Apple、(RED)をさらに拡大し、AIDSとの戦いを強化

Appleは11月30日、世界エイズデーに敬意を表して、エイズ感染者がいない世代の誕生を目指す(RED)にお客様が参加できるよう、さらに多くの方法を提供すると発表した。Appleは企業としてこのグローバルファンドに世界でもっとも貢献している団体であり、今年はエイズ撲滅を目指す(RED)の支援を始めて10年目となる。


(RED)の重要な仕事は、地球上で最もエイズが蔓延しているサブサハラアフリカで、命を救うための薬を手に入れることができない人が数多くいる問題を解決すること。(RED)で集められたお金は、カウンセリングや、検査、予防、そして一番重要な、母親からまだ生まれていない子供へのHIVの感染を予防する、ARV治療を提供するプログラムの資金になる。

今年、Appleのお客様は、好きなゲームを楽しんだり、ホリデーシーズンを前に愛する人たちのために買い物をしたり、The Killersのエクスクルーシブな(RED)ホリデーアルバムを聴いたりしながらエイズとの戦いに参加することができる。
1週間の間、App Storeでは、レーシングやスポーツタイトル、戦略、パズルそしてアクションゲームにいたる様々な人気ゲームが、App Storeだけで買える限定版のカスタム(RED)コンテンツを提供。関連するアプリ内課金からの収益はすべてグローバルファンドに寄付される。
さらに明日から12月6日まで、Appleは、Apple StoreにおいてApple Payでの支払い、Apple.comまたはApple Storeアプリケーションで購入されたすべての項目につき1項目当たり1ドルを、合計100万ドルに達するまで、(RED)のミッションに寄付する。

Apple Press Info



デジタル・フォトビューティツールキット「FaceFilter 3 Standard」レポート

デジタル・フォトビューティツールキットとでもいうべきMac用アプリケーション「FaceFilter 3 Standard」と「PortraitPro 15」を使い始めた。名称からご想像いただけると思うが、どちらもポートレート写真のレタッチソフトウェアであり、顔にメイクを施したり、ニキビや皺を除去しデジタルメイクを施すことが出来るツールだ。何の目的のためかと訝しがるかも知れないが、当研究所の専属モデル向けである...。


写真撮影時の人物モデルとして自身で造形し、現在も新しいウェブサイトの表紙を飾っているマネキン(実寸大フィギュア)のバリエーションを広げるためだ。マネキンは当然ながらその表情は変わらない。したがってディスプレイなどで必要とあれば化粧すなわちメイクをすることがあるらしい。
例えばパーティー向けといった濃い目の化粧を求める場合だとしても残念ながら私にメイクの知識も経験もまったくない。したがってマネキン自体にメイクを施すのは現実的ではない。

それならポートレートにデジタルメイクを施せばよいが、それにしても写真の唇の色を変えるとか、皮膚の色味を変えるといった程度の事ならPhotoshopでどうにでもなるものの、自然なメーキャップの成果を示したくとも知識がないのでやりようがない。
そこで最新のメーキャップ機能を持つフォトレタッチソフトを使ってみることにした。「FaceFilter 3 Standard」と「PortraitPro 15」いうアプリだ。
どちらもポートレート写真の顔のシミやソバカスなどを除去し、必要なら皺を軽減してより自然で生き生きとした印象的な顔に修正するコスメティックデザインツールだ。

FaceFilter3_08.jpg

※「FaceFilter 3 Standard」によるメーキャップ例


どちらかといえばアプリケーションのバージョンや名称に捕らわれずに比較すると「PortraitPro 15」の方がプロ用というかプロの心象をくすぐるようなインターフェースと柔軟で高機能であるように思えるしMac Retinaディスプレイ対応も謳っている。対して「FaceFilter 3 Standard」はより直感的でビジュアルなプリセット操作が中心なインターフェースで分かりやすいアプリになっている。

FaceFilter3_01.jpg

※「FaceFilter 3 Standard」のアバウト画面


ということで、今回はまず「FaceFilter 3 Standard」の方からその概要をご紹介してみたい。
本製品のコピーには...FaceFilter 3は、写真の真の美しさを引き出すためのフォトレタッチおよびビューティーツールキットだ。モーフィングツールやデジカメのポストエフェクトは勿論、ワンクリックで効果を生むテンプレートが備わっているマルチレイヤーメイクシステムと共にナチュラルスキン、スムージングやシミの除去ツールなどを提供してくれるソフトウェアだ。
...とあるものの、正直よく分からない(笑)。ただしメーキャップの知識がないユーザーにとって、そのポイントがどのようなものなのかをステップ毎に教えてくれるし効果を確認しながらいくらでも試行錯誤ができることはデジタル・コスメティックデザインツールの強みである。

使い方だが機能毎に大別されたタブを切り換えることで段階を踏めば完成域に達する仕組みになっている。まずは写真を読み込んだ後で「フィッティング」タブに切替、目や鼻、口といった写真の形状とポイントマーカーをフィットさせることから始める。この操作を蔑ろにすると後々巧く行かないので正確に行う必要がある。

FaceFilter3_02.png

※写真の目鼻立ちの輪郭にポイントマーカーをフィットさせる


続いて「変身」タブでファウンデーション、フェイスメイク、アイメイクといった手順通りにテンプレートを選び、各種微調整のスライドバーを操作するだけでメイクアップが完成する。そして「再整形」タブで目鼻立ちといった顔かたちの微調整を含んだ文字通りの整形が可能となる。

FaceFilter3_03.png

※頬紅をアイシャドウそして口紅のカラーを強調してみた【クリックで拡大】


眉毛やアイシャドウも自然に変化できるしリップカラーもクリックだけで好みのカラーに変えられる。同じ要領で瞳のカラー変更や頬紅の強調も簡単だ。
なお整形とは顔を細くあるいは太くしたりするだけでなく例えば唇の厚さやサイズ、さらにその位置も調整することを意味する。

FaceFilter3_05.png

※目と口元を変えてみる...【クリックで拡大】


こうした様々なパラメーターを駆使して写真のモデルを目的に合った印象の人物に変化させることができるのが「FaceFilter 3 Standard」なのだ。
さらに「効果」タブではレンズフィルターや被写界深度の編集機能ではマスクを利用し特定のオブジェや人物をシャープにしたまま、その周りや背景をぼかすといった編集もできる。

FaceFilter3_07.png

※左の写真のうち、腕と珈琲カップを残して背景をぼかした例【クリックで拡大】


アプリは日本語化されているし、右サイドバーの「修正パネル」やウィンドウ下方にある「コンテンツマネージャー」は消すことも、あるいはメインウィンドウ内から外側に外すことも出来る。ただし基本はこのワン・ウィンドウで作業ができるので各機能の存在や働きを把握するのも難しくはないと思う。
そうした一連の操作および効果をソースのポートレートとリアルタイムに比較しながら操作ができる。
なお今回用いたのは「FaceFilter 3 Standard」というバージョンだが、別途有償で「Makeup PRO」という拡張プラグインが販売されている。

余談ながら長い間ソフトウェアを開発し扱ってきた一人として「FaceFilter 3 Standard」を見ているとアプリケーションの可能性の妙に今更ながら魅惑されている…。

FaceFilter 3



インスタグラムの最高執行責任者来日企画、「#私と私の物語」イベントを開催

インスタグラムは11月28日、2016年12月13日(火)にTABLOID(東京都港区海岸2-6-24)で、インスタグラム主催「#私と私の物語」イベントを開催すると発表。初来日を果たすインスタグラムの最高執行責任者、マーニー・レヴィーンと、一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル代表理事の滝川クリステル氏をスペシャルゲストに迎え、インスタグラムを活用して自身の物語を発信している国内の女性15名の写真を展示する。


   image013.png

「#私と私の物語」はインスタグラムによるイニシアチブで、女性の活躍やエンパワメントをテーマにしており、アメリカやイギリス、ブラジルやオーストラリアなど世界各国でイベントを開催してきた(海外では「#MyStory」の名称を使用)。今回、マーニーの来日に合わせて日本でもローンチイベントを開催し、@1000waveさん、@gimico_gimicoさんら全15名の女性コミュニティメンバー(利用者)のポートレート写真展示を通して、自分らしく輝く日本の女性たちにスポットライトを当てる。本イベントは、肩書きや年代は異なるものの、様々な分野で活躍する彼女たちの姿を発信することで、さらに多くの女性にインスピレーションを与えることを目的としている。

【開催概要】
■日時:2016年12月13日(火)18:00(開場予定)18:30〜20:00
■会場:TABLOID 東京都港区海岸2-6-24
http://www.tabloid-tcd.com/access 

【実施概要】
■18:30- フェイスブック ジャパン取締役 長谷川晋よりオープニング挨拶
■18:35- インスタグラム最高執行責任者 マーニー・レヴィーンより「#私と私の物語」について
■18:40- 滝川クリステル氏によるスピーチ
■18:45- 記念撮影
■19:00- ゲスト、コミュニティを交えての歓談



白内障手術の顛末〜手術編

左目の白内障手術をした。昨年末あたりから病状が進行し視野の中央の混濁が著しくなったからだ。例えて言えば、眼鏡の中央を脂ぎった指で触ったように見えないのだ。


我々は人それぞれ認識の違いが存在するともいわれている。私たちには視覚/聴覚/嗅覚/味覚/触覚の五感が備わっているが人により五感の優位度が違うという。難しい事はともかく私自身は間違いなく視覚優位の人間だと思っているので目が見えないことは非常に辛い。
無論誰だってよりよい視力を望んでいるのだろうが、若い時から目の質が悪いというか強度の近眼に乱視と飛蚊症が入り、加齢と共に老眼が加わった。その上に白内障と緑内障の症状が出たというので2か月程度毎に近所のクリニックに通っていたが、クリニックの先生より白内障は手術を勧められた。

愛犬との散歩も危なっかしくなってきたし何よりもパソコンのモニターの文字が判別できないし写真のピントが合っているかどうかを判断するのに苦労するようになってしまった。これは手術をしなければ今後の生活に大きな支障が出ると考えて決断した...。

eye1127.jpg

※個人差があるものの一般的に我々は視覚で世界のほとんどを認識しているらしい


紀田順一郎先生からもその顛末や注意点などをお知らせいただいていたから多少の予備知識はあったつもりだった。しかしいざ自分の事となれば心配事は当然としても真剣にならざるを得ない。
まずはクリニックから紹介状を書いて貰い、指定の大学病院に出向いた。
検査の後で手術担当医に会い概要を聞く。第一希望は日帰り手術を希望し最後に看護師からより詳しい手順やらの話があり、次の検査および面談日を決めて帰った。

その日はまだ手術日は決められなかったので別途早めに決めて医者側の都合とすり合わせ、手術日を決めるべく調整することにした。手術のため当日病院に入るのは早い時刻だそうだが、順番もあるし救急病院でもありもし緊急性のある患者が運び込まれたりすれば私の手術は夜になる可能性もあるそうだ。
ともかく日帰りができたとしても片目で帰らなければならない。また予期せぬこともありうるし女房に同伴してもらいたいと女房の仕事の調整もした結果手術日を決めて病院に電話する。幸いその日で問題がないようなのでより詳細なことは2度目に通院する際に聞くことにする。

Surgery_B.jpg

※私の左目の視力イメージ。実際にはもっと見えないかも。特にモニターや本の文字が判別できないのは辛い


10月末に女房と一緒に病院を訪れた。手術の前後の注意などについて家族の理解も必要だといわれたからだが、いやはや覚悟はしていたがなかなかに大変なことだということが実感として分かってきた。
細かなことはともかく、術後が厄介だ。手術前は手術の3日前から処方された目薬を1日4回注すことになる。それ以外にもともと緑内障の進行を止める目薬を2種類使っており、これと一緒に使うことになるわけで注意をしないと何が何だか分からなくなってくる(笑)。それに目薬をさした後、別の目薬は5分以上経ってからやらなければならないというし忘れないようにするだけで気が重い。

問題は術後だ。手術が万事上手くいき予定通り当日退院できたとしても左目は眼帯をしているし目を押したり擦ったりは厳禁なことは勿論、一週間ほどは顔を洗ってもいけないという。また埃やゴミが入ったり感染を防ぐために目薬は欠かせないし保護めがねをするようにといわれた。

さて、手術の当日はなんということか、11月の初雪は54年ぶりだというアクシデントに見舞われた。アクシデントというのは言い過ぎかも知れないが1日入院(日帰り)のために病院に行くのも難儀だし、術後は片目だ。降り積もれば健常者だって危ないというのに慣れない片目で安全に歩けるのかと不安がよぎる。
ともあれ手術当日は午前8時半に大学病院へ行き、手続きを行い。術前術後を過ごす病棟のベッドに案内される。

Surgery_01.jpg

※手術当日は54年ぶりの初雪とかで足元に不安だ...


事前の検査や確認の後、ベッドで順番待ちとなる。渡された専用の上下に着替えてひたすら待つが、私は担当の執刀医の4番目だという。その過程で指示された「散瞳剤」という目薬を30分おきに注すことを指示され、体温と血圧を測ってひたすら待機だ。

Surgery_02.jpg

※日帰り入院ではあるが待機と術後の処置のためにベッドが用意される


担当の看護師からは「午前11時過ぎに呼ばれると思います」と言われていたが、声がかかったのは11時45分を回った頃だった。なんとベッドから車椅子で手術室まで向かうという...。
そのときの気持ちは意外と冷静だった。これまで体験したことがなかった車椅子に座らされて手術室に向かう。エレベータも使い長い通路を人気のない方向にと進むが、眼前に "手術室" と書かれた大きなドアを目にしたときは「いよいよか」と些か緊張した。

Surgery_03.jpg

※患者を間違えないようにと手首にリストバンドをつけられる


まあまあ手術といったことは楽しいとか嬉しいはずもない。これまで局部麻酔の手術を二度、全身麻酔の手術も一度体験しているが目の手術は独特の恐怖感がある。局部麻酔で手術は行われるが当然のことながら目は見開いたままで執刀を受ける。自分の目にメスが近づいて来るのはどんな気分なのだろうと想像するだけで寒気がするではないか(笑)。

車椅子からいわゆる手術用の椅子に座り変える。もうこうなればまな板の鯉であり執刀医を信頼してお任せするしかない。
ブルーのキャップを被せられ目の縁にテープを貼られて該当部位だけが開いた布みたいなものを顔全体に被せられる。こうなると天井は見えるが自分の左目がどのような状態にあるかは想像するしかない。
どうやら話しに聞いていた瞼を開いたままにする道具で上下の瞼が固定されたことを感じる。

液体が注入され、続いて麻酔だという薬が二度落とされた。素人にもいよいよだということがわかる。
そういえば左手人指し指に脈をモニターするためか、指サックみたいなものをはめられ、右二の腕には手術中数度圧迫を感じたが血圧をモニターするのだろう。そして胸には心電図の吸盤が取り付けられている。

「始めますよ」の声と同時に目の前には強い光が点灯し、麻酔や事前に注した薬のためか全体がボケた光の中にいるような感じだ。古いイメージだと執刀医の顔や手に持ったメスが迫ってくるというビジュアルが浮かぶが、現在はマニュアルの手術はほとんどなくいわゆるレーザー治療であり医師は顕微鏡を覗きミリ単位の非常に細かな手腕が求められるという。したがって目に見えるのは前記した強い光だけだ。

一瞬角膜にメスが入ったことは感触で分かったものの無論痛みはない。ただし執刀医の処置により光りの位置が変わったり流れたりして大げさに言えば光の変化を美しいと思った。どこか映画「2001年宇宙の旅」の最後でボーマン船長が異次元世界を通り過ぎる際のシーンを思い出していた。
水晶体を超音波で細かく砕きながら吸引しているのだろうか、機械が独特な音階を奏でているのが余計にSFっぽい。

白内障の手術は乱暴にいうなら、濁った水晶体を取りだし、人工レンズを注入するのだという。メスが入り、しばらくすると見えないながらも全体がボケた感じがして視界の様子が変わったので「水晶体が吸い出されたのかな」と感じる。そして「少し圧迫感がありますよ」という説明の後に「あっレンズが入ったのかな」と感じる一瞬があった。
途中で何度も液体が流れたが、時々眩い光の周りにほんの少し室内が見えたような気がした。後は終始物が見える状態ではないので当初感じていた恐怖感は吹っ飛んでいた。

執刀医が同室の看護師に「次の患者さんをお連れしてください」という。ということは私の手術はまずまず無事に終わり最終処置の段階なのだろうと勝手に判断しちょっぴり安堵した。
手術室に入ってから20分くらいだったか、私の左目は分厚いガーゼのプロテクターが貼られた後にまた車椅子で自分のベッドに戻された。

Surgery_04.jpg

※術後の左目部分は分厚いガーゼのプロテクターで覆われた


病室で待っていてくれた女房の顔を見てほっとする(笑)。後は1時間安静にし、その後に再度体温と血圧を計り問題がなければ帰宅することが出来ると説明を受ける。
その間、遅れた昼食が出る。朝食が早かったからかなりお腹が空いていたし好き嫌いは言っていられないのでとにかくいただくが、女房はパン類と珈琲を用意していた。病院の1階にはコンビニがあるのでそこで買ったのかと聞くと、コンビニが昼の時間に各病棟を回ってワゴン販売をしてくれるのだという。素晴らしい!

窓の外を確認すると小降りになったとはいえ雪がまだ降っていて一面の銀世界だった。
問題は手術した左目部位には分厚いガーゼがテープで貼られており常用の遠近両用眼鏡がかけられない。したがってド近眼の片目だけで女房に手助けされながらなんとか無事に帰宅したが、とにかく目が見えないのは実に辛い。そして麻酔が切れたからか、手術直後にはほとんど感じなかった異物感が辛くなってきた。例えて言うならはじめてコンタクトレンズを入れた直後のあの感じだ。痛いという感覚ではないが、不快である。

退院時の説明では明日の通院時にガーゼを外して検査してから3種類の目薬をそれぞれ一日4回注すことになるという。目薬でもさせばゴロゴロ感も薄れるのではないかと素人考えが頭をよぎるが、まさか外してはならないといわれたプロテクターを取るわけにもいかず我慢するしかない。無論手術が終わった直後から厚いガーゼのプロテクターで左目は覆われているので、視力が回復したかどうかは明日にならないとわからない。

ともかく初めての体験だからして、こんな状態・症状でよいのかと不安になるが明日の午前中に外来で診察を受けるのでとにかく寝ようとプロテクターの上から保護めがねをかけた状態で床についた。しばらくの間、左目のゴロゴロ感が気になっていたがやはり気疲れしたのだろう意外と早く寝ることが出来た。その後数時間して目が覚めたときにはそのゴロゴロ感はかなり薄れていたので一安心した…。

(続く)



ラテ飼育格闘日記(521)

この一週間はラテにとって些か面白くない散歩が続いたようだ。それは結構長い時間散歩を続けているにもかかわらず知ってる人たち、子供たちと出会えた機会が少なかったからだ。お馴染みの場所にいき、出入り口の方に向いて座り込み、誰かこないかと動こうともしない姿を見るとオトーサンも辛いが、それでは散歩にならない…。


天気の良い、そして明るい時の散歩は気持ちが良いし紅葉も盛りを過ぎたとはいえドキッとするような美しい場所に出会ったりして楽しみは多い。しかしそれはオトーサン側のことでありラテはほとんど地べたや植え込みの臭いに気を取られているのだからなかなか気持ちが通う瞬間は多くない。
それでもラテが歩きながらオトーサンにアイコンタクトしたときにはなるべくオトーサンも笑顔で答えるようにしている。そうするとラテも笑顔を返してくれるからだ。

Latte521_01.jpg

※いい顔してます!


さて先日のことだが、馴染みの公園にいくとこれまたお馴染みとなったファミリーがいらした。その女の子がいつものようにラテに駆け寄ってくれたがオトーサンに「はい、これ…」と小さなものを差し出した。オトーサンはなにかと思い手に取ってみるとラテの顔写真を缶バッチにしたものだった。
「よく出来てるね」と感心して返そうとすると「それラテちゃんにあげる」という。どうやらオトーサンたちのためにわざわざ作ってくれたらしい。

Latte521_04.jpg

Latte521_03.jpg

※ラテの写真で缶バッチを作ってくれた!(上)。その後ラテはいつものとおり母親にべったりだ(下)


早速家に帰ってからラテに着けるハーネスに缶バッチ裏に付いている安全ピンで取り付けてみた。ラテは缶バッチより女の子にかまってもらう方が嬉しいのだろうがオトーサン的にはとても嬉しい。まったくオトーサンは飼い主冥利に尽きるというものだ。

しかしその後ファミリーとも会えないばかりか子供たちとも会えない日が続き、ラテはどこか元気がない。天気がよい日であれば気温も低いからよく歩くのだが、1時間ほど歩いても楽しい出会いや刺激がないのも可哀想だ。しかし普通…一般的なワンコとの散歩なんてそんなものなのだ(笑)。ラテは人一倍人間の子供たちが好きなので余計気になるのかも知れないが。

ということである日の朝、天気も良いのでラテのリードを引くままに久しぶりに1時間ほどの距離を歩くことにした。ラテと言えば、行き交う多くのワンコに「ウ〜」と唸ったり吠え合ったりしてまったく愛想がない。飼い主の立場をもう少し考えて欲しいものだが、向こうからワンコが来るとラテをオトーサンの反対側に位置しリードを短く保持の上でなるべく吠えさせないようにするが、まあまあラテの力の強いこと…。

Latte521_02.jpg

※子供たちがいない砂場の公園でオカーサンと駆けっこ


そんなあれこれに注意をしつつ歩くとちょうど朝の通学時間帯だったから小学校正門を過ぎると前方から多くの子供たちが色とりどりのランドセル姿で歩いてくる。中には走ったり歌ったり、そして友達と話したりしながらカラフルな子供たちがオトーサンたちを通り過ぎる。
面白いのはやはりラテだ。子供たちがこちらに駈けてきようものなら自分のところに来るものだと思っているようで尻尾を振り笑顔で待ち受けている。無論子供たちは遊んでいるのでありラテに近づこうとするわけではないから通り過ぎると見るからにがっかりしている(笑)。

数百メートルの間、50人ほどの子供が通過するがラテに近づこうとする子供はいなかった。しかし2人の女の子が笑顔で近づいて来た…。ラテは今度は間違いなくアタシのところに来るんだよねという感じでお尻ごと尻尾を振っている。
2人の女子は「可愛い」といい続いて「触ってもいいですか?」と聞いてくれた。無論オトーサンは「大丈夫ですよ、ありがとう」と答える。

Latte521_05.jpg

※登校中の小学生女子2人がラテを撫でてくれた


ラテは差し出された手をペロリと舐めて笑顔だ。そういえば見知らぬ子供たちに声をかけてもらったのは数日ぶりだったから余計嬉しかったに違いない。
無論通学途中だったから時間的には1分とか2分程度だったが、女の子2人に撫でられてラテはうっとりしていた。
「ありがとうございました」「気を付けてね」という挨拶を交わして2人が踵を返すそのとき、ラテはオトーサンにアイコンタクトしてくれた。
その表情は「オトーサン、私の対応って良かったでしょ」とでもいっているように思えた。

Latte521_06.jpg

※女子2人が去り際にオトーサンにアイコンタクトして「嬉しいね」と


その直後からどうしたわけか、数人のこどもたちに「おはようございます」と声をかけられた。気分良くオトーサンとラテは1時間を越える散歩のフィナーレを笑顔で過ごすことが出来た。




トリニティ、Touch Bar&Touch ID用フィルムなど、MacBook Proに対応した製品を発売

トリニティ株式会社は11月25日、今年10月に発売されたMacBook Proに対応したアクセサリーを全国の家電量販店、一部雑貨店を通じて2017年12月下旬より販売すると発表。Trinity Online Storeでは本日より予約販売を開始し、2017年12月下旬にお届けするという。


<対応製品一覧>

【保護フィルム】
01. MacBook Pro Touch Bar & Touch ID用フィルムセット(光沢)
02. MacBook Pro Touch Bar & Touch ID用フィルムセット(反射防止)
03. MacBook Pro トラックパッド用保護フィルム

【ケース】
04. MacBook Pro [BookSleeve] 薄型スリーブケース
05. MacBook Pro [BookZip] ジッパー式 軽量クッションケース

対応機種:
・MacBook Pro(13-inch, Late 2016)
・MacBook Pro(13-inch, Late 2016, Touch Bar)
・MacBook Pro(15-inch, Late 2016, Touch Bar)

Trinity Online Store



Apple WatchでSuicaをチャージする

SuicaへのチャージをApple Watch 2とiPhone 6s Plus双方でやってみた。当初オペレーションのやりやすさからiPhoneで行おうとしたが、SuicaアプリはiPhone 6s だと会員登録を済ませなければ追加のチャージができないようなのでまずはApple Watch 2 のみでやってみた。


なおこのレポートはiPhone 6s PlusとApple Watch 2 (以下Apple Watch) の環境下の結果であり、例えばiPhone 7では状況が違うはずだ。
まずApple WatchのWalletアプリを起動し、登録カードからSuicaを選ぶ。画面を上にスワイプするとカード残高の確認とカードオプションとしてチャージボタンが使える。

Charge_00.png

Charge_01.png

※Apple Watch 2のWalletアプリからSuicaを選択し、画面を上にスワイプするとカード残高確認とチャージができる


Apple Watchのクラウンを回しチャージする金額を選びチャージボタンを押すと決済するカード画面に変わり "ダブルクリックで支払" が促されるのでサイドボタンをダブルクリック。これで指定のカードからチャージ金額が引き落とされSuicaにチャージされる。

Charge_02.png

※デジタルクラウンでチャージ金額を選びダブルクリック



なお念のためSuicaカードの残高を確認するとチャージした額が加算されているはずだ。

Charge_04.png

※チャージの確認。確かに加算されている


次ぎに同じことをiPhoneでやってみようとSuicaアプリを起動してサービスへの会員登録を済ませた。すると「入金(チャージ)」ボタンが表示する。ここでチャージの金額を選ぶと決済の方法が選択できる。クレジットカードなのかあるいはPayなのか...だ。
ここではPayを選び、予めPay用として登録してあったカードからTouch ID(指紋認証)で決済を済ませた。
実にシンプルで分かりやすく、簡単だ。

Charge_06.jpg

※会員登録したため、各種のサービスが使えるようになった


最後に「チケット購入・Suica管理」を確認すると会員登録が済ませたから、Suicaグリーン券や定期券他、各種サービスが利用できるようになっていたのでついでにと未登録だったカード名を変更してひととおりのオペレーションを終えた。
慣れてしまえばどうということもないのだろうが、まだまだ新鮮な体験であることは間違いない。



ファイルメーカー、iPad/iPhone用電子版抄録集を日本クリニカルパス学会学術集会に無償提供

ファイルメーカー株式会社は11月22日、2016年11月25日(金)〜26日(土)に開催される「第17回 日本クリニカルパス学会 学術集会」(主催:石川県立中央病院)において、FileMaker プラットフォームで作成された電子版抄録集を無償で提供すると発表した。


この電子版抄録集は iPadやiPhoneで使用することができ、どなたでも 第17回 日本クリニカルパス学会 学術集会のWebページ から無料でダウンロードすることができる。

日本クリニカルパス学会は、臨床現場における具体的なクリニカルパスの導入・運用および改善を支援することを目的とした学会で、年に一度開催される学術集会には、医師をはじめ、例年2,500人を超える医療従事者が出席する。学会参加者は、この電子版抄録とiOSデバイスを使って、日程や会場の情報のほか、講演、シンポジウム、パネルディスカッション、特別企画、教育セミナー、一般発表、パス展示など、さまざまなプログラム内容をいつでも手元で確認できる。また、強力な検索機能により、膨大な情報の中から探しているものを簡単に見つけることができる。なおダウンロードした電子版抄録集をiPadやiPhone上で使用するには、iTunes App Storeにて無料で利用可能な FileMaker Go 15 が必要。FileMaker Go 15は、iPadおよびiPhoneのどちらでも利用できるユニバーサルアプリ。

また本学術集会では、日本ユーザーメード医療 IT 研究会(J-SUMMITS)との共同企画として『第8回 J-SUMMITS 全国集会』が開催され、J-SUMMITSメンバーによる FileMakerソリューションの医療導入事例の発表が予定されている。

● 第8回 J-SUMMITS 全国集会
「J-SUMMITS ~涙は心の汗だ!~」
日時:11月26日(土) 13:10 - 16:10 
場所:C会場(B1階『交流ホール』)

J-SUMMITSは、医療現場に蓄積された業務に関する知識や経験を活かして、市販のアプリケーションソフトウェア(FileMaker 、Excel、Access、VBA等)のITツールを駆使して、医療者自らの手で業務に使用するITシステムを構築する活動の普及、促進を図る研究会。医療者自作システムの会員間の共有による利活用を促進する活動を行っている。



インスタグラム ストーリーズにライブ動画機能を追加

インスタグラムは11月21日(米国時間)、「インスタグラム ストーリーズ(以下、インスタグラム ストーリーズ)にライブ動画機能を追加することを発表した。また、ダイレクト機能をアップデートし、インスタグラム ストーリーズ専用のカメラで撮影した写真や動画を特定の相手やグループとシェアできるようになった。これらの機能の追加によって、日常のあらゆる瞬間をより気軽に、自由な手段でシェアすることが可能になる。


新たに追加される2つの機能は以下のとおり。

△ インスタグラム ストーリーズのライブ動画
instagram1122_01.jpg

インスタグラム ストーリーズのライブ動画は、リアルタイムで友人やフォロワーと繋がることができる新機能。フォローしている利用者がライブ動画を開始すると、ストーリーズが表示されるトレイ内のアイコンに「LIVE」と表示される。ライブ動画(最大1時間)は終了後にインスタグラム上から自動的に削除されるため、利用者は気軽に動画をシェアすることができる。この機能は現在テスト運用を行っており、今後数か月以内に全世界で展開する予定。

△ ダイレクト機能のアップデート:閲覧後すぐに消えるストーリーズ投稿をシェア
instagram1122_02.jpg

現在ダイレクト機能は、全世界で毎月3億以上もの利用者に使用されている。今回のアップデートにより、特定のグループや個人に向けてストーリーズ投稿をシェアできるようになった。送信された写真や動画は、受け取った側の利用者が閲覧した後、自動的に削除される。この機能は本日から世界中で展開している。

なお、本機能に関する動画は下記からご覧いただける。

■チュートリアル動画
 ライブ動画:
 ダイレクト機能:



[小説]未来を垣間見たカリスマ 〜 スティーブ・ジョブズ 第17話 VisiCalc

還暦も遠の昔に過ぎた男、加賀谷友彦は久しぶりに出向いた Apple銀座 のエントランスで1976年にタイムスリップし、スティーブ・ジョブズの若かりし頃に出会う。厄介なのは加賀谷が持っていたiPhone 6s Plusをスティーブが見てしまったことだ。この事実が過去と未来に悪影響を及ぼすのだろうか。そんな危惧をよそに初対面の加賀谷をスティーブは自宅のガレージに引き入れた…。そして一緒に働くことになる。
ー 優れたビジョナリーといわれたスティーブ・ジョブズ。その若かりし時代の秘密に迫る!ー
※本編はフィクションです※

■第17話 VisiCalc
1979年に入るとAppleが一段と成長・成功するための環境が整ってきた。その第一はパソコン初の表計算ソフト「VisiCalc」の登場だ。Apple II にとって当初から組み込まれていたBASIC言語によるプログラミング機能および拡張スロットの使いやすさ、そしてDISK II というフロッピーディスクの普及とこのVisiCalcはあたかもパソコンの三種の神器とでも呼ぶべき組合せとなった。

ところでスティーブ・ジョブズという男と丸2年の間、それこそ衣食を共にする生活を送ってきた私だが、それまで書籍や映画といったメディアから受けていた印象とはかなり違うことがわかってきた。
確かに Good Jobs として付き合っているかと思えばいきなり Bad Jobs に変貌するという例も数多く見てきたが、スタッフらの多くもスティーブの言動には慣れているのかクソ野郎呼ばわりされてもあまり気にかけない様子だった。またスティーブ・ジョブズはAppleの創業者であるという点で尊敬もされ会社の顔となっていったが、社員たちはスティーブが会社のトップとは認識していなかった。あくまでスコッティとマークラが経営を取り仕切っているという認識だったのだ。
ただし口うるさいスティーブだったが私に対しては周りが不思議に思うほど真摯な対応をとっていた。

そんなスティーブだが、機嫌が悪いと自分からスタッフを誘ったイタリアレストランで支払もせずに帰ってしまうこともあったし、逆に機嫌がよいときにはやけに気前がよかった。
例えばAppleに貢献してくれるサポーターや販売代理店の代表、あるいは著名人たちにはApple II を無償提供することも度々あったし、そこまではともかく卸値で直販するといった場合もあった。

Apple II が順調に出荷されるようになったある日、ダン・フィルストラという男がボストンでソフトウェ会社を設立したことを知ったスティーブはApple II を原価で提供したことがあった。スティーブに特別思うところがあったはずもなく、たまたま機嫌がよかっただけなのかも知れないが...。ただし後で聞いたとろによれば、Apple II がより成功するためにはソフトウェアの充実が重要であり、キラーアプリケーションの登場が急務だといった私の持論が記憶に残っていたからだという。

「別に深い意味はなかったよ。ただし以前トモが言っただろう...ソフトウェアが重要だってさ」
「確かそんな話しをしたなあ...」
スティーブは遅い昼飯のつもりなのか、冷えたピザを頬張りながら話した。
「その、ダンといったかな、奴がソフトウェア会社を設立しApple II 向けのソフトも作りたいと言っていることを聞いて多少なりとも便宜を図っただけさ」

しかし偶然の歯車はAppleのより成功へとギアを入れ始めた。とはいえスティーブをはじめ誰もがその足音を聞き逃していたともいえる...。
1979年の年明け早々、そのダン・フィルストラが自社(パーソナルソフトウェア社)開発のソフトウェアを持参しデモをさせてくれとやってきた。

VisiCalc201611_01.jpg

※パーソナルソフトウェア社時代のVisiCalcパッケージ(当研究所所有)


対応したのはマイク・マークラ、スティーブ・ジョブズ、ロッド・ホルトそして私の4人だった。フィルストラは挨拶もそこそこにApple II を格安で売ってくれた礼を言い始めたがスティーブはそれを両手で制しながら聞いた。
「そのソフトウェアの名はなんていうんだい」
大きめな眼鏡のフレームを指で押し上げながらフィルストラは、
「Calculedgerと名付けましたが、発売までに変えるかも知りません」と答えた。
スティーブは躊躇せず、
「ありふれた名だな。もう少し印象深い名の方がいいぞ」
といったが、隣に座っていたマイクがスティーブの膝に手を置きこれまた制止しつつ (Apple II で開発したのか) と聞いた。

「AppleSoft BASICで開発したのでApple II 専用ということになります」
フィルストラは答えながら、机上に用意されたDisk II に持参のフロッピーディスケットをセットし隣にあるApple II の電源を入れた。
Disk II は (カタカタ…キュルキュル…)と小気味の良い音を立てて「Calculedger」を起動した。
無論同席した私は眼前にあるソフトウェアが後に「VisiCalc」と名を変え、Apple II の販売台数を大きく後押しするキラーアプリケーションとなることを熟知していたが、変な横やりは歴史の必然性を変えることになると考え口出しはしないことに決めていた。私がどうのこうのと言わなくても「VisiCalc」は成功するわけだしAppleが大きな躓きをするわけでもないのだから…。

ところで「Calculedger」は当時ハーバード・ビジネス・スクールの学生ダニエル・ブルックリンと友人のマサチューセッツ工科大学に在籍していたロバート・フランクストンが自身らの会社であるソフトウェア・アーツ社で開発したものだった。
話は前後するが、プルックリンは自身のアイデアをハーバード大学の財務学教授に相談したが、教授は大型コンピュータの時分割システムが存在するのにマイコン用のソフトウェアなど売れないだろうと笑いながらも以前自分の担当学生だったパーソナルソフトウェア社のフィルストラを紹介したのだった。

ブルックリンに会い、彼のアイデアが気に入ったフィルストラは自分の手元にあったApple II をブルックリンとフランクストンに貸し出した。
後から聞いたところによれば、開発機材購入の余裕がなかったブルックリンたちがフィルストラにコンピュータの貸出を依頼したとき、他機種はすでに貸出済みでフィルストラの手元にはApple II しか残っていなかったという。
こうして偶然の女神はAppleに微笑んだが、マイクにしてもスティーブにしても「Calculedger」が示す可能性と未来を感じ取ることはできなかった。

VisiCalc201611_02.jpg

※VisiCalcの画面例。罫線はなく必要ならハイフンなどで区切りを入れる必要があった(前記パッケージ同梱のマニュアルより)


「Calculedger」の一番重要な機能は縦横の表組みになっている数値の一箇所を変更するとその値に関連する合計覧なども瞬時に計算し直してくれる点にあった。しかしスティーブらはその名称に捕らわれたのか単なる計算プログラムだと思い込んだようだ。特にマークラは自身が開発した小切手帳管理プログラムをフィルストラに見せるなど場違いの言動も目立った。
しかし別れ際にマイクは愛想良く「プログラミングが完成したらまた見せてくれないか」とフィルストラに声をかけた。

私がため息交じりに自分の席に戻ろうとしたときロッド・ホルトが追いかけてきて呼び止められた。
ホルトは愛用のキャメルに火を点けながら私に聞いた。
「トモ、君はずっと黙っていたがどう思う、あのソフトウェアは?」
私は正直に、
「みんな頭がいいのになぜソフトウェアの価値が分からないのかなあ」
と答え、ひと呼吸入れて皆の反応の弱さに不満を呈した。
「あれはまさしく表計算アプリケーションなんだけどねえ」
「なるほど。俺もブログラミングはできるけど根っからのハード屋なんだな。人の書いたプログラムの価値を推し量るのは難しいや」
とホルトは自嘲気味にいいながら背を向けた。

「Calculedger」は「VisiCalc」と名をあらため同年の10月に売り出されると大きな反響を得てApple II の売上げが明らかに伸び始めた。
Appleで一番喜んだのはスコッティだった。昼どきに一緒になったときもこぼれるような笑顔だった。
「なにしろVisiCalcを使いたいのでApple II の出荷を急いでくれと催促が凄いんだよ、トモ」
とはいえさすがにスコッティは喜んでいるだけではなく、したたかな面も見せた。フィルストラがソフトウェアのデモをするため販売店回りをする際、Appleの営業を同行させて手伝いと共にその場でApple II の注文を受けさせた。

パーソナルソフトウェア社はその後VisiCalcの好調さに乗ろうと社名をビジコープ社とあらため販売に攻勢をかけた。しかし後から登場したマルチプランやロータス1-2-3といった二番煎じのソフトウェアに次第に押されていく。当時ソフトウェアは著作権主張ができなかったこともあり後発のそれらに異議を申し立て、権利主張するすべがなかったことは時代の不運というしかなかった。

(続く)

【主な参考資料】
・「パソコン革命の英雄たち~ハッカーズ25年の功績」マグロウヒル社
・「ハッカーズ」工学社
・「パソコン創世記」TBSブリタニカ
・「スティーブ・ジョブズの王国」プレジデント社
・「スティーブ・ジョブズ偶像復活」東洋経済新報社 
・「スティーブ・ジョブズ 青春の光と影」東京電機大学出版局刊


ラテ飼育格闘日記(520)

木枯らし1号も吹き、本格的な冬の様相をみせてきた。オトーサンは暑さは大の苦手だが、寒さも程度問題だ。しかしラテは益々元気なようで小一時間の散歩後に自宅に向かってもまだ帰りたくないとリードを引く。そんな攻防戦をしながら今日もオトーサンとラテは前に進むのでありました…。


当該日記が一週間に一度更新というサイクルだからか、どうしても一週間単位でラテのあれこれを見る習慣というか癖がついてしまった。
さて、ラテとの散歩は朝夕の二度だが、特に朝はオカーサンの仕事のシフトによって時間帯が異なる。またオカーサンが休みの日だとしても役割分担としてオトーサンだけでラテと散歩に出かけることもあるし、夕方だって天気予報や季節によって散歩に出る時間帯は大きく変わる。

Latte520_01.jpg

※さすがにワンコは寒さには強い!


いつもより少し寝坊した朝、朝食をとってから散歩に出るとときに子供たちの登校時間帯に重なる場合もあるし、すでに子供の姿はまったくといって見られないときもある。
一週間という期間は過ぎてしまうと実に短い時間のように思えるが、だからこそ何の刺激もない…ラテにとっては面白いことのない一週間も覚悟しなければならないし天候の関係もあってこればかりはどうしようもない。

Latte520_02.jpg

※歩く場所によっては絵巻物のような紅葉が広がっている


しかしラテは分かっていないだろうが、オトーサンとしては少しでもラテに楽しい思いをさせたいと限られた条件の中で「今日はどこに行こうか」を考えている。
雨の日は別にしても前記したように通学の時間帯に出かけることがあれば知っている子供たちに会える可能性のある道を通る。あるいは普段出会う確率が高い子供たちにしても、例えば日曜日や祭日は公園をはじめとして外に出てこないことが経験上多い事も知っている。

Latte520_06.jpg

※お馴染みの公園で大好きなファミリーと出会えてご満悦なラテ


いまの時間、あの場所に行けばあの飼い主さんたちに会えるかも知れない、あの道を通って進めばあのワンコたちに会えるかも知れないといったあくまで希望的観測ではあるが、ラテに良い刺激となる散歩がしたいと考えながら歩くコースを決めているつもりだ。
その最初の選択肢はマンションのエントランスを出たとき、右に行くか左に行くかだ。その違いは途中でUターンでもしない限り目的地は完全に違ってしまうから重要な選択となる。

Latte520_05.jpg

※通学途中の小学生男子に抱きついて喜びを表す


しかしラテの奴はそうしたオトーサンの思惑より,左右どちらにワンコの臭いが強いか、直前に知ってるワンコが通った方向はどちらかなのか…で右に行くか左に行くかを決めているようだ。
ともかく偶然にラテとオトーサンの思惑が会えば散歩のスタートから仲良く歩き始められるが、判断が違えばラテは左にリードを引きオトーサンは右に行こうとなれば厄介だ。ラテのリードを引く力は本気になると馬鹿にならないからだ。飼い主の飼育・訓練が間違っているといわれればそれまでだが、ラテの都合はラテの喜びであるかも知れずオトーサンは悩むところなのだ。

散歩でラテがなにをやっているのかを観察していると実に多くのことが分かるような気もする。見かけは実に地味でありそのほとんどが地面やら草木あるいは電柱といった構築物の臭いを嗅ぎ回っているだけのように見える。
オトーサンも最初は「そんな下ばかり見て、臭いばかり嗅いでないで頭を上げろ」と思ったがワンコは視覚より嗅覚の生き物なのだ。動体視力もばかにならないもののワンコは私たちが視覚で世界を構築しているのと同じように嗅覚で自分の世界を “見ている” と考えてよいだろう。

Latte520_04.jpg

※オカーサンと砂場の公園で駆けっこ!


以前にも書いたが、ラテがあらゆる場所の臭いを嗅いでいる姿は我々にとっては至極退屈に思えるが、ラテにとってはそれこそが自分の世界の情報網の確認であり、いわばツイッターのタイムラインを見ているようなものなのだ。
どんなワンコが行き来しているのか、鋭い嗅覚で何層にも重なったオシッコの臭いをレイヤーとしてひとつずつ認知することができ、そのワンコは前に会ったことがあるのか、見た事もないワンコなのか、オスなのかメスなのか、歳は、性格や病歴までわかるといわれている。

その臭いに自身のオシッコを上書き、すなわちマーキングするのはいわばリツィートなのだ。私はここをいつ通ったよ、今度会ったらよろしくね…。あるいは「おまえより私の方が魅力的だぞ…」といったメッセージをオシッコで書き込んでいるのだ。
例えばラテの場合はそうそう多くはないが、始めて会ったワンコなのに「ウィーン,クーン、クーン」と親愛の態度をみせるときがある。最初はその瞬間、第一印象で好き嫌いを判断するのだと単純に思っていたが、あるときもしかしたらすでにオンライン上でフォロワー同士だったのかも知れないと思うに至った(笑)。

Latte520_03.jpg

※公園に入っても知り合いがいないのでラテはふて腐れる(笑)


事実10年の間、ラテの行動を見ているが、友達ワンコや気になるワンコのオシッコ跡ほど上書きする確率が高い。まさしくツイートとリツィートのやり合いである。無論見知らぬ多くのワンコの臭いが散らばっているはずだが、すべての臭いに上書きするのではないことも興味深い。

オトーサンは自分の判断で良かれとあれこれ画策し、思い通りにならないとストレスになったりするが、ラテが本当に望んでいる散歩というのはオトーサンが考えてきたものとは違うのかも知れない。
先週の11月12日、横浜市にあるとある動物病院の里親会でラテと巡り会ってからちょうど10年目に当たるが、いまごろになってオトーサンはそんなことを考えている。


Hour of Codeの無料ワークショップを全てのApple Storeで開催

Appleは11月18日、米国17日に報道発表された抄訳として、12月5日~11日のコンピュータサイエンス教育週間(Computer Science Education Week)を祝して実施するHour of Codeワークショップの受講登録を、世界全487店舗のApple Storeで開始したと発表。


Apple Storeで開催されるイベントで特に人気の高いHour of Codeワークショップでは、コンピュータサイエンスの基礎をCode.org提供のプログラミング教材を用いて学ぶことができる。AppleならびにCode.orgは、あらゆる学生がコンピュータサイエンスを学ぶ機会を提供するという共通の目的を掲げている。

ー Swift Playgrounds ー
Appleの各店舗で今年実施されるHour of Codeプログラムには、プログラミングを実体験できるiPad向け新アプリケーションSwift Playgroundsの紹介が含まれる。Swift Playgroundsのインタラクティブなインターフェイスは、プログラミング初心者が、Apple提供の学びやすいプログラミング言語で、プロの開発者による世界一流レベルのアプリケーションの開発にも使われるSwiftを使った作業を探究できる。

Swift Playgroundsで進める新しいHour of Codeチャレンジでは、誰でも簡単に自分に合った1時間のプログラミングイベントを設定できるほか、iPadで引き続きプログラミングのスキルを身に付けようという場合には、新しいレッスン集のLearn to Code 3、手引書のTeacher Guideが役に立つ。

ー 教育者のためのHour of Code ー
Appleは、店舗で開催するワークショップに加えて、Hour of Codeを学校やコミュニティセンターに広げるのに利用できるようレッスンのアイディア、グループ活動の内容などを提案する無料のガイドなどを含む一連のツールを用意している。Apple Teacherという米国の教育者が自分のペースで進められる本格的な無料の自習プログラムには新しい教材のほか、iPadでSwift Playgroundsを用いて行う学習・教育に役立ち、職掌やグレードを示すのに利用できるバッジなども含まれている。

Apple Press Info





当研究所の整理にと簡易サイドワゴン(100-SNW002)2台購入

今年も早くも11月も半が過ぎ、そろそろ仕事場を整理整頓して掃除でもしたいと思うがなにしろ雑多なものが多すぎる。以前から引出式のサイドワゴンが欲しいと考えていたので安物だが2台購入してみた。この際だから捨てるかどこかにしまい込むかの2者選択を迫るしかないと自覚しているが、使う頻度が高いものはすぐ手に届くようにこのサイドワゴンを活用してみたい。


そのサイドワゴンはサンワサプライの製品(100-SNW002)だが、フレームは金属製で天板は強化ガラスが使われている。5段の引出は深めのものが2つと浅いのが3つでポリプロピレン製の薄い板状のものを組立る。フレームも組立式だがそれ自体は難しい事はないものの引出の金属部の保護フィルムを剥がすのに時間がかかり、結局30分程度は十分にかかってしまった。

Cabinet_01.jpg

※サンワサプライのサイドワゴン(100-SNW002)。組み立て完了後のビジュアル


引出の収納だが奥行きはA4版サイズのものがすっぽり入るし横幅にはかなり余裕がある。ただしサイドワゴン全体はコンパクトであり、机の下などに入ってしまう。ちなみにサイズはW300 × D370 × H600 mmだ。
キャスター付きだし組み立ててみれば見栄えも悪くはないものの高級感はない。期待し過ぎは禁物だが、まあ価格相応といったところか。

また引出は前記したようにポリプロピレンのシートを組み立てるものなので紙類や文具全般の収納は問題ないが、かなり重いものは底が弛むことになるのでお勧めは出来ない。それでも一般的な使用では十分な強度のように思われる。また引出の動きにローラーなどは使っていないため、動かすときには摩擦音がする。

Cabinet_02.jpg

※引出はポリプロピレンのシートを組み立てる


天板は厚さ5mmの強化ガラス(磨り硝子)なので机の下から引き出してちょっとしたアイテムを仮乗せしたり、珈琲テーブルの代わりとするには便利だと思う。

Cabinet_03.jpg

※天板は強化ガラスが使われている


粗探しをすればきりがないが、私の場合は収納の目的を十分に果たしてくれ、見た目もすっきりとなったので上出来だと考えている。問題はなにをどのように収納するかだが、よく使うアイテム類を入れようと考えている。

Cabinet_04.jpg

※引出は5段


取り急ぎ作業机の下に2台並べて置いてみたが、見た目もすっきりとなった。なおカラーはホワイト(半透明)とブラックがあるが、今回は2つともホワイトにした。





日本のFileMakerコミュニティメンバー&ビジネスパートナーによる優れた取り組みを表彰

ファイルメーカー株式会社は11月17日、FileMaker Business Alliance(FBA)パートナーおよびFileMakerコミュニティのメンバーを対象に贈られる年間賞の受賞者を発表した。この授賞は、FileMakerエコシステムの何千もの開発者、お客様、ユーザー、ライター、トレーナー、パートナー、サポーターの中から、特に傑出した成果を挙げた方々を称えて表彰するもの。


次の11の部門で卓越性が認められたパートナー企業および個人に年間賞「FileMaker Japan Excellence Award」が贈られ、FileMakerカンファレンス2016にて授賞式が執り行われた。

△ Partner of the Year - Growth Leadership:株式会社ジェネコム 
 ファイルメーカー株式会社の売上に最も貢献したパートナーに贈られます。同社はFileMaker, Inc.が表彰するグローバル年間賞「North Asia Growth Partner of the Year」も合わせて受賞しています。

△ Leader in Producing Commercial Solutions:株式会社 OfficeConcierge 
ソリューションバンドルのライセンス売上に最も貢献したパートナーに贈られます。

△ Leader in New Customer Generation - iOS Business:株式会社OSK 
iOSデバイスで動作するFileMaker カスタム Appの導入を新規顧客に積極的に推進した功績が認められました。

△ Leader in New Technology Adapter:株式会社U-NEXUS 
お客様の年間契約およびメンテナンス契約の継続率が最も高く、常に最新のFileMaker テクノロジーをお客様に提供し続ける功績が認められました。

△ Leader in New Customer Generation – PR:株式会社寿商会 
豊田信用金庫様およびネクスコ・メンテナンス東北様のお客様事例ビデオを制作するにあたって尽力し、ファイルメーカー社の広報活動における大きな功績が認められました。

△ Leader in New Customer Generation with New Technology – PR:有限会社BANZAI CREATIVE 
リオン株式会社に導入したiBeaconとiPadを活用した子供向け工場見学カスタム Appが、その先進性により大きな話題となり、ファイルメーカー社の広報活動に大きく貢献したことが認められました。

△ Rookie of the Year:株式会社未来Switch 
FBA加盟から2年以内のパートナーの中で最も活躍した企業に贈られます。同社は新規顧客開拓に大きな実績を残しただけでなく、書籍『FileMaker 関数・スクリプト ビギナーズガイド』の執筆を担当し、コンテンツ制作の面でも大きな貢献を果たしました。

△ Education Partner of the Year:株式会社スプラッシュ 
ファイルメーカー株式会社が発行する公式テキスト「FileMaker Master Book 初級/中級/上級」の執筆ほか、最大手のオンライン学習サービスサイト「Lynda.com 日本版」におけるFileMakerコースの講師を務めるなど、FileMakerの習得を目指す学習者向けコンテンツ制作に対する大きな貢献が認められました。

△ FileMaker Community Leader of the Year:社本修司氏 
ファイルメーカー社のグローバルプログラム「FileMaker コミュニティ」に日本から参加しているメンバーの中で、最もコミュニティに貢献したことが認められました。

△ FileMaker Community Development Leadership:薬速合同会社 
FileMakerを基に作成したアプリ「薬速」シリーズをiTunes App Storeで公開していること、ならびに、熊本地震の発生を受けて薬速2016を5月31日まで無償提供した支援活動を高く評価したものです。

△ fmgo.jp Special Recognition Award:株式会社 平プロモート 
iOSデバイスで動作するカスタム App サンプルを無料ダウンロードできるサイト fmgo.jp に公開されている70種を超えるサンプルの中でも、卓越した操作性とアイデアが多くの支持を集めていることを高く評価しました。

本年の受賞者は、FileMakerコミュニティとビジネスパートナーがあらゆる規模の組織がビジネスを変革するのを支援するために取り組んでいる偉大な成果の一例。

FileMaker




オールマイティ なUSB C ドック「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK C1」発売

フォーカルポイント株式会社は、TUNEWEARブランドのすべてがつながるオールマイティなUSB C ドック「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK C1」を、直営オンラインストアにて本日より期間限定の発売記念価格で販売開始した。


   ALMIGHTYDOCKC1.jpg

【TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK C1について】
TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK C1(チューンウェア オールマイティ ドック シー)は、MacBook 12インチや最新のMacBook Pro (Late 2016)などで、採用されたUSB Cコネクタを拡張することができるオールマイティなUSB ドック。

1. すべてがつながるオールマイティな拡張性
ALMIGHTY DOCK C1には、MacBookを拡張するために必要なほとんど全てのポートやスロットを搭載。iPhoneやUSB機器を接続するためのUSB Aコネクタを3ポート、外部モニターを接続するための4KまでをサポートするHDMIを1ポート、有線でのインターネット接続をするためのEthernetを1ポート、デジタルカメラの撮影データなどを読み込むためのSDカードスロット、micro SDカードスロットをそれぞれ1つ、そして電源供給するためのUSB Cポートを1つ搭載しており、あらゆるものに接続することが出来る。

2. アルミニウムを削り出して作られたユニボディ筐体
ALMIGHTY DOCK C1の筐体は、1つの塊から削り出して作られた高精度のアルミニウムユニボディ筐体が採用されている。アルミニウムは、その見た目だけでなく、鉄の約2.8倍、一般的なABS樹脂の約400倍の熱伝導率を誇り、優れた冷却性と美しい筐体の2つを兼ね備えた理想の素材。

3. 最先端の高性能チップを採用
ALMIGHTY DOCK C1には、Realtek社製などの高性能なチップを本体に採用。たくさんの周辺機器を同時に接続しても、安定して高速な通信を実現。

4. 軽量コンパクトなオールマイティデザイン
ALMIGHTY DOCK C1は、超小型でコンパクトなボディにすべてのオールマイティな機能が凝縮されている。74グラムと本体重量も非常に軽量なため、カバンやポーチに入れても邪魔にならずに持ち運ぶことができる。

5. ドングルの手軽さとブレークアウトボックスの利便性
ALMIGHTY DOCK C1なら、すべてをつなぐことができるので、ケーブルをあらかじめ接続した状態でブレークアウトボックスのようにして持ち運び、必要な時に接続すれば、変換アダプタのよう感覚で使用することも可能。

6. MacBookに合わせて選べるオールマイティカラー
ALMIGHTY DOCK C1は、すべてのMacBookユーザーのために作られた製品。MacBookの筐体カラーに合わせた4色の展開で、シームレスなカラーマッチングを楽しむことができるので、純正アクセサリのような感覚で使用できるのも魅力のひとつ。

[製品仕様]
インターフェイス:USB C(オス USB 3.0準拠)
ポート・スロット:USB A ✕ 3(メス)
        :USB C ✕ 1(メス)
        :HDMIポート ✕ 1(ver 1.4 / 4K対応)
        :Ethernetポート ✕ 1(10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-T)
        :SDカードスロット ✕ 1
        :micro SDカードスロット ✕ 1
   製品サイズ:約15(W)×106(H)×50(D)mm
      重量:約74g

[対応モデル]
・MacBook 12インチ
・MacBook Pro 13インチ (Late 2016)
・MacBook Pro 15インチ (Late 2016)

[対応OS]
・OS X El Capitan
・macOS Sierra

     通常定価:各8,980円(税込み)
 発売記念特別価格:各7,980円(税込み)11月30日 23:59まで
   発売時期/型番:TUN-OT-000027 シルバー 11月25日出荷開始
          TUN-OT-000028 スペースグレイ 11月25日出荷開始
          TUN-OT-000029 ゴールド 11月25日出荷開始
          TUN-OT-000030 ローズゴールド 12月中旬出荷開始

TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK C1 ブランド直営ページ




専属モデルによるウェブサイトの表紙デザイン考

今年の3月からスタートした新しいウェブサイトは私にとってさまざまな事象の研究材料であり新しい事へのステップになるだろうと考えたうえの公開だった。だからあえて大々的に告知もせずここまできたが、ありがたいことにページビュー的には当ブログのそれを越える勢いだ。


2016年という一年で個人的に印象深いことのひとつは新しくウェブサイトを公開したことだ。Adobe Muse CCを使って構築しているが、ここに来てやっとまずまず一通りのことがわかってきたといえる。
現行のブログはニュースを別にすれば基本は一日置きごとに何らかのアーティクルをアップし、別途土曜日には「ラテ飼育格闘日記」の掲載を目指してきた。

対して新しいウェブサイト「MacTechnology Lab.」は特に大きな枷を自分に課してはいない。掲載するネタがなければもしかすると1か月もの間なんの更新もないかも知れない。またネタもサイトのタイトルはともかくとしてアップルやコンピュータネタに限らずWindowsのネタでもなんでも自分が面白いと思ったことをご紹介してみようと考えている。
ただひとつ「MacTechnology Lab.」で考え続けてきたことはトップページのデザインだった。Adobe Muse CCの自由度を満喫しつつ思うがままのデザインをと思ったもののAdobe Muse CCの機能のあれこれを自分のものにするのに時間がかかった。

最初からご覧いただいている方ならその経過はご存じと思うが、タイトルからしてマッチングしない、あるいは違和感のあるトップ画面だというご指摘もいただいた(笑)。
実は良し悪しはともかくこの10月からはじめた女性月刊誌の表紙をイメージしたデザインがそもそもやってみたかったことなのだ。大げさだがやっと半年をオーバーしてそれなりに納得するものができたと思っているし、左サイドバーなどに採用したデザインフォントもやっとこれで意味をなしてきたと考えている。

ところで、アイキャッチングとして一番効果的なアイテムはといえば、それは人の顔だと信じている。経験がおありだろうが例え写真であってもテーブルの上に大きめの人の顔が載っている雑誌があれば、その視線を意識してしまうときがあるほどだ。人の顔に我々は本能的に敏感であり、他者の表情から敵意や好感といった情報を素早く見いだすことが大げさに言えば生存にかかわってきたからに違いない。

ただし男の端くれとして私は男性の顔にはほとんど興味はない(笑)。反面自分が美しいと思う女性の顔はずっと見ていても飽きないものだ。そこでアイキャッチングとデザイン性を鑑み、女性の顔をメインにしたデザインをと考えたとき真っ先に思い浮かんだのが女性誌の表紙だった。
しかしそうしたデザインを続けていく第一のポイントは申し上げるまでもなく女性モデルの存在だ。市販の女性誌をみれば、時世に合った話題性のある女優やタレントをモデルにしている場合が多いし、雑誌によっては常に同じモデルを起用しているケースもある。

本来なら、たかが私設のウェブサイトに著作権をクリアした人の顔を載せ続けることは予算もかかる大変なことに違いない。しかし嬉しいことにすでに私にはモデルを "誰" にするかの腹は決まっていた。
それは昨年秋からとある仕事に関係し撮影小物のつもりで調べ始めたマネキンが発端となったが、結果偶然手に入れたヘッドマネキンをベースにボディと両腕を自分で造形することになった結果、一体の実寸大フィギュアともいうべき “女性” が仕事場に存在している。

自画自賛だが、これに適宜Wigを着けると生き生きしてくるから面白いし、その表情はお馴染みの女優や美形といわれているタレントたちに引けを取らない美しさと気品さえ感じさせる大のお気に入りとなった。まあ、好みというバイアスもあるが...。

cover_00.jpg

※バックドロップを設営し照明をセッティングして撮影開始。ただし当該写真は照明の位置など意図的にフレーム内に入るよう演出している


cover_05.jpg

※モデルにWigと衣裳を着け、ポーズを考えて表紙用の撮影をしているところ


そこでモデルは決まったが、表情も変わらない実寸大フィギュア...マネキンを月刊誌のように月一で表紙のモデルとして採用し、バリエーションを考えながら工夫してみるのも面白いと思い立った。笑顔もなければ、首ひとつ回すことができない "ELIZA" と名付けた専属モデルをどれだけ毎号違ったイメージでお見せできるか、工夫してみることにした。

無論こうした一連の作業が自身にとって苦痛になっては続かない。しかし手前味噌だが、仕事部屋に大きめのバックドロップを設置して簡易スタジオとし、照明を適宜いくつかセッティングの上で ELIZA をセットする。勿論Wigだけでなく衣裳もそれぞれ季節などに応じ変化に富んだものが欲しいところだが予算がかけられないので時に女房のカーディガンを借りたりと苦労している。後は撮影のアングルと照明のあり方などで結構面白い絵が作れるように思う。

なによりも無精な私が、バックドロップの設営から専属モデルのセッティングおよび撮影に楽しみを見いだしていることが我ながら面白いと思っている。無論最大の利点はモデル料が必要ないことだ(笑)。
お気に入りの美しい顔を表紙として作り込むのも楽しいし、その過程でAdobe Muse CCは勿論さまざまなソフトウェアの機能に助けられながらオペレーションするのも実に愉快だ。そしてデジタルカメラによる撮影技法もいまさらながら試行錯誤をしながらも復習中だ。

cover_01.jpg

cover_02.jpg

cover_03.jpg

※来年4月号までの表紙案を作ってみた


一応試作として向こう半年ほどまでの表紙案を考えてみたが、これらは決定ではなくまだまだ変えていくつもりだ。そして一ヶ月間、ビジュアルは変えないものの記事(テキスト)等はその都度変化させていくことができるのもウェブならではの利点である。

このウェブサイト、今のところどこに向かうのかも正直自分でも分からないが、当ブログと違ってゆるい感じで続けて行けたら良いと考えているのだが…。







Apple Designの20年を振り返る “Designed by Apple in California” 発売

Appleは11月15日、Apple Designの過去20年の記録を450枚の製品写真で表現した、新しいハードカバー写真集の発行を発表した。
“Designed by Apple in California”と題するこの写真集は、1998年のiMacから2015年のApple Pencilまでの製品を網羅するとともに、Appleのデザインチームが20年以上もの間、革新を続ける中で使用してきた材料や技術についても記録している。


   designed-by-apple-in-california-1.jpg

この写真集はスティーブ・ジョブズの思い出に捧げるもので、“Designed by Apple in California”は2つのサイズがあり、特別な製造工程で作られた金箔つや消し銀縁を施して専用染色された紙に、8色分解と低ゴーストインキを使って印刷されている。亜麻糸で製本されたハードカバーのこの本の開発には8年という年月がかけられたが発行元はApple。

【価格と販売について】
“Designed by Apple in California”は明日、11月16日(水曜日)より発売。小(10.20" x 12.75")が2万800円、大(13" x 16.25”)が3万800円で、日本、オーストラリア、フランス、ドイツ、香港、韓国、台湾、英国および米国のApple.com、そして一部のApple Storeを通じての限定販売となる。

Apple Press Info



[小説]未来を垣間見たカリスマ 〜 スティーブ・ジョブズ 第16話 明と暗

還暦も遠の昔に過ぎた男、加賀谷友彦は久しぶりに出向いた Apple銀座 のエントランスで1976年にタイムスリップし、スティーブ・ジョブズの若かりし頃に出会う。厄介なのは加賀谷が持っていたiPhone 6s Plusをスティーブが見てしまったことだ。この事実が過去と未来に悪影響を及ぼすのだろうか。そんな危惧をよそに初対面の加賀谷をスティーブは自宅のガレージに引き入れた...。そして一緒に働くことになる。
ー 優れたビジョナリーといわれたスティーブ・ジョブズ。その若かりし時代の秘密に迫る!ー
※本編はフィクションです※

■第16話 明と暗
スティーブ・ウォズニアク渾身の作品 Disk II は大評判となりApple II 本体の売上げに大きく貢献する。これまで類を見ない少ない部品点数で構成されたフロッピーディスクドライブはウォズらしい作品だった。自身も優秀な技術者でホームブリュー・コンピュータ・クラブの名司会者でもあったリー・フェルゼンシュタインも (こいつらとやり合うのは避けた方がよさそうだ) と驚嘆したという。

1978年は社員数が60人程までに増え、Apple II の受注は順調だったからあれほど苦労したキャッシュフローの問題も過去のことになった。
ただし企業として現状に甘んじているだけでは未来がないことも明らかだった。
マイク・マークラはこれまでApple II に寄せられた意見や改良すべき点をスコッティと一緒にまとめていた。

「Apple II の改良すべき点といっても急務はどれほどあるの?」
私はマイクに聞いてみた。
「ユーザーが希望している最も多い要望はテキストに関する制約だろうな」
「大文字だけしか表示できないことや一列あたり40文字という制約だね」
私の言葉にマークラは頷いた。
「大文字だけでは表現力が弱いとあのテッド・ネルソンにも皮肉られたしな」
マイクは少々疲れ気味なのか、右手の指で両目を軽く押しながら続けた。
「これまでのようにホビースト相手だったらともかく、ビジネス向けのソフトウェア類を充実させるとなれば小文字表記と80カラム仕様は不可欠な機能になるだろうね」

「スティーブはどんな考えなのかな」
私の質問にマークラは眉間に皺を寄せて声を潜めた。
「スティーブはApple II の改良版といった間に合わせでは満足できないというんだ」
「まったく新しい機種を開発したいというのかい?」
マークラは厄介なことだと顔に表しながら無言で頷いた。

後日スティーブと2人だけになったとき、その問題を素直にぶつけてみた。
スティーブの話しは良し悪しはともあれ明確だった。
「ひとつの理由はいつまでもApple II に寄りかかっていては駄目になるということだよ」
「先日の会議でとりあえずApple II のビジネスバージョンとApple II Plusという改良版を開発するということになったらしいけど...」
私の話に被せるようにスティーブは、
「あくまで時間稼ぎ、間に合わせだよ」
と突っぱねるように言い切った。

「それともうひとつ大きな理由があるんだ」
スティーブは両掌の指先を合わせながら私を睨んだ。
「ウォズにいつまでも頼よっていてはこれまたダメだと思うんだ」
私自身は未来から来た男だし2016年までのAppleの運命を知っているから驚かないが、社内でこんな意見を吐けば大混乱になるに違いなかった。事実社内においてもAppleがこれだけ成功したのはすべてApple II を開発したウォズがいればこそだという評価が多かったし、特に技術陣とってウォズは神だったからだ。それがまたジョブズには不満だった。

「なるべく個人的な確執を表に出してはならないと思うけど、トモ...君には正直に話すよ。ウォズは確かに天才だがすでに1人の天才がイノベーションを生み出す時代ではなくなっているし正直ウォズの閃きでまったく新しい製品を作り出すことは無理なんだ」
私は思わず頷いた。
「俺たちが会社を作ろうとしたのはすでにApple 1やApple II のプロトタイプがあったからんだ。その可能性にかけただけなんだが今は状況がまったく違う。いつまでもApple II が売れると寄りかかっていては会社が危ないんだよ」
それに、と繰り返したスティーブは饒舌になっていた。
「Appleにはウォズ以外にも優秀な技術者がいることを証明しなければならないんだよ」
力説するスティーブの目を直視しながら私はいった。
「スティーブ、怒らないで聞いてくれるかな」
怪訝な顔をこちらに向けなががらもスティーブは頷いたので私は話しを続けた。
「君は異論があるかも知れないがApple II は設計から開発まですべてウォズの仕事だといわれているからウォズのマシンだ。だから次のマシンは君自身の考えるコンセプトで設計した新しいマシンを作りたいのかな」
スティーブは意外にも怒るどころか体を起こしながら、表情を柔らげた。
「実はそうなんだよ、トモ!」
「ただし俺でもストレートにそうそう話しを切り出せる相手ばかりではないからな...。さすがにトモだ」
変なところで誉められたが、スティーブはウォズに依存せず、自分が考えうる最良のコンピュータ作りを考えていたのだった。
ただしまったく新しい製品開発を短期間で望むのはさすがに当時の状況では無理な話でもあったからApple II のビジネスバージョンであり、かつApple II のソフトウェアとも互換性を持つといった折衷案でApple III 製品開発計画がスタートすることになった。

それでもビジネスの苦労はスティーブ・ジョブズにとって発憤材料になるものだったが、自業自得だとはいえスティーブを打ちのめす出来事が生じた。
1978年5月17日、オレゴン州の林檎農園に引っ込んでいたクリスアン・ブレナンが女の子を産んだのだ。スティーブが自分の子供ではないと必死に抵抗した子だ。
いかに混乱していたとはいえスティーブの言動は常軌を逸していた。自分の子供ではないと拒みつつ、わざわざ子供の顔を見に行き女の子に “Lisa” という名前をつけたりする。自発的に養育費を払ったかと思えばすぐに止めてしまう。

クリスアンが示談の話しを持ち込んできたとき、マイク・マークラが口を出したのが気に障ったのかスティーブは示談自体を蹴った。
マークラは、
「トモ、忠告しておくよ。この件には君とて立ち入らないことだ」
深いため息とともにマークラは自分の席に戻っていった。

私もこちらからあえて子供の話やクリスアンの話題は出さないように注意していたが、あるときスティーブは暗い顔をして一人ごとのように呟いたことがある。
「俺の人生の中でこれほど思うようにならず無力な出来事はないよ」

しかし私とてこの件に関してはスティーブの言動にひとつでも同情や共感を覚えたことはなかった。当時はDNA鑑定がなかった時代だが、父子鑑定テストを承諾し、その結果スティーブがリサの父親である可能性は94.97%と出た。それでもスティーブは違うといいはり、定期的な養育費の支払いを拒んだだけでなく (父親である可能性なら、アメリカ人男性の28%にある) と根拠もない虚言を繰り返していた。
 
ある意味、彼の人生はすべて自分主導で歩んできたともいえる。大学も自ら選んだし自身の意志で中退もした。ウォズを誘って起業し、マークラやレジスといったその道のプロも懐に引きいれた。いろいろあったがそれらは皆スティーブ自身の意志のなせる業だった。しかし生まれた子供の存在は動かざる事実だったが、彼にとって子供を認知することは自分の存在を否定することに等しかったのかも知れない。

この頃、スティーブを多少でもコントロールできたのはロッド・ホルトと私だけだったように思う。特にホルトは仕事の面でもプライベートな面も時に父親、時に兄のようにスティーブの相談相手にのなっていたし、私はといえば愚痴のはけ口だった。ただし口には出さないもののスティーブにとって私はどこか怖い存在でもあったのかも知れない。何しろ自分の将来、未来がすべて分かっているただ1人の人間だったからだ...。

スティーブはクリスアンが出産したと聞いたとき、私に対して普段は決していわないことをボソッと口にした。
「トモ、俺の未来はどうなる? 俺は駄目になってしまうのか?」
私などには思いもよらない感情が彼の中に渦巻いていたのだろうが、彼は無性に...自分でも正体が分からないものに恐怖を感じていたようだ。
あまりに打ちのめされている彼の肩に手を置き私はいった。
「スティーブ、余計な事はいわないよ。ただただ正しいことを心がければ君はいつまでも素敵なスティーブだよ」

スティーブ・ジョブズはプライベートの混乱を覆い隠すようにApple III の開発に口を出すようになるが、ケースを自分でデザインすると主張したのはともかく、組み込むべきものが入らないサイズを要求しただけでなくここでも冷却ファンは罪悪だとしてその利用を認めなかった。
その他、日々主張が変わることでApple III のプロダクトは混乱を極めになる。しかしそれはしばらく後になっての話だ。

(続く)

【主な参考資料】
・「パソコン革命の英雄たち~ハッカーズ25年の功績」マグロウヒル社
・「スティーブ・ジョブズの王国」プレジデント社
・「スティーブ・ジョブズ偶像復活」東洋経済新報社
・「林檎百科~マッキントッシュクロニクル」翔泳社刊
・「スティーブ・ジョブズ 青春の光と影」東京電機大学出版局刊


ラテ飼育格闘日記(519)

まったくもって、ラテは変わったワンコなのかもしれない。先日も近所でいつもお世話になっている動物病院の先生にお会いし、しばし途中まで歩きながらの雑談をしたが、普通ワンコは子供は苦手なはずだという。動きが早く予測不可の行動をしたり声も高いからワンコとしては平静でいられないのかも知れない。


そうした意味においてはラテは不思議なワンコだ。道行く人たちの中でワンコ好きが撫でてくれたりしようとしても初対面の大人ならまず絶対といってよいほど吠える。しかし子供なら初めて会った子でもラテはフレンドリーだし、フレンドリー以上の積極的姿勢を見せることもある。

Latte519_01.jpg

※気温が低くなったから、ラテは歩くこと歩くこと...


なにしろ笑顔の押し売りをするのだから…(笑)。子供たちが数人いれば、声をかけるつもりなのだろう「ワンワンワン」と吠える。オトーサンたちから見れば明らかに「遊ぼうよ」という誘いの挨拶なのだが、ワンコに吠えられれば普通は逃げる(笑)。だからこの作戦の多くは失敗するが、それならばとラテは前を歩く女子を追い越して振り返り、まるでナンパでもするかのように笑顔を向けるときもある。

もし相手がワンコ好きならイチコロだ(爆)。しかしこれまたワンコを知らない、あるいは苦手の子供たちなら知らないワンコにいきなり笑顔を向けられてもおいそれと気を許しはしないだろう。だからこれまた多くは失敗し、ラテは気落ちした表情で歩くことになる。
ともあれ、ギスギスした世相ではあるが、ありがたいことにラテと歩いているからこそ子供たちから声をかけてくれるときもあるし,ワンコ好きの子供たちと知り合える機会もできる。

Latte519_06.jpg

※食事中のオカーサンの脇から立ち上がって覗き込み、おねだりする。しかしデカイ(笑)


先日、いつもの砂場の公園に入ったがお馴染みのファミリーの姿は見えなかった。ラテが落胆していたところ、これまた知り合いの女子が駆けつけてくれてひとときラテと遊んでくれた。
その子が「向こうの砂場にいる親子がラテちゃんに会いたがってるよ」という。
もしかしたら知っている方かと思い、言われるままにラテのリードを引いてその場に行ってみた。

そこにいらした母子は残念ながらこれまでラテと触れ合った方ではなかったが、母親が「ラテちゃんがきたよ」と未就学児童の女子に話してところをみると、公園で我々が動き回っていることをご存じだったか、あるいはママ友からお聞きになったのかも知れない。
母親はその場にしゃがみ込んでくれたが、ラテはやはり乾いた吠え声をあげる。ただしワンコの習性をよくご存じなのか母親はラテが吠えても動ぜずに手を差し伸べてくれた。

Latte519_02.jpg

※初対面の母親は吠えるラテに動ぜず、手を差し伸べてくれた。子供も怖がっていない ^^


ラテも別に攻撃しようという吠え方ではなく警戒なのだろう、近づき手の臭いをかいで「やはり初めての人だ」と判断したのかまたまた吠え始める。興味深かったのは女の子の行動だった。母親を信頼しているのだろう、母親が動じないからか女の子もラテを怖がってはいないのだ。ただ初めてなのでどのように触ったらよいかがわからず迷っている様子だったが「ワンちゃんに触るから手を綺麗にしてくるね」という。
どうやら砂遊びをしていたからその手でラテを触ってはいけないと思ったらしい。僭越ながらご両親の躾というか愛情が伺えてオトーサンも嬉しくなったがラテの吠えは止まなかった。ただし女の子はラテを撫でて満足したようなので「五月蠅くてすみません」とお詫びをしながら「またね〜」とその場を離れることにした。

その翌日、仕事が休みだったオカーサンも一緒にまたまた同じ公園に向かったが、ラテの排泄を済ますのが先だと公園の外側を歩いた。幸い早めにミッションを済ませたので公園の石垣に沿って歩き出した途端にラテの動きが変わった。耳が立ち、オトーサンにアイコンタクトをしたその顔は笑顔であり「オトーサン!あのママが公園にいるみたいだよ」とでも言っているようだった。

Latte519_03.jpg

※振り返ったラテの表情はなにかを察してすでにご機嫌だ


ただしオトーサンの耳には声は聞こえず、視力が弱いからかそのお姿はまだ見えなかったが、ラテの聴覚や嗅覚では判断できたのかも知れない。

しかしラテは変な…本当に変なワンコである。公園に入るまで待ちきれなかったのか、いきなり石垣のフェンスに両前足を乗せて公園内を見渡し猛烈に吠え始めた。お馴染みとなった親子の姿をやっとオトーサンも認めることができたが、ありがたいことに…というか申し訳ないことに母親が石垣を越えてラテのところまでわざわざ来てくれたのである。

Latte519_04.jpg

※申し訳ありません!ラテは石垣の外からお馴染みとなった母親を呼んだ(笑)


まるで…というか、まさしく母親を呼びつけたようでオトーサンは大変恐縮したが、数日ぶりに会うラテはもう大変な喜びようだ。ファミリーはこれから用事があるとかで出かけるつもりだったが、その前にラテに会えるといいなと思って公園に来てくれたとのこと。

Latte519_05.jpg

※ラテ、至福のひととき


まったくもって、こんなに幸せなワンコは珍しいに違いない。
その後、人が少なくなっていた砂場でラテはオトーサンおよびオカーサンと軽い駆けっこをしてから帰路についたのだった。



インスタグラム ストーリーズにメンション、ブーメランを含む新しい機能を追加

インスタグラムは11月10日(米国時間)、「インスタグラム ストーリーズに、メンション、ブーメラン、外部リンクの挿入という3つの新しい機能を追加したと発表。今年8月にインスタグラム ストーリーズをローンチして以来、最も大きなアップデートとなる。


   IG_Mention.png

新たに追加された3つの機能は以下のとおり。

メンション:
投稿画面でテキストツールを使用し、@(アットマーク)からはじまるアカウント名を入力することで、フィード投稿に対するキャプションやコメントと同じように、特定の利用者をタグ付けできるようになる。閲覧時にタグをタップすると利用者のプロフィールがプレビューとして小さく表示されるほか、メンションされた利用者にはダイレクト機能で通知が表示されるため、そのまま非公開でやり取りを続けることも簡単。

ブーメラン:
写真をつなげてミニ動画を作成するインスタグラムの単独アプリ「ブーメラン」を、インスタグラム ストーリーズ専用のカメラから直接撮影し、投稿できるようになる。撮影画面でブーメランモードを選んでボタンをタップだけで、アプリを切り替えることなく動画を撮影することができる。

外部リンク(※テスト運用・認証アカウントのみ):
投稿画面から外部リンクを挿入できるようになる。閲覧しているストーリーズ投稿にリンクがある場合、画面中央下に「もっと見る」オプションが表示され、タップするとインスタグラムのアプリを離れずに詳しい情報を得ることができる。まずは著名人やメディアなどの認証アカウントのみを対象にテスト運用を開始。

現在、毎日1億人以上の利用者がインスタグラム ストーリーズを利用しているが、インスタグラムは今回追加する新しい機能によって、より楽しく、クリエイティブかつ実用的なインスタグラム ストーリーズの楽しみ方がコミュニティから生まれることを期待している。

インスタグラム 日本語版公式アカウント(日本語)




初めてのPayによる自動改札利用顛末記 (トラブル例あり)

先般Apple Watch 2を使い、Suicaカードを使った買い物をApple Payで経験したが、昨日(11月8日)初めてApple Watch 2で自動改札を行き来し地元駅と新宿駅間を往復した。買い物のときにも記したが便利なのは勿論、このスムーズさは快感である。それに左手に着けたApple Watch 2も思っていたよりずっと容易にリーダーにかざすことが出来た。


すでに多くの方々が iPhone 7やApple Watch 2で自動改札を利用しているのだから心配はないはずだ。しかし、やはり最初は「もしエラーになったら」という気持ちもあって少々気後れしたが、人の流れに乗り遅れたり、あるいは続く人たちを待たせたりといったこともなく実にスムーズな利用が出来た。

MySuica_02.jpg

※左腕に着けたApple Watch 2だが、進行方向右にある自動改札機のICリーダー部分に無理なく近づけることが出来た


無論念のために記しておくがSuicaカードはエキスプレスカード設定になっているしチャージ残高は2,723円あるから今回の移動では問題ないはずだ。そうした前提であればApple Watch 2の電源が入っていればネット接続していなくてもスリーブ状態でもそのままアプリなどを立ち上げる必要もなく自動改札を通ることが出来る。自動改札機のリーダー部分にApple Watch 2の液晶側を向けて近づければ反応してくれる。



※京王線の自動改札をApple Watch 2で通過


というわけで京王線に入るのは何の問題もなかったが出る際に間違いをやらかした...。
それは京王線エリアを完全に出るべきだったのにうっかりしてJRの乗換用自動改札を通ってしまったのだ。少し歩き出してから気がつき元の場所に戻ったが念のため?再度自動改札を入ろうとしたものの当然のことながらエラー!

仕方がないのでそこにあった案内カウンターに行き、Apple Watchを見せて事情を説明した。Suicaのカードならこうした際に端末機で処理してすぐ無効にしてくれるはずだが、Apple Watchだと同じようにはいかないかな...と些か心配していたが「分かりました時計を貸してください」と言われ、Apple Watch 2を腕から外して渡した。そして一分も経たないうちに「はい,無効にしましたのでこちらから出てください」とあっさりと解決。

ApplePayであろうが、別のシステムであろうがこうした間違いはつきものだから(オイオイ)その対処は考慮されていて当然だろうが、とかく世の中はままならないというのが相場。自分のドジが原因だとはいえ時間がかかるかと思っていたのが素早く処理してくれたので、これからも安心して間違えることが出来る(笑)。

MySuica_03.jpg

※移動した駅名や料金もリスト表示してくれる


新宿からの帰りは無論トラブルはなく無事に戻ることが出来たが、電車に乗り移動中はApple Watchの WALLETからの通知として “My Suica - 移動中” と表示された。また iPhoneでMySuicaの利用明細を確認するとSuicaからの引き落としはきちんと "どこからどこへ" の記載と料金が明記されていた。そして肝心のトラブルの部分は当然とはいえ "新宿→新宿" で金額欄は "ー" となっていた。


クラフトビール業界を牽引するヤッホーブルーイングのiPadとFileMakerビジネス導入事例発表

ファイルメーカー株式会社(東京都港区六本木)は11月9日、iPadとFileMakerのビジネス導入事例を発表した。クラフトビールの製造および販売を行う株式会社ヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)は、全国の飲食店に出荷するビール樽の返却履歴を管理するカスタム AppをFileMakerプラットフォームで構築し、iPadで運用している。


   filemaker20161109.png

導入以来、樽の紛失による経費の大幅削減、記録漏れなどヒューマンエラーの低減、タイムリーな生産計画への貢献など、多くの導入効果を上げているという。

この事例についての詳細



SONYの新製品〜香りのウォークマン「AROMASTIC」とは?

私たちは日々、美しいものを見たいと願い、4Kや5Kディスプレイを求め、解像度の高いデジカメを追っている。また良い音で音楽を聴きたいとヘッドフォンやスピーカーに拘る。しかし嗅覚はそれらと比べるとかなり蔑ろにしてはいないだろうか。これまた良い香りでリラックスあるいはリフレッシュできるのであればもっと興味を持つべきだ。


というわけで嗅覚をもっと見直そうとSONYの新製品「AROMASTIC」をいち早く手に入れた。
「AROMASTIC」はソニーの新規事業創出プログラム(Seed Acceleration Program)から生まれたプロダクトで、2015年11月20日から2016年1月20日までの2ヶ月間、ソニーの運営するウェブサイト「First Flight」において、クラウドファンディングを実施し今年10月5日から一般販売された新製品だ。

aromastic_01.jpg

※SONY AROMASTICとAROMASTIC CARTRIDGEのパッケージ


「AROMASTIC」の形状は筒型で直径2.5cm × 長さ8.6cm、重さ33gと掌に乗る小ささで、どこか超小型のモバイルバッテリーを思わせる形状だ。最大の特徴は手元で5つの香りを切り替え、好きな場所で、自分だけに香ってくれるデバイスだということ。
香りというとアロマポットやアロマランプで使うエッセンシャルオイルなどを思い出すが、そうした場合は部屋全体に香りが広がるのが普通だ。
しかし「AROMASTIC」はあくまで手に持って自分だけが嗅ぐための装置なのである。

aromastic_00.jpg

※「AROMASTIC」は超小型


SONY製であることや、まるで音楽を選びイヤフォンで一人楽しむように、自分一人だけを心地よい香りで満たしてくれるから...パーソナルアロマディフューザーというわけだ。これを私が購入したアシスト・オンでは「いわば、香りのウォークマン」だと称している。まあ、些か大げさだが(笑)。

私が今回求めたものは本体と専用カートリッジ2種、そして保護ケースだが,専用カートリッジにも三種類があるもののBASICとBUSINESSと名付けられたものを買った。

aromastic_03.jpg

※本体に装着するAROMASTIC CARTRIDGE(BASIC)。後ろはAROMASTIC本体


このAROMASTIC CARTRIDGE for Basicには英国ニールズヤード社の人気の5つの香りだというウーマンズバランス、エキゾチカ、フォーカス、バイタリティ そして ナイトタイムという5種類の香りが含まれている。そして「AROMASTIC」本体のカラーダイアルで任意の香りを選びボタンを押すと当該の香りがシューといった小さな音と共に吹き出るという仕組みだ。

aromastic_06.jpg

※カラーダイアルで任意の香りを選びボタンを押すだけ


操作はすべて片手でできる。なお香りは周囲に広がることはないし、残留することもないようだ。したがって場所を選ばすに使えるというが、まさか通勤電車内とか劇場内といった場所ではマナー違反だろうが…。

本体にはリチウムイオン・バッテリーが内蔵されており、micro USBで充電して使う。なお充電ポートは底にある。例えば1日10秒10回の使用頻度を想定した場合、充電は約1ヶ月に1回で済むというし香りのカートリッジは2週間から4週間持つらしい。また小型だから常にポケットやバッグに携帯できるしメンテナンスも必要ないのがよろしい。

aromastic_10.jpg

※本体底のカバーを外すと充電に必要なmicroUSBポートがある


それから使わないとき、持ち運ぶ際にはオフポジションマークをボタンマークに合わせた状態にしておく。こうするとカートリッジの香りを長持ちさせることができるとともに、ボタンがロックされ、押されても香りが出ることを防いでくれる。

本体カラーはホワイトとブラックの2種だが、私はホワイトを選んだ。また専用のシリコンジャケットなるものも同時購入してみたが、これは申し上げるまでもなく本体を保護すると共に滑り止めにもなるという代物だ。これをつけていればバッグやポケットの中で傷だらけになることを防げる。

aromastic_08.jpg

※AROMASTIC本体と専用シリコンジャケット


そうそう、microUSBケーブルは付属していないので念のため...。なおパッケージはガジェット類ではないためか、デザインともにシンプルで簡素な感じを受けた。
これから年末にかけて楽しみが増えるとともにストレスも大きくなる季節かも知れない。香りを選んでより健康でポジティブな毎日を過ごしたいものだ。

AROMASTIC



[小説]未来を垣間見たカリスマ 〜 スティーブ・ジョブズ 第15話 DOS3.0誕生

加賀谷友彦は1976年12月6日に出向いたApple銀座の店頭でiPhoneのホームボタンを押した瞬間目眩が...。思わず座り込み気がついたとき彼はタイムスリップしカルフォルニア、ロス・アルトスのスティーブ・ジョブズ家のガレージ前にいた。そしてスティーブ・ジョブズらと一緒に働くことになった。
※本編はフィクションです※

■第15話 DOS3.0誕生 
スティーブ・ウォズニアクは確かにフロッピーディスク・コントローラを極限まで簡素化し、同時にフロッピーディスクからファイルの読み書きが出来るプログラムを書いた。しかしそれはハードウェアに最も近い物理層以下の知識を駆使してなんとか実現しただけで一般ユーザーが使えるものではなかった。
そしてディック・ヒューストンという人物がコントロール・カードのためにROMコードを書いた。しかし彼らにもできることはそこまでだった...。

もともとウォズはフロッピー・ディスク装置に詳しいわけでもなかったし経験もなかった。だから経営陣に今度はDOSを書いてくれといわれてもいたがこればかりは自信がなかった。
ただし成功の女神はAppleを放ってはおかなかった。

dos3_01.jpg

※当研究所所有 DOS3.3 System Master 5インチ・フロッピーディスク


Appleは1978年1月28日にそれまでより15倍ほども広い 10260 Bandley Drives, Coupertino に移転した。勿論事務所内の設計はスティーブ・ジョブズが取り仕切った。

「おい、クリス。おまえは器用だし絵や図面を書くのが巧いのを見込んで頼みがある」
スティーブ・ジョブズはすれ違ったクリス・エスピノサの肩に手を置いて大きな声をだした。
何ごとかとクリスはスティーブに向き合ったが、スティーブ曰く新しい事務所のオフィス...レイアウトプランを分かりやすく描いてくれという依頼だった。
「おやすい御用ですよ。なにか下書きみたいなものがあるんですか」
クリスの問いに、
「そんなものはない。俺の頭の中にあるイメージを話すからそれを図面にしろ!」

そのクリスが描いたオフィスプランは明解だった。
少々横長の広いスペース中央はトイレとし、左上はテニスコートで右上が製造部門、左下はエンジニアリングを含むソフトウェア技術部門、そして右下はオフィスと4分割されていた。そして誰がどの場所にいるのかも書かれている。
勿論このプランは引越当初の予定で描かれたものだが、テニスコートはすぐに商品の在庫置き場に浸食されていった。
ともかくこのレイアウト案による基本的な割り振りはスティープのお気に入りだったようでAppleのオフィスプランの伝統となったばかりか、後のPIXAR社のレイアウトにも取り入れられた。

余談ながらこのバンドレー・ドライブのオフィスのレイアウトを思い出すと当時のスタッフたちの顔がひとりひとり浮かんでくるし、それぞれの仕事の重要性というか期待度というものがわかるような気がする。
例えばソフトウェア技術部門の小間割りだが、スティーブ・ウォズニアクのオフィスの隣には常に相棒とも言える活躍をしていたランディ・ウィギントのオフィスがあった。また技術部門には副社長ロッド・ホルトのオフィスがあった。ただし彼はウェルデル・サンダーと同室だったが、ひとりで一番広いスペースを使っていたのはビル・フェルビルナンデスだった。無論彼の仕事は各種計測機械類を必要としていたから単に机と椅子があるスペースではなかったが…。

またソフトウェア技術部門の大部屋には1977年11月、ロッド・ホルトが採用し、データセンターの6502 BASICソースが消滅した際に力になったクリフ・ヒューストンとディック・ヒューストンの兄弟がいた。

また一般オフィス側に目を転じれば、スティーブ・ジョブズとマイク・マークラはそれぞれ広めの個室だったが、ジョブズのオフィスの片隅には私の机が用意されていた。
マイク・スコットはゲーリー・マーチンと相部屋だったものの、一日の多くはスティーブ・ジョブズの部屋の隣にある会議室で様々なスタッフたちと打ち合わせをしていたし社内を歩き回るのを好んでいたからオフィスにはほとんどいなかった。
そしてオフィススペースの中央には受付と秘書を兼ねたあのシェリー・リビングストンら3人が詰めていた。
その他、ランチ・ルームやゼロックスコピー機が設置された部屋などもオフィス側にあった。

ともあれ何が幸いするか分からないのが世の中だ。バンドレー・ドライブの新しい事務所の通り反対側にボブ・シェパードソンの会社 (シェパードソン・マイクロシステムズ社)があった。したがって引越直後から双方向の行き来ができていた。
ある日、ウォズが鼻の穴を膨らませ、興奮気味にジョブズのオフィスのドアを叩いた。丁度私はジョブズに呼ばれて話しをしていたが、ウォズの勢いに押され、
「私は外した方がいいかな」
と聞いた。
ウォズは両手を体ごと揺らし、
「いや、トモ...君も一緒に聞い俺てくれ」
といいながら空いている椅子にどかりと座り込んだ。

「スティーブ、いま僕はボブ…ほら向こうにあるボブ・シェパードソンの会社にフロッピーディスク装置を見せにいったんだよ。先週彼の会社の前でばったり会い、フロッピーディスク装置を見たいといわれたんだ」
ウォズは興奮すると余計に早口になる。大分慣れたとはいえ、彼の話しを瞬時に理解する英語力が私には不足していることをあらためて思い知らされた。

「そこで、フロッピーディスクのファイル管理の話しになったんだけどボブの会社にいるポール・ロートンがDOSを書きたい...是非やらせてくれといってるんだよスティーブ。交渉は君の役目だ。すぐにでも相談してくれないか」
ジョブズもDOSの重要性を理解していたから早速腰を上げ、早くも2週間後には契約を締結した。またApple側の技術者としてはフロッピードライブ開発で苦労してきたランディ・ウィギントンが手伝うことになった。

「やはり餅屋は餅屋だよ、トモ。経験というパワーが大きいとはいえボブのところにはナショナル・セミコンダクターのIMP-16があったよ。ポールはそれを使っての開発なんだ。ウォズはいまだにアセンブラーさえ通さない手作業だからな」
スティーブは遠くを見るように両手の指先を合わしてソファーに横になった。

「スティーブ、それでもウォズは遊んでいるわけではないよ。ポールが打ち出した紙テープをApple II に読み込ませるため、紙テープリーダーのインターフェース作りに没頭してるよ」
私が報告するとスティーブは片手を上げてつぶやいた。
「わかってるよ。ウォズはやはり天才だし我が社の誇りだな」
こうしてApple II 用の最初のDOSはバージョン 2.8で完成形となったが、2.8では収まりが悪いとDOS3.0として発表された。

【断章】
コンピュータのデータ記憶媒体にカセットテープを使っていたユーザーにとって143KBという現在の感覚ではとても小さな空間とはいえその使い勝手の良さは衝撃だった。無論ウォズがいかにがんばってDisk II を開発したところでDOSがなければ一般ユーザーの手に渡ったところで使い物にならなかった。
データの読み書きが速いことは勿論、データのランダムアクセスが可能になったしファイルの管理が容易になった。そしてゲームも含め大容量のソフトがフロッピーディスクベースで供給されるようになった。

dos3_02.jpg

※当研究所所有、日本語版 The DOS Manual 表紙


Disk IIはApple II の拡張スロットに挿すインターフェースカードと共に購入したがその価格は当時199,000円だった。1983年のことだったと記憶している。
そして当時のDOSはすでに3.3になっていたが、需要が急速に伸びてきたこともあって日本語のマニュアルが用意されていた。
翻訳は井之上パブリック・リレーションズが行ったものだが、原典の翻訳とはいえいま見ても決して分かりやすい解説書ではない。しかし当時は日本語の資料がまだまだ少なかったことでもあり嬉々として熟読した。

(続く)

【主な参考資料】
・「パソコン革命の英雄たち~ハッカーズ25年の功績」マグロウヒル社
・「スティーブ・ジョブズの王国」プレジデント社
・「スティーブ・ジョブズ偶像復活」東洋経済新報社
・「林檎百科~マッキントッシュクロニクル」翔泳社刊
・「スティーブ・ジョブズ 青春の光と影」東京電機大学出版局刊


ラテ飼育格闘日記(518)

雨が降らない限りラテはよく歩くようになった。それは健康の証拠でもあるからして嬉しいことだが度が過ぎればオトーサンの体力が持たない。しかし自然はよく出来ていて、歩き疲れた翌日には雨が降ったりして短い散歩で済んだりする(笑)。雨が続くのも困るが、オトーサンにとってはまさしく恵みの雨だ。


天気の良い日は比較的時間をかけて歩く。その過程でときにはいろいろなワンコに出会うことがある。しかしつくづくありがたいと思うが、そうしたワンコの中でラテは本当に恵まれたワンコだということだ。
これはオトーサンたち飼い主とラテのことではなく、散歩途中で行き交う人たちの中に多々声をかけてくれるだけでなくラテを可愛がってくれる人たちがいるという意味だ。

Latte518_01.jpg

※ラテは今日も元気です


確かに散歩中に観察している範囲ではあるが、他のワンコたちもときにお仲間とマズルを付き合わせたりしているし、飼い主さん同士の立ち話に付き合っているワンコたちも目にするが道を歩いているとき、あるいは公園で「ラテちゃ〜ん」と声をかけてくれ、笑顔で近づき撫でてくれる子供たちや大人の方々がいるワンコは多くないように思える。

そもそもワンコ同士にはあまりフレンドリーではないラテだが、その分といっては失礼ながら人間の友達が多い。
例えば朝の散歩は時間的に子供たちの通学時間帯と重なることがあるから、ワンコ好きの見知らぬ子供たちと行き交い「可愛い」と撫でてもらったり反対に「オオカミだ」と逃げられたりする機会が増える。さらにそうした時間帯においてラテが大好きな見知った子供たちと出会うチャンスもあるわけで、そうした子供を前方に見つけると10数メートル前からラテははしゃぎ出す。

先日も久しぶりに小学6年生の男子に会った。自身もワンコを飼っているというこの男子は初対面のときからラテが抱きつくほど気に入った子供だった。

Latte518_03.jpg

※お馴染みの小学6年生の男子に飛びついて喜びを表す


座り込んでくれたその周りをラテはピョンピョンと跳ね回り、ワンコ特有の遊びのポーズをして誘い、そして膝や腕に両前足をかけて顔を舐めようとする。どうやら飼っているワンコはそれほどの歓迎ぶりを示さないとかで、ラテの行き過ぎとも思える行為をニコニコしながら許してくれるのでラテはますますエスカレートする。

またこれまた小学生女子だが、歩道の向こう側からオトーサンたちに手を振ってくれるワンコ好きの子と出会うとこれまたラテの表情が見るからにくずれる(笑)。

Latte518_02.jpg

※通学途中のこれまたお馴染みの女子と出会い、ラテは至福のひととき


先日も通学時に出会ったが、ラテにとっては大切な友達みたいな子供である。一緒にいた友人はしばらく撫でてくれていたが「あたしこの服、洗わないことにする。だってラテのいい臭いがついてるんだもの」と殺し文句をいってオトーサンも喜ばせた(笑)。

どうしても低学年や未就学児童の子供たちには目の前にいるワンコは友達というよりある種の生きたオモチャと映るのではないか。だから抱きつき、尻尾を引き、お手やお変わりといった命令を繰り返して喜ぶ。一緒に走りもするがこれまた仲間というより自分の意のままに動かしたいと思う現れかも知れない。オトーサンが子供時代に付き合っていた野犬たちを思い出してもそれは恰好な動くオモチャだったような気がする。

Latte518_04.jpg

※オトーサンとお話し中です(笑)


しかし小学生も高学年になると次第に周りが見えてくる。そしてワンコを動くオモチャとしてだけではなく一匹の大切な命だと認識するようになるのだろう。面白いとか楽しいといった感情だけでなく、愛おしいとか可愛いといった思いが…特に母性を持っている女の子たちには強くなってくるように感じられる。そうした対応の仕方の違いをラテ自身も喜びながら体験してきたからこそ、いまでは幼児から高学年の子供まで “それなりに” フレンドリーな対応ができているのかも知れない。

そして最近知り合ったファミリー、3歳の男の子と小学生の女の子とその母親だが、可愛がってくださるファミリーの3人にどのように接しているかを見ていると前記したような対応がかなり明確に見て取れるようだ。

Latte518_05.jpg

※姉弟と母親のファミリーに可愛がっていただくとラテは帰りも機嫌が良い


男の子はまだどこか怖いようで、お姉ちゃんの後ろから手を出して触っているが、ラテといえばそれを見守っているという感じ。
お姉ちゃんに対してはその姿を見つければ尻尾を振りときに雄叫びを上げてストレートに喜びを表すし、低い姿勢のときには口元を舐めに行く。
やはり母親に対してラテは明らかに姉弟への対応と異なる動きを見せる。それは友達と遊ぶというよりそれこそどこか母親に甘えるといった感じがするほど遊びのポーズで誘い、抱きつき、顔中を舐めようとする。

Latte518_06.jpg

※やはりラテは母親が大好きなようだ(笑)



いつもいつもお会いできるわけではないし、ラテの気分次第で散歩のコースが違う場合もあるが、折々にこうした方々と触れ合えるのはラテはもとよりオトーサンたちにとっても無情の喜びなのだ。
さあ、ラテ!今日も頑張ろうぜ!



初めてのApplePayで決済

愛用のApple Watch 2にApplePayが使えるようにとSuicaおよびクレジットカードを登録し準備は万端だったがこれまで決済そのものの機会がなかった。しかし先日その機会ができたので左腕に着けているApple Watch 2だけで3つの買い物をしてみた。いやはや便利なのは勿論、これは快感!!


Suica_01.jpg

※Apple Watch 2によるApplePayは準備万端だった


まず最初にSuicaで決済できる自動販売機を探して飲み物を買ってみた。「カードをふれてください」と表示があるリーダーに左腕に着けているApple Watch 2をかざすと商品がセレクトできるようになる。そこでペットボトルの水 (110円) のボタンを押し、再度Apple Watch 2をかざすとボトルが降りてきた。これが初ApplePay決済となった。
勿論Suicaのカードはエクスプレスカード設定になっており、2,000円のチャージがしてあった…。

Suica_02.jpg

※Suicaが使える自動販売機。そのリーダー部分にApple Watch 2をかざすと商品がセレクトできるようになる


Suica_03.jpg

※ペットボトルの水を選択


Suica_04.jpg

※再度Apple Watch 2をリーダーにかざせばボトルが落ちてくる


続いて近隣の駅構内にあるOdakyuMARTという店に入り、Suica決済ができることを確認して87円のスナックをレジに持っていき「Suicaでお支払いします」といい、店員さんがバーコードリーダーでレジ打ちした後に端末のリーダーにApple Watch 2をかざせば買い物は終了となった。なんだか簡単すぎて「これでいいのか?」という感じ(笑)。

Suica_05.jpg

Suica_06.jpg

※OdakyuMARTでは商品をレジまで持って行き、店員さんのレジ入力を待ってSuicaのリーダーにApple Watch 2をかざせばそれで終わり


最後にこれまた駅構内にあるイートイン可能なパン屋に入り、カプチーノ珈琲を2つ注文。これまた端末にApple Watch 2をかざし商品を受け取り空いている席に座った。

Suica_07.jpg

※イートイン可能なお店もSuica決済が可能だったのでカプチーノ珈琲を2つ注文


珈琲を飲みながらSuicaの残額をApple Watch 2で確認すると 723円になっている。
ふと「これまでの買い物にしては残高が少ない」と思った。

Suica_09.jpg

※Apple Watch 2でSuicaの残額を確認


そこでiPhone 6s Plusを取りだしてSuicaの利用明細を確認してみる...。するといま使った珈琲代が1,080円になっている。これはおかしいと気づいた。

Suica_10.jpg

※iPhoneで利用明細を確認。珈琲2杯で1,080円は高い(笑)。なおこの画面は後でキャプチャーしたもの


あらためてメニューを見るとカプチーノ珈琲は2つで540円のはずなのだ。それなのに支払は1,080円とちょうど倍額になっている。
早速レジにいき、先ほどの店員さんに事情を話すとどうやらレジ入力のミスだったようですぐに「返金します」とのこと。ただし返金はSuicaにチャージして戻してくれればありがたいが、残念ながら現金で戻すしか方法はないとのこと。まあそれは仕方がないので現金540円を手にして席に戻った。

Suica_08.jpg

※後でウェアラブルカメラの映像を確認するとレジには1,080円の表示が。本来ならこの時点で気づくべきだった :-P


要はレジ入力した結果の金額を確認した上でApple Watch 2をリーダーにかざすべきなのにApple Watch 2の便利さに舞い上がっていたからか、ろくに確認もせずにApple Watch 2をかざしてしまったのが失敗の元だった。
申し上げるまでもなくレジ入力が正しいとは限らないわけで、面倒でも確認およびレシートを受け取っておくべきだといえる。

なお利用するSuicaカードがエクスプレス設定になっていることが条件だが、その場合にApple Watchは電源が入っていればスリープ状態でもネットに繋がっていなくてもよい。またサイドボタンがどうの...とか別途アプリを立ち上げたりカードを選択する必要はなく、ただただApple Watch 2をリーダーにかざすだけだ。
まだ駅改札は経験していないが、あらためて凄い時代に生きているんだという実感を味わった一瞬だった。



[小説]未来を垣間見たカリスマ 〜 スティーブ・ジョブズ 第14話 赤本誕生

加賀谷友彦は1976年12月6日に出向いたApple銀座の店頭でiPhoneのホームボタンを押した瞬間目眩が...。思わず座り込み気がついたとき彼はタイムスリップしカルフォルニア、ロス・アルトスのスティーブ・ジョブズ家のガレージ前にいた。そしてスティーブ・ジョブズらと一緒に働くことになった。
※本編はフィクションです※


■第14話 赤本誕生 
いろいろな雑音やトラブルもあったが、Apple II は思った以上に出荷されていく。しかし改善すべき点、改良すべき点は無数にあった。そのひとつがマニュアルだった。
「よく推敲されたマニュアルをApple II に同梱すべきだと思っている。コンピュータを知らない人は勿論だがホビーストの注目を浴びるくらいよく出来たマニュアルが欲しいよ」
この頃のスティーブ・ジョブズの口癖だったが、そんなものを簡単に作れる人材はいなかったし社長のマイク・スコットは簡単なデータシートで十分と考えていたから最初期のApple II にはコンピュータを動かすための命令コード一覧だけしか付属していなかった。これを近所のショッピング・モールにあるコピーサービスで複写し、これまた近くの文具店で購入したフォルダーに納めただけのものだった。

「我々の顧客の多くはホビーストだ。彼らは自分でコンピュータの特長や仕組みを知るのが好きなんだから一から十まで知らせる必要はないよ」
スコッティの言いぐさだったが、その後スコッティ自身が少しマシなマニュアルを書き、これを受付係兼秘書係兼雑用係のシェリー・リビングストンにタイプさせた。

ある日、外出から戻った私は受付にいたシェリーに呼び止められた。
「トモ、お願いだから...時間があるときでいいけど、貴方も手伝ってくれないかな、タイピングを...」
シェリーは気の毒そうに私にも手書きされたマニュアルや資料類をタイピングするのを手伝ってくれと哀願したのだ。きっと頼みやすかったか、暇そうにみえたのだろうか。
「勿論だよ。なにしろ私は若い頃貿易商社で朝から晩までタイプを打っていたから任してくれ」
私もこうした具体的な、それも会社の経営や指針を左右する仕事ではなく、黙々とこなしていく仕事の方が気が楽だったから時間のある限りシェリーのタイプライターを借りたり他部署から借りてきてシェリーと並んでタイピングを手伝った。

「タイプ係は君と私だけかい?」
タイプを打ちながらも私は気張らしのつもりで隣にいるシェリーに聞いてみた。
「主にはそうだけど、スコッティもたまにはタイピング手伝ってくれるのよ」 
「へえ、それは知らなかったな。CEO自らタイプか!」
私が意外な顔をしたのかシェリーは続けた。
「いまのAppleは担当部署など名目だけよ。幸いオフィスは全体が見渡せるでしょ。だから誰がなにをしているか、あるいは誰が困っているかが一目瞭然だから、すぐにサポートしてくれるわ。社長とか副社長だなんてまるでいないみたいよ。仕事の上ではスコッティも同僚よね」
シェリーは一息入れてから、
「スティーブは別だけど...」
と悪戯っぽく微笑んだ。

タイピングはいつもシェリーの隣でやっていたが、シェリーとお喋りしていると人間関係の相関図を知り得たり、来客する人たちの人物像などが知れて面白いだけでなく為にもなった。さすがに受付係兼秘書係兼雑用係である。だから時間が空いたりスティーブが外出しているときには進んでシェリーの手伝いをした。
ある日の事、ちょうど休憩時間にサンドイッチが出されたときスコッティが私の隣に座ったのを良い機会だと思い常々思っていたことをいった。
「スコッティ、貴方はタフですね。官僚的でなく自ら駆けずり回っているのをいつも素晴らしいと思っています」
私は正直な気持ちをいった。
「俺は社長だからと書類いじりやサインばかりしているのは性に合わないんだ。君も知ってのとおり我々の会社はまだまだ一般的な尺度からいったら個人企業のレベルだからね。できることは何でもやらないとな」
「個人企業といえばだ...」
スコッティはコーヒーを一口飲んでから続けた。
「先日...あのプリント回路基板の故障解決を手伝ってくれているドン・ブルーナーが笑って話してくれたよ。Appleという会社で働いていると知人にいったら(なんだ、変な名前の会社だな)と笑われたらしいよ。俺たちの会社はまあそんな会社なんだ...」
スコッティは豪快に残りのサンドイッチを頬張りながらニヤッと笑った。

そういえばランディ・ウィギントンは最近のAppleは面白くて仕方がないと話していた。
「トモ、Appleはよい方向に向かっているようだよ。数ヶ月前よりは...」
「なんといったらよいかな。皆が自分の仕事だけに拘っていないという感じで僕が困惑して考え込んでいると必ずだれかが『どうしたランディ』と近寄り声をかけてくれるんだ」
「素敵だなあ」
私の反応に我が意を得たのかランディは
「いまのAppleってさ、なにかデカイことが起こると、それが良いことでも悪いことでも全員が一眼となって働くよね。まあ全社員が20数名くらいだからできることだけど、僕はあまり大きな会社になって欲しくないなあ」
ランディは片手を上げて挨拶し私の前から離れて行った。
後で振り返ればこの頃が一番Appleらしさというか、起業時のワクワク感も全員に行き渡って会社全体に一体感がある時代だった。

ところでApple II の本格的なリファレンス・マニュアルは主にクリス・エスピノサが非公式に書いたものだった。当時彼はカリフォルニア大学バークレー校の一年生だったが、彼にリファレンス・マニュアル書きを勧めたのはどうやらジェフ・ラスキンのようだ。
ジェフ・ラスキンといえば後年、あのMacintoshプロジェクトを立ち上げた人物であり、スティーブ・ジョブズにプロジェクトを乗っ取られたことでも知られているが、そもそも第1回ウエストコースト・コンピュータ・フェア(WCCF)でスティーブ・ジョブズと知り合い、1978年早々に自身の会社ごとAppleに買収されてドキュメンテーション作成の仕事を始めていた。

ラスキンはコンピュータのマニュアルは一般の人たちには難し過ぎるからなるべく技術用語を廃し平坦な言葉、統一した言葉を使って書くべきだと主張していた。そして事実一部のホビーストならともかく今後一層増えるであろう幅広いユーザー層を考えれば分かりやすいドキュメンテーションの存在は急務だった。しかし当時のAppleにはそれを生む余裕がなかった。

ラスキンはたまたま大学の学業に専念するつもりだったクリス・エスピノサにApple II の解説書を書くように薦めたらしい。俄然やる気を出したクリスだったがゲラの段階までAppleを頼ることはなかった。
そのゲラを持って久しぶりにAppleを訪れたクリスは、たまたまエントランスにいた私にそれを見せてくれたのだった。
「どこでこれをタイピングしたの?」
私の驚きを嬉しそうな笑顔でクリスは説明してくれた。

RedBook_01.jpg

RedBook_02.jpg

※RedBookと呼ばれたApple II Reference Manual の作成にはクリス・エスピノサの労が大きい


「いや、大学の寮で書こうと始めたんだけど、いろいろとあってさ、途中で寮を出なければならなくなって大変だったよ。一時は公園のベンチで寝てたもの」
呆れ顔の私にクリスは愉快そうに続けた。
「一応大学の機械で活字に組んだ部分もあるけど、回路図や一部のダンプリストなどはウォズに確認してもらってさ、彼に加筆を頼もうと思ってるんだ」

一部のソースでこのマニュアルは(ウォズが書いた物をスコッティがタイピングした)という話しも広まっている。確かに図版やアセンブラのコードなどはウォズが書き提供したことは間違いないが当時のウォズにこれだけのボリュームのものを書く余裕も気力もなかった。
それに、タイピングのごく一部はこれまたスコッティも手伝ったようだが、実は私もシェリーに請われて手伝っていた。

こうして1978年2月に発刊された “Apple II Reference Manual” はその表紙のカラーから「赤本(Red Book)」と愛されユーザーに珍重された。
ただしこの赤本は、技術解説書でありApple II を入手した際のセッティングなどを説明するガイドブックではないし現在の視点から見れば決して分かりやすいものではない。また一部には間違いもあるが、ともかくAppleはApple II の出荷から9ヶ月にしてやっとマニュアルらしいマニュアルが提供できたのである。

(続く)

【主な参考資料】
・「パソコン革命の英雄たち~ハッカーズ25年の功績」マグロウヒル社
・「スティーブ・ジョブズの王国」プレジデント社
・「スティーブ・ジョブズ偶像復活」東洋経済新報社
・「林檎百科~マッキントッシュクロニクル」翔泳社刊
・「スティーブ・ジョブズ 青春の光と影」東京電機大学出版局刊


広告
ブログ内検索
Related websites
Macの達人 無料公開
[小説]未来を垣間見た男 - スティーブ・ジョブズ公開
オリジナル時代小説「首巻き春貞」一巻から十二巻まで全公開
ジョブズ学入門
ラテ飼育格闘日記
最新記事
お勧めの新旧記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。ゆうMUG会員