[小説]未来を垣間見たカリスマ ~ スティーブ・ジョブズ第 1部 ー 第7話 WCCF前夜

突如40年前のスティーブの実家の前にタイムワーブしてしまった...。還暦も遠の昔に過ぎた男、加賀谷友彦は久しぶりに出向いた Apple銀座 のエントランスで1976年にタイムスリップし、スティーブ・ジョブズの若かりし頃に出会い一緒に働くことになった。
ー 優れたビジョナリーといわれたスティーブ・ジョブズ。その若かりし時代の秘密に迫る!ー
※本編はフィクションです※


■第1部 ー 第7話 WCCF前夜

我々は怒濤のようにスケジュールをこなさなければならなかった。ジム・ウォーレンが主催する第1回ウエストコースト・コンピュータ・フェアの開催日、4月16日が迫っていたからだ。
法人となったAppleは全社一丸になってしゃにむに働いた。マイク・マークラはこの催事に5,000ドルの予算を注ぎ込むことにし、会場入り口からすぐ見渡せる場所にブースを確保した。
しかし物事はなかなか予定通りに運ばなかった。

私は社長のスコッティにいわれてそれぞれの担当者がミッションを予定通りに遂行できているかをチェックし報告する係になっていた。ジョブズのミッションも注視しなければならないから実に嫌な仕事だがこれまた誰かがやらねばならないことだった。
スコッティに呼ばれ、その担当を命じられた後にスティーブへ報告しにいった。一応私の直接の上司はスティーブだったからだ。
正直スティーブが「勝手に決めやがって」と怒鳴り散らすのではないかとドキドキだったが、彼は意外と冷静だった。

「トモ、確かに君の言うように誰かがやらなければならない仕事だ。知ってのとおりスコッティは融通の利かないクソ野郎だがCEOなんだから仕方がないな...。大変だろうけど巧く立ち回ってくれ!」
スティーブは気の毒そうにいった。

夜半過ぎに疲れ切った皆がそれぞれ帰って行った後、少しでも時間があるとジョブズは私を呼んでiPhoneと私自身に関することを聞きたがった。
iPhoneは残念ながら1977年のこの時代では電話もネットワークも使えない。その上バッテリーがなくなればどうしようもなかった。その意味はジョブズも即理解し納得してくれたので数十分の説明を終えた後はバッテリーの消耗を防ぐために電源を切るようにしていた。したがって起動させる度にアップルロゴが表示されるとジョブズは大層喜んだ。

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※スティーブ・ジョブズは未知のガジェットを起動する度に表示されるアップルロゴを喜んだ


「となればだ…。このiPhoneとやらは完成品であり後からハードウェアを追加することは許してないわけだな」
ジョブズはウォズとApple IIに実装するスロットの数について気まずい思いをしただけに、ユーザーに本体を開けさせることを拒絶したiPhoneのエレガントな仕様に仕事の疲れも忘れて魅惑されていた。

「イヤフォンジャックの他はLightningコネクタと呼ばれるインターフェースがあり、サードパーティー各社はその規格に合わせて周辺機器を開発することはできるよ。ただしLightningコネクタはAppleの審査が必要なんだよ」
私の説明にスティーブ・ジョブズはどこか嬉しそうな顔をした。
「それに再度念を押すけど、これからの説明の核心は…スティーブ、君がだ…私が40年後の未来から来たということを信用してくれるという前提が大事なんだ」

私の念押しにジョブズはiPhoneから視線を外さずに答えた。
「だけど…トモ、完全にタイムワープを信じろというのは無理だ。しかし…理屈では信じられないが “これが” ここにあることを考えればトモのいうことを信じるしかないよな」
やはり眠いのか両眼を左手でこすりながら答えた。

「iPhoneには冷却ファンもなければ拡張スロットもないしユーザーが筐体を開けてアクセスすることを禁じているんだ」
私はあらためてiPhoneの筐体には一切ネジが使われていないことをジョブズに見せた。
「美しいよな!俺が常々考えてることが実現されているわけだ。未来にも凄い奴がいるな」
ジョブズも少々混乱しているようだ。

私も瞼が閉じそうなのをこらえてジョブズに顔を近づけていった。
ジョブズも社長のマイク・スコットに体臭のことを指摘され、少しは身だしなみに気を配るようになっていたから一時よりは悪臭も軽減されていた。

「スティーブ、間違っては困るよ。いいかい…。これは “未来の君” が作ったんだよ」
私が諭すようにいう。
「ふふふ、そうだったな。間違いなく俺の思想そのものを表現しているプロダクトだよ」
上機嫌なジョブズは「バッテリーはまだ持つのか」と心配そうに聞いた。

「本体のバッリーもいちいち電源を切って持たせるようにしているがさすがになくなった。ただし私のバッグにはiPhoneを3回ほどフル充電できるモバイルバッテリーという小型充電機を入れてきたのでこの程度の時間ならあと数回機会を作れると思うよ」
ということでその夜は解散となり、私はもともとジョブズの妹の部屋で一時は作業場として使われていた一室で寝ることになった…。

Appleは猛烈なスピードで前進していた。ウォズがコンピュータを設計し、マークラが商才を鼓舞し、スコッティが組織としての会社の舵を取った。そして広報はパートナー契約した広告代理店のレジス・マッケンナ・エージェンシーが縦横無尽の活躍をしてくれたがApple全体の推進力はヒッピーとしか思えない押しの強い若者、スティーブ・ジョブズだった。

「ウォズ、会場で使えるApple IIは何台なんだ?」
ジョブズは苛立つ気持ちをなるべく気づかれないようにとウォズニアクに声をかけた。
「本当は最低5台は持って行きたいんだ。しかし4台になるかも知れない」
少々自信なさそうな返事が返ってきた。

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※Apple II の外観 (当研究所所有)


ホルトが振り向いていった。
「電源は入るが動作が安定しないんだ。すぐにキーボードが反応しなくなる。どうやら静電気にチップが影響を受けているようなんだが調査中だよ」
「マシンは要だからな。なんとか頼むぞ」
ジョブズの鼓舞する大声を背に受けホルトとウォズが顔を見合わせ同時に「勿論だ!」と答えた。

振り向いたホルトは周りの雰囲気を和らげようとしたのか明るい声で叫んだ。
「俺って、自慢ではないがこれまで3万ドル以上の金は持ったことのない男だぜ。しかしこのApple II がWCCFで成功すればだ、数年で十倍の年収も夢ではない時代がくるかも知れないな!」

「僕には金勘定はわからんけど、2進法の計算なら得意だよ」
ウォズはApple IIのマザーボードから目をそらさずにとぼけていった。
同じ部屋にいたランディ・ウィギントンやクリス・エスピノサは声をあげて笑った。

「クリス、デモソフトウェアはできたのか?」
ジョブスは会場で大型モニターにデモ映像を映し出すためのプログラミングをしていたクリス・エスピノサらに声をかけた。
クリス・エスピノサ、ランディ・ウィギントンはウォズのアドバイスを受けながらApple IIの優れたサウンド特性とカラー表示を強調するデモプログラムに没頭していた。

「プログラミングはまずまずだが、クリス!コピーするカセットテープがなくなったぞ。悪いが例のディスカウントショップで買ってきてくれないか」
ホルトがジョブズへの返事にまかせてクリス・エスピノサにいった。
「あいよっ!」
若いクリスは飛び跳ねるように席を立った。
その背を追うようにビルが叫んだ。
「カセットテープは30分のにしてくれよ。いや、もしあったらもっと短いのを頼む。60分や90分はダメだぞ!使いづらいからな」
クリスは振り向きもせず、右手を上げて駆けだした。

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※ホビーストの場合、当時のマイコンやパソコンの記憶装置は音楽用カセットテープを使うのが主流だった


Apple II の樹脂製ケースはヒューレット・パッカード社で数年製品デザインを担当しウォズとも顔見知りだったジェリー・マノックに依頼した。WCCF開催の12週間前ぎりぎりに依頼したこともあって開催日に間に合うかどうかが心配だった。

ホルトはジョブズに向かっていった。
「ジョブズ、電源は目処がついたぜ。いっていたとおり信頼度が高く軽量、そして高熱を発しないスイッチング電源を開発したよ」
ホルトの仕様ではサイズも牛乳パックよりいくぶん小さくなるはずだった。
スイッチング電源装置はそれまでほとんどのメーカーが採用していたリニア電源装置しか知らない人たちにとっては高嶺の花でウォズ自身もどんなものなのか漠然としかしらなかった。ホルトの株がまた上がった…。

相変わらず小さな小競り合いは日常茶飯事だった。
「キャンティの奴が設計したプリント基板は突き返したよ」
ジョブズはこともなげにいったが皆は「ああ、またか」と誰も言葉を発しなかった。
基盤設計はApple 1のときにも頼んだアタリ社の同僚ハワード・キャンティに依頼したが、できあがったプリント基板のチップとチップをつなぐ線をきっちりとした直線にしろと要求し突き返したという。

そんな大小のトラブルが続いたがWCCFの開催日程は待ってくれなかった。
なにしろフェアで配る予定の新しい名刺は2日前になっても納品されずジョブズ達をヤキモキさせたし肝心のケースが届いたのは前日だったが、それを見たジョブズは怒り心頭だった。
「なんだこのくそったれな出来は!」
確かに酷い仕上がりで凹凸やバリが目立った。ジョブズは怒鳴り散らしたが作り直す時間はなかった。

「ジョブズ、時間がないよ。確か紙やすりがあったな。皆で何とか見られるような姿に磨こうよ」
私は見るに見かねて立ち上がった。
私の発言を合図としたようにジョブズを含む9人全員が無言で届いたばかりのケースに紙やすりをかけて磨き始めた。
「よし、次はペイントのし直しだ」
しばらくしてホルトが威勢のいい声を上げた。

明日から開催という前日からセント・フランシスホテルに陣取った全員が一丸となり賢明に働いた結果、ケースにマザーボードが取り付けられ、テストが済んだのは夜中の1時を回っていた。結局ブースで使えそうな Apple IIは3台だったが努力の甲斐あってAppleにとって記念すべきデビューの朝が明けようとしていた。

私ひとりがこの後に起こる彼らの運命を知っていた。しかしそれはジョブズにさえ言うべきことではなかったし懸命なジョブズは一言も私にWCCFの歴史的な結果を問いただそうとはしなかった。

(続く)

【主な参考資料】
・「パソコン革命の英雄たち~ハッカーズ25年の功績」マグロウヒル社
・「ハッカーズ」工学社
・「パソコン創世記」TBSブリタニカ
・「スティーブ・ジョブズの王国」プレジデント社
・「スティーブ・ジョブズ偶像復活」東洋経済新報社



防水高輝度LEDライト「T-Light」ファーストインプレッション

小物撮影時の補助照明ならびに停電や万が一の災害時などにも応用できるだろうとユニークなLEDライトを購入した。販売はサンワサプライだがパッケージにはTOPFIRE T-Lightとあり、パッケージはどこかAppleの製品を思わせるような作りだった。


この「T-Light」を気に入った第一の点はそのデザインだ。シンプルうんぬんは別にしても利用する場合の置き方が自在に考えられるからだ。

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※パッケージはどこかアップル製品みたいな作り...


本体はLEDライトおよび7800mAのバッテリー容量を持つ部分が厚さ約33mmほどの円筒形とそれを支えるコの字型のアームからなっている。なお筐体はアルミ製だ。

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※本体はアルミ製でデザインもシンプル


コの字型のアームに円筒形の直径部位左右が自由回転するように留められているというシンプルな作りだ。それだけに「T-Light」のセッティングならびに置き方は様々なやり方が考えられる。

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※様々な置き方が考えられる


ざっと記すなら、添え木などにぶら下げる、机上面などにアームを立てて置く、アームを寝かして置くなどが考えられるがその際にLED面をどの方向に回転させて固定するかで活用の仕方が変わってくる。さらにアームには三脚ネジに合う穴があるので文字通り三脚に取り付けて使うことも可能だ。勿論懐中電灯のように手に持って使うのもありだ。

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※ミニ三脚に取り付けた例


2つ目のポイントは明るさである。側面スイッチで明るさを70ルーメン、210ルーメン、420ルーメンそして720ルーメンの四段階に調節ができるがLEDの色温度は5000Kだという。ちなみにフル充電時の点灯持続時間だがそれぞれ30時間、10時間、5時間、3時間となっている。

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※LED面の拡大。中央のグリーンの光はステータスランプがスタンバイであることを示している


3つ目はIPX6の防水規格を取得している製品だということ。普段、この種の製品は室内で使うものだという先入観もあるが、雨天やアウトドアでも安心して使えるわけで、万一の災害時などには大いに役に立ちそうだ。
なお充電だが2A出力可能なACアダプタからで約10時間でフル充電ができパッテリー寿命も一般的なリチウム電池同様500回ほどの繰り返し充電ができるようだ。

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※70ルーメンの点灯例。均一な点灯が期待できる


電池残量もLED面中央にあるステータスLEDの色で「十分」「残量40%以下」「バッテリーがなくなった」が確認出来る。全体の重量も390gと持ち周りするのにも苦になる重さではないし最大輝度の720ルーメンでは直視が危険なほど明るい。
本体カラーはシルバーとブラックの2種類があるが、今回ご紹介したのはシルバーである。なお付属品は本体の他に充電用USBケーブル、三脚固定用ナット、そして取扱説明書(日本語)である。

ひとつあると何かと便利なLEDライトだと思う。





FileMaker 15プラットフォーム対応「FileMaker 関数・スクリプト ビギナーズガイド」発売

ファイルメーカー株式会社は9月27日、テキストブック「FileMaker 関数・スクリプト ビギナーズガイド」(FileMaker 15プラットフォーム対応)を発行したと発表。


書籍版は本日より公式オンラインストアFileMaker Storeや全国のFileMaker製品取扱店にて、1,800円(希望小売価格、税別)で購入できる。
ダウンロード版も本日より、iBooks Store(950円、税込)、およびFileMaker Store(900円、税別)で購入可能。

本書は、FileMaker プラットフォームを使用してカスタム Appを開発するユーザー向けのリファレンスガイド。スキルレベルが初級から中級の方を主な対象としている。この600ページを超えるテキストブックは、関数リファレンス編とスクリプトステップ編の二部で構成され、FileMaker Pro のオンラインヘルプをベースに、日本のビジネス現場を熟知したプロフェッショナルの FileMaker デベロッパーが内容を加筆・修正しているので、読者はわかりやすい解説を読みながら、実際の関数やスクリプトステップの使い方を学ぶことができる。

本書では、FileMaker 15プラットフォームの関数とスクリプトステップが全種類網羅されており、巻末には便利なエラーコード一覧を収録。初級編、中級編、上級編の3冊で構成されるトレーニング教材「FileMaker Master Book」と合わせて、いつでも手元において参照すると、学習効率および開発効率の向上に役立つ。

ファイルメーカー



[小説]未来を垣間見たカリスマ 〜 スティーブ・ジョブズ 第1部 ー 第6話 ジョブズの憂慮

突如40年前のスティーブの実家の前にタイムワーブしてしまった...。還暦も遠の昔に過ぎた男、加賀谷友彦は久しぶりに出向いた Apple銀座 のエントランスで1976年にタイムスリップし、スティーブ・ジョブズの若かりし頃に出会い一緒に働くことになった。
ー 優れたビジョナリーといわれたスティーブ・ジョブズ。その若かりし時代の秘密に迫る!ー
※本編はフィクションです※


■第1部 ー 第6話 ジョブズの憂慮

WCCFまで後3ヶ月を切ってしまった。しかしApple II の試作品はまだまだ思うように動かなかった。
だからジョブズやウォズを筆頭に全9人は寝る間も惜しんで働いた。
9人とはスティーブ・ジョブズ、スティーブ・ウォズニアク、マイク・マークラ、ロッド・ホルト、ビル・フェルナンデス、クリス・エスピノサ、ダン・コトケ、ランディ・ウィギントンそして私(トモヒコ・カガヤ)だ...。

1977年1月3日に法人となったApple Computer社は、20863 Stevens Creek Blvd., B3-C Cupertino CA 95014に引っ越して新たなスタートをきった。
ただし先走るがこの新しいオフィスはガレージよりはずっと広かったし会社らしくなったもののすぐに手狭になり、ほぼ1年後の1978年1月28日には10260 Bandiey Drive Cupertino Callfornia 95014へ再度引っ越すことになる。

ともあれ第1回ウエストコースト・コンピュータ・フェア(WCCF)は迫っていた...。
スティーブ・ジョブズは快活に動き続けた。しかしこの頃から彼の2つの性癖がこれまで以上に強く表に出るようになった。ひとつは完璧癖、もうひとつはスピードへの執着だった。

些細なことに首を突っ込むのは由としても、特にクリス・エスピノサやランディ・ウィギントンらへの言葉遣いは尊大で乱暴を極めた。
「なぜ、お前らはクソみたいに仕事が遅いんだ。ソフトウェアを組むなど簡単だろうに」
「もっと見栄えにも気を付けろ。俺たちにガラクタは無縁だ。最高のコンピュータを作るんだ!」
わめき散らすジョブズだったが、不思議に私に対して怒鳴ったりわめいたりはしなかった。自分の親より年上だったからだろうか…。
そういえば彼はソフトウェアの開発には計算づくではなし得ない相応の時間がかかること、なによりもバグをつぶすことに時間が必要な事実を理解できなかったと思われる。

そしてこの時期、スティーブ・ジョブズが苛つく理由はWCCFへのスケジュール履行だけではなかった。
マイク・マークラに連れられてやってきたApple最初のCEOマイケル・スコットとは最初から肌が合わなくて顔を会わせるごとに罵りあうようになっていた。

マイケルは普段は “マイク” と呼ばれていたが、マイク・マークラと区別するため社内ではスコッティと呼ばれるようになった。ともかく彼は柔軟な面を見せるかと思えば尊大な態度をとることもあった。ジョブズと違う点は、そうした態度は感情的で思わず…といったものではなく、計算づくだったしスティーブ・ジョブズと張り合うだけの押しの強さももっていた。
なかなか食えない男だったが、彼がいたからこそガレージでのバイト感覚が抜けきれなかった社員たちを鼓舞しAppleを会社らしい組織へと牽引できたといえる。

「スティーブ、俺は君たちに請われてAppleに来たんだ。Appleを素晴らしく素敵な会社にするためにな」
「社員たちがAppleで働けて誇らしいと思うような企業にしなければならないんだ。そのためには最低限の規則、約束事が必要なんだ。君がごり押しする社員番号とて遊びではないんだ。わかってるのか!」

社員が急激に増えていったからそれを効率よく管理し、実績を評価するためには社員番号を採用し社員証を作ることが急務だった。しかしここでも厄介者はジョブズだった。
スコッティは社員番号1番をウォズに割り当てたがそれが誇り高いジョブズの勘に障った。
「なぜ1番は俺でないんだ!」
ジョブズは恥も外聞もなく騒ぎ立てた。
スコッティに詰め寄り変更しろと要求するもスコッティも強者だったから社長としての権限だとして譲らなかった。
ジョブズは怒ったり哀願しても効果がないと悟ったとき、ついには泣き出した。それでもスコッティはガンとして主張を曲げなかった。

「トモ、スコッティは頑固すぎると思わないか。俺様が頼んでいるのに今日なんか一瞥も返さないんだぜ」
私と洗面所で2人だけになったときにジョブズは愚痴をいった。
「君がスコッティを説得してくれないか。頼むよ」
「スティーブ、君も知ってのとおり私は単なる平社員だ。君のためにできることなら何とかしたいがスコッティを籠絡するのは難しいと思うよ」

私の担当はスティーブ・ジョブズの秘書役兼アドバイザーだったが、特に決まった役職についていたわけではなかったし誇れる技能をもっていたわけでもなかった。ただジョブズの肝いりで役員待遇に甘んじ、どこへでも出入りが許されていた。しかしだからこそ無用なトラブルには巻き込まれたくなかったしスコッティに睨まれたくはなかった。事実もしここを追い出されたら行くところがなかった...。

「しかし、トモなら客観的な立場でスコッティを説得できるよ。誰が見ても “俺がApple” なんだからな」
社員番号にあくまで拘るジョブズは執拗に私に仲介しろという…。
「1番が無理なら0番にしてもらったらどうかな…。1番より前という理屈だし、0番だなんて社員はいるはずもないし」
私は面倒なのでその場しのぎに "いい加減" なことをいったが、途端にジョブズの顔が輝いた。
「さすがにトモ、君は凄いな」

後で聞いたところによるとジョブズはその足でスコッティを探し自分の社員番号を0番にしろと迫ったという。スコッティも大人げないジョブズに根負けしたのか表向きの社員番号、すなわち社員証の0番を承認したという。無論社内のデータ運営上、ジョブズの正式な社員番号は2番だったが。
ちなみにマークラの社員番号は3、スコットは本来5番目の入社だったが、好きな数字である7を社員番号とした。

スコッティとの確執の他にスティーブ・ジョブズの頭痛の種はウォズのことだった。
ウォズは4月のWCCF出展のため日夜を問わず働いたが、その働き方には大きなムラがあった。
企業としての規律を重んじるスコッティから見てもウォズの不規則な就業癖は困ったことだと考えられていた。
WCCFを終えた後の話だが、ホルトが珍しく慌てて私の所に飛んできたことがあった。

「トモ、聞いたか…。スコッティがウォズを首にするというんだ!ジョブズは知ってるのか?」
事実そんなことも懸念されたほどウォズは気に入った仕事に対しては集中するものの他人から与えられた仕事は何とか理由を付けて先延ばしした。他にも会社の立場を考えもせず行動することも目立った。
例えば起業以前ブルーボックスを作る際に知り合ったジョン・ドレイパーにウォズはApple IIの拡張スロットに差し込むだけで電話をかけられるインターフェースカード制作を軽い気持ちで依頼した。

ドレイパーはキャプテン・クランチと称し電話システムに不正侵入して長距離電話を無料で利用し続けた罪で服役し出所したばかりだった。マイク・マークラやマイク・スコット、そしてブルーボックスを売り歩いたことのあるスティーブ・ジョブズもウォズにドレイパーと付き合うなと苦言を呈したがウォズは「これは史上もっとも偉大な製品の1つになる」と耳を貸さなかった。
結局ドレイパーが拡張カードとApple IIをペンシルベニア州に持ち出した際にドレイパーは逮捕され刑務所に逆戻りとなった。ドレイパーが作り出したものはまさしくApple II 駆動によるブルーボックスだった。

「まったくガキじゃあないんだからウォズにもほとほと困ってるよ」
ジョブズは苦々しく吐き捨てた。
「Appleは無関係で済むのかい?」
私の質問にジョブズの表情はさらに曇った。
「警察の事情聴取は免れないとスコッティは怒り心頭だよ。何しろウォズから依頼されたとドレイパーが証言しているんだ」

ウォズはなぜこんな無謀なことに手を染めたのだろうか…。もともとウォズは知的好奇心を最優先する傾向がある。そんなときには周りの他ことは眼中になくなる。だからこそApple 1やApple II を開発できたともいえる…。
あるとき会社の長椅子で仮眠しているウォズニアクの姿を見て私は近づきいった。
「ウォズ、余計な事だけどたまには息抜きも必要だと思うよ。帰ってきちんと休むといいよ」
「ありがとう。でも僕にとってここ(会社)は避難場所でもあるんだ」
早口でいったウォズの真意をそのとき理解できなかったが、結局妻のアリスとは結婚17ヶ月で別居および離婚となってしまった。彼はプライベートの悩みを払拭するため、目の前のことにのめり込んだのかも知れない。

あるときジョブズはボソッと私にこぼした…。
「ウォズの野郎には困ってるよ。若い奴らにとってウォズは神様のようだが俺たちはもうチーム…組織で動いているんだ」
ジョブズの口から組織だなんて言葉がでてきたので苦笑せざるを得ないが、このころからジョブズとウォズが2人で仲良く談笑するシーンはほとんど見られなくなった。

ウォズに敬意を払っていたランディ・ウィギントンと目が合ったとき彼は心配そうにいった。
「ねえトモ。ウォズとジョブズがうまくいってないみたいだ」
「なにか直接の原因でもあったのかな」
私の問いにランディは我が意を得たりといった顔をして話しを続けた。
「貴方も知ってのとおり、2人の言い合いはApple IIのスロット数をいくつにするかという議論あたりから激しくなったみたいだよ」

Apple IIの仕様をフィックスする際、いくつか重要なことが決められた。その多くは押しの強いジョブズの主張が通ったようだ。
例えばApple IIはプラスチック製のケースに入れ、キーボードも付属させる完成形を貫くこと。そして反対者も多かったがコンピューティングに雑音は害だとして冷却ファンの採用をジョブズは認めなかった。しかしウォズはしぶしぶにしてもそれらジョブズの主張を容認したがひとつだけ拘ったことがあった。
それがマザーボードに乗せる拡張スロットの数だった。

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※Apple II のマザーボードには8個の拡張スロットが用意されている。ただし向かって右から2つ目にはフロッピーディスクのインターフェースカードを装着している


ジョブズは自分たちがコントロールできること以外の使い方をユーザーに許すべきではないとし、さらに拡張スロットを付けるのはハッカー的な仕様で時代遅れ、したがってエレガントではないと主張した。それでも拡張スロットが必要ならせいぜいプリンター用と予備の2つあれば十分だとウォズに迫った。
このジョブズの主張に珍しくウォズが猛反発した。ウォズはマザーボードのスペースから判断しエッジ・コネクタを備えた8個のスロットを付けると自説を譲らなかった。
「これだけは譲れないよ。もし君がどうしても気に入らないのなら他のコンピュータを作ればいい」
ウォズは声を荒げた...。

「あのスロットのことだけではないと思うけど、ジョブズもウォズに直接物申すのを避けているように思うけど」
ランディは心配そうに呟いた。
「そうだよなあ、一昨日もエントランスで2人は何か言い争ってたな」
私とランディは顔を見合わせた。

その翌週辺りになると社内全員2人の仲が険悪になっていることを知ることになる。
ウォズはより頑なになり、ジョブズはより尊大な態度で皆を困らせた。しかしApple全体を鼓舞して全員を奮い立たせているのはスコッティでもマークラでもなくスティーブ・ジョブズその人だったことは確かだった。

(続く)

【主な参考資料】
・「パソコン革命の英雄たち~ハッカーズ25年の功績」マグロウヒル社
・「ハッカーズ」工学社
・「パソコン創世記」TBSブリタニカ
・「スティーブ・ジョブズの王国」プレジデント社
・「スティーブ・ジョブズ偶像復活」東洋経済新報社


Apple Watch Series 2 - ファーストインプレッション

9月7日のスペシャルイベントで発表され、同月16日から発売となったApple Watch Series 2 が予定よりかなり早く到着した。今回購入したのは38mmゴールドアルミニウムケースおよびコンクリートスポーツバンドの組合せである。早速そのファーストインプレッションを...。


これまで2つのApple Watchを楽しんできた。ひとつはアルミニウムケースのSportタイプともうひとつはApple WatchHermèsだ。
ちなみにスペシャルイベント以降、Series 1とSeries 2がアナウンスされているが、Series 1は私が持っている製品ではなく新しいデュアルコアプロセッサ(S1P)を搭載しているものだから、これまで販売されていたApple Watchは "オリジナルApple Watch" と呼ぶことにする。

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※同じスポーツタイプでもパッケージ構成が違ったため、サイズが大幅に変更になっている。右がSeries 2だ


ではなぜ38mmゴールドアルミニウムケースとコンクリートスポーツバンドの組合せなのか...だが、そんなに深い意図はない。アウトドア派ではないのでまずはNike+ は除外、無論Hermèsはひとつあればよいからこれまた除外、そしてEditionは当然論外となる(笑)。
そもそもSeries 2を買おうという気になったのはデュアルプロセッサ云々のことではなく、ひとつには50メートルまでの耐水性能がついたこと、二つ目に内蔵GPS、そしてApple Payに対応しているという点だ。

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※38mmゴールドアルミニウムケースとコンクリートスポーツバンド


さらに38mmと42mmの2種があるが、オリジナルのApple Watchで38mmの使い勝手を知ったので今回も38mmにした。ただしアルミニウムにしても同じカラーリングでは些か面白くないと考えゴールドアルミニウムケースにした。これならオリジナルApple Watch Sportsと間違えようがないし...。

実際にゴールドアルミニウムケースとコンクリートスポーツバンドのApple Watchを腕に着けてみたがゴールドといってもキンキラキンではなくかなり押さえた色合いなので照明によってはほとんど目立たない。意外と上品なカラーだと思う。

さて、前記したSeries 2で搭載された機能うんぬんの前に今回は外見について整理しておきたい。ここではオリジナルSportsとSeries 2 Sportsの比較ということで話しを進める。
まずサイズだが、両方共に38mm アルミニウム仕様であり本体の縦横サイズは変わっていない。この種のスペックデータはいくつかのサイトにアップされていたが一部で誤差とも思えない数値もあるので細かなことだが手元で計測した実際の数値を記しておきたい。

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※並べてみるとSeries 2の厚みが増しているのがわかる


なおサイズに関しては0.01mm単位で計測できるデジタルノギスおよびこちらも0.01g単位で量れるデジタル秤を使った。
ただし厚みは正確な意味におけるケースを計るのは難しいので、液晶面から背面のセンサー部突起まで全体の厚みを計った。ちなみにデジタルノギスもデジタル秤も工業用の製品ではないから誤差があり得るが、デジタル秤は事前に正確な重さが公表されている複数種硬貨の重さを計ったが計測値は合っていた。

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結局、縦横のサイズには変更がないものの、Apple Watch Series 2 Sport の厚みが0.86mmほど厚く、さらに重量は3.28gほど重くなっている。しかし実際に腕に着けてみると厚みも重さも全くといって良いほど気にならない。

もうひとつ実際に使ってみて嬉しいのはディスプレイの明るさだ。オリジナルApple Watch同様にRetinaディスプレイだが、その明るさは2倍になっているという。その恩恵は屋外の明るい場所で比較して見るとよくわかる。
オリジナルApple Watchは天気の良い屋外ではほとんど見えない場合もあるが、Apple Watch Series 2の場合は実用的な認識性を保っている。

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※薄日の差す屋外でディスプレイの差を比較。明らかにSeries 2(左)の方が明瞭だ


というわけで今回は外見、見栄えに拘ってご紹介したが、iOS 10と相俟って使い勝手も多々向上している。気になる点があったら別途ご報告したいと思っている。



ラテ飼育格闘日記(512)

一週間はオトーサンたちにとってそれこそあっと言う間に過ぎ去ってしまう時間だが、ラテはどのような感覚でとらえているのだろうか。それはよく分からないものの一週間前、1ヶ月前…いや数年前のこともよく覚えていると思われ驚かされることもある。その記憶…エピソード記憶の良し悪しで次の行動が変わるのは実に面白い。


前回(511)で、砂場の公園で会った子供たちのことをご紹介した。夏休みも終わり、学校が始まったからか夕方の公園にはしばしの間子供たちの黄色い声が響く。
そこにいけば、いつもというわけではないもののラテを知っている、ラテも好ましいと思っているであろう小学生女子たちに会えるかも知れないとオトーサンも意識的に足を向けるようにしている。

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※楽しいこと、あるといいなあ


というわけで雨も上がったからと夕方にその近くの公園へとラテのリードを引いた。近くまで来るとやはりというか、誰だかは分からないが子供たちの声が聞こえる。オトーサンはラテに刺激ができてよかったと思いながら公園に入ろうとしたら、あらら…ラテが嫌だという。

たまたまかと思い公園の外側を半回りすると別の入り口があるのでそこまではラテと付き合おうと散歩を続けたが、入り口にきても入りたくないと頑なな態度を示す。
ふと、気がついたがあれからも1,2度この公園に来たとき小学生女子たちはいなくて未就学児童に囲まれたことがあった。無論その時もラテは触られても大人しくしていたが尻尾が下がっていた。

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※この日は出会いがなくて少し錆びそうなラテ。オトーサンと一休み


想像するに「オトーサン、今日は疲れたから子供たちとは遊べないよ」と言っているように思えたので苦笑しながらも公園を後にした。
やはりラテ自身が好きな小学生女子たちに対する態度と未就学児童たちへの態度を思い出してみると明らかな違いがあることがわかる。

馴染みの小学生たちの場合、声をかけられたりあるいは近づかれたりすると尻尾を振るのは勿論だが、口を開けてどこか甘えるような笑顔で対峙する。そして子供が立っている場合は足や下がった手を舐めようとするし、もし子供がしゃがみ込んでくれた場合は間違いなくその口元や顔を舐めようとする。

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※公園に入ると「ラテちゃん!」と小学生の女子が駆けてくる。嬉しいことです


さらに、特にラテが好きな子供の場合は(大人でも)相手が立っていると大きな体をあずけるように両前足を上げて抱きつこうとするし、尻尾の振り方も激しくお尻ごとビュンビュンといった感じか(笑)。
この顔を舐めることはラテにとっては親愛を示す大切な行為のようで、相手がそれを許してくれるなら丁寧に舐めるし、もし子供が3人いる場合には順番にきちんと3人を1人ずつ舐める。その時のラテの目付きは大げさでなく慈愛に満ちている。そして1人だけを舐めるとか1人だけを無視するということはないのが凄いとオトーサンは常々感心している。

さらに初対面の子供の場合もこれに準じる。子供たちが友好的であれば一年も前から知ってる子供と変わらぬ親愛の情を示す。ただしそれは大好きな子供と出会ったときと比べれば緩慢な動きのようだ。

対して未就学児童、例えば三歳とか四歳といった幼児が「ワンワン!」といいながら近づいてくると尻尾を軽く振るが、特に歓迎の行動はとらないのが普通だ。

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※どうしたことか、ラテがオカーサンに抱っこを要求 :-)


表情も前記したような明らかに喜びの表情ではなく無表情でときに目を大きく見開くこともある。これは注視のサインだとオトーサンは考えているが、とはいっても唸るとか逃げようとするわけではない。ただしラテから幼児に歩み寄ったりすることはなく、顔を舐めようとすることもない。ただただなすがままに大人しくしている…どこか感情を押し殺して我慢しているようにも思える。

したがって分かりやすくいうなら、ラテは幼児と対峙すると気疲れするのではないか。尻尾が下がってしまうことが多いのもそれを表していると思うのだが。
これまた想像の域を出ないが、幼児はラテにとって敵ではないしそれが人間の赤ん坊だということは理解していると思うが、それこそどんな行動を起こすか分からない不安を持って接しているようだ。尻尾を引っ張ったり耳を引っ張ったり、あるいは体毛を引っ張ったりもする。時には怖いもの知らずだから頭や背をパンパンと叩く幼児もいる。

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※10日ほど前に会ったときには怖々手を出していた男の子が積極的になってきた


それとラテにとって小学生の子供と三歳、四歳の子供の1番の違いは、ラテから見て相手の気持ちが表情や行動、声などでわかるし、反対に犬好きな子供ならラテの表情を読み取ってくれるに違いない。要はコミュニケーションが取れるのだ。しかし幼児はラテにとって守らなければならない対象ではあっても喜びの対象ではないと思っているのではないか…。

子供たちの声と共に幼児の金切り声を聞きつつ、ラテはオトーサンの意に反して公園を離れていくのが可笑しかった。また来ようね、ラテ!




両差しタイプの MicroUSB端子はよく見極めて利用したい!

近年ガジェット類の小型化から充電やパソコンとの接続のためにMicroUSBタイプのコネクタを装備している製品が多くなっている。そしてコネクタにケーブルを接続するとき、その裏表を意識しなくても良いいわゆる両差しタイプの端子を持つケーブルも普及し出した...。しかし問題が!


ここの所、USB-Aタイプの端子およびMicroUSB端子を持つケーブルで両差しタイプの製品が増えてきた。両差しタイプというのは本来コネクタの形状から端子の差す向きが決まっているわけだが、それが裏表...すなわち両面どちらを向けても差し込むことができるタイプの製品だ。

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※左が標準タイプのMicroUSB端子、右が両差しタイプの端子


すなわち端子の向きを気にせずコネクタ端子を差し込むことができるので便利だという売りだ。いや、その点は確かに便利に違いないからこそこの両差しタイプのケーブルを私も一部で使ってきた。
しかしこの数週間で二つのガジェットのUSBコネクタが基板から外れ、壊れるというアクシデントを経験したが、その要因のひとつがこの両差しタイプのMicroUSB端子にある…というのが今回のテーマである。

まず最初に申し上げておきたいことはガジェットに使われているコネクタはともかくMicroUSBケーブルの端子は出来不出来が結構あるという事実だ。これまで多くのMicroUSBタイプのケーブルおよびガジェットを使ってきたが、精度や互換性に問題があるケースもままあったし、特に両差しタイプのMicroUSB端子にはそれが目立つ気がする。

数種の両差しタイプMicroUSB端子(オス)を特定のガジェットのコネクタに装着しようとするとスムーズにいかないことがある。本来両差しタイプは向きを気にせず使えることがメリットなはずだが、差し込むことができてもそれがかなりキツイ場合がある。そこで一般的なMicroUSBケーブルを使ってみるとスムーズに接続できる...。

今回ガジェットのMicroUSBコネクタが壊れたのはウェアブルカメラだったが、その撮影データ(動画)を消さないと次の撮影にメモリ容量が足りなくなる可能性があるからと朝夕使用の度にデータをパソコンに写し、カメラ側のデータを消すことを続けてきた。またパッテリーは内蔵リチウム電池なのでその充電も同じコネクタを使う。そしてこれまで8ヶ月ほどの間、何の問題もなかった…。

さて、使用頻度が高いものほど向きを気にせず接続できる両差しタイプのケーブルを使ってみようとわざわざ選んでみたが無論特に乱暴な使い方をした覚えはない。しかし前記したようにあらためて比較して見ると一般的なMicroUSBコネクタと比較して両差しタイプのMicroUSB端子は差し込みがキツイ場合が多く、ためにわずかにしても力を加えることになる。どうやらこれが今回コネクタが基板から外れた原因のようだ。なにしろこれで2度目なのだから...。無論2度とは別々の製品で起こった!

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※ウェアブルカメラのMicroUSBコネクタが基板から外れた(上)。写真下は同型製品の正常なコネクタ


最初はたまたまガジェット側の組み立てが柔かったのかと思った。そして超小型の基板にハンダ付けされている部品だからして柔なのはある程度は仕方がないと思ったりもするが壊れるのは困る。

これまでこうしたトラブルはなかったものの2度のMicroUSB端子が基板から外れた直接の原因を考えるとやはり装着時にどうしても力を入れざるを得ない両差しタイプのケーブルを使い始めてからなのだ。
繰り返すが決して雑に扱っているわけではないし両差しタイプのケーブルに気を遣いながら使うのならこれまでの一般的なMicroUSBの方が安全だという結論に達し、現在は特別なガジェット以外両差しタイプのMicroUSBは使わないことにした。

こうしたアクシデントや感想はあくまで私の環境下で起こったことだし個人的な体験ではあるが、両差しタイプのMicroUSB端子は数社のメーカーを比較してみても装着時にキツイと感じる場合があるのは確かだ。

したがって本来便利なはずのケーブルではあるが、使用時にはガジェットのMicroUSBコネクタとケーブル端子の相性や精度も含めてきちんと見極め、もし少しでもキツイと感じたら利用は止めた方がよいと思う。千数百円程度のケーブルが原因でガジェットが壊れては元も子もないし、接続が少しでもキツイ場合や接続しにくいケーブルは使わないようにしたいものだ…。



[断章]〜「未来を垣間見たカリスマ 〜 スティーブ・ジョブズ」はなぜ小説なのか

今回は「[小説]未来を垣間見たカリスマ ~ スティーブ・ジョブズ」を一回お休みにして、なぜ小説技法も身についていない奴が小説といった形をとって、それも陳腐とも言えるタイムワープまで使いスティーブ・ジョブズの若い頃の姿を描こうとしたのか、断章としてお話ししてみたい。ちなみに「断章」だが、作家:陳舜臣は「小説のある段落で、進行中の物語から少しはなれて、作者が読者に説明したいことを挿入する部分」と書いている。


※本編の小説はフィクションです※
小説でスティーブ・ジョブズの人生やAppleの歴史を表現してみたいというアイデアはすでに15年も前から温めてきたことだった。しかしこれまでなかなか機が熟さなかったというべきか。やっと頭の中でスティーブ・ジョブズを始めとする人物たちが動き始めたような気がしたのだ…。
ではなぜこれまで小説など一度も書いたこともなくその技法やテクニックについて勉強したこともしようと思ったこともない者が小説の体でスティーブ・ジョブズの若い頃を描きたいと思ったのか、その点を自分自身を鼓舞する意味も含めてまとめておきたい。

当ブログにしばしばお立ち寄りいただいている方ならご存じの通り、これまでにもAppleやスティーブ・ジョブズにかかわる多くの記事を書いてきた。それぞれはご紹介した時点において可能な限り一次資料や信頼できると思われる書籍などを基に史実に忠実な描写をしたいと考えた。

そもそもそれぞれのアーティクルは当然のことながらその都度のテーマに沿った内容だ。例えば「2人のスティーブが出会ったきっかけは?」「Apple 1とはどのようなコンピュータなのか」「そもそもAppleという会社を創業するに至る動機は?」あるいは「スティーブ・ジョブズとはどんな男なのか」といったように...。
そして事実を伝えるためには「誰が、いつ、どこで、何故、何を、どのように」といったフレームワークを明確にする必要があるというが、一般的な記事ではこれらを立体的に網羅するのは難しい…。無論私自身の力量の問題も否定できないが。

しかし長い間Appleの歴史やそれにかかわる群像を調べていると単一のテーマに絞ろうとしてもそれらにまつわる多くのエピソードやきっかけがまとわりついていることを知る。そもそも狭い範囲の事実だけを検証しようとすればするほど直接間接に様々な要因がかかわっていることに気づかされるし我々の人生とはそうしたものに違いない。ともかくそうした要素をひとつひとつ取り上げれば散漫なものになりがちだし焦点はボケてしまう。

さらに小説の形をとってみようと考えた一番の動機は、司馬遼太郎が小説「空海の風景」の中で執筆の動機を「空海を肉眼でみたいという筆者の願望」と書いたように、私もこの眼を持ってスティーブ・ジョブズの若い頃に接したいと思ったからに他ならない。
ちなみに私が生身のスティーブ・ジョブズに出会った最初は1989年7月10日、幕張の東京ベイNKホールにおけるNeXT発表会だった。さらにステージにあがる前にホテルの通路ですれ違ったこともよい思い出だ。

さらにアップルジャパンのデベロッパーとなったこともありスティーブ・ジョブズが復帰後はMacworld Expo/サンフランシスコの会場でジョナサン・アイヴと一緒にいる姿を多々目撃したし、一度はExpo/Tokyoなどで彼のキーノートを見たり、デベロッパーの代表たちがホテルのレセプションルームで談笑していたときプレゼン姿のままのジョブズが部屋に入ってきたこともあった…。

それと私がAppleの歴史に興味があるのは自分が夢中になったApple II やMacintoshという素晴らしいパソコンを生んだ企業を知りたいと思ったことは当然だが、それ以上にそこで働く人たちの情熱や思いがどういうものであったかに強く引かれたのだった。
Apple II がAppleという企業で生産されたという事実より、なぜそういうことになったのか、誰の意志なのか、どのような思いで開発したのか、時代背景は…等などの方に興味が向かったのである。

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※主人公の加賀谷友彦は40年前のスティーブ・ジョブズ自宅前にタイムワープしてしまった!。加賀谷は私自身を仮託した人物だ


こうした興味に沿った記事を書きたいと思ったら、もう通り一遍の記事ではそれらにまつわる人々の思念といったものを伝えることは難しい。しかし小説の体をとれば表現の幅が大きく広がるのではないかと考えた...。
なぜ小説なのか…前記と重複する部分もあるが思いついたことを以下にまとめてみた。

1)史実に基づいてが基本だが、多くのミッシングリングを状況証拠やフィクションとして埋めればストーリー性が増すと考えた。ひとつテーマを決めた記事だとどうしても立体的な描写がやりにくく平面的な解説になりがち。小説の体を取れば情景描写や人と人との感情のぶつかり合いも描け、多面的/立体的な表現が可能になると思った。

2)三人称の上に神視点、さらに断章も入るというなんでもありの書き方は素人丸出しだと自覚しているが、なにかの賞を狙うつもりはないし(笑)、読んでくれる人たちが楽しんでいただければそれでよい。というか書いている本人が一番楽しんでいるしなによりも数編書き出してみると面白い事に主人公たちが理屈でなく一人で動き出すようにも思えて小説家の性を垣間見る思いをしている。

3)ありきたりではあるがタイムワープで主人公(私を仮託)をその時代に立たせ、実際に私が体験・経験した時代の空気を主人公の目で表現したいと思った。文字通り肉眼でスティーブ・ジョブズを見、その空気感を少しでもお伝えできたら嬉しい。そしてスティーブ・ジョブズが真のビジョナリーになり得た理由だが、天性の聡明さは当然としても40年後の未来からやってきたひとりの男の影響が強かったのだというストーリー展開にも興味を持った次第。

4)米国のニュアンスを借りつつ表現はあくまで日本人に無理なく通じるようにと考えた。例えば「第5話 株式会社になる」でジョブズの養父が登場し「なあマイク、君たちが苛つくのもよくわかるが、”色の道” は息子に任してくれや」という台詞はまったくもって日本語だ(笑)。ただし養父のポール・ジョブズはガレージ時代、仲間たちがイライラし険悪な状態になると実際に中に入り、雰囲気を和らげたという。
ちなみに「色の道」だが、私は若かりし頃に東証一部上場の顔料・染料メーカーに6年ほど勤めたが、その色作り…カラービジネスを極めるという意味で創業者の社長は興が乗ると自社のビジネスは「色の道」と称して悦に入っていたことに所以する。

5)本編を楽しみながら読んでいただければスティーブ・ジョブズという男の素顔と黎明期のAppleがよく理解できるというものを目指したい。無論小説としてのフィクション部分は別にしてだが、これまでスティーブ・ジョブズについて書籍などを通じ、何らかのイメージを持っていた方ほどリアリティを感じていただけるに違いない。また本編は特にどこがフィクションなのかについては明記しない。

6)最初からストーリー、構成、内容的に完璧を求めずストーリーを進めていく過程で矛盾点や間違いを正し、話題も追加していくつもりだ。これもブログだからできることに違いない。

7)まずまずの結果が出せたら電子書籍化をめざしたい。ホントカ(笑)。

というわけだが、どこまで続くか書いている本人も分からない。できることならMacintoshをリリースした翌年、Appleを追われるところまで続けたいと思っているのだが…。しかしそれでは私自身を仮託した主人公、加賀谷友彦は丸9年間も現代に戻れないことになってしまう。それでは家族も心配だし(笑)、何らかのきっかけで一, 二度現代に戻したいとも思うが、さてどうなりますやら。
興味を持っていただければ幸いである。


Apple、macOS Sierra 無料アップデートとして提供開始

Appleは9月21日、世界で最も先進的なデスクトップオペレーティングシステムの最新メジャーリリースとなるmacOS Sierraを、無料アップデートとして本日より提供することを発表した。macOS SierraにはSiriが搭載されるほか、iPhoneおよびiPadでお馴染みのインテリジェントかつ便利な機能と並んで、特にデスクトップ用として設計された、まったく新しい機能もMacで利用できるようになる。


ユニバーサルクリップボード、デスクトップと「書類」フォルダのファイルをiCloudに自動保存する機能、自動ロック解除、Apple Payのウェブ利用といった機能により、MacとほかのAppleデバイスの連係がいっそう向上する。また、写真アプリケーションには新機能の「メモリー」が追加され、お気に入りの写真やビデオのコレクションを自動的に作ることができる。

Macで利用できるSiriは、メッセージやメールを送信したり、書類を見つけたり、情報を探したり、フォトライブラリを検索したり、システム環境設定を調節したりと、様々な作業を手伝ってくれる。Siriの検索結果はドラッグ&ドロップで書類に追加したり、後から参照できるように通知センターの「今日」にピンで貼り付けておくことが可能。ユニバーサルクリップボードでは、あるAppleデバイス上のアプリケーションの内容をコピーして、別のAppleデバイス上の別のアプリケーションにペーストできる。デスクトップと「書類」フォルダのファイルをiCloudに自動で保存する機能では、iPhoneやiPadから、Macのデスクトップに置いたファイルにアクセスできる。そして、自動ロック解除では、認証済みのApple Watchを身に付けている時は、Macに自動的にログインできるようになる。

​macOS Sierraには以下のような優れた新機能も用意されている
 ●メッセージ:アプリケーション内でウェブリンクのプレビューやビデオクリップの再生、メッセージバブルに対してハートやサムズアップ(賛成や承認)などのTapbackを直接返信するなど、会話がより面白くなる。また、巨大な絵文字を使ってメッセージのインパクトを高めることができる。
 ●ウインドウのタブ機能:マルチウインドウに対応するMacアプリケーション全般(マップ、メール、Pages、Numbers、Keynote、テキストエディットをはじめ、サードパーティ製アプリケーションも含む)で有効になる。
 ●ピクチャ・イン・ピクチャ:SafariやiTunesのビデオウインドウを、デスクトップ上に表示できる。このウインドウは、サイズを変更したり、ドラッグで移動したり、画面の任意のコーナーにピンで固定したりすることで、別の作業を続けながらビデオを観ることができる。
 ●最適化されたストレージ:Mac本体の空き領域に余裕がなくなってきた時に、あまり使わないファイルをクラウドに保管したり、使わなくなったアプリケーションやファイルを削除するように利用者に促すことで、本体ストレージの空き容量を増やす。
 ●iTunesの中にあるApple Music:新しいミュージックを発見したり、独占配信から最新リリースを閲覧するのがこれまで以上に簡単になる。

Apple Press Info




「スティーブ・ジョブズ 無謀な男が新のリーダーになるまで」(上巻)読了の感想

待ちに待ったブレント・シュナイダーおよびリック・テッツェリ著「Becoming Steve Job」の訳本が出版された。日本語訳はお馴染みの井口耕二さんである。待ちきれずに英語の原著も開いていたが、やはり気軽に読めるのは翻訳者のおかげであり実にありがたい!感謝。


ということで本書は上下巻2冊で出版されているが、2冊はかなりのボリュームなので今回は上巻のみの感想をお届けしてみたい。
さて「Becoming Steve Job」の原著はウォルター・アイザックソンの公式伝記と同じサイズの1冊だが、日本語版は前記のとおり上下巻で出版されたものの訳本のタイトルが長すぎる(笑)。

繰り返すが原題は「Becoming Steve Job」といたってシンプルだが、日本語版は「スティーブ・ジョブズ 無謀な男が新のリーダーになるまで」と長い。本書だけではないが近年の翻訳本はタイトル/サブタイトルが長すぎる...。
この日本語版も例えば「真のスティーブ・ジョブズになるまで」程度で良いのではないか。事実下巻の帯には「こうして、彼は『スティーブ・ジョブズ』になった。」とあるではないか。

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※ブレント・シュナイダーおよびリック・テッツェリ著/井口耕二訳「Becoming Steve Job」日本経済新聞出版社刊の上下巻


さて、スティーブ・ジョブズという人間をより知りたいと思う場合にはご存じだと思うが公式伝記という存在がある。前記したウォルター・アイザックソン著だがジョブズが願った通りに描かれたかはともかく、とかく批判も多い1冊で、特にジョブズを知る人たちからは真のスティーブ・ジョブズが描けていないという声も多いという。

そうした背景もあるのか、本書にはジョブズの真の姿を描いてほしいということからジョブズ夫人のローリーンやティム・クック、ジョニー・アイブといったスティーブ・ジョブズに最も身近だった人たちのインタビューも含まれ、公式伝記にはない話し、これまでのスティーブ・ジョブズの印象とは少し違った面をも浮き彫りにしている点が評価されているようだ。

本書の中で語られるスティーブ・ジョブズは、これまで我々がイメージしてきた...イメージを植え付けられた感もあるが、感情にまかせて相手を罵倒することが多いというイメージとはかなり違ったジョブズがいる。
例えばジョブズの生涯のメンターの1人、レジス・マッケンナの証言によれば、マッケンナの社員が1度電話でスティーブ・ジョブズに口汚く罵られたことがあった。それを知ったマッケンナは「2度とやるな」とジョブズに注意したそうだが、次に来訪時にその部下のところまで行き、誤ったという。このようなジョブズは我々のイメージとはかなり違う...。

NeXTとピクサー時代にそれまで閃きの変人だったジョブズがビジョナリーおよびCEOに相応しい人間に変貌していったというのが本書のテーマのようだが、我々はなぜApple復帰後にあのような満塁ホームランを打てたのかに興味があるわけだが、本書のページをめくっていくと、ジョブズもジョブズなりに苦悩し、学ぼうと努力している様が伺える。
最高の製品を作りたい。そのためにはAクラスの人材だけを採用したい。そう考える中で妥協とか限界を簡単に口にする相手を許せなかったジョブズの姿が浮かんでくる。

というわけで期待を裏切らない著作だが、重箱の隅を突くつもりはないし、粗探しのつもりでもないもののやはりいくつかの点で気になる部分がある。ここでは上巻の2箇所についてご紹介しておくが、実際の記録という面ではいずれも蔑ろにしてはならない点だと思う。

まず最初は82ページにある「1,295ドルのアップルIIは、1977年4月に発売されるとすぐ大ヒット商品となる」という記述だ。
しかしApple II が "発売" されたのは4月ではなく6月だ。いちおう原書を確認してみると「the $1,295 Apple II was an immediate hit upon its April 1977 introduction.」とある。"introduction" は一般的に考えてもこの場合は「紹介」とか「発表」の意であり販売ではない。

事実Apple II は1977年4月16日〜17日に開催された第1回ウエストコースト・コンピュータ・フェア(WCCF)でお披露目されたのでありここは「1,295ドルのアップルIIは、1977年4月に発表されるとすぐ大ヒット商品となる」とすべきだろう。
さらにいうなら原著にもこの時の販売価格は1,295ドルと書かれているが、当時Apple自身がBYTE誌に掲載した広告によれば4K RAM仕様の価格は1,298ドルとなっている。

2つ目だが、ここの訳も誤解を生みやすいかも知れない。内容だが、同じく上巻の79ページに以下の文がある。

「法人となったアップルは (中略) スコッティとマークラが人を雇い、会社としての体裁を整えていく。最初の数ヶ月、スティーブは、自分が一番得意とすることに専念した。少人数を集めて、なにかすばらしいものを作るのだ。このとき作ったのはアップルII 〜パーソナルコンピュータというものを世に知らしめたマシンである。」

日本語版を素直に読めば、まずスティーブたちはマイク・マークラらの支援を受けて会社を法人化する(1977年1月3日)。2月に入りCEOとしてマイケル・スコットを迎えるが、体勢が整ったところでスティーブ・ジョブズは「なにか素晴らしいものを作りたい、作るんだと決心し」Apple II の開発を始めた...と受け取れよう。少なくとも私にはそう読めた。だとすればそのニュアンスはまったくの間違いだ。

そもそもマイク・マークラはガレージ時代のAppleに出向きウォズニアクの作ったApple 1やより素晴らしい機能を盛り込んだApple II のプロトタイプ(1976年8月頃には存在していたようだ)に感動してアップルに参画することになった。第一法人となった1月から「なにを作ろうか」と考えたのではその3ヶ月後のWCCFにApple II をお披露目するなど出来ようもない。

念のため原文を参照すると該当部分は " For the first few months, Steve kept doing what he knew how to do best: rally a small crew to produce something wonderful. " となっている。したがって和訳の「少人数を集めて、なにかすばらしいものを作るのだ。」と言い切った表現が分かりにくいのではないか。

ここは「最初の数ヶ月の間、スティーブは、自分が一番得意とすることに専念する。そして素晴らしい "ある物" を開発するために、少人数の仲間を集結した。このとき完成させたのがアップルII 〜パーソナルコンピュータというものを世に知らしめたマシンだった。」でいかがだろうか...。

結果のみに興味があるという方ならこんな些細なことはどうでも良いに違いない。しかしこうしたポイントを蔑ろにすればスティーブ・ジョブズというヒッピー同然の男がいかに苦悩しつつ、ウォズニアクを代表する周りの人間を鼓舞し、ときにおだて、ときに怒鳴り、ときに感動させながら前へと進んでいったのかという姿...過程が見えてこなくなる。

あまり内容に深入りしすぎるとネタバレだらけになるので遠慮するが、本書上巻はスティーブ・ジョブズの出生やAppleを起業した時代から始まり、Appleを去った後にNeXTを立ち上げ、ピクサーを買収、そして古巣で瀕死のAppleに復帰したところまでが描かれている。

その一通りを俯瞰するならApple時代はもとよりNeXT時代もスティーブ・ジョブズは世間知らずの自惚れ野郎でありクソ野郎だった。しかしピクサーを支援する中でこれまでには気づかなかった大切な物を感じ取っていったように思う。ともあれこれまでスティーブ・ジョブズを好きだった人も、嫌いだった人も是非読んでいただきたい1冊である。
下巻もただいま楽しみながら読んでいるが、読み終わったらまた感想などをご紹介したい。




Apple Watch Series 2

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Apple Watch Series 2は、2016年9月16日から発売となった。
写真は38mmゴールドアルミニウムケースとコンクリートスポーツバンド



[小説]未来を垣間見たカリスマ 〜 スティーブ・ジョブズ 第1部 ー 第5話 株式会社になる

加賀谷友彦は1976年12月6日、出向いたApple銀座の店頭でiPhoneのホームボタンを押した瞬間目眩に襲われた…。思わず座り込み気がついたとき彼はカルフォルニア、ロス・アルトスのスティーブ・ジョブズ家のガレージ前にいた。そしてスティーブ・ジョブズと一緒に働くことになる。
ー 優れたビジョナリーといわれたスティーブ・ジョブズ。その若かりし時代の秘密に迫る!ー
※本編はフィクションです※


■第1部 ー 第5話 株式会社になる

行くところも寝るところもなく持参していた円貨やクレジットカードは40年後の未来のものだからして使えない。妻が狂いそうなほど心配しているだろうと思うと気が気でなく息苦しくなるが、加賀谷にはどうすることもできなかった。
手にしたままのiPhoneを眼前のガレージから出てきたスティーブ・ジョブズと名乗る若者に見られて質問攻めにあうが、それが縁で加賀谷はしばらくの間ガレージに居候することになった。

私はその後、スティーブ・ジョブズと2人だけの機会を見つけては過日見せたiPhoneや私が何者であるかについて、信じるか信じないかはともかく真実を話した。
「俺も大概のことには驚かないよ。2年前にコトケとインドへ行ったときも想像もできない度肝を抜かれるようなことが多々あったよ」
ジョブズは私の目を凝視しながら話しを続けた。
「瞑想や不思議な体験も経験したがトモの話しはぶっ飛んでる。そのまま信じろという方がおかしいがお前の手にはこのiPhoneがある。それはどう考えてもいまのテクノロジーでは実現できないことも事実だ」

私はジョブズが喋っている間は口を挟まなかった。
「トモ、1度に全部信じろというのは無理だが、俺は君がクソやろうだとは思えない。少しずつ俺を納得させてくれ。それでいい…」
姿勢を変えて彼は続けた。
「トモは未来が分かるという。でも聞きたいことと聞きたくないことがあるさ。しかし君なら俺たちのこれからにとって有益なアドバイスを期待できるよな…」

これまで私のことを「お前」と呼んでいたのが「君」に変わっていたことに気づいた。基本的には信用してくれたに違いない。
「君に勤まるかは分からんが、今後俺の秘書役としてつるんでくれ。いいな!」
ジョブズはさっぱりした表情であらためて右手を差し出した。
私は「ありがとうスティーブ」といいながら彼の手を強く握り返した。

Apple Computer Companyは法人化を急ぎ、来年(1977年)4月に開催される第1回ウエストコースト・コンピュータ・フェア(WCCF)でApple IIをお披露目することを目標に全員が寝る間も惜しんで働くことになった。そういえばスティーブは早々にWCCF会場入り口正面の目立つ位置に小間を予約した…。

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※出展社リストや講演スケジュールなどが載っている「THE FIRST WEST COAST COMPUTER FAIRE」の会報表紙


私もボーと突っ立っているわけにはいかない。ウォズをはじめマイク・マークラ、ロッド・ホルトや頻繁にジョブズのガレージに出入りしていたダン・コトケらと友好を深めながら雑用や簡単なハンダ付けなどを手伝うようになっていた。

スティーブ・ジョブズにはやらねばならないことが山積みだった。まずはApple Computer Companyの法人化だが、これにはひとつの案件が障害となっていた。
それはマークラがスティーブ・ウォズニアク、通称ウォズがAppleの常勤であることを前提に法人化を考え事業計画を立てていたことだ。しかし当のウォズはヒューレット・パッカード社を辞める気はなかった。

そもそもその年の4月1日、もう1人の創業者であるロン・ウエインを交えAppleを会社組織にすることに同意した際、ヒューレット・パッカードを辞めなければならないという話しはなかった。ウォズは安定した技術職を離れたくなかったしヒューレット・パッカード社が好きだった。

「僕は会社を作って儲けることにどうにも違和感があるんだ」
ウォズは私とふたりきりのときにいみじくも話してくれた。
「Apple II の設計を終えたら僕の仕事は、会社にとっての僕の役割は終わってしまうんではないかと思うんだ。それでもヒューレット・パッカードを辞めてAppleに居続けなければならないのかな…」
ウォズはビジネスも金儲けにも興味がなかった。
「僕は一生ヒューレット・パッカードの技術職で人生をまっとうし、余暇に好きな発明でもして友人たちを驚かすことができれば満足なんだ」
ウォズはちょっと悲しそうな表情を見せた。

しかしマークラたちからしてみれば創業者であり天才技術者のウォズが片手間仕事では将来に不安があった。したがってジョブズはもとよりここのところマークラが事あるごとに説得を試みていたがウォズの決心は変わらなかった。
しかしマークラもその点だけは譲れなかった。
結局年が明けた1977年1月3日、私のご神託の通り(笑)マークラは堅い決心で自宅のプールサイドに株式会社設立の発起人全員を集めた。

その場にはマークラは勿論、ジョブズ、ウォズそしてホルトがApple Computer Companyを株式会社にする契約にサインすることに同意し集まっていた。またどうしたことかジョブズは「トモ、君もオブザーバーというか記録係として同席しろ」といったことから私も見た事もない素敵なプールサイドの椅子の1つに座った。

問題はただひとつ、ウォズを常勤で働くことに同意させることだった。
マークラは「ウォズ、私は君が常勤であることを前提で法人化を進めてきた。この場におよんでも君が嫌だというなら白紙に戻すしかないがどうだ」と珍しく強く詰め寄った。

ジョブズも「そもそも一生で1度くらい会社をつくってみようや…ということでお前と一緒に起業した。その会社がいま大きく飛躍しようとしているんだ。それもお前がいなければできないことだよ。腹をくくれよ。すでに1年前の俺たちではないんだ」
ジョブズの隣に座っていたホルトが口を開いた。
「もし会社が早々に駄目になったら…俺は君がヒューレット・パッカードに再就職できるように最善の力を尽くすよ。まあ君の天才ぶりならヒューレット・パッカードだって歓迎するだろうし」と悠然と言い放った。
達観したようなホルトの物言いだったが、ヘビースモーカーの彼がキャメルの灰が落ちるのを忘れていたことを見れば彼もいささか緊張していたようだ。
それだけ今後のAppleにとってこの場の決断は重要だった。

そもそもウォズの父親をはじめ、周りの親しい人たちは「ウォズはジョブズに利用されている」と考えていた。優れたコンピュータを作ったのはウォズだ。だとすればそこから生じるすべてのプラス要素、無論お金も含め、特許やらもウォズに期すべきだと考えていた。
ウォズ自身の心境は残念ながら他のスタッフたちとは違い、Appleという会社で働いているという意識はほとんどなく、相変わらず仲間との遊びの延長だった。
しばらくの間、マークラとジョブズ、ウォズが喧喧諤諤とやりあったがホルトと私は口をはさまなかった。

ため息のあと、マークラはいつもの落ち着いた紳士然とした態度に戻り、あらためた口調でウォズにいった。
「君は会社を作るよりコンピュータの設計そのものが好きなことはよくわかっている。Appleは投資や儲けの場所ではないと思っていることも知っている」
ウォズもあらためてマークラを見つめた。
「我々も会社を作って暴利をむさぼろうと考えているわけではない。君の設計したこれまでにない素晴らしいコンピュータで世界を変えようとここまで皆が頑張ってきたんだ。これからも一緒に、そしてずっと力になってくれ」

ウォズは大きな体を一端椅子から離して座り直し「…わかったよ」とつぶやいた。
「それにしてもジョブズが僕の友人たちに電話をかけて僕を説得させたのにはまいったよ。いつの間にか僕は悪者みたいになっていたんだからね」
ウォズはいたずらっぽい顔で皆を見回した。

じっと聞いていたジョブズが口を開いた。
「ウォズ、お前も知ってのとおり俺も大企業は大嫌いだ」
吐き捨てるようにジョブズは続けた。
「昨年大規模な汚職が明るみになったロッキードを見ろ。議員を買収し多大なリベートや裏金を受け取る。こんな醜いことはないよ。もし僕らの会社が成功し大企業になってもそんな怪物のような会社にはしないさ。それは俺も望むところだ。約束するよ」

ウォズが結局ヒューレット・パッカードを辞め、Appleで常勤することに決めたのにはマークラやジョブズらの説得よりもっと明確な理由があった。
あるときウォズが私にぽつりと話してくれた。
「トモ、君は以前マークラらに『ウォズは最後の最後には説得を受け入れる』といったらしいね」
テディベアーのような顔をしたウォズは私の顔を覗き込んだ。
「ああ、そんなことをいったかな」
誤魔化すしかなかった私は曖昧に答えた。
しばらくの沈黙の後でウォズは少し寂しそうにいった。
「僕が作ったコンピュータは仕事とは無縁だったけどヒューレット・パッカード在職中に作ったことは間違いないんだ。これまでの経験も確かに役に立っている。だからできればヒューレット・パッカードでApple II を生産し売り出すことはできないかと上司に話しを持ち込んだんだよ」

ウォズらしい律儀といえば律儀な話しだがウォズは続けた。
「それができれば僕は大好きなヒューレット・パッカードを辞めなくて済むからね。でもそこは大会社なんだよヒューレット・パッカードはね」
「断られたのかい」
私の質問にウォズは髭を擦りながら...
「興味ないといわれたよ。僕が大好きな個人向け...ジョブズ流にいえばパーソナルなコンピュータを作り続けることができるのはヒューレット・パッカードではなくAppleだと気がついたわけさ」

「ヒューレット・パッカードに試作品を持ち込んだ事はスティーブ・ジョブズも知ってるの?」
「勿論さ。彼は僕の話が断られたと知ったとき顔がパアッと明るくなったよ」
ウォズはもしヒューレット・パッカードでApple IIが受け入れられたならAppleを飛び出していたかも知れない。しかし幸いというべきだろう、Apple IIの未来を1番高く評価していたのはスティーブ・ジョブズだったのだ。

結局会社名は「Apple Computer Inc.」とし、2人のスティーブがそれぞれ株式の30%を、そしてマークラも同じく30%の株式を取得し残りの10%をホルトが持つことになった。

契約書に皆がサインしマークラの自宅から出て行くとき、マークラは皆にいった。
「例の社長が決まったよ。引越が済んだら顔合わせの機会を作るがナショナルセミコンダクター社で上級管理職だったマイケル・スコットという男だ。覚えておいてくれ...」

一番の懸案事項が片付いたとはいえ問題はまだまだ山積みだった。
新しいオフィスへの引越日程が決まったある日も朝から皆がピリピリしていた。
「トモ、今日は冷えるな…不足していた部品を買ってきたよ」
ビル・フェルナンデスが片手をジーンズのポケットに入れながらガレージに入ってきた。彼がもう一方の手にぶら下げていた重そうな袋を受け取ろうと私は立ち上がった。

「まったく、いまだに僕は雑用係だよ」とフェルナンデスは愚痴をいいながら袋を私に委ねた。
「いや、私も雑用係としては君の相棒だよ。それに君ほどテクノロジーのことを知らないから仕方ないけど」と慰めにもならない言葉をかけた。
フェルナンデスは私の目をまっすぐ覗き込みながら「理由は知らんが、ジョブズは君のことを高く評価しているよ。あの口五月蠅い...いや失礼、彼としては珍しいぜ」と小声でいう。
私は素直に「それは嬉しいな」とこれまた小声で呟いた。

今日もジョブズの機嫌は悪かった。
「おい、ビル!Apple II の配線図は間違いないか?お前のおかげで組み立ての目処はついたがいまだに不安定だそうだ」
ジョブズは橫にウォズがいるのにわざわざフェルナンデスに不満を向けた。
「配線図はばっちりですよ。それはウォズやロッドも認めてくれたし。後は問題をつぶしていくしかないですね」
フェルナンデスは言いながら自分の椅子に座った。

フェルナンデスは反撃のつもりかピリピリしているジョブズに体を向け「ケースの色は決まった?」と嘲笑気味に問う...。
ジョブズがムッとした顔つきをしたときマークラがガレージに入ってきた。
マークラはフェルナンデスの言葉が聞こえたのか大きな声を出した。
「ジョブズ、そのカラーだがいい加減に決めてくれないと…」
「君は人には急げ急げと厳しいが、自分の決断も急いでくれよ。アイボリーだか何だか知らんが1000種ものカラーサンプルを取り寄せたのはまあいいとしてもだ、いつになったら決まるんだ…決めてくれるんだ」とジョブズに詰め寄った。

スティーブ・ジョブズも負けてはいない。顔色1つ変えずに反論しようとしたときガレージの奥からポール・ジョブズが顔を出した。スティーブ・ジョブズの養父である。
大柄なポールは若い時にはあのジェームス・ディーン似ともいわれた男だった。そのパパが和やかにマークラとジョブズの間に入り込み「なあマイク、君たちが苛つくのもよくわかるが、”色の道” は息子に任してくれや」
ポールはマイクの肩に手を置きウィンクしてから「アッハハハ」と笑いながら奥に戻っていった。

まだ少年だったクリス・エスピノサは「なるほど僕には色の道は早いよな」といったのをきっかけにウォズやフェルナンデスそしてホルトも笑い出した。
肝心のマイク・マークラも「色の道か…確かに難しいよな」と苦笑しながら憮然として立っているジョブズの前を離れた。

【主な参考資料】
・「パソコン革命の英雄たち~ハッカーズ25年の功績」マグロウヒル社
・「ハッカーズ」工学社
・「パソコン創世記」TBSブリタニカ
・「スティーブ・ジョブズの王国」プレジデント社
・「スティーブ・ジョブズ偶像復活」東洋経済新報社
・「スティーブ・ジョブズ〜無謀な男が新のリーダーになるまで」日本経済新聞出版社



ラテ飼育格闘日記(511)

ある日の夕方、天気もまずまずだったので近所の砂場の公園にラテと向かった。近くに行くと子供の声が聞こえるから、ラテの知り合いがいるといいなとオトーサンは期待してスロープを通って公園に入った。公園中央にはボール遊びをしていた数人の子供たちがいたが残念ながら知ってる子はいなかった…。


ちょっとがっかりしていると「ラテちゃん!」と公園端にある遊具の上から声がかかった。それが知り合いの小学生女子だったからラテは早くも尻尾を大きく振って喜びを表している。
駆けてきた女子はいつものようにラテの顔を両手で挟んだり抱きついたりしている。ラテも盛んに女子の顔を舐めていた。
それをみていた親子…若い母親と未就学児童の男の子がラテに近づいて来た。

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※ラテと仲良しの小学生女子と遊んでいる時(上)、母親の手を引いて近づいて来た男の子がいた(下)


どうやら男の子はラテに触りたいらしいがなかなか決断がつかず母親の手を引いて一緒に行こうと意思表示している。
近づいた親子にオトーサンが「お子さんは大丈夫ですが大人には吠えるかも知れません」というと母親は一歩下がり息子の背を押した。

最初はどうしても正面から手を出すのが怖いのか、後ろに回ってラテの尻尾やお尻を触ろうとする。まあ、ラテは子供に尻尾を引っ張られたくらいでは怒らないが母親は気を遣って「尻尾はダメよ」と注意する。しかし子供はなぜ尻尾がダメなのかがわからないだろうからして忠告の効き目がない(笑)。

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※男の子は尻尾を軽く掴んでご満悦(笑)


この日は馴染みの女子がラテと正面切って相手をしていたのでラテも余程のことが無い限り腰やお尻を触られても気にしなかったに違いない。
男の子は以前小型犬に吠えられてワンコに近づけなくなったそうだ。しかし知り合いのおねーちゃん(小学生)がラテと仲良くしているのを見てチャレンジしたくなったらしい。もともとはワンコを触りたかったようなのだ。

子供がラテを触っている姿を見て母親の方が喜んでいる。
「この子、はじめてワンコに触ったんですよ」とニコニコしている姿を見ていると飼い主冥利につきる。しかし人間と同じくワンコにもいろいろな性格のワンコがいるし、ラテにしても機嫌が悪いときもあるだろうから今回のチャレンジで味をしめたとしても通りがかりのワンコ全てに手を出しては危険かも知れない。

親バカでなく、ラテは子供に限って寛容なことはこの足掛け10年日々体験していることなので確信を持っている。なにしろ女子とラテとで一本のポッキーの両端を咥えて食べ始め、最後はチューをするというオトーサンもビビった遊びを繰り返したのだから…。

抱きつかれ、跨がられ、尻尾を引っ張られても唸ったり怒ったことは1度もない。しかし前記したようにラテにも気分というものがあるに違いないし理由はともあれ苦手な子供もいるかも知れないとオトーサンは細心の注意をしつつリードを最短に保持していた。

その翌日のこと、前日のことを覚えていたのかラテはまたまたその公園に足を向けた。
公園について遊具のあるあたりを眺めるが、馴染みの女子はいないようなので早々に別の所に行こうかとリードを引いた。そのときラテは遊具のある方向に向かって「アウ、ウアン、ワンワン」と乾いた吠え声をあげた。オトーサンがあらためて見ると昨日ラテに近づいて来た母子がこちらに気づいて歩いてくるところだった。ラテは昨日のことをしっかりと覚えていたらしい。

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※翌日のこと、同じ公園で昨日の親子に声をかけるラテ(笑)


男の子は相変わらずへっぴり腰ではあるが、昨日よりは積極的にラテに近づき頭や背中を触っている。
オトーサンは思わず母親に「おいくつなんですか」と聞いた。
男の子は3歳だというが、そのとき別の親子が近づいて来た。想像するにその親子に「僕はワンコを触ってるよ」とアピールしたかったのだろうか男の子はラテを触りながら「ワンワン!」と声を上げた。

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※3歳だという男の子は昨日より積極的にラテに触れていた


「あっ、喋った!」といったのは男の子のオカーサンだった。
3歳になるがあまり積極的に喋らないので少々心配しているというお話しだった。それが「ワンワン!」と人前で声をあげたので母親が驚き喜んだということらしい。
なんということもないシーンだが、初めてワンコに触って満足そうに喜ぶ子供の顔、そして母親が「うちの子が初めてワンコに触れた!」「ワンコに触りながら喋った!」と感激している姿を見ているとオトーサンも嬉しくなってくる。

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※周りにいた親子も参加し3人の子供たちに触られたラテは尻尾が下がってしまった(笑)


しばらくしてラテを見ると尻尾が下がっている。そろそろ去り時だと判断したオトーサンは「さあ、ラテ帰ろうか」と声をかけた後、母親たちに「ご覧のように尻尾がさがってますが、小さいお子さんの場合はワンコも気遣いが違うようなんですよ」と笑いながら説明した。
「ありがとうございました。またね…」とラテのリードを引き、踵を返した途端にひとりの母親が「あっ尻尾があがった。ほんとだ」と感嘆の声をあげた(笑)。
ラテ、お疲れ様でした!!




安価なクリップ型3DグラスとiPhoneで3Dムーピーを撮ってみた

VRグラス ヘッドマウント『VR SHINECON』を手にして」で暫くぶりに3D映像に接したが、結局は出来合のコンテンツより自分で3D動画、すなわちサイドバイサイドの3D動画を作ってみたいと思ったものの簡易的なコンバータソフトで2D映像を変換しただけでは効果は希薄なのでまずは安価なスマホ用3Dレンズを入手して実験を始めた。


手にしたのは「Ashbringer 携帯電話3Dレンズ」と「ELECOM 3D撮影レンズ for iPhone」いう製品だが、価格はELECOM製が約倍ほどする。ただしそれでも3,000円だ(笑)。
したがって大きな期待は望めないものの愛用のiPhone 6s Plusに取り付けて3D動画を撮り、3Dグラスで確認や工夫を試みている。当該アーティクルはそのファーストインプレッションである。

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※「Ashbringer 携帯電話3Dレンズ」(右)と「ELECOM 3D撮影レンズ for iPhone」(左)


本格的なサイドバイサイド3D映像を撮るにはカメラ自体が3D対応のものなど相応の機材がいる。ただし前にはFUJIFILM 3Dデジタルカメラ FinePix REAL 3D W1を買ったこともあるものの個人的に満足できなかったし出来ることならもっと手軽により効果的なコンテンツを撮りたいと考えてきた。

今回手に入れたスマホ用3Dレンズはそうした目的には一番合致したアイテムのように思えた。事実ペンタックスのデジタル一眼レフ *istDシリース用に同種の製品もあるが、スマホ用を調べて見ると同じようなものは複数あるもののどれもOEM製品みたいでどれが良品なのかは手にしてみなければわからない。ということで前記したように2種類をAmazonへ注文した次第..。

仕組み的にはこれでなかなかの効果が生まれることは間違いないはずだ。左右両眼の視差を生み出すため相応に離れた位置に左右別々の鏡を置き、その左右映像を同時にiPhoneカメラで撮影するという仕組みだ。単純だが最低限の精度があればそこそこの3D動画が撮れるはずだし、それを3Dグラスで見れば立体動画が楽しめるという理屈である。

届いた3Dレンズのうち最初に「Ashbringer 携帯電話3Dレンズ」を iPhone 6s Plusにセットして3D動画を撮ってみようとしたが、まずはがっかりした...。
光学精度は期待していなかったが、最初に戸惑ったのは「Ashbringer 携帯電話3Dレンズ」両眼からの映像を左右1つにまとめる境界、すなわち2枚の鏡が90度の角度で合わさっている部分に何の工夫もなされていないため、その鏡の合わせ目の厚みがケラレとして映像にかなり幅を利かしてしまうことだった。

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※「Ashbringer 携帯電話3Dレンズ」(上)の出来は雑で3D動画の中央にケラレの幅が目立ってしまう(下)


つぎに難しいのは iPhone 6s Plusのカメラレンズへ理想的な位置として挟み込むことだ。これがラフだと動画はどうにもならない。

対して「ELECOM 3D撮影レンズ for iPhone」の方は仕組みは同じでiPhoneへのセット位置は正確にやる必要があるが、鏡の厚みが「Ashbringer 携帯電話3Dレンズ」と比べてかなり薄く動画の左右境界にできるケラレの幅が狭いため実際の3D動画作りは「ELECOM 3D撮影レンズ for iPhone」を使うことにした。

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※iPhone 6s Plusに「ELECOM 3D撮影レンズ for iPhone」をセットした例(上)と3D動画撮影画面例(下)。こちらはケラレの幅はかなり狭い


しかし左右の良位置で撮った3D映像は意外なことに3Dグラスで観ればケラレの存在もあまり気にならないこともわかった。そして撮影したシーンによっては確かに3Dの効果は十分に確認でき、なかなか面白い…。

結論めくが、この「3D mini Lens」でビジネス向けのコンテンツ制作は望めないが、適切なVRグラスとの組合せで安価で手軽な3D映像を楽しんだり3D映像の理屈や要点を学ぶ初歩的な教育用ツールとしては面白いと思う…。ちなみに今回3D動画を立体視するVRグラスは冒頭に記した「VR SHINECON」ではなくもっと簡素で安価な「Baseus Virtual 3D Glasses」という折り畳み式の製品を使った。

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※折り畳み式の「Baseus Virtual 3D Glasses」


VRグラスに取り付けるiPhoneの位置調整やiPhone内の動画コンテンツの再生といったコントロールもVRグラスに完全な覆いがないため、いちいちカバーを開けて...といった面倒もなくとても扱い易い。
無論両眼位置の調整や上下ならびに前後の調整も可能なわけで、実用上はこれで十分だった。

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※「Baseus Virtual 3D Glasses」にiPhone 6s Plusをセット


まあ「ELECOM 3D撮影レンズ for iPhone」にしてもラフな作りの3DレンズだからしてiPhoneへのセットアップには十分気を遣うべきだが、立体的な映像を求めるなら撮影する対象も考える必要がある。何の変哲もない風景では立体感はあまり望めない。手前にも木があったり建物の端をフレームに入れるなど前後奥行き感のあるシーンを撮影しなければ効果は半減する。
他人事でなく、これらの簡易3Dセットでこれから様々なシーンを撮影してみようと思っている。さてご覧に入れることができるようなものが撮れるだろうか...(笑)。





MoneytreeのiMessageアプリケーション「ワリカン」登場!

マネーツリー株式会社は9月15日、iOS 10のリリースに伴い、MoneytreeのiMessageアプリケーション「ワリカン」をリリースしたと発表。


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Moneytreeの「ワリカン」を使うと、自動的に請求額を分けて、グループチャットでシェアできる。Moneytreeのチャーミングなステッカーを使ってシェアしたら、Moneytreeのダウンロードだけで、アカウントの登録なしに利用できる。必要なのは、iOS 10とMoneytreeの最新版だけ。今すぐダウンロードして、iMessageアプリケーションの管理設定で、「ワリカン」をオンにしよう。

Moneytree




MacBook12インチのUSB-Cポートに接続可能な「USB-C Multiport Adapter」リリース

株式会社MJSOFTは、米moshiブランドの新商品、MacBook 12インチのUSB-Cポートに接続可能な「moshi USB-C Multiport Adapter」をリリースしたと発表。


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moshi USB-C Multiport Adapterは、アルミニウムユニボディデザインで、MacBookにクールにフィットする。さらに、moshiオリジナル設計のSmart LED 充電インジケーターを搭載し、MacBookの充電状況がわかる。

《特徴》
・外部モニターやテレビに USB-C または Thunderbolt 3 ラップトップを接続
・1080p (60 Hz) および 4K (30 Hz) 解像度の HDMI 出力。HDCP 対応
・データ転送:最高 5 Gbps の伝送速度で USB 3.1 (Gen 1) をサポート
・電源:60 W (20 V/3 A) までのラップトップ高速充電をサポート
・Smart LED 充電インジケーター搭載
・マルチチャンネル対応機器でマルチチャンネルデジタル音声出力をサポート
・耐久性を高めた応力緩和機能が付いたユニボディアルミニウム製筐体
・携帯性を向上した折りたたみ式ケーブルデザイン

《仕様》
・ポート:USB-C, HDMI, USB(Aコネクタメス)
・対応転送レート:最高 5 Gbps の伝送速度で USB 3.1 (Gen 1) をサポート
・対応電源:60 W (20 V/3 A) までの高速充電をサポート
・サイズ:10.1 x 5.4 x 1.6 cm

想定販売価格は8,500円(税別)。発売日は2016年9月21日、Satin Gold/ Golden Roseは10月〜11月出荷開始予定。

商品詳細




Swift Playgrounds、App Storeで提供開始

Apple Japanは9月14日、誰でも楽しく簡単にプログラムの記述方法を学べる、iPad向けの新しい革新的なアプリケーション、Swift Playgrounds(スウィフト・プレイグラウンド)がApp Storeで提供開始となったと発表。


Swift Playgroundsは、インタラクティブなインターフェイスを通じて本物のプログラミングのコンセプトを紹介し、生徒やプログラミング初心者でもSwiftを楽しく学べるように導くことができる。SwiftはAppleが開発した簡単に学べるプログラミング言語で、プロフェッショナルなデベロッパが最高水準のアプリケーションを作成する際に、実際に使われている。

Swift Playgroundsアプリケーションは、これまでにプログラミングの経験のない生徒が、プログラミングの主要な概念を探求するのに親しみやすく、すでにプログラミングを学んでいる生徒にもSwiftを使って実験したり彼らのクリエイティビティを表現したりすることができるパワフルさも持ち合わせている。

Swift Playgroundsは本日からApp Storeで無料で提供される。Swift Playgroundsは、iOS 10以降を搭載したすべてのiPad AirとiPad Proモデル、そしてiPad mini 2以降で利用することができる。

Apple Press Info



[小説]未来を垣間見たカリスマ 〜 スティーブ・ジョブズ 第1部 ー 第4話 ウォズへの説得

加賀谷友彦は1976年12月6日、出向いたApple銀座の店頭でiPhoneのホームボタンを押した瞬間目眩に襲われた…。思わず座り込み、気がついたとき彼はカルフォルニア、ロス・アルトスのスティーブ・ジョブズ家のガレージ前にいた。そしてスティーブ・ジョブズと一緒に働くことになる。
ー 優れたビジョナリーといわれたスティーブ・ジョブズ。その若かりし時代の秘密に迫る!ー
※本編はフィクションです※

■第1部 ー 第4話 ウォズへの説得

ガレージに近づく姿は3人だった。
遠目にもそれがスティーブ・ウォズニアクとマイク・マークラ、そしてロッド・ホルトだとわかった。
最初にガレージに入ってきたのはウォズだった。

「途中でホルトに会ったんだよ」
彼はジョブズ以上の早口でいったあと、大きなため息をつき1番奥の席にどかっと座った。背はジョブズより低いが体格は良く無精髭が伸びていたし髪も伸び放題で整える気はないようだ。それにセンスのかけらもないシャツ姿だった。自分の格好には気が回らないようだ。

ウォズは近づいた私に気づき満面の笑顔でどこか恥ずかしそうな表情で手を差し出した。
「ウォズだ…よろしく」
「トモヒコといいます」
私も軽く頭を下げつつ握手を返したが、ウォズニアックの姿は縫いぐるみの熊のように思えた。そういえば1990年代後半だったか、秋葉原のラオックス前で数人に囲まれ店に入っていくウォズを見たことがあったが本人と握手したのは初めてだ…。

少し遅れてマイク・マークラが顔を出した。スーツ姿でネクタイを着用した姿は少し疲れたように見えた。その紳士然としたスタイルはガレージオフィスに似合わなかったが軽く右手を挙げ無言で我々に挨拶をしウォズと離れた椅子に腰掛けた。

オートバイを留め、くわえていたタバコを放り投げてから入ってきたのはホルトだった。革ジャンを着こなしサングラスを外しながらガレージに入ってきた彼はまるでロックスターのようで格好良かった。
脱いだジャンパーとサングラスをテーブルに乗せながら私に「よっ」といった視線を送った。ホルトは見かけよりずっと紳士だった。

面白いのは皆スティーブ・ジョブズと一緒にいる初対面の私のことを「誰だ?」と聞かないし気まずい感じもない...。
この時期、さまざまな人たちがこの小さなガレージを訪れただろうから、慣れているのだろうか。

マークラに顔を近づけたジョブズは「どうだった?」と小声で聞くとマークラは一瞬ウォズの方へ顔を向けつつ顔を左右に振った。ウォズは背を向けていた。
「そうか、奴はヒューレットパッカード命だからなあ」とため息をついた。
「よし、それはまた別の機会に話そう」
ジョブズは呟きながら奥に入りガレージから姿を消した。それを追うようにウォズも立ち上がり姿を隠した。

マークラはやっとリラックスした姿勢を取りながら苦笑を浮かべる。
「説得は失敗かい?」
ホルトが苦笑いしながらマークラに問う…。
「ああ、ウォズはヒューレット・パッカードの職は失いたくないんだよ」
「だけど法人とするからにはウォズが常勤でないと君は納得できないんだろう?」
ホルトの言葉にマークラがうなづいた。
「ぼくの事業計画をきちんと遂行するには当然のことだし、ウォズは技術職だといっても責任ということを知ってもらわないとね」
いいながらマークラは両手で頭を抱えた。
「ウォズは意外と頑固だから厄介だよな」
言いながらホルトは奥のテーブルに向かった。彼はApple IIの電源開発を任されていたはずなのでその仕事があるのだろう。

思わず私はマークラに向かって「大丈夫ですよ。ウォズは最後の最後で貴方たちの説得を受諾しますよ」と言ってしまった...。
マークラは勿論、奥に座ったばかりのホルトも立ち上がって私の方に向き直った。
「あっ、私は…スティーブ・ジョブズの友人でトモヒコ・カガヤといいます。日本人です。しばらく居候させてもらうことになりました。トモって呼んでください」

そのときスティーブ・ジョブズが現れ「トモは超能力者だぞ。未来が分かるらしいから皆気を付けないとな。しばらく俺んちに寝泊まりするからよろしくな」と茶化すように紹介してくれた。
「それはそうとWCCFまで後4ヶ月だ。何とか展示用のApple IIを何台か完成させなきゃならない。ホルト!電源はどうだ?」
「電源は任せとけ。それより試作品を設計どおりに組み立てたんだが動かん...。言いたくないがウォズ自身も原因が分からんではどうしようもない」と困った顔をした。

ジョブズはホルトに「ウォズの奴は…お前には一目置いてる。なんとかしてくれ!」となげやりの口調でいった。
ホルトはマークラよりも年上だったが、なによりも物知りで博学だった。エレクトロニクスにも優れたセンスと知識・技量を持っていた。それに政治経済の知識はもとよりオートバイ、写真技術やカメラ、印刷技術そして陶磁器の釉薬に話しが及んでも説得力のある話を展開できたから皆もホルトには一目置いていた。
「俺にいわずに直接ウォズにいったらどうだ。なにしろウォズは配線図も書かずに組み立てたわけで他人はもとより本人にもなぜ動かんか分からないというんだ」と吐き捨てる...。

一息入れたホルトは「なあスティーブ、独断だがビルに配線図を再構築するよう頼んだよ。彼ならウォズのミミズが走ったようなメモも読めるらしいしな」と返した。

ちなみにビルとはビル・フェルナンデスのことだが、彼がジョブズとウォズを引き合わせた人物だった。ビルは私が日本人だと知るとなにかと親切にしてくれすぐに友達になった。彼は母親がスタンフォード大学で極東文化を専攻していた関係で極東アジア文化に造詣も深かったことから日本に興味をもったらしい。事実2年後の1979年には来日し札幌で2年間生活することになる…。

ビルにApple IIの配線図をあらためて作るよう依頼したというホルトをフォローするようにマークラがいう。
「ウォズは天才だが閃きで物事を進めるから周りが困る。これからは特に技術的なことはホルトにサポートしてもらうようにしようや」
ジョブズの返事を待たずホルトは「やってみるよ」と言いながら再度机に向かった。

事実ウォズニアックの技術力には誰もが敬服したが、なにごとにつけてもウォズは最後の詰めがあまかった。ひとつひとつの部品の管理はもとより、勘や経験だけに頼らずしっかりとした配線図作りと仕様を決め、それに基づいた製造をすべきと主張したのはロッド・ホルトだった。そうでなければ大量生産は無理だった。
マザーボードに配された各チップ間に流れる信号をチェックするため、初めてオシロスコープを活用したのもホルトだった。
この後、ウォズが新しいアイデアを思いつくと、誰もが理解できる形に図面化し機能を立証しろとうるさく主張する役割も彼の仕事になっていた。ホルトにいわせれば、ウォズの閃きによる判断はほとんど信用できなかった。

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※Apple 1のカタログ


トイレにでも行っていたのか、ウォズが戻ってきた。
「ウォズ、ママがApple 1が欲しいという電話を受けたそうなのでフォーローしてくれ」
ジョブズは母のクララが書いたメモをウォズに渡しながら「今日の仕事はいいから家に帰ってやれよ。アリスから電話があってママに泣きついたらしいぞ」
珍しく優しい声でウォズに呟いた。
ウォズはなにかをいいかけたが口には出さず両肩を上げて賛意を示し、のっそりとガレージを出て行った。
「ウォズ!明日はメチャ忙しいぞ!頼んだぞ!」
ウォズの後ろ姿に向かってジョブズが怒鳴った。

「お袋さんが泣きつかれたか...」
マークラがわかったように呟く...。
「俺も結婚と離婚を繰り返したら人のことは言えんが、ウォズは新婚だしな...」とホルトは姿勢を変えずにいった。
ジョブズはマークラとホルトの話しを聞き流し話題を変えた。
「マークラ、法人化は急いでくれ。ここにいるトモのお告げだと来月新年早々3日がいいそうだ」
私の方を向きながらウィンクした。
「法人化と引越をやりながら4月のWCCF出展の準備をしなければならない。予算はマークラのおかげで心配ないが肝心のブツが出来ないようでは皆の苦労が水の泡だ。マークラ、例の件も続けてウォズを説得してくれ!」
スティーブ・ジョブズは再びガレージの奥へと消えた。

ホルトが使うハンダごての煙と臭いがガレージに広がっていく。
気がつくとガレージから仰ぎ見るカルフォルニアの空に夕闇が迫っていた。その夕焼けの向こうに心配顔の妻の姿が浮かんだ…。

(続く)

【主な参考資料】
・「パソコン革命の英雄たち~ハッカーズ25年の功績」マグロウヒル社
・「ハッカーズ」工学社
・「パソコン創世記」TBSブリタニカ
・「スティーブ・ジョブズの王国」プレジデント社
・「スティーブ・ジョブズ偶像復活」東洋経済新報社




落下しづらいハンドルを背面に搭載したiPhone 7対応「Finger Grip」ケース発売

フォーカルポイント株式会社は9月13日、Appleより発表された最新のiPhone 7に対応する、片手であそぶスマホゲームのプレイでも落下しづらいハンドルを搭載したTUNEWEARの「Finger Grip for iPhone 7」を全国の家電量販店および雑貨店舗などを通じて発売すると発表。同社の運営するオンラインストアでも本日より予約受付を開始。


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【Finger Grip ハンドル付きケース for iPhone 7】
Finger Grip ハンドル付きケース for iPhone 7は、iPhone 7が持ちやすくなるハンドルを背面に搭載した、カードホルダー付きのPUレザー製保護ケース。ハンドルに指を通すことで、片手であそぶスマホゲームでも安定してプレイできる。

[製品の主な特徴]
・iPhoneが持ちやすくなるハンドル搭載
 ケースの背面にiPhoneを片手で持ちやすくするための収納式のハンドルを搭載。指を通すことで、力を使うことなく本体を持つことができる。左右どちらの手でも使いやすいように、ハンドルは中央に配置した。

・片手であそぶスマホゲームに最適
 iPhoneのスマホゲームを片手でプレイしていると不安定になり本体が落下する危険性があるが、背面の収納式ハンドルは、そうした際にも安定感が得られるようにデザインされている。

・優しく包み込む上質なPUレザー素材
 iPhoneを優しく包み込んで保護する上質なPUレザー素材を採用。一般的なケースのようにスナップ式で装着するので、簡単に着脱が可能。

・便利なカードホルダー
 背面にクレジットカードなどを1枚収納できるカードホルダーを搭載。市販の磁気干渉防止シートと組み合わせることで、ケースのままICカードでタッチ決済などを行うことができる。

・背面ハンドルを使ったスタンド機能
 ハンドルはキックスタンド機能も兼ね備えています。iPhoneを横向きに置くことができ、卓上で動画を視聴するときなどに便利。

定価はオープンプライス。オンライン直販価格は各2,980円(税別)。発売は9月下旬より順次発売予定。

製品ページ




インスタグラム、特定のキーワードを自動的に非表示にするコメントツールを発表

インスタグラムは 9月12日(米国時間)、インスタグラムを利用者にとって安全な場として保つための新たな試みとして、特定のキーワードを指定し、それらが含まれるコメントを自動的に非表示にする新しいコメントツールを発表した。


         instagram0913.png

この機能は、すべての利用者がプロフィール画面から設定することができる。不快である・不適切であると感じるキーワードを登録しておくと、その言葉を含むコメントは、あなたの投稿に対するコメント欄には表示されなくなる。インスタグラムが提供するデフォルトのキーワードリストは、現時点では英語のみの展開。また、自分で単語を登録できるカスタムキーワードは、単語の間にスペースがある英語などの言語に対応している。近い将来、日本語や韓国語などの言語にも対応していく予定だという。

インスタグラム 日本語版公式アカウント(日本語)




Apple Watchスポーツバンドの掃除は超音波洗浄機が効果的

Apple Watchは毎日腕につけているからこそ意味があるガジェットだが、だからこそバンドは汚れる...。軽い汚れなら拭き取るだけでほぼ綺麗になるだろうが、小穴やラグ部位などにこびりついた汚れを取るのは厄介だ。それにスポーツバンドならいざ知らずウーブンナイロンのバンドやミラネーゼループ、リンクブレスレットなど細部に入り込んだ汚れの掃除は難しい。


一般的な汚れに対するメンテナンスはバンドをApple Watchから外し、台所洗剤を1,2滴たらした水に浸し拭うことで済むに違いない。革製のバンドは論外だが…(笑)。しかし小穴やラグ部位などにへばりついた汚れを綺麗に取り去ることは意外と難しいし面倒だ。細い治具などで掻き出すのもよいが、下手をすれば傷を付けてしまう。

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※2ヶ月ほど使い続けたWatchスポーツバンドのホワイト。見るからに汚れている ^^;


それでもスポーツバンドならやりやすいが、細いナイロンを織り込んだウーブンナイロン製のバンドやステンレススチールメッシュを織り込んだミラネーゼループの汚れを除くのは手作業だけでは無理だ...。
特にウーブンナイロンのような編み込みのバンドは目視可能な汚れだけでなく汗などの付着を放置していると編み込みの奥まで雑菌まみれになる可能性もある。

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※ウーブンナイロン製やステンレス製のミラネーゼループバンドなどの汚れは簡単に取れない


そこでお勧めはメガネなどの洗浄に使う超音波洗浄機である。いまでは数千円で買える安価な製品もあるので1台備えておくとなにかと便利だと思う。
この超音波洗浄機は文字通り20~50kHz程度の超音波を用いて洗浄する器具だ。
超音波洗浄機に水を入れ、付属のカゴに洗浄するアイテムを入れて水に沈ませ、台所洗剤を1,2滴たらす。洗剤をたらすのは汚れ取りというより水の表面張力を打ち消すためだという。

一般的な家庭用製品は電源コードをコンセントにつなぎ、本体のスイッチを入れれば規定時間動作してから自動的に電源が切れるものがほとんどだ。
ともかくこの超音波洗浄機の実力は普段メガネの洗浄で明白なのでApple Watchのスポーツバンドやウーブンナイロンバンドにも効果を期待し試してみた。

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※ウーブンナイロンバンドを超音波洗浄機で洗浄中(撮影の為に蓋を外してある)


さて洗浄が終わり電源が切れたらバンドをカゴごと取り出し、十分に水で流し洗いする。そしてタオルやキッチンペーパーなどに包んで水気を取り十分な陰干しをすればOKだ。
もし頑固な汚れが残っているようなら再度洗浄するのもよいし湿らせた布などで拭けばすぐに取れるだろう。しかし多くは超音波洗浄機の1度の洗浄で綺麗になっているに違いない。そして超音波洗浄機の容器に残っている水に浮いている汚れを確認すればどれほど汚れていたかも分かるだろう。

陰干ししたバンドは傷はともかく金属部分もピカピカになっているし確かに綺麗になっている。特に夏場は普段でも汗をかくしそれだけApple Watchのバンドも汚れる理屈である。それだけに超音波洗浄機はありがたい存在だ。
小さな部分的な汚れは即拭き取れば良いが、1ヶ月に1度程度はこの超音波洗浄機でバンド全体のクリーニングをお勧めしたい。

ラテ飼育格闘日記(510)

まだまだ蒸し暑い日が続くが、季節の移り変わりをラテも敏感に感じているのだろうか。先日の雨の日は夕方の散歩としては最短記録の3分で戻ってしまったが、その一週間後には久しぶりに片道40分ほどもかかる馴染みだった公園に足を向けた。やはり帰り道はオトーサンの思うように歩かず苦労したが、そもそもかなりの距離を歩かなければならないことを知っているわけだからその意欲は買うことにしよう…。


夕方の散歩をしていると日が短くなったことを実感する。ラテがもたもたしていると日没となってしまう場合も多くなった。それでも先日は雨の予報もなかったしオトーサンの体力はともかく気力はまずまずだったからラテがリードを引くままに40分ほど歩いて久しぶりの広い公園にたどり着いた。

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※ちょっと夏バテ気味だけど元気です!


オトーサンはラテの決心を確かめるため、途中2回ほどUターンして戻るポーズをとってみたが、ラテはがんとして直進する姿勢を見せたのでそれでは久しぶりに広い公園に行ってみようと覚悟した。
湿度は高いが気温はさすがにピークを越えたのか風が吹けば多少は心地よい。ラテは意外といっては変だがオトーサンにアイコンタクトしながらスタスタと歩く。

公園に着いた頃には夕焼けがピークで木々の下を通るときには少し暗い感じになっていた。
久しぶりということもあるし、いつもより30分以上遅く到着したからもしかしたら馴染みのワンコやその飼い主さんと出会えるかも知れないと期待したが、広い公園のどこにもワンコの姿はなかった。それでも奥のベンチには一昨年だったか愛犬を亡くされた年配の男性を目にしたのでラテと近づいた…。

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※興が乗ればオトーサンと一緒に駆けもする


「ラテ、久しぶりだなあ」と手を出してくれたが、ラテはよく知っている方なので吠えもせずリラックスしている。「最近はこの公園もめっきりイヌの姿を見なくなった」といいつつ共通の知り合いのワンコたちの近況をお話ししている中で鈴木医院で飼われていたジャーマンシェパードのサラちゃんが2月に亡くなっていたことを知った。
ひととき亡くなったワンコたちの思い出話をし、薄暗くなった公園を後にした。ラテはまだまだ居残りたい様子だったが、少しでも懐中電灯に頼らず歩けるうちに戻りたいからとラテを引っ張りながら帰路を急いだ。

いつものことだが「行きはよいよい帰りは怖い」ではないが、来るときには期待があるからなのだろうスムーズに歩いたのに帰りは重しがついたように遅い(笑)。
オトーサンの膝や足首も時々痛みを感じるし、ラテも相応に疲れたに違いないが歩かなければ帰れない。ラテを鼓舞しながら進むがすでに懐中電灯が必要な場所が多くなっている。

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※馴染みの女の子と挨拶を交わす(笑)


途中座り込みがちなラテを引きつつ店舗橫に設置されている自動販売機の前に来るとラテの歩みがピタッと止まる。勿論水を飲みたいというサインだ。オトーサンも些か喉が渇いたのでペットボトルの水を買ってオトーサンが1/3ほど飲んだ後にラテにボトルの口を差し出す。やはり冷たい水は美味しいのだろう、喉を鳴らすように飲みときおりむせて「ゲフッ」とやったりする(笑)。

水を飲み終わったら休憩時間をとらずに歩みを再開する。一休みする場所はすでに決まっているからだ。本来なら暗くもなってきたしノンストップで進みたいところだが、オトーサンだけでなくラテも疲れたはずだ。数メートル先にはラテお気に入りの四角いベンチがあったので5分ほど休憩しようと近づいた。
ラテは心得たものでベンチに飛び乗り早速その上で腹ばいになった。

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※辺りは暗くなってきたがラテと一休み


やはりラテも10歳を過ぎるころから歩きのスピードも遅くなった。幸い興が乗ればオトーサンと一緒に走ったりもする。そして何よりもオカーサンに対する気遣いが日増しに強くなっているように思える。
リードを持ったオトーサンと歩いている時、オカーサンが何かにカメラを向けたりと遅くなると必ずそちらに向きを変え座り込んで待つのだ。そしてオトーサンの方に振り向き「ちょっと待ってあげようね。いいでしょう?」とでも言うように笑顔を見せる。

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※遅れたオカーサンを待つ


親バカと承知の上だが、我が娘は推定6ヶ月でオトーサンたちの家族となったが、幼犬時代より現在の方がその表情は明るく可愛いのだ(笑)。確かにマズルは白くなったし体毛も幼犬時代と比較すれば多少薄くなったような気がするが、幸いなことに足腰にはまだまだ問題はないようだし好奇心は衰えを見せない。

あと何年オトーサンたちと元気に散歩できるか分からないが、そう考えるとなかなかいうことを聞かないこの娘がより愛しくなってくる。
思わず日が落ちたベンチの上でラテを羽交い締めするように抱き寄せると、迷惑そうな目で睨まれた(笑)。



1979年Apple社カセットテープ版 BASICプログラム「Color Demosoft」

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Apple II 黎明期の外部記録メディアはカセットテープを使うのが一般的だった。これは1979年Appleが供給したBASICプログラムで片面は「Color Demosoft」、もう一方は「Little Brick Out」というブロック崩しのゲームが収録されていた。なお「Color Demosoft」にはApple II で使えるカラーのリストの他、KALEIDOSCOPE という万華鏡のアニメーションが入っている。

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※KALEIDOSCOPEの一画面例


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※ブロック崩し



マルチラインのテキストボックスアニメーション制作を簡単に実現する「MonkeyBars」

株式会社フラッシュバックジャパンは9月9日(金)、マルチラインのテキストボックスアニメーション制作を実現する After Effects用のスクリプト「MonkeyBars」の販売を開始致したと発表。


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MonkeyBars は、マルチラインのテキストボックスアニメーションを簡単に実現する After Effects用のスクリプト。
Ebberts + Zucker のスクリプト、TypeMonkey 同様にテキストボックスに任意の文字をタイプして、Do It! をクリック。これだけでテキストボックスアニメーションが完成する。
調整可能なパラメーターは、テキストとボックスのサイズやカラーをはじめ、ボックスのレイアウトやアライメント、トランジションやイーズまで多岐に渡る。また、チェックボックスオプションでモーションブラーの有無とテキストのステンシル化機能を実装するため、テロップ制作やモーションタイポグラフィーなど、様々な場面で活用することができる。

………………………………………………………………………………………
 ■ MonkeyBars 製品仕様
─────────────────────────────────

 ・製品名  :MonkeyBars
 ・製品ヨミ :モンキーバー
 ・効果   :テキストアニメーション
 ・製品紹介 :http://www.flashbackj.com/aescripts/monkeybars/

 ・動作環境  : 対応アプリケーション
        Adobe After Effects CC / CC2014 / CC2015 / CC2015.3

         対応 OS/ハードウェア
        対応アプリケーションが動作する環境

 ・販売価格 :通常版 8,420 円(税込)
        9月20日までのリリース記念価格 6,480 円(税込)

 ・販売形態 :ダウンロード
 ・開発元  :Ebberts + Zucker / aescripts + aeplugins
 ・販売元  :(株)フラッシュバックジャパン



FGP明治教科書明朝&ミライゴシックを使ってみた

4月にフリーフォント「ORADANO明朝フォント」をご紹介したが、今回は有料フォントだが明治期の教科書活字をもとに基本に忠実にレタリングし明治教科書明朝を現代流にアレンジし蘇らせたフォント「FGP明治教科書明朝&ミライゴシック」を買ってみた。新字を旧漢字へ置き換えることもできる...。


Adobe Cleative Cloudを使っているので魅力的な日本語フォントには事欠かない。しかし今回のような特殊なフォントはいまのところCleative Cloudには収録されていないからと購入してみた。

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※FGP明治教科書明朝&ミライゴシックのパッケージ


「FGP明治教科書明朝」はその名の通り、明治時代の教科書に使われた明朝日本語フォントを基にしている。そのフォントは普通に考えれば読みやすくバランスの取れたものだと思いがちだが、実際に現代の視点から見るとかなり癖がある活字のようだ。無論それが時代を感じさせ魅力に思えるのだが...。

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※パッケージにはインストールガイドとCD-ROM 1枚が同梱


さらに実際に変体仮名が混在している教科書に至っては解読不能な文字も多くなじみのない仮名も使用されているという。 「FGP明治教科書明朝」は、そんな明治期の教科書活字をもとに基本に忠実にレタリングし、かつ現代流にデザインして蘇らせたフォントだという。

また拡大して見ると明白だが、一般的なフォントがシャープに鋭角的な作りであるのに対し当該フォントは適度な墨溜(すみだまり)処理がされ全ての角が丸く柔らかく処理されている。為に微妙に滲んだような...明治時代の活版で刷ったインクのような雰囲気を演出してくれるのも特長だ。

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※上が一般的なシャープな明朝フォント例。下はFGP明治教科書明朝だが墨溜まりは全ての角が丸く柔らかく処理されている


ちなみに “墨溜まり” とは、毛筆や明朝体フォントにおいて起筆および終筆部分などに見られる、線が太くて墨が溜ったようになっている部分を指す。

実際にPhotoshop等のグラフィック系アプリで試してみたが、一般的なフォントでは望めないオールド感およびそのクオリティの高さは得がたいものだと思える。そして新字で入力したテキストを旧漢字で表示させることができるのも素晴らしい!

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※新字(右)と旧字に変換した例(左)【クリックで拡大】


なお認識性に優れ、映像の字幕などにも最適な「FGPミライゴシック」フォントも同梱されていた。「FGPミライゴシック」は未来をイメージして作られ斬新なデザインでかつレトロな雰囲気を持つJIS漢字第二水準収録のTTFフォントパックだ。仮名は独自のオリジナル意匠で右肩上がりのイタリック体との3書体がセットになっている。

私は本フォントパッケージをジャストシステムのユーザー優待販売で購入したが、対応OSはMac OS X 10.6~10.10以降の日本語版、WindowsはXP / Vista / 7 / 8 / 10日本語版をサポートしているという。
パッケージにはCD-ROM1枚とインストールガイドが同梱されていた。

Just my shop

Apple Pay、iPhone 7と共に日本に登場

Appleは9月8日、iPhone 7、iPhone 7 PlusそしてApple Watch Series 2の登場により、10月から日本のユーザーにApple Payを提供開始することを発表した。Apple Payは簡単に、クイックに、そして安心、安全に毎日の様々な支払いに利用することができる。


JR東日本のSuicaを通勤・通学や毎日の買い物に利用したり、クレジットカードやプリペイドカードを使って店舗やアプリケーション内、ウェブサイトで、個人情報を保護しながら、タッチ一つで便利に支払いが行えるようになる。また、iOS 10ではマップが日本国内の交通機関情報に対応するようになるため、運賃の内訳を含む乗車の詳細を簡単に調べられるようになるほか、Suicaの運賃が自動的にデバイスに表示されるようになり、交通機関を使った移動がこれまで以上にスムーズでシンプルになる。

Apple PayはSuicaが使えるところならどこでも利用できるので、毎日のちょっとした買い物を素早く済ませたり、Suicaカードや定期券を購入したりチャージすることも、すべてiPhoneで行うことができる。日本の主要な金融機関やカードブランドもApple Payに対応するため、日本国内で多くの大規模店舗や地元の商店、レストラン、そしてお気に入りのオンラインショップでの支払いにApple Payを利用することができる。

Apple Press Info



Apple Watch Hermèsに新しいスタイルとカラーが登場

AppleとHermèsは9月8日、Apple Watch Hermèsに新しいスタイルを追加したほか、バンドのラインナップを拡大した。これにより、Hermèsの特徴的なカラーパレットを取り入れたバンドだけでなく、大胆な新色を楽しむことができるようになる。


また新しいコレクションでは、Apple Watch Series 2と、Hermèsの特徴的なスタイルである手作りの精巧なレザーバンドとの完璧な組み合わせが実現。これは両社の共有する、究極の美しさ、そして実用性への大きな志を原動力にしたデザインプロセスによるもの。また、クリッパー、ケープコッド、エスパスというHermèsのアイコニックなモデルにインスパイアされた限定デザインの文字盤も楽しむことが出来る。Apple Watch Hermèsは巧みで洗練されたシンプルさと機能性を体現した、現代生活のための究極のツール。

Apple Press Info



AppleとNike、ランニングの完璧なパートナーとなるApple Watch Nike+を発表

AppleとNikiは9月8日、長期にわたって築き上げたパートナーシップの最新の成果となる、Apple Watch Nike+を発表した。専用のNike Sport BandとApple Watch Series 2を組み合わせたApple Watch Nike+は、ランニングを楽しむすべての人にぴったりの究極のツール。


GPS、2倍明るいディスプレイ、50メートルの耐水性能、パワフルなデュアルコアプロセッサ、そしてwatchOS 3を搭載したApple Watch Nike+には、専用のSiriコマンドやNikeの象徴的な文字盤が組み込まれており、新しいNike+ Run Clubアプリケーションと密接に統合されている。ランナーごとに異なるスケジュールや進捗に合わせてプランを調整したり、世界のトップレベルのコーチやアスリートからのガイダンスを受けたりでき、最高のモチベーションをキープできる。Apple Watch Nike+は、ランニング初心者からマラソンのベテランまで、ランニングへの情熱を持つ方の究極のパートナー。

Apple Press Info



Apple、AirPodsによってワイヤレスヘッドフォンを再発明

Appleは9月8日、音楽を聴いたり、電話をかけたり、テレビ番組や映画を楽しんだり、ゲームをプレイしたり、Siriとやり取りしたりする方法を高度なテクノロジーによって再発明し、これまで不可能だったワイヤレスオーディオ体験を実現する、革新的な新しいワイヤレスヘッドフォン、AirPods(エアポッズ)を発表した。


AirPodsは、ワイヤレスヘッドフォンに必要だった様々な設定の手間を解消する。革新的な充電ケースの蓋を開けて1回タップするだけで、設定が瞬時に完了し、お使いのiPhoneとApple Watchで使える準備が整う。高度なセンサーが、ユーザがいま音楽を聴いている状態であるかを検知し、自動的に音楽を再生したり一時停止したりする。Siriを使う時にも、AirPodsならダブルタップするだけで、お気に入りのパーソナルアシスタントにアクセスできる。この革新的な体験を可能にしているのが、超低電力の新しいAppleのW1チップです。W1チップによって、AirPodsはまったくのワイヤレス設計でありながら、高品質なオーディオ、業界をリードするバッテリー駆動時間を実現。AirPodsは、10月後半から提供が開始される予定。
なおAirPodsを使うには、iOS 10を搭載したApple製デバイス、watchOS 3、またはmacOS Sierraが必要。

Apple Press Info



Apple、健康的な生活を送るための究極のデバイス、Apple Watch Series 2を発表

Appleは9月8日、世界で最も人気のあるスマートウォッチの第2世代となるApple Watch® Series 2を発表した。Apple Watch Series 2は、水泳に適した50メートルの耐水性能に加え、内蔵GPSによりiPhoneなしでもランニングを計測できるなど、フィットネスと健康のための素晴らしい機能を満載している。


また、従来と比べて劇的に明るくなったディスプレイと、パワフルなデュアルコアプロセッサも特長。watchOS 3の強化されたパフォーマンスと組み合わせることで、Apple Watch Series 2ではサードパーティ製アプリケーションの利用や、通知の受信と応答が簡単になったほか、Apple Payもいっそう便利に使えるようになった。Apple Watch Series 2は、9月16日(金)より25を超える国と地域で購入できる。

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appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員