Vintage Computer、Mac Pro用メモリが全品10%引きとなるクーポン提供中

米国、Vintage Computer社は 9月2日まで有効なMac Pro用メモリが全品10%引きとなるクーポンを提供中と告知。会計画面のクーポン欄に「promemory10」と入力するだけで対象製品が10%引きで購入できる。


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Mac Pro用メモリはMac Pro Late 2013用、Mac Pro Early 2009-Mid 2012用、Mac Pro 初代~Early 2008用で、Mac Pro Late 2013用は4GBならびに64GBキットと128GBキットが、Mac Pro Early 2009-Mid 2012用は16GB/32GB/48GB/128GBキットが、そしてMac Pro 初代~Early 2008用としては4GBと8GBキットがある。

Vintage Computer, Inc.



ラテ飼育格闘日記(404)

暑さのピークが続く(皮肉なことにここ数日は寒いくらいだが...)。なるべく日射しが弱いうち、弱くなってからラテと散歩に出かけるようにしているが、蒸し暑さは相変わらずだし、非接触の温度計でアスファルトの路面を測ってみれば18時になっても40℃近い場所があちこちにあるのだからラテにはたまったものではないだろう。


勿論好んでコンクリート、アスファルトの上を歩かせているわけではないが、比較的交通量の多い道路に近いことでもありマンションからどの方向へ足を進めてもしばらくの間は舗装が続き、避けては通れないのだ。したがってしばらくはコンクリートの路面を、なるべく日陰になっている箇所を渡り歩くしかない…。
それでも家から出たばかりだというのにラテは舌を出してヨタヨタしているようにも見える(笑)。

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※自宅を出て5分程度しか経っていないのにラテは舌が出てしまった


面白いといっては語弊があるが、ラテはせっかく外に出たのだから周りの臭いを嗅ぎ、情報を集めて歩き回りたいという気持ちと、このクソ暑い中は歩きたくないという気持ちが交錯しているのが見ていてわかる…。
本来はスタスタと向かいたい方向にリードを引くはずが交差点や十字路、あるいは横断歩道にさしかかると止まって座り込む。オトーサンが直進しようとリードを引いても、左右に引いても、あるいは元来た道に引いてもラテは優柔不断で嫌だと居座りを続ける(笑)。

こうしたことは夏が来るとお決まりだが、ラテも8歳になり異常気象のようなこの暑さは年々こたえるのかも知れない。
ラテが座り込むとき、その場所が横断歩道や人通りが激しいといった危ない…あるいは邪魔な場所でなければ極力数分そのままにしてあげたいとオトーサンは考えている。面白いもので数分その場で休んでいると、その後かけ声1つで立ち上がり歩き始めることが多いからだ。でないと無理矢理リードを引けばまるで首つりワンコとなる…。

しかし問題なのはいつもそうだとは限らず、もし放っておいたら20分でも30分でもそのまま…と思われる時が多々あるし事実根比べとオトーサンもその場に立ち尽くして時間を計ったことがあるが、20分でオトーサンの我慢は爆発した(笑)。
冷たい水を飲ましたり、冷たい水をスプレーしたり、大好きなおやつをちらつかせたりとオトーサンたちはあの手この手でラテを歩かせようとするが最後は抱っこしかない…。

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※やはり最後の手段は抱っこである


そうした膠着した状況を打破するきっかけがないわけではない。例えば猫が横切るとか、ワンコが近づいて来る…あるいは知り合いの子供たちや飼い主さんと出会う…といったことがあればラテは今までのグスグズは何だったのかと思うほど元気になり、歩き始めるだけでなく走ったりもする。
とはいえそれは他力本館でありそうそう都合の良いときに都合のよいことは起こらない。

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※気に入った何かを見つけると表情がパッと明るくなる


仕方がないのでオトーサンは嘘をつく(笑)。前方を指さしながら「あっ、ニャンコだ!」と…。
その声で道路に伏せていたラテはピョンと起き上がり周りを見渡し歩く気配を見せる。というわけで、しばらくは「あっ、ニャンコだ」「あっ、オネーサンだ」「あっ、デカイワンコだ」とオトーサンの嘘でラテを立ち上がらせたことは事実だが、すぐにオトーサンの言動は信用されなくなりそうした狂言は通用しなくなってしまった…。嗚呼!

そんな日々を過ごしている昼過ぎにラテを置き、女房と近所の動物病院へアトピーの薬を取りにいった。
そういえばこのお盆の時期はどこもかしこも夏休みの季節だからして、もしかしたら動物病院もお休みかと危惧しながら向かったが、丁度午前の診療が終わり一休みの時間なのか院長が勝手口から道路に出て背伸びをしていた。であるなら休みではないのだと安心して近づき挨拶の上でいつもの薬をいただきたいとお願いすると勝手口に案内されて病院の中へ入った。

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※オカーサンとミーティング中(笑)


女房が薬代を払っているとき、一端奥に入ったと思った院長が「これ…」とオトーサンに差し出すものがあった。なにかと見ると2本のアイスバーではないか。嬉しい〜。
あまりの暑さに見かねて昼の最中に来院したオトーサンたちにサービスしてくれたのだろうが、ありがたくそれを口に入れながら自宅に戻った。
そういえば…ほんの少し、スティックに残っていたアイスクリームをラテにお裾分けしたことは…院長に内緒である…(笑)。


ジョブズ学入門講座「成功の秘密」【6】〜 優秀な人材を得る心得

スティーブ・ジョブズによる幾多の成功談が事実とは言え、文字通り彼1人でなし得た成功談ばかりではない。無論ジョブズがいたからこその成功であったことは事実だが、交渉事にせよプロダクト開発にしても彼の周りには常に大変優れた人材が集められていたからこその成果だったといえる。


よい仕事をするために自分より優れた人材と共に働く重要性は誰しもが納得することだと思うが、現実の世界となると理屈通りにいかないことが多い。なぜなら一般的に優秀な人材というのは個性的であり上司や同僚にとって扱いづらい人間である場合が多いからだ。

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※長男のリードを抱き上げるスティーブ・ジョブズ (1996年)。People誌 2011年10月24日号より


そもそも自分より頭が良く、専門知識に優れているような人材は本来目障りだ(笑)。そんな部下が周りにゴロゴロいれば上司は劣等感に苛まれたり意見が合わないときに自分の考え方に自信が持てなくなるかも知れない。したがって自分の立場を保身することしか考えないような上司の周りには優秀な人材は遠ざかり、耳障りの良いイエスマンが残るというのがよくある話だ…。

スティーブ・ジョブズによる幾多の成功談、例えばGUIを備えたパーソナルコンピュータMacintoshの開発にしろ、後にアップルへ復帰してからの iMac、iPod、iPhoneそしてiPadと次々に世界を変えることになった製品たちにしろ、それらの開発を実現するには実に多くの優秀なスタッフたちの努力の結果だったことはよく知られている。
近年ではデザイン重視の表れとしてジョナサン・アイヴが目立っていることもご承知のとおりだ。

さてスティーブ・ジョブズが社内でトラブルを起こした幾多の事例を俯瞰してみると面白いと言っては語弊があるものの、ひとつの事実が浮かび上がってくる。それはジョブズが考える人物への評価とは自分にとって必要な人間か、それ以外の人間かの2社選択しかないということだ。
自分にとって、目の前の理想・目的を実現するために必要と思われる人間に対してはあの怒りっぽく暴君と言われてきたスティーブ・ジョブズの攻撃性はゼロとはいえないまでも影を潜める。というか、きちんとスタッフらに耳を傾けるし、スタッフらの意見が場違いなものでなければきちんと対応している姿は幾多の書籍の中にも描かれている。

スティーブン・レヴィ著「iPodは何を変えたのか?」にはiPodとなるミュージックプレーヤー開発を進めるか否かを決める評価プロジェクトの様子が描かれている。
NeXT社時代からの右腕だったルビンシュタインが音頭を取って基本仕様を決め、外部から必要な人材を集めた。あのビル・アトキンソンやアンディ・ハーツフェルドらと一緒にジェネラル・マジック社を立ち上げた1人、マイケル・ファデルである。

Appleと期限付きの契約を経た彼は契約期間が終了を向かえる頃にスティーブ・ジョブズらの前で試作の結果を説明するだけでなく、スティーブ・ジョブズに開発プロジェクトにゴーサインを出させるという難題も与えられていた。その会議でのジョブズは相変わらず辛辣さも見せるがファデルらのプレゼンをきちんと受け止めている様が描かれている。

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※Macintoshの開発者たち。左からアンディ・ハーツフェルド、クリス・エスピノザ、ジョアンナ・ホフマン、ジョージ・クロウ、ビル・アトキンソン、ピュレル・スミス、ジェリー・マノック


スティーブ・ジョブズは「ロストインタビュー1995」の中でいみじくも言っている。要約すると…「たいていの物事の平均値と最高値の差は最大でも2対1だ…」と。「例えばニューヨークの最高のタクシーに乗った場合、普通のタクシーより30%速く目的地に着けるかも知れない。また車の場合、平均と最高の差は20%くらいだろう。だから2対1というのは本来もの凄い比率だ…。でもソフトウェア(かつてはハードウェアも)平均と最高の差は50対1、ひよっとしたら100対1かもしれない。だから真に才能ある人材をみつけることによって、成功を築き上げることができたんだ。BクラスやCクラスの人材でよしとせずに、Aクラスの人材を本気で求めたんだ」と明言している…。

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※NeXT社設立時に参画したスタッフたち。ジョブズ宅の庭で


同じく「ロストインタビュー1995」の中でジョブズは「もっとも優れた人材は (略) …同時に彼らはうんざりするほど扱いにくい人間だということを知ったよ」とも発言している。「しかし(優秀な人材は)大目に見て受け入れるしかない」ともいう。扱いにくいのは承知で彼らを鼓舞し、自身がプロジェクトのシンボルとなって目標に向かっていったのだ。
スティーブ・ジョブズにとって最初にその能力の高さを如実に見せつけられたのはスティーブ・ウォズニアックだったが、ジョブズの目標を実現させるには優秀な人材がいかに重要かを見せつけられたに違いない。

ただし、優秀な人材を集める…といってもことは当然容易ではない。物理的に探して集めることも難しいが、それらの個性ある人材を目的に向かって一致団結させ成果を挙げることこそ至難の業ともいえよう。事実相棒のウォズニアックは正直で表裏のない誠実な人柄ではあったが、ひとたび彼をAppleという企業の目標に即して働かせることはジョブズにとっても難しいことだったようだ。
スティーブ・ジョブズの時に異様とも思える人の使い方や言動は、もしかすると使いづらい人間たちの意欲を何とか意図する方向へ向けようとする意識的な対策のひとつだったのかも知れない…。

【主な参考資料】
・「スティーブ・ジョブズ 1995 ロスト・インタビュー」講談社刊
・スティーブン・レヴィ著「iPodは何を変えたのか?」ソフトバンク クリエイティブ刊



Legacy8080 エントリーモデルを発売

株式会社技術少年出版は8月28日、学習用8bit マイクロコンピュータ Legacy8080 シリーズの新製品として小型低価格機「Legacy8080 エントリーモデル」のセミキット、及び、完成品の発売を開始したと発表。販売価格は、セミキットで45,000 円(税別)、完成品で50,000 円(税別)から。受注生産のため納期は約5週間。同社のWEB サイトより購入可能。


【導入し易い小型低価格モデル】
Legacy8080 エントリーモデルは、従来モデルより小型で低価格な8bit マイコンを提供するために開発された。
従来モデルがミニコンスタイルのコンソールパネルを装備していたため、横幅が43cm の3Uラックサイズと大型だった。また、多数のスイッチの実装や回路構成が複雑で価格も高価になった。
Legacy8080 エントリーモデルは、ミニコンスタイルのコンソールパネルを省略することでA4バインダーサイズと小型化され、簡単に組立てできるセミキットで価格も45,000 円(税別)、完成品で50,000 円(税別)となっている。

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※Legacy8080エントリーモデル。ラックマウントサイズを採用した従来モデルより小型化・低価格化した入門用モデル


【従来モデルと完全な互換性】
Legacy8080 エントリーモデルは従来モデルと同じメインボードと、同じシステムソフトウェアを搭載しているので、従来モデルと完全な互換性がある。従来モデルの特徴であったミニコンスタイルのコンソールパネルのみが省略されている。
Legacy8080 エントリーモデルは、CP/M 互換OS やCP/M アプリケーションを動かしたいがミニコンスタイルのコンソールパネルまでは不要というユーザーに最適なシステム。

【2種類の機能を持ったリセットスイッチ】
Legacy8080 エントリーモデルではCP/M 制御用に2種類の機能を持ったリセットスイッチとしてSYSTEM RESET(コールドスタート)とCPU RESET(ホットスタート)が装備されCP/M 互換OS の強制リブート操作に対応。
CP/M-80 では、デバック途中のユーザープログラムやアプリケーションプログラムが暴走したりして制御が効かなくなった場合、ユーザープログラムを破壊しないで制御不能になったCP/M のシステムプログラムのみを再ロードして復旧する「リブート」(ホットスタート)操作を行った。
通常はコンソールターミナルから[Ctrl-C]を入力してリブート操作を行うが、ユーザープログラムやアプリケーションプログラムが暴走しているときはキー入力も受け付けない場合があるので、リセットスイッチからCPU RESET(ホットスタート)を入力して強制「リブート」を行うのが確実な操作方法になる。

【上位モデルに換装可能】
いきなり高価な上位モデルを購入し難いという方にはLegacy8080 エントリーモデルからスタートして、Legacy8080 シリーズの内容を理解してから上位モデルに換装するキットを導入することで上位モデルを無理なく構築可能。
Legacy8080 エントリーモデルは、換装キットを追加購入することで上位モデルのエンタープライズモデル、エデュケーションモデル、エレガントモデルに換装することができる。上位モデルに換装後のLegacy8080エントリーモデルの空きケースはインターフェースボードを収納する「拡張ボックス」として活用できる設計になっているので無駄がない。

株式会社 技術少年出版



インスタグラム、タイムラプス動画制作アプリ「ハイパーラプス」発表

写真・動画のソーシャルネットワーキングサービス、インスタグラムは 8月26日(米国時間)、タイムラプス動画を制作する新しい単独アプリ「ハイパーラプス(Hyperlapse from Instagram)」を発表。「ハイパーラプス」によりクリエイティブなタイムラプス動画を手軽に撮影し、ワンタップでインスタグラムに共有できるようになる。


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タイムラプス動画とは、普段より低いフレームレート(1秒当たりのコマ数)で撮影し、それを通常のフレームレートで再生した動画。このアプリを使うと、例えば花が咲く様子、流れる雲、日の出や日の入り、あるいは街中の動きなど、長時間にわたる景色の変化を短時間の映像に凝縮できる。

「ハイパーラプス」アプリは、アカウント作成する必要がなく、簡単に使い始めることができます。アプリを起動すると、動画の撮影画面が表示される。録画ボタンをタップして動画を撮影後、7段階の再生速度(1倍:通常速度、2倍、4倍、6倍:デフォルト、8倍、10倍、12倍)から選択して完成させると、“ハイパーラプス動画” がカメラロールに保存される。
ここからワンタップで、インスタグラムもしくはフェイスブックに共有するか、新規動画を撮影することができる。さらに動画の撮影には、スタビライズ(手ブレ防止)機能が自動で作動し、なめらかな映像に仕上げることが可能。

6月に発表されたインスタグラムの写真編集ツールやフィルター調整機能にこの「ハイパーラプス」アプリが加わり、プロレベルの高度な写真・動画制作を、誰でも特別な機材や技術なしで簡単に楽しめるようになった。

インスタグラム・日本語版公式アカウント(日本語)
インスタグラム・公式フェイスブックページ(日本語)
ハイパーラプス (iOS版アプリ)のダウンロードはこちらから



ウォークマンの発明者はいったい誰なのか?

凝り性で自分でも少々嫌になるときがあるが、どうにも中途半端なままで調べものを放り出せない性分だ。過日からiPodの存在意義といったあれこれを調べているうちに初代ウォークマンに目が行き、その開発経緯を調べている中で「誰がウォークマンの発明者なのか」が気になり始めた…。


「iPodは何を変えたのか?」の中で著者スティーブン・レヴィも「ウォークマンの発明物語には多くのバリエーションがある」と記している。そうしたいくつかの逸話の中でソニーが社史として紹介しているのが折に触れてご紹介してきた当時名誉会長だった創業者の1人、井深大のエピソードだ。
それによれば彼が出張中に靴箱ほどのテープレコーダーとヘッドフォンを持参して大好きなクラシック音楽を楽しむのを常としていたが、さすがに気軽に持ち運べるものではなく当時発売したばかりのプレスマンというカセットテープを使ったモノラル仕様のポータブルレコーダーにステレオ機能を付け、逆に録音機能やスピーカーを外した物を作ってくれないか...と副社長の大賀典雄に願ったという話である。

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※ソニーの大ヒット商品「ウォークマン」(右)とその原型となった「プレスマン」


また井深が打診した相手は大賀典雄ではなくオーディオ事業部長であった大曾根幸三に依頼したところ、彼が周りにあった部品類で即プロトタイプを作った。それを井深が気に入り、その可能性に気がついたもう1人の創業者の盛田昭夫が周囲の反対を押し切って製品化を命じたという話もある。

さらにスティーブン・レヴィはニューヨークの街角で、盛田がニューヨークを訪れたとき、大型ラジカセが響かせる轟音に辟易した経験から個人用プレーヤーを思いついたという説。また盛田の息子が自宅のオーディオで激しいロックをかけるのにうんざりして、クラシック愛好家の彼が思いついたというバージョン話も紹介している。

しかし大昔に私自身が雑談としてソニー関係者らに聞いたことがある話として、自分こそがウォークマンを発案した最初の人間だと自負している者が社内に沢山いたという(笑)。その時にはそれ以上話は続かなかったが妙なことには違いない…。

ともあれそうした人伝の話だけでは心許ないのでソニー社史とは違うエピソードを探したところ、1997年11月4日号「日録20世紀~1979年」(講談社発行)に掲載された「世界的ヒット!ウォークマン開発物語」には社史とはまったく違った話が載っていた。

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※「世界的ヒット!ウォークマン開発物語」が掲載された1997年11月4日号「日録20世紀~1979年」講談社刊表紙


それによればウォークマンは「瓢箪から駒」で誕生したとし、もともとカセットテレコ(プレスマンに違いない)をソニーの若手技術者が改造し、パーソナルヘッドフォンステレオとして楽しんでいたものがヒントになったとある。カセットテレコのスピーカーを取り、ステレオ回路基板を入れ、再生ヘッドフォンをステレオにしてイヤフォンをヘッドフォンに付け替え個人的に楽しんでいたものが原型だったという。

その音を聴いた黒木靖夫(プロダクト・プランニング部長)が衝撃を受け、すぐに井深や盛田のもとに走ったことから企画が進んだのだという。もしこのエピソードが事実ならウォークマン発明の栄誉を受けるべき若手技術者の功をソニーの創業者や上司達が奪ったことになる…。

さらに当の黒木靖夫は1989年に筑摩書房より「ウォークマン流企画術」を出しているが(後に「ウォークマンかく戦えり」の書名で文庫化)、その中にも同様なことが紹介されており、可笑しな事に社史とはまったく違ったエピソードになっている。ウォークマン開発の直接の陣頭指揮をとった1人といわれる黒木靖夫の話とオフィシャルな社史とまったく違うエピソードは我々を混乱させるが、しかしこの種の話はそうそう単純なものではなく、大きな組織からこれまでにないプロダクトが生まれる場合にはよくある話だともいえる。

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※黒木靖夫著「ウォークマンかく戦ええり」ちくま文庫刊


そもそもソニーの当該部署にはカセットテープレコーダーを設計し製作する技術と知識を持った人たちがわんさかいたわけだしすでにプレスマンという小型のテープレコーダーが前年に登場していた。したがって業務命令か、あるいはまったく個人的な行為であるかはともかく日々思いついたアイディアを形にしようと努力している人たちが多々いたとしても不思議ではない。したがって想像の域を出ない物言いではあるが、数人あるいはいくつかのグループが同時に同じようなアイディアを持つこともあり得るのだ。

そうした中に前記した井深もいたのかも知れないし、部下の功績を井深が奪ったというのではなくソニーの広報としては無難なストーリー…絵になる話を社史として載せたに過ぎないのではあるまいか。
事実大曽根たちは、1978年に発売していたプレスマンの改造品を井深のアメリカ出張に間に合うように仕上げて手渡したこと、井深が実際にその試作品を出張中に使ったがバッテリーが途中で切れてしまった話と共にプレスマンを改造して、大きなヘッドフォンを付けた試作機の写真がソニーの社史に載っているところを見るとまんざら作り話ではないように思える。

それに大層な話になるが、時代を象徴するような…あるいは時代を形作るような発明発見の歴史を俯瞰すると不思議に関連のない複数の人たちがほぼ同時期に同じような発明発見をしているというケースがけっこうある…。
例えば写真、カラー写真、映画、録音機、進化論、少数の発見、微積分、酵素の発見、太陽黒点発見、タイプライター、温度計、蒸気船、エネルギー保存の法則、望遠鏡などなども皆複数の発明あるいは発見がほぼ同時に行われているという。だから…ウォークマンも同じだと単純に申し上げるつもりもないが、井深がこれまでのテープレコーダーが重く大きく不便だと感じ、同じタイミングで若い技術たちがこれまた自分の好みと好奇心でポータブルなステレオオーディオを試作…といった事実はないとはいえまい。

実際に…いわゆるポータブルオーディオの特許を取得していたのはドイツ人のアンドレアス・パヴェルという人物だったという。無論ソニーがウォークマンをリリースしたときその事実はまったく知らなかったわけだが、その後パヴェルはベルトに装着するステレオというポータブルステレオの特許権を主張し20年にわたりソニーと法廷闘争を続け、紆余曲折の後でソニーとの和解が成立し、詳細は発表されていないもののソニーは多額の金を払ったという。

また企業側の肩を持つわけではないが、企画や開発のきっかけがどういったものであれ、大きな組織・企業の中で新製品を商品化するには、そしてビジネスを成功に導くためには様々なステップを踏みそれこそ多くの人たちの手が必要となる。
商品化を決定し、企画や稟議を通し予算を確保する。リスク回避を考えデザインや仕様を決め、決められた期限までに発表にこぎつけるためには猛烈に働く沢山の人たちの努力が必要なのだ。したがって最初のきっかけ、発明者は誰なのか…といった至極当然の興味を我々消費者は持つが、やはり公式には企業の責任者たちが表に出るのは当然でありやむを得ないと考える。

それに状況証拠というわけではないが、1979年2月にウォークマンの開発を断行し同年の夏休み前に発売するという無茶な企画によって生み出された経緯を考慮すると、通例のように企画書を上司にあげて承認を得、試作品を作る…といった開発手順をウォークマンはとっていないように思える。
もしヘッドフォンと共に使う小型のステレオカセットテープレコーダーを商品化するとなれば、それこそプレスマンをステレオ化すればそれで目的は達成できたようにも思う。

ウォークマンのユニークさはやはりトップダウンの意志があったと考えた方が自然に思うのだが…。名誉会長の個人的な依頼だからこそ忠実に実現しようとした担当者たちの思いを会長の盛田昭夫が興味を持って商品化の旗振りをしたからこそ4ヶ月ほどという短期間での商品化が可能だったのではないだろうか。

先の「日録20世紀~1979年」にはウォークマンを開発したソニーのプロジェクトチームとして会長の盛田昭夫、プロジェクトリーダーの黒木靖夫ら13人が誇らしげに記念写真に収まっているが、この人たちはあくまで組織や各グループの代表者と考えるべきなのだろう。決してこの人たちだけでウォークマンが開発されたわけではない…。

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※「日録20世紀~1979年」にウォークマンを開発したソニーのプロジェクトチームとして会長の盛田昭夫や黒木靖夫ら13人の顔がある


例えばあのMacintoshの開発においても後に開発者として多々メディアに登場するビル・アトキンソンやアンディ・ハーツフェルドなど数人のメンツはいつも決まっていた。しかし現実は表に出てくる数倍もの人たちがそれぞれの役割を粛々と果たしてきたわけで、あくまでビル・アトキンソンやアンディ・ハーツフェルドらは代表としてメディアに登場したに過ぎないと考えるべきなのだ…。

とはいえウォークマンが世に出たとき、前記した若手技術者はすでにソニーを去っていた…などいう話も聞いた記憶があり、世の無常を感じざるを得ない。しかしウォークマンは幸いに世界的な大ヒット商品となったからこそのエピソードであり、記録もなく語られることもなく同様な話は日々あちらこちらで起きているに違いない。

【主な参考資料】
・スティーブン・レヴィ著「iPodは何を変えたのか?」
・黒木靖夫著「ウォークマンかく戦えり」
ソニー企業情報 第6章



耐水・耐衝撃性能の充電式モバイルワイヤレススピーカー発売

フォーカルポイント株式会社は8月26日、アウトドアで活躍する耐水・耐衝撃性能の充電式モバイルワイヤレススピーカー「Scosche boomBOTTLE mini 耐水耐衝撃ワイヤレススピーカー」を全国の家電量販店および雑貨店舗などを通じて発売すると発表。なお同社の運営するオンラインストアでも各6,800円(税抜)で発売または予約受付中。


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【Scosche boomBOTTLE mini 耐水耐衝撃ワイヤレススピーカー】
Scosche boomBOTTLE mini 耐水耐衝撃ワイヤレススピーカー(スコッシュ ブームボトル ミニ 以下、本製品)は、衝撃に強い頑丈でコンパクトなボディながら、本格的なハイクオリティサウンドを再生する持ち運びに便利な充電式ワイヤレススピーカー。iPhoneなどのスマートフォンやタブレット端末とBluetoothで接続して音楽を楽しめる。サイズからは想像できないパワフルでクリアなサウンドは、アウトドアでの使用に最適。

[製品の主な特徴]
1)アウトドアをもっと楽しく!屋外での使用に最適化されたスピーカー
  いつでもどこでも高音質のサウンドを楽しみたい、というアウトドア志向のユーザーのためにデザインされた、耐衝撃、耐水性を兼ね備えたポータブルスピーカー。直径6.9cm、高さ6.2cmの小型で持ち運びに超便利。ハイキング、マリンスポーツ、登山、ピクニックなどアウトドアの楽しみ方が大きく変わる。

2)驚きのサウンドクオリティ
  出力3ワットの40mmスピーカーとパッシブサブウーファーを内蔵。コンパクトなボディーからは想像もできないパワフルな本格オーディオが楽しめる。スピーカーは上向きで、360度全方向に均一にサウンドを再生する。

3)スピーカーからリモートで選曲、音量調整が可能
  iPhoneやiPodを操作しなくても、スピーカー上のボタンで、再生、一時停止、曲送り、曲戻し、音量調整をリモートでコントロールできる。

4)充電式リチウムバッテリー
  充電式リチウムポリマーバッテリーを内蔵、最長約10時間の連続再生が可能。充電用のmicroUSBケーブルを同梱。充電用microUSBポートと3.5mmオーディオ入力端子は、開閉容易な蓋で保護されており、砂や誇りが入り込むのを防ぐ。

5)いつでも、どこでも持ち運びに便利なコンパクトなサイズと形状
  本製品は、多くの自転車のボトルホルダーや車のカップホルダーにすっきりと収まるサイズと形状。バックパックのボトルポケットほか持ち歩きにも軽くコンパクトなので便利。

6)IPX4の防滴仕様、衝撃に強い頑丈なボディ
  IPX4の耐水性と耐衝撃とすぐれたシリコンの頑丈な作りのため、アウトドアでの使用に最適。

7)Bluetoothに加えてオーディオ端子入力も可能
  本製品は、約10メートルまでBluetooth A2DPオーディオ機器とワイヤレス接続できる。また、Bluetoothに対応していない機器は、3.5mmのオーディオ端子入力でも楽しめる。

[同梱品]
・Scosche boomBOTTLE mini 耐水耐衝撃ワイヤレススピーカー 本体
・microUSBケーブル

[製品仕様]
製品サイズ:約69(W)x62(H)x69(D)mm
重さ:約306g

型番:SCO-BT-000001(グレー) 発売中
   SCO-BT-000002(イエロー)発売中
   SCO-BT-000003(ブルー) 9月中旬発売予定

定価はオープンプライスだが、オンライン直販価格は各6,800円(税抜き)

Scosche boomBOTTLE mini 耐水耐衝撃ワイヤレススピーカー




技術少年出版、Legacy8080 が「日経ソフトウエア」誌に掲載されたと告知

株式会社技術少年出版は8月25日、日経BP 社の月刊誌「日経ソフトウエア」10月号(8月23日発売)の第3特集でLegacy8080 が紹介されていると告知。「日経ソフトウエア」は日経BP の雑誌では珍しく書店売りの雑誌で、昔のパソコン誌のようなホビーユーザーも対象としたプログラミング関係の技術雑誌。


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本誌記事では Legacy8080 のフロントパネルから数ステップのプログラムを入力してプログラム出力LED を操作するプログラム例を紹介している。
同じ特集内の「なつかしパソコン大集合」の記事では技術少年出版のマイコン博物館準備室のマイコンも数台紹介されている。
本記事で掲載されている初代AppleⅡはNHK 趣味講座「マイコン入門」でアメリカ製のマイコンとして番組中で使用されていた実機だという。
このNHK 趣味講座「マイコン入門」でAppleⅡを知ってApple コンピュータのファンになった方も多いはず...。
なお「日経ソフトウエア」10月号では表紙にもLegacy8080 の写真が掲載されている。

株式会社技術少年出版




Beats Studio ワイヤレス オーバーイヤーヘッドフォン 〜 準備編

これまでまったく縁がなかったBeatsのヘッドフォンを手に入れた。そのブランド名は知ってはいたがそれ以上の知識も興味もなかった。ただし今年の5月末にBeats MusicとBeats ElectronicsをAppleが買収したことであらためてそのブランドを意識し今般新しいヘッドフォンを手に入れる機会にと初めてその製品を購入した…。


今回手に入れようと考えたヘッドフォンだが、機能的な意味で2つの点を意識した。ひとつはノイズキャンセリング機能、そして2つ目はワイヤレスであることだった。
私が最初に本格的なノイズキャンセリング機能を持つヘッドフォンを手にしたのは10年前になる。それはBose社製「QuietComfort 2」だった…。しかしその後に壊れたきり、同種の製品は手にしていなかったのである。

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※Beats Studio ワイヤレス オーバーイヤーヘッドフォンのパッケージ(上)と同梱品(下)


それはともかく、世の中には文字通りピンキリのヘッドフォン製品が多々存在する。ただし前記したノイズキャンセリング機能とワイヤレス機能を併せ持った製品、それも形だけでなく良質なものとなると意外に選択肢は狭まる…。
これまでBoseのノイズキャンセリング機能に不満がなかった1人として今回も同社の製品を選ぼうと考えたが、Boseにはノイズキャンセリング機能とワイヤレス機能を併せ持った製品がなかったため急遽Beatsが候補に浮上した次第…。

というわけでそのBeats Studio ワイヤレス オーバーイヤーヘッドフォン(以下studio wireless)の第一印象をお伝えしようと思う…。なお本製品 studio wireless には6色のカラーバリエーションがあったが、私は無難なチタニウムを選んだ。

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※studio wirelessの作りはさすがに素敵である


パッケージにはヘッドフォン本体の他に、3.5 mmオーディオケーブル、マイク&リモコン付きケーブル、ハードシェルキャリングケース、USB 2.0 ケーブル (USB-A to USB Micro-B)そしてUSB 電源アダプタが同梱されている。昨今の風潮に鑑みると些か過剰包装にも感じる。
さて、仔細はともかくこのBluetoothによるワイヤレスヘッドフォンは専用のケーブルを繋いでも使える仕様になっているがここではあくまでワイヤレス使用に拘ることにする。

まずstudio wireless 本体だが、いわゆるオーバーイヤー型、すなわち耳をパッドですっぽりと覆う方式なのでウェブの写真などから判断するとかなり大きい印象を受けると思うが、手にしてみるとそんなでもない…。そして重量も259グラムと見た目よりずっと軽い。手に持って目視してみると全体的なデザインはシンプルで外から見えるネジもなく素敵だ。

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※studio wirelessのヘッドセット表面には "beats" とプリントされている


ところで本製品の目玉であるデュアルモード ANC (アダプティブノイズキャンセリング) 機能およびBluetoothによるワイヤレスはバッテリーを必要とする。そのバッテリーだが本製品はフル充電で 20 時間駆動のリチャージャブルバッテリを内蔵しているためまずは充電しなければならない。充電は付属のUSB Microケーブルで行うが5つのLEDがすべてが点灯すればフル充電完了だ。

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※studio wirelessは内蔵リチャージャブルバッテリを使う


ところでヘッドフォンとして決して安くない studio wireless を購入したのはその ノイズキャンセリングを期待してのことだ。ワイヤレスはその快適さを一段と増してくれるに違いないと考えた次第だが、デスクトップ・オーディオは勿論、私の日常環境はすでにヘッドフォンアンプ経由でヘッドフォンも快適にそして良質なサウンドが使える設備が整っている。また旧製品ながらBluetoothによるモトローラS9-HD ワイヤレスヘッドセットも現役だ。したがってこの夏場に studio wireless を装着して外出する気はない(笑)。

ひとえにiPhone 5sとペアリングして音楽を聴くことに没頭したい場合、そしてコンテンツの視聴というのではなく、読書や調べ物に集中したい場合に静寂の場を作ることに期待しているわけで、以前所有していた「QuietComfort 2」もそうだった。

耳の位置にイヤーバッドを合わせて実際に装着してみたが圧迫感も少なく思ったより快適だ。そして右側のハウジング表のグリルには電源スイッチとバッテリ残量を一目で確認できるLEDがあり、左側のハウジングのグリル中央、すなわち “b” のアイコンを2秒押せばペアリングモードに入る。

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※右用のハウジングとグリル(上)と左用ハウジングおよびグリル(下)


ペアリングが完了した後、左側グリルの上下部位を押すことでボリュームコントロールが可能だし “b” 部位は一時停止、プレイ、次のトラック、前のトラックへのコントロールボタンとなる。さらにそのワイヤレス使用時に着信があった場合には左側グリル中央の “b” は応答、通話終了ボタンになる。すなわちワイヤレスで音楽を聴いている際にペアリングしているiPhoneに着信があった場合もそのまま応答でき、通話が可能なのだ。

これで準備は整ったようだ…。次回は実際に体験したデュアルモード ANCの効果および studio wireless による音楽体験をご紹介したい。

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※製品には日本語を含む5カ国語表記によるクイックスタートガイドが同梱されている


さて最後にひとつ苦言を記しておきたい。Beatsの製品は偽物も出回っているという情報を友人たちから聞き、今回Apple Storeから購入した。そして事前にストアサイトにある製品情報も参考にしたが、その記述は正直感心しない…。
なぜならそこにある説明は未確認ながら原文(英文)を直訳したような違和感ある日本語だからである。
例えば「Beats はすでに世界中で有名になったこのヘッドフォンを再び手がけるにあたり、美しいスポーツカーを設計するかのように細心の注意を払い、厳しいルールに基づいて選択を行いました。」といった一文は正直なにを主張したいのか曖昧だ。「選択」とは何をどのように選択したと言いたいのか(笑)。
くどいようだが、本製品は決して安くない製品でもあり、情報も製品同様より洗練された良質で正確な内容を提供して欲しいと願う。



バード電子、iPad・iPhone木製スタンド「ST-Pad」発売

株式会社バード電子は8月23日、初代iPadのリリース直後に発売した木製スタンドをリニューアルし、iPad・iPhone木製スタンド「ST-Pad(エスティーパッド)」として2種類を発売したと発表。


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ST-Padは、iPad(またはiPhone4および5(S))(以下“iPad”)を立てて保管/閲覧/操作するための木製スタンド。
小さなデスクでも使いやすい必要最小限の奥行きながら、横置き/縦置きの両方に対応している。
普段は手に持って操作するiPadを、一時的かつ安全にデスク上などに置きたい場合はもちろん、少し長めの動画などを閲覧したい場合、あるいはBluetoothキーボードで操作する場合などにもとても便利。

本スタンドのスリットにiPadを立てたとき、iPadの設置角度がノートPCの操作時と同様の約53度になるように設計。したがって閲覧や操作などの際、iPadの画面を快適に見ることができる。
また本スタンドのスリット前方にはくぼみを設えており、iPadを縦置きしたときにもホームボタン操作が可能。いちいち本製品からiPadを取り上げる必要はない。
高級天然くるみ材を手づくりで加工、オイル仕上げの手触り感が素敵な逸品。

なおスリットがひとつのST-Pad1とスリットが3つで3台までのデバイスを立て掛けられるST-Pad3の2種がある。
価格はST-Pad1が3.333 円(税別)およびST-Pad3が 4,166円 (税別)。

BIRD ONLINE SHOPST-Pad1ST-Pad3



ラテ飼育格闘日記(403)

朝夕の散歩や食事の時間を除けばラテは日中ほとんど寝ている。あと、アクティブになるのは女房が勤めから戻ってきたときや夕食後の一時だ。特に習慣づけたわけではないはずだが、夕食が終わった後はオトーサンとオカーサンが揃っているからか、遊びをせがむことが多い。


室内でラテが遊ぶ第一のオモチャは小振りのゴム製ボールだ。それこそこれまで縫いぐるみや色々な形やサイズのボールなどのオモチャを与えてお嬢様のご機嫌を伺ってきたが、この生ゴム製のボールが1番のお気に入りのようで常に身近に置いてある。
サイズはもとより反発の感触が好みなのか、ボールを口に咥えてフガフガと噛んで遊ぶのが基本だ。そして床にあるボールを鼻先で潰し、あるいは前脚で潰しながら弾いて飛ばし追いかけてはまた弾く…を続ける。興が乗れば口に咥えたボールを空中に放り投げ、得意げにそれを追いかけたりリフティングまがいの妙技も見せる。

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※雨の散歩から戻ったラテは早くレインコートを脱ぎ、タオルで頭を拭いて貰いたいと笑顔を見せる


そしてさも自慢そうにフガフガしながらオトーサンに見せに来る。オトーサンが口を出したり手を出したりすると嬉しそうに大技を繰り出すが、無視しているとボールをぶつけにくる(笑)。オトーサンが怒ったふりしてボールを軽く投げ返すと、飛び上がって口でキャッチしてまたまた放り投げる。
またキッチンペーパーやトイレットペーパーの芯(紙製)の両端を潰して塞ぎ、中にいくつかのオヤツを入れてオモチャにするのも大好きだ。夕食の後などはオトーサンにそれで遊びたいとせがむこともあるくらいに…。

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※公園の滑り台でオトーサンと遊ぶ!


ふっと静かになったなあとオトーサンがパソコンの液晶モニターを見ていた身体を椅子ごと回すと、あららラテは早くもフローリングに横になって寝息を立てている(笑)。
しばらくその寝顔を見ていると両前足を動かし始めた。走ったりしている夢でも見ているのだろうか。それだけなら笑って見ていられるがさらに10分程度経ったころ「ウッウッ…ウフッ、ヒーン」としゃくり上げるような声を出しながら腹を大きく揺らしている。明らかにうなされているようだ。

ワンコがうなされ、声を上げるとはどんな夢なのか。オトーサンに叱られている夢なのか、前脚を噛まれたときの記憶なのか、あるいはオトーサンたちと一緒に暮らす前の記憶なのかはまったくわからないが、ラテには何らかのトラウマがあるようで、こうしたうなされ方はかなり頻度が高く可哀想だが、どうしようもない。
オトーサンができることは「ラテ、どうした?」と声をかけ、身体を撫でて目を覚まさせることしかできないが、ラテは横になったままオトーサンを確認したのか「フ~ッ」とため息をしつつまた目を閉じる。

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※散歩途中で頻繁に休憩するラテ


ワンコもオトーサンたちと同様に怒り、笑い、怯え、泣くということを身にしみて知ったが、人間と同じ感覚で感情移入は間違いだし危険だとワンコの育児書類の多くには書かれている。しかしこの7年半ばかり、ラテと文字通り寝起きを共にしてきた感覚からすれば、ラテが見せる豊かな感情表現とその意味は我々と大きくは違っていないと思わざるを得ない。確かに我々は言語をベースに物事を考える。

例えばお腹が空いたことに気づいた場合意識していなくても我々は「腹が空いた」「さて何を食べようか」といったことを言語で認識するのが普通だ。あるいは「いま何時だろう?」と意識したときにはその疑問はそのまま言葉に出さなくても言語で認識する。しかしワンコは我々が知るところの同じ言語を持っていないことは確かだ。
オトーサンが不思議なのはそのワンコが「お腹が空いた」と意識したとき我々人間とどのような意識の違いがあるのか…という点にある。言語で物事を考え意識することを自然と捉えている我々からワンコの意識というものはなかなか想像できないし、それがどのような感覚なのかは分からないが、何らかの形で意識に登ることは確かだろう…。

散歩に出かけようとオトーサンが立ち上がれば「散歩に出られるぞ」といった事がラテの意識に登り表情と態度に現れる。「サンポニイク」という言語はなくても我々とは違うなんらかの「出かけられる」「嬉しい」という意識が芽生えなければ辻褄が合わない。「サンポ」と聞くとラテにとって何らかの象徴的な風景や事象がイメージされるのだろうか…。散歩に出かけられると知ったラテはいそいそと水を飲みに容器のある場所に行く。まったく妥当で自然な行為である。
ともかくラテを観察するとその多くの行動はオトーサンたち人間から見ても推察できるものが多いことは確かだ。でないと意思の疎通はできないし…。

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※相変わらず帰り道は抱っこをせがむ...


ところでいま1番注視しているのが「照れる」という行為なのだ。無論ラテが…である。
最初、ワンコも照れるということがあるのだろうか…と正直疑問視もしたが、シチュエーションとラテの行為・行動を重ねて考えれば照れているとしか考えられない動作をする。
以前から、例えば散歩途中で小学生とか中学生の女子が前方から歩いてくるとラテはその子たちにかまってもらいたいのだろう、女子たちに顔を向けて笑顔を振りまき近づこうとする。勿論ワンコ嫌い、ワンコ怖いという子供たちも多いだろうからオトーサンはリードを引いて注意をする。そんなとき無視されたりするとラテはオトーサンにアイコンタクトし、「残念…テヘヘ」といったさも照れたような表情をする。耳を倒し、口を開け、ちょっと情けない笑顔に思える表情を見せる。

その辺までは分かったつもりだったが、ラテは室内で面白い動作をする。
例えばまだ起床時間前で布団にくるまっているオトーサンを尻目に、ラテはオカーサンに近づいて顔を舐めて起こそうとする。そんなときオトーサンが「ラテ!オトーサンにもチューをしろ!」と迫る(笑)。その時のラテが面白いのだ…。

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※布団に頭を突っ込みながら(上)オトーサンに独特の表情を向ける(下)


まずラテはオトーサンに対して素直にチューをした試しはない。可笑しいのは頭を捻るようにして下げ、布団の中に突っ込み、ハアハアと息を荒くしながらまるで頭で穴を掘る…雪でも掻くといった独特な動作を繰り返すのだ。ただしその表情は両目を見開きながらも嫌々をし、身体を捻りながら恥じらっているように見え、なんとかチューをしないで済むように時間稼ぎをしているように思える(笑)。
その間、オカーサンにはしばしばチューをしながら、オトーサンには恥じらいのような行為を続ける。

オトーサンはこの行為は見たまま、感じたまま、やはり恥じらいを表しているのだと理解するしかないと考えている。嫌ならオトーサンを無視すれば済むことだろう。それがこちらを横目でチラチラと見ながら頭で布団をめくり上げているのは実に面白い。
思わず大口を開けて笑ったら、珍しくラテはオトーサンの開けた口の中にチロッと舌を入れた(笑)。



ウォークマンの原型となったプレスマンとは?

iPodの先進性と我々の文化に与えた影響を考察する中でソニーのウォークマンを再認識せざるを得ず、あれこれと資料や情報を集めていたが、そのウォークマン開発のきっかけ…原型になったのがプレスマンという前年に発売されたカセットテープレコーダーだったことを知り、ではそのプレスマンを確認したいと思った…。


凝り性というか、可能な限り一次資料を手にしないと気持ちが悪い性分なのが自分でもうっとうしいし「ウォークマンの原型はプレスマン」と知り「そうですか」では済ませられない性向は実に厄介だ(笑)。
勿論そうはいっても出来ることとできないことがあるわけだが、今回は幸いにそのプレスマンの実機を手に入れることができたので早速比較して見ることにした。

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※ウォークマンの原型となったモノラル・カセットテープレコーダー「プレスマン (PressMan)」


ウォークマンは当時名誉会長の井深大が、出張時に大好きなクラシック音楽を楽しみたいとプレスマンにステレオ回路を付加し、逆にスピーカーと録音機能を取ったものを欲しいと言いだしたことがきっかけとソニーの社史にある。
ではそのプレスマンという製品はどのような製品だったのだろうか…。本当にプレスマンがウォークマンの原型なのだろうか…。

当研究所が手に入れたプレスマンはシルバーだが、別途ブラック塗装がなされたバージョンもあった。そしてその外観は紛れもなくウォークマンと酷似した製品である。実にスマートで高さはほぼウォークマンと同じだが、幅のサイズがいくぶんウォークマンより小さいこともあってシャープに見える。

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※初代ウォークマンとプレスマンを比較して見ると当然のことながらよく似ている


ソニーの社史によれば、名誉会長の井深や副社長の大賀にステレオ仕様で再生専用小型機を打診されたテープレコーダー事業部の長、大曽根は確たる信念があったという。それは「初めて世に出してコンセプトを問う1号機に、故障があっては絶対に駄目だ。故障が多いと、そのコンセプト自体が否定される」ということだった。それに今回は会長の盛田の旗振りで夏休み前までに商品化するということに決まったわけで時間がなくゼロから設計するのは無理だった。
また状況を把握していた盛田も「金型は流用すればよい」と明言したこともあり、初代ウォークマンのメカには、すでに50万台の生産実績のあるカセットテープレコーダー「プレスマン」のメカをそのまま流用することになったのである。

ということで、この初代ウォークマン開発には、技術的な苦労はほとんどなかったという。既存の技術を組み合わせて、信頼性を最重視してまとめ上げることにすべての力が注がれ、新しいコンセプトを持って誕生したのがウォークマンであった。

プレスマンはその名から想像できるとおり、報道の現場すなわち記者やジャーナリストたちをターゲットにした製品だった。取材現場の音を録り、インタビューも便利、録音したソースをもとに原稿やニュースを構成するための製品だった。ただし後のウォークマンが和製英語だったのと同類というか、スタッフたちも “プレスマン” という命名の真の意味が「印刷工」だったことを知り赤面したという…。

ともあれプレスマンは1968年に発売しアポロ7号の宇宙船内に持ち込まれたことでも知られている最初の小型カセットテープレコーダー (TC-50) をさらに小型にしてかつ軽量化されていた。そして外部マイク端子と共に本体にもマイクが内蔵され、イヤーフォン端子と共に本体背面にはスピーカーが内蔵されており、プレスマン単体でも十分な働きが可能なように設計されていたのである。

ということでそれらを前提にプレスマンとウォークマンを外観から比較してみよう…。
正面のディテールはプレスマンにテープカウンタが装備されているのが目立つ程度だ。そして本体側面の操作系を見ても基本構成は同じである。勿論カラーリングは違うがウォークマンのブルーは若者向けということでとジーンズを連想したものだそうだ。

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※操作ボタン部位の比較。右がウォークマンだがマイク、ボリューム、外部電源コネクタ位置は勿論操作ボタンもほぼ同じである


用途・目的は違うにしてもマイクの位置は同じだし、ボタンのサイズは多少違うがテープのストップ/イジェクト、早送り/巻き戻し、そしてプレイボタンの構成や位置は同じだ。そしてこれまた同じ位置に外部電源端子がある。さらにボリュームがある位置も両機種共に同じだがプレスマンはモノラル、ウォークマンはステレオという違いがボリュームのデザインおよび構造の相違となっている。

さらに本体上部の構成を見るとコンセプトの違いにより構成は違うものの、ヘッドフォンやマイクのジャックやオペレーションを意味するLEDの位置なども見事に同じだった。

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※当然構成は違うが内部の回路や部品の配置も基本的に同じと考えられる


なを背面の下部は両機種共にバッテリーケースになっており、くどいようだがウォークマンはプレスマンからスピーカーと録音機能を取り去り、ステレオ回路を付け、ヘッドフォン専用のカセットプレーヤーにしたということは明らかだ。さらにあくまで目視の範囲だがかなりの部分でウォークマンはプレスマンと同じ部品を使っているものと思われる。

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※バッテリーケースがある底部位の比較


こうしてプレスマンと初代ウォークマンの実機を手元に置き並べて見れば、ウォークマンは確かにプレスマンの金型と基本コンセプトを流用したことは明白だった。

しかし歴史に if は禁物だとしても、もしプレスマンがそもそもステレオ仕様だったとしたらウォークマンは登場しなかったはずだ…。当然名誉会長の井深大は喜んでそれをそのまま愛用しただろうし、再生専用機ウォークマン登場の機会は完全に失われたか、あるいはかなり後になったのではないか。
歴史の妙を垣間見る思いがした一時だった。



ジョブズ学入門講座「成功の秘密」【5】〜 企業の歯車では成功は難しい

スティーブ・ジョブズの一生を追ってみるとひとつの事が常に引っかかる…。スティーブ・ジョブズがスティーブ・ジョブズとして成り立ったのは無論Apple Computer社を創業してからだ。それまでの彼はアタリで仕事についたりもするが大学を中退し、空瓶を集めて金に換えたり、週に一度クリシュナ寺院に出向いて無料の食事にありついたりして糊口をしのいでいた薄汚い若者に過ぎなかった…。


どう贔屓目に見ても、裸足で歩き回り薄汚れたヒッピーのように目をぎらつかせていた男が世界を変えるとは周りの誰もが思ったことすらなかったに違いない。ただ我が儘で言いたいことを腹蔵なくいうこの若者の眼は見る者がみればどこか放っておけない魅力を湛えていたようだ。

結果論ではあるが、もしジョブズがアタリにしろ他のエレクトロニクスの企業にしろ社員として就職したと仮定しても、世間で言う出世は考えられなかったに違いない。
風呂にも入らず悪臭をまき散らし、周囲の人間達と馴染もうともしない若者がいかにチャンスに恵まれたとしてもせいぜいが上司に誉められ年俸が多少増える程度だろう。いや、その前に様々なトラブルを引き起こして首になるのが関の山だ。

スティーブ・ジョブズの人生でラッキーだったのは、スティーブ・ウォズニアックと出会いApple 1 を経てApple II に至るコンピュータを販売するApple Computer社を設立できたこと、そして何よりも創業者の立場で物事を押し進めることができた点だ。
とはいえAppleを法人化した1977年から1985年9月にジョブズが辞めるまで、CEOや社長というポジションにジョブズが就いたことはない。CEOには若すぎるとマイク・マークラらが考えたようだし経験の無さはジョブズ自身も承知していた。

したがって創業時にはマイク・マークラが連れてきたマイク・スコットが社長兼CEOを務めたし、当時の会長はマイク・マークラ自身だった。ジョブズは1981年3月から辞めるまで会長という職にあったが、どちらかといえばそれはお飾りのポジションだった。しかし株式上場で大金持ちとなったジョブズは創業者であることを誇りに思っていたし、常に人に使われるのではなく人をまとめ上げて使うリーダーである事を望み、事実そう振る舞った。

社長のマイク・スコットとぶつかり、Apple IIIの開発ではジョブズ特有の拘りが開発に影響し予定が遅れただけでなく出来上がったマシンは故障続きで売り物にならなかった。少なくともマイク・スコットはその原因がスティーブ・ジョブズにあると考えていた。さらにLisaの開発を積極的に推し進めたのはゼロックス・パロアルト研究所でインスピレーションを得たスティーブ・ジョブズだったが、結局災いの人としてプロダクトリーダーから外されてしまう。

やることが無くなったジョブズはジェフ・ラスキン主導で進めていたMacintoshの開発を知り、ラスキンを追い出してその小さなプロダクト開発のリーダーとなる。

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※1984年Macintosh発表直後のスティーブ・ジョブズ。自身のオフィススペースで珍しく笑顔を見せる


それができたのも創業者だったからであり、周りの人たちも「奴のやることなら仕方がない」といった諦めと期待が混じった思いで納得していたものと思われる。また当時のApple首脳陣もジョブズがあちこちで変なトラブルを起こしたり、手当たり次第に口をだすよりMacintoshとやらの開発に注視していた方が安全だと考えていたようだ。ただし彼の役割は物作りというよりビジョンを明確にし予算を確保の上で開発部隊を鼓舞すると共にAppleという特異な企業の優秀な広報担当だった…。

とはいえMacintoshをリリースした翌年の1985年9月にジョブズはAppleを去ったわけで、自身の蒔いた種ではあったもののさぞや無念だったろうと推察できる。
創業してから8年後に彼は自身がヘッドハンティングしたジョン・スカリーに結果として追い出されたのだった。その8年間、スティーブ・ジョブズの功績といえばAppleという企業を創業し、Apple II をマニアックなボードパソコンとせずに樹脂製のケースに入れたこと、そしてなによりもAppleという企業イメージを身体をはって作り出した点にある。

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※スティーブ・ジョブズとApple入社直後のジョン・スカリー


もともと他人のいうことなど耳を貸さないタイプの人間がこれほど大きなことをやってきた…できたことは驚異でしかない。それは彼の天分はもとよりだとしてもやはり “創業者” という冠がカリスマ性を大きくし周りを惹きつけてきたからだろう。単なるプロジェクトリーダーであるとか上司といった立場ならどこの企業に於いても彼の思いを形にすることは難しかったに違いない。

スティーブ・ジョブズという男も様々な挫折や屈辱を味わうことになったが、結果としてこれだけ評価される人物になり得たのは常に一般社員としてではなく創業者というリーダーの立場で動いていたからだ。

本編タイトルは「成功の秘密」と題しているわけだが、成功といっても人それぞれ思い望むところは違うだろう。しかしジョブズは単なる金持ちになっただけでなく世界を変えたのだ…。そして紆余曲折はあったにせよご承知のような人生を過ごせたのは間違いなく彼が人に使われる身ではなくAppleはもとより、NeXTやPIXARにおいても創業者あるいはCEOの立場を保持できたからに他ならない。ただし誤解があっては困るが、私は誰に対しても成功するためには起業して一国一城の主になるべきだ…と主張するつもりはない。

ありふれた人生訓をくり返すようだが、ビジネスにおいての成功と人生を謳歌することとは別である。例えばT/Makerの開発者、ピーター・ロイゼンは「実録!天才プログラマー」の中のインタビューでいう。「成功とは毎日やりたいことをやりながら、月末にはちゃんと勘定を支払えることだ」と...。
ただ…ひとつだけ言えることは常に正道を歩み、日の当たる道を進むことこそ大切なのではないだろうか。



リストバンドにして持ち運べる MiLi Lightning USB ケーブルとは

ここのところ一時とは違い、様々な特長を持つLightningケーブルが登場している。先般「Lightning USB ケーブル再考」ではApple純正のケーブルは勿論、長さが90センチ、そして15センチという長さを持つLightningなどをご紹介したが、今回はまたまた異色のケーブルを手に入れた。


MiLi Lightning USB ケーブル はまずApple公式ライセンス「Made for iPhone iPod iPad」を取得しているケーブルなので安心して使える製品だ。

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※MiLi Lightning USB ケーブルのグレーおよびオレンジのパッケージ(上)


特長としてはケーブル長が20センチと使いやすい短めのケーブルであること、そしてフラットケーブルなのでカバンやポケットの中でも絡まりにくい。

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※ケーブル長は20センチのフラットケーブル(上)。付属のキャップはコネクタを保護することができる(下)


また、Lightning端子とUSB端子を保護するためのキャップが付属しているので、収納時に埃や傷などから端子を守ってくれる。さらLightning端子とUSB端子共にキャップに差し込むと輪となりブレスレットのように手首に巻いたりバッグの手提げや肩掛けベルトなどに取り付けると言ったウェアラブルな活用も可能だ。そして長さ的にも、コネクタ部位を保護できることでもあり扱い易いからバッグなどに常備しておくのにも最適だ。

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※ケーブルの両端をキャップに挿すとブレスレットのようにも使える


実際に使ってみると、外出時にモバイルバッテリーからiPhoneやiPadといったデバイスを充電したりMacと同期をとったりする際には扱い易い長さなので大変具合がよい。そして勿論トラブルなどの不都合はないが、注意点としてはLightning側のコネクタ部がApple純正のコネクタと比較すると少し大きめなことか…。

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※Apple純正ケーブルとコネクタ部比較


私のiPhone 5sではケースを着けたままケーブル利用に問題はなかったが、特殊なケースを使っている場合はサイズが合わずに差し込めない可能性もあるので事前の確認が必要かも知れない。

なお本製品にはグレー、ホワイト、グリーン、オレンジ、ピンクというカラフルな5色が用意されている。
Lightningケーブルにも利用目的に際して選択肢が増えてきたことは歓迎するべきことだし、今後はMiLi Lightning USB ケーブルのように一工夫された製品が多々登場するに違いないし、Lightningケーブルも選ぶ時代になったのかも知れない。





ラテ飼育格闘日記(402)

夏の風物詩はいろいろとあるが、盆踊りや花火大会といったものも欠かせない催事かも知れない。しかしワンコによっては花火の音や太鼓の音、それに雷でパニックになる場合もあり、この時期はそれが原因で脱走も多々見受けられるというから要注意な季節でもある。


ラテは幸い雷や花火の音でビビることはないので安心しているが、太鼓や子供たちがサッカーボールを蹴ったり、バスケットボールをドリブルする音が苦手なようだ…。そんな音が目立って聞こえてくると尻尾が下がり、場合によってはUターンしてしまう(笑)。
いやはや、それ以前に歩かないので散歩にならないが…。

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※お気に入りの人やワンコを見つけると俄然表情が温和になる


今月から女房がパートに出ることになったので出勤日の散歩は昔通りオトーサン単独となった。しかし新たな問題?も出てきてオトーサンの苦難は続くのであった…。
とはいえ朝の散歩はまだ扱い易い。なぜならオカーサンと一緒に自宅を出ても本来なら嬉々としてオカーサンの後を追うラテなのだが歩きたくないことが最優先するらしく自宅の極近所を回ってときに10数分で戻ってしまう。まあ、排泄をきちんと済ませてくれればオトーサンにとっても異存はないが、いかにもやる気がないラテである。

特に困るのは夕方の散歩だ。いわゆるエピソード記憶に優れているラテは時間の観念はあるはずもないが、一般的な散歩コースを嫌がり駅方面にリードを引く。無論それは駅に行けばオカーサンと会えると思っているからだ。
事実これまで駅の改札やコンコース上にあるカフェのテラスでオカーサンと多々待ち合わせてきた。それをラテは覚えているようでオトーサンが試しに途中であちらこちらにリードを引こうとするが頑として受け付けず、スタスタと駅方面に向かうのだ。その道は階段も多くて決して歩きやすいわけではないのだが、日中会えなかったオカーサンに会いたいという気持ちが優先するのか、それは見事な歩きっぷりなのである。

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※とある公園では櫓が組み上がり盆踊りが始まっていた


笑ってしまうのは駅のコンコースに出るとラテが向かうのは駅の改札ではなくカフェのテラスなのだ(笑)。すべて承知しているといった態度で躊躇も遠慮もなくカフェのテラスに入っていくのだからオトーサンは苦笑せざるを得ない。
それはそれで悪くはないが、1番の問題はその時間帯にカフェで少しの時間をつぶせばオカーサンが帰ってくる時間帯なのかどうかだが、ラテはそこまでは感知していない(笑)。カフェのテラスに腹ばいになり、ひたすら待つ…待つ様子だがオトーサンの都合もあるし天気の変わり目だったりすればまさか1時間とか30分その場に居続けるのは苦痛となる。しかしラテはガンとして動かないからオカーサンが出勤日の夕方の散歩は自宅を出る時間および駅までの道筋を計算して出ないとえらいことになる。

しかしラテが生半可の気持ちでここまで歩いて来たのではないことは実際に女房が近づき、それを認識した途端のラテの大げさともいえる態度で窺い知ることができる。オカーサンに飛びかかり、両前脚と頭を下げてお尻を上げるという遊びのポーズをしながらオカーサンの周りを駆け回り、しゃがみ込んだオカーサンの顔を舐めまくる。
数日間留守にしていたわけでもなく朝自宅を一緒に出たときには追いかけもしないラテなのにこの大層な歓迎…喜ぶ様子は他の通行人から見ると異様な光景のようだ。
とはいえラテが普段滅多に見せない大歓迎ぶりを見ていると次の日もラテが駅方向に行きたいとリードを引くのをむげには禁止できないオトーサンなのである。

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※大好きな女子にたちに声をかけられてラテはメロメロ


そんなラテだが先日の夕方はオカーサンと一緒に向かった先の公園では盆踊りの最中だった。まだ日が落ちていないこともあり準備中の様子でもあったが浴衣姿の子供たちの姿が目立ち、普段には見られない多くの人たちが集まりつつあった。
公園の脇で様子を眺めていたオトーサンたちだったが櫓の上では太鼓が演じられるようで時折練習の音が聞こえはじめた。その音と普段経験しない多くの人たちに気後れしたのかラテは尻尾が下がってしまった。仕方がないのでオカーサンと「戻ろうか…」と考えたとき「あら、ラテちゃん!」という声が…。

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※「ラテちゃんまたね!」と去って行く女子五人組


嬉しいことにラテを小さいときから可愛がって下さっている中学2年の女子が友達4人と共に浴衣を着て姿を見せたのだった。他の女子たちも「可愛い」とラテを撫でてくれる。ラテはしゃがんでくれた女子の口元を嬉しそうに舐めている。
これだけ大勢の人たちが集まる中でよくもまあ偶然とは言え出会えたものだが、ラテは短い間とは言え至福の時間を過ごしご機嫌だった。
ラテ!やはり歩かないとねぇ…。犬も歩けば…楽しいこともあるよ!だから…歩こう!


iPodをより良く理解するためにソニーのウォークマンについて復習してみよう

これまでiPodとウォークマンを比較しながらこの両雄の違いと共通する面を検討してきたが、今回は純粋にウォークマンをより詳しく見ていこう。なにしろ2011年にイギリスの科学技術サイト「T3.Com」より、過去50年間で最も偉大な発明トップテンが発表されたがそれによれば第1位はアップル社のiPhoneで妥当だとしても第2位は iPod ではなくソニーのウォークマン(Walkman)初期モデルだった。それほどウォークマンは世の中にインパクトを与えた製品だった。


無論ウォークマンの復習といっても今更カセットテープによる初代ウォークマンを愛用してみようということではない。すでに35年も前に登場した製品を取り出して「良いから使ってみて」と申し上げるつもりもない(笑)。ただしもしウォークマンという画期的な製品がなかったとしたら、iPodの登場も危ぶまれるし、デジタルミュージックプレーヤーとしての登場もかなり違ったものになっていたに違いない。それだけ1979年7月1日に登場したウォークマンは世の中を変えた製品だったのだ。

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※1979年7月1日発売、ソニー初代ウォークマン(TPS-L2)ファーストロット品 (当研究所所有)


iPodの素晴らしさ、凄さを文字通り正確に知っていただくにはまずその先祖と評価されているウォークマンが果たした役割と共にそれがどのような製品だったかを知っておくとより深い理解が可能になると考える。
なにしろAppleとソニーは意外と接点があった…。スティーブ・ジョブズはソニーの創業者のひとり、盛田昭夫を尊敬していたしApple最初のノートマシン PowerBook 100の製造はソニーが請け負った。またAppleがiPodのデータ転送に採用したFireWireにしてもソニーが i . Linkと名付けて採用していたことも記憶に新しい。

とはいえ後にMP3プレーヤーを共同で開発したいとジョブズがソニーを訪問したこともあったらしいが、すでにソニーにはきちんと交渉できる人材がおらずAppleを門前払いにしたことでソニーはデジタルミュージックプレーヤー開発に遅れを取ったという話もある。
ということで今回はソニーが1番輝いていた時代を証明するかのように登場し、世界を驚かせたウォークマンに肉迫してみたい。

さて先日、所有している初代ウォークマンのひとつで音楽を聴いてみようと試みた。スペックがどうの…と記述するのは容易いが、35年も前に夢中になったミュージックプレーヤーの音や使い心地がどのようなものだったかを振り返りたいと思ったからだ。とはいえすでにカセットテープによる音楽ライブラリはほとんど破棄したので残っているはずはない…。ただウォークマンに付属していたデモテープのコピーがあるのでそれを聴いてみることにした。
A面はテクノっぽいサウンド、B面は航空ショーを録音したのだろうか、ジェット戦闘機が飛び交うサウンドやサーキットを回る爆音の録音でウォークマンのステレオ感を味わうに十分なサウンドが収録されている。これはなかなかに迫力があり、すでに購入当時の感激は忘れているが当時はさぞ驚いたに違いない。

スペック的には近年聴いているデジタル機器類と比較するなら、周波数特性とかダイナミックレンジのレベルが低いはずだが、頭で考えていたよりずっと心地よい音が鳴っている。またテープ独特のワウフラッターもあるが記憶の中にあった音よりずっと良い印象なのが面白い。さらに最新のヘッドフォンで同じ音を聞いてみるとステレオ感も含めてやはりよりよく聞こえる。
昨今のノイズのないデジタルサウンドに慣れている若い方が聴いたらまた別の印象を持つとは思うが、個人的にまだまだ楽しめる音質だと考える。ということでまずは取扱説明書に記されていた初代ウォークマン(TPS-L2)の主な規格を示しておく。

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※初代ウォークマン(TPS-L2)のスペック一覧


ところで初代ウォークマンと呼んできたが型番 TPS-L2 の本製品には大別して3種類あることを知っておきたい。
ウォークマンは前記したように1979年7月1日に発表されたがソニーの社史によればファーストロットは3万台製造したという。当時一番売れたテープレコーダーでも、月間1万5000台であったからこの数は思い切った数だという。陣頭指揮を取った会長盛田昭夫の意気込みが感じられるではないか…。

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※初代ウォークマン(TPS-L2)3種ロット揃い踏み。フロント(上)とバック(下)共に右からファーストロット、旧セットおよび新セット


さてその3万台が文字通りの最初のロットである。またソニーの補修部品表(1980年11月版)によれば、TPS-L2という型番には旧セットと新セットの区別があり、それはシリアルナンバーが 264,000以前とそれ以降に分けられるという。無論先の3万台も旧セットに含まれる理屈だが、だとすると旧セットにはファーストロットの3万台までとそれ以降シリアルナンバーが 264,000 までの2種があり、それ以降の新セットと合わせると初代ウォークマン(TPS-L2)には3種のロットが存在することになる。

その区別だが、当研究所では幸いその3種全てのロットをひとつずつ所持しているので比較することができる。ちなみにシリアルナンバーを記すと “15371”, “136497” そして “349538” だ。まずはボディ正面から見てみよう。
旧セットと新セットの違いは明らかだが、まずボディのフロントに記されているデザインが違う…。
旧セットは蓋に “STEREO” とあり上部に “SONY” のロゴと共に “STEREO CASSETTE PLAYER TPS-L2” とプリントされている。一方新セットでは旧セットの “STEREO” の位置には “SONY” のロゴが入り、蓋の下部には “WALKMAN” という名が入っている。

さらに背面は私の手元にある新旧セット共に上部に “STEREO” と刻印があるものの、旧セットのうちのファーストロットのみこの “STEREO” という文字が刻印ではなくプリントだ。
ファーストロットのみの仕様はまだある…。よく知られている点としては2つのヘッドフォン端子の箇所には “GUYS & DOLLS” と記されているが、ファーストロット以降の旧セットあるいは新セットには単に “A B” とあるだけだ。なおこの “GUYS & DOLLS” の表記については別途「“GUYS & DOLLS” に見る初代ウォークマンとソニーの遊び心」を参照されたい。

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※2つのヘッドフォン端子部位比較。上がファーストロットで“GUYS & DOLLS” という表記になっている


そしてプレイや早送り・巻き戻しを意味する “LESTEN” , “REW/REVIEW” , “FF/CUE” という表記だが、それらは本体ボディ裏側に沿った箇所に示されており、ファーストロットはこれまたプリントだが、それ以降は金型に刻印されている。

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※手前のファーストロットのみ “LESTEN” , “REW/REVIEW” , “FF/CUE” という表記がプリントになっている


さらに手元にある旧セットと新セットを比較してみたらこれまであまり明示されていない違いもあった。それはプレイボタンの三角アイコンがファーストロット以外の旧セットは緑色になっている。ファーストセットおよび新セットは他の早送り・巻き戻しのそれと同じく黒色になっている。

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※ファーストロット以外の旧セットのみプレイボタンの三角アイコンが緑色の例(上)


確証はないが、プレイボタンのアイコンが緑色なのはウォークマンの原型になったといわれるプレスマンがそうだったからかも知れない…。
こうした細部について検証すると商品化の際にソニーとしても様々な意見が飛び交い、試行錯誤を続けていたことがうかがえる。

こうしたささやかな違いも含めて3種と思われる初代ウォークマンを比較するとおぼろげながら当時のソニーがどのような意図をもって事に当たっていたかが推測できるようで興味深い…。
まず3万台製造したというファーストロットだが、発売当初はマスコミや市場の反応がいまいちで、発売1ヶ月での売上はわずか3,000台に留まったという。さぞや盛田昭夫は気を揉んだものと推察するが、広告ならびに宣伝活動が功を奏したのだろう翌月8月に初回生産の3万台を完売すると、逆に供給が需要に追い付かない状態が年内いっぱい続いたという。

前記したファーストロットとその後の旧セットおよび新セットの違いは何を意味するのか…。無論想像の域を出ないが、ファーストロットではステレオ仕様である点を強調しアピールしたかったに違いない。ためにボディ両面共に目立つ表記がなされている。ただし “WALKMAN” という商品名については正規の英語文法にない和製英語であったことで当初海外では別の名で販売されていたこともあり、パッケージなどはともかく本体への刻印やプリントは避けたものと思われる。

いくつかの資料や情報によれば3万台以降の旧セットではボディの蓋下部に “WALKMAN” という歩く足のデザインが付いたキャラのシールが貼られたようだ。この時期はウォークマンという商品名が名実共にポータブル・カセットプレーヤーを意味する代名詞となりつつあった。そして新セット、すなわちシリアルナンバーが264,000 以降では会長の盛田昭夫の判断でワールドワイドにウォークマンという名で販売がなされたからか、本体蓋に誇るように “WALKMAN” という文字が刻印されるようになった。

そしてこれまた想像ではあるが、2つのヘッドフォン端子の表記がファーストロットでは遊び心ある “GUYS & DOLLS” となっていたにも関わらずその後は前記したように単純な “A B” 表記になったのは世界各国への出荷を考慮し、危なげないありふれたものにしたものと思われる。
ウォークマンは9カ国語に対応した取説を付けて世界中に出荷されていったが、それでも品切れが続く。

ソニーの社史によれば、当初マスコミたちの反応は鈍かったとあるが、彼らはウォークマンの存在意義が理解できなかったのではあるまいか。いや、批判的な意見はソニーの社内にもあったようで、録音機能のない再生専用の機器など売れるはずはないという思いを抱く人たちも多かったようだ。
しかしその生産台数は、第1号機発売から10年(1989年6月)で累計5000万台を突破し、13年間で累計1億台を達成したという。無論この数値は1機種の結果ではなく15周年記念モデルが出るまでウォークマンは実に300機種以上のモデルが登場した。さらに、1995年度には生産累計1億5000万台に達した。

ただしこの項を締めくくる最後に個人的な意見を述べるが、この初代ウォークマンはプレスマンの金型を流用したこともあってデザインがとてもシンプルだ。機能美そのままといったその直線的デザインは実に嫌みが無くて素敵だが、前記したように300機種以上にもなる現在に至る多くのデザインの中には酷いものも目立つ。それらはまるで後に登場する酷いデザインのMP3マシンがお手本にするような製品もあって、ソニーの変貌が垣間見られるようで悲しい。

さらにウォークマンの開発に関わる情報を集めている中で、ソニーの正式な社史とは異なるいくつかのストーリーに触れたが、それらの中には社史とはまったく違う側面を持った話もあった。事実「私がウォークマンを発明した」と自負する人はソニー社内に沢山いたというが、そのエピソードは別項を用意しているので別の機会にご紹介したい(笑)。
そう…私はといえば、ウォークマンという名の製品を購入したのは初代およびカセットテープ時代の3種のみであり、CDやMDになってからのソニー製ミュージックプレーヤーはまったく手にしなかった。



バード電子製、天然木を使ったパームレスト付トレイ「AirBoard」レポート

パソコン利用者にとって不可欠なのがキーボードだ。私も日々かなりの量の文章入力を余儀なくされるからキーボードの選択やその環境周りは効率を考え、自分なりに整備してきた。今愛用しているApple Wireless Keyboardとマッチングするバード電子製、天然木を使ったパームレスト付トレイ「AirBoard」もそうしたアイテムのひとつだ…。


私が俗にいうQWERTYキーボードを使い始めたのは1978年のことだったが、その前年に小さな貿易会社に転職し生まれてはじめて英文タイプライターなる物を使わざるを得なくなった。
したがってパソコンのキーボードに限ってもすでに36年ほどの付き合いになっている。最初は英文タイプライターの練習から入ったので当然のことながら英数字でしかなかったもののパソコンのキーボードが普及しだした頃、カナ入力の方が効率が良いといわれわざわざカナ入力を練習して現在にいたっている。したがって通常はカナ入力の方がかなりのスピードで打てるからいまだに変えてはいないが、いざとなれば英字入力でも不自由しない程度は可能である…。

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※届きました!「AirBoard」が...


さてそのキーボードも紆余曲折があったものの現在はApple Wireless Keyboardを愛用している。テンキーがあった方が数値入力の際には便利だと友人らはいう。しかしくどいようだがそもそもがテンキーなどないタイプライターやテレックスで修行した(笑)1人としては小型の利点はあっても不自由は感じない。

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※バード電子製、天然木を使ったパームレスト付トレイ「AirBoard」


また白状するが、数年前まで私はパームレストというものをまったく必要としなかった。それはタイプライターやテレックスにパームレストはないわけだし、少々気取った物言いと承知でいえば、パソコンのキーボードはピアノのキーのように打つことが手指に負担がからず理想的だと考えてきた。それに手首をパームレストに固定することは動作を自ら制約することに等しいと考えるからでもあった。勿論、申し上げるまでもなくピアノを引くのに手首を固定する人はいない…。

ただし近年加齢のためか手指は腱鞘炎に悩まされ、かつ指の先や関節部にガングリオンが出来て時に痛むようになった。さらに視力の関係か、肩に余計な力が入るため肩や腕が重くパームレストがあった方が正直楽なので大昔に買った合成ゴム製のものをサイズは合わないままに置いて使っていた。

そんなとき、先頃バード電子製の天然木を使ったパームレスト付トレイ「AirBoard」を知り使い始めたが、これが思った以上に具合が良いのだ…。
ちなみに「AirBoard」だが、オーク無垢材とオーク柾目突板合板を組み合わせてオイル仕上したものだという。そしてパームレスト部には無垢材が使われている。

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※「AirBoard」にApple Wireless Keyboardをセットした例


「AirBoard」の横幅はApple Wireless Keyboardのそれと同じサイズにできているため、パームレスト部を手前にし、キーボードを合板部分に置くとピッタリだ。したがって「AirBoard」を使うことで机上面からの高さ調節にもなり、パームレストの存在と共にオペレーションが楽になる。

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※「AirBoard」は机上面からの高さ調節にもなる


さらに好みがあるかも知れないが、パームレストの天然木の材質と滑らかな仕上げの感触は室温や湿度にほとんど影響されず樹脂や金属といった他の材質では得られない心地よさが期待できる。
なお「AirBoard」裏面の四隅には滑り止めの足が貼ってあり、机上面で「AirBoard」が容易に動くことを防いでくれる。

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※裏面の四隅には滑り止めの足が、そして "BIRD ELECTRON" 刻印がある


というわけで「AirBoard」は決して派手な製品ではないが、毎日を快適にそして心地よく過ごすためには大切なアイテムに違いない。

BIRD ONLINE SHOPキーボードトレイ AirBoard


“GUYS & DOLLS” に見る初代ウォークマンとソニーの遊び心

Appleの iPodが我々の音楽の楽しみ方を大きく変えたわけだが、その22年前にソニーが発表したウォークマンはそれまでになかった軽妙なヘッドフォンと共に音楽のリスニングをステレオの前から開放し、歩きながらでも楽しめる先鞭をつけた。実はその最初期…すなわちファーストロットのウォークマンにはソニー会長の盛田昭夫や井深大といった創業者たちの溢れる遊び心がこもっていたことをご承知だろうか…。


ソニーの初代ウォークマンは初期ロット3万台製造されたというが、同じ初代ウォークマン(TPS-L2)といっても大別して3種知られておりその外装の作りに違いがあるのだ…。
その最たるものはヘッドフォン端子部位にプリントされた“GUYS & DOLLS” というテキストだ。初代ウォークマンは会長の盛田の発案で2人一緒に音楽を聴けるようにとヘッドフォン端子を2つ装備してあった。何故なら盛田はウォークマンを1人で独占するのはそばにいる人に無礼ではないかと考えた。彼はウォークマンを恋人や友人と共有すべきだと思いヘッドフォン・ジャックを2つ付け、さらに聴いている最中でも2人で会話できるようにとホットラインボタン(マイクロフォンとミュートボタン)を考え開発者に装備を命じた。

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※初代ファーストロットのウォークマン(TPS-L2)とソフトケース。当研究所所有


その2つあるヘッドフォンジャックだが、ファーストロット後の製品では単純に "A" , "B" と表記されるだけとなったが、実はファーストロットのみ “GUYS & DOLLS” と表記されていたのである。

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※2つあるヘッドフォンジャック部位の表記比較。上がファーストロットで “GUYS & DOLLS” の表記がある。下は後期型で単に "A" "B" になっている


この“GUYS & DOLLS” を意訳すれば「野郎どもと女たち」といった意味であり、2つあるヘッドフォン端子には「お二人で(カップルで)お楽しみ下さい」といったソニーのメッセージが込められていた…。

実はその “GUYS & DOLLS” とはそもそも1950年初演の歴史あるミュージカル・コメディのタイトルでもあったことはあまり知られていないようだ。さらにマーロン・ブランドやフランク・シナトラらの出演で映画化され、日本でも1956年に公開されている。

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※マーロン・ブランド、フランク・シナトラらによるミュージカル映画「野郎どもと女たち (GUYS & DOLLS)」のDVD。当研究所所有


「GUYS AND DOLLS」の舞台は1920年代のニューヨーク下町、ヤクザなギャンブラーたち、ナイトクラブの踊り子、救世軍の堅物娘の恋い模様をハチャメチャ陽気なミュージカル・コメディに仕立てている…。“GUYS & DOLLS” という表記は当該ミュージカルの陽気さを2つのヘッドフォンに託し、カップルで楽しんで欲しいという開発の陣頭指揮を取った盛田昭夫や大賀典雄らの遊び心による命名ではなかったか…。

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※生前最後に撮影された盛田昭夫氏のポートレート。株式会社イグフィコーポレーションの正式許諾を受けて掲載[転載不可]


そもそもウォークマンという大ヒット製品はソニーの社史によれば創業者の1人、井深大に機縁する。彼が海外に出かける際にステレオプレーヤーとヘッドフォンを携え大好きなクラシック音楽を聴くのが常だったが、当時は靴箱ほどのサイズがあり携帯には適していなかった。しかしソニーは当時録音再生機能を持ったプレスマンという携帯性に優れたカセットテープ・レコーダーを開発したことを井深は知っておりこれをステレオ化し、逆にスピーカーや録音機能を廃したものを作れないかと社内に打診したのがウォークマン開発のきっかけだった (ただし他にいくつか製品開発のきっかけとなる逸話があり、とある技術者が個人的にプレスマンを改造して楽しんでいたものがきっかけという有力な説もある...)。

それはともかく録音機能のないカセットテープ・プレーヤーなど売れるはずはない…といった社内外の批判や反対を押し切って商品化したのが会長の盛田昭夫だったのである。盛田は夫人と共にあのマイケル・ジャクソンの公演を観たのをきっかけにマイケルから慕われ、夫人の誕生パーティーの際には自宅へ招待したこともあったし、20世紀で最も有名な指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンとの交流もよく知られているように音楽通だった。

さらに、後でソニーの社長ならびに最高経営責任者にもなった大賀典雄はもともと声楽家であり、東京藝術大学音楽学部声楽科在学中に東京通信工業(のちのソニー)のテープレコーダーの音質にクレームをつけたのがきっかけで1959年9月に盛田昭夫と井深大に誘われソニーに入社することになったユニークな人物だった。

勿論ソニーはテープレコーダーやトランジスタラジオといった音響製品を開発してきた企業でもあり、創業者たちはみな音楽に造詣が深かったからこその “GUYS & DOLLS” という命名だったのだろう。こんな小さな箇所にも当時のソニースピリットが感じられて嬉しくなるが、そのウォークマンも世界中に販売していく中で遊び心では済まなくなってきたのか “A”,”B” という表記に変えられた。
ともあれウォークマンはソニーの1番輝かしい時代を象徴するプロダクトでもあったが “GUYS & DOLLS” の表記は目立たないもののそのひとつの証しとなった。

【主な参考資料】
・スティーブン・レヴィ著「iPodは何を変えたのか?」
・黒木靖夫著「ウォークマンかく戦えり」
ソニー企業情報 第6章





ラテ飼育格闘日記(401)

暑い暑いと口に出したところで涼しくはならないのは承知だが、つい愚痴のように呟いてしまう…。思えばラテを飼い始めてから夏場は多かれ少なかれ歩かなくなって困っていたわけだが、年々年齢も重なるから余計にしんどいのかも知れない。オトーサンは最近「シャツクール」というその名の通り、シャツにスプレーして清涼感を得るものを愛用し多少は動きやすくなったつもりだがメントールの臭いが強いしまさかラテに使う訳にはいかない。


ラテも最近は散歩中に公園などに設置されている水飲み場を好んで使うようになった。無論それは水を飲むためだが、オトーサンが散歩時に用意している水はそれとして、どうやら蛇口からの勢いを口中に感じたいのかも知れない。ともかく視覚だけでなく嗅覚で水飲み場だということは分かるのだろうが、これまで使ったことのない場所でその水飲み場に近づき止まりオトーサンにアイコンタクトするのだから感心してしまう。

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※散歩途中、笑顔で一休み


さすがに蛇口を自分でひねったり、水を止めたりはできないわけでオトーサンが察して蛇口をひねってやると口を開けて勢いよく流れ出す水道水を噛むように何度も飲む…。勿論後始末はオトーサンの役目だからして蛇口はきちんと閉めるが…。
また水飲み場がない場所でラテが水を飲みたいときは鼻面でオトーサンの足を突く。ただしこのサインには「オヤツ頂戴」とか「そろそろ抱っこいいかなあ」というサインも含まれているのでラテの意を思いやるのはやはりオトーサンの役目だ。

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※こうした水飲み場があると近寄って水が飲みたいとオトーサンにアイコンタクトする


水が飲みたい場合は比較的簡単にわかる。それは足をツンツンされラテを見ると、アイコンタクトしているラテは舌で自分の口をペロリとするからだ。これは普通喉が渇いたというサインのようなのだ。

そんなときオトーサンはラテと共に安全な場所に移動して出がけに冷蔵庫から移した冷えた水をラテに飲ますことにしている。とはいえ暑さによる体力消耗を防ぐには単に水分補給だけで良いはずもない。
オトーサンは冒頭に記したように強力なメントールで汗をかく場所ほど清涼感を感じる事が出来るスプレーを使い、今年の夏を乗り切ろうとしているわけだが、ラテはどうしたらよいのか…。

いろいろと考えたが決定打があるはずもなく、ふと小さな携帯用のスプレーボトルに冷水を入れ、それを適宜ラテの首筋や頭、マズルに吹き付けてみようと考えた。水なら害はないしすぐに乾いてしまう。ただしラテが嫌がるかどうかが問題だ…。
ともかく手間がかかるわけでもなし、予算を必要とするわけでもないので早速散歩のときに冷蔵庫で冷やしてある水を入れて使ってみた。

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※ラテ用の冷水を入れたスプレーボトル(右)とオトーサン用の小林製薬の冷却スプレー「シャツクール」(左)


もともと雨を含めて水というか濡れることが嫌いなラテだからしてどんな反応をするのか興味津々のオトーサンだった。
勿論無闇にスプレーし続ければ良いわけではなく、まずは散歩の往路では行わず復路でラテがごねだしたときに使ってみた。最初は頭を振って嫌がる素振りを見せたが、くり返しているうちに慣れたのかあまり嫌がらなくなった。そしてマズルにスプレーすると口を開けることもあり、どうやら好みではないが少しは楽になることを知ったようで多少の効果はありそうだ…。

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※元気でオトーサンに遊びをせがむ...


ただしボトルが小型で入れた水の量も少なめだから、中の冷たい水が温まってしまうのも早い。まあそれでも無いよりはましと思って使ってみたが途中、ラテの飲み水を入れ替えたり、オトーサンたち自身自動販売機で冷たいペットボトルの水を買って飲んだ残りを入れ直したりしてなるべく冷たい水を散歩中に確保しようと努力している。

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※散歩途中で久しぶりにリアンちゃんとアンリちゃんと出会う


問題は長毛犬のラテにどれほど効果があるか…だが、人間のように身体全体で汗をかけないワンコだからして夏場の暑い時、マズルや顔、頭そして首筋などを濡らしてあげるのは良いことではないかと思う。当然炎天下の散歩は避けるべきだが、これからの時期は夕方6時過ぎてもアスファルト面の温度は40℃を軽く超える場所も多いし、地面に腹が近いワンコにはマジで熱中症の危険があるのだ。
霧吹きの冷たい水がどの程度気持ちが良いのかとラテにスプレーしつつ、後ろを歩いていたオカーサンの顔にも吹きかけ、ついでにオトーサン自身の顔にも吹きかけてみた(笑)。な・る・ほ・ど!い・い・か・も!



ジョギングに最適な水洗いも可能、スマートフォン用ウエストポーチ発売

フォーカルポイント株式会社は8月8日、伸縮性のあるバンドとネオプレーンを採用したジョギングなどに最適な、体にピタっとフィットするスマートフォン用ウエストポーチ「TUNEWEAR JOGPOCKET for スマートフォン v2」を全国の家電量販店および雑貨店舗などを通じて発売すると発表。なお同社の運営するオンラインストアでも2,800円(税抜)で発売中。


【TUNEWEAR JOGPOCKET for スマートフォン v2 について】
TUNEWEAR JOGPOCKET for スマートフォン v2(チューンウェア ジョグポケット フォー スマートフォン ブイ ツー 以下、本製品)は、伸縮性のあるバンドとネオプレーンを採用したジョギングなどに最適な、体にピタっとフィットするスマートフォン用ウエストポーチ。

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[製品の主な特徴]
1)体に密着させられるフリーサイズ
  フリーサイズに調整できる伸縮性のあるバンドを採用しているので、体にフィットするサイズに調整することができる。ストラップの留め具には、ワンタッチバックルを採用しているので着脱も簡単に行える。

2)ウエスト着けでもたすき掛けでも使える
  本製品は、伸縮性のあるバンドを採用しているので、ウエストに着けて使ったり、たすき掛けで使ったり、いろいろな装着方法で使用することができる。

3)タッチ操作に対応した反射素材付きクリアスクリーン
  大型のクリアスクリーンを搭載しているので収納した状態でタッチ操作が行える。クリアスクリーンの外周部分には反射素材を採用しているため、自動車や自転車、バイクなどのライトを反射し、夜間のランニングの際もドライバーに自身の存在を知らせやすくなる。

4)丈夫で耐久性のあるネオプレーンを採用
  本体の素材には、伸縮性と防水性に優れたネオプレーンを採用。ナイロン生地などに比べて耐久性に優れている。ネオプレーンは、柔軟性も高いので収納機器にフィットして収納できる。

5)水洗い可能でいつも清潔に
  本体には、そのまま水洗いできる素材を採用しているので、ワークアウト後にいつも清潔に保つことができるほか、クリアスクリーンが汚れた際も簡単に洗い流すことができる。

6)コインやアクセサリを収納できるマルチポケットを搭載
  前面にはキーやコインが収納できる止水ファスナー付きの小物入れ、背面にはクレジットカードやICカードが収納できるカードホルダーを装備している。カードは開口部が上部にあり装着したままでも出し入れしやすい設計のため、運動時に飲料水などをスムーズに購入できる。

7)イヤホンを通せるループ付き
  前面と背面の2箇所にイヤホンホールを搭載。収納したスマートフォンのイヤホン端子の方向に応じて、イヤホンをいずれかのイヤホンホールから通して引き出すことができる。

[製品仕様]
製品サイズ:約86(W)×235(H)×8(D)mm
重量:約60g
素材:ネオプレーン

パッケージサイズ:約115(W)×280(H)×25(D)mm
パッケージ重量:約143g

[同梱品]
・TUNEWEAR JOGPOCKET for スマートフォン v2 本体

[対応モデル]
iPhone 5s
iPhone 5c
iPhone 5
iPhone 4s
iPhone 4
iPhone 3Gs
iPhone 3G
iPod touch (第1世代〜第5世代)

約71(W)×137(H)×9(D)mm 以下のスマートフォンに対応

定価はオープンプライス。オンライン直販価格は2,800円(税抜き)。

■TUNEWEAR JOGPOCKET for スマートフォン v2 製品ページ




小林製薬のシャツクール&ヘッドクールを試してみた

真昼にはなるべく出かけないようにしているが、愛犬の散歩で朝夕の外出は欠かせない。その際に自身の体調管理で1番の問題は大汗をかくことだ。もともと汗っかきだし、犬の散歩は意外と体力を必要とする。小一時間の散歩でも戻ってくるとシャツは文字通りのびしょ濡れでシャワーを浴びるしかない有様だ…。


とはいえこればかりはいくら暑いといっても裸で歩くわけにもいかないし、一時期は水を含んだジェルの首巻きを巻いたりもしたが使い勝手が良くないし第一効果があまり感じられない。しかし汗をかくことは体温調整にとって必要なことだとは知っているつもりだが、体力を消耗するだけでなく気力も失せる。なんとか気持ちよくモチベーションを保ちつつ散歩が出来るよい策はないかと思っていたところ、シャツやジャケットなどにスプレーすることで清涼感を保つ「シャツクール」という製品をコンビニで見つけ試しにと買ってみた。

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※小林製薬の「シャツクール」(左の2本)とおなじく頭髪用の「ヘッドクール」(右)


最初に手に入れたのは100ml入りの小振りなスプレーボトルだが、これをシャツなどの着衣裏に吹き付けて使うものだ。エタノールにメントールを配合したものらしいが、最初はどの程度スプレーしたら自分にとって清涼感を感じられるのかわからなかったから、まずは少なめに肌着にスプレーして散歩にでかけた。

通常汗でびしょ濡れになる背中一面と胸・腹付近を中心にシャツを脱いでスプレーしたが、じわじわと冷たさを感じてくるし確かに心地よい…。しかし当然といえば当然だがこの清涼感はエアコンが効いている室内のそれとは違う。
特に初日は慣れていないこともあって些か違和感があった…。どういうことかというと、スプレーした位置・場所にムラがあったのだろうか、上半身が均等に涼しくならず、腹の一部がいやに冷たかったこと。そして当然スプレーした場所場所が涼しいわけで、”まだら清涼感” というべきか、どこか冷や汗をかいているような心持ちだった。

2日目は特に肩から背中一面をなるべく均一に濡れるようにスプレーしてみた。そして身体の前面は胸部位だけにして腹回りは冷やすのを止め、後は脇の下といった具合にしてみたら清涼感はかなり自然となったが、ふとスプレーボトルを見るとすでに2/3 近くに減っている。
吹きつけが極端だったのか、これではコストパフォーマンスが悪いものの、ケチって効果がなければ何にもならない。といいうわけで3日目はその点を考慮しながらやはり背中を中心に満遍なくスプレーした。

確かに出かける間際にスプレーすると2, 30分くらいは効果抜群だ。ただし天候および汗のかき方にもよるが、日向を歩いたり走ったりすれば汗は時間が経つにつれて多くなるのが普通なわけで、帰路の時間になるとさすがに清涼感は落ちてしまう…。
無論ボトルを持ち歩き、気がついたときに続けてスプレーすれば良いのだろうが、私本人はともかく強いメンソールの臭いは愛犬にはキツイようなので近くでスプレーするのは遠慮せざるを得ない。ともあれ要領が分かってきたし気に入ったので今度は大きめのボトルを手に入れ引き続き愛用している。やはり私の場合、Tシャツなら濡れるほどにスプレーしないと効果が得られないので280 ml 入れのボトルも朝晩使うと1週間でなくなってしまいそうだ。

その後、ネットで知った頭皮のムレや暑さ対策ができる専用品「ヘッドクール」でキャップをかぶる頭を冷やし「シャツクール」で靴下にもスプレーするなど試行錯誤を続けているが、「ヘッドクール」はあまり効果を感じない。頭髪が薄くなると効果半減するのだろうか(笑)。
「シャツクール」は腹を避ければ私にとって夏を乗り切るのに十分役に立ってくれそうなので常備しようと追加注文した次第。
この手のものは合う合わないがあると思うので全ての方にお勧めできないが、夏を健康に乗り切るために汗っかきの方…一度小さなボトルで試してみてははいかがだろうか。





ボールペンのような書き心地を実現した、無線接続不要の画期的なスタイラスペン発売

フォーカルポイント株式会社は8月6日、ボールペンのように細い線をどのアプリでも描くことができる、電池駆動で無線接続不要の画期的なスタイラスペン「Just Mobile AluPen Digital」を全国の家電量販店および雑貨店舗などを通じて発売すると発表。同社の運営するオンラインストアでも6,500円(税抜)で予約受付中。


【Just Mobile AluPen Digital について】
Just Mobile AluPen Digital(ジャストモバイル アルペン デジタル 以下、本製品)は、ボールペンのように細い線をどのアプリでも描くことができる、電池駆動で無線接続不要の画期的なスタイラスペン。

AluPen Digital

[製品の主な特徴]
1)ボールペンのような書き心地
  本製品のペン先には、導電性の高い1.8mmのPOM樹脂製チップを採用しているので、ボールペンのように滑らかな書き心地を実現し、従来のスタイラスペンには出来ない狙った通りのポイントに文字や線を描くことができる。ノートアプリではボールペンでメモするような書き心地で、ドローイングアプリでは精細なタッチで絵を描くことができる。

2)無線接続不要でいつでも使える
  本製品はスマートフォンやタブレット端末と無線接続する必要がない。従来のスタイラスペンのような使い勝手で、BluetoothやWi-Fiで機器と接続したり、接続解除された機器を再接続するようなわずらわしさなく、気軽かつ快適に利用可能。

3)全てのアプリで使えるスタイラスペン
  これまで使用していたメモアプリやドローイングアプリから各種ゲームに至るまで、本製品はアプリケーションを選ぶことなく使用できる。使用可能なアプリを限定しているスタイラスペンとは違って、どのような環境にも導入可能。

4)乾電池1本で駆動する省電力設計
  本製品は、導電性を高めるために単4形乾電池1本で駆動。また、オートスリープ機能により、3分間使用されなかった場合は自動的に電源がオフになる省電力設計となっている。

5)耐久性のあるアルミニウムボディ
  本体には航空機にも使用される高品質で耐久性の高いアルミニウムを使用。ペンには回転式(ツイスト式)を採用しているため、使用時以外はペン先を収納させて保護することができる。

6)高級感あるデンマークデザイン
  本製品は、数々のデザイン賞を受賞した輝かしい経歴を持つデンマークのデザインスタジオ「Tools Design」が手がけた。使用されているシルバーアルミニウムと、綺麗に成形されたブラックのABS樹脂のハイブリッドデザインはあなたのライフスタイルに溶け込む。アルミニウム部分に1箇所だけ開けられた小さな点からは電源確認用LEDライトが緑色に点灯し、アップル製品にマッチする粋な演出も魅力的。

[同梱品]
・Just Mobile AluPen Digital 本体
・単4形乾電池 1本

[対応モデル]
・iPad
・iPhone
・iPod touch
・スマートフォン
・タブレット端末など

[製品仕様]
本体サイズ:約12.5(W)×12.5(H)×140(D)mm
   重さ:約30g (電池込み)

連続使用時間:最大20時間

定価はオープンプライスだが、オンライン直販価格:6,500円(税抜)で8月下旬発売予定。
 
Just Mobile AluPen Digital 製品ページ



SONY 初代ウォークマン (TPS-L2)とiPod 再考【2】

iPodが登場したとき「21世紀のウォークマン」と呼ばれることが多々あった。事実スティーブ・ジョブズも一目置いていた初代ウォークマンをiPodと比較しつつ、そのコンセプトに肉迫する第2回は、ウォークマンやiPodは私たちの音楽ライフだけでなく世界観をどう変えたのかについて再考を続けたい。


長らくAppleおよびそのプロダクト…主にMacだが…はマイナーなポジションを強いられていた。シェアが常に数パーセントという時代が延々と続くかと思えた。というより我々Macユーザーはそうしたシェアといったものなどとうに意識していなかったが…。
しかしそうした状況が変わる、変わるかも知れないと気づいたのは2001年以降電車の中やすれ違う人たちの耳に白いイヤフォンが目立つようになったことだ。無論それはiPodを使っている印でもあった。

iPodの白いイヤフォンは新しい時代の象徴…旗印のようにも思えた。ミュージックプレーヤーとしては些か高価だったが一時期入手し難かったことや嫌でも目立つからなのか街中で iPodを強奪されるというニュースが目につくようにもなった。したがって一部の人たちはイヤフォンだけ他社製のものを使い、自分が使っているのはiPodではないとカモフラージュするほどiPodは人々の目を引く製品になっていった。

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※2001年にリリースされた初代 iPodと付属のイヤフォン。当研究所所有


さて、その白いイヤフォンより22年も前に登場したウォークマンはそうしたスタイルがより一般的ではなかったため、際だった批判の対象にもなった。ちなみにウォークマンが発売されたとき、スティーブ・ジョブズはまだ24歳だった…。

スティーブン・レビュー著「iPodは何を変えたのか?」の中で「実践カルチュラル・スタディーズ~ソニーのウォークマンの戦略」の著者はいう。「どんな場所にも音風景を持ち歩き音楽鑑賞の快楽を公共空間のど真ん中に持ち込み、同時に耳の中という個人領域に音楽公演という公共的行為を再現することを初めて可能にしたのは、ウォークマンだけなのだ…」と。
そして無論ウォークマンは後のiPodと同様にビジネスとして大成功しただけでなく、メーカーのソニーが考えもしなかったほど社会的影響力をも行使することになった。

ウォークマンへの批判は多義に渡ったが、難聴になるといった想像できる批判はともかく、ヘッドフォンをしたまま歩くのは危ないといった警告、そして本来人と人とがコミュニケーションすべき時に自己の世界に入ってしまい挨拶もできない利己的な人たちが増える…といった苦情も多くなった。さらにマスメディアもウォークマン流行をデジタル時計、ローラースケートと共に若者の新3種の神器として取り上げつつも「耳塞ぐ若者」とか「雑踏の中の孤独」と揶揄する…。
そういえば近所のおばちゃんは「あんなもので耳を塞いでいたらさぁ、道も聞けないよね」と顔をしかめていた時代だった(笑)。

音楽で自己に閉じこもるといえばウォークマンならずともそれは既に自家用車内の空間で実現済みのことだ。好みの音楽を車の中だけで楽しむというのは珍しいことではないが、それでも車の運転は当然のことながら周りに100%注視する必要があり、自己陶酔に至るわけにはいかないがウォークマンは違う。

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※初代ウォークマン(TPS-L2)の旧セット(左)と新セット(右)。当研究所所有


歩きながらだと最低限、電柱や周りの人とぶつからないような配慮は必要だが、車と違いどんな場所でもヘッドフォンを外さない人たちが出てきた。街中だけでなく店頭でヘッドフォンを外さず大声を出す人、電車内で音漏れするほど音量が大きい人などなどいかにも周りから苦情が出てくる自己陶酔型が目立つようになる。
小型のヘッドフォンで耳を覆っている人たちは、カフェや図書館、電車内や道を歩いている時など、どのような場合においてもその姿は「話しかけないでください」といっているように見えた。事実そうなのだが(笑)。

このことはウォークマンに当初ヘッドフォン・ジャックが2つあったにも関わらず、早々に1つになったこととも関係する。
ソニーの盛田昭夫はウォークマンを1人で独占するのはそばにいる人に無礼ではないかと考えた。彼はウォークマンを恋人や友人と共有すべきだと思いヘッドフォン・ジャックを2つ付け、さらに聴いている最中にでも2人で会話できるようにとホットラインボタンをも考えた。しかしウォークマンがユーザーの手に渡ったとき、1番重要視されたのはその個人志向の特性だったのである。

結果としてほとんどそれらの機能は使われず、結果として盛田の主張は間違いだった。実際には誰もが自分専用の1台を欲しがったのだ。ウォークマンは音楽を共有するものではなく占有するものとして認知されたのだった。
この個人用オーディオの魅力は後にソニーは勿論 iPodを開発したAppleが嫌でも知ることになるが、ドラッグの効果と同じ2つの衝動にあることが分かってくる…。

それらは「逃避」と「感情の高揚」だった。ヘッドフォンやイヤフォンで自身の耳を覆い、お気に入りの音楽に包まれることは周囲の世界から自身を隔絶させるための安全で手頃な手段となった。勉強や進学の問題、職場あるいは家族や友人達とのトラブルなどなどに巻き込まれざるを得ない世俗のど真ん中であってもヘッドフォンを装着している間だけは周囲から自己を切り離すことができる…。

またそれまでの大型ステレオ装置にしばられず、ウォークマンやiPodと共に歩き回るうちに自分が聴いている音楽は自身のサウンドトラックとなり、見慣れた街角は物語の舞台と化していく。まさしくウォークマンやiPodは強力な仮想現実を生む装置ともなった。これが高揚・快感以外のなんであろうか…。

ただしウォークマンは iPodほど小型でなかったしポケットに入るサイズではなかった。ために付属のケースに入れて肩からぶら下げたり、ベルトに通したり、あるいはバッグなどに入れたとしても十数曲聴けばカセットテープの片面は聴き終えてしまい、裏返すか別のカセットを入れ替えるため一時的にせよ現実に引き戻された。
その点iPodは1000曲をそれもシャッフルして聴き続けることができる。周りの世界と隔絶して自分だけの世界に長く続けて入り込むことができる。バッテリーが続く限り…。

興味深い事にウォークマンやiPodの利点は反対にこうしたガジェットに興味がない周りの人々をより不安にしていく。彼ら彼女らがウォークマンやiPodに批判的なのは自分たちがただの傍観者であるばかりか、ヘッドフォンをしている人たちから無視され見下されているように思えたからかも知れない。同じこの世界に住みながらヘッドフォンをしている人々は平行世界の別世界にいる異星人のように思えたのだ。

繰り返すが近所のおばちゃんがウォークマンを聴いている人たち(私も含む)に「あんなもので耳を塞いでいたらさぁ、道も聞けないよね」といったその言葉が批判する人たちの的を得ているように思う。疎外感と共に歩きながらヘッドフォンを着けている人たちの意図が分からず不安になっていくのだろうか…。

しかしあれほど売れに売れたウォークマンも時と共にニーズとギャップを作っていく。カセットテープはCDになったがサイズが大きくなり音飛びが目立ち、CDやMDはカセットテープより高価だったし編集も面倒だった。次第に私たちはこうした個人用音楽システムを煩わしいものとして放り出すようになった…。
そうした不都合を改善するのは機器のデジタル化にあることは分かっていたが、登場しては消えて行く幾多のMP3製品はことごとく安物の出来であり、使いづらく失敗作だった。

iPodが登場したとき「なぜソニーからiPodが出なかったのか?」と多々言われたが、操作が容易でルックスも宝石箱のようなiPodは既存のしがらみのなかったAppleから登場する運命だったように思える。また別の見方をするならすでにソニーは、創業者の井深や盛田らのリーダーシップとはまったく違う価値観を持つ人物がトップとなっていたし先見性と柔軟性を失っていた。ソニーがAIBOやQRIOなどのロボット事業を捨てたのもコンテンツ重視の経営戦略となり、物作りを軽視した結果に違いない。そんなソニーからiPodは生まれるはずはなかったのである。
ともあれ iPodはウォークマンと比較して圧倒的に多い曲数を保存でき、シャッフル機能によりさらなる中毒性を発揮できた。

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※ウォークマンとiPod


そのiPodはますます単に音楽を聴くだけのデバイスでなくなる。背面のステンレスに独自の刻印を依頼できるだけでなくiPodを飾り立てるケースがルイ・ヴィトン、プラダ、コーチなどなどから続々と登場し、本来大量生産品の iPodはユーザーにとって世界でただひとつしかないオリジナルなデバイスに変容する。そしてシャッフルさせた音楽はユーザー自身がインストールしたものだとしても再生する度に新しい世界を体験させてくれ、自分を理解してくれる1番の仲間となっていった。

【主な参考資料】
・スティーブン・レヴィ著「iPodは何を変えたのか?」
ソニー企業情報 第6章




日経BP社刊「沈みゆく帝国」は実に後味が悪い1冊

私は長い間Appleのユーザーであると同時に約14年間アップルジャパンのデベロッパーとしてMacのソフトウェア開発を仕事としてきた。それはAppleの製品やその文化が好きだったからに他ならないものの反面「製品好きの会社嫌い」といったことも公言してはばからなかった。そんな私でも日経BP社刊「沈みゆく帝国」は実に後味が悪い本だった。


Appleのことならどのような事でも知りたいとこれまで膨大な時間をも費やして突っ走ってきた。しかし当ブログをお読みいただければお分かりの通り、決してAppleやそのCEOであったスティーブ・ジョブズに媚びを売るような発言はしていないつもりだ。良い点は良いとするものの駄目なところは声を大にダメだと主張してきたつもりである。事実ジョブズに苦情の手紙を送ったこともあったしデベロッパー時代はアップルジャパンにとって実に御しがたい奴だったに違いないとも自負している(笑)。

しかしケイン岩谷ゆかり著「沈みゆく帝国」という本書は毒舌を吐いてきた私にしてページをめくる毎に実に気が重くなる本だし、あくまで個人的な感想だが後味が悪く再読する気持ちも失せる本だった。

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※ケイン岩谷ゆかり著「沈みゆく帝国」日経BP社刊刊


これまでAppleに関わる…無論反骨精神が旺盛な著者による書籍も多々読んできたが、本書は実にネガティブでジャーナリスティックな話題にみちみちしていて気持ちが悪くなってきた。
勿論この世界に長らく足を突っ込み、毎日情報を得ている一人として本書で展開されている多くの指摘は程度はともかく知っているつもりだ。

Appleやスティーブ・ジョブズはこれまで意図的にジャーナリズムを利用し、自らの考えやコンセプトを市場やユーザーに伝えてきた。しかし反面、そのジャーナリズムによって随分と苦しめられてもきた。俗にいう有名税といえばそれで終わってしまうが、あることないことでもAppleやそのCEOの話題として報じれば本や雑誌は売れ、サイトはアクセス数が増えるという現実はいまだに続いている。しかしセンセーショナルな書き方をするほど人の目は引くが、それらは後々まで残ったためしはない。

ジャーナリズムの使命とは何なのか…。本書はいまさらそんなことを持ち出したくなる本といったら良いのだろうか。報道は表現の自由に基づき、知る権利あるいは報道の自由に支えられている。
勿論報道は客観性を大事にしなければならず、事実を伝える義務を負う。ただし新聞やテレビのニュースといったものも同様だが、特に五百数十ページにもわたる本書のような著書は事実に基づいたとされる内容でもそれは既に書き手の判断と選別がなされていることを読者である我々は念頭に入れておかなければならない。

本書の主張はいちいちご紹介しないが、書籍のカバーを見るだけで明白だ。それは「スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか」と問い、幾多の取材による結論として筆者は「衰退は避けられない事実」と結論づける。しかしそれ(衰退)は「歴史においても神話においてもくり返されてきた典型的なパターンである」とも明言している。
だとすれば、どんなに繁栄した企業だとしてもいつかは衰退し、あるいは無くなるという尤もな歴史的・経験的な事実にアップルという企業も例外ではないとすれば、本書に展開されている五百ページもの取材による主張を読んでも世の無常を感じるだけで益にはならず意味がないことになる…(笑)。果たして本書は誰のために有益なのだろうか?

「アップルCEOティム・クックが名指しで批判した話題作!」というコピーをカバーに配して売り物にしている点ひとつとっても筆者は長くアップルの番記者をされていたようだが、本書を読む限りアップルに対しての愛情とかポジティブな思いが感じられないのは残念だ。

どのような企業、どんな人物にしても神のように完全無欠の物や人は存在しない。事実アップルという企業も素晴らしい面と共にその裏に潜む闇と危険性をずっと持ち続けてきた。泣かされたデベロッパーも、そしてユーザーだって沢山いた。しかしAppleは間違いなく世界を変えた…。
そして確実なことは沈むとか衰退といった表現はともかく、あるいはディズニーとかソニーの例を出すまでもなく今後のアップルがスティーブ・ジョブズ存命であったアップルとは違っていく…変わっていくことは間違いないしそれは当然のことだ。無論それが良い方へ、あるいは悪い方に…かはそれこそ神のみぞ知ることであり、我々ユーザーは応援しつつ見守っていくしかないのである。

というわけで本書ははじめに結論ありきを感じさせる構成であり、どこかスティーブ・ジョブズが亡くなった直後の不安をそのまま抱えての批判のように思える。そして例えばWWDCに対する批評を見ると筆者はテクノロジーの過去/現在/未来については詳しい人ではないように思えるのだが…。

ジョブズが亡くなって既に3年が経過するわけだが、極々長期的な判断はともかく最近のアップル、CEOのティム・クックはまずまず上手に舵取りをしているのではないだろうか。一頃のように新製品登場のサイクルは確かに長くなったが企業として利益もきちんと上げている。我々は一度スティーブ・ジョブズがいないアップルを体験しているが、その時代と比較するのはまだまだ時期尚早だと思うのだが…。



ラテ飼育格闘日記(400)

このラテ飼育格闘日記も400回目となった。別に回を重ねたからどうのこうのというものでもないが、毎週土曜日に日記をアップしようと志した1回目から一度も休むことなく続けてこられたその事が嬉しい。なにしろ怪我や病気で寝込んでいては続かないわけで、アチコチが痛いと嘆きつつもラテとの散歩が休まず続けてこれたからこその日記である。そしてお読みいただいている方々の応援のおかげでもある…。


関東甲信越はすでに梅雨明けしたがその途端に猛暑に見舞われている。天気の悪いのも散歩には困りものだがこの猛暑、特に蒸し暑さはマジで体力を消耗するから注意が必要だ。
勿論オトーサンたちも大変だが、蒸し暑さはラテの方がより敏感に感じているから相変わらずにしても歩かないこと…歩かないこと(笑)。場合によっては天気は良い場合でも自宅の近所を申し訳程度に周り10分くらいでいそいそと戻ってきたりもする。

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※オトーサンたちと一休み…。ご機嫌なラテ


そんなわけだから確かに体力を消耗し熱射病にでもなったら大変とオトーサンも気を使いながらの散歩を心がけているが、ラテはそんなことなど知るわけはないにしても、まあまあ勝手に動くこと…。
多分にせっかく外に出たのだからしばらくは歩いたり周りの臭いをかいだりしたいと思う反面、この蒸し暑さは不快の極地で早く帰りたいという衝動もあり、それらの気持ちが入り交じっているのだろうか。あちらこちらを目的もないようにぐるぐる回りする。「進みたいのか戻りたいのかはっきりしろ!」とオトーサンは思わずリードをバシッと引いてしまう。

面白いのは涼しそうな地べたに座り込んだり腹ばいになって動かないのは単に体力の問題だけではない点だ。確かに舌を長く出し腹を激しく上下しながらハアハアと呼吸している様は疲れているのだろう…と推察し、多少は休ませてあげようとも思うし、なるべく頻繁に常備しているペットボトルの冷たい水を飲ませたりもする。

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※この時期、ワンコにとっても水分補給は大切です


それでもなかなか動かず、なだめたりすかしたり、怒ったり大声を出したりするがラテは一向に動こうとはしない。オトーサンもそんなことが続くと「こいつめ!」とリードを強く引いたりもするし反対に諦めて抱っこを提案したりもする(笑)。しかしそんなとき、目の前を猫が通ったりあるいは気になるワンコの姿を見つけると、いまゼイゼイしていたラテはストーカーモードに切り替わり猛烈に走りだそうとリードを引く(笑)。
もしそんなときにリードが外れたらラテは本気で目的のワンコのところまで全速力で突っ走って喧嘩でも売るのではないかと思うほど力強くなる。

相手のワンコあるいは飼い主さんとの距離が遠くなり迷惑をかけないだろうという判断ができたとき、オトーサンはラテの気持ちをくんでリードを緩め走り出すとやはりラテは猛烈に走り出す。たったいまハアハア、ゼイゼイとしていたにも関わらずに…。
ただし経験即からいって例えそのワンコに近づいたとしてもフレンドリーに挨拶したり遊ぼうとするラテではないことがわかっているのでなかなかラテの思い通りにさせられない。たまたま相手のワンコを見つけたとき「クーン」と親愛の情を表す鳴き声を上げた場合には相手の飼い主さんに断って鼻面を近づけてみるものの、これまたほとんどは「ガウッ」とけんか腰となり相手のワンコと吠え合うようになる場合が多いので油断ができない。

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※ライオンカットのシェルティと遭遇。遊びはしなかったが不思議にシェルティには吠えないラテなんです


勿論、ラテが興味を持っているのはワンコだけではない。近くに小学校や中学校があるから登下校の子供たちと会う機会も多い。そんなときラテはすれ違う子供たちの顔を仰ぎ見ながら笑顔を振りまく。当然のこと多くの子供たちは興味が無いだろうし、中には苦手な子供も多いから声をかけてくれたり撫でてくれるケースはほとんどない。
それでも子供たちの声が聞こえたり数人の姿が見えるとその場所に行こうとするのを見ていると何とかこの地でも子供たちと友達になる機会を作ってあげたいと親バカのオトーサンはラテの引く道へと向かう…。

ただし友達というか、仲間というか、子供にしろワンコにしろ遊べる相手が欲しいのは確かなようなのだ。勿論オトーサンとも追いかけごっこなどで遊ぶが、やはりワンコにはワンコ相手が1番に違いない。とはいえこればかりは気むずかしいラテでもあり、簡単に親友ができるはずもなく難しい…。

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※路面で急にオトーサンに遊びを仕掛けてくるときも…


そういえば、先日など路面に一匹の芋虫が結構なスピードで這っているところに出くわした。ラテが踏んだりちょっかいを出さないようにオトーサンはリードを引いて避けたが、ラテはどうしたことかその動いている毛虫にワンコが遊びを要求する独特のポーズ、そう…両前足を出して頭を低くし、お尻を上げながら「アン!」という鳴き声を出したのだ。
こんなことは初めてだったが、まさか毛虫でもいいから遊びたいのか、ただ単に動くオモチャと思ったのかは不明だがオトーサンは少々複雑な気持ちだった。



SONY 初代ウォークマン (TPS-L2)とiPod 再考【1】

Apple の iPodの歴史やその役割といった話題になると必ず引き合いにされるのがソニーのウォークマン(WALKMAN)である。無論ウォークマンは世界的な大ヒット商品でありその名は長らくポータブルオーディオの世界的代名詞だったし現在も使われている商標である。今回はスティーブ・ジョブズも一目置いていたソニーの初代ウォークマンをiPodと比較しつつ製品のコンセプトに肉迫してみよう。


ご承知のようにウォークマンとiPodの登場には約22年ほどの年月の経過がある。その短いようで長い間には大幅なテクノロジーの進化と共に社会の価値観やらも大きく変わっているはずだが、そうした意味からいえばウォークマン登場の衝撃は iPodの比ではなかった…。

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※初代ウォークマン(右)と初代 iPod。共に当研究所所有


ソニーのWALKMANはその原型となったといわれるポータブルモノラルテープレコーダー「プレスマン」からスピーカーと録音機能を省いてステレオ仕様にし、オープンエアーの軽妙なヘッドフォンで楽しむことに特化させたものだ。また屋外に持ち出し歩きながら音楽を楽しむというコンセプトからその名を付けたが、正確には文法に合わない和製英語だったために海外では当初商品名を変えていた。しかし来日した著名人たちが自ら好んで口コミでアピールしたこともあり、またソニー会長の盛田昭夫の判断もあって一年足らずで世界市場でもWALKMANに統一された。そういえば名指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンもウォークマンの愛用者だったようだ。

ウォークマンは1979年7月1日に発売された。価格は33,000円だった。私も事前に池袋の西武デパートに予約を入れ、発表と同時にいそいそと受取に行った事を思い出す。ではそのウォークマンとは一体どんな製品だったのだろうか…。iPodの前身とも称されるウォークマンを手にしつつ横目に iPodを眺めながら、あらためて確認してみよう…。

ウォークマンという名をまったく知らないという人は少ないと思うが、無論この場で再認識しようとするウォークマンは現在ソニーで販売されているウォークマンのことではない。
それは1979年に発売された初代ウォークマン(TPS-L2)のことであり、その音楽を記録する媒体はハードディスクでもなければCDやMDでもなく、勿論シリコンメモリでもない…。それはカセットテープであった。
とはいえすでにカセットテープを知らない人たちが存在するようなので話は少々ややこしくなるが、当時手軽に音楽を録音しそれを再生できるメディアはカセットテープがポピュラーだった。

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※初代ウォークマン(TPS-L2)。ただし写真のヘッドフォンはソニー製ではない。


当然ブランクのカセットテープを購入し、ラジカセなどでラジオ番組を録音したり、内蔵あるいは外部マイクを使って音楽を自分の意図する順序に録音して楽しむこともできた。さらに現在のCDパッケージのようにミュージシャンらによる録音済みのカセット・パッケージがレコード店にずらりと列んでいた時代だった。

なにしろくどいようだが1979年といえばその10月にApple II 用として開発された世界初の表計算ソフト「VisiCalc」が発売された時代だし、私は富士通 L-Kit 8というワンボードマイコンを使い、前年の1978年12月にやっとコモドール社PET 2001というオールインワンのパソコンを手に入れた時代だった。したがって市販のパソコンにもハードディスクなどなく8インチや5インチのフロッピーディスクが高嶺の花だった。
そういえばこの年、東芝が日本初の日本語ワードプロセッサ(JW-10)を発売したが価格は630万円だった…。そんな時代、音楽を楽しむにも、そしてまたパソコンの記憶装置としてもカセットテープおよびそのレコーダー/プレーヤーは最先端の製品だったのである。

カセットテープ最大の利点は比較的扱い易く安価なことだった。テープは表裏両面で45分、60分、90分そして120分といった収録時間が違うものが数種あったが120分の製品はテープが薄くて切れやすいといわれ、音楽利用時には敬遠された。しかし60分テープでも両サイドでポピュラー音楽ならレコード並の10曲とか12曲が入るわけだし、アーティスト別にカセットテープを用意すればいつでも入れ替えて自分流の音楽を楽しめた。無論オートリバース機能がなかったウォークマンはテープの片面が終了すると再生がストップするため、本体の蓋を開けてカセットテープを裏返しにし再び再生ボタンを押す必要があった。

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※ウォークマンは再生専用のカセットテープ・プレーヤーだった


カセットテープは確かに現在のiPodやiPhoneと比較すればノイズやワウフラッターもあったしダイナミックレンジにも問題があった。しかしウォークマンは当時としてはなかなか音が良いと評判だった。それにウォークマンは音楽を外に持ち出せるだけでなくヘッドフォンで好きな音楽を独り占めでき、自分の世界に没頭することができた。そういえばウォークマンの功績は本体だけでなくそれまで無骨で重いものとされていたヘッドフォンを小型軽量化した点も多いに評価されるべきだろう。もともとソニーのオープンエアータイプの小型ヘッドフォン開発はまったく別の部署で開発されていたが、ソニーの井深や盛田がウォークマンの原型を発案したことで「一緒にやれ」ということになったという。

ではその初代ウォークマンの仕様を簡単に見てみよう…。
ウォークマンは前記したようにそのメカをゼロから開発するのではなく基本的にプレスマンのメカを流用した。したがってというか、ウォークマンのボディはプラスチックではなくほとんどが金属製であり、ために安っぽくなかった…。
サイズはiPodと比較すれば 88 × 133 × 29 mmとかなり大きめだしポケットに入るサイズではなかった。重さは電池別で390 gと当時はかなり軽く感じたものだ。それでも当時このサイズで再生専用とはいえステレオ仕様だったことは魅力だったのである。その初代ウォークマンにも大別して3種のロットの違いがあるが、そのボディには誇らしげに “STEREO” と記されていた。

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※初代ウォークマンの背面。下部に電池ボックスがある


特長だが、まず単3アルカリ乾電池2個で8時間ほど連続再生が可能なこと。そしてヘッドフォン端子が2つあることか…。無論それはもうひとつヘッドフォンを用意することで2人で音楽を共有できることを意図した設計だ。そしてオレンジのボタンは2人でヘッドフォンを着けている際、このボタンを押している間だけ本体内蔵マイクで会話を拾って話ができるミュートボタンが装備されていた。わざわざヘッドフォンを外して話をしなくてもよいという理屈だった。

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※2つのヘッドフォン端子とミュートボタン


このヘッドフォン端子が2つであること及びミュートボタンは会長の盛田の発案で採用され当時のTVコマーシャルもそのコンセプトに沿ったものが放映されたものの、実際にはほとんど活用されないことがわかりその後外されている。

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※当時のカタログにもウォークマンを二人でシェアすることをアピールするものが目立った


対してウォークマン登場から22年経った2001年に発表されたiPodは当然とはいえそのコンセプトはかなり違う。まずはポケットに入る小型化を目指し当時登場したばかりの超小型ハードディスクの採用が決まった。またそれまでにあったMP3製品の短所だった曲データの転送の遅さを解消し高速なデータ転送を実現するためFireWire規格を採用。そしてなによりも十数曲ならぬ1,000曲もの曲を容易にブラウジングして検索できるようにと新しいインターフェースであるスクロールホイールを考え出した。
勿論MacにインストールされたiTunesのライブラリと同期し高い利便性を実現すると共にAppleならではの圧倒的な美しいデザインに仕上げるというのがiPodのレシピであった。

初代 iPodと初代ウォークマンの両実機をあらためて手にしてみれば、デジタルとアナログであるとか音質の違いといったものはあまり気にならない…。面白いといっては語弊があるが、iPodもそしてウォークマンも発表直後、市場の反応は決して良くなかった点も共通していた。
ソニーは広告の一環としてウォークマンのヘッドフォンを装着した人たちを山手線の電車内にサクラとして乗せたり、原宿など若者の多い場所に出向いて「聴いてみて下さい」といった人海戦術のプロモーションをやったという話があるが、後の爆発的ヒットしか知らない人たちには信じられないことに違いない。

こうしてウォークマンやiPodが支持され、世界中の人たちに愛用されたことで注目すべきは単に音楽が外に手軽に持ち運べ、自分占有のものとなったという事実だけではない。その結果人々の意識や生活にまで影響を与え、文字通り世界を変えるスイッチとなったことだ。反面新しい文化を担うウォークマンやiPodには様々な批判も出てくる…。
次回はウォークマンやiPodが社会にどのように受け入れられ、人々の生活に影響を与えていったのかをご紹介してみようと思う。

【主な参考資料】
・スティーブン・レヴィ著「iPodは何を変えたのか?」
ソニー企業情報 第6章


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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員