きご支援、ご愛顧のほどよろしくお願いいたし
ます。

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281/491 SDI00116 松田 純一    RE:衣替え
(14) 98/07/21 22:05 280へのコメント コメント数:1

有田さん、こんにちは。

某コーシングラフィックシステムズのサイトは7月18日に確かに
衣替え.....いや、リューアルしました(^_^)。より軽く見てい
ただけるようにとの配慮です。

>>先週愛媛の無農薬ミカン生産者から...

もしかしたら有田さん、Webのトップページの黄色い円を見て
ミカンを思い出したんですか(笑)。違うかな...(^_^;)。

今日札幌から家族と帰って来た所なんですが、こっちの方が少
し日中は涼しいくらい...。避暑に行ったのにねぇ。

やはり全国的に天候不順なのでしょうか。

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283/491 SDI00116 松田 純一    RE:衣替え
(14) 98/07/22 07:50 282へのコメント

有田さん

>> 要するに夏っぽくないのです。

ホントですね(^_^;)。
私がいた間の札幌は、日中かなり日差しが強かったこともあって
泳ぎに出た若者が多かったようです。
小樽方面に向かう電車はその手の人たちがかなりいたし、海岸線
のわずかな砂浜や岩場には多くの海水浴客がいました。ただしあ
ちらこちらでは、赤潮っていうのかな...海水が錆びいろで覆われ
ていて気の毒でした。

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285/491 SDI00116 松田 純一    昨日今日の秋葉原雑感
(14) 98/07/25 16:19

すでにお知らせいたしましたが昨日(24日)から明日(26日)までの三日間
秋葉原のLAOX Mac館三階で弊社札幌支店の山本がWonderCube2.0
の店頭デモを行っています(^_^)。
そんなわけで昨日および本日午前中から昼過ぎまで秋葉原を回ってみまし
た。一時は新宿へも出向きヨドバシカメラなどものぞいてみました。

実は25日の今日はWindows98の発売日なんですね。
昨日などはショップによっては「発売まであと8時間」とかいうボードを
一時間毎に取り替えてカウントダウンをしていましたが全然盛り上がった
様子は見られませんでした(笑)。

各店頭には確かにパッケージが山積みしていますが95登場時のようなフィ
ーバーぶりはまったく感じられません。しかし相変わらずテレビのニュー
スでは25日午前0時に発売開始を待ちきれずに店頭に並んでいたという顧
客の映像を紹介していましたが、ここでも95とはその混雑ぶりはまったく
違っていました(^_^;)。
たださすがに今日は土曜日ということもあってか昼ともなると秋葉原の街
はかなり混雑し活気を帯びていましたけど...。

我が家にも女房用のWindowsマシンがあり(IBM製ThinkPad535x)95が
インストールされていますがWindows98は当分必要ないようです(^_^;)。

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289/491 SDI00116 松田 純一    RE:ああ、あの黄色いジャケットは....
(14) 98/08/01 11:32 288へのコメント コメント数:1

Zakさんこんにちは

ツールドフランスですが、棄権者・逮捕者そして事情聴取者がメチャ
多く競技になっていないという状況のようですね(^_^;)。

なんでこんなふうになってしまったのでしょうか?

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294/491 SDI00116 松田 純一    戸田橋の花火アルバム登録
(14) 98/08/02 14:14

昨日(8月1日)は戸田橋の花火大会でした。女房と一緒に北区の荒川土手
沿いに住んでいる実家に出向き、そのベランダから花火を撮影してみま
した(^_^)。
どうもその間に生い茂っている木々が邪魔して下の方の一番派手な演出
が見れなかったのですが、高く上がった花火はそれは美しいものでした。

こうした撮影にはCCDのデジカメは適していますね(^_^)。

富士のDS-300を望遠いっぱいにして撮影したものをキューティアルバム
でデジタルアルバム化し当データライブラリ#7の「自社製品による作
品データライブラリ-2」に登録しました。
花火を観れなかった人、気晴らしにどうぞ(笑)。

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300/491 SDI00116 松田 純一    フジテレビのPENシステム
(14) 98/08/06 08:42 コメント数:1

昨日は村松と二人でお台場のフジテレビに行ってきました。といっても
イベントなどの見学とか夕涼みではありません(^_^)。
ここ5年くらいになりますが、私共が開発し続けている報道用レポート
システム...というべきPENというシステムが実際に使われている所を見
学させていただきに行きました。
このPENシステムは弊社の縦書き原稿用紙ワープロ「たまづさ」を核にし
てフジテレビの依頼で開発を続けてきたものです。

海外・国内を問わず取材をされる記者の方々が持参するPowerBookにはこ
のPENがインストールされ、それで原稿を入力してセンターに通信で送っ
たりFAXで送ったりする。センターではそれをタイムテーブルに合わせて
編集したり赤を入れたりと手直しし、最終的にプリンタ出力された縦書き
原稿はキャスターとかアナウンサーの読み原稿となります。

この一種の報道用ワープロは単に文字が入力できるだけでなく例えば現
在2台目のカメラで撮っている...とか、ここでコマーシャルが入るなど
というさまざまな指示やポイントがマウスひとつでアイコン入力する事
などもできるユニークなものです。

実際にフジテレビの3時50分から報道されたニュース枠にどのようにPEN
が使われているかを見ましたがなかなか感動ものでした(^_^)。
プロデューサーなどをはじめそれぞれの係が同じPENシステムからプリン
トしたものを手に持ってあれこれ連携プレーをしている様はインパクト
がありました。

そしていくつかのカテゴリーに色分けされたデスクの上に置かれた多くの
Macintoshの画面に一見「たまづさ」に似たPENの画面が表示され実際に
それに向かって原稿を入力している多くの人達がいることをこの目で確認
できました。

フジテレビのニュースには弊社の開発したこうしたシステムが使われてい
ることを考えながら一度画面をご覧いただくのも面白いかも知れません。

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307/491 SDI00116 松田 純一    RE:銀行とMacOS
(14) 98/08/08 08:58 304へのコメント コメント数:1

えりりん(^_^)

経理屋の発想ですが...(笑)。
その総合振込・給与振込・住民税支払・都度指定振込などなどを便利に
使ってきたファームバンキングの専用マシンですが、あくまで上記のよ
うな銀行口座から資金を移動させるための端末ですよね。
で、あさひBKのそれは知りませんがその口座移動と現実にえりりんとこ
の経理事務や会計事務とどのようにつながって...つなげているのかな。

ちょっとハズシテいるかも知れませんが(^_^;)BK端末が単なる口座振替
の為の機器だけならパソコンでなくても安価な専用BK端末で済みますよ
ね。
それともあさひ銀行の端末は今も他の銀行でも使っている電話機型端末
では大した機能が使えず、パソコンでないとフル機能が使えない...と
いう代物なのでしょうか?

それはともかく、私もあらためてマシンを買うならC案だな。
女房の関係でここのところVirtual PCやSoftWindows95をG3マシンに入れ
てテストをしましたがG3なら例えばOffice97あたりでも使えますよ(^_^)。

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316/491 SDI00116 松田 純一    RE:見た買った
(14) 98/08/09 16:03 311へのコメント コメント数:1

有田さん、New PowerBook G3 GETですかぁ(^_^)。

>>しかし、売れるものを出荷できない理由は何でしょうね?

やはり部品不足でしょうね。

それはともかく普通に考えたらG3 PowerBookなどの売れる製品がなぜい
つも不足するのか?とホント思いますよね。あれば売れるのに!!??
しかし、不足するぐらいにわざと入荷調整をしているのではないかと勘
ぐりたくなりほどいつものことですね(^_^;)。

もしかしたらJapanとして、在庫が余ってしまうよりは顧客に迷惑かけて
もバックオーダーのままにしておいた方が成績が上がるのかしら(^_^;)。

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318/491 SDI00116 松田 純一    RE:見た買った
(14) 98/08/09 22:22 317へのコメント

有田さん

>>結局250/13で松田さんと同じ選択になってしまいました。

私は一番よい選択ではないかと自負しておりますけど(笑)。
いやあ、ホントこのG3/250 PowerBookはいいですよ! 残念ながら
あまり時間がなくてまともな使い方をしてやれないのですが(^_^;)
重いのだけを別にすれば文句のつけようがないというくらいに実用
的なマシンだと思います。

実をいうと私にとってiMacとて、このNew PowerBook G3/250の前に
は陰が薄くなります(^_^)。ホント!

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324/491 SDI00116 松田 純一    RE:RE^5:銀行とMacOS
(14) 98/08/10 23:05 321へのコメント

堀さん

>>ちなみにVirtual PCやSoftWindowsでIEからInternet接続してWEBを見ること
>>自体はできるんかいな?

少なくとも私のG3マシンにVirtual PC入れたときに試しにIEでWebを覗いてみま
したがまったく問題なくできましたよ(^_^)。
ただしISDNでMN-128SOHOを使った環境ですがこれだといわゆる元環境がすでに
できている理屈だからでしょうか、ろくにIEの設定もなにもしない内にダブル
クリックだけで接続してしまったわけ...(^_^)。ラクチンでしたよ。

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332/491 SDI00116 松田 純一    RE:今年の懐メロ
(14) 98/08/12 11:21 331へのコメント

銀行の端末機ですが、面白い(失礼)話しを聞きました。
現在のWindows用のもので埋め尽くされているというのが、えりりん
のお話の中にありましたね。で、聞いたところによると現在販売及び
サポートしている顧客側に設置するこの種の機器はすべてWindows95
用なんですって。
笑ってしまうのはご承知のように98が発売されたため当然のことです
が店頭にはWindows95は無いとのこと。しかし現在も新しい顧客を増や
すために奔走している銀行としては新しい取引先にこのシステムを導
入してもらおうとしてもWindows95がなく、98プリインストールされ
ているだけ...という事実があるわけです。

銀行側のシステムはまだ98用には直されていないため、どうしても
Windows95が必要となり、あちらこちらに手配してWindows95を入手
するため大変な苦労をしているそうです(笑)。

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344/491 SDI00116 松田 純一    RE:極大タイトル「松田純一」
(14) 98/08/19 16:20 340へのコメント

呼びました? (笑)。

まあ、あの手の記事はなかなか難しいですね。それでもMACLIFEはゲラ
を見せていただける約束だったのでウソは書いてません。ただし問題
はニュアンスというか...(^_^;)。
ああいう記事は出てしまうと一人歩きしてしまうケースが多いですか
らね。

編集部の方いわく、「連載にします」とのことでしたが、二回目はど
なたになるのだろうか(笑)。

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363/491 SDI00116 松田 純一    明日iMac発売開始
(14) 98/08/28 10:09 コメント数:2

いよいよ明日29日はiMacの発売日ですね。
東京では、ラフォーレミュージアム六本木でiMac Lanch Eventという
のが開催され、北海道から九州までの数カ所の販売店などを衛星中継
でつなぐイベントとなるようです。
ただしラフォーレミュージアム六本木でのイベントは正式な招待状が
ないと入れませんのであしからず(^_^;)。

で、私共もiMacを支援するデベロッパーとしてこのイベントに参加し
私めが新製品「CutieMascot++」のデモをすることになっています。
さらにその日のために放映されるプロモーションビデオにも参加する
ため先日はアップルまで出向き、撮影をしてきました(^_^;)。



このビデオはアメリカでのリリース時にいくつかのデベロッパーが
自社製品をiMacの発売に際してリズミカルに紹介するというものの
日本版だそうです。

※詳しくはこちらをご参照ください。

ただ台風の影響か、天気がどうも心配な状況ですが、是非iMac販売の
明日がハッピーな一日となりますように祈りましょう!
何人の方が当日iMacを入手できるのでしょうか(^_^)。

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365/491 SDI00116 松田 純一    RE:明日iMac発売開始
(14) 98/08/28 23:27 364へのコメント

Neonさん(^_^)

>>値段が値段なんで気を引き締めておかないと手出そうで危険 :-p

値段が値段だし、性能も性能だから気を引き締めても手がでそうで
すね(笑)。
確かにこれまでにない盛り上がりを感じさせるiMacですが、どのよ
うなスタートを切りますか...(^_^)。テレビのコマーシャルも目立
つようになりました!!

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SKOSHING SYSOP 松田純一
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マグニチュード7の地震と緊急地震速報が! しかし幸い揺れず

今日、Macに向かっていた午後4時56分頃に常に腰に下げているiPhone 5がけたたましく鳴った。その音は緊急地震速報と別途インストールしてあるアプリ「ゆれくる」の警報音だった。


取り急ぎ立ち上がりながら画面を見ると30秒ほど後に震度4程度の揺れがくるというもので震源地は奈良県地方。一瞬凍り付いたのは最大震度が7という表示だったこと…。

iPhoneshake.jpg

※気象庁からの緊急速報が1回と「ゆれくる」からの警報が立て続けに2回あった


ほんの一瞬、大仏殿や興福寺の五重塔などが頭をよぎった…いや本当である(笑)。
ともかくあの3月11日の悪夢再びか、と慌てて階下に駆け下り愛犬を呼び首輪にリードを付け、少々重い非常用持出リュックを背負って玄関のドアを開けていつでも飛び出せるように身構えた。

結果はご承知のようにどうやら誤報のようだが、TwitterのTLに早速多くの方々がツイートされているとおり誤報で良かったし、誤報に恐れず警報は早めに出すべきだという意見には賛成である。文字通り速報がなくていきなり揺れるより、速報あっても揺れない方がいいに決まっているしいざという時に機能しない緊急地震速報では困るからだ。

しかし緊急地震速報を聞いてから前記したようにドアの前に立つまでは約30秒ほどだったことを考えると我ながら緊急時の行動はまずまずだったかな…と思うし、皮肉でなく良い訓練となった。

フォーカル、ジュエリーのようなデザインの女性向けヘッドホン発売

フォーカルポイント株式会社は8月8日、米FRENDS社のジュエリーのようにエレガントなデザインの女性向けヘッドホン「FRENDS TAYLOR GOLD」「FRENDS LAYLA GOLD」など3製品を直営オンラインストアにて数量限定で販売すると発表。


【FRENDS TAYLOR GOLD】
FRENDS TAYLOR GOLDは、本革素材とゴールドコーティングを施したジュエリーのようにエレガントなデザインの女性向けオーバーイヤーヘッドホン。イヤーパッドとヘッドバンド部分には清潔感のあるホワイトの本革を使用しているほか、ハウジング部分にはゴールドコーティングを施しており高級感あふれるデザインに仕上がっている。

TAYLORGOLD.jpg

[主な特徴]
・ジュエリーのようにエレガントなデザイン
・イヤーパッドとヘッドバンド部分に本革素材を使用
・ハウジング部分はゴールドコーティング
・ソフトタッチのファブリックケーブル
・アップルのライセンス認証プログラムを取得したマイク付き3ボタンリモコン搭載
・形状記憶のイヤークッションを採用
・豊かなサウンドを奏でるプレミアム40mmドライバ
・ジッパー付きのキャリングケースが付属

[同梱品]
FRENDS TAYLOR GOLD 本体
キャリングケース

[製品仕様]
重さ:約171g
ケーブル:マイク付き3ボタンリモコンケーブル(約120cm)

[対応モデル]
iPhone
iPad
iPod
スマートフォン
携帯音楽プレーヤーなど

価格はオンライン限定特価:17,700円(税込)。

FRENDS TAYLOR GOLD
FRENDS LAYLA GOLD
FRENDS ELLA GOLD

「大塚国際美術館」ひとり旅 (8) 〜バロック期から近代に至る馴染みの作品たち

バロックには少々飽きたので近代作品が展示されているコーナーへ足を向けるが、まず絵とはいえその強い視線に足止めされたのがエリザベート=ルイーズという女流画家作の「画家と娘」という作品だった。


「画家と娘」だが愛らしい娘を両手で抱き、幸せそうな表情を見せるのは画家本人の自画像とのことだ。解説によれば後に彼女はその娘を亡くし、孤独な晩年を送ったという。1枚の絵に悲喜劇の物語が封じ込められている…というか、それが絵画というものの本質なのかも知れない...。

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※エリザベート=ルイーズ作「画家と娘」


その後「ポンパドゥール夫人の肖像」を眺めつつ魅力的な裸婦像が続く…。
私にとってのピカイチの裸婦像はアングルの「泉」だろうか。美術の教科書などにも多々登場したこの裸婦像はまだまだ女性のヌードを見慣れていなかった少年時代の私に大きな衝撃を与えた(笑)。それは人工的で彫像のような冷たい存在でありつつ、どこかなまめかしさを感じる作品だが、アングル自身にとっても生涯をかけて追求し続けた女性美の極致であるという。

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※アングル作「泉」


また同じくアングルの「グランド・オダリスク」や「ヴァルパンソンの浴女」といった女性の背中を強調する作品が続く。そしてドラクロアの「民衆を導く自由の女神」あたりで急激に空腹を感じた。

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※アングル作「グランド・オダリスク」(上)とドラクロア作「民衆を導く自由の女神」(下)


そういえばすでに昼時だし今回の旅行には1階にあるレストランの食事が付いていることもあり、混まないうちに昼を済ませてしまおうと鑑賞を中断して「レストランガーデン」に入った。

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※レストランガーデン


想像するにランチメニューのうちから一品選べるのだろうと気楽に考えていたが、案内されたテーブルに出されたメニューと係の人の説明によれば「今月のガーデンランチ」というメニュー一品だという…。
大塚国際美術館開館15周年を記念し、15種類の食材のエッセンスを使ったメニューで、若鶏のもも肉を白ワインとニンニクでマリネし、ソースはトマトとタマネギをコトコト煮込んでまろやかなブラウンソースに仕上げてあるという。そして季節野菜で彩りを添えた期間限定のメニューであり、そう…パンとライスとを選ぶことができるがドリンクは付いていないという。

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※「今月のガーデンランチ」を食す


好き嫌いの多い私としては意外な展開だったが、これも縁だと決められたメニューにオプションでコーヒーを注文した。
幸いといっては申し訳ないが出された料理は大変美味しかった事を記しておきたい。
なお食事をしながら室外に続く管理された芝生に覆われた庭園を眺めつつ一息入れた私は再び展示フロアーに向かったが、すでに些か足腰にきていることは明らかだった。しかし何とか納得いくまで回ってみたいと重い足取りを意識しつつB1に戻った。

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※レストランからも展望できる1階の庭園


B1の近代コーナーでは旧知の作品が目白押しだった。モナリザと同じポーズが印象的なロコーの「真珠の女」、マネ「笛を吹く少年」、ドガ「エトワール」そして「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」を始めとするルノワール作品も多々展示されている。

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※上からロコー作「真珠の女」、「笛を吹く少年」などが展示されているマネの一郭、そしてドガ作「エトワール」


続いて印象派の作品たち、例えばモネ「ロンドンの国会議事堂」や「日傘の女」、「睡蓮」といった作品。そして点描写で有名なスーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」たちを眺めながらミレーの「晩鐘」や「落ち穂拾い」にあらためて心を洗われる思いをする。

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※モネ作「ロンドンの国会議事堂」と「日傘の女」(上・中)およびスーラ作「グランド・ジャット島の日曜日の午後」


ゴッホは「ヒマワリ」や「自画像」などを堪能したが、ギャラリー14のコーナーではダヴィッド作「皇帝ナポレオン一世と皇后ジョセフィーヌ」という621×979 cmという馬鹿でかい作品に圧倒されつつ、クリムト、モローなどを鑑賞した。

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※上からゴッホ作「自画像」、クリムト作「接吻」、ギュスターヴ・モロー作「オルフェウス」


ふとこれまでの一連の作品とは印象の違う写実的な絵に惹かれて立ち止まった。作者はヒュー・ゴールドウィンという人物で「エデンの園」と題された1900年の作品だ。何よりも印象的なのは公園の一郭で連れの男性に笑みを浮かべる女性の表情がなんとも素晴らしいのだ。

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※ヒュー・ゴールドウィン作「エデンの園」および女性の笑顔の拡大例


この絵の作品名がなぜエデンの園なのかは解説にもあったが、2人は現代のアダムとイヴなのだという。それにしてもこの大塚国際美術館にはそれこそ多くの女性の姿…顔かたちが描かれた作品があるものの、これほど晴れ晴れしくも美しい笑顔は他に見たことがないほど印象的なものだった。
ふと男性が傘を持っていることに気がついた。雨が上がったばかりの公園、そしてまだ日が射している...と意識した瞬間、私の耳には "ちあきなおみ" の歌う「黄昏のビギン」が流れてきたのだった。

その余韻を楽しみながら最後にムンクの「叫び」などを眺めつつ現代作品のある1階へと向かった。

OtsukaMuseum_H_24.jpg

※ムンク作「叫び」


つづく

大塚国際美術館

DynaMacに見るMacの日本語化奮戦記

過日は「Apple日本上陸におけるキヤノン販売の英断を考察する」と題した記事を載せ、日本においてキヤノン販売がApple製品を扱うことになった経緯をご覧いただいた。今回はより局所的なテーマだが「DynaMac」を含む当時の日本語化への壁と意欲について考察してみたい。


最初に申し上げると、私は1985年8月20日にキヤノン販売から発売された「DynaMac」は買わなかった。それは後の漢字TalkのようにOS側でサポートしたシステムではなかったため漢字が使えるソフトが限られていたからだ...。
「DynaMac」はMacintoshの総代理店であったキヤノン販売がMac 512Kの基盤に独自の漢字ROMを搭載し、日本語化ツール EgBridge (エルゴソフト社開発)と共にセットにして日本語を扱えるようにしたマシンだった。外見からオリジナルMacと違う点はただひとつ、フロントに “DynaMac” のプレートがついていることだ。

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※1985年8月20日、DynaMac発売開始におけるキヤノン販売の新聞広告【クリックで拡大】


この「DynaMac」がAppleの…あるいはMacintoshの歴史において記憶すべき点はAppleがサードパーティにMacの内部を開け、手を加えることを容認したただ一つの例だったからである。後に中古のMac PlusあるいはSEのシステムROMを利用した互換機「OutBound」という例は存在したが、純正の基盤に別途ROMボードを追加したものを契約代理店が販売することを容認した例は他にはない...。

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※ImageWriterと外付フロッピーディスクドライブと共に。DynaMacのフルシステム


そもそもMacの日本語化にスティーブ・ジョブズは反対していた。アップルジャパン社長の福島正也がMacintosh日本語化の必要性をスティーブ・ジョブズに説いたとき、ジョブズは「余計なことをするんじゃない」と言い放ったという。
ジョブズは漢字ROMの搭載やらそのOEM化はAppleの技術を日本人に売り渡すことだと激怒する。さらに日本でMacの販売が思わしくないのは日本語化の問題ではなくアップルジャパンが適切な仕事をしていないからではないか...とも疑った。

しかしMacの弱みはその価格はもとよりだが、やはり日本語化の見通しさえついていないことだった。これでは私らのような好事家はともかく(笑)、ビジネス市場への売り込みはできない。
この頃、アップルジャパンの依頼で電通のアートディレクター鈴木八朗が手がけ、イラストレーターのペーター佐藤が描く水墨画と観音像などを駆使したプロモーションが話題を呼んだが、ユーザーの間では「そんな予算があるなら一日も早く日本語化しろ」という声が日に日に大きくなっていた。

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※イラストレーターのペーター佐藤による観音像広告例


また明らかにMacを意識した類似品まがいのパソコンが登場するに至りスティーブ・ジョブズも重い腰を上げ、お気に入りのジェームス比嘉に「漢字化のプランを作れ」と命じる。

これでMacの日本語化はともかく進む筈だったが、1985年の年明けからジョブズとスカリーの確執が目立つようになり、6月に取締役会はスティーブ・ジョブズの全権限を剥奪するに至る。無論ジョブズがOKを出したMacの日本語化も頓挫し振り出しに戻ってしまった。
反対にキヤノン側では独自のMac日本語化が現実味を帯びてきた…。ビジネスユーザーにMacを売るにはどうしても日本語化が欠かせないからだ。「アップルがやらないなら自分たちでやる」という機運が高まったのである。

1985年6月にはアップルジャパンとキヤノン販売間でキヤノン製の漢字版Macの可能性を協議する場が設けられた。ただしこの場に出席したApple側の人間は後にジェームス比嘉と共に漢字Talkを開発するに至るプログラマーのケン・クルグラーだけだったというからApple本社のやる気の無さに驚くではないか…。
さらにキヤノン販売の滝川精一社長にMacの日本語化を約束したアップルジャパン社長の福島正也はジョブズとの確執に疲れストレスと疲労から視力が極端に落ちたという。そして結局Appleを退社することになるが、滝川精一著「起業家スピリット」によれば1985年のことだと記されている。
ともかく1985年7月には福島正也の後任としてアップルジャパン社長となったロバート・コーリーが出席しキヤノンの販売推進会議が催され「ダイナマック(DynaMac)」と名付けられた日本語版Macの販売計画が発表検討された。
ここで事の進捗を見極めるため、一部情報がはっきりしない部分もあるものの重要事項を時間順でリストアップしてみよう。

 1983年10月6日   キヤノン販売とアップルジャパンの販売提携が報じられ翌日共同記者会見実施
 1984年1月24日   Macintosh 発表
 1984年4月     キヤノン販売がMacの販売を開始
 1984年9月     Macintosh 512K 発表

 1985年       アップルジャパン社長福島正也退職
 1985年3月     Macintosh 512K で動作するイージーワード1.0が完成
 1985年6月     ジョブズが全権を剥奪された会長職に。Appleは従業員1200人一時解雇発表
 1985年6月中旬   アップルジャパンとキヤノン販売間でキヤノン製の漢字版Macの可能性を協議
 1985年7月     キヤノンのDynaMac販売推進会議開催
 1985年8月6日    朝日新聞にDynaMac販売のニュースが掲載
 1985年8月20日   EgBridge同梱のDynaMac発売
 1985年9月17日   スティーブ・ジョブズ辞表提出

 1986年1月     Macintosh Plus発表
 1986年       アップルジャパン社長にアレクサンダー・D・バン・アイック就任


こうして「DynaMac」という世界で最初で最後のローカライズドMacが実現した背景をあらためて俯瞰するとその実現にはキヤノン販売の意欲と強い意志があったのはもとよりだが、スティーブ・ジョブズが不在だったことが事を進める原動力になったと思わざるを得ない。
前記したようにスティーブ・ジョブズは日本語化の重要性に理解を示していなかったしそれらの実現に至る過程ではMacintoshの技術を日本側に真似されるという危惧を持っていたようで、彼がそれまでどおりAppleの舵取りをしていたとすればDynaMacの実現はまず無理だったに違いない。
実際に上記リストをご覧いただければDynaMacが企画され発売に至る時期はスティーブ・ジョブズがApple内で力を失っていた時機と重なる…。

DynaMacの実現の背景にはジョブズの権限剥奪および経営陣の混乱・困惑、本社副社長兼日本担当に就任したマイケル・スピンドラーの存在、そしてアップルジャパン側も福島の後任であるロバート・コーリーがやっと着任したばかりでいわばAppleもアップルジャパンもその根底が揺らいでいた時代であり、極東の小さな国で起こっている改革などに注視する余裕がなかったというのが本当のところではないだろうか。

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※1985年6月24日付、InfoWorld誌にはAppleはジョン・スカリー社長の職権を強化すると共にAppleを改組し、スティーブ・ジョブズを恒常的な職権から外すという記事が載っている。DynaMac実現時期はApple本社が多くの解雇者を出すと共にスティーブ・ジョブズの扱いをどうするかで大きく揺れ動いていた時期だった


アップルジャパンの社長、ロバート・コーリーも当然のことDynaMacに好意的ではなかったが、キヤノン販売の熱意と本社側の曖昧さを受け「キヤノン販売製のダイナマックを歓迎し支持します」といったコメントを出さざるを得なかったのである。
事実キヤノン販売の新聞広告にはアップルジャパン社長ロバート・コーリーのサインと共に歓迎の推奨文が載せられている。とはいえこれでキヤノン側では正式なお墨付きを得たことになった...。

なおDynaMacの販売価格だが大別して2種類の構成があった。まず「DynaMac基本構成システム」としてMacintosh 512K本体及び漢字ROMとEgBridgeをパッケージにしたものが 898,000円。もうひとつは「DynaMacバンドルシステム」として「DynaMac基本構成システム」にイメージライター(ドットインパクト・プリンター)と拡張フロッピードライブが付属する構成が1,098,000円だった。

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※前記新聞広告に含まれるアップルコナンピュータジャパン社長、ロバート・コーリーのサイン


無論ご承知のようにMacの日本語化はMac Plusの登場で実現した漢字Talk 1.0で事実上標準化され、それに伴いDynaMacは短期間で消滅する運命となるが、繰り返すもののサードパーティがオリジナルMacを改変して販売するという唯一の例としてDynaMacはこれからも我々の記憶に残っていくに違いない。

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※漢字Talk 1.0のマニュアル表紙(上とMacPaint上での漢字表示(下)。フォントサイズが大きくバランスが悪いので落胆したことを覚えている


ちなみに私自身は冒頭記したようにDynaMacは購入しなかった。しかしまったく指をくわえて見ていたわけではない(笑)。
まずは1985年9月、Macで漢字が扱えないことに業を煮やした私は自身で80級サイズの常用漢字、約2,000文字をデザインして「インスタント漢字」と名付けイーエスディラボラトリ社から発売した経緯がある。これはワープロといった用途には不向きだが、デザインの一端に明朝のみとはいえ漢字を配すことができるようになった。

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※筆者が常用漢字約2,000文字をデザインしてパッケージ化した「インスタント漢字」


さらに紀田順一郎さんとの共著「Macの達人」で当時を振り返ってみると1986年1月にDynaMacに搭載された漢字ROMの同等品入手について情報交換をしているし、2月1日にはMacの筐体を開けるドライバー付きで漢字ROMが5万円で入手可能という情報を得ている。そして2月15日にはPC WORLD誌にも掲載された当該漢字ROMを購入し、2月27日に愛用のMac 512Kへ取り付けたことが記されている。

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※技術評論社刊「Macの達人」(紀田順一郎氏と筆者の共著)には当時の状況が克明に見て取れる

とはいえすでに28年も前のことで細かな点の記憶は薄れているが、前記リストにもある1985年8月6日付けの「英文ソフトで日本語を処理〜米社のパソコンに新機能」というタイトルの朝日新聞記事を確認してみると、当該記事にはキヤノン販売がDynaMac発売に合わせ、漢字ROMのみを8万円で販売するとしている。

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※1985年8月6日付、朝日新聞にDynaMac発売の記事が載った【クリックで拡大】


別途EgBridgeが38,000円とあるから既存のMacintosh 512Kユーザーも118,000円の予算でDynaMacと同等の日本語化を手にすることができたわけだ。無論その場合にはユーザー自身がMacの筐体を開けて漢字ROMをメインボードに取りつける必要があったわけだが…。したがって私が購入した漢字ROMも購入価格は安いもののこのキヤノン販売の製品だったのだろう。
しかしその後、この漢字ROMを付けたMac 512Kについての記録が途絶えるが、それは早くも7月にMac Plusへのアップグレードを実行し漢字Talk 1.0を得たからに他ならない。私の漢字ROMも極々短命に終わったのだった…。

【主な参考資料】
・斎藤由多加著「林檎の樹の下で~アップル日本上陸の軌跡」
・ルイス・クラー著「日本の異端経営者からキヤノンを世界に売った男・滝川精一」
・滝川精一氏著「起業家スピリット―逃げるな、嘘をつくな、数字に強くなれ」


ラテ飼育格闘日記(348)

暑い…言いたくないけど蒸し暑い。朝の散歩は比較的短いからともかく、夕方の散歩だとオトーサンは流れるような汗でびしょ濡れである。それでも何とか友達ワンコらに出会えるようにと大きな公園に連れて行こうとするオトーサンの思いを知ってか知らずか…しばらくぶりに入った公園の中央でラテは微動だに動かない…。


暑いから動きたくないのも分からないでもないが、公園の芝生でじっとしているのも楽ではない(笑)。特に雨上がりの後など蚊が多くてじっとしていると大変な事になる。
オトーサンは虫除けのスプレーと刺されたときの痒み止めスプレーの二つを持ち歩いてはいるが、この虫除けスプレーは正直あまり役に立たない。
両手と首筋に吹きかけ塗り広げたつもりでも蚊は見事に塗り残した場所を探して刺す…。

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※オカーサンと朝の散歩


耳の後ろ、指の間などなど公園に数分たたずめばあっという間に数カ所は刺されてしまう。なにしろオトーサンはもとよりだが、草むらに伏せているラテの周りにも蚊が飛び交っている。
オトーサンとしては少しでも早くこの場所から離れたいのだがそれをラテは分かってくれない。
そのうち、どこが痒いのかがわからなくなってくる。
そういえば以前 iPhone用アプリで蚊の嫌いな高周波を出して近寄せないアプリを使った事もが、どうやらこの高周波による蚊を寄せ付けないという話は効果なく、一種の都市伝説のようなものらしい。

ともかく歩き回るのならともかく1箇所に10数分もじっと動かないで立っているなどなかなか耐えられるものではない。しかしリードを引いてもラテは動こうともせず、20kg近い大きな塊が少しずれるだけなのだ…。まるで置物である(笑)。
歩きたくないラテを無理矢理歩かせることはできないので時間の許す範囲でオトーサンは付き合うが、いつまでもOKというわけにはいかない。

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※オトーサン、アタシ暑い時の散歩は嫌いだよ...と


いくら何でも暗くなっては歩きづらいからと地べたに這いつくばるラテを最後の手段...強制撤去しようと両手を差し出すと、我が娘は良い機会だと思うのか後ろ足立ちしてオトーサンに抱っこをせびる…。
オトーサンは仕方なしに20 Kg近い重さのラテを抱き上げるが、この娘の面白いところは教えたわけではないのにまるで人間の子供のように両手前脚をオトーサンの両肩に乗せ爪を立ててしっかりとつかまる。したがってラテの腹はオトーサンの腹と密着し、ラテの頬はオトーサンの頬と擦れ合う。
正直オトーサンはこの抱っこは嫌いではなく反対に至福の時でもあるが、この夏場は些かシンドイ。

バランスのよい抱き方だとはいえ重いものは重い。したがって汗が噴き出るがラテを両手で抱いているからしてハンカチで顔も拭けない。そんなところに毛足が長いラテの顔がくっつくのだから場合によってはオトーサンの顔はラテの毛でベタベタとなりさすがに気持ち悪い(笑)。

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※ご近所のワンコがいる家の前で座り込むラテ(笑)



そんな格闘を続けていたが、先日オトーサンは2年ぶりに夏風邪をひいた…。
まず喉がいがらっぽくなり、違和感と痛みが交錯してきたと思ったら微熱が出てきた。オトーサンは持病を持ってはいるものの意外としぶとくて風邪で寝込むことはほとんどない。それもこれも毎日ラテと適度な…いや、かなりシンドイ散歩を続けているせいかと考えているが、熱が出てもラテとの散歩を止めるわけにもいかないのがこれまた辛い。

翌日の朝、オトーサンは少々ボーッとする顔を水で洗い、リードを持って道路に出たが、覚悟はしていたものの我が娘はオトーサンの体調など考えもせず走り始めるのだ。仕方がないのでオトーサンも百メートル程度だろうか、ラテのギャロップ風走り方に合わせて駆けたものの息を整えるのにいつもより時間がかかった。
何故に熱があるのに走らなければならないか…。余程オトーサンは前世で悪い事をしたのか(笑)。

しかし通常、土曜日や日曜日の朝はラテのリードはオカーサンが腕に巻き、玄関を出る。オトーサンはその後をカメラなどをぶら下げて続くのが常だ。
道路に出る…。いつものことだがラテと女房が小走りになだらかな道を駆けていく。そして暫くすると後ろからゆっくりとついて歩くオトーサンを気遣いラテが後ろを振り向く…。毎回繰り返されるシーンである。

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※オカーサンと仲良く階段を上るラテのお尻が可愛い(笑)


もし平和とか幸せという言葉をビジュアル化するなら、こうしたシーンもいいなあと…そんな満ち足りた思いでオトーサンはサポーターをした足で後を追うのであった。

iOSで使えるスタンド付きカメラリモコン「Snap Remote」

ちょっと便利そうだし、安価なので試しにと購入してみたのがiPhoneなどのカメラ利用時に離れていてもシャッターを押せるというワイヤレスリモコン「Snap Remote」である。同名の「Snap Remote」という専用カメラアプリをApp Storeから無料ダウンロードしインストールすれば即使える…。


一時とは比べものにならないほどiPhone 5のカメラ機能への依存率が高い。多くのユーザーにとってもこれをいかにより上手に使いこなすかが楽しみでもあり重要な問題に違いない。
ただしiPhoneのカメラも普通に景色やら家族などを撮っている分には問題もないが、よくある事として友人や家族あるいは旅行先で全員一緒に撮りしたい場合は一工夫しなければならない。

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※「Snap Remote」のパッケージ


グループ撮影の場合、よくあるように誰かひとりが撮影者となれば当然1枚の写真に全員は写らないわけだし、第三者に撮影を依頼すると…私の体験から申し上げればかなりの確率で写真はぼけたり手ブレで使い物にならず後悔するはめになる。
無論三脚など何らかの治具でiPhoneを固定しセルフタイマー機能を使うこともできるが、このセルフタイマーは10秒とか3秒でシャッターが切れると知ってはいてもフレームに納まった全員のタイミングがなかなか合いにくい。

そこで考えられるのは何らかのリモコンを使うことだ。
実は個人的には以前手に入れたBluetooth対応のスマートウォッチが腕時計のボタンを押すことでペアリングしたiPhoneのシャッターを押してくれるという機能を持っている。これは機能的にはまったく問題なく便利ではあるが日常このスマートウォッチを使っているとiPhoneのバッテリー消耗がかなり激しいので常用は止めざるを得ないのだ…。

それに比べて「Snap Remote」は詳しい技術仕様は不明だがウルトラソニック…超音波を取り入れており、撮影前のBluetooth接続とかペアリングといった面倒な設定は一切必要ないのが特長だ。したがって無論iPhoneやiPad側のバッテリーに影響はないわけだ。
では前置きが長くなったがその「Snap Remote」を見てみよう…。

「Snap Remote」は28mm × 67mm × 12mmほどの大きさだが、通常はこの形で持ち歩くものの重さが15g程度と軽いのでまったく苦にならない。そして実は鉤のような部位は引っ張ると抜けるようになっている。

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※「Snap Remote」とサイズ比較のために置いたiPhone 5(上)。下は送信部本体から受信部を外したところ


要するにシャッターとして押すボタンがある白い部分が超音波の送信部で鉤のような黒い部位が受信部ということだ。ただし鉤のような黒い部位には他にライムグリーン、ショッキングピンクというカラーバリエーションがある。

さらに鉤のような部位は少々柔らかくて広げることが出来る樹脂でできている。これを例えば iPhone本体の適当な部位に挟み込むことでスタンドの役割を果たすように設計されている。ただしよりよい写真を撮るには別途iPhoneやiPadを被写体にぐらつかないようきちんと設置する必要があるわけで、やはり現実には何らかの三脚的なものを使う方がベターだろう。

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※受信部は簡易スタンドにもなる


その場合でも「Snap Remote」をiPhoneなどの側に置いておけばシャツターは動作するで自由度はあると思うし、極端な場合iPhoneと「Snap Remote」本体を持つ撮影者が近ければ送信部と受信部を分けずに装着したままでも動作するのは面白い。
ところで専用撮影アプリはシンプルなものでフラッシュのON・OFFとカメラを前面・背面に切り換える機能しか持っていない。ただしカメラの切替は「Snap Remote」本体のある小さな丸いボタンを押すことで切り換えられるので便利だ。

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※専用カメラアプリはシンプルな仕様だ


この種のリモコンは前記したようにグループ写真を撮るのに有効なだけでなく、画面やボリュームボタンといったシャッターを物理的に押すということでカメラ(iPhone)本体を動かしてしまうことを防ぐのにも有効なのだ。
したがって繰り返しになるが「Snap Remote」の特性を生かし、例えば自在三脚のgorillapodおよび三脚固定ホルダーなどを使いiPhoneをきちんと固定した場合、「Snap Remote」は三脚のどこかにぶる下げておくだけで動作するわけで使い勝手はとても良い。

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※小型の三脚にiPhone 5をセットし、その空いている箇所に「Snap Remote」の受信部をぶら下げた例。無論これでシャッターは動作する


さて、Snap Remoteの特筆すべきユニークな利点は複数台の対応するiOS 機器のシャッターを同時に切ることができる点だ。これはBluetoothといった機器ではペアリングの制約もあり実際には難しいが、SnapRemoteは超音波仕様のシンプルなものなので動作範囲内の対応機器に専用カメラアブリをインストールし起動すればiPhone 5でも4Sでも2台あるいは3台...それ以上の数のカメラを同時に撮影可能となる。
この利点を活かせば被写体を別のアングルから同時撮影もできるし、例えば視野をずらした左右2枚の写真を3D写真として撮影するといった工夫もできる理屈だ。

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※例えば iPhone 4SとiPhone 5のシャッターをSnap Remote側ボタンひとつで同時に切ることも可能


ひとつ念のために申し上げておくことは「Snap Remote」側のボタンを押した後、iPhoneのシャッターが切れるのに1秒ほどのタイムラグがあることか…。しかしこれは周知のこととして使えば特に問題はないと思う。

また「Snap Remote」本体にはストラップが付けられる穴もあるからしてiPhoneで写真を多々撮るユーザーはiPhoneと一緒に常に携帯することをお勧めしたい。
なおパッケージ同梱の小さな印刷物によれば、送信部本体に使われているCR2032ボタン電池は交換できるとのことなのでこれまた安心して使えるに違いない。

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プロフィール

mactechlab

Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員