ラテ飼育格闘日記(478)

お陰様でオカーサンの体調も元に戻ったようだ…。食欲も出てきたからと喜んでいたらなんと今度は雪が降り、結構積もってしまった。人通りがないような場所だと最高20センチほど積もった場所もあったが、一部ミゾレ交じりの降りは路面を汚しグシャグシャになっていた。


いやはや雪は風流などといっていられないご時世だ。喜ぶのはワンコぐらいのもので、交通機関に大きな影響を与え雪の度に大混乱となる。
ともあれラテは積雪のある方、ある方に突き進み、鼻面を雪の中に突っ込んで歩くという除雪車みたいなことをやって喜んでいる。

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※ラテは青空の似合うワンコだ(笑)


この時期、まだオカーサンの体調が完全復活というわけにはいかなかったこともあり、ラテの散歩はオトーサンの役目となった。無論オトーサンは寒さ対策も完全武装し、靴も大昔に札幌で買い求めた雪靴を履いて出かけるが、それでも雪に足を取られ、水溜まりの横を歩けばその横を無神経な車が水しぶきを上げて通り過ぎびしょ濡れに…。

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※1月18日の雪はけっこう積もった!


そういえば横断歩道で信号のあるところはともかく、信号のないところはラテと渡るポーズをとっているにも関わらず止まる車は路線バス以外はまずいない。常々記しているとおり、オトーサンはラテとの散歩時にウェアブルカメラを常備しているので余程のスピードで通り過ぎない限り、車のナンバーだって確認出来るから1度止まらない車のナンバーをリストアップして警察にちくってやろうかと思うほどだ。

特に雨や雪のときには傘もさしているし、そこに人がいるのを確認できないようでは免許を返上すべきではないかと思う。とはいえ万一強引に渡って事故にでも遭えばこちらの命に関わることだから安全第一に考えれば車と喧嘩するわけにもいかない(笑)。

また予報どおりにかなりの積雪になったわけだが、それにも関わらず通る車の中にはチェーンを装備していないために滑っている…。そんな車と狭い道をすれ違う場合もあり、いくら注意をしてもし足りないことはないはずだ。しかしラテは車の怖さを知らないからかオトーサンの思惑などどこ吹く風でルンルンだ。

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※雪のある場所でオトーサンに笑顔を向ける


ふと視線を車からラテに移せば、相変わらず雪のあるところ、積もっているところに入り込んでいるが足は冷たくないのだろうかと余計なことを考えてしまう。そんなオトーサンだが完全武装にもかかわらず体の芯から冷えてくる。無論周りを見渡しても普段出会うワンコたちの姿も見えない。これは早く帰るのが一番だとラテのリードを引くが、我が娘は雪の中で四つ脚を踏ん張って抵抗する(笑)。

抵抗といえば、最近またリードを付けるのを首輪からハーネスに変えた。首輪はリードを強く引いたりラテが抵抗するとき当然のことだが喉に負担がかかり「ゲッ…」となることがある。ラテはそれでも力任せに抵抗するときがあり、リードを引く当事者がいうのも変だが苦しいはずだし、健康に良いはずもない。それにリードを引く方向を間違えるとときに首輪ごと外れてしまう場合があるので安全のためにとハーネスにしたわけ…。

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※普段はきちんとアイコンタクトしながら歩く良い子なのです


そのハーネスは2種類用意してあるものの基本的にラテはそれが嫌いなことも問題だ。散歩に行くとき、オトーサンがリードを持つ、あるいは外した首輪を着けようと近づくと自分から進んで頭を向けるラテだが、ハーネスを見せると逃げる(笑)。
レインコートにしろハーネスにしろ、ボディを覆う物が嫌なだけでなく、前足の付け根(脇の下)などにハーネスが当たるのが気になるようだ。しかし安全には替えられないとオトーサンはハーネスを着けて散歩に出るが、オトーサン側も心しなければならないことがある。

ひとつはリードさばきの問題だ。それは首輪とハーネスのリードを付ける位置が10数センチ…ハーネスによっては15センチほども後ろになることだ。大げさに聞こえるかも知れないが、この違いは長い間培ってきたリードさばきの感覚をリセットしなければならない。

事実首にリードを付ける場合と背中とはコントロールという点から考えても大きな違いがある。例えばラテが地べたにあるものを口にしようとしたとき、オトーサンは「ダメ!」とリードを引く。このとき首輪なら引きが直接ラテの頭を逸らすことになるが背中にリードでは同じ引き方だとほとんど効果はない。
身体全体をコントロールすることはできてもワンコの頭を逸らすにはハーネスでの引きは最適ではないのだ。


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※ご覧のように首輪とハーネスとはリードを付ける位置がかなり違う


このようにリードを引くタイミングと引く強さ(どれほどの距離を引くか)という感触にかなりの違いが生じるし、それはどうやらラテも一緒でオトーサンの横について歩く際に前後の距離感が微妙に違っているように思う。

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※団地の中を通ったとき、初対面の女の子に呼び止められて至福の時を過ごしたラテ


一番の違いは首に…喉に力が加わらないことでラテが引く力がより遠慮のないフルパワーになったことだ(笑)。これまでも20Kgの体重のあるラテのリードさばきはときに大変だったが、例えば飛び出そうとするラテをリードを引いて制止させるのはもの凄い力が必要となる。また「まだアタシはここにいる!」と地面などにしがみつくラテを引き離すのにも体重分+の力が働くわけでより大変だ。
だからだろうか、ハーネスの一方には背中側にハンドルが付いている。制御する際にはリードよりこのハンドルを持った方が楽なのだ。

こう書くとラテはメチャ無法ワンコのように聞こえるかも知れないが、嫌いなワンコと出会ったとき等を別にすれば普段はリードの重さを感じないほどオトーサンの左右に従ってきちんと歩く…。
いつも短いリードで繋いで歩くのは可哀想かと、たまに人のいない安全な場所でリードを6メートルほど伸ばして歩いたりするが、逆にリードを外したことがないしオトーサンと離れて歩く体験をしていないだけに不安らしく、一旦足早に先行してもすぐ振り向いてオトーサンの脇に近づくという良い子なのだ。というわけで…今日もラテとの格闘が続くのであった…。


当研究所に遠赤外線輻射式セラミックヒーター「サンラメラ」を設置

まだまだ寒い日々が続く。これからが冬本番といったところだが、空気が乾燥し埃なども対流するエアコン暖房は好きでなくほとんど使っていない…。そこで今般思い切って新しい暖房器具を購入した。それが遠赤外線輻射式セラミックヒーター「サンラメラ」だ。


暖房器具も様々な方式の製品がある。エアコンは別にしてもすでにいくつかの暖房器具を持っているが、どれもこれも「帯に短し襷に長し」といったところで100%活用できていない感じだ。
その理由のひとつは我が家にはペットがいることだ。愛犬はストーブの前に座り込むということはほとんどないが、例えば電気ストーブの前面ガードは植毛されたタイプで触れても即火傷はしないにしても、長毛だし尻尾などがパネル内に入り込めば…燃えるし大やけどになるだろうから常々用心しながら使っている。

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※遠赤外線輻射式セラミックヒーター「サンラメラ」600W型


また熱源は見えないから安全と温風ヒーターも買ったが、暖房効果に問題はないものの、日中ペットが謳歌している部屋ではいくら掃除機をかけても抜け毛や埃が巻き上がるので気になって十分な活用ができていない。
特に仕事部屋は大小の複雑な機器類が鎮座し、自慢ではないがなかなか掃除が行き届かないこともあり、こんなところで温風ヒーターなど点けたら埃や愛犬の抜け毛などが舞い上がるのは必定だ。まあ掃除が行き届かないことが問題なのは分かっているが…。

さらに、なるべく空気の乾燥は避けたいということだ。風邪を引きやすくなるし肌が乾燥し、顔はともかく手指が割れやすくなるからだ。
その点「サンラメラ」の特長だが「部屋の空気を汚さず、必要以上に乾燥させない」「冷暖分離を起さず、足元ポカポカ頭スッキリ」 だけでなく「温風を出さない」から「埃も舞い上がらない」し、そして「パネルが赤くならず」ペットにも安全度が高いというわけだ。その上にモーター類がないので「音も出ない」。

パネルが赤くならない理屈だが、「サンラメラ」が出す遠赤外線は人体などの有機物が吸収しやすい3ミクロンから20ミクロンの波長の遠赤外線とのこと。したがって目に見える可視光線は含まれないので発熱体は全く赤くならないということらしい。
しかしそうした仕様ではたして暖房効果はあるのだろうか...という点が重要だ。

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※電源を入れて数時間経ってもパネルは赤くならない。温風も出ないがポカポカだ!


「サンラメラ」には1200W型の大きな製品と今回私が購入した600W型という2種がある。その600W型でもスペック上は4畳半~8畳をカバーするとされているが、この方式の機具は部屋全体を温めるというより輻射式であるからしてパネル前にいる(ある)対象に向けて質の良い暖房効果を与えてくれる製品なのだ。ただし遠赤外線輻射式の「サンラメラ」は連続使用していると室内の壁や床、天井などが暖まり、その後は輻射熱により底冷えも軽減され、少ない出力で経済的に暖房ができる…と取扱説明書には記されている。

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※スタンドにはキャスターが付いているので平面な場所なら気軽に移動可能


ところでこの600W型は、600Wと400Wとの2段階切替ができるが、この類の製品としてはなかなかコンパクトだ。本体のサイズは幅560mm × 奥行220mm × 高さ413mm で重量は5.7 Kgだというがキャスターが付いており、置き場所を手軽に変えられる点も実用的だ。

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※スイッチ類はこの2つだけ。電源のON・OFFスイッチと600W/400Wの切替スイッチだ


さて、安全性と快適性はわかったが、次に確認したいのがやはり電気代だ。「サンラメラ」の1時間当たりの電気料金だが、取扱説明書に記述はないもののメーカーのホームページによれば、600Wの場合なら約9円~13円(1kw23 円で算出)ということらしい。
これをエアコン暖房費と比較してみたが、一昔前はエアコン暖房は高いというイメージがあったものの最近のエアコンの電気代は省エネモードが浸透しかなり消費電力は少なくなっている。したがってエアコンの仕様にもよるがここ数年の新型ならエアコン暖房の方が割安に違いない。

それにエアコンは設定温度になれば自動的にパワー減となるが、電気ストーブ系の暖房機は電源0Nしたらタイマーや手動でOFFするまでの間、電気はそのまま消費する。したがって残念ながら電気代のみを考えるとエアコンには勝てないようだが、これまで記した「サンラメラ」独特な長所…安全性や快適さをいかに評価するかにかかっているだろう。

無論「サンラメラ」は過熱防止サーモスタット機能が装備され、さらに転倒安全装置も付いている。日本製で5年間のメーカー保証がある「サンラメラ」は換気も不要で音もしないから我が仕事部屋はもとより、受験生や病人あるいは子供さんのいる家庭にも最適ではないだろうか。

ということで数日「サンラメラ」を実際に使ってみた感想だが、温風ヒーターや赤外線ヒーターのように即熱くはならないものの、宣伝文句のままで恐縮だが「陽だまりの中にいる心地よさ」で足元から温々としてくる。「サンラメラ」の長所短所をしっかりと認識して活用したいものだ。

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※本来は別売品だが今回の販売先では同梱されていた「プログラムタイマー」。「サンラメラ」の電源0N・0FFを24時間コントロール可能


なお、私が「サンラメラ」を購入した販売店は「サンラメラ」本体の他に外付けの「プログラムタイマー」が同梱されている。したがって暖かくなったら、部屋を外すときなどこまめに電源を切るのは勿論、このタイマーも効果的に活用するつもりだ。





Apple、過去最高の第1四半期業績を発表

アップルジャパンは1月27日、米国報道発表資料抄訳としてAppleが、2015年12月26日を末日とする2016年度第1四半期の業績を発表した。それによると当四半期の売上高は過去最高の759億ドル、純利益も過去最高の184億ドル、希薄化後の1株当り利益は3.28ドルとなった。


なお前年同期は、売上高が746億ドル、純利益が180億ドル、希薄化後の1株当たり利益が3.06ドルだった。売上総利益率は、前年同期の39.9%に対し40.1%で、当四半期の米国市場以外の売上比率は66%だった。
Appleは2016年度第2四半期の業績について、以下の予想を提供している。

・売上高として500億ドルから530億ドル
・売上総利益率として39%から39.5%
・営業費用として60億ドルから61億ドル
・その他の収入/(費用)として3億2,500万ドル
・税率25.5%

Appleの取締役会は、当社普通株式1株当り0.52ドルの現金による配当金を発表し、配当金は2016年2月8日の営業時間終了時点で株主名簿に記録されている株主を対象に、2016年2月11日に支払われる。
Appleは2016年度第1四半期業績発表のカンファレンスコールのライブストリーミングを、2016年1月26日14時00分(米国西部時間)より、AppleのWebサイトで配信。このウェブキャストは、配信開始後約2週間にわたり再生が可能。

Apple Press Info





バード電子、2台のイヤフォン出力をミックスさせるケーブル型ミキサーDX-7AF発売

株式会社バード電子は1月27日、2008年より販売しているDJ-7シリーズの最新型となる米国アンフェノール社のプラグを採用した2台のイヤフォン出力をミックスさせるケーブル型ミキサー「DX-7AF」を発売したと発表。


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「DX-7AF」は、ケーブル接続で2種のデジタルオーディオプレイヤーの音がミックスしヘッドフォンで再生するミキサー。高性能コネクターと精度の高い抵抗により、従来よりさらに確実なミックスが可能になった。
2本のプラグをiPhoneやスマホのヘッドフォン端子に接続して利用する。なお音量の調整は機器側のボリュームで行う。日本の職人の手作業による美しく精彩な仕上げも本製品の特長となっている。

なお本製品は、iPod、iPad、iPhone、スマホやPCのイヤフォンジャックからの信号をミックスして、ヘッドフォン出力するミキサーであり、マイクロフォンやLINE信号には使用できない抵抗式のミキサー。
価格は6,804 円(税込)。

ケーブル型ヘッドフォンミキサー DJ-7AF




輸入代行サービス「Goopping グッピング」利用記

撮影の小道具として女性のマネキンを使うことになったが、予算の範囲で気に入ったヒロインを探すのは意外と難しいこととなった。ともかく様々な条件が重なったことでもあり今回初めて購入代行を含む輸入代行サービスを体験することになった。その顛末をご報告してみたい。


私の探していたマネキンは米国amazonで販売されていることを突き止めた。OnlyMannequinsというメーカー製の一体だったが、メーカーに問い合わせると小売りはしないという。仕方がないのでいろいろと探してみると米国amazonで販売されていることがわかったものの当該ページのシッピング関連情報には "This item does not ship to Japan. Please check other sellers who may ship internationally." とある。やはり日本への配送はしないという...嗚呼。

ただしここで諦めるようなら苦労はしない(笑)。こうした際に有用なのは個人輸入代行サービスだ...。以前eBayではeBay公認の「セカイモン」というサービスを使った事があるが今回の購入先は米国amazonだ。

ご承知の方も多いと思うが、この個人輸入代行業者も今では複数存在する。それらの会員となり輸入代行を依頼すれば米国の住所(業者倉庫)とIDが発行され、販売側にその住所データを通知することで米国内の取引感覚で買い物ができる仕組みだ。後は個人輸入代行業者がそれを日本の住所宛に発送してくれる。無論国際便の送料はもとより手数料は必要になる。

私は「セカイモン」以外の輸入代行業者はこれまで使った事はなかったが、よい機会でもありこれも経験だからといくつかの輸入代行業者から「Goopping (グッピング)」というサービスを選んでみた。他にもっと理想的なそして手数料の安い業者もあるかも知れないが、あくまで概要を調べた範囲での印象による…。

このグッピングでは米国の通販業者から買った商品を日本に転送してくれるだけでなく別途オプションとして購入代行手続きもしてくれる。英語が苦手だったり、販売側と何らかの折衝が必要だったりする場合には安心して任した方が得策かも知れない。

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※Goopping (グッピング)のウェブサイト例


それに今回は購入品の指定といっただけでは終わらない部分があったし、マネキンはいくつかに分解してパッケージングされるとはいえ荷造りのサイズはそれなりに大きいものとなる。また国内配送用の梱包そのままで米国から日本への送付に耐えられるのか...等々不安な要素もあったので最初は輸入代行サービスのみ依頼しようと考えていたが、購入代行手数料も私のケースではそんなに高いものではなかったこともあり一緒に体験してみようとすべてお任せの輸入代行および購入代行をお願いすることにした。

まずは グッピング に無料の会員登録をする。そして米国amazonの購入したい商品ページ URLといったデータをサイトの指示どおりに入力し、表示される支払額をPayPalで決済した。後は荷物が「グッピング」の倉庫に到着したら写真を含めた確認メールが届き、発送依頼の確認と国際便の送料などの残額を支払うことで日本の指定住所へ送ってくれることになる。

そうした過程に於いていくつか確認したいことがあったので グッピングに質問をしながら購入代行の依頼を完了した。無論問い合わせも日本語でできるのが何とも嬉しいし、レスポンスも納得いく範囲で分かりやすく親切な対応だった。

具体的に日付を明記して振り返って見ると、12月4日の午前中に購入代行の依頼を済ませたが、翌日5日の朝には グッピングから商品購入手配が完了したとの連絡が入った。後は米国amazonの販売業者がいつ発送し、グッピングの倉庫にいつ到着するかだ。
しかし時期としては最悪だったようで、クリスマス商戦や新年の休暇などのタイミングに重なるだろうから到着が遅れる可能性もあるし荷物が多い時期だからトラブルに巻き込まれる可能性もある。ということで今回は購入代行をお願いして良かったと思う…。

配送、特に海外からの発送はなかなか定石通りにはいかないと承知しているが、今回の例も思った通りというか繰り返すもののクリスマス商戦の時期にも重なり、かなり日にちを要した。
なにしろ12月21日になっても グッピング から何の通知もなかった。ただし例え グッピング の倉庫に入荷されていなくても販売側で発送が済んでいればトラッキングナンバーなどの連絡はあるはずだからと問い合わせてみた。

グッピングからは丸一日経って返事が来た。それによれば12月16日に販売会社が出荷したとのこと。そうであれば遅くとも後4, 5日でグッピングの倉庫に届くはずだ。そこまで確認出来れば一日二日、急ぐ荷持つでもないし来年早々には入手できるだろうと考えた。
しかし面白いもので問い合わの翌日、22日の午前中に商品の入荷の案内が届いた(笑)。後は荷物の梱包や計量等が完了し、通関手続きおよび国際便の送料や転送手数料等のサービス料金が確定後にまたメールが届くはずで、前記したように当該費用を決済すれば発送業務を完了してくれることになる。

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※グッピングから荷物が倉庫に入荷したという知らせと共に "こんな感じの中身でした" という確認の意味で写真を撮って知らせてくれるサービスがある


冒頭からの話しの通り、私は グッピング というサービスを初めて利用したわけだがとても気持ちのよい体験ができた。連絡も日本語で可能だしレスポンスも迅速だ。そして輸入代行サービスならではの気遣いもしてくれた…。
まず グッピング の倉庫に入荷した荷物は写真付きで「こんな感じで到着しましたよ」という連絡がもらえるが、私の危惧していたことは米国内の梱包のまま日本まで問題なく輸送できるものなのか…という点だった。

その点を問い合わせたら、1つ1つのマネキンのパーツがそれぞれバブルラップ(プチプチ)に包まれていると返答があり、グッピング 側で念のためバブルラップをテープで止め、ピーナッツ型の発泡スチロールを詰め、さらに箱の1番上にバブルラップを敷いてくれる(無料)という話しだった。

またオリジナルの箱の周りを外側から1重もしくは2重でバブルラップを巻くことも有料で可能だという。その手数料はわずかな額だったので念のためお願いすることにしたが、無論この強化梱包をしたからといって絶対に破損やダメージが起きないといった保証はないのは当然だ。結局マネキンの一番大切な顔の部分にはさらに白いフォームを被せてくれることになった。

ともかくこうした細かな確認や依頼を日本語でお願いできることは大変ありがたい。
その後 グッピング は米国の暦にしたがってクリスマス休暇に入ったため12月24日から27日までは休みとなったが、クリスマスの時期および年末にかかってしまったことは最初から覚悟していたのでここは待つしかない…。それに通関も休みだろうし、事実上クリスマスイブから正月明け3日あたりまでは動きがないという認識でいなければならない。

さて、年末ぎりぎりの12月28日になって国際送料等を含むサービス料金が決定したので支払を済ませるようメールが届いた。この支払が済めば即出荷ということになる…。メールを確認しすぐにPayPalで支払を済ませた。
その5時間後に「商品出荷のお知らせ」が届く。 グッピング 側の人たちがキビキビと動いている様子が窺えるようで気持ちが良い。

その後、年が明けた直後に状況をウェブで確認するとフライトデータが載っており、ロサンゼルス国際空港から日本貨物航空 (Nippon Cargo Airlines) にて1月4日発の5日到着と表記されていた。その4日当日に再度グッピング サイトの貨物追跡ページを確認して見ると「日本に輸送中」となり、しばらくして「フライトの到着」そして予定どおり1月5日の昼の時刻に「貨物日本到着」と表示された。さらに6日の夜には問い合わせ番号の明示と共に佐川急便に荷物が渡った旨が示されていた。状況が刻々とわかって安心していられる。

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※到着した荷物は厳重に梱包してあり(上)、中身も前記したセラーからの梱包に加えて様々なクッションが詰められていた(下)


結局待ちに待った荷物は購入代行手続きをしてからほぼ1ヶ月後の2016年1月7日に無事に届いた。お陰様で梱包材を処分するのが大変なほどしっかりとプロテクトされていたので輸送中のトラブルはなかった。なおバブルラップの上から数カ所にワレモノ注意の “FRAGILE” シールが貼られていた。ちなみにパッケージの重さは風袋込みで13kgほど、サイズは45×38×112cmほどの荷物だった。

グッピングのサービスに関して過去の評判をググってみると評価は割れるようだが、グッピングは単なる輸入代行サービスであり、例えば送られてきた商品が粗悪品だったりしてもその責めはグッピングにはない。またシステムを十分に理解せずに手を出すと「こんな筈ではなかった」というケースもありうると思うが、今回はじめて輸入代行サービス「グッピング」を利用した1人としては実にありがたいサービスだと実感した。ただしまだいくつかサービス上で不明な点もあるので、確認しながらまた機会があればお世話になるつもりである。

Goopping (グッピング)




100以上のUIアニメーションを収録、After Effectsコンポジション「PQ FUI Toys」リリース

株式会社フラッシュバックジャパンは1月26日、100以上のUIアニメーションを収録したAfter Effectsコンポジション「PQ FUI Toys」の販売を開始致したと発表。


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PQ FUI Toys は、100種類以上のUIアニメーションを収録する After Effects用のコンポジション。
プロジェクトを開き、シーンに合うアニメーションを探してドラッグ&ドロップ。これだけで、フェイクのユーザーインターフェイスが完了。もちろんカスタマイズにも対応。アニメーション済みのコンポジションを開き、コントローラーからカラーやライン調整などを行うことができる。

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 ■ PQ FUI Toys 製品仕様
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 ・製品名  :PQ FUI Toys
 ・製品ヨミ :ピーキュー エフユーアイ トイ
 ・効果   :After Effects プロジェクトファイル
 ・販売価格 :7,120 円(税込)
 ・動作環境 :【対応アプリケーション】
        - Adobe After Effects CC2015 / CC2014 / CC / CS6

 ・収録形式 :1000x1000 (29.97fps)
        ※Backgroundカテゴリーは1920x1080(29.97fps)

 ・販売形態 :ダウンロード
 ・開発元  :Peter Quinn, aescripts + aeplugins
 ・販売元  :(株)フラッシュバックジャパン

 ■ PQ FUI Toys製品紹介





YONGNUO製 YN-160II 160球 LED ビデオライトの使用感

撮影の補助照明のひとつとして「YONGNUO製 YN-160II 160球」というLED ビデオライトを購入した。小型であること、バッテリーで使えること、そこそこ明るいこと、そしてできれば安価なこと...等々を条件に探した結果だ。これまでこの種のLED ビデオライトを手にした経験がないので少々不安だったが...。


以前知人がこの種のLEDライトを買ったと聞いたとき、その感想が思ったより明るくなくて使えないという話しだった。また随分と前だったが、不良品を掴まされた知人もいたからあまりイメージはよくなかったが反面ほとんど熱も持たずに安心して使えるという点で魅力もあった。

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※YONGNUO製 YN-160II 160球 LED ビデオライトのパッケージ(上)と同梱品(下)


いろいろと評価も参考にして選んだのが「YONGNUO製 YN-160II 160球」のLEDビデオライトだ。輝度リモコン が付属していることと単3電池6本かソニー製などビデオカメラ用のバッテリー数種が使えるという。また照明部の4辺にリフレクターが付いているのも面白い。

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※リフレクターを閉じたYN-160II 本体のフロントと背面。背面には単3形電池6本をセットした


さて届いたパッケージを開けると約160×116 X60mmの本体(バッテリーアダプター含)、リモコン(ボタン電池内蔵)、ハンドル、ホットシューリンケージ、 カラーフィルター(4種)、ベーススタンド、マイク端子用カールケーブル、不織布製ポーチ、ユーザーマニュアルが同梱されている。なおマニュアルには日本語表記はなく英語と中国語のみだ。そう…本体の重量はバッテリー別で720gである。

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※YN-160II のリフレクターを開けた例


同梱品の確認後、早速単3形電池エネループ6本をセットして点灯させてみた。初期不良など不都合な点があるかどうかを確認する意味もある。
あらためてこの「YN-160II 160球 LED ビデオライト」を確認するとLED面には横16、縦10列の合計160個のLEDが整然と列んでいる。そしてこれが全部フルに点灯した明るさはマニュアルによると1280ルーメンだという。

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※160個のLED


この1280ルーメンがどの程度の明るさなのかが問題だが、JLMA 一般社団法人日本照明工業会が公開している情報によればあくまで目安としながらも一般電球40形が485ルーメン、60形が810ルーメン以上となっている。したがって本来単純換算はできないものの1280ルーメンをあえて一般電球の明るさの単位のW(ワット)に換算するなら100形(ワット)の電球程度ということになるのか...。ただし実際はリフレクターを広げても光束はほぼ前面のみに向かうわけで一般電球の100Wよりは暗い感じだが...。
また色温度は5500Kとあるのでいわゆる昼白色だろう。

明るさは付属のリモコンや本体背面のボタンで15段階に調光できる。なおリモコンは本体の前面側でも背面側でも受光部があるのでどちらでも使えるので便利だ。またリモコンが付属しないモデルもあるようだが、照明のセッティングを動かさないためにもリモコンはあった方が絶対便利だ。さらに4辺に付属のリフレクターの開閉具合で明るさの範囲をも調整できる。

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※付属のリモコン


この「YN-160II 160球 LED ビデオライト」では明るさ調節は電源をOFFにしても自動保存され、次回に電源ONすると同じ明るさで点灯する。これもまた様々な撮影シーンを考えればありがたい機能だ。

調光といえば本製品は自動調光機能まである。なにを基準に自動調光なのかが今のところ不明だが、背面のTESTボタンを長押しすると自動調光モードに入る。自動調光モード時には明るさを示す赤いLEDインジケータが一灯ずつ順番に点灯する。

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※背面左にある "TEST" ボタンを長押しすると自動調光モードに入る


このモード時には例え一番暗い調光モードONにしても暗い場所では明るく、明るい場所では減光してくれる。
照明の対象の明るさが変化する...していくような環境下での撮影には重宝するだろうが、私にはまだ具体的な実用性と効果のイメージができないのでここでは機能があるということだけをご紹介しておく。なおこの自動調光モードを終了させるには「+」または「-」ボタンを押す。

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※自動調光モード終了には「+」または「-」ボタンを押す。なお一番右のボタンは電源ボタン


さらに「Test」ボタンを1度押すことでバッテリー残量を知ることが出来る。5個の赤いLEDランプの点灯数がバッテリーの残量ということになる。

もうひとつ、付属のケーブルについての話しをしておこう。カールコードは「YN-160II 160球 LED ビデオライト」を一眼レフカメラのホットシューに付けて利用する際に便利だ。カメラ側のマイク入力端子と「YN-160II 160球 LED ビデオライト」背面のマイク端子を付属のカールコードで繋ぐことでマイク入力がカメラから「YN-160II 160球 LED ビデオライト」内蔵のコンデンサー型ステレオマイクに切り替わる...。

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※フロントの上部フレーム左右にコンデンサー型ステレオマイクが内蔵されている


要はホットシューに「YN-160II 160球 LED ビデオライト」を付け、多くの場合にリフレクターを広げることでカメラ内蔵のマイクを塞いでしまう欠点をカバーするためと思われる。無論使用するカメラに外部マイク端子がなければ役に立たないが…。

リフレクターといえば、LED側フロントに向かって左サイドのリフレクター横にカラーフィルターの差し込み口がある。カラーフィルターはブルー、レッド、オレンジ、ホワイトの4色が同梱されているがその内の1枚を装着することができ、照明色を変えることができる。

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※オレンジ色のカラーフィルターを装着


ということで数日あれこれとセットアップを含めてテスト利用してみたが、手持ちは勿論三脚や付属のスタンドに設置するなど多彩な使い方ができると共に小型で軽くバッテリー(エネループ)で使えるために電源コードを引き回す必要もなく環境を選ばない点が大きな長所に違いない。そして一般的な撮影用の照明と比べて熱もほとんど気にならないし安全性も高いと思われる。

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※YN160II は一般の三脚などにも取り付け可能だ


後は耐久性だが、こればかりはしばらく使ってみなければ分からない。マニュアルによればLEDの消費電力は10W、耐久時間は50000時間とある。また本体を支えるプラスチック製の首部分などの耐久性には少々心配な点もあるが、全体に雑な作りはなく丁寧に扱えば十分な実用性を保てるように思われた。
しばらく使ってみて不都合がなければもうひとつ同じものを手に入れようと考えている。





ラテ飼育格闘日記(477)

オカーサンが急性胃腸炎に…。たまたま一日休日だったその日に病院に行った。最初はもしかしたらインフルエンザか…と思ったが、珍しく嘔吐し最悪の体調。なにしろ食事はもとより飲んだ薬ごと吐いてしまうが、ラテはそんな状況を察知してかいつもより大人しくオカーサンに優しい…。


体調を崩して会社から戻ってきたオカーサン。翌日は幸い休日だったのでよく睡眠をとれば大丈夫だろう…などと考えていたが、どうも症状からして単なる風邪ではないようだった。
もしインフルエンザであれば勤務どころではないからと休日の昼前にクリニックに行くことにした。もし昨年みたいにインフルエンザであればオトーサンも感染しないよう対策を立てなければならない。予防注射は打ってあるとはいえ、夫婦で寝込むようなことになればラテの世話もできない。

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※美容室でトリミングやシャンプーをしてもらって戻ってきたラテ。バンダナを巻いていた


クリニックから戻ってきたオカーサンは気持ち朝より元気みたいだったが、インフルエンザではなく急性胃腸炎だという。薬をもらってきたが、まずは食欲がないし無理して食べれば飲んだ薬ごと吐いてしまうのは変わらない…。ともかく睡眠をとることだと布団に入ってもらうが、ラテはどうもオカーサンが変だと思っているのか、これまたいつもと些か態度が違う。

例えば夕食が終われば必ず「ガム タイム」や遊びを要求するラテだ。ガムはワンコ用に市販されている牛皮にミルクの香りがついているやつで、適度な堅さがあるので歯茎の健康や歯垢を取るにも効果的なようだし、なによりも普段強く噛み合わせることがほとんどないからストレス発散にもなるのかも知れないと一日に1回は与えている。

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※散歩の途中、久しぶりにラテは子供たちにもみくちゃにされる(笑)


しかしただガムを「はいよ!」とラテに与えるだけでは面白くないからと、オトーサンオリジナルの一工夫しているのだ。それはキッチンペーパーやトイレットペーパーの紙製の芯(筒)を取っておき、その両端を捻ったり潰して塞ぎ、中にガムと数個のオヤツなどを入れてラテに与えるという、いわばオヤツとオモチャのハイブリッドアイテムというわけ(笑)。
だとしても最近は紙などは噛みちぎっても食べたりしないし、万一破片のいくつかを食べても害はないだろうからと続けているが、なによりもラテのウケが大変良いのだ。

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※日の出前のまだ真っ暗な中、盛り土の上に駆け上がって喜ぶ


前記したように夕食が終わり、オカーサンも帰ってくると遊びたいのだろう…ラテはそのガムをくれとオトーサンたちに五月蠅く吠えるのが日課になっているが、その日は不思議に要求吠えせず静かにしているラテだった。
それに翌朝だったか、布団にくるまっているオカーサンの横にその太めの体を横たえて寝ているラテを発見(笑)。どうやら、いつものように朝、ラテは布団に包まっているオカーサンの顔を舐めに行くのだが、それでも起きないので心配したのかも知れない。そもそもワンコは飼い主と一緒に寝ることなど珍しくもないはずだが、ラテに限ってはほとんどそうした態度を取らないので珍しいことなのだ。

オカーサンがやっと布団から顔を出すと、ラテはむっくりと起き上がり、またまたオカーサンの口元をひと舐めしつつ、しばし顔を覗き込んでいる。
以前にも書いたことがあるが、そのときのラテの心情は知る由もないものの、その表情というか目付きはとても慈愛に満ちているように思える…。やはりいつもの日常とは違うし、オカーサンの体調が悪いことを察知しているとしか思えない。

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※オカーサンとツーショット!


しかしそのラテの横顔をオトーサンは覗き込んでいたが、少し前に美容室で綺麗にトリミングしてもらったマズル回りが一段と白くなっていることに気づいてちょっと悲しくなった。まあ、あと半年ほどでラテも10歳になるのだから当然なのだが…。

ただしお陰様でラテは今のところ持病のアトピー以外は元気で日々散歩にも意欲的だし、興が乗れば走り、オトーサンと駆けっこしたり盛り土の場所を駆け上がる。さらに階段の上り下りも苦にならないようなのでまだ足腰も問題ないように思って安心しているのだが…。

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※砂場でオトーサンに遊ぼうとちょっかいを出すラテ


とはいえまずはオカーサンに元気になってもらわないとラテの調子もいまいちだ。家にいるのに何故一緒に散歩に来ないのかと不思議に思っているフシもあり、散歩はいつもより早めに終わる…。ま、それはありがたいことなのだが(笑)。
そう、急性胃腸炎…医者がいうには流行っているらしい。皆様もお気をつけください!




マネキンは人間への賛美をベースにしたアートそのもの〜マネキンの魅力考察

今回、とある企画の中でマネキンを使うことになったのは私にとっても初めての経験だが、意外だったのは周囲の目が冷たいことだった(笑)。冷たいと言うより、何か触れてはならないものに触れてしまったという印象を友人知人たちの反応から察するが、それはそう考える方が心が汚れているのではないだろうか…(笑)。今回はマネキンとアートの意外な接点のお話しだ…。


ということで、今回は空しいとは知りつつもマネキンとは何なのか?といったことも含めてマネキンの “真っ当な” 魅力に迫ってみたい。
1人の友人はいう。「マネキンをとやかくいうのではない。マネキンはデパートや衣料品店にディスプレイされるもので個人宅に置いたり飾ったりするものではない。変なのはマネキンではなくお前だ!」という(笑)。ものすごく明晰な物言いだ...。

それに対する反論だが、個人宅に飾って悪い事はないと信じているが、そもそもは飾るためではなく撮影の小道具、演出の一環として企画されたことなのだと...。ただし企画の言い出しっぺとして当該企画の結果がどうなるにしても、仕事が済んだ後は私の責任で引き取ることになるが...無論捨てるには忍びない。

ともあれアンドロイドだと批難もなくマネキンだと白い目で見られる(笑)。何故なんだろうか...。ただし友人知人らの中でもデザイン指向の人や芸術に心引かれる人たちは概して理解を見せてくれるのは面白い。

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さて、話しを急がずゆっくりと進めてみよう。
一昔前にはスーツを買おうとデパートに行き立ち並ぶマネキンが着ているものをデザインやら柄、そして手触りといったあれこれを確認しお気に入りの1着を決めた。そのとき私は服を着ている...着せられているマネキンを意識したことはほとんどない。

ただし、たまたま女性服売り場やそうしたコーナーを通らざるを得ないとき、面白い事に服や身につけている装飾品よりマネキンのスタイルや顔が気になった。これは私が男だからこその性なのかも知れないが、マネキンというヒトガタをどこか生きた女性と見ている自分を発見し我ながら面白がったこともある…。だから男の端くれとして女性のマネキンにエロティシズムを感じないとはいわない。

そういえば私はヘッドレス、すなわち頭部のない首までのマネキンは大嫌いだった。なぜって首から上のない人間はいないわけであり、例え人形だとしてもそんなものは見るに値しないと感じていたからだ。また昔のマネキンは材質の関係からか一部欠けていたり肌色が剥げていたりするものもあったし、服の取り替え中なのか何も身につけていない裸のマネキンに出会うとなにか見てはいけないものを見たようで慌てて視線を外したものだ。

しかしマネキンに対する印象は決して "美しい女性" とばかりの印象では無かったことも確かだ。最新流行の服を着せられ華やかなスポットライトを浴び多くの人たちに注目される華やかなマネキンだが、その誕生後の "生き様" は人の形をしているだけに正視できない背景も持っている。

例えば「mannequins マネキン」(株式会社パロル舎刊)という写真集がある。これは写真家の林 雅之氏がマネキンメーカー(株)七彩の倉庫に立ち入って撮影したものだ。そこには出荷を待つ新しいマネキンもあるが心惹かれるのは傷付き汚れた裸体のマネキンたちだ。

両腕や両足を外され修理を待っているのか、あるいは破棄される運命なのか...そんなことには躊躇する素振りも見せず一点を凝視したり笑みを浮かべているその姿はこれまた見てはいけないものを見た後ろめたさを感じる。

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※林 雅之著「mannequins マネキン」(株式会社パロル舎刊)


愛されたマネキンほど流転の一生を送る。もともとの化粧をそのままに真っ黒や真っ赤に塗り直される場合もあるし、時にはヘッドレス・マネキンとして首から切断されたりもする。その姿に人は衝撃を受けるかも知れないがマネキンは顔が汚れていようが睫毛が片方取れていようが品格はそのままに平然としている。「品格を問われるのはその姿に無神経でいられる人間側の方だ…」とは「mannequins マネキン」の後書きを書いているマネキン研究家、藤井秀雪氏の弁である。

しかし心静かにそうしたマネキンと向き合ってみれば実に美しいと思えるようになってくる。藤井秀雪氏は汚れて傷付いたマネキンを「マネキンの汚れは人に愛され続けた証明であり、見放された結果ではない」という。そして「人の愛に包まれたマネキンは、それがどのような姿になっても美しい存在であり続けると思う」という。

そういえば我々は "マネキン" と言ってるが、語源はフランス語の "mannequin" で衣服の展示に使われる等身大の人形といった意味だけでなく、店頭において各種商品の宣伝・販売促進にあたる販売員やその職種を意味するという。
ただし「マヌカン」という言葉は縁起を担ぐ商売として「(客を)マヌカン(招かない)」では困ると「マネキン」という造語が使われるようになったという。

そろそろ本題に入るが、ではなぜ我々はリアルマネキンに惹かれるのだろうか?マネキンはなぜ魅力的なのか...。
それは決して人間そっくりに作られているからだけではない。マネキンは体の寸法もデフォルメされているし特別なものを別にすれば顔もどこかにいそうでいない…それはメーカーのオリジナルであり目的、コンセプトに合わせて一番効果的な表現ができるように作られている。

ただし日本マネキンディスプレイ商工組合刊「マネキンのすべて2」の中で同書編集部の田中克幸氏はいう…。「つまり、人はマネキンを前にしたとき、そこで直感した表象に対する自己の純粋な反応を、自分自身で客観的に観察することが可能となるのである。」と…。これはマネキンに特化したことではないだろうが、生身の人でなく人形、それもリアル故に客観性が際立つのだろうか。

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※日本マネキンディスプレイ商工組合刊「マネキンのすべて2」


大げさでなくそもそもリアルマネキンが魅力なのはアートと共鳴するからだ...。マネキンの歴史がリアルなヒトガタを造形することだとすれば、それは必然的に芸術家、彫刻家の腕と天分の才が必要となってくる。反対に芸術家たちも好んでヒトガタの造形に興味を持つのは自然なことだ。
事実20世紀のシュルレアリストたち、例えばエルンストもダリもマッソンも、競ってマネキン人形の製作に熱中している。そして芸術にエロスは不可欠であり、それがまた人を惹きつけてやまない。

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国産のマネキンも同じだ。国内初の本格的なマネキンメーカーは1925年、京都にできた島津マネキンだが、きっかけは親会社ともいうべき精密機器メーカーの島津製作所だった。島津マネキンの代表者、島津良蔵は東京美術学校で彫刻を学んだ。同校卒の向井良吉も参画したが、戦争で同社は閉鎖したものの戦後に向井らは七彩工芸(現七彩)を起こす。

したがって国産マネキンも、アートに限りなく近い縁から生まれている。そしてその後も芸術家たちはマネキンに携わっていた。その多くは生活の糧を得るためであったというが、例えば画家の東郷青児(1897年~1978年)、芸術家の岡本太郎(1911年~1996年)がマネキンの修理をしていた時期があったという。

そういえば、島津製作所よりマネキンの製作販売権を得て操業した吉忠株式会社(後の吉忠マネキン)では1947年(昭和22年)にマネキンの第1回新作展を開催したが、その当時東郷青児画伯を顧問に迎えたという。さらに高島屋の薔薇の包装紙デザインを手がけたことでも知られる洋画家、高岡徳太郎(1902年~1991年)は二科会の画家・彫刻家らと共にマネキン会社(ノバ・マネキン社)を設立し自ら社長に就任している。

マネキンは人体・人間への賛美をベースにしたアートそのものなのだ!そのアート作品を惜しげもなくビジネスとして使い切るその清さがマネキンに命を吹き込むことになるのだから面白い。マネキンはもっともっと注目されるべきなのだ。

【主な参考資料】
・欠田誠著「マネキン 美しい人体の物語」晶文社刊
・INAX「マネキン 笑わないイヴたち」INAXギャラリー刊
・「マネキンのすべて2」日本マネキンディスプレイ商工組合刊



Apple、ひらめきをいつでもメモできるiOS用音楽製作アプリ「Music Memos」発表

アップルジャパンは1月21日、米国本社が20日に発表した抄訳として iOS用の音楽制作アプリケーションのファミリーに新しいメンバー「Music Memos」を加えると共に、従来のアプリケーションをメジャーアップデートしたと発表。これにより場所を問わず、手軽に自分の音楽の可能性を引き出したり、素晴らしい音楽を制作できるようになる。


    Music Memos

Appleの新しい音楽アプリケーションで手のひらに乗るiOSデバイスがソングライターやトラックメイカーのスタジオに...。
新登場のアプリケーション、Music Memosでは、思いついた音楽のアイデアをのがすことなくiPhoneに捉えて、まとめたり、作り込んだりすることができる。また、iOSのためのGarageBandはメジャーアップデートされ、iPhoneやiPadだけを使って誰でもDJのように音楽が作れる楽しい方法、Live Loopsなど複数の新機能を搭載した。

Music Memosは、iPhone 4s以降およびiPad 2以降に対応し、App Storeを通じて無料で入手できる。GarageBand 2.1 for iOSは容量32GB以上のiOSデバイスに付属するほか、iOS 9以降を搭載する対応デバイスの既存ユーザーに無料アップグレードとして提供される。また、上記以外のユーザーに対しては、App Storeを通じて600円にて販売される。

Apple Press Info





ポケットWi-Fiを「501HW」に変えたファーストインプレッション

ポケットWi-Fiを2年半ぶりに変えた。最初は2010年に最初のPocket Wi-Fi (C01HW)を買った。その後さすがに接続スピードに不満を感じて2013年にULTRA WiFi 4G 102HWに機種交換した。しかし先日ソフトバンクから1枚の葉書が舞い込んだのをきっかけにしてこの度新機種の501HWに変える事になった。


ソフトバンクからの葉書には「お手持ちのモバイルデータ通信端末での利用エリア変更のお知らせ」とあり、2017年3月末をもって「4Gデータし放題フラット」のサービス提供エリアを変更し、ULTRA SPEEDエリアの一部で利用ができなくなるという通知だった。そして最新機種に無料で取り替えると同時に通信料金も1,000円×12ヶ月割引し、さらに「4Gデータし放題フラット+」プランを選べば基本使用料金および4Gデータ通信基本料を永年1,000円/月額割引になるという...。

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※ソフトバンク(株)より重要なお知らせとして利用エリアが縮小となるため、機種交換を勧めるDMが届いた


まだ変更は先だし事実上、サービスエリアの変更がどれほど影響するのか…についてもよく分からない。結局2年縛りが解けたユーザーを続けて囲い込む戦略に違いないとは思ったが、利用金額の軽減と使い勝手の向上があるのならこの機会に機種交換してみようかと思い立った。

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※少々すったもんだしたが結局501HWに無料で機種交換できた


DMの葉書には「ソフトバンクの取扱店にお越しください」とあり「機種代金などが無料でお店ですぐに交換できます」とあったので出不精の私ではあったが朝一番で駅前のビル内にあるソフトバンクショップに出いた。この店はこれまでのポケットWi-Fiを求めた店だし、iPhoneを購入し続けた店でもある。

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※上から最初のPocket Wi-Fi (C01HW)、ULTRA WiFi 4G 102HW、そして今回新しく機種交換した501HW


しかしショップに行き女性スタッフに葉書を見せた後の反応に驚いた。不愉快な事をグダグダと書くのも嫌だから要点だけ記すと、まず葉書に明示されている交換機種の在庫がないばかりか、取り寄せもできないので量販店に行ってくれといわれた…。おいおい、お得意の?ソフトバンク節か(笑)。

スタッフに悪意があるはずもなく、そう対応しろと言われているのだろうがこれはあまりにも無礼だ。ショップが悪いのか総本山のソフトバンク本部が悪いのかは不明だが、葉書が届いて3日も経たないうちに出向いたのにこの有様だ。

私自身も客商売をやっていたわけで電話は勿論、ユーザーと対面してのサポートも十数年経験したから嫌な客にはなりたくないし店員さんを泣かすつもりは毛頭ないが、この対応には納得出来なかったのでより詳しいことを知る責任者と話しをしたいと穏やかに申し出た。
そうした会話を聞いていたのだろう、横にいた若い男性スタッフが実に和やかに声をかけ「...こちらのより新しい機種であれば同条件で交換可能です」という。そういうことは周知徹底し早く言えよ(笑)。

こちらは交換機種は○○でなければならないと言ってるわけではなく、葉書の指示どおりに出向いただけだし、従来より新しく機能もアップしていればそれでよいのだ。
そんなわけで結局501HWというワンセグも入るという新しい機種と交換となった。まあテレビ視聴は事実上ほとんど使わないと思うが...。

さて文句はともかく501HWのファーストインプレッションだが、総じて気持ちよく使えて気に入っている。
本体への充電は本体内蔵のmicroUSB端子で行うが、501HWのバッテリー容量は102HWと同じ3000mAhだ。しかし省エネ設計なのか、102HWはフル充電時に連続通信時間が4Gで約7.5時間だったのに対して501HWは約10時間になったし、接続スピードも102HWが4G(AXGP)接続時に下り最大110Mbps/上り最大10Mbpsだったのが、501HWはSoftbank 4G LTE時の下りでは最大187.5Mbps、上り最大37.5Mbpsと向上している。なおWi-Fiは IEEE 11b/g/n/a/ac をサポートしているという。

無論これらは理論値でありベストエフォート方式であることは認識しておかなければならないが...。なお501HWは同時接続数がWiFi 最大10台/TV視聴 1台となっている。

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※501HW電源ON時の画面(上)と指でスライドして表示されるホーム画面(下)


実際に501HWを手にしてみるとこれまでの102HWより弱冠厚みがあるもののコンパクトに感じる。実寸は高さ60mm × 幅104mm × 厚さ18.3mmで重さが約150gだという。
ぱっと見で目立つのはフロントに装備されている2.4インチQVGAタッチ液晶だ。この点は102HWと比較して圧倒的なわかりやすさと操作性を実現しているが、当然とはいえ指で触れるだけに汚れが目立つ。

また電源ボタンを押してから約5秒程度で接続ONとなる点も嬉しい。一秒二秒を争う使い方をするわけではないがスムーズに接続開始となるのは好ましい。そしてテレビ視聴時に引き出す必要がある内蔵アンテナを収納した場合には本体に突起部分がなくなるので携帯しやすくてよい。

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※テレビ視聴には内蔵アンテナを引き出す必要がある


別途テレビ視聴もテストしてみた。iPhone 6s PlusおよびiPad Proで試みたが、501HW本機の置き場所にもよるものの我が家の近郊はもともと電波が弱いこともあってワンセグは難なく使えたもののフルセグは一工夫しなければならないようだ。そもそもテレビ視聴はオマケみたいに考えているし実際にはほとんど使うことはないと思うので、まあ確認しただけで納得(笑)。

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※ワンセグの視聴は難なくできた。テレビ視聴するiPhoneなどへは無料の専用アプリをインストールする


これでまた2年は十分活用することになるだろうし、外出時はこれまでにもPocket Wi-Fiを携帯する習慣だったのでより快適にどこでも良質のWi-Fiが使えるように願っている。




CASIO QV-10物語

手元に1995年に発売されたカシオ計算機のデジタルカメラ QV-10と数十枚の撮影データが残っている。そういえば忘れていたが昨年2015年はQV-10誕生から20年たったことになる…。今回はその一世を風靡し一般ユーザーにデジタルカメラというテクノロジーを知らしめたこの製品を振り返ってみたい。


デジタルカメラが一般市場に投入されたのは1990年のDycam社、1993年の富士写真フイルムそして1994年にAppleが発売したQuickTake100だった(製造はコダック)が、この新しい市場を活性化し我々にデジタルカメラの可能性と面白さを示唆してくれたのは1995年に発売されたカシオ計算機のQV-10だった。画素数は25万画素で定価6万5,000円だった。

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※CASIO デジタルカメラQV-10。当研究所所有


当時のMacintoshユーザーにとって前年に本家からリリースされたQuickTake100は多大な興味と期待を持って迎えられたが、35万画素で高画質設定だと内蔵メモリに8枚しか記録できなかったし液晶ディスプレイもなかった。なによりもアップルの販売戦略が現実的な性能に追いついてなかったことから広い支持を得られずにいた。

その辺の雰囲気は別項「Apple QuickTake100 リリース前秘話」を参照いただきたいが、使い勝手と入手しやすい価格を武器に市場に登場したQV-10は話題を独占した。結果としてQV-10はその後のデジタルカメラ市場が急速に発展する起爆剤となったのである。

コンパクトで軽いQV-10は携帯しやすくポケットやバッグに忍ばせて持ち歩くのに最適だった。時代は現在のように携帯電話にカメラ機能が搭載される遙か以前のことだから、小型で軽量そして扱いやすさは重要なことだった。しかしQV-10の特長は別途二つあった。
ひとつは液晶ディスプレイを搭載していたことだ。光学ファインダはなかったが、液晶面に映った範囲が撮影されるというわかりやすさは抜群だった。

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※所有のQV-10は電池を入れれば完動品だ


もうひとつが今で言う自撮りが可能な仕様で、レンズ部位がくるりと180° 回転できるのが魅力だった。無論デジタルカメラだからしてフィルムは必要なく単3乾電池4本を使い、320×240ピクセルのデータが96枚内蔵メモリに納めることが可能だけでなくパソコンと付属のケーブルで接続することで撮影データを転送することが可能だった。
以外と見落とされているかも知れないが、この家庭にも普及が進んできたパソコンとの連携もQV-10の可能性を広げたのではないだろうか。

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※レンズ部位がくるりと180° 回転し自撮りもできた


さて記憶と記録を整理してみると私はこのQV-10を当初買わなかった。QuickTake100があるという以前にキヤノン製のアナログ記録(専用フロッピーディスクに)を行う「電子スチルビデオカメラ」という製品群を仕事で使っていたしQuickTake100も同様だったがその画質は実用的レベルに達していないと考えていたからだ。ただし翌年の1996年1月にMacworld Expoサンフランシスコに出かけた際に気持ちが大きくなったのか(笑)オモチャとしてもどれだけ活用できるか試してみようと展示販売ブースがあったのでそこで購入した記憶がある。

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※1994年発売のApple QuickTake 100。当研究所所有


カメラとしてはその画質は印刷するにはまったく適さなかったが、撮影後に即液晶ディスプレイ上に再生して周りの人たちと話題を共有するといった使い方は従来の銀塩カメラには出来得ない世界を作り出した。いわゆるコミュニケーションツールとしては抜群の魅力を持っていた。

Expo会場で購入した当日から早速同行した会社のスタッフに持たせて撮影を任せてみたが、会場内で数度「それはなんだ?」と呼び止められ、新製品のデジタルカメラであることを告げると「見せて欲しい」と言われたという。事実その一例を付近で8mmビデオカメラを回していた私が撮影した記録が残っている。

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※サンフランシスコのExpo会場内で私の会社の女性スタッフが使っていたQV-10を嬉々として手にしている男性。Expo期間中、同様に数回声をかけられた


QV-10は320×240ピクセルの撮影が基本だったが補間拡大した640×480ピクセルも可能だった。そして約2MBの内蔵メモリに96枚納めるために専用のアクセラレータチップで1/10の容量に圧縮しフラッシュメモリにCAMイメージとして保存された。
距離合わせは「標準」と「接写」を、絞りは「F2」と「F8」の2段階に切替スイッチで設定する。後は液晶モニターで被写体を確認してシャッターを押すだけだ。

ここであらためてQV-10の詳細な使い方やスペックは記さないが、いま思うとQV-10がヒットしたのは遊びの要素を忘れなかったこととオールデジタルの強みを活かしたプロモーションが成功したものと思われる。その点、繰り返すが従来からの銀塩カメラに及びもしないスペックなのにDTPやらを指向したQuickTake100は販売戦略の方向性を間違ったのだ。

QV-10の長所と短所を知り尽くし、従来のカメラとの比較がどうのこうのといった御託は横に置いて、QV-10を楽しんで使い回そうというコンセプトの本が1995年10月に早くも登場する。筆者はご存じの方も多いと思うがあの大谷和利さんだ。
フロッピー付きのこの1冊...「QV-10 FUN BOOK」(アスキー出版刊)を見れば文字通りQV-10の面白さとユニークさ、そしてデジタルカメラとはどのようなものなのかが自然に身につくように思える。

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※大谷和利著「QV-10 FUN BOOK」(アスキー出版刊)


未完成な部分も否定せず、それを好奇心と熱意、そして工夫で補おうとする心意気に充ち満ちた1冊だった。そもそもQuickTake100にこうした取り組みがあればまた別の展開もあったような気がするが、アップルの戦略間違い、市場に対する認識不足はどうしようもないレベルだった。

アップルファンの1人としてはデジタルカメラとしてQV-10より先鞭をつけたQuickTakeにもう少し業界をリードして欲しいと思ったが、ユーザー視線を的確に捉えていたカシオ計算機の戦略には及ばなかったということだろう。

私はといえば繰り返すが、幸いなことに創業時からスチルカメラをはじめQuickTake100は勿論、リコー、キヤノン、富士写真フイルムといったデジタルカメラメーカーの開発陣の方々とお付き合いし、関連アプリケーションを開発していた関係上、最先端の情報を知り得ていたし当時はまだまだ銀塩カメラに遠くおよばないものの近未来は必ずや銀塩に近づき追い越す事を確信していた。

1996年か1997年だったか、札幌で開催した恒例のプライベートイベント「Macintoshの匠たち」で私は近い将来は使い捨てカメラの "写ルンです" ももしかしたらデジタルになるかも...と予言した。その予言は外れたが(笑)それだけデジタルカメラの勢いは増すだろうと考えた...。
ちなみにその "写ルンです" は今年2016年で発売から30周年となる。そしていま思えば、QV-10は一般ユーザーにとって肩肘を張らずに簡単に扱えるという意味において、オールデジタルカメラ界の "写ルンです" だったようにも思える。

取り急ぎQV-10で撮った640×480ピクセルの写真の中でまずまずの例をいくつかご紹介してみよう。ただし当時はパソコンモニターの解像度も現在とは違うのでユーザーの印象もかなり違うはずだ。また今回急ぎJPEGに変換する過程で縦横数ピクセルの誤差が出ているかも知れないがご容赦いただきたい。まあ、こんな解像度だったのか…が分かっていただければ幸いである。

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※QV-10で撮影したデータを640×480ピクセルで保存し、JPEGに変換した例【クリックで実寸に拡大】


ということで、現在のデジタルカメラ隆盛の時代しかご存じない方から見れば当たり前に思えるだろうが、例えば iPhoneであれだけ美しい写真が撮れるのはQV-10が登場した時代には文字通りの夢物語だった。
銀塩カメラを生産してきた企業もこれからデジタルカメラの開発に力を入れるべきなのかを真剣に迷っていた。デジタルカメラ事業に力を入れ、それが成果を上げればあげるほどこれまで企業の基盤となってきたビジネスが崩壊するのは目に見えていたからだ。

またカメラの...写真のプロフェッショナルたちの間でもデジタルカメラの評価は二分されていた。これはオモチャであり到底こんなものは仕事に使えるはずもなく、進化したところで銀塩フィルムをしのぐことはできないだろうという専門家もいた。
反対に解像度はイマイチでも撮影した写真(データ)を即利用できるデジカメはニュースを追うカメラマン達に希望を抱かせた。世界のどこにいてもインターネットやパソコン通信を介して特ダネ写真をたちどころに送れるからだ。

QV-10の成功がひとつのきっかけとなりデジタルカメラ戦争は火ぶたが切られた。リコー、ソニー、キヤノン、ミノルタ、ニコン、セイコーエプソン、富士写真フイルム、京セラ、オリンパス、ペンタックス、松下電器産業などの世界有数のカメラメーカーや光学機器メーカーあるいは家電メーカーまでもが日々高性能なデジタルカメラの開発を進めていったのだった。
当のQV-10だが2012年9月4日、国立科学博物館より第5回重要科学技術史資料(通称=未来技術遺産)として登録された。




ラテ飼育格闘日記(476)

朝晩はかなり冷え込む。オトーサンたちは完全装備で散歩に備えるが、ラテはハーネスひとつで元気に飛び出ていく。行きは小走りになるときもあるくらいキビキビと進むが、帰路はノタノタだ(笑)。特に散歩で楽しいことがないと見るからに面白くないといった表情をしながら歩くのだから笑ってしまうが、先日は嬉しいことが重なった。


オカーサンも休みの日だった夕方、いつもの時間に飛び出したがどうやらラテは遠くの公園に向かいたいことが分かってきた。本音を言えば、寒いし足腰は痛いし気は進まない(笑)。先週もその馴染みだった広い公園に行ったものの知っているワンコも人にも全然出会えず、そのまま公園を一回りして戻ってきたのだった。

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※知り合いのワンコや飼い主さんと会えない日はどこか寂しそう


しかしオトーサンが「ラテ、こっちに行こうよ」とリードを引くも頑として言うことを聞かない。仕方がないからとどこまで意志が続くのかと思いながら広い公園を目指して進む。
途中オトーサンは小腹が空いてきた…。オカーサンにいうと進路にあるパン屋さんに入りハムカツサンドを買ってくれたので自動販売機で暖かい紅茶を買って家族3人ベンチに座ってまずは腹ごしらいということになった。しかしここでもリーダーはラテのようだ(笑)。

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※散歩途中でハムカツサンドを買い食べることに。ラテはオトーサンの口の中に入っているパンまで狙う(笑)


油断しているとオトーサンの口にまで長い舌を入れてくる(爆)。ともかくかなり厚みがあるハムカツサンドで一息入れたラテファミリーは目的の公園へと向かった。
オトーサンの心配は当該公園に行ってもまたまた知り合いの飼い主さんやワンコたちに会えず、Uターンせざるを得ないのではないかということだった。それでもラテが気が済むならよしとしなければならないだろうし、そもそも歩かなければ出会うチャンスも生まれない。

ともかく天気もまずまずだからと公園に到着。広い公園にワンコの姿は見かけない…と思ったらオカーサンが「あれ、ボビーちゃんじゃない?」という。ボストンテリアのボビーちゃんだとすれば…眼の悪いオトーサンでもリードを引いている女性2人はオカーサンとお嬢さんに違いない!

我々に気がついてくださったお嬢さんがボビーちゃんのリードを引いてこちらに来て下さった。二番目のお嬢さんはこの公園で会ったときには小学5年生だったがいまは大学2年だという。嗚呼、オトーサンが歳とるはずだ(笑)。
ともあれお嬢さんと会うのはそれこそ2年ぶり、オカーサンとも1年以上はお会いしていないといった記憶が…。挨拶をする間もなくラテは驚喜の極みだ!

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※ボビーちゃんのオカーサンの膝に乗ろうとするラテ(上)。お姉さんは特に大好きなので抱きつきながら顔中を舐め始めた...(下)。スミマセンデシタ ^^;


最初はオカーサンにへばりつき、次にしゃがんで下さったのをいいことにラテはお嬢さんに抱きつき、チューを通り越して顔中を舐め始めた。オトーサンはリードを引いたがラテの反発力はもの凄くお嬢さんの顔の半分くらいは舐めてしまったかも知れない…。また昔からこうしてラテと遊び可愛がって下さったことをラテは決して忘れていないのだ。

至福の時は永遠に続くはずもなく、オトーサンたちはボビーちゃんファミリにお礼を言いつつ夕暮れ迫る公園を後にした。
ラテはさすがに満足したのか、いつもはグスグスと歩くことが多いのに普通に歩いてる。帰宅途中にあるスーパーでオカーサンが買い物したいというのでオトーサンはラテと店の前で待つことに…。

ふと、聞き覚えのある女性の声がしたので顔を上げると何と柴犬のクロちゃんのオカーサンが…。この近所で何かの集まりでもおありだったのだろうか、お仲間に声をかけつつ我々に気がついてこちらに来て下さったのだ。

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※ボビーちゃんファミリーと別れた後にこれまた4ヶ月ぶりでクロちゃんのオカーサンに会った


クロちゃんのオカーサンとも昨年の9月以来だったはずで、元旦にラテファミリーが “初日の出” を拝みに来なかったのでハリーちゃんのオカーサンと残念がったというお話しだった。
そのことはハリーちゃんのオカーサンからいただいた新年のご挨拶メールの中にも書かれていたが、大晦日が大人の事情で就寝時間が遅くなり、元旦の朝早く起きられなかったのだ…。へへ、申し訳ない…。

しかし普段お会いできない方たちとお目にかかれるときはこんな感じで不思議なものだ…。結局この日も夕闇が迫り、気温も下がったし懐中電灯が必要になってきたものの、ラテファミリーは暖かい気持ちで家路を急いだ。





iPhone 6s Plusに対応した、角割れしない「 [FLEX 3D] 立体成型フレームガラス」3種発売

トリニティ株式会社は1月15日、iPhone 6s Plusに対応した「 [FLEX 3D] 立体成型フレームガラス」3種を全国の家電量販店、および雑貨店を通じて1月中旬より発売すると発表。なお、本製品はTrinity Online Storeでも取り扱いする。


   FLEX_3D.jpg

01)[FLEX 3D] 立体成型フレームガラス
02)[FLEX 3D] 反射防止 立体成型フレームガラス
03)[FLEX 3D] ブルーライト低減 立体成型フレームガラス

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01)[FLEX 3D] 立体成型フレームガラス
[ 3D Frame Glass Protector for iPhone 6s Plus/6 Plus Crystal Clear ]

・iPhoneディスプレイの曲面に沿って継ぎ目なくフルカバーする立体形状
・ホームボタンやスピーカーに沿って精密に穴があけられたフレームパーツ
・iPhoneのディスプレイと遜色のないタッチ感覚を実現した強化ガラス
・画面の輝度を保つ光沢仕様
・65gの鉄球を70cmの高さから垂直に落とす耐久テストをクリア
・誰でも簡単に貼れる、気泡が残りにくいバブルレス加工
・防指紋効果を高めた、超防指紋加工
・万が一割れた場合にも安心の飛散防止加工
・ガラス部には高品質な日本製素材(旭硝子)使用
・従来ハードコートフィルムの4倍以上の表面硬度(9H)
・iPhoneディスプレイとマッチするホワイトとブラックの2カラー
・クリーニングクロス、埃取りテープ同梱
・フィルムをまっすぐ貼れる、進化した魔法のツールV3+

▼ 価格/市場予想価格
オープン/3,000円(税抜)

▽ タイプ/型番/JANコード
Black / TR-PFIP155-3DBK / 4582269478074
White / TR-PFIP155-3DWT / 4582269478081

製品ページURL


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02)[FLEX 3D] 反射防止 立体成型フレームガラス
[ 3D Frame Glass Protector for iPhone 6s Plus/6 Plus Anti-glare ]

・iPhoneディスプレイの曲面に沿って継ぎ目なくフルカバーする立体形状
・ホームボタンやスピーカーに沿って精密に穴があけられたフレームパーツ
・iPhoneのディスプレイと遜色のないタッチ感覚を実現した強化ガラス
・環境光を拡散して映り込みを防ぐ反射防止仕様
・皮脂を抑えて指すべりさらさら
・摩擦を極限まで低減し、ゲームに最適
・65gの鉄球を70cmの高さから垂直に落とす耐久テストをクリア
・誰でも簡単に貼れる、気泡が残りにくいバブルレス加工
・防指紋効果を高めた、超防指紋加工
・万が一割れた場合にも安心の飛散防止加工
・ガラス部には高品質な日本製素材(旭硝子)使用
・従来ハードコートフィルムの4倍以上の表面硬度(9H)
・iPhoneディスプレイとマッチするホワイトとブラックの2カラー
・クリーニングクロス、埃取りテープ同梱
・フィルムをまっすぐ貼れる、進化した魔法のツールV3+

▼ 価格/市場予想価格
オープン/3,400円(税抜)

▽ タイプ/型番/JANコード
Black / TR-PFIP155-3DAGBK / 4582269478210
White / TR-PFIP155-3DAGWT / 4582269478203

製品ページURL


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03)[FLEX 3D] ブルーライト低減 立体成型フレームガラス
[ Blue Light Reduction 3D Frame Glass Protector for iPhone 6s Plus/6 Plus Crystal Clear ]

・iPhoneディスプレイの曲面に沿って継ぎ目なくフルカバーする立体形状
・ホームボタンやスピーカーに沿って精密に穴があけられたフレームパーツ
・iPhoneのディスプレイと遜色のないタッチ感覚を実現した強化ガラス
・LEDディスプレイが発するブルーライトを最大34%カット
・画面の輝度を保つ光沢仕様
・65gの鉄球を70cmの高さから垂直に落とす耐久テストをクリア
・誰でも簡単に貼れる、気泡が残りにくいバブルレス加工
・防指紋効果を高めた、超防指紋加工
・万が一割れた場合にも安心の飛散防止加工
・ガラス部には高品質な日本製素材(旭硝子)使用
・従来ハードコートフィルムの4倍以上の表面硬度(9H)
・iPhoneディスプレイとマッチするホワイトとブラックの2カラー
・クリーニングクロス、埃取りテープ同梱
・フィルムをまっすぐ貼れる、進化した魔法のツールV3+

▼ 価格/市場予想価格
オープン/3,600円(税抜)

▽ タイプ/型番/JANコード
Black / TR-PFIP155-3DBCBK / 4582269478234
White / TR-PFIP155-3DBCWT / 4582269478227

製品ページURL




Photoshop対応スキンレタッチプラグイン「Beauty Box Photo 4」の販売を開始

株式会社フラッシュバックジャパンは1月15日(金)、イメージにフィルタを適用するだけで、人物の肌のしわや染みを自動除去し、美しい肌に修正する、Photoshop 対応のスキンレタッチプラグイン「Beauty Box Photo 4」の販売を開始したと発表。


   BeautyBoxPhoto4.jpg

■ Beauty Box Photo 4(ビューティーボックス フォト 4)とは
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Beauty Box Photo は、イメージにフィルタを適用するだけで、人物の肌のしわや染みを自動除去し、美しい肌に修正する、Photoshop 対応のスキンレタッチプラグイン。肌のトーンを自動分析し、肌の領域にマスクを作成するので、素早く簡単に、精度の高いレタッチを施せる。

新技術のスキンスムージング機能で、肌のしわや傷を取り除いても、大事なディテールを同時に失ってしまうことはない。
さらに、バージョン4では NVIDIA や AMD のグラフィックボードのサポートを強化。これにより、処理速度の超高速化を実現した。手軽にスキンレタッチができる Beauty Box Photo が、これまでの作業効率を一段とアップさせる。

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■ Beauty Box Photo 4 製品仕様
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 ・製品名  :Beauty Box Photo 4
 ・販売価格 :14,040円(税込)
 ・動作環境 :【対応アプリケーション】
        - Photoshop CS5-CS5.1 / CS6 / CC / CC2014 / CC2015
        - Photoshop Element 9.0 / 10.0 / 11 / 12 / 13
        【対応OS】
        - Win版、Mac版ともに、アプリケーションが動作保障する
         OSバージョン
 ・インターフェイス:英語
 ・マニュアル:英語
 ・販売形態 :ダウンロード
 ・開発元  :Digital Anarchy
 ・販売元  :(株)フラッシュバックジャパン

製品紹介





SF 映画「エクスマキナ (Ex Machina)」を観て戦慄す!

以前から観たいけれど観たくない…と、複雑な思いを寄せていたアレックス・ガーランド監督作品の SF映画「エクスマキナ(Ex Machina)」をついに観る決心をした(笑)。なにしろ興味を持ち続けてきた人工知能の悲劇を眼前にしなければならないのだから気が重い…。怖いというより実にリアルで嫌な映画なのだが、反面メチャ素敵な映画なのだ。


本「エクスマキナ」のあらすじやネタバレはネットで多々見ることができるのであまり深入りしないつもりだが、あと数十年もすればもしかして実際に我々人類が体験するかも知れないリアルな恐怖を扱った映画である。

昔から人工知能やアンドロイドがその生みの親である我々人類を壊滅させようとするストーリーは多々あった。漫画、小説、映画でそうした…いわば親殺しとでもいうようなフィクションを楽しんできたが、それらはどこかありえない遠い未来のことであり、コンテンツや映画を見終われば忘れてしまうようなリアル感が薄いものばかりだった。

しかし「エクスマキナ」は違う。明日にでも、今日にでも世界のどこかで起こっているかも知れないリアリティを感じるのだ。それも悲劇なのだから怖い...。そして映画に登場する様々な設定もいま実在する企業や状況を観るものに連想させる巧みさもあり、人間同様のアンドロイドが闊歩するという非現実(現在では)な世界にもかかわらず映画を見続けるにつれ、薄ら寒さを通り越して恐怖を感じざるを得なくなる。

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※SF映画「エクスマキナ(Ex Machina)」Blu-layディスクのパッケージ。スペイン語版


設定はこうだ…。有名な検索エンジン開発で成功し巨大な企業となった IT企業 “ブルーブック” が舞台となる。こう聞けば我々はすぐにGoogleを思い浮かべるし、 “ブルーブック” という企業名もビッグブルー(IBM)とフェイスブックを合わせた名前に違いない(笑)。そうであれば我々はフィクションの筈の映画と現実とがシームレスに重なってしまう…。

ともかくそのブルーブックでプログラマーとして働いているケイレブ・スミスという若い男性は抽選でブルーブックのカリスマ社長ネイサン・ベイトマンの自宅を1週間訪問できる権利を得る。これは大変名誉なことであり、そして憧れのCEOに会うことができることにケイレブは胸を膨らませてヘリコプターに乗る。

実はネイサンの自宅は広大な山岳地帯の奥にあったが、そこは人工知能開発のための秘密研究施設だった。ネイサンは世界中で日々使われる検索ワードおよび携帯電話で交わされる膨大なデータを非合法に収集し、それを元に高度な人工知能開発を進めてきたが、それがもう一歩のところまできているという設定だ。

機密保持契約にサインを求められたケイレブはネイサンから開発した人工知能のチューリング・テストを行うよう指示される。なお、もし「チューリング・テストは何?」という方はググって予備知識を得ていただきたい…。

さてネイサンが開発した人工知能とは施設にあるガラスのスペースに閉じ込められた美しい女性のアンドロイド、エヴァだった。彼女はマシンであることを明示するため、顔と手足の先のみ人間と同じような皮膚で覆われていたが、他は内部構造を明らかにするためもあって配線や機器が透けて見えるボディを持っている。

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※映画のエヴァに刺激を受けて我が研究所でも開発を始めたアンドロイド(嘘)


ケイレブによるエヴァへのチューリング・テストが始まるが、途中で原因不明の停電が起きる。その監視カメラが作動していない短い間、エヴァは「ネイサンを信用してはいけない」と奇っ怪な言葉をケイレンに投げかける。そして次第にエヴァはケイレブを誘惑する素振りを見せ始めた。しかしケイレブはそうした一連のエヴァの行動も実はネイサンがプログラミングしたものではないかと疑うが、次第にエヴァに惹かれていく気持ちを抑えがたくなっていく。

停電の最中にエヴァと交わした会話はネイサンへそのまま報告できるものではなく、エヴァとケイレブは最初の秘密を共有することになる。停電の原因をネイサンに聞くが原因は分からないという。ケイレブが作った業者に修理させればよいと勧めるがネイサンは「秘密を守るため建設作業員は全員殺した」と答える。

ネイサンのいうことがどこまで本当なのかも分からずケイレブは課せられた任務をやりとげようとするが会話のリードはすでにエヴァに移っている。もしかしたら…ケイレブはテストされているのは自分自身なのかも知れないと考え始めているようだ…。

確かにネイサンの話しは変だ。チューリング・テストをさせるため、あるいは作り上げたアンドロイドのことを話せる相手が欲しいという気持ちも確かにあるのだろうが、そもそも人の意見など聞きそうもない人物だし秘密保持契約書にサインさせたというのにケイレブの質問に真摯に答えようとする姿勢は見せない。チューリング・テストなど自身でどうにでもなるのではないか…。

それにフィクションのストーリーに文句を言っても始まらないが、13歳のときに “ブルーブック” のシステムを書き上げたほどの天才であるネイサンだとしても、人工知能研究ならびに開発を完全な秘密裏に、それもたった1人で作り上げるようなことはできようもないだろう。

ソフトウェア面はともかく、エヴァのような自律型のアンドロイドのハードウェアや人工皮膚を作るにしてもあれほど完成度の高いアンドロイドは多方面の技術を持った人たちの助けは不可欠ではないだろうか。それともここでも仕事はさせた上で秘密保護の目的から皆抹殺したのだろうか。
そう考えるとそもそもケイレブもこの研究施設から無事に出られる保証は最初からなかったとも思える。なんとも気色の悪いストーリーだ(笑)。

ともかくそんなとき近々新しいアンドロイドにアップデートするため、エヴァのシステムを初期化するつもりだとネイサンがいう。エヴァはケイレブから自分の "命" が近々奪われることを知らされケイレブに助けを求める…。
なおこの人工知能開発のための秘密研究施設ではネイサンとケイレブ、そしてエヴァとハウスメイドの日本人、キョウコの4人(?)が登場するが、ストーリーは急な展開をみせ悲劇が起こる…。

まあ、ストーリーは映画を観ていただきたいといいたいところだが、現在の所まだ日本公開には至っていない。私は日本語版が含まれているというスペイン語版のブルーレイ・ディスクを入手して映画を楽しんだ…。

ともかく、若くそして女性経験もほとんどないようなケイレブがアンドロイドとはいえ、エヴァに会った瞬間に恋に落ちることなどネイサンは最初から分かっていたに違い。いや、検索エンジンの世界的なIT企業の社長だからしてそもそもエヴァの外見や仕草、話し方などもすべてケイレブ好みに作り上げたのかも知れない。エヴァがケイレブに見せようと花柄のワンピースとショートカットのWigを着けて現れるところなどケイレブならずとも息をのむ…。

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※「エクスマキナ」に刺激を受けてオリジナルなストーリーを作りたくなった...【クリックで拡大】


そうであれば結果は自ずと想像できるに違いない…。エヴァにとってケイレブを口説き落とすことなど赤子の手を捻るより簡単なことだろうから、ケイレブが手玉に取られるのは時間の問題ではなかったか…。
そもそも1960年代に開発された "ELIZA (イライザ)" を例にするまでもなく我々人間は至極思い込みの激しい生き物なのだ。

ELIZAの開発者ジョセフ・ワイゼンバウム博士本人が危険視するほど至極単純な会話プログラムの向こうに意志を持った人間がいると思い込む人が多かったのだ。ワイゼンバウム自身は “猿まね” 、 “お遊び” レベルと考えていたELIZAだったが、周りの反応に大きなショックを受け、「コンピュータにあることができるかどうかは別として、コンピュータにさせるべきでない仕事がある」ということを念頭においたうえで人工知能を扱う必要があると提唱した。

ともあれエヴァは何を考え、何を望んでいるのか、その為には手段を選ばないのか、良心はないのか、自分がアンドロイドであることを悩んでいるのか、人間になりたいと思っているのか…。何にも増して、エヴァの開発者であるネイサンはエヴァから嫌われていることは承知していたはずだから、何故最悪の結果を予測できなかったのか?

エヴァの不思議な美しさに、そして目を離せない展開に私の思考能力は停止し、ひたひたと迫る結末に底知れぬ恐怖を感じながらエンディングを迎えた。
映画は無論フィクションだが、これは起こりつつある現実なのだという気持ちが重なってあの車椅子の天才宇宙物理学者、ホーキング博士の警告を思い出した。

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※人工知能に関してあらためて勉強中。これは先日届いたばかりの2015年の新刊2冊


彼は人工知能の研究開発を止めないと AI は知力で人類を上回り、人類を滅ぼすことになるといった。IT企業がこぞって人工知能の研究開発を進めている現在、この恐怖が現実のものとならないことを祈るばかりだ。
そうそう、"Ex Machina" とはラテン語で「機械仕掛けの」といった意味だそうだが、貴方の隣にいる魅力的な美女、本当に人間だろうか?

エクス・マキナ映画予告編




バード電子、マックスタンドの新モデル「Mac mini スタンド DUO」発売

株式会社バード電子は1月13日、同社のロングセラーのマックスタンドの新モデル「Mac mini スタンド DUO」を発売したと発表。Mac mini を2台一緒に立てられる。なお発売予定は1月20日で予約特価は15%OFFとのこと。


MacminiStandDUO.jpg

※Mac miniは付属しません

Mac miniを2台並べて使う場合は大きな面積をとってしまい、作業スペースが狭くなる。そこで立てて置いても倒れない重量級のスタンドはいかが。設置面積は、15センチ×15センチ。わずか15センチの幅にMac miniを2台設置できる。

【特長】
・Mac miniを2台縦置可能
・転倒防止対策としてベース部には厚み1.6mmの鋼材を使用
・機器に傷が着かないように設置面はセルスポンジ付き
・発熱対策として専用ファンが取付できます(MAC-FAN 別売)

【仕様】
・対応機種 Mac mini (厚みが37mmまでのモデム等にも対応)
・色 シルバーメタリック
・材質 鉄 t=1.6 セルスポンジ
・重量 825g
・サイズ 55×150×150mm
・価格 5,049 円(税込)

Mac mini スタンド DUO




厳しい品質基準に準拠、 iPhone 6sシリーズ対応のスタイリッシュな耐衝撃クリアケース発売

フォーカルポイント株式会社は1月13日、OtterBox独自の厳しい品質基準テストをクリアした「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」にそれぞれ対応するスタイリッシュな耐衝撃クリアケース「OtterBox Symmetry Clear シリーズ for iPhone」を全国の家電量販店および雑貨店舗などを通じて発売すると発表。各製品は同社の運営するオンラインストアでも本日より順次販売を開始した。


    OtterBox0113pm.jpg

【OtterBox Symmetry Clear シリーズ for iPhone】

Symmetry Clear シリーズ for iPhone (シンメトリー クリアシリーズ フォー アイフォーン)は、2つの素材を組み合わせた特殊構造でiPhoneを落下等のトラブルから守るスタイリッシュな耐衝撃ケース。クリアな背面デザインを採用しているので、iPhoneのデザインをそのまま楽しむことができる。

Symmetry Clear シリーズ for iPhoneは、「iPhone 6s / 6」向けに3色、「iPhone 6s Plus / 6 Plus」向けに3色、2製品6品目をラインナップした。

「OtterBox Certified」の基準テストの詳細はここから確認出来る。
なおこれらの新製品は、2014年発売の「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」にも対応している。

[製品の主な特徴]
・OtterBox認定耐衝撃落下テスト「OtterBox Certified」取得
・スタイリッシュな耐衝撃クリアケース
・シリコン製バンパーとハードケースの一体型
・iPhoneのデザインを楽しめるクリアな背面
・全てのボタンや機能にアクセス可能

[製品別カラーラインナップ]
□ iPhone 6s / iPhone 6 両モデル対応

・OTB-PH-000217 ブラック/クリア (BLACK CRYSTAL)
・OTB-PH-000218 グレイ/クリア (GREY CRYSTAL)
・OTB-PH-000219 ローストタン/クリア (ROASTED CRYSTAL)

       定価: オープンプライス
オンライン直販価格: 各4,480円(税抜)
     発売時期: 本日より発売

■ OtterBox Symmetry Clear シリーズ for iPhone 6s/6 製品ページ

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□ iPhone 6s Plus / iPhone 6 Plus 両モデル対応

・OTB-PH-000238 ブラック/クリア (BLACK CRYSTAL)
・OTB-PH-000239 グレイ/クリア (GREY CRYSTAL)
・OTB-PH-000240 ローストタン/クリア (ROASTED CRYSTAL)

       定価: オープンプライス
オンライン直販価格: 各5,480円(税抜)
     発売時期: 本日より順次発売

■ OtterBox Symmetry Clear シリーズ for iPhone 6s Plus/6 Plus 製品ページ




SwitchEasyの「CoverBuddy」for iPad PRO protect caseを手にして

iPad Pro用の2つ目のケースを購入した。それがSwitchEasyの「CoverBuddy」だ。すでにSimplismフリップノートケースを愛用しているが、フリップノートケースが外出用のおしゃれ着だとすれば「CoverBuddy」は自室で使うカジュアルな普段着だ。


さて、SwitchEasy(スイッチイージー)とは...ウェブの情報に寄れば、2005年1月サンフランシスコにて、米Apple社からスピンアウトした創業者をリーダーとするデザインチームが、多くのPCユーザーに、より良いデジタルライフへと「スイッチ」させることをミッションとしてスタートしたブランドだという。詳しいことは知らないが、これだけでなんか応援したくなるではないか...。

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※CoverBuddy for iPad PRO protect caseのパッケージ(上)と同梱品一覧(下)


今回のテーマの「CoverBuddy」…何とストレートな命名だが、そのコンセプトはかさばらずにiPad Proを完全保護する為に設計された。素材は超強力ポリカーボネート製で、厚さ1.5mmの薄さだが保護には十分だという。
「CoverBuddy」の一大特長はカバー背面に脱着可能なApple Pencil 専用ペンホルダーが付けられることだ。

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※Apple Pencil 専用ペンホルダーは簡単に脱着できる


したがってApple Pencil をセパレートして持ち運ばなくてもよいし保護にもなるだけでなく、なくすこともなくなるだろう。無論ホルダーに入れたApple Pencil は適度な抵抗があり、通常の使用で抜け落ちることはない。

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※Apple Pencil を使わない時にホルダーに入れておけばなくしたり、使う際に探す必要もなくなる


この特許出願中だというペンシルホルダーの位置が絶妙なのだ。
iPad Proを横にしてペンシルホルダー側を上に机上などに置けば、ホルダーの厚み分だけiPad Proがほどよい傾斜( 3.5° )となりタイピングやApple Pencil による描写がやりやすくなるからだ。

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※約3.5°の傾斜はタイピングやApple Pencil による描写をより容易にする


さらに机上にあるiPad Proを手で持ち上げる際にもペンシルホルダーの厚みだけ片側が浮いているから掬い上げるように持ち上げることができるし指先をペンシルホルダーに引っかけることで滑って落とすのを防止することができる。この引っかかりは実に気持ちが良い...。そしてペンシルホルダーを取り外せば、背面はフラットになり、より軽快なケースとなる。

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※またホルダーによる傾斜はiPad Pro本体を机上から持ち上げやすくし(上)、かつホールドしやすくする(下)


勿論「CoverBuddy」を着けていてもApple Pencil 1の充電には差し支えない。何故なら「CoverBuddy」は、Apple Pencilの充電がしやすいよう特別なカットアウト設計がされているからだ。したがってApple Pencil の充電は当然としてもiPad Pro側の充電にも支障はない。
「CoverBuddy」はApple 純正「Apple Pencil」および「Smart Keyboard」対応のオールインワン・ケースなのだ。

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※Lightningコネクタ付近はApple Pencil 1の充電をしやすくするため特別なカットアウト設計されている


最後にSimplismフリップノートケースを愛用しながらなぜ「CoverBuddy」なのか...という点を説明しておきたい。Simplismのフリップノートケースに不満は全くないどころか、その使い勝手や質感は大いに満足している。しかしあえて申し上げるならSimplismフリップノートケースに包まれたiPad Padはまさしく余所行きの服を着ている様を想像していただきたい。

iPad Padを外に持ち出すためにこれほど完璧なiPad Proケースも他に少ないと思うし、画板式の使い勝手も抜群だ。そして友人知人や仕事で出会う人たちに見せても総じて高評価だしその質感とデザインも非の打ち所もないといってよい。
しかし私にとってiPad Proは画材であり情報発信あるいは情報を得るツールであるからして常にスタンバイの状態にしておきたいのだ。

ちなみにメインマシンのiMac 27" も同じ意味で通常は電源を切らずにいる。iPad Proはデスクトップマシンと比較すれば起動に時間がかかるわけでもないが、ふと思いついた瞬間に、Apple Pencil を手にした瞬間にアクセスしたいのだ。その時にはスマートカバーとて邪魔である。

ふと閃いたアイデアは閃きが神がかりな素晴らしいときほど、瞬時のノイズで忘れてしまうものだ(笑)。だからカバーを開けるだけではないか...と言われようと、その瞬時も惜しいのだ。そこに紙と鉛筆があるように、仕事場におけるiPad ProとApple pencilは常時スタンバイさせておく必要があると考えている。さらに「CoverBuddy」の方が頻繁にアクセスする仕事場では軽くて扱い易いのだ。

したがって仕事場では「CoverBuddy」を常用し、外出時にiPadProを持ち出す際にはSimplismフリップノートケースに変える…というスタンスで過ごしたい。なお保護フィルムはSimplismフリップノートケースと共に購入した同じくSimplismのアンチグレアフィルムを貼ったままだ。

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※iPad Proの液晶保護フィルムはSimplismフリップノートケースと共用しやすくするため、「CoverBuddy」使用時も同じくSimplismのアンチグレアフィルムを貼ったままだ


そう...「CoverBuddy」にはクリア、ブラック、ホワイトの3種あったが、私はクリアを選んでみた。
ケース類はガジェットを保護するためのものという1大命題があるわけだが、使って便利というのは勿論、楽しいということも重要だと思う。「CoverBuddy」にはそんな楽しさ面白さも感じるし安価で必要十分なiPad Proケースである。

最後に一点気になる箇所がある。それは肝心のペンシルホルダーのカバーへの取付けが簡単なのは良いものの、少し力を加えるとペンシルホルダーがたわみ、外れる心配があることだ。とはいえこのペンシルホルダーはApple Pencilの収納場所であり、ホルダー自体にあれこれ強く触れることはほとんどないとは思うが、より安全のため今ひとつの工夫をお願いしたい。





プレオープンした技術少年出版「夢の図書館」を取材!!

1ヶ月ほど前になるが、私は2度目の東京八王子市高尾駅に降り立った...。高尾という名の由来は高尾山および真言宗の名刹「高尾山薬王院有喜寺」から名付けられたそうだが、私の目的は株式会社技術少年出版の「夢の図書館」を取材するためだった。その「夢の図書館」がプレオープン開始となったのでそのレポートをお届けしよう。


株式会社技術少年出版は当サイトを訪問してくださる方々ならご存じだと思うが、1975年に発売された伝説のマイコン「Altair8800」、「IMSAI808」と互換性を持つ "Legacy8080" という8ビットマイクロコンピュータを開発販売している会社である。
このCP/M-80互換OS搭載、Z80上位互換CPU搭載、BASICインタプリタ・モニタ・デバッガ・アセンブラ・逆アセンブラをサポートし、コンピュータ工学を基礎から学べる学習用マイコンを現代に宿らせたのは1970年代から月刊アスキー誌の編集長などを歴任した吉崎 武さんである。

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※WEBサイトの会員申込み機能、予約機能を実装し「夢の図書館」がプレオープン。画面は一部です


その吉崎さんにはLegacy8080を開発販売する目的とは別のミッションがあることはお会いした折々に聞かされていた。それがこれまで集めてこられた膨大な技術雑誌の一般公開とパソコンの歴史を俯瞰したパソコン博物館の実現であった。
今般まずは100年分8千冊の貴重な雑誌をリアルとオンライン両方で公開するという「夢の図書館」プロジェクトが動き出したので早速伺ってお話しを聞くことにした…。

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※高尾駅に降り立つ


その「夢の図書館」プロジェクトだが、まさしく "言うは易く行うは難し" だ。失礼ながらビジネスという観点から見るならあきらかに持出がほとんどで金にはならないに違いない…。事実リアルな図書館を実現するためのスペースは元本屋であったという同社の一郭を使うことになるそうだが、まずは膨大な書籍を陳列するための書棚といった什器備品や設備が不可欠となる。

またウェブサイトによるオンライン図書館にしても8000冊もの書籍を快適に検索できる環境を整えるためにはデータベースの構築および雑誌データの入力が不可欠だし、無論その実現には人手と時間が必要となる。
ということで技術少年出版では「夢の図書館」実現を促進させる手段として国内最大のクラウドファンディングREADYFORにて支援者募集を始めた。

吉崎さんご自身、一般的な支援と比べると目標達成は簡単ではないと認識されていたようだが、蓋を開けてみると募集期間の半分で第一目標金額を達成し、続いて次の計画である「マイコン博物館」開設への準備費用などに充当するため支援金額を100万円増額したところ300万円を突破し目標は達成でき、クラウドファンディングのプロジェクトは成立した。人々の感心は次第に大きく広がっているようだ。

技術少年出版ではこうしたクラウドファンデンングの成果をバックグラウンドとしてすでに「夢の図書館」について試験的運用を実施しており、例えば山口県から「夢の図書館」利用のためだけに来訪された方もいらしたとか…。そうした慌ただしくも期待が高まる中、オンライン図書館のプレオープン公開前の熱気を帯びている技術少年出版に出向き体験取材をさせていただいた...。

ただし今回の取材で伺ったお話の細部については実際のオープン時に様々な部分で変更となることもあり得ることをご承知いただきたい...。また「夢の図書館」実現の目的やコンセプトといったことについては同社がすでに公開しているウェブサイトや前記したクラウドファンディングREADYFORのページを是非ご覧いただければと願う。

さてリアルな「夢の図書館」は現在技術少年出版の2階で試験的な運用が開始されていると聞き、どのような雰囲気、どのようなシステムになるのかについて代表の吉崎さんにインタビューさせていただいた。
同社は高尾駅前から出ているバスで15分ほどのところにある。当日は幸いとても良い天気に恵まれたこともあってダウンジャケットでは少々暑いと感じるほどの陽気だった。

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※プレオープン前の「夢の図書館」読書室


「夢の図書館」の正式オープン時には同社1階の広いスペースに専用棚を設置し100年分8000冊もの技術系雑誌を公開の上で会員の方達が閲覧できるようになるという。同時に遠隔地にお住まいのためなどでリアル図書館に来られない人たちに対してはオンラインの図書館を提供することになる。すでにその一旦は確認することができるが、サイトから見たい雑誌と記事が検索できるようにと作業を進め今回のプレオープンに繋げることになった。

当日お邪魔したのはあくまで「夢の図書館」プレオープン前だったが、運営の全貌を多少でも知っていただけたらと思う…。
私がお邪魔した際は前記したように2階の一室の窓際に丸テーブルが、そして壁際には長方形のテープルがあり、椅子は三脚用意されていた。部屋の隅にはスターウォーズのR2-D2ロボットが置かれていたが、それはゴミ箱だという。

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※部屋の隅にはR2-D2ロボット型のゴミ箱があった


また好きな音楽を聴きながら...という意図でオーディオセットが設置され、有料ではあるがコーヒーメーカーが設置されていた。なおWi-Fiも完備されるという。じっくり、ゆっくりと懐かしい雑誌に再開するのもよし、これまで見ることができなかった時代の風を感じ、埋もれてきた貴重なデータに出会うのも素晴らしい体験に違いない。

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※有料のコーヒーメーカーコーナー


会員であるユーザーはメールで読みたい雑誌名や記事をあらかじめ予約することが必要だという。また貴重な資料としての雑誌を自由に閲覧できることは理想だが、特例はともかく希望の雑誌は「夢の図書館」側で出し入れすることになるのはやむを得ない。
また雑誌やその著者などにより著作物の扱いが違うこともあるが、リアル図書館およびオンライン図書館は有料のコピーサービスも実施してくれる予定だという。この辺の詳細については「夢の図書館@DREAM LIBRARY」のサイトの「よくある質問」ページに詳しいので是非是非一読願いたい。

私が読書室に入ると吉崎さんは1977年から数年間のマイコン雑誌「I/O」(工学社刊)を運び出してくれていた。これは事前に私がライターとなるきっかけが I/O誌への投稿だという話しを申し上げたからだった。

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※私がマイコン/パソコンのライターになるきっかけとなった1970年代後半から80年代発刊の「I/O アイオー」誌

「I/O」は勿論、印象的だったのは私が見せていただいた戦前戦中の雑誌も含め、その多くは驚くほど綺麗だったことだ。時代時代にそれらを手にし、保存してきた人たちの心に一瞬でも触れたような気もしたが、吉崎さんの手に渡り再び人の役に立つ事を望んでいるかのように思えた。無論中には戦争中や戦後の物資不足という時代背景を感じさせるような雑誌もあったが、それらはすべて一歩間違えば残り得なかった雑誌だと思うと大げさでなく愛しさを感じざるを得ない。

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※残っていること自体が不思議に思える戦前・戦中・戦後すぐに発刊された貴重な雑誌も総じて綺麗なのだ


そういえば「飛行少年」という雑誌がある。現在の視点から見ると不思議に思う誌面作りだ。なぜならそれは本物の飛行機の紹介や解説があるかと思えば模型飛行機作りのページがあったりもするからだ。時代といってしまえばそれまでだが、文字通り少年少女たちの夢が現実に向かってシームレスに昇華されていくのを見るようで、事実これらの雑誌の愛読者が本物の飛行機設計のプロになっていく事例が多々あったようだ。

あらためて人生における出会いときっかけの大切さ、そして「物作りとは何か」を問われているように感じた。
「夢の図書館」…リアルにせよオンラインにせよ、是非1度訪れてみていただきたい。そして「利用者の声(ユーザーレビュー)」ページに感想を書き込んではいかが…。


夢の図書館@DREAM LIBRARY
株式会社 技術少年出版
READYFOR



ラテ飼育格闘日記(475)

自宅の近郊はワンコの散歩にはことかかない場所に囲まれている。もともとの地形からして起伏が激しい上に周りは樹木に覆われている。造成されて家々が立ち並ぶ地域、それもラテと共に1時間程度で戻れる距離は頻度の違いはあれど知り尽くした感もするが、それより奥となればまだまだ未知の世界が広がっている…。


暮れも押し迫ったある朝、オカーサンの仕事も休みだったので一緒に散歩に出た。いつものように、いつもの道を通って帰るつもりがその瞬間瞬間できっかけがあって暫くぶりの方向へと足を向けることになった。とはいっても途中まで行ったらUターンして戻ってくるのがこれまでだったが、その日は寒かったものの天気はよかったしオトーサンの気力も充実していたからか、そのまま入ったことのない道へと進むことになった。

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※散歩にオカーサンも一緒にでかけることになった。ラテは笑顔で玄関に立つ


かなりの遠回りになることは必定だったが遠目に見ると遠方に橋があり、それを渡れば知っている地域へ入れるという算段ができたのでともかくゆっくりと歩くことにした。ラテも新しい場所、新しい道には興味があるようで前になり後ろになってルンルンでついてくる。

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※ラテは機嫌良くついてくる...


そのエリアは遠目で日々眺めていたが、実際に行ってみると随分と勝手な印象を持っていたことに気づかされる。巨大な2基のガスタンクと思っていたのが実は東京都水道局のタンクだったりした…。また確かに歩道はあるものの、そもそもが日々人が通る道ではないようで、あまり整備もされていないし狭い。また車道は頻繁に車が通るので気を付けて歩く必要があった。

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※絶景を眺めながら初めての道を歩く


途中珍しい長い滑り台があったのでラテと一緒に滑ってみたり、神社があったのでせっかくだからと立ち寄ってみたら八坂神社だという。初詣には数日早いが、まあ…いい加減な夫婦とラテは息をきらしながらお参りしたりと普段の保守的な散歩とは違う瞬間瞬間を楽しんだ。

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※途中出会った長い滑り台をラテと滑ったり、八坂神社にお参りもした


しかしさすがに疲れてきたし地図上ではこのまま大きく左にカーブしながら進めるはずだが、歩道の幅が1人がやっと歩ける程度しかなくなっている。とはいっても元に戻るのは面白くないし、何とか橋の上から下の道路に降りる手立てはないかと探したがきちんとした歩道はなく、どこか獣道みたいな場所が続いているだけだった。

暗い時間帯なら決して歩かないような場所だが、真っ昼間の煌々と太陽の光が照っていることでもあり意を決してラテのリードを短く保持して足早に通り過ぎようと歩き出したが、意外になかなか降りられない…。

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※獣道みたいな場所を通り下に降りようと急ぐ


そういえば橋の一端から多摩大学の校内に入れる場所があったが、時期が冬休みでもあり人気はまったくないしその場所には関係者以外の立ち入り禁止と明示されていたのでまさかワンコ連れで押し込むわけにも行かず変な道に入ってしまった。キャンパスに人が多々いる時期であればきっと近道を教えて貰えてのに…などと話しながら歩く。

何とか広い舗装道路に面したときには正直ホッとしたが、ラテも肉球が痛かったのではないかと心配したくらいの人が通ったことのないような道だった。一番心配したのは蛇にでも出会うと嫌だと考えていたが一部怪しい場所は音を立てながら歩いたからか幸いトラブルがなかったものの小心者のオトーサンにしては冒険したものだ(笑)。

後は多摩大学のキャンパスが目印となり、帰り道は分かっているのでラテファミリーはやっと一息入れながら帰り道は鼻歌が出る(笑)。しかしこのルートは例えラテが行きたいとリードを引いてもリピートはしないつもりだ。確かに高所からの富士山も綺麗だったし多摩の一帯が見下ろせる絶景でもあったが、散歩のルートではない…。
まあオトーサンたちも結果としてはなかなか面白かったが、ラテもこの日の体験は良い散歩として記憶に残るのだろうか…。

記憶と言えば、その前日の夜、これまた印象的な出来事があった。オカーサンが仕事で帰宅が遅い時間になったのでラテと駅まで迎えに行ったときのことだ。
オカーサンが改札から出てくるのを待っていたとき3人連れの女性のうちのお一人に「あらっ、ラテちゃん!」と声をかけられた。オトーサンは自慢ではないが人の顔を記憶するのは得意な方なのですぐにその方が以前馴染みの広い公園で度々お会いしたパピヨンのコタ(小太郎)ちゃんのオカーサンだと分かった。

しかし我々ワンコの飼い主の記憶はかなり不確かなもので、まずワンコと対でないと道ですれ違っても分からない場合があるし、わんこの散歩で公園へ行くのに正装して出かける人はいない。したがって多くの場合、特に女性の場合はお化粧も違うし髪型が違ったり、洋服も通勤やらお出かけの場合にお会いすると雰囲気がまったく違うことがあるのだ。

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※3年ぶりほどだろうか、コタちゃんのオカーサンと駅で遭遇。ラテは数秒かかったが可愛がっていただいた方だと思い出したようだ


ともあれ面白かったのはラテの行動だった。公園でお会いすれば可愛がっていただいた飼い主さんだが、不確かな記憶ながら3年以上お会いしていないはずだ。だからなのだろうか、声をかけていただいた瞬間からラテは「ワンワンワンワン!」と駅構内に響く吠え声を上げてラテの前に膝を折ってくださったコタちゃんのオカーサンに対して警戒の様子だった。4, 5秒後に吠え声がピタリと止んだと思ったらオカーサンの口元を舐め始めてお尻ごと尻尾を振り出した。

知らない大人は女性でも男性でも吠えたり唸ったりするラテだから、数秒かかったものの思い出したのだ。その変わり目をオトーサンが常用しているウェアブルカメラが捉えているが実に面白いというか印象的な態度だった。可愛がっていただいたことはワンコでも忘れないものだということが実感として分かったし、反対に嫌なこと嫌いな体験も同じように忘れない理屈だとすればオトーサンたちの対応も日々疎かにできないと思いながらラテの喜びの一瞬を眺めていた。



iPad Pro Wi-Fi 128GB - スペースグレイを手にして

一昔前の私ならAppleの新製品が出たら自分にとって活用できるか否かは別にして発売と同時に手に入れる努力を惜しまなかった。しかし最近は自分にとって必要な製品なのか...かなり吟味するようになった。そして開封の儀といったものにも興味がなくなった…。やっと普通の人になったということか(笑)。


常々機会のある毎に主張しているが、私はノート派でもタブレット派でもなくデスクトップを好むいわば古いタイプのパソコンユーザーだ。MacBook Airも2台目だし、iPadは最初の製品の他にiPad miniなどを揃えているが活用しているとは言えない...。
そんな私がなぜiPad Proなのかといえば、ご多分に漏れずApple Pencilを使いたいからだ。ただしどれほどの使い勝手かは販売後しばらく時間を置いて、多くの情報を集めてから購入しても遅くはないと考えこれまで手を出さないでいた。

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※画材を買ったつもりのiPad Pro


iPad Proの使い方としてはまず絵を描いてみようかと考えた。そもそも子供の頃に最初に頭に浮かんだ職業は画家だったほど絵を描くことは好きだったし中学の時だったか幸い板橋区選で絵画と彫刻で特選をいただいたこともある...。

そういえば最初の就職先の同僚(女性)に請われて簡単な木製のジュエリーケースを作り、その一面に意味もなく楽しいからと少女の絵を描いた。この頃、こんなものを自作するのが周りで流行っていたようだ。
1週間ほど経ってから同僚が真剣な顔で「この前の絵ですが...」と言いだした。驚いたことに同僚の祖父は有名な日本画家だったようなのだ。

私が適当に描いた絵をたまたま見て「誰が書いたのか?」と聞いたという。普段他人の描いたものを評価することのない人柄だったというが、まあ一目でど素人の絵だと思って珍しく手に取ってくれたらしい。そして「タッチを均一に描けば良い絵になるよ。描いた人に言ってあげなさい」といってくれたという。
「珍しいことなんだから!お爺ちゃんが誉めるなんて...」という声をどこか遠くに聞きながら若い私は心の中で飛び上がったことを思い出す。まあ、自慢話で申し訳ないが、絵を描くことが好きだったということでご容赦いただきたい(笑)。

大人になってからも時に油絵や水彩画を描いていたが、マイコンやらパソコンに手を染めたために時間が取れず断念せざるを得なかったし、将来パソコンで自由に絵を描くことができるようになるに違いないとも考え期待していた。

1990年に発刊された「マッキントッシュがヴィーグルになる日」(BNN刊)で私は「マックそのものがアトリエになる」と近未来を予測している。

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※Macに夢をかけた10人が語る、Macintoshの魅力〜「マッキントッシュがヴィーグルになる日」(BNN刊)


「松田さんにも、マックでアートしたいという必然性があったわけですか?」というインタビューアーの質問に1990年の時点では理想的な環境ではないと認識しつつも当時の考えを述べている。少々長いが書き出してみる...。

「最初はなかったですね。ただ、コラージュ一つにしてもやりやすいとは思いました。あと、大きなキャンバスを置いて、バケツで絵の具を投げつけられる環境にある人はいいですが、私たちはそういうことをやりたくてもできません。マックならそれができるのではないかという気がしました。描いてみて、気に入らなかったら、ひっくり返してみるとか...。ホアン・ミロなんかはそう書いてますね。バランスが悪いから、ひっくり返して、これで行こうと。」

(中略)

「マックによる製作環境が現代に合ってきているのではないでしょうか。いわば『箱庭的アトリエ』ですね。アトリエにマックを置くのではなく、マックそのものがアトリエになる。」

(中略)

「一番絵で難しいのは、どこで筆を置くかだと思います。(中略)油絵では元に戻せない。マックなら...元に戻すことが出来る。いわば、そういうシミュレーションができるという意味で、いい道具だと思います。」と...。


ある意味、いつかMacintoshで絵の具と筆といった機能を使い、自然なアプローチで絵が描ける時代が来ると夢見てきたわけだが、カラー版のMacintoshが登場した1987年以降しばらくは256色という制約もあったし、Painterというグラフィックソフトが登場し勇んで購入したもののそれはマウスやペンの描写が最大数秒遅れてついてくるといったもので事実上使える代物ではなかった。

それがタイムラグを感じることなくコンピュータの液晶面にペンを走らせることができるようになったという...。それが事実なら大げさになるが私がこの30年間夢見てきたことが実現したことになる。そしてそれが本当ならやはり試してみなければならないし手元に欲しいに決まってる。
実用であるかどうかは別の話となるが、私にとってiPad Proは画材、いやデジタルなアトリエとして楽しめるのではないかと考えた。

ともあれこれまでiPad Proの実機を手にしたことがなかったからこれが最初の体験でもある。12.9インチの広大なRetinaディスプレイとは知ってはいたものの手にしてみると実にデカイ!
iPad Proを目にすればどうしてもその大きなサイズが印象的だが、無論単にサイズがデカイだけではない。CPUにはAppleの製品群で最もパワフルなチップA9Xチップが採用されているしMulti-Touchサブシステムと560万もの鮮やかなピクセルが配置されているRetinaディスプレイはあらゆるiOSデバイスの中で最高の解像度である。

したがってサイズが大きいことから来る利便性を無視することは出来ないが、「大きいことは良いことだ」といっただけで評価を終わらせてはiPad Proの正体を見間違うと思う。
念のためだが重量は713gで厚みは最大6.9mmだ。サイズが大きい分だけ余計に薄く感じてしまう。そういえば初代iPadはサイズは9.7インチで重さが680gだったから、サイズは大幅に違うものの重量は33g増えただけということになる。

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※iPhone 6s Plusとのサイズ比較。iPad Proはやはり大きい!


ちなみに購入したiPad Proだが、128GBのWi-Fiモデル、スペースグレイでApple Careにも加入しておいたことで本気度も察していただきたい(笑)。
ともかく他のスペックもiSightカメラが8メガピクセルで1080p HDビデオ撮影(30fps)が可能。FaceTime HDカメラも1.2メガピクセルだという。

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※iPad Pro(右)は初代iPad(左)と重量は33g増えただけ...


ただし常時iPhone 6s Plusを携帯している身としてはこのiPad Proで写真やビデオを撮ることはまずないと思われるがFaceTimeは圧巻かも知れない...。
そして確かにiPad Proはすべてに於いて圧巻ではあるが、扱いにくいというと語弊があるものの気軽に片手で持ち上げたりホールドしながら使ったりすれば落とす可能性も大だ…。

気軽にあちらこちらにと持ち運んでどこででも活用できるのがiPadの利点でもあったが、iPad Proは同じようにはいかないし無理をすれば破損の憂き目をみることになるかも知れない。したがってこれまでのiPad以上に何らかのケースなどで保持しやすく安心して作業が出来ることを考える必要があるだろう。
個人的にはsimplismの画板型FlipNoteを使うことにしたが、これはとても具合がよいだけでなくiPad Proを保護し、より活かすことにもなるケースでありカバーだと思う。

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※simplismの画板型FlipNoteに収まったiPad Pro。いきなり描き出してみたものの紙とペンとは違いApple Pencilの書き味には少々違和感がある。まずは慣れが必要だ...


このiPad Proを手にした第一印象は「iPadにしてiPadに非ず...」といった事を感じた。画面が大きなiPadといって間違いではないが、まったく別のデバイスとして有効利用を考えるべきだというのが印象だ。

これだけ広くて美しいディスプレイを見れば、これまで活用したこともない私でも写真の編集加工をやってみようかという気になってくる。ただしパソコンとは違い、あれもこれもと期待するよりやはりある種の専用機と考えた方が私には使いやすいと確信。
まずは、そのサイズに…Apple Pencilに慣れる必要があるが…(笑)。


App Store、過去最高のホリデーシーズンを記録と発表

アップルジャパンは1月7日、6日付け米国Appleの報道抄訳としてこのホリデーシーズンにApp Storeの利用がクリスマスから新年をはさむ数週間で過去最高の売上げ記録を達成したと発表。App Storeからデベロッパへ支払われた累計金額は今や約400億ドルにのぼり、雇用の創出を牽引しているという。


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1月3日までの2週間に、App Storeを訪れた顧客がアプリケーションやアプリケーション内課金アイテムに支払った金額は11億ドルを超え、これに伴って、App Storeへのトラフィックと販売金額の週間記録を2週続けて更新したという。
2016年1月1日には、App Storeの歴史始まって以来、最高の販売額を達成し、売上金額はこの日1日だけで1億4,400万ドル以上となった。この日の売上は、ちょうど1週間前のクリスマスに達成したばかりの単日の最高売上記録を塗り替える結果となった。

Apple Press Info




株式会社MJSOFT、米 moshiブランドの AirPlayスピーカーをリリース

株式会社MJSOFTは1月6日、米 moshiブランドの エレガントな AirPlayスピーカー「Spatia」をリリースしたと発表。「Spatia」はあなたの部屋を、高音質の雄大な音楽で満たしてくれるワイヤレス AirPlay サウンド システム。


Spatia のエレガントなフォームファクタの中には、パワフルでバランスの取れたサウンドを伝達する画期的なテクノロジーが満載されている。
本器は、1 つの筐体に2個の 1 インチ径シルク ドーム ツイーター、2 個の 2.75 インチ径スコーカー、下方向に音を放射する 4 インチ径のサブウーハーの計 5 個のスピーカーが収納された 3 ウェイ システム。オーディオシステムには、中高域と低域を別々に駆動する 2 台の D 級アンプを採用。

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Spatia の先進型のデジタル信号処理回路は、従来よりもワイドなサウンドイメージを再生する 2 個のディスクリート DSP チップとデジタル方式のクロスオーバーで構成されている。
そのため、高い出力レベルでも音のバランスに優れ、スムースでウォームな高音、甘美な中音、豊かな低音の再生が可能になった。

《特徴》
・高品質の製造技術と最高級の部品を採用し、どんなに広い部屋も、雄大かつ強靭でバランスの取れたサウンドで満たす。
・AirPlay や Wi-Fi Direct を介して、携帯機器やコンピュータから、ワイヤレスにロスレスオーディオをストリーミング再生する。
・家族や友人が複数の機器 (iPhone、iPad、iPod touch など) から音楽を再生できるよう簡単にセットアップできる。
・iPod などのオーディオ機器を標準的なケーブル接続で再生するために、3.5 mm外部入力が追加されている。​
・専用のSpatiaスピーカーアプリには、調整可能なイコライザーとアンビエントサウンドスイートが組み込まれている。

《仕様》
サイズ:約 49.7 x 18.3 x 19.4 cm 重さ:約3.3kg
入力:3.5mmオーディオx 1[ USBx 1 設定用(オーティオ再生用には使えない。)]
スピーカー:2.75インチx 2、1インチx 2、4インチx 1 

想定販売価格は48,000円(税別)。

Spatia 商品詳細







テレビ東京「Pコング」出演の思い出

昨年末、とある忘年会で「松田さんテレビに出演したことはあるんですか?」と聞かれた。かつてのマイクロ企業時代は本を出し新聞や雑誌に多々載ったことを知ってのことで、彼はどこか「TVには出てないだろう...」という期待感?があったようだが、残念でした...1992年7月15日にテレビ出演を果たしているのだ(笑)。


えらく昔の話で恐縮だが、そういえば…と後でその番組のことをウィキペディアで調べようとしたが、あらら…マイナーな番組だったのか、あるいはインターネットもない時代の出来事だったからか、記載がほとんどないことに驚いた。何しろ司会の "くず哲也" さんで検索しても彼のテレビ出演番組リストにさえ記載がないのだ。これは記録という意味でも一言残しておこうと今回はその番組出演の思い出を綴ってみる。

時は1992年、起業したばかりのマイクロ会社がやっと丸1年少し経ち、先行きへの道筋が見えてきた頃だったが毎日はとても忙しかった。オリジナル製品の企画から販売はもとより、大企業からの開発依頼への対応、そしてイベントへの出展依頼や雑誌等の取材が切れ目なく続いた。そしてなんとテレビへの出演依頼も舞い込んだのである。友人たちは私がカメラの前で “しどろもどろ” になるのを楽しみにしていたそうだが放映後「何であんなに落ち着いて笑顔なんだ!」と呆れていたことを思い出す(笑)。

時代はパソコンがマニアだけのものでなくビジネスへも浸透し始めた頃だったが、パソコンを題材にした番組が生まれ始めた頃でもあった。確か「パソコンサンデー」とかいう番組が知られていたと思う。
さて1992年6月、テレビ東京の深夜番組だった「Pコング」という番組から出演依頼が舞い込んだ。私はその番組は知らなかったが司会はくず哲也さんだと知り、面白そうだと依頼を受けた。

後で知ったことだが、「Pコング」は深夜番組とはいえかなりマニアックな番組であり、時にAV女優の出演やエロゲーといった話題も積極的に取り上げるというどこか時代というか作り手の実験番組といったニュアンスを感じる30分番組だった。私の役割はその中の「今マックが人気、なぜ」といったコーナーに出演することだった。

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※テレビ東京系で1992年8月まで放映されていた「Pコング」オープニング画面。ビデオ録画からキャプチャした画質があまりにも悪いため見やすいように加工してある


コーナーの放映時間は12, 3分ほどだったが、当時はその番組内容以前にAppleとかMacintoshを知ってもらうのに時間と手間がかかった時代だったから、さてどのように話しを持って行くべきかと考えた。しかし司会のくず哲也さんと話しを持ってこられたディレクター共にMacintoshユーザーだったので基本的な部分は予想していたより楽だった。

私は収録の日、スタッフを1人連れて指定の場所に向かった。収録場所は六本木にある今で言うところの "クラブ" みたいな所で、明るい照明下ではおせじにも奇麗な場所ではなかった。全体的にコンクリート打ちっ放し的な内装、鉄の棒で作った椅子やテーブル、そのテーブルも何やら下手なペイントがあったり、スタッコ仕上げのような粗いコンクリートむき出しの柱だったりと...。勿論開店は夜だそうで照明は暗いしミラーボールが回っているという場所だった。

この出演依頼がまとまり、ビデオ収録日が間近になったとき、会社のスタッフや取引先、そして友人知人達の関心事はどうやらひとつだったようである。
それは初めてのテレビ出演で、私がどれほど緊張するか、そしてしどろもどろになるか...ということだったらしい(笑)。やはり照明とテレビカメラが回ると緊張するし事前に多くの時間を割いて台本が出来ているわけでもなく、すべてが一発勝負の場で緊張しないはずはない...という至極当然の興味だったし、私があたふたしている姿を酒の肴にしようという輩もいた(笑)。

さて、本番前にくず哲也さんとアシスタントの女性、そしてディレクターたちと進行の概略を取り決めて本番収録となった。私がテレビカメラの前でやることはくず哲也さんとの雑談の他、QuickTimeと自社開発のソフトを使い、司会者であるくず哲也さんの姿をMovie化し、それを使ってデジタル名刺を作る実演をやった。またデジタル動画とはどういうものなのかを自社開発のアプリケーションを例にして説明した記憶がある。

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※話題はQuickTimeのことに終始した記憶があるが...


当初まだまだ知られていないQuickTimeとかMacintoshの話しで会話が進むのかと危惧していたが、くず哲也さんはさすがにプロフェッショナル...。カメラが回ると果然饒舌で面白くポイントを付いた突っ込みをしてくれた。結果正味12, 3分のはずが司会者も乗ってしまったのか全部で45分間くらいしゃべってしまい編集が大変だろうなと皆で笑った。

それにカメラは1台だったことをカバーしようとしたのかやたらに動き回るのが少々気になったが、大変気持ちのよい収録が出来た。それにカメラを通すと面白いもので無味乾燥な店内の造作がそれなりに意味のあるように立派に映っていた。

放映は翌月の7月15日(水曜日)だったが数日後、取引銀行に出向いた折に支店長から「テレビ見ましたよ!」といわれたが、なによりも私は友人知人たちの期待を完全に裏切り、「普通、照明がついてカメラを向けられると多少はあがるのに、まあぁ、松田さんったら普段のまんまでしたねっ…!何故?」と文句を言われたほどリラックスした出演だった。

「どうして、何故」といわれても困るが(笑)、私自身は話し自体がMacintoshのことであり自社製品のことだから、曖昧なことや難しい事などひとつもなかったし、好きな話しをくず哲也さんらと楽しく進めただけだから特別に緊張するはずもなかったのである。

その時のテレビ番組を録画したテープも今や行方不明だが、以後「Pコング」は気になって数回ビデオ録画して見ていたものの残念なことにその後番組はすぐに終わってしまったのだった。
とにもかくにも、私は一応...テレビ出演の経験があるのです(笑)。




トリニティのiPad Pro用 Simplismフリップノートケース [TR-FNIPDP15]/グリーンを使う

iPad Proを120%活用しようとトリニティのSimplismフリップノートケース [TR-FNIPDP15]/グリーンを買ってみた。申し上げるまでもなくiPad Proの利点は大きいことだ。Apple Pencilでその広いサイズを活かした描写やスケッチすることを楽しみに購入したが、反面大きな事は扱いにくいことにも通じる。iPad Pro本体のファーストインプレッションの前にまずは iPad Pro用として最初に買ったケースの評価だ(笑)。


iPad Proを机上に置いて使うのであれば何の危惧もないが、外出先は勿論 iPad Proを左腕に抱えて右手にApple Pencilでは到底長続きしない。それにそうした無理をすれば必ず落とすことにも繋がるだろう。傷などから保護するという以前にどうしたら安全に使いやすいかを考えた…。

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※トリニティのiPad Pro用 Simplismフリップノートケース [TR-FNIPDP15]/グリーン パッケージ。下はサイズ比較のために置いたiPhone 6s Plus


結果単なる保護ケースではあまり意味が無いと考え、トリニティのSimplismフリップノートケース [TR-FNIPDP15]を買ってみた。これは画板式に使えるケースでiPad Proを画材として活用しようとする私には最適ではないか…。なおカラーはブラック/グリーン/ブラウン/デニム/レッドデニムの5色があるが、私はグリーンを選んだ。

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※写真で質感を紹介するのは難しいが、外装はとても素敵で味のあるプレミアムスキンだ


さてこのフリップノートケースはノートを開くようにフリップを開ければプラスチック製のiPad Pro固定フレームがあり、そこにiPad Proをセットすることになる。なお保護フィルムとの併用が可能だ。
開いたフリップの内側はポケットがあり、メモや名刺などを収納できる。さらに固定フレーム脇にはApple Pencilを収納できるホルダーを装備している。

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※固定フレームにiPad Proを装着(上)。フリップの内側はポケットがあり、メモや名刺などを収納可能(中)。固定フレームの内側端にはApple Pencilのホルダーがある(下)


勿論、ケース収納時にもすべてのボタン、コネクター(オーディオジャック、音量調節、電源オン/オフ、スリープ/スリープ解除、画面の向きをロック、ホームボタン、Lightningコネクター)、カメラの使用が可能で、操作性が悪くなることはない。

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※ケースに収納したままカメラの使用も可能


このフリップノートケースを選んだ最大のポイントは繰り返すが画板のようなスタイルで安定して操作ができるショルダーストラップが付属していることだ。ショルダーストラップの両端を本体の金属製リングにセットし、首からさげるとiPad Proを画板のようなスタイルで使用することができ、長さを適宜調節すれば保持しやすくそして落とすことも無くなる。

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※ショルダーストラップを付ければ画板式に首から下げて使える


アウトドアはもとより室内でも作業が大変やりやすくなる。さらにケースの外側中央にハンドルがあり、ちょっとした移動やバッグから取り出すときなどに便利だ。

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※ハンドルも便利だ


フリップノートケースは画板のように使う以外でも使用シーンに合わせた2段階のスタンド機構を持っている。動画や写真を見たりウェブブラウジングやタイピングなどの際にはスタンドに早変わりする。そしてそうした使用時にもフリップノートケースの「サウンドホーン2」仕様によりiPad Proの音が前方に出て、音量も上がるのがわかる...。

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※ケースは使用シーンに合わせた2段階のスタンドにもなる


それからSMART WAKE/SLEEP機能にも対応している。Apple「Smart Cover」同様、iPad Proとフリップが完全に連動し、フリップを閉じるとスリープ、フリップを開ければ復帰とボタンを押さなくても即 iPad Proにアクセスできる。

そういえばフリップノートケースには本体素材がPU(ポリウレタン)生地のものとデニム生地の2種がある。私が購入したグリーンはSimplismのオリジナル プレミアムスキン素材を使ったもので縫製や作りも丁寧だし色合いや風合いもとても自然で素敵だ。

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※simplismの金属ロゴがワンポイントアクセントに...


フリップノートケースの重さは534gと決して軽くはないが、iPad Proの使い方を考えれば苦にはならないし思っていた以上に薄型設計なのも気に入った。

ただしひとつだけ不明なことがある。それはフリップノートケースからiPad Proを安全に、そして簡単に取り外すやり方だ。しっかりと保護してくれているが外そうとしてもこれがなかなか難しいのだ(笑)。トリニティ社に問い合わせをしたので早晩解決するに違いないが...。

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※これで安心してiPad Proが使える!


ということでiPad Proには同じくSimplismの液晶保護フィルムを貼り、フリップノートケースに納めて使い始めているが大変具合がよろしい!お勧めである!

Flip Note Case for iPad Pro


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ラテ飼育格闘日記(474)

新年明けましておめでとうございます! 今年も「ラテ飼育格闘日記」を宜しくお願いいたします。ということで2016年度初回の書込だが、正月と言ってもオトーサンたちは大人の事情で元旦から通常どおりの一日が始まった…。まあ気分だけは新しくして新年を迎えたいと思っている…。


それにしてもラテとの散歩も盆暮れといった特別のあれこれがあるはずもなく、いつものように散歩を続けることになるが、ここのところ、あらためてラテを自由気ままに育ててしまったことを思い知らされている。
まあ、人様に迷惑をかけなければ、ワンコらしく我が儘でもいいから元気に育って欲しいと願ってきたオトーサンだが、まあまあ我が娘は時にあきれるほどの我の強さを発揮してオトーサンを困らせる。

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※ラテはなかなか気が強い娘に育ってしまった(笑)


困らせる…といっても家の中で悪さをするわけでもないし粗相をすることもない。問題はやはり散歩中のことである。
ただし夏場とは違い、基本的によく歩くし時に走ったりもするが、困るのがラテが行きたいとリードを引くので片道30分少しかかる馴染みの公園に向かった場合の帰り道だ…。

その道をラテは向かうときには抵抗なくキビキビと歩く。オトーサンが時に意地悪してUターンしようものなら頑として動かず、直進したいとオトーサンをにらみつける(笑)。それだけ馴染みの公園なのだから陽気のよいときには付き合おうと考えるオトーサンだが帰りのことを思うと憂鬱になる。

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※オトーサンと一緒に駆けづり回ることもある


なぜならラテはその広い公園で育ったようなものだからして一旦公園内に入ると出るのを嫌がることだ。公園内に入ったとしても昔みたいに友達ワンコと会えるわけでもないし、馴染みの子供たちが寄ってきてくれるはずもない。それなのに懐かしい臭いが満載なのか、それとも昔の記憶がまだ生々しく生きているのか、公園の入り口方面に向かってお座りや伏せたままじっと待つ姿勢が続く。

オトーサンだって10分や15分はそのままじっと立ったままで付き合うものの季節は冬である(笑)。夕刻になれば特に冷えてくる日もあるし冬至は過ぎたとはいえ日の入りも早い時期だからすぐに暗くなる。明るい道を30分歩くのはまだしも懐中電灯を頼りに歩くのはなるべく避けたいオトーサンだから、切りの良いところで「ラテ、帰るぞ」とリードを引くが、ラテはまず素直に言うことを聞かない。

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※「アタシ、まだここにいるからね」と真ん丸の目で見つめられるとオトーサンは弱い...


仕方がないのでオトーサンは強くリードを引くが、ラテが本気で抵抗するとき体重20kgのそのパワーはかなりのものだ(笑)。それに前回ラテの首輪が抜けたことを記したが、どうやら革製の首輪が少々伸びたのか、この時も強く引いたら抜けオトーサンはまたまた慌てることとなった。それに今どき飼い主に抵抗して「動くの嫌だ!」と踏ん張っているワンコなどあまりお目にかかれないしどうにも格好が悪い。まあそんな我が儘な娘に育てたオトーサンが悪いのだから誰の責任でもないのだが…。

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※ベンチの角を左前足で掴んで動くのやだとしがみつく(笑)


しょうがないのでラテを抱き上げ強制排除ということになる(笑)。ラテの温もりを感じた途端に記憶がフィードバック…。そういえばこうしたシーンは今更始まったことではなく幼犬時代からのことだったこと思い出す(笑)。

抱いたまま公園の外に出たはいいが、ラテは進んで歩こうとしない。オトーサンはしゃがみ込んでラテを正面からにらみ付けるが、何ということか、我が娘は視線を外すどころかオトーサンを瞬きもせずに睨み返すのだから凄い(笑)。その黒い瞳は「なんで意地悪するのよ!」と言ってるようでオトーサンもタジタジだ。

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※お互い水でも飲んでにらめっこは水入りにしようね :-P


そんな脇を小型犬を連れた年配の女性が笑いながら通り過ぎる。その瞬間小型犬は我々を…というかラテに向かって唸りヒステリックに吠え始めるがラテはオトーサンを睨んだ姿勢は変えずにいる。

小型犬の飼い主さんは「吠えちゃダメデショ。オ・ト・モ・ダ・チ、オトモダチでしょ」とリードを引いている。いや…見も知らずのワンコとオトモダチになったはずはないとオトーサンは心の中で苦笑しながらラテの顔を覗き込むとラテも小型犬に向かって「うるさい!」とでもいうように「ワン!」と一声吠えた。

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※ほら、暗くなってしまったぞ...ラテ!


オトモダチはその大きな吠え声で飼い主さんの後ろに隠れてしまったが「オトモダチでしょ、オトモダチ…」という声に釣られてオトーサンとラテのにらめっこも止めとなり、再びのろのろとではあるが帰り道を進むことになった。
夕闇は迫り、あちらこちらの街灯が煌めき始めた…嗚呼。



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プロフィール

mactechlab

Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員