ラテ飼育格闘日記(526)

いよいよ今日は大晦日。2016年最後の日になってしまった。朝にはマイナスの気温になる日もあるがお陰様でラテは元気に散歩へとでかけるし本当に良く歩く。ともあれこの1年、細かなあれこれはあったがラテも病気や怪我もせずに新しい年を迎えることが出来そうなのでまずまずだと感謝している。


この場所に引っ越しして丸3年になったが、我々夫婦は自身の都合で納得の上引っ越したのだから何の問題もないものの我が娘はどう同化してくれるのだろうかと些か心配した。
ひとつには以前のリビングには戸建てだったこともあって出窓があり、ラテは日中の多くをその狭い場所に寝起きしながら行き来する人間やワンコたちを眺めていたが現在のマンションはそうした環境ではないので違和感があるのではないかと心配した次第。それ以上に心苦しかったのは我が家に来てから約7年の間、可愛がってくださったマキちゃん、ハリーちゃん、ボビーちゃんたちの飼い主さんに日々お会いできなくなることだった。
このことはラテならずともオトーサン自身が寂しく感じていたことだ。

Latte526_01.jpg

※ラテも元気で新年を迎えることができそうだ


そうした思い出が一杯詰まった広い公園にラテはいまでも行く意欲は満々だが片道40分ほどもかかるとあっては頻繁にというわけにもいかず、それが悩みの種だった。
そもそもラテはワンコの友達がいたって少ない。幼犬時代から一緒に駆けずり回ったマキちゃんやハリーちゃん、それに残念ながら亡くなったがボーちゃんくらいしかいないのだ。その分、多くの飼い主さんたちに可愛がってもらい、それらの飼い主さんたちに会うのを楽しみに公園に出向くというラテだったからこれまたどういうことになるのかと心配した。

Latte526_04.jpg

※ラテ、こっち向け!


それは一緒に遊んだ子供たちに関しても同じだが、子供たちは7年という歳月の内に進学し生活環境も変わったし近所の小学校も統廃合とかで閉鎖されたこともあって公園に子供の姿を見ることがめっきり少なくなってしまった。
だから3年前にいまの地に引っ越してきたとき、友達ワンコはもとより新たにラテの好きな子供や飼い主さんたちに出会えるかどうかがオトーサンのミッションのひとつでもあったのだ。

Latte526_05.jpg

※ラテ、暗くなってきたし寒いから早く帰ろうよ!


さて、この地に来てからいままで残念ながらラテが吠えないワンコは柴犬のアンリちゃんくらいなのが現実だ。後数匹のワンコに好意を示すものの相手の飼い主さんが近づくことを許してくれなければどうしようもない…。さらに幼犬時代の広い公園のように十数匹のワンコが常に集い、気が合うワンコ同士とはいえ体を張って駆けずり回るような環境はないので対ワンコに関してはまだまだ努力目標が多いのである。

ただしラテにとって今年最大の喜びは近所の砂場の公園で知り合ったファミリーとの出会いだったに違いない。オカーサンと小学2年の女の子、そして3歳の男の子が程度の差はあるもののラテと触れ合ってくださるようになったからだ。特に母親はもともと動物好きな方だというが、ラテが抱きつき口元や顔中舐め回すようなことを許してくださるのでラテはお会いする度にお尻ごと尻尾を大きく振り、太めの体を捻るようにしながら嬉々として飛びつくようになった。

ワンコは正直なもので好きな、心を許した人間はとことん好きになるようで飼い主のオトーサンがヤキモチを焼くほどメロメロなのだ。そうしたラテの姿や態度を見ているとオトーサンも嬉しくなるし事実帰りの歩き方も軽快なのだから愉快だ。

Latte526_02.jpg

※ファミリーの母親に抱きつくようにして顔を舐めるラテ


先日のこと、数日ぶりにそのファミリーと公園でお会いできたが相変わらずラテは女の子とオカーサンにベタベタだったが、男の子が盛んに「ラテちゃん走ろう!」と誘ってくれた。ラテも昔ほど走ることはしなくなったがそれでも首を捻りながら喜んでいた。
その日、オトーサンにサプライズがあった。それはファミリーの女の子がラテの絵を描いたと持ってきてくれたことだった。それだけでなく学校で描いた彩色の絵には観覧車がある遊園地で女の子がワンコのリードを持っている絵があった。そのワンコはラテだという!
これには最近特に涙腺が緩みやすいオトーサンは目から汗が出そうになるのを押さえるのに苦労したのだった。

Latte526_03.jpg

※小学二年生の女の子が描いてくれたラテの肖像線画(右)とラテを連れている自画像だという彩色画(左)


ともあれ度々いうが、ラテは幸せなワンコである。来年も健康に留意して多くの思い出を残せるようオトーサンも頑張りたいと思っている。
今年もこの「ラテ飼育格闘日記」をご愛読いただきありがとうございました。
皆様、よい新年をお迎えください!!


2016年度、MacTechnology Lab.的ベスト10プロダクト紹介

私の年齢になると1年間はとても短く感じるが、反面振り返って見ると様々な忘れ得ない出来事も目立つ。ともあれ1年のまとめという意味を含め、好例の年末特集ということで「2016年度、MacTechnology Lab.的ベスト10プロダクト!」をお届けしたい。


1年を総括してみると個人的にはベスト10に含まれない逸品もあるわけだが、概してソフトウェアの1年だったような気もする。1位にAdobe Muse CCを入れたのをはじめ、Smart Photo Editor、StoryMillといった初めて使い始めたソフトウェアに魅入られた年だったようだ。

それでは簡単にベスト10のアイテムに関してコメントをご紹介してみたい。なおブログやサイトの代表的な記事などにリンクを貼っておくのでご参考になれば幸い。

2016BestProducts10.jpg


① Adobe Muse CC
  今年の春から現行のブログとは別にウエブサイトを公開した。そのサイト作りをAdobe Muse CCで始めたのだが様々な制約や限界はあるものの基本的にはHTMLのコードを知らずして高度なデザインを有したサイト作りが出来ことにハマってしまった次第。Adobe Creative Cloudユーザーではあるが、活用しているのはこのAdobe Muse CCが一番だ。

② Apple Watch Series 2
  今年手に入れたハードウェアを考える上でこのApple Watch Series 2と5位に入れたApple Watch Hermèsは大切なアイテムだがなんといってもApple Payを使いたいために手に入れたこのSeries 2は上位にせざるを得ない。本来ならApple Payの冠で記すべきなのかも知れないがそれはプロダクトではなくシステムだと考えこうした順位にした。

③ Smart Photo Editor
  ソフト屋としてソフトウェアの魅力は分かっているつもりだが、私の趣味趣向では大げさでなく近年一番二番を争うアプリケーションだと考えている。時々アプリが落ちたりもするが、これほどのソフトウェアを構築するメーカーおよびプログラマたちに敬意を表したい。Smart Photo Editorはその名の通り写真編集ソフトの範疇にいれるべき製品なのだろうがこれほど間口および奥行きが深いアプリケーションは少ないのではないだろうか。

④ AKAIのウインドUSBコントローラー「EWI USB」
  楽器演奏として個人的にはリュートを爪弾くのを楽しみにしているが、ときおり「EWI USB」を取りだしてつたない音をだすのも楽しみにしている。もっともっと練習をしなければと思うが時間は限られているからなかなか優先になり得ない。急がずゆったりと楽しみたいデジタル楽器である。

⑤ Apple Watch Hermèsドゥブルトゥール38mmステンレススチールケースとヴォー・バレニア(フォーヴ)レザーストラップ(L)
  Appleとエルメスのコラボ製品という初めてのアイテムは是非とも押さえておきたいと物欲100%が動機で手に入れた。あくまで自己満足の逸品でありいわゆる余所行きのアイテムである(笑)。

⑥ 遠赤外線輻射式セラミックヒーター「サンラメラ」
  新年早々に手にれた文字通りの暖房器具だが、安全性も含めてその輻射式という珍しい仕様が生きている逸品である。無論この冬も100%お世話になっている。

⑦ StoryMill
  小説「未来を垣間見たカリスマ 〜 スティーブ・ジョブズ」を執筆するにあたりあらためて探したテキストエディタだが機能的にこのアプリがあればこそといった感じで助けられている。ただし理由は不明ながら日本語入力自体は問題ないものの一端保存して再度開くと文字列の一部がばらけていることがあり困惑しているがそうならない場合もあるので現在調査中。

⑧ Blue Microphone snowball
  今年になって新たに始めたことのひとつにウェブサイトでポッドキャストを始めたことだ。まだ否定期であるが続けてみたいと考えている。そのために用意したコンデンサマイクロフォンだが、私の目的とする用途に合致する非凡なプロダクト。

⑨ スマホ通話レコーダー「Stickphone BR-20」
  仕事はもとより、病院で手術に関わる予約やアドバイスなどを電話で聞くときiPhoneの会話を簡単に録音できるアイテムを探していたが、この製品は大変気に入っている。小型軽量なのはもとよりケーブル類を接続しなくてよいのが最高。

⑩ PFU社のアルバムスキャナ「Omoidori
  スキャナフリーク?の一人としては使ってみたい製品だと思って購入した。求められている性能には満足しているが出番が少ないのが難点(笑)。

特別賞
我がMacテクノロジー研究所の1年を通して創作の動機付けやそのパワーの源となったのが自身で造形した等身大フィギュア(マネキン)。これを抜きにして1年を終わることは出来ない。

IMG_0346_pp_pe.jpg

※Macテクノロジー研究所専属モデル Eliza

既存のマネキンでは私の撮影目的としての趣味趣向を含めて満足できなかったのでボディと両手を含めて造形したことはとても面白かったし次の仮題も多々見えてきて興味を増した。こうしたマネキンに関わるのは丸々1年になるが、当初は「危ないオジサン」と揶揄されたものの、やっとそうした言われようは聞かなくなった...というか飽きられた(笑)。しかし今年から始めたウェブサイトの表紙を飾る専属モデルとしても活躍。繰り返すが創作意欲を鼓舞するのに重要な相棒となりつつある。

さて皆様のベストプロダクトはいかがだったでしょうか。
ともあれ、今年1年当ブログをご愛読いただきありがとうございました。よいお年をお迎え下さい。



100種類のプリセットを収録 、映像をモザイク化するプラグイン「Mosaic」

(株)フラッシュバックジャパンは12月28日、ASCII文字やグラフィックをテクスチャ化し、映像をアダプティブタイル化するAfter Effects、Final Cut Pro、Motion、Premiere Pro 対応のプラグイン「Mosaic」の販売を開始したと発表。


   mosaic20161228.jpg

Mosaic は、ASCII文字やグラフィックをテクスチャ化し、映像をアダプティブタイル化するエフェクト。Mac専用のプラグインとして、After Effects、Final Cut Pro、Motion、Premiere Pro の環境で動作する。
Mosaic は映像や静止画、テキストなど様々なソースファイルをサポートする。エフェクトを適用すると、フレームをスライスして均一化、もしくはソースファイルに合わせて映像をモザイク化。モザイク化する際のテクスチャとして、プリセットで収録するグラフィックやASCII文字を利用したり、自身で制作したテクスチャをタイムラインに乗せてカスタマイズすることができる。

また、ASCII文字を利用したプリセットを20種類、グラフィックを利用したプリセットを80種類、合計100種類のプリセットを収録している。複雑なモザイクアニメーション制作時に、プリセットをカスタマイズして制作することもできる。
価格は42,120円。

Mosaic




コンパクトクリーナー「SMiSAT」を使って机上の掃除を

いよいよ今年も押し迫ってきた。というより後数日で今年も終わってしまうから些かタイミングを逸したアーティクルかも知れないが、机上やガジェットらの掃除に便利だと思われるコンパクトクリーナー「SMiSAT(スミサット)」をご紹介してみよう。


この製品はキングジムが販売していたものだが、個人的にはこうしたアイデア商品的なアイテムに弱いのでつい手を出し、やっぱり役に立たなかった…といった体験は数知れず味わってきた。
本製品もそのビジュアルはお世辞にもデザインが良いと誉められるようなものではないと思ったが反対にデザインに誤魔化されて役立たずのものを買ってしまったこともあるわけで今回は実用第一と考え、机上やキーボードあるいはマウスといった類の掃除をしようと手を出した次第。

SMiSAT_01.jpg

※充電ステーション上で充電中の「SMiSAT」


いやはや普段きちんと整理整頓していないからと言われれば面目ないが、そもそも私の机上周りには掃除がしにくいものが多すぎるのだ。その第一がコンピュータだ。
まさか濡れた布でゴシゴシとしいかないしそのキーボードたるやあらためて見れば埃だらけだ。その他プリンターやUSBハブ、ヘッドフォーンやデスクトップオーディオ類をはじめ小型の機器類が所狭しと並んでいる。

これらを完璧に掃除をと考えるならすべての結線を抜き、電源を落としてその場から取りだして拭くなり掃除機をかければよい理屈だがそんなことをしたら元に戻る保証はない(笑)。したがって現実的な掃除の方法はといえば掃除機をかけることだが一般サイズのノズルを使ったりすれば埃と一緒に周囲の極小アイテムが皆掃除機の中に…という具合になるのは必定だ。
第一に掃除機は我が仕事部屋にはないのでいちいち持出して電源を繋いで…ということをかんがえるだけでやる気が失せる。

ということでコンパクトな、そう...デスクトップ・エアクリーナーが欲しいと思った。そして使い勝手を考えるなら充電式がよい。無論こうしたことを考えたのは初めてではなく幾たびか試みたがオモチャみたいなものでは吸引力が弱すぎて役に立たずすぐにゴミ箱行きとなった。

さてこの「SMiSAT」だが一見怪しい形だけのものと思ったが販売およびサポートがキングジムなので買ってみた。「SMiSAT」は大別して掃除機本体と充電スタンドに分けられる。充電スタンドを付属のACアダプタを取り付けて設置し、その上に掃除機本体を乗せれば充電ができるというわけだ。

SMiSAT_04.jpg

※充電ステーションから外した本体


充電スタンドは含まず本体のサイズだが約75×156×165cmで重さは約530gだという。使い切った本体をフル充電するのに8時間かかるが、連続使用時間は約15分だという。短すぎないかと思うが実際にやってみれば一般的な掃除では十分な時間である。

この「SMiSAT」は手に保持し、電源ボタンを押したまま使う仕様だ。電源ボタンは押し続けなければならない。そして特長のひとつだがブラシは2種類ビルトインされている。
大きい方のブラシは長さ120mmほどで幅が25mm、そしてブラシの中央にはチューブがずらりと並んでいる。これはブラシで埃をかきだしてチューブで吸い取るわけだが、チューブの直径以上のものは吸い取らないので机上の文具などの多くはそのままでも安心できる。

SMiSAT_02.jpg

※メインのブラシには細いチューブが並んでいる。このチューブ穴より大きなものは吸い込まないので安全なのだ


もうひとつのブラシはホースに繋がっている25mm×15mm程度の小さなブラシで、これは大きなブラシでは掃除がしにくい狭い場所で威力を発揮する。ホースを本体から外して使うとメインの大きなブラシは使えなくなる。ただしこのホースブラシを使う際にも電源ボタンは押し続けなければならず、操作には両手が必要だ。

SMiSAT_03.jpg

※ホースブラシはメインブラシが届かない場所で威力を発揮する


早速フル充電して机上周りに使ってみたが、埃や髪の毛といった類は問題なく綺麗に吸い取ってくれるし、キーボードのキートップ周りに付着した埃もホースブラシで取り去ることが出来た。なによりも機器類が満載の場所でもあり、かつケーブルが多々交差しもともと掃除がし難い場所なのでこの種のコンパクトクリーナーが欲しかったのだ。
勿論ゴミが溜まったらアタッチメント(ブラシ部位)を取り外し、本体のダストケースを反時計回りに回して外せばゴミを捨てられる。そしてときおりフィルターを掃除することも必要だが、汚れが酷い時には洗うことも可能だ。

SMiSAT_06.jpg

※ブルーの円筒部位がダストケース


現在この「SMiSAT」は机の下に常設してある。したがって思いついた時にいちいち家庭用掃除機を持ち出して電源をセットして…という面倒をせずにいつでも手軽に使うことが出来るのが一番のメリットだが、さてこの種の製品は耐久性が心配だ。こればかりはしばらく使い続けてみるしかないが、いまのところは遅きに失した感のある年末の掃除ではあったが、気になっていた机上周りを綺麗にできたので満足している、





スーザン・ケアの直筆サイン入り "STEVE JOBS, 1983 COLOR RAINBOW" 購入

2016年も終わりに近づいた。決して最高の1年だったとは言いがたいが、ともかく女房と愛犬共々無事に新年を迎えられそうで何よりだと思っている。そんな自分にクリスマスプレゼント兼お年玉という感じか、スーザン・ケア(Susan Kare)のサイン入りプリントを買った。スーザン・ケアの作品はこれで2作目だが、今回のは「STEVE JOBS, 1983 COLOR RAINBOW」と名付けられた作品だ。


スーザン・ケアはニューヨークで生まれたグラフィック・デザイナーであり高校時代の友人アンディ・ハーツフェルドに誘われ1983年1月にスティーブ・ジョブズ率いるMacチームで仕事を始めた。そしてMacintoshで使われている多くのアイコンやフォントはもとよりオリジナルなマーケティング資料などをデザインしたことで知られている。

スーザン・ケアはMacintosh誕生にとって関して忘れてはならない人物であることは間違いない。
現在のAppleで “デザイナー” というとどうしてもジョナサン・アイブといった人物が注目されインダストリアルデザインあるいはプロダクトデザインが重視されるが、スーザン・ケアの仕事こそMacをMacたらしめ、マシンに命を吹き込み、単なる四角いコンピュータをあたかも意志を持っているかのように思わせるに至らせた重要なものだった。

KarePrintSJ1983b.jpg

※スーザン・ケアの作品を購入するのは今回で2度目だが「STEVE JOBS, 1983 COLOR RAINBOW」を購入(額は別)


ところでスーザン・ケアの販売サイトで彼女のアイコン作品が限定サイン入りで販売されていることを知った5年前の2011年5月には「SMILING COMPUTER ON GLAY」と名付けられたいわゆるニコニコマックのアイコンプリントを購入して現在も額に入れ飾っている。私にとってはMacintoshを象徴するもっとも分かりやすい文字通りのアイコンなのだから...。

そのスーザン・ケアの販売サイトからクリスマスにあてたダイレクトメールが届いたので久しぶりにサイトを覗いてみた。最近は手前味噌ながら「[小説]未来を垣間見たカリスマ ~ スティーブ・ジョブズ」を自身で楽しみながら執筆していることでもあり、次第に20代のスティーブ・ジョブズをこの肉眼で見ているような錯覚を覚えるまでになり、これまで以上に若かりし頃のスティーブ・ジョブズを身近に感じるようになった。
そうしたこともあり、2枚目の作品は「STEVE JOBS, 1983 COLOR RAINBOW」と名付けられた作品を買うことにした。先の作品同様サイズは一番小さなものだが、それぞれ限定200枚に限ってスーザン・ケア直筆サインが入れられている。

そこにはMacintoshのアイコン (32×32ドット) として絶妙に描かれた若かりし頃のスティーブ・ジョブズの顔、そして背景にはAppleの象徴でもあった6色レインボーカラーが配されているという作品だ。
スティーブのこのアイコンは1983年に作られたものだそうだが実際にスティーブ・ジョブズ本人もお気に入りだったという。
その後、ビル・アトキンソンらMacintoshチームの人たちはスーザン・ケアに自分のアイコンを作ってもらうのがステータス・シンボルとなったという(アンディ・ハーツフェルド著「レボリューション・イン・ザ・バレー」より)。

KarePrint_SJ1983_02.jpg

※オマケとして同梱されていた6枚のシールも嬉しい


オーダーしてからちょうど1週間で届いたが、封を開けてみると我々にはお馴染みのデザインシールが6枚オマケとして入っていた。これまた嬉しいが、この若かりし頃のスティーブ・ジョブズと一緒に新年を迎えたい!

Susan Kare オンラインショップ



ラテ飼育格闘日記(525)

朝晩は本当に寒くなった。オトーサンは完全防備の姿で散歩に挑むがラテはこの程度の寒さはまったく苦にならないどころかいつもよりアクティブになるのだから始末が悪い。小一時間歩き回りやっと我が家の前まで戻って来たというのにそのままエントランスを通過ということも多くなってきた(笑)。


さてオトーサンはラテを飼うとき、何も知らない故に飼育書の類を6冊か7冊も買いにわか勉強した。そうした中にはワンコは人間を形の違う同類同族、すなわちワンコと見ているからこそ人の生活圏に同化できるんだという説があった。しかし10年間オトーサンがラテを観察している範囲ではそれはまったく違うと感じている。

Latte525_01.jpg

※ラテが我が家に来てから丸10年が過ぎた


ラテは誇れることではないが、どうにも他のワンコの多くに対してフレンドリーではない。ただしワンコという生き物は同種のワンコより人間を好むものらしいから要は仕方のないことなのだとも思う。しかし初対面であろうと多々すれ違っているワンコだとしても吠えるのはあまり誉められた話しではない。
とはいえごく希ではあるが初対面だと思われるワンコでもかなり距離が離れているのに「ク〜ン」と鳴いて好意を示し遊びのポーズをとったりする場合もあるから不思議なのだ…。

Latte525_06.jpg

※馴染みの公園で女の子三人から「触ってもいいですか?」と声をかけられた


その場合、ワンコの見かけ上の大小すなわち大型犬であるとか小型犬であるということは関係ないように思える。ただし犬種による好き嫌いはあるようでどうやらシェルティや柴犬には比較的好意的なのは面白い。
そんな訳で人間の子供たちとの接触をずっと観察しているとラテはワンコと人間をまったく別の対象と見ていることがはっきりとわかる。形や体のサイズが違うワンコだと認識しているのではなくワンコはワンコ、人は人と識別していることがわかるのだ。

それは明らかに人とワンコへの対応がまったく違うからに他ならない。
オトーサンがよく「ラテはワンコより人間の方を好む」といった類の話しをすると「それは人間は食べ物をくれるから」という人がいる。しかし道を歩いていたり公園で遊んでいる子供たちはもとより、ラテが好んで近づく人たちは当然のことながらワンコのお八つなど持っている筈もない。それを承知で、それを十分分かっているのに遊んで貰いたい、撫でて貰いたい、口元を舐めたいと近づくのだ。

Latte525_02.jpg

※公園一杯に敷き詰められた落葉の中を嬉々として走り回るラテ


ラテと散歩をはじめた頃、オトーサンは日々が発見の連続だった。その散歩で一番気を付けなければならないことは申し上げるまでもなく例えラテが遊びのつもりであっても相手のワンコはもとより、周りにいる、あるいは通りすがりの人たちを傷つけないようにすることだ。次ぎにラテはもとよりオトーサンの安全を図ることだと考えてきた。
そうした視点でラテのリードを常に持っているから見知らぬ人やワンコに対して不用意に近づけることは避けてきた。

子供たちはもとよりワンコが近づいて来るとリードを短く保持してラテの動きを制限したり、オトーサンの側にピタリと位置させたりして牽制するが、そのうちラテが人とワンコへの対応が違うことに気がついた。
対応というと曖昧だが、まず表情が違う。ワンコの場合、好きな相手と出会ったとしても友好的な鳴き声を出したり遊びのポーズをしたりするが笑顔で迎えると言うケースはまずないが、これが相手が人間だと好きな相手には満面の笑顔で向かっていく。

Latte525_04.jpg

※外出していた女房がいきなり公園に姿を現したのでラテは歓喜の余り遠吠えのような声を張り上げた


それに好みのワンコで相手が許してくれればお尻に周り、臭いを嗅ぐのがワンコの習性だが、例え人間が座り込んでくれたとしてもそのお尻側に回り込んで臭いを嗅ぐことはまずしない(笑)。
そして最近思いを新たにしたことがある。それがラテの嫉妬問題だ(爆)。
とにかくラテは幼犬時代から嫉妬深くそれが小競り合いの原因となることがしばしばだった。どういうことかというと、好きな飼い主さんと和んでいるときその飼い犬が近寄ったり飼い主さんの膝に乗ろうものならラテは逆ギレするのだ。自分の好きな飼い主さんがその飼い犬を可愛がっているのがどうにも許せないようなのだ…。

バカげた話しだが、だからこそオトーサンはラテと可愛がって下さる飼い主さんの周りを常に注視していなければならない。飼い犬が戻ってきたような場合は早めにリードを引いてラテを離さないとワンコ同士の喧嘩になることは必定だからだ。
相手のワンコが飼い主さんに甘えるのは至極当然のはずだが、ラテにとっては至福の時を邪魔される思いなのか猛烈な勢いで吠えたり唸ったりするから始末が悪い。

しかしである…。ラテを可愛がって下さるお馴染みのファミリーとの接触を見ているとやはりラテは人とワンコとを完全に区別していることにあらためて思い至った。
ファミリーのお母さんには小学二年生の女の子とこれから幼稚園に入るという男の子がいらっしゃる。ラテと最初に仲良くなったのはその女の子だったが最近は嬉しいことにお母さんと男の子もラテと接して下さるようになったし特にラテはお母さんが大好きなようなのだ。ただしオトーサンの観察では男の子もまだまだお母さんに甘えたい年頃でその側を離れようとしないことが多い。

ふとオトーサンは前記したことを思い出し、あるときお母さんにベッタリしている男の子の側にラテの顔があったとき思わずリードを引いてしまった。それは人の子供とワンコを単純比較するようで大変申し訳ないが、もしこれが男の子でなくワンコだったらラテは唸って吠え、もしかしたら大立ち回りをするかも知れないからだ。最悪は相手のワンコに傷を負わせたり反対に返り討ちになってラテが傷を負うということもあり得る。
そう思ってラテを引いたままにしつつ何度かそうしたシーンのときに注意をしながら観察し続けたが、幸いなことにラテは男の子にチューをしようとはするが唸ったり攻撃目的で吠えることはないようだ。

Latte525_03.jpg

Latte525_05.jpg

※ラテが大好きなファミリーのお母さん。いつも男の子が側にいるがラテはとても好意的だ。もしこれがお子さんでなくお母さんの飼い犬だったとしたらラテは威嚇するに違いない


この例を見ても少なくともラテはワンコと人とを同一視していないことがわかる。ただし油断は禁物で、例えばたまたま四つ脚のどこかが痛いといった場合にそこを触ったりすればオトーサンにだって牙を向くラテだ。ワンコは我々のように腕を自由に操れないから、人間が「嫌」とか「痛い」と手で払いのけようとするその動作はどうしてもマズルすなわち口が先に動く。
勿論本気で噛むわけではないが歯を当てられただけでこちらは出血する可能性も大なので油断は出来ない。
ましてやそれが他人であったり特にお子さんであったりすれば大変な事になるのでオトーサンはどうしても消極的になってしまうのである。



[小説]未来を垣間見たカリスマ 〜 スティーブ・ジョブズ 第21話 トモという男

加賀谷友彦は2016年12月6日、久しぶりに出向いたApple銀座の店頭でiPhoneのホームボタンを押した瞬間目眩が...。思わず座り込み気がついたとき彼はタイムワープし40年前のカルフォルニア、ロス・アルトスのスティーブ・ジョブズ家のガレージ前にいた。そして彼はスティーブ・ジョブズらと一緒に働くことになる。
※本編はフィクションです※

■第21話 トモという男
1980年代のAppleは株式公開を目前にしていたこともあってそれまでにも増して混乱と同時に活気があった。GUIを持つコンシューマー向けコンピュータとしては初めてのLisaの開発が具体的にスタートしたし、先走るがMacintosh開発の芽も地中から青葉を覗かせていた。しかし一番の問題はスティーブ・ジョブズら経営陣と技術者たちとのビジョンの共有ができていなかったことだった。その最たるものがApple III の失敗に見られた…。

ということで企業運営に関する諸問題は山積みだったが私自身が抱えている問題も決してどうでもよい問題ではなくなっていた。それは私自身の存在がAppleの中で目立ち始めたからだ。
別に私自身が目立つ言動をしているわけではなかった。創業時のようにガレージに入ってくるスタッフらが数十人の時には会社と言うよりサークルみたいな感じだったしボスのスティーブ・ジョブズが (トモは俺の秘書だ) といえば誰もが疑うことなく従っていたし私も彼ら彼女らの中に溶け込んでいた。しかし規模が大きくなりすべてのスタッフが創業時の暗黙の了解ごとを知っているはずもなくトモヒコ・カガヤという存在が不思議がられるようになってきた。

理由は明白だった。表向きはスティーブ・ジョブズの秘書的存在だったが他のスタッフのように明確な仕事のテリトリーがなかった。取締役といった職責はなかったがスティーブやマークラらが認めてくれていたおかげで取締役会をはじめほとんど会社の決定権を持つ場に出席を許されたし入室を厳しく制限されていた部屋にもフリーパスで入ることが出来た。したがって私の注文や依頼を断る人は現実的にいなかった。なぜなら私が横柄だとか横暴というのではなく私の指示や依頼事はスティーブ・ジョブズのそれだと思えと当のスティーブから社内に通達があったからだ。
それに私はApple創業時から、すなわちガレージの時代からのスタッフだったという事実は揺るがしがたくそれなりの畏敬の目で見てくれる人たちも多かったのも事実だった。

しかし常識的に見て年齢ひとつを取ってみても70歳前後の人材は本社に類をみなかったから (あれ、誰) という感じで目立ったようだ。
要はトモヒコ・カガヤという人物はAppleで何をしてるのか、単なるスティーブの秘書でもないようだし...という点が話のネタに使われていた。

私はスティーブのたっての願いもあってこれまで曖昧だった私の職責をCIO すなわち Chief Information Officerとすることに同意した。簡単に言えば情報担当役員ということか。こうした役職であればいままで以上にApple全体の情報に関しての報告を受けることが出来るしアドバイスをすることもできるわけだ。そして私自身の報告は直接スティーブに行えばよいという。これならAppleの内外でのフットワークがとてもやりやすくなることは間違いない。

Businesscards_TK.jpg

※スティーブ・ジョブズから渡された新しい名刺 (小説上のお話し)


一方、私の日々の言動は決して派手なものではなかったがタイムワープした1976年12月以降、さまざまな出来事の中で私の示した予測やポイントとなるテクノロジーといったあれこれが驚くほど的確であるという評価を受けつつあった。
それはそうだろう。
タイムワープしてAppleの創業時代に迷い込むことが分かっていたらもっと勉強しておけばよかったと思うが、Appleの歴史の大方の行方は知っていたし真実かどうかは別にしても多くのエピソードや人々の葛藤も知っていた。何よりも私は2016年からタイムワープしてきた人間でありAppleの、あるいはテクノロジーの行く末について熟知しているのだから間違うはずもなかった。
ただし注意すべきはそれをストレートに主張するのではなく、かといって単なる絵空事ではなくひとつの学問的な未来予測としてスタッフらに伝えることが求められた。そうした点において私はスティーブの全面的な支援と理解を受けていた。

さて、そんなおり私はスティーブに呼ばれてオフィスに戻った。
用件は大別して2つだった。ひとつはこれまで私の居座っていた場所はスティーブ・ジョブズのオフィスの一郭だったが専用のオフィスを用意するという話しがあった。これは私という存在をApple社内により同化させようとするスティーブ・ジョブズの策のひとつだったが、2つ目の件は意外な依頼だった。

「ドアを閉めてくれないか」
スティーブの言葉に頷いた私はオフィスのドアを閉めて鍵をかけた。
「トモ、君の存在はいまでは俺にとって、いやAppleにとって重要なんだ。いやこれは世辞でなく本当の事だ。そして俺と君との秘密を秘密として会社全体に君の存在を知らしめる時期だと思うんだ」
私は黙って次の言葉を待った。
「それでトモにひとつ頼みがあるんだ。というより業務命令と思ってくれ」
スティーブが私にこうしたことを告げるのは始めてだったかも知れないが、その表情は硬いものではなく微笑んでいた。

「私もAppleの社員の端くれだからスティーブ、君の業務命令なら最善を尽くすよ。私のできる限りのことという制約はあるけどね」
私も減らず口風に対応した。
「実はマイク・マークラにも頼まれたことがあるし、君の親しいロッド・ホルトにも同じようなことを言われたことがあるんだ」
スティーブの言っている意味が分からず私は首を傾げた。
「もっと早くから俺が気を回さなくてはいけなかったのだが、トモの言動のひとつひとつが驚くほど的確で、特に先々に対する注視の姿勢やアドバイスは不思議なほど実情に合ったものだったと彼らは高く評価しているんだ。無論それがどこからくる能力なのかを知っているのは俺だけのはずだが、そうだろう」
悪戯っぽく笑うスティーブに私は (勿論さ) と答えた。

「ただしその本当のことを公言するわけにはいかないさ。一番その恩恵を受けているのはこの俺でもあるしな。しかしこのままトモを不思議なオヤジとしてだけにしておいては君自身も身の置き所がないだろうし会社にとっても益にならない。そこでだ」
スティーブは両手を頭の後ろに組みながら両足をデスクの端に乗せた。
「トモの "CIO" 就任をよい機会にして一度社内で勉強会、いやセミナーをやってもらいたいんだ」
意外な依頼に私は本当に驚いた。スティーブの真意がいまひとつわからなかったからだ。

「Apple III 失敗の反省もあるんだが開発の奴らは勿論、スタッフたちと我々経営陣がいまいちどビジョンを共有するのが大切だと常々マイクたちと話していたが、そのひとつのきっかけとなると思うんだ。そこで君に、そうだな…例えば "近未来へ向けてのテクノロジーの予測" といったテーマで少し具体的で明確な話しをしてもらえないかと思ったんだ」
「無論タイムワープの話しはなしだ」
スティーブは足を組み直しながら笑った。

「それはかまわないけど、どこの馬の骨かもわからないし学位も持っていない私の話など誰も聞きたいとは思わないだろう」
私は当然の疑問をストレートにスティーブにぶつけた。
「いや、それは君自身が自分の事を過小評価しているよ」
と言いながらスティーブは体を起こして私にあの鋭い視線を向けた。
「知ってのとおり、10月にジェフ・ラスキンの研究プロジェクトに面白い奴らが参加したんだ」
「うん、すでに私は短い時間だが皆と話したよ。えっとバレル・スミス、バッド・トリブル、ブライアン・ハワード、そしてジョアンナ・ホフマンたちだね」
「そうだ。俺はジェフの考えるコンセプトにはまったく興味はないんだ。奴の考えるコンピュータはクソだ。それにこれからのコンピュータはGUI抜きにしては考えられないとPARCに行った後思ったし、トモ、君に個人的なアドバイスというか未来のビジョンを聞かせてもらってよりその思いを強くしたんだ。ただし仕方がないことだがほとんどの奴らはそうした未来に興味はない」
深く深呼吸してスティーブは言葉を探しているようだったが、
「どこから聞いたのか、MITにいたというジョアンナ・ホフマンやPARCから来たラリー・テスラーあるいはあの気むずかしいジェフ・ラスキンでさえ一度じっくり (カガヤサンと話がしたいので許可してくれ) というんだ。思うに皆手持ちの仮題に振り回されてはいるがそれだけではダメで新しい製品作りには新しいビジョンが欲しいと思ってるんだよ」

やれやれ、難しい話しになってきたがスティーブは私がひとりひとりに対応している時間はないだろうから、CIOという立場はもとよりAppleのビジョナリーという立場から "未来のパーソナルコンピュータ" への夢を語って欲しいんだという。事実新たな市場や商品、サービス、技術といったものを具現化することがこれからのビジネスには重要と私が常々スティーブに説いていたからだが、最後にスティーブがいま主導権を握りたいと思っているMacintoshプロジェクトへの参加をもしやすくする力になるに違いないという本心も暴露した。
そして、
「おっと、たまたま口に出たけど "ビジョナリー" というのは良い言い方だよなトモ。君のタイトルに "ビジョナリー" というのを付け加えようか」
と笑った。

GUIの重要性を説く私の言動がジェフ・ラスキンが提唱しはじめたばかりのMacintoshプロジェクトをスティーブ・ジョブズ主導とする手伝いをすることに心を痛めたが、歴史の向かう先を歪めるわけにもいかずスティーブの申し出を受けることにした。
しかしそれは実に肩の荷が重い仕事となった。

(続く)

【主な参考資料】
・「パソコン革命の英雄たち~ハッカーズ25年の功績」マグロウヒル社
・「スティーブ・ジョブズの王国」プレジデント社
・「スティーブ・ジョブズ偶像復活」東洋経済新報社
・「アップル・コンフィデンシャル 2.5J」アスペクト社


iPhone 7/7 Plusに対応した [FLEX 3D] ゲーム専用ガラスプロテクター発売

トリニティ株式会社は12月22日、iPhone 7/7 Plusに対応の[FLEX 3D] ゲーム専用 反射防止 立体成型フレームガラスを全国の家電量販店、一部雑貨店を通じて本日より販売すると発表。また、本製品はTrinity Online Storeでも取り扱いする。


   FLEX3D.jpg

[FLEX 3D] ゲーム専用 反射防止 立体成型フレームガラス

・端までカバーで引っかかりなし、圧倒的な操作感のゲーム専用ガラスプロテクター
・絶対角割れしない、強化ガラスとPETフレームの複合構造
・表面硬度9H以上で傷から徹底ガード

フチまでカバーですることでフリック操作などでも指が引っかからない、ゲーム専用のガラスプロテクター。指滑りさらさらな反射防止仕様で、圧倒的な操作感を誇る。

Trinity Online Store




インスタグラム ストーリーズに期間限定のホリデースタンプを含む、4つの機能を新たに追加

インスタグラムは12月20日(米国時間)、インスタグラム ストーリーズをよりクリエイティブで表現豊かに演出できるツールのアップデートを発表。今回、新たに追加される4つの機能は以下のとおり。


   Instagram20161221.jpg

スタンプ機能:
ストーリーズで投稿する際、テキストとお絵かきに加えて、天気(ウェザー)や時間(タイム)、ロケーションのスタンプを自在に追加することができるようになる。ストーリーズ専用カメラで写真や動画を撮影したあと、画面右上のニコニコマークのアイコンをタップするだけで、多くのスタンプが表示される。
また、雪だるまやクリスマスツリーなど、期間限定でホリデースタンプも登場(年末まで利用可能)。キャンディケイン模様にお絵かきできる限定のブラシも追加され、これらの新機能を組み合わせることで、ホリデーシーズンらしいストーリーズ投稿を楽しむことができる。   

テキスト機能の改善:
複数箇所にテキストを挿入できるようになったほか、左・中央・右揃えなど、配置を調整できるようになった。また、テキストのサイズも変更可能。

ハンズフリー撮影:
撮影モードで「ハンズフリー」を選ぶと、撮影ボタンを長押ししなくても動画を撮ることができるようになる。

投稿をまとめて保存:
過去24時間にシェアした複数のストーリーズ投稿を、ひとつのスライドショー動画としてモバイル端末のカメラロールに保存することができるようになる。自分のストーリーズ投稿を見た人が表示される画面を開き、右上にある矢印アイコンをタップするだけで、一連の投稿がスライドショー形式で保存される(iOSのみ)。

これらのアップデートは本日から世界中で展開される。詳細については、インスタグラムの日本語公式アカウント@instagramjapanまたはヘルプセンターを参照のこと。

インスタグラム ヘルプセンター(日本語



CrazyTalk 8 PRO、2枚の写真から動く3Dの顔を作る

画像から喋る3D頭部のアニメーションを作成できるCrazyTalk PROを最新のCrazyTalk 8 PROにアップデートしたので概要をご紹介してみたい。近年はCrazyTalk 8 PRO、FaceFilter3、CrazyTalk Animation2 といったReallusion社のソフトウェアを楽しむ機会が多いのもどこか性に合っているからか...。


さてCrazyTalk 8はMacエディションとWindowsエディションがあり、それぞれにStandard版、PRO版そしてPipeline版の3種がある。無論各エディション毎に価格が違うが私はずっとPRO版のユーザーなのだ。したがって以下の説明はPRO版においてのお話になるので予め承知いただきたい。

CTP8_00.jpg

※CrazyTalk 8 PROのアバウト画面


CrazyTalk 8 はそれまでの機能に加え、待望された3D頭部作成ツールが搭載されたことが目玉だ。その機能は正面と真横2枚の写真から3D頭部を作成し表情豊かな顔の(バストアップ)アニメーションが可能となる。また1枚の顔写真や絵からこれまた簡単にアニメーションを作れる機能を持っている。

CTP8_01.jpg

※今回はこの2枚の写真から3D頭部を作ってみる


ただし始めに申し上げておくが、3D頭部の作成はステップに沿っていけばそれらしいものは作れるものの元写真と同じようにクリアーな結果を生むのは簡単ではない。またそもそもCrazyTalk 8は3Dソフトではないというべきで、本格的な3Dモデリングソフトで作るような精度を求める向きには失望するだろう。

さらに個人的な見解だが、ソフトウェアとしての機能や完成度にはソフト屋の1人として目を見張るものがあるが、サンプルやアドオンのアクセタリー類やアバターはよく言えばコミックより、悪く言えばおふざけと受け取られかねないコンテンツが多い。この傾向はCrazyTalk 8のアプリケーションアイコンを見れば納得するだろう(笑)。したがってよりスタンダードなアバターや表現ができるようにオプションも充実して欲しい。

ところで個人的にCrazyTalk 8の利用目的だが3D頭部を作るのが目的ではない。1枚のポートレート写真に自然な表情を付けたいが為のツールとして使い始めたのだ。
ともあれ今回はCrazyTalk 8に新しく備わった3Dヘッド作成の手順をご紹介してみたい。

まずは人の顔の正面と横顔2枚の写真を用意する。しかし生身の人間では畏れ多いので当研究所の専属モデル(マネキン)の顔で使ってみた。
早速だがアプリを起動し、メニューバーの「作成」から「アクター新規作成」を選ぶ。表示する小さなウィンドウで 3D を選択しよう。

CTP8_01_a.jpg

※「アクター新規作成」からまずは 3D を選択


すると画像のインポートウィンドウが表示するので正面と横顔の写真をそれぞれドラッグ&ドロップでフレーム内に登録する。
ちなみに使用する写真は髪などが顔にかからないようなもの、そして斜めに向いたような写真は向かないので注意が必要だ。

CTP8_02.jpg

※2枚の写真を登録


まずやらなければならないのは「正面フィッティング」と「側面フィッティング」だ。例えば「正面フィッティング」なら右目、左目、鼻、口、表情、すべてといったステップごとに表示する写真上のフィッティングポイントを例にしたがってなるべく正確に置くことだ。微妙な位置のズレは最終的な3Dビジュアルに大きく影響することがあるのでくどいようだができるだけ正確に行うことが大切。

CTP8_03.jpg

CTP8_04.jpg

※正面写真、真横写真共に左に表示する指示に従ってフィッティングポイントを置く


「適用」をクリックするとレンダリングが開始され、右側ウインドウに3D頭部が形成されるはずだ。しかしその多くの結果には失望するユーザーが大いに違いない(笑)。正確にフィッティングしたつもりが、出来上がった3D頭部の顔はまるで宇宙人のグレイみたいかも知れない...。しかしこれで終わりではなくここからがユーザーの腕の見せ所というべきなので気落ちせずに先に進もう。

CTP8_05.jpg

※フィッティングポイントだけでレンダリングした結果は期待できるものではない


続く「輪郭とテクスチャの配置」でよりフィッティングを詳細に行い、「詳細モーフ」機能などで写真に近い形状に3Dモデルを編集する。その際には人物は男性なのか女性なのか、あるいは人種的特徴や年齢のパラメーターなども加味してそれらしい形状に近づける工夫を行う。

CTP8_06.jpg

CTP8_09.jpg

CTP8_10.jpg

CTP8_16.jpg

※「輪郭とテクスチャの配置」と「詳細モーフ」機能で元の写真に近い顔、形状になるよう調整する。最後の図はまずまずの結果になってきた例


「適用」で先に進めば、3D頭部は自動的にボディと結合され、いわゆるバストアップの3Dモデルが完成する。顔とボディの肌色に相違があったり、暗かったりしたらテクスチャのカラーや明るさも変更できるし、頭部のサイズも縮小や拡大が可能だ。

次ぎに目と口のキャリプレーションを行う。これは写真の目の位置にソフトウェア側で用意されたテンプレートの目をはめ込むこと、そして口を開いた際にリアルな歯などを加えるためだ。ただし歯はともかく目をテンプレートのものに入れ替えれば別人になってしまうのは確実だ。より眼球の動きなどが繊細になるが、今回は目はいじらず歯だけにした。

後は一般的に、髪と衣裳そして必要に応じて帽子や眼鏡、アクセサリーなどをコンテンツマネージャーから選択すれば通常は自動的に頭部やボディにフィットされるが、帽子などの位置合わせやサイズの調整なども後から可能だ。

CTP8_17.jpg

※服と髪およびアクセサリーをつけて表情もつけてみた


極々簡単ではあるが、こうして3Dのアバターが出来上がったわけだが、CrazyTalk 8はこのアバター、キャラクターに動きを与え表情豊かに喋らせたり動作させたりができる。無論スピーチ時にはリップシンクもできる。

CTP8_18.jpg

CTP8_19.jpg

※動画用に頭部の構成を変え、髪には風の物理演算を加味する。また好みで背景を加えることも可能


今回は長くなるので自動モーションといったシンプルな仕草をつけただけに留めるが、髪の毛などは風になびかせたり突風の強さなど風の物理演算まで加えることができる。



※帽子も眼鏡もある種のあら隠しでもあるが、ともかく2枚の写真からここまで出来たことは事実だ。



最後に必要ならBGMをつけたり、背景と合成させたりも自由自在だ。
それにしても数度同じモデルで3D化を試みたが、人の顔というものがいかに微妙なバランスに支えられているものなのかにあらためて感嘆させられた…。

CrazyTalk 8



Blue Micro Snowball USB 2.0マイクロフォンを入手

デスクトップで使うマイクロフォンを新調した。ポッドキャストを始めようとBlue Microphonesの「snowball」というUSBコンデンサーマイクロフォンを手に入れた。まあ、マイクは1,000円くらいからあるし、逆に上はもう際限がないほど高価な製品もある世界だが、「snowball」は楽器演奏の練習や音声入りの解説ムービーを作るなどには十分過ぎるクオリティが期待できるはずだ...。


デスクトップマイクといえど「snowball」は存在感もある。その名の通りスタンドの上に取り付けるマイク本体は直径約325mmの球体だ。カラーが白だからか、どこか映画「2001年宇宙の旅」に登場するスペースポッドを思い出す形状でもある。

snowball_01.jpg

snowball_02.jpg

※Blue Micro Snowball USB 2.0マイクロフォンのパッケージ(上)とその同梱品(下)


同梱のスタンドにねじ込んでセットアップし付属のUSBケーブルでMacやPCとつなげばよく、特別ドライバーは必要ない。
一般的な録音機能のあるアプリがそのまま使えるし私はウェブサイトのポッドキャスト作りにGarageBandを使っているが、サウンド入力を "Blue snowball"に設定するだけで使える。

snowball_03.jpg

※付属のスタンドにセットアップしたSnowball


Mac、PC両方に対応するプロフェッショナルUSB 2.0 コンデンサーマイクだというが、独自の3パターン・スイッチ(カーディオイド、カーディオイド w/-10dBパッド、オムニ)により、ソフトなボーカルから大音量のガレージ・バンドまで、あらゆるサウンドを扱うことができ、ポッドキャスティングにも最適だというので選んだ。
ちなみに3種類の指向性だが、前記したカーディオイド(単一指向性)」、「ハイパーカーディオイド(超指向性)」、「オムニ(無指向性)」を本体後ろ側にあるスイッチで切り換えることが出来る。ただし「snowball」を選ぶ場合にはこの指向性切替ができないタイプの製品もあるので要注意だ。

snowball_06.jpg

※同梱のUSBケーブルを挿したSnowball背面。上に指向性切替スイッチがある


この「snowball」、小型マイクロフォンの範疇だが実に存在感がある。私は同梱のスタンドに取付けデスクトップに置いて使っているが実に具合が良い。これだけ存在感があるとマイクとの距離感も取りやすい。かといって邪魔というほどではないという絶妙な製品だ。

音質だが、前記した指向性切替にもよるものの私のような使い方ではまったく文句はない。実際にポッドキャストとしてサーバーにアップする際にはデータ圧縮もしているが実用上気になる点はないといってよい。
一応スペックを記しておくと、周波数特性 : Position 1-3 : 40-18kHz、サンプルレート/ワード : 44.1 kHz/16 bitだという。

なおスタンドは40数mm伸ばすことができ、本体は前後に角度をつけることができる。
見た目もなかなか可愛らしいし能力も私の目的には十分なので愛用し続けたいと思っている。





ラテ飼育格闘日記(524)

12月10日はオトーサンたちにとって特別の日だ。それは2006年のこの日、ラテが我が家にきた日だからである。したがって今年で丸10年になった。茨城県から車で連れてこられたラテは途中で車酔いして吐いたと聞いたが、それでも我が家に入ったときには笑顔を振りまいていた。


10年前のこの日、覚悟と熱い気持ちは持っていたがワンコを飼うことがどういうことなのか正直なにも分かってはいなかった。なにしろ子供のときにはいつも野犬が周りにいたからそれが自然だったものの、物心ついてから残念ながらワンコを飼ったことがなかったからだ。
だからこの日記のタイトルを「ラテ飼育格闘日記」とつけたのは決して大げさではなく、まさしくラテが我が家に来た当日から格闘の毎日が続いたのだ。

Latte524_01.jpg

※ラテも10歳が過ぎて落ち着いたもののまだまだ好奇心は旺盛だ


さて先月11月24日にオトーサンは左目の白内障症手術を受けた。その翌日の朝、分厚く大きなガーゼの塊で左目を覆って散歩に出たが途中でラテがお気に入りの小学6年生男子に出会った。登校途中の時間帯だったからだ。
ラテは喜びをストレートに表して男子に飛びつき抱きついていたが、男子はオトーサンの様子に気がつき「どうしたんですか」と聞いてくれたのでオトーサンも簡単に手術をしたことを告げた。

短いひとときだったが去り際にその男子はオトーサンに向かい「お大事に!」といって立ち去った。別に子供をなめているわけではないが小学生の男子にそういわれてオトーサンは嬉しくなった。なかなかそうしたことに気遣いできる年齢ではないと思っていたからだが、逆にラテが好きになる子供たちはさすがに出来た人たちだなあと感心することしきりだった(笑)。

Latte524_02.jpg

※まだ初雪が残る朝、大好きな男子に出会えて喜ぶラテ


そういえば目の調子もよかったし天気も良かったのでラテが望むまま、片道40分近くも歩く大きな公園に向かった。そこはラテが我が家に来てから7歳になるまで毎日通っていた場所だったし多くのワンコたちと体をぶつけたり組み合ったり走り回って遊んだ公園だったからいまでも足を向けたくなるらしい。
とはいっても最近は日の入りも早いし、かなり暗い場所もあるからオトーサンとしてはそうそうラテの希望通りにはしてやれないがたまにはいいか...と足を向けた。

ただし風が強い日だったから万一にでも左目にゴミでも入ると困るのでゴーグルのような保護めがねをかけて出かけたが、それでも100%目にゴミが入らないという保証があるわけではない。特に行きは明るかったこともあり風の強い時には左目を瞑り、右目だけで歩くことにした。
そうはいってもその大きな公園に行ったからとて馴染みのワンコや飼い主さんたちと出会える保証はないわけだが、ラテが気の済むようにとともかく風の強い中を歩いた。

Latte524_03.jpg

※シンちゃんのオカーサンとお会いするのは1年9ヶ月ぶりだった


とある歩道橋を渡ろうとしたとき「ラテちゃんですよね」と声がかかった。私は少々風を避けたいからと下を向いて歩いていたのか前方からくる人たちを注視していなかったが、後から確認すると胸につけていたウェアラブルカメラは近づいて来たワンコと飼い主さんの姿をきちんと捕らえていた。

それはウェルシュ・コーギーのシンちゃんとその飼い主さんだった。ラテはシンちゃんとはけっこう反目する間柄だったから遊んだことはなかったもののその飼い主さんは大好きで、随分とラテは可愛がっていただいたのである。
戻ってから確認したところ、その飼い主さんと会ったのは実に1年9ヶ月ぶりだったが、ラテはよく覚えていたようで座り込んでくださった飼い主さんの顔を昔のように舐めたり遊びのポーズを繰り返した。

オトーサン的にはこれだけでここまで歩いて来た甲斐があったと思ったもののラテはシンちゃんたちと別れた後も目的の公園に直進した。
しかし明るい内に戻りたいといつもより早めに出てきたこともあるのかその広い公園には文字通り人っ子ひとりいない。仕方がないので公園の周りをゆっくりひと周りし、かつ昔よく子供たちと遊んだ砂場の公園でオトーサンと追いかけごっこして帰路につくことにした。

Latte524_06.jpg

※この日もラテはオトーサンとアイコンタンクトが多かった


帰りのパターンはいつも決まっている。途中にある24時間スーパー橫にある自動販売機でペットボトルの水を買ってオトーサンとラテで飲み、そこからまた10分ほど歩いたところにあるベンチで一休みすることだ。その日もいつものとおりにしたがさすがに辺りは薄暗くなってきた。
しかしラテはシンちゃんのオカーサンにお会いしたからか帰りの足取りも重くなかったので助かった。

その後、いつもの砂場の公園に通ったが大好きなファミリーには一度だけお会いできた。相変わらずラテは小学生の女の子が近づくと嬉しさを身体全体で表す。そしてなによりもマズルを近づけるときの表情がなんとも優しくそして真剣な眼差しなのが印象的だ。想像するにラテにとって数日前に会えたとかまたしばらくすれば会えるといったことより、いま現実に好きな人と対面しているこの瞬間が大切で嬉しいということなのだろう。

Latte524_04.jpg

※お馴染みのファミリーに会えたが、女の子にマズルを近づけるラテの表情は実によい目付きをしている


またまた数日後、2人の女の子が座り込んでなにかを食べていた。ラテはとにかく小学生低学年とみれば自分も同じ仲間だと思うのか近づいて遊びたい一心で吠える。「こっち見てよ」「遊ぼうよ」ということなのだろう。
幸いひとりの女子が「可愛い」とラテに近づき座り込んでくれたのを幸いに顔を舐め始めたが「わたしワンちゃん大好きなの」と笑顔。それを見ていたもうひとりの女子はオーバーアクションで「あたしはダメ!」という。オトーサンもその表情に笑ってしまったがこればかりは無理強いするわけにもいかない。

Latte524_05.jpg

※右側の女の子は手にオヤツを持ったまま「やっぱりあたしダメ」と腰が引けてる(笑)


オトーサンがラテ用のオヤツを取り出すと「わたしもあげたい」というので「お願いします」と渡した。それを見ていたもうひとりの女子が「わたしもやりたい」という。「ワンコ怖いんでしょ」と聞くと「でもやりたい」というので「それではお願いします。噛まないから安心してね」とオトーサンはいいながら「指で摘ままないで掌に乗せてあげると歯が当たらないからね」と説明。「わかった!」と元気よく返事をするが体は一向にラテに近づかない。しばらく手を出したり引いたりしていたが「あたし、やっぱりダメ!」という。
いやはやそのリアクションと表情が可愛くてオトーサンは「ありがとう。またね」といいながらしばらく笑いを抑えることができなかった。


Vintage Computer、年末大感謝セールを開催中

米国Vintage Computerでは、年末大感謝セールを開催中。期間中、商品総額1万円以上お買い上げで、全商品表示価格より10%引きとなる。期間は12月16日(金) 9時AM〜12月20日(火)終日(日本時間)。会計画面で、割引額が表示される。


   vintagecomputer20161216.jpg

なお12/24(土)〜1/2(火)は年末年始の休みとなる。12/23(金)までに出荷したお荷物は、基本的に今年中の通関、お届けとなる。ただし、この日が年内通関可能な最終日となっており、フライトの欠航、遅れ等が発生した場合、年内通関できず大幅に到着が遅れる可能性もある。
年明けは1/3より発送業務を開始し、1/5より通関となるとのこと。

Vintage Computer




インスタグラム、月間アクティブ利用者数が全世界で6億人を突破と発表

インスタグラムは12月16日(米国時間)、全世界の月間アクティブ利用者数が6億人を突破したと発表。今年6月(5億人突破発表)以降、新たに加わった1億人はこれまでで最も速いペースで増加し、この2年間で利用者数は3億から6億に倍増した。


   instagram1216.jpg

特にアジア地域における利用者の増加がこの成長を牽引し、インスタグラム ストーリーズなどの新機能や、利用者にとって関心度の高いコンテンツから順に表示するフィードの導入が大きく貢献した。さらに、ストーリーズのライブ機能追加、消える写真・動画をやり取りできるダイレクト機能などが加わったことで、これまで以上に様々な方法で、あらゆる瞬間を捉えてインスタグラム上でシェアすることが可能になった。コミュニティの拡大に伴い、利用者が安心して自分を表現することができるプラットホームを保つための機能もより積極的に導入している。

インスタグラム 日本語版公式アカウント(日本語)




[小説]未来を垣間見たカリスマ 〜 スティーブ・ジョブズ 第20話 Apple III失敗

還暦も遠の昔に過ぎた男、加賀谷友彦は久しぶりに出向いた Apple銀座 のエントランスで1976年にタイムスリップし、スティーブ・ジョブズの若かりし頃に出会う。厄介なのは加賀谷が持っていたiPhone 6s Plusをスティーブが見てしまったことだ。この事実が過去と未来に悪影響を及ぼすのだろうか。そんな危惧をよそに初対面の加賀谷をスティーブは自宅のガレージに引き入れた...。
ー 優れたビジョナリーといわれたスティーブ・ジョブズ。その若かりし時代の秘密に迫る!ー
※本編はフィクションです※

■第20話 Apple III の失敗
Apple II は売れていた。そして会社の規模も急速に拡大していく。その過程で社内にはギスギスした雰囲気も漂い始めていた。
まずAppleは新型のマシンの開発に迫られていた。これはスティーブがウォズに頼らず自分のマシンが欲しいといった個人的なことだけではなかった。会社の経営陣たちにとってApple II がいつまでもベストセラーを維持できるとは思われなかったからだ。

エレクトロニクスの世界は日々進化進歩し新しいテクノロジーが登場している。いつApple II の販売がピタリと止まるのか、気にならないはずはなかった。
1978年末以降Appleはそれらの対応を急ぐべきくいくつか策の作を取っていった。

Apple31111.jpg

※Apple III のシステム例


自宅に帰りシャワーを浴びて出てきたスティーブは
「トモ、ちょっといいか」
と私が宛がわれていた部屋に入ってきた。
この頃になると私の給料でアパートの一室ぐらいは借りられるようになってはいたものの、独り立ちはスティーブが許してくれなかった。

「部屋が狭いというなら好きな部屋を使えよ。アパート借りるにしても金がいるしそれは君にとって無駄な金だよ」
タオルで髪を乾かしながらスティーブは椅子に座った。
「それにだ、トモ...君は俺の私設コンサルタント兼秘書だ。なくてはならない人材なんだよ」
こう言われては私もスティーブの居候をやめて出て行きたいなんて言い出せなかった。

「ところでトモ、聞いたか...。ヒューレット・パッカードからウェンデル・サンダーって奴が入社したことを」
「ああ、ロッド・ホルトに聞いたよ。ウォズのボスだった人だといってたな」
ウォズが紹介の労をとったとも思えなかったが、ウェンデルは新機種Apple III 設計の技術部門を監督する責任者として雇われた。
スティーブは私と2人だけという気がおけない場所だったから辛辣なものいいを始めた。

「あの官僚野郎たちにApple III を開発させようというスコッティやマークラもおかしいぜ。俺はBクラスの人間などいらないと口を酸っぱくしてスコッティにいったんだがクソ野郎はクソ野郎を呼び込むというやつさ」
私は小型の冷蔵庫から冷えたホワイトワインを取り出してあけ、小型の丸いテーブルの上に乗せた2つのグラスに注いだ。

「人が急速に増えるとかならずノイズも大きくなるもんだよスティーブ」
と慰めるつもりで私はグラスをスティーブに差し出した。
「ありがとう。でも奴らと一緒に仕事をすると思うと憂鬱だよ。クソ野郎のくせに皆プライドだけは高いんだ」
事実ヒューレット・パッカードから入社した人たちとナショナル・セミコンダクターから来た人たちの小競り合いが増えていた。これまでのAppleにはなかったことだった。
「まったく間抜けな奴らばかり増殖しやがって!」

ワインを一息に飲み干しグラスを置いたスティーブは眉をひそめていった。
「相変わらずだが、ウォズも苦労の種だよな」
私も話しには聞いていた。Apple III 開発と平行してApple II の改良版 (コード名:Annie) と呼ばれていたマシンの開発をウォズ主導でやるはずだった。しかし彼はディスク装置のときのような情熱を持ってことにあたらなかったしその働きぶりはだれが見ても大きなムラがありやる気のなさが目立った。

「結局Annieはあきらめたのかい」
私は再度スティーブのグラスに2杯目のワインを注ぎながら聞いた。
「まあ仕方がないよな。ウォズにしてみれば自分の思うとおりのマシン作りができないわけだからな」
スティーブは同情的なところを示した。
「そうだね。ウォズは人の命令で働くタイプではないからね」
「だけど大人しくしていればいいものを嫌われる悪戯ばかり続けているのが困りものなんだよ」
事実ウォズは相変わらずいたずら好きで通っていたが、Appleの社内は創業時のような寛大さは薄れていた。ために開発中のマシンの筐体にネズミを仕込んだりといった悪戯は悪戯では済まなくなっていった。

40年後の未来からやってきた私はApple III が失敗するという結論を知っている。その理由も大方分かっているつもりだったがすでに私などが口出しできる組織ではなくなっていたし歴史を変えてしまっては自分が無事に元の世界へ戻れなくなるのではないかと思い、アドバイスする機会を失っていた。

Apple III の失敗の主な原因はスティーブ・ジョブズにあるというのが定説だ。彼は自分の好むマシンというか自分がユーザーだったら欲しいマシンを夢見ていた。したがってApple III の筐体デザインやそのサイズをスティーブ主導で始まったことを聞いて定説どおりの混乱を引き起こすであろうことは肌で感じていた。
内部構造など考えずにサイズを決めたから基板の配置やサイズに大きな制約が出た。それ以上に問題なのは相変わらず冷却ファンは使うなという主張だ。

さらに経営陣が命じた開発期間はそもそも短かすぎた。その割りにテキスト表示は80桁でアルファベットは大文字と小文字が使えるようにしろとの指示があったばかりかApple II との互換性を保てという...。このエミュレーションの必要性はApple III のグラフィック機能向上の可能性を潰すことになった。
なによりもウェンデル・サンダーがイエスマンだったことが大いに災いした。

ウェンデルは経営陣からの指示とスティーブの移ろいやすい思いつきに振り回されたのだ。
数日後、ロッド・ホルトと会ったとき彼もAppleの現状を憂いていた。
「いや、なにも昔は良かったというつもりはないんだ。だけど確かにいまは昔よりキャッシュフローは問題ないしApple II も売れてる。しかし経営陣には余裕が見られないし社員たちはまったくまとまりがなくなっているんだ。Appleらしさなんて探しても見つからないよ」
「そういえば...」
私は声を潜めていった。
「ある人から聞いたけど、ロッド...君なんかも古参で頭が固いと新参者たちに煙たがられているらしいね」

遠慮のない私の口ぶりにホルトは声を上げて笑った。
「まったく可笑しな話しさトモ...。俺は昔から (いかれた野郎) のはずだったのにいつのまにか、(貴方は官僚的だ) と言われるんだから」
「しかし、トモ。Apple III は成功すると思うか?」
真顔になってホルトに聞かれるとどう答えて良いかわからなかった。

「経営陣は発表を急いでるんだよ。数ヶ月後に株式公募が決まっているだろう。それ以前に発表してよい材料にしたいのさ」
ホルトはあくまで私の意見を聞きたがった。
私は自分がタイムワープしてきた人間だということはスティーブ・ジョブズしか教えないことに決めていたが嘘をいうことは嫌だったし自身の言動の積み重ねが実績となりそれなりの評価を受けるようになっていたからそれも保持したかった。

「私は上手くいかないと思うよ」
正直にいうとホルトは頷きながら、
「あまりに時間がなさ過ぎたよ。Apple II は会社ができるときにはすでに基本は存在していただろう、しかしApple III はAppleがウォズの手を借りずに開発する最初のマシンなんだ。もっと時間が必要なんだよ。もっと入念な設計、入念なテストをしなければならないんだ」
ホルトは愛用のキャメルを咥えながら私の肩に手を置いて自分の席に戻っていった。

Apple3catalog.jpg

※Apple III カタログのひとつ(当研究所所有)


ある日の夜、スティーブから意外な話しを聞かされた。
「トモ、俺はApple III プロジェクトから手を引くことにしたよ」
スティーブは真顔でつぶやいた。
「君がプロジェクトから手を引いてApple III は出荷できるのかい?」
「なにがあったんだい?」
矢継ぎ早の私の質問にソファーに仰向けになったスティーブは大きなため息をついた。

「理由はふたつある...」
少し間を置いた後で、
「ひとつは前にも言ったと思うけど、俺はB級の奴らと仕事をするのが嫌になったってことさ」
ここでスティーブはもう1度ため息をついてから続けた。
「いろいろとアドバイスして奴らにやらせてみたが、どいつもこいつもはっきりせず、俺の考えたとおりに進まないんだよ」

まあ、ウェンデル・サンダーたちからすれば混乱する一番の要因はスティーブ・ジョブズその人にあったというだろう。様々な主張を受け入れながら進めた設計は様々な無理を強いられた。スティーブ自身の意見や指示も日毎に変わり開発者たちを苦しめたらしい。
とはいえスティーブに (君が混乱の原因だ)とはさすがにいえなかった。

「もうひとつの理由はApple II との互換など考えずにまったく新しいマシンを作りたいと思ったからなんだ。まだなにも形になっていないが、Lisaプロジェクトとして開発計画を立てている製品だけど、例のゼロックス・パロアルト研究所で見たAltoのようなGUI を実現したいんだ。悪いがApple III にかまっている時間などないのさ」
スティーブはすでにApple III への興味を失っていたのだ。

1980年5月、カリフォルニア州アナハイムで開催されたナショナル・コンピュータ会議でApple III が発表されたとき業界筋や報道関係者からは賞賛の声が上がりウェンデル・サンダーは鼻高々だった。
結局その2,3ヶ月後に新しいOS、ワード・プロセッサ、VisiCalc、高機能BASICと共に発表され、Apple III 待望の機運は高まった。そしてついに秋になって出荷されるとすぐに欠陥品として返品と苦情が相次いだ。

ロッド・ホルトの危惧が当たってしまった。欠陥の直接の原因はともかく、それらの担当者や責任者らは様々なプレッシャーの中で自分たちの役割を全うしていなかった。トラブルの原因は十分なテストをしていたら防げるはずのことだった。
Appleの評判は大いに傷付いた。

すべてはスティーブ・ジョブズはもとよりマイク・マークラおよびマイケル・スコットらの油断というより過信がホルトの言うとおり過酷な開発期間と適切なテストもしないまま出荷した結果だった。
Apple Computer社が設立されたとき、Apple II はプロトタイプながらすでに存在した。したがってApple III はAppleが最初に独力で開発した製品だったが、それが失敗という結果に経営陣は愕然とする。
スコッティはスコッティで、失敗の原因はスティーブ・ジョブズだと頑なに信じて疑わなかった。スティーブが開発現場をかき回したからだと怒っていたのだった。

(続く)

【主な参考資料】
・「パソコン革命の英雄たち~ハッカーズ25年の功績」マグロウヒル社
・「スティーブ・ジョブズの王国」プレジデント社
・「スティーブ・ジョブズ偶像復活」東洋経済新報社
・「スティーブ・ジョブズ 青春の光と影」東京電機大学出版局刊


強力な写真編集ソフト「Smart photo editor」の合成機能

「PortraitPro 15」の開発元 Anthropics Technology社サイトで面白そうなソフトウェアを見つけたので入手したみた。「PortraitPro 15」は人の顔を編集するのが目的だが「Smart photo editor」は一般的な写真のフォトレタッチを目的とする製品だ。しかしまだあまり知られていないようだがユニークで強力な機能が満載のアプリだった。


どうやら知られていない理由はApp Storeでは扱っていないし日本語化されていないからかも知れないが、安価な割にはその高機能なことに驚かされた。ただしインターフェースはまったくMac的ではないので取っつきは悪いかも知れないが、その魅力を体験すれば癖になるほど強力で面白い…。

SPE_01.jpg

※「Smart photo editor」のアバウト画面


まず搭載されている機能を簡単に羅列しておきたい。それらは風景写真の空を入れ替え、簡単にマスクを作って背景を別写真と合成する機能、そしてひとつの写真から数百ものエフェクト付加された結果をギャラリーとして一覧でき、ひとつひとつは様々なパラメータの編集をも可能でそれこそ無限に近い表現を生み出してくれる。
世の中には写真にある種のフィルターをかけるツールは多々あるが、Smart photo editor はそのレベルと奥行きの深さが違う。

その他には個別の機能として写真の一部を背景に違和感なく消去する機能、赤目補正、テキスト入力、トリミング、建物などのパースを変更する機能、回転、そしてコミュニティでシェアできるエフェクト・エディタといった機能がひとつのアプリに収まっている。

ということで一度ではすべての機能とその魅力に迫ることは出来ないので今回はまずポートレイトの背景を別写真に入れ替える機能をご紹介したい。無論こうしたことはPhotoshopを始めとして優秀なツールが多々あるが、Smart photo editorでいくつか例を試した結果、はまってしまった...(笑)。

SPE_02.jpg

※左の人物の背景を右の紅葉をぼかした写真に入れ替えてみる


さてまずはSmart photo editorを起動し女性のポートレイトをドラッグ&ドロップで読み込む。要はこの背景を例えば紅葉の風景とか桜満開の風景などなどと入れ替えようというわけだ。
では早速 Fileメニューより Add Underlay... を選択し背景となる写真を読み込む。その時点では背景ビジュアルは表示されないが、左サイドにはUnderlayが読み込まれたことを示すいくつかの表示が加味される。

SPE_04.jpg

※メインのポートレイトと背景写真も読み込んでCompositionのブラシツールで背景を塗ると背景写真が表示する【クリックで拡大】


続いてウィンドウ右サイドの Tools から Composition をクリックする。するとアイコンはブラシツールとなるがサイズや検出エリアの調整は左サイドからスライドバーで調整する。そしてまずはこの場合、人の輪郭に沿ってマウスボタンを押しながらなぞってみる。なぞり始めたらすぐ気がつくはずだが、すでにブラシでなぞった部分は消えて背景の写真に変わっている。
ブラシで綴じたエリアを確保すれば後はマニュアルで塗らなくてもペイント缶アイコンが表示するのでその上にカーソルを置いてクリックすれば領域すべての塗りが終わる。

SPE_05.jpg

※完全にポートレイトの背景が紅葉の写真に置き換わっている【クリックで拡大】


また塗りが失敗したらアンドゥが効くし、はみ出してしまった部位は消去ブラシに変えて補正すれば良い。
勿論髪の毛など外側だけで完璧にマスキングできるわけではないが、別途写真を拡大しブラシツールで丁寧に抜くことができるので実に頼りになるツールだ。そしてその結果もよい。

SPE_06.jpg

※細かく入り組んだ部分は拡大して作業する【クリックで拡大】


さらに背景の透明度やブレンドモードあるいは背景画像の位置を調整や回転などの調整すれば編集は終了だ。

ちなみに左サイドの Underlays にあるApply effect to Layerアイコンをクリックしてみよう。少し待たされるが、背景を生かした、あるいはアプリ側で付加した背景やエフェクトによる多くのバリエーションが表示される。使うか使わないかは自由だが、これまた何かしらのアイデアを生むきっかけとなるに違いない。

SPE_07.jpg

※エフェクトのバリエーションを一覧でみることができる【クリックで拡大】


そのまま Fileメニューから Save As...などで保存すればオペレーションは完了だ。

SPE_03.jpg

※完成例【クリックで拡大】


Smart photo editorは前記したとおり、ユーザーインターフェースがユニークなため、最初は取っつきにくいかも知れないが、慣れさえすれば手放せないツールになるに違いない。
なお一連のオペレーションを音声付き動画にしたので参考にしていただければ嬉しい。



次の機会にはSmart photo editorの別の機能をご紹介してみよう。

Smart photo editor


デジタル・コスメティックが可能な「PortraitPro 15」レポート

過日はデジタル・ビューティツールキットとでもいうべきMac用アプリケーション「FaceFilter 3 Standard」をご紹介したが、今回は「PortraitPro 15」をレポートする。どちらもポートレート写真のレタッチソフトウェアであり、顔にメイクを施したり、ニキビや皺を除去しデジタルメイクを施すことが出来るツールだが、「PortraitPro 15」はプリセット利用も出来るもののそれ以上にスライダーで細部までのメークアップを施す点が特長だ。


「PortraitPro 15」の利点は多々あるが、まずはアプリケーションの起動が速いことだ。頻繁に活用するとなれば大切なポイントとなる。

PortraitPRO15_01.jpg

※「PortraitPro 15」のアバウト


さらに読み込んだポートレートの目鼻立ちの輪郭を指定するフィッティング機能も写真を読み込んだ時点でかなりの精度でセッティングができている。無論完全を期すには手動による調整が必要だが...。

PortraitPRO15_00.jpg

※まずは目鼻立ちの輪郭フィッティングを行う


「PortraitPro 15」は一般的な写真編集ソフトとはまったく違う機能を搭載している。それは人の顔がターゲットであり、「PortraitPro 15」は何百もの研究し尽くされた美しい顔がサンプリングされている結果、スライダーを微調整するだけで該当部位の修整を好みのままに可能とすることができるツールだ。

さて、そのオペレーションは基本的にワンウィンドウで可能だ。「FaceFilter 3 Standard」と同様に修正前と修正後のビジュアルを左右に比較しながらレタッチを進めることができる。またコントロールパネルと称するツール類は通常右サイドに組み込まれているが、別途外すことも出来る。

PortraitPRO15_02.jpg

※ウィンドウ左が元写真、右がメイク中の写真【クリックで拡大】


機能の一覧はコントロールパネルの「ポートレート改良スライダー」に揃っている。「顔整形コントロール」「肌をなめらかにするコントロール」「肌照明コントロール」「メークアップコントロール」「目コントロール」「口と鼻コントロール」「髪コントロール」「肌色コントロール」そして「写真コントロール」だ。

それぞれはどれから始めてもよく自由に行き来が出来る。最初に使う場合、コントロール毎に簡単なアドバイス(ヘルプ)も表示するので使い方が分からないということはまずないに違いない。またいつでもオリジナルの写真に戻せるので思い切ったメークアップも可能だ。

PortraitPRO15_03.jpg

※最初に機能をセレクトすると簡単なガイドが表示される


「PortraitPro 15」の機能は前記した「ポートレート改良スライダー」の各コントロールを開くと分かるとおり、かなり高機能なツールが揃っている。例えば「メークアップコントロール」の中の「アイシャドー」や「チークカラー」はカラーを自由にセレクトできるだけでなく、その塗り方もメニューによって複数選択ができる。

PortraitPRO15_04.jpg

※アイシャドーの調整例


また口紅のカラーも自在な変更ができるだけでなく、「FaceFilter 3 Standard」ではその濃さの調整ができるだけだったが「PortraitPro 15」では「光沢」の調整ができ、さらにその光沢度合いは「肌照明コントロール」による照明の方向と強さにより自然に変化する。

PortraitPRO15_06.jpg

※口紅のカラーは光沢設定も可能で「肌照明コントロール」による照明の方向と強さにより自然に変化する【クリックで拡大】


そして「髪コントロール」機能があるのも「PortraitPro 15」の利点の1つだ。ポップアップメニューからイメージに合った髪のカラーを選択しスライダーで変更量、光沢などといった微調整ができる。

PortraitPRO15_07.jpg

※「髪コントロール」機能も秀悦【クリックで拡大】


一通り「FaceFilter 3 Standard」と「PortraitPro 15」を比較しながら使っているが、「FaceFilter 3 Standard」はインターフェースそのものがビジュアルで使っていて楽しい。ただし「PortraitPro 15」の方が私にとっては実用的のような感想を持っている。
しばらくはそれぞれの特長を生かしながら活用したいと思う。

PortraitPRO15_08.jpg

※眼球もコンタクトレンズ指定でカラーリングや印象を変えられる【クリックで拡大】


なお、今回使用したバージョンは「PortraitPro 15 通常版」だが、STUDIO版とSTUDIO MAX版というアップデート版もあり、これらは画像サイズ制限がなくなりPhotoshopやLightroomなどのプラグインとして利用できたり、カメラRAWフォーマットの読み込み、さらにMAX版では完全バッチモードが利用できるなどの機能が追加されている。

PortraitPro 15

ラテ飼育格闘日記(523)

前回も記したがオトーサンは左目の手術を受けた。白内障が進行したためだが、保護めがねを着けることを厳しくいわれているしこんな時に目にゴミでも入ればまずいことになる。理想は術後一週間程度、土埃や砂埃がたつ場所には近づかないことなのだが、そうもいかないのが辛いところ…。ただしラテは術後にアイコンタクトが多くなった。やはりオトーサンの変化を気にかけているのか…。


ラテは黙して語らないが、朝夕の二度の散歩を心待ちにしているに違いない。オトーサンもそうした散歩が単に排泄の機会を与えるためといっただけにならないよう心がけているつもりだが、ラテが望むようなワンコや人との出会いが都合良く待っているはずもなくここのところラテは些かくさっていた。

Latte523_01.jpg

※誰かこないかなあ...


それは天気もよくない日が続いたこともあるが、お馴染みとなったファミリーや他の子供たちともほとんど会えない日々が続いたからだ。雨の日を別にすれば夕方の散歩はルートこそ違えど向かう場所はほとんど一緒だ。ラテのエピソード記憶はたいしたものでどの場所で誰と会ったかなども長い間覚えているらしい。したがってその日に特別な思いがあれば別だがやはり楽しいことがあった場所に足を向ける傾向にある。

ということでここのところ、紆余曲折はあっても必ず立ち寄るのが近所の砂場の公園だ。その場所では小学生の女子たちとの出会いが多々あったしご近所に住む母親と小学生の女の子、そして未就学児童の弟と楽しい思いをしたからか、その方面に足が向いた際には必ず通る場所となった。そういえばファミリーと出会う直前だったか、ラテは一時期その公園を避けるようになったときがある。
それは小さな公園を我が物顔でボールを蹴りながら走り回るサッカー少年・少女たちが多くなったからだ。無論公園は皆のものだからサッカーをやってはならないというつもりはない。ボールひとつあれば楽しめるサッカーは男女を問わずとっつきやすいのだろう。

Latte523_02.jpg

※ピークは過ぎたとはいえまだまだ美しい紅葉を見ながらの散歩は実に贅沢だ


しかし広い公園の片隅なら問題ないが小さな公園を数人の子供たち、ときには教えているのだろうか大人も混じって我が物顔で駆けずり回られては危なくて仕方がない。
実はラテだが、随分と昔の話しになるもののサッカーボールを二度当てられてあの大きさのボールが怖くなったらしく近くをボールが通過すると尻尾が下がってしまう。その上に転がっているボールならまだしも構築物の壁などに蹴りを入れ「パーン!」とボールが跳ね返るその音が嫌いなのだ。だからサッカーをやっていると尻込みしがちなのだ。

Latte523_03.jpg

※オトーサンは大きなゴーグル(保護めがね)をかけてるからか、この日もラテのアイコンタクトは多かった


とはいえラテにとってその苦手なサッカーをしのぐ楽しい思い出が重なった公園なのだろう、尻尾が下がりつつもその公園を横切る日々が続いた。しかしどうしたことかお馴染みとなったファミリーの姿が数日、一週間、10日と続いて見えない。オトーサンはこの時期だからお子さんか母親が風邪とかインフルエンザにでもかかり外出できないのではないかと心配した。そんなわけだから今日も明日も明後日も…という日が続いたもののラテはサッカーをやっていないときには砂場に腹ばいになりしばし待ちの姿勢を崩さなかった。

オトーサンが左目の手術を終えた4日後、ラテはその公園に入ったがやはり知り合いの子供たちもいなくて数人のサッカー少年たちの占有といったありさまだった。しかしこればかりは仕方がない。オトーサンは「ラテ、そろそろ歩き出そうよ」と声をかけ、公園を後にしようとした瞬間「ラテちゃ~ん」「いま行くから待ってて!」と聞き覚えのある声が聞こえた。ラテは軽く両前足を浮かして声のする方向を探しつつ満面の笑顔になった。

Latte523_04.jpg

※聞き覚えのある声が聞こえた瞬間、ラテの表情ががらりと変わった


嬉しいことに、数えてみると15日ぶりにファミリーの姿があった。ラテは最初に公園に入ってきた女の子に飛びつくようにして顔を舐めていたが、その向こうに母親の姿を認めると尻尾をお尻ごと振りながら低い姿勢で母親に向かってかけだした。

Latte523_05.jpg

※2週間ぶりにお馴染みの女の子に会えて喜ぶラテ


「ひさしぶり!」と座り込んでくださった母親の膝にラテは乗りながら猛烈に顔を舐め始めた。その後ろをサッカー少年が蹴ったボールが通り過ぎたとき、女の子がボールを追ってきた男の子に「ねぇねぇ、ラテちゃんにボールを近づけないで!」と注意をしてくれた。ありがたい!

Latte523_06.jpg

※ファミリーの母親の姿を確認するとお尻ごと尻尾を振って駆け寄った


どうやらファミリーは用事で実家に行っていたという。「インフルエンザでなくてよかった」というオトーサンに向かって女の子は「でも寒かったよ」と笑った。
ラテはまだ母親に嬉々として相対していた。


[小説]未来を垣間見たカリスマ 〜 スティーブ・ジョブズ 第19話 PARC訪問

還暦も遠の昔に過ぎた男、加賀谷友彦は久しぶりに出向いた Apple銀座 のエントランスで1976年にタイムスリップし、スティーブ・ジョブズの若かりし頃に出会う。厄介なのは加賀谷が持っていたiPhone 6s Plusをスティーブが見てしまったことだ。この事実が過去と未来に悪影響を及ぼすのだろうか。そんな危惧をよそに初対面の加賀谷をスティーブは自宅のガレージに引き入れた…。そして一緒に働くことになった。
ー 優れたビジョナリーといわれたスティーブ・ジョブズ。その若かりし時代の秘密に迫る!ー
※本編はフィクションです※

■第19話 PARC訪問
Appleは正式な株式上場前に何度か資金調達を実施した。1979年8月には L・F・ロスチャイルドやゼロックスそしてエジプト系投資家などに対してだ。うちゼロックス社には10万株を売却した。このときの資金調達はかなりApple側が強気で (売ってあげた) という感じが強かった。

ともあれゼロックスに恩を売った成果が3か月後のゼロックス社のパロアルト研究所(PARC)訪問に繋がったとみるべきだろう。このPARC訪問には多くの伝説が生まれたが、この訪問をきっかけにスティーブ・ジョブズは GUI を持つパソコン開発に意欲を持ち、それが後年 LisaやMacintoshとして開花することになる。

1979年12月、スティーブ・ジョブズはゼロックス社のパロアルト研究所を訪れた。
しかしスティーブは当初、その訪問にあまり乗り気ではなかった。
「トモ、君も一緒に来てくれないか。ジェフ・ラスキンはともかくビル・アトキンソンが五月蠅く勧めるんだが気が乗らないんだよ」
スティーブ・ジョブズはAppleの業績のよさや先の資金調達成功もあって強気だった。
「俺の信条だが、どうせ大企業なぞに革新的なものなど作れるはずはないし行くだけ無駄だと思うんだ」

「でも、君は行こうとしているんだろう」
私は悪戯っぽくスティーブにいった。
「いや、社内の奴らの勧めだけならその気はなかったが、マークラとスコッティいわくゼロックスの幹部が是非俺に見学に来てほしいという依頼が続いているというんだ」
「トモ、君も噂を聞いたかも知れんがゼロックスへの今回の株式売却で埒もない噂が立ったらしいんだ」
スティーブはうんざりした表情で吐き捨てるようにいった。

「知ってるよ。ゼロックスに対する株式売却はゼロックスがアップルの買収を考えてのことだ...という噂らしいね」
私は先ほどダン・コトケが持ってきてくれたコーラーの瓶をあけながら答えた。
「トモ、そんな砂糖水など飲まない方がいいぜ。飲み物は水以外なら生ジュースに限るよ」
スティーブはオレンジジュースのグラスを手にしながらも私の話に頷いた。
「そうなんだ。ここでだんまりを決めているのではなく俺たちがPARCを乗っ取るくらいの気持ちで1度訪問してくれとマークラも五月蠅いんだよ。そうした世間的な付き合いをこなすのも俺の仕事だといいやがる」

「なあ、トモ…。俺は半分冗談のつもりで言ったんだが君は真顔だな」
私は今回の訪問がAppleの未来にとっていかに重要な意味をもっているのかを知っているから自然に真剣な表情になったのか、普段の私とは微妙な違いにスティーブは気がついたのかも知れない。
「いや、君との約束だから未来のことへの明言は避けるけど...行った方がいいよ」
真面目な顔でいった私を真正面からスティーブはあの鋭い視線でしばらく見つめていたが、
「わかった。君がそういうのなら何かあるのかも知れないな。一緒に行ってみようぜ」
「後で日時は知らせるよ」
いいながらスティーブは席を立った。

結局スティーブに同行したのはビル・アトキンソン、ジェフ・ラスキン、ジョン・カウチそして私の4人だった。スティーブが人選した結果だが、ラスキンはそもそもの言い出しっぺでPARCに詳しいから、そしてアトキンソンはソフトウェアの、カウチはハードウェアの責任者として選ばれたらしい。
こうして我々4人はPARCに乗り込んだが、後で聞いたところによればビル・アトキンソンは今回の訪問に際してアラン・ケイの論文を始めとして多くの資料に目を通し勉強していたらしい。

我々5人がPARCの地味なエントランスを入るとPARCのアデル・ゴールドバーグ女史がAltoが置かれているロビーに案内してくれた。
スティーブは意識的なのか、あるいは緊張していたのか見るからに態度が横柄でスーツこそ着ていたものの両手をズボンのポケットに突っ込んだまま握手もしなかった。

PARC201611.jpg

※ゼロックス・パロアルト研究所


我々が通されたデモルームにはラリー・テスラーが穏やかな表情で待っていた。
型どおりの挨拶が済んだ後、早速アデル・ゴールドバーグが一抱えもある円形のハードディスクを持って現れた。眼前には縦型のディスプレイにキーボードとマウスおよびピアノの鍵盤の様な装置が置かれ、設置台の下にはハードディスク装置とAltoコンピュータの心臓部、すなわちハードウェアが隠されていた。

私は2016年の時代からタイムワープした人間だし、1992年に富士ゼロックスの展示会においてAltoの実機を見ていたから、それぞれのハードウェアの構成が何を意味するかの理解はあったがジェフ・ラスキン以外はAltoの実物を見た者はいなかったようだ…。
電源が投入されてゴールドバーグがデモを始めるとテスラーがそのオペレーションとモニター上の動きをひとつひとつ説明してくれた。

xerox_Alto.jpg

※Altoの実機。1992年に筆者撮影


モニターが明るくなった途端にスティーブの顔色が変わった。
カウチが、
「モニターの背景が白いぞ!それに表示文字が黒い…」
アトキンソンが、
「紙とペンを模しているんだ」
独り言のようにつぶやいたが、スティーブは無言だった。
ジェフ・ラスキンは満足そうに微笑んでいる。

テスラーがAlto開発のコンセプトを簡単に説明した後、ワードプロセッサや図形がマウスというポインティングデバイス操作で直感的な移動や拡大縮小などを行うデモがあった。
一通りの説明の後に質疑応答の時間がとられたが、質問のほとんどはビル・アトキンソンだった。無理もない、なにが起こっているかは皆わかったが、これほどのコンピュータを見た事がなかったからカウチもスティーブも無言を通すしかなかった。
スティーブはもっぱらボタンが三つ並んいるマウスを手にして仔細に眺めているだけだった。

予め説明されていた時間が過ぎた。ラリー・テスラーとジェフ・ラスキンが握手を交わし、ビル・アトキンソンとジョン・カウチも如才ない挨拶をしてPARCを後にしたがスティーブは終始無言だった。アトキンソンが感想を聞いても生返事をするだけだった。

スティーブは自分のオフィスに戻ってすぐに電話の受話器をとった。
「どこにかけるの」
いま戻ったばかりでもあり私の意外だという声にかぶせるように、
「ゼロックスの重役だよ」
そういったスティーブは電話に出た相手に矢継ぎ早に、それも少々無礼にも思う喋り方で話し出した。
「ああ、スティーブだ。Appleのスティーブ・ジョブズだがいまPARC研究所から戻ったところだ。ただし納得できないことがあるんで電話したんだ」

「そうだ。君がいう...そうだ、そうしたデモを見せられたが、技術的に見るべき点もあったがもっとましなデモがあるはずだ。俺に隠し事があるというなら君のところとはこれっきりになるぞ」
脅すようにスティーブは続けた。
スティーブはゼロックスの重役に電話して今日見たことを話しつつ、おざなりではなくもっと本格的な機能説明を迫ったのだ。スティーブは先ほど見せられたAlto およびSmalltalkのデモにはもっともっと奥が深いものが隠されていると直感したようだ。
「うわべだけでなく、すべてを見せてくれ。そもそも訪問しろといったのはそちらだろう。OK。分かった、間違いないように手配を頼むぞ」

天下のゼロックス社の役員にAppleのスタッフへ命令するかのような話し方にスティーブをよく知っている私も唖然としたが、受話器をおいたスティーブはニッコリと微笑んで、
「これでよし」
と呟いた。

PARCのAltoおよびSmalltalkのデモには2つのバージョンがあったという。特に審査に通ったVIP向けのものと一般に見せるものとである。
明らかに1度目は、誰にも見せる式の、いわゆる無害なデモを我々は見たに違いない。スティーブは、そのとき自分たちに与えられなかった情報がどれほど多いかを悟ったらしい。そしてたった2日後に再び大人数を連れてPARCくことになった。

今度はマイク・スコットやスティーブ・ウオズニアックも一緒だったしLisaプロジェクトとしてスタートしたばかりの技術者数人も同行した。
2度目の訪問時、エントランスで待ち受けていたのはPARCのハロルド・ホールら2人だったが応接室で前回より長い時間我々は待たされた。スティーブたちは準備に必要な時間だろと気にも留めなかったが、私はデモ担当のアデル・ゴールドバーグが「今日のデモなど聞いていない」と主張し、デモするのを一時は拒否したことを知っていたからその情景を想像して楽しんでいた。無論その結末も知っていたから安心して待っていられた。

アデル・ゴールドバーグはApple社の能力と意図を知るよしもなかったが、技術者の本能と自身らが開発し育てたAltoおよびSmalltalkの重要さと大切さを知っており、特に優秀なプログラマーにそれらを見せるリスクを恐れていたのだ。彼女は何とかしてゼロックス社自身にAltoとSmalltalkを正当に評価させ、これを世に出したいと考えていたらしい。
しかし今回の訪問に際してゼロックス本社からは ( すべてを見せろ )という指示がなされていた。これにはアデルも従うしかなく顔を真っ赤にして我々の前に現れた。

1度目は終始無言で通したスティーブ・ジョブズだったが、この2度目の訪問では多々感嘆の声を出し、最後には「この会社はなんでこいつを発売しないんだ」と声を荒げた。
我々に強い印象を残したデモのひとつはAltoの画面上のテキストが1行ごとにスクロールするのを見たスティーブが、
「これがドットごとに紙みたいに動いたらいいのに」
といったときのことだ。
デモをしていたダン・インガルスは (おちゃのこさいさいです) といいながら、Altoを止めずに実現したときにはAppleの全員が呆然となった。

私は部屋の隅に我々が驚いている様子を楽しんでいるかのように立っている人物に気がついた。
皆に気づかれないよう静かに立ち上がって私はその人物の前までいき、
「はじめまして、トモヒコ・カガヤといいます。アラン・ケイさんですね」
「お会いできて光栄です」
と右手を出した。
私の手を両手でしっかりと握り返しながらアラン・ケイは私の顔を正面から見つめ、
「失礼だが、君もAppleの社員なのかい」
と聞いた。

「そうですが、なぜですか」
私の質問に彼は (僕には君だけ体から発する音色が違うように思えたんでね) と笑った。
私はそのとき、彼がミュージシャンでもあることを思い出した。
アラン・ケイは続けて、
「僕にはスティーブ・ジョブズやAppleのことより君の秘密に興味があるよ」
「楽しんでくれ。また会おう…」
ウィンクしながら彼は奥に引っ込んだ。
気がついたら私はうっすらと汗をかいていたがそれは暖房のせいばかりではなかった。
もしかしたらアラン・ケイは持ち前の鋭い観察力と直感力で私が現代(1979年)にはそぐわない人間だと気づいたのかも知れない。

PARCのエントランスにはラリー・テスラーがいて我々を送ってくれた。私はちょっとした悪戯心が騒いだので皆に聞こえないように小声でささやいた。
「今日はありがとうございました。テスラーさん、次ぎお会いするときは一緒にお仕事したいですね」
テスラーは通り一遍の挨拶だと受け取ったのだろう愛想良く、
「楽しみにしてます」
と私の手を握った。

スティーブはといえば帰り際にAltoを一台正式に購入したいと要望したが、ゼロックス社は市販製品ではないことを理由にそれを拒否した。
帰りの車の中でスティーブは私に向き直り、PARCでデモを見た印象を興奮気味にいった。
「トモ、理性ある奴ならすべてのコンピュータはあのようになるべきだよ」
そして私だけに聞こえる小さな声で、
「まあ、例のiPhoneを見た俺にとってはその原点を見つけたといったところかな」
スティーブは悪戯っぽくささやいた。

ただしこの日、スティーブはiPhoneの影響もあってか GUI にあまりにも強く心を奪われた結果、AltoおよびSmalltalkの優れた他の面、例えばオブジェクト指向プログラミングとEthernetでつながったメールシステムの重要性を見落としていた。

(続く)

【主な参考資料】
・「パソコン革命の英雄たち~ハッカーズ25年の功績」マグロウヒル社
・「スティーブ・ジョブズの王国」プレジデント社
・「スティーブ・ジョブズ偶像復活」東洋経済新報社
・「スティーブ・ジョブズ 青春の光と影」東京電機大学出版局刊



誰のための「Designed by Apple in California」なのか?

2016年11月16日、Appleから発売された "Apple Designの20年を振り返る“という豪華写真集「Designed by Apple in California」は実に悩ましい "新製品" だ。その出来が素晴らしいのはあらためて申し上げるまでもないが、Macテクノロジー研究所的には大きな疑問を抱いた。


それは「何故いま、Appleがこのタイミングで豪華写真集を出したのか」という点である。そしてこれは誰のための本なのか...という点も気になった。
この豪華写真集に関してはすでにウェブサイトの方でPodcastにてお話しをしているが、些か再確認しなければならない点もあったりするのであらためてこの豪華写真集を注視してみたい。

しかし発売数日は話題にもなったがすでに二週間も過ぎるとツィッター上でもほとんどこの写真集についての書き込みを見なくなった。そもそもお安い本ではないから誰も彼もが争って買うという代物ではないのだろう。しかしそうだとしても何だか不思議な逸品に思える。

AppleDesignBook_02.jpg

※Appleから出版された豪華写真集「Designed by Apple in California」


私が本書の発売に関して情報を得、最初に思ったことはそれが豪華本であるとかかなり高価な本だといったことではなかった。ただひとつ「なぜAppleはこの時期にこうしたコンセプトの本をApple自身で出版したのか」ということだった。
Appleほどの企業がこれほどの物を自身で出版するからには当然何かしらの意図や目的があってしかるべきだろう。そう考える方が合理的で自然だ。では何の為に...?

先のPodcastはAppleからの発表されたプレスリリースの抄訳を元にしてのお話しである。しかし届いた自身の分の「Designed by Apple in California」を開くと些かプレスリリースとはニュアンスが違うことも分かった。そんなあれこれも交えての感想を記してみる。
ところでAppleがこの種の本を作ったことは知る限り創業10周年のときに発行した「So Far」という大型本しかない。しかしこの本はAppleの従業員や関係者だけに配られた非売品だった。したがってマニュアル類を別にして一般向けに販売されるApple出版物としてはやはり初めてのケースなのだ。

そして本書を開いて感じたことは「やはりジョナサン・アイブ」が自身ならびにデザインチームと過ごした二十年の成果をまとめたものだということである。
そもそも本書はテキストによる記述がほとんどないのも特長だが、そんな中で序文を書いているのがジョナサン・アイブ自身だ。そして奥付と考えてよいのだろう、最終ページには本書に関わった人たちの名がアルファベット順に記されている。無論ジョナサン・アイブの名もあるが、そのどこにもApple CEOのティム・クックの名はない。だからこれはAppleの本という以前に1997年から20年間のジョナサン・アイブおよびデザインチームの軌跡を形にしたものだということになろう。

またこうした企画を眼前にすると我々はAppleデザインのアーカイブとしてそのすべての製品を網羅しているのだろうと考えがちだが、アイブは序文で「すべての製品を網羅したわけではない」といい「重要なもの、私たちに何かを教えてくれたもの、ただ私たちが愛着を持っているものに絞った」とある。
別途の情報によれば本書の撮影のため、過去の製品の多くはAppleが買い戻ししたものだというニュースも入ってきた。そもそもが過去を振り返らないことを自負していたAppleがこうした一連の製品を陳列や貸出のために自社内に残して置いたはずはないのだ。
しかし私らだって極一部ではあるものの自分で気に入ったApple製品は捨てずに保管してある。だからアイブが「愛着を持っているものに」などといったところであまり感情移入はできない(笑)。

AppleDesignBook_01.jpg

※発送用のダンボール箱から取り出すとさらに白いダンボールに保護されたAppleらしい包装に包まれた本誌が出てきた


そういえばプレスリリースに本書は「スティーブ・ジョブズの思い出に捧げる」と記されていたのでPodcastではその点にも突っ込みを入れたが、実際に届いた本にあるアイブの序文和訳だとストレートに「スティーブ・ジョブズに捧げる」とある。プレスリリースの表記は直前の「...そしてスティーブ・ジョブズのことを思い出さずにはいられません」という部分を受けた意訳だということになる。

ともあれ、過去製品の買い戻しまでして制作した「Designed by Apple in California」が単にAppleの道楽と位置づけられるとは誰も思ってはいないはずだ。だからこそ、ジョナサン・アイブはAppleを離れる決心をしたのではないかというゲスの勘ぐりもしたくなってくる。そうでも考えないと本書の存在意義が見えてこないのだ。
この豪華写真集が発売されてから二週間が過ぎた(当該原稿を書いている時期)。しかしいくら膨大な情報の海に翻弄されている我々だとしてもすでにほとんど本書の話題を見聞きしないのも興味深い。

確かに手軽に買おうとする値段ではない。小で20,800円(税別)、大は30,800円(税別)だ。
独断と偏見を承知でいうなら、ひとりでも多く世界中のAppleユーザーに本書の内容とデザインチームあるいはアイブの真意を伝えたいなら豪華本という形ではなくデジタルブックで良かったのではないだろうか。長い間、デジタルの世界を牽引してきたAppleが今更紙ベースの、それもこれほどの本を出版するということ自体が私には尋常ではないように写ったのだ。

だから私にはAppleという企業が...というよりジョナサン・アイブの強い思いが形になった本だと思わざるを得ない。多分にこうした企画を聞いたティム・クックにしても反対する理由すら見つけられないほどアイブの力がApple内で大きくなっているという現実も見えてくる。

さて、この「Designed by Apple in California」は誰のための本なのだろう。購入した私が申し上げるのも変だが、どう考えてもこれは我々ユーザーのためのものではないような気がしてならない。
なにしろ「本書をスティーブ・ジョブズに捧げる」と言いつつもジョブズとアイブ初の仕事といわれた初代のiMac、すなわちボンダイブルーのiMacが載っていない点は特に気に入らない。当Macテクノロジー研究所でさえ大切に保管している逸品なのに...。

iMacBondiBlue.jpg

※当研究所所有の初代iMac (ボンダイブルー)


それだけではない。写真集最初のページ(15ページ)は5色キャンディカラーのiMac(Rev.C)で飾られている。そのページ右上には "iMac 1998" と印刷されている。これは無論発表あるいは発売年を意味するはずだ。しかし、これも変だ。
ちなみに初代ボンダイブルーのiMacは1998年5月のWWDCの場で発表され、発売は8月15日(米国)だったが問題のキャンディーカラー(Rev.C) の発表は1999年1月のサンフランシスコ Macworld Expo基調講演の場だ。ということはこの声か盆は最初のページから間違っていることになる。

こうして見ていくと「Designed by Apple in California」はAppleの製品群を単純に紹介する本ではないことは十分に承知しているが、取り上げている製品の少なさも含めて雑さが目立ってくる。
これではやはりユーザーのための書籍とは思えない。

ともあれ過去を振り返るのを潔しとしなかったスティーブ・ジョブズ、その彼に捧げられた過去20年間の記録が本書だとすれば、捧げられたスティーブ・ジョブズは草葉の陰で何を思っているのだろうか。


コメントに「いいね!」他、投稿コメントを個別管理するツールを含むアップデートを発表

インスタグラムは12月6日(米国時間)、利用者がより安全・快適に自己表現ができるプラットフォームを実現する取り組みの一環として、コメントツールをアップデートしたと発表。今回のアップデートで、各コメントに「いいね!」ができる機能、そして特定の投稿についてコメントをオフに設定できる機能が加わった。


   instagram1207am.jpg

新たに追加される機能の詳細は以下の通り。

△ コメントに対して「いいね!」できる機能:
  投稿された写真や動画に付けられた各コメントの右側にハートアイコンが表示されるようになった。ハートアイコンをタップすると、コメントに「いいね!」を付けることができる。「いいね!」で利用者同士がお互いをサポートする気持ちを表すことで、ポジティブなコミュニティ形成がより促進されるものと期待されている。

△ コメントをオフにする機能
  特定の写真や動画のコメントをオフにする設定が、本日より全てのアカウントで利用できるようになる。コメントをオフにするには、投稿時に「詳細設定」をタップし、「コメントをオフにする」を選択。また、投稿後に「...」をタップすると、投稿済みの写真や動画でもコメントをオンに設定し直すこともできる。

また、アカウントを非公開設定にしている場合、一度フォローを承認した相手でも、後からフォローを外すことができるようになった。これまでは承認済みのフォロワーをブロックする方法しかなかったが、今後はフォロワーのプロフィール右上に表示される「...」からフォローを外すことができる。なおフォローを外された相手に通知が届くことはない。

インスタグラムは今年9月、特定のキーワードを自動的に非表示にするコメントツールを発表し、投稿するコンテンツに関する体験を利用者自身がより簡単にコントロールできるようになった。また、自殺や自傷行為をほのめかす投稿を発見した際、匿名で報告できるツールも展開し、自分を傷つける恐れがあると思われる利用者に役立つ情報をインスタグラムから直接提供できるようになった。

上記の機能は全世界で順次展開予定。

インスタグラム 日本語版公式アカウント(日本語)



白内障手術の顛末〜術後編

左目の白内障手術をした。昨年末あたりから病状が進行し視野の中央の混濁が著しくなったからだ。例えて言えば、眼鏡の中央を脂ぎった指で触ったように見えないのだ。通っているクリニックの医師からそろそろ手術をと勧められたので一大決心して手術に望むことにした。今回は2回目…術後のレポートだ。


術後一番心配なことは感染症だそうで、病院から渡された手引き書にはかなり面倒なことが書かれている。まず一週間は目を保護するために24時間保護めがねをかけた生活をしろという。無論寝るときもだ。それは寝ている間、無意識にでも目を擦ったりしないように予防の為である。
その後の一週間も起きてから寝るまでは保護めがねをしなければならない。

Surgery_B_02.jpg

※事前に用意した保護めがね2種。右のは愛犬との散歩用にと防塵用のものを買って置いた


また一週間は顔を洗えず、絞ったタオルなどで目を強くこすらないように拭くことになるし一般的な洗髪もできない。入浴は翌日からは首から下だけシャワーを浴びるか、お湯が目に入らないように入浴しなければならない。したがって白内障の手術は真夏は避けるべきだということになる。

無論処方された目薬の点眼も3種類、朝・昼・晩・就寝時と一日4回行うがそれぞれは5分程度時間をおいて注す必要がある。そして術後3ヶ月間は定期的通院と点眼を続けることになる。一番きついのは1ヶ月間は禁酒と禁煙を強いられることだろうか。私はどちらも興味がないので問題ないが、愛煙家や晩酌をかかせない人はこれを機会に止めるか量を減らすとよいかも知れない(笑)。

Surgery_B_01.jpg

※処方された3種の目薬を一日4回点眼しなければならない


ただし渡された「退院のしおり」によれば、力仕事でなければ退院後仕事は可能だというし、目が疲れない程度であれば読書やパソコン利用も可とされている。私自身もガーゼのプロテクトを外した翌日からはこうしてパソコンの前に座っている。
ということで外出も可能だが、埃っぽいところは避けなければならず、万一術後の目にゴミが入ったり、擦ったり、あるいは強くぶつけてしまうようなことになれば再手術になる可能性大だという。

さて、幸い手術の当日に自宅に戻れたが寝る頃になると異物感が強くなって気になる。まあ、日帰りができたとはいえ手術をしたのだから何らかの違和感があって当然だと自分を納得させる。
ひとつ個人的な問題は愛犬の散歩だった。事前に医師に相談すると極端に埃っぽい場所や河川敷、あるいは草原みたいな場所は避けるべきだが保護めがねをかければ舗装された道であれば短時間なら大丈夫でしょうと言われた。術後の心配事に犬の散歩の相談などしたからか、医者は苦笑いしていた...。

ともかくその日はプロテクター(眼帯)をした上に事前に準備しておいた防塵眼鏡をかけ、女房のサポートを受けながら短い散歩を終えたが、愛犬は不満そうだった(笑)。
なにしろ左目は覆われ、右目はド近眼なものの眼鏡をかけられない。ということはほとんど見えないということになる。大昔、瞼の中に小さなでき物が出来た際に簡単な手術で取ってもらったことがあったが、その際には市販の眼帯だったので眼鏡が使えたために片眼は視力が出ていた。しかし今回はそれもかなわなかったのでどうしようもない。

翌日の午前中に診察を受けに行った。予約は午前10時半だったが大混雑だったためか眼圧や視力検査および医師の診察が終わるまでには2時間近くかかった。
幸い経過は良好のようで安心したが、眼帯を取ったときの驚きは期待以上のものがあった。

人工レンズは単焦点仕様なので遠くを見るとぼやけるものの、矯正視力は1.2出ているとかでモニターや手にした書籍などは驚くほどよく見える。それに色味が右目とまったく違う。

Appearance_A.jpg

Appearance_B.jpg

※眼帯を外して病院の待合室床を見たときのイメージ。これまでの見え方(上)と術後の見え方(下)。これは後から写真をそれらしくレタッチしたもの


これまでそれが現実だと思っていたアイボリーの世界がそれこそ白色蛍光灯下にさらけ出されたように思えるほどだ。自身が構築してきたウェブサイトの色合いも特にホワイトが美しく見違えるようだ。

Surgery_B_05.jpg

※これまた眼帯を外してiPhoneの画面を見たときのイメージ。左が手術前、右が手術後。大げさでなくこれほどの差を感じた


ただし日常生活時の一番の問題は両目の視力に大きな差が生じていることだ。これらは右目も手術をすることを除外して考えると眼鏡で矯正するしかない。とはいえ術後の左目の視力は3か月程度経たないと安定せず、それ以前に慌てて眼鏡を新調してもすぐに使い物にならなくなるという。
その3か月程度の間をどう過ごすかが厄介なのだ。少しは慣れるかも知れないが、何しろ裸眼だと左目は30センチとか40センチの距離なら大変よく見える。しかし右目はド近眼と老眼の影響でその距離のモニターのテキストだけでなく写真も判別できない有様なのだ。

そこで思いついたのは5年も前になるが興味本位で買ったレンズの視度調節が可能な眼鏡を使ってみようということだった。
これはそもそも災害時の緊急用や一時的なスペアのメガネとして開発されたものだというから長く常用するものではないようだが、視力が安定して新しい眼鏡を作れるようになるまでその都度左右両眼の視力に合わせてレンズを調整すれば実用になるのではないかと思いついたわけだ。それにこの眼鏡ならかけたまま保護めがねもつけられるのだ。

Surgery_B_03.jpg

※左右別々に視度が調節できる眼鏡


無論両眼それぞれの視力に合わすことができたとしてもそのままでは差がありすぎて長い時間使い続けるのは無理だが、他にこれ以上フレキシブルな対処方法はないのではないかと早速取り出して調整をしてみた。
早速その夜に愛犬を外に連れ出した際に使ってみたが、何十年ぶりに両眼のピントが合い、遠くまで見通せることが分かった。使いづらい点もあるが新しい眼鏡が作れるまで、これでしのごうと考えている。

これから白内障の手術をと考えている方、時間と費用がかかる問題だから軽率なことは申し上げられないができれば早めに信頼できる病院で手術を行うことをお勧めする。手術そのものは不安が伴うものの基本的には短時間で問題なく終わる安全なものだという。そして何よりも長い間不自由だった視力が若返るのだ。
万一右目も支障が出てきたら迷わず手術をしようと考えている。



ラテ飼育格闘日記(522)

オトーサンが左目の白内障手術を受けた。したがって術後すぐは左目は眼帯だし、それが取れてもしばらくはゴミが入ったりしての感染をふせぐために保護めがねをかけなければならず不自由な期間を過ごさなければならない。オトーサンも事前に右目だけで散歩するシミュレーションもやってみたが、車が行き交う場所や暗くなった時間帯は実に危ない。


とはいえこればかりは仕方がないし安全を重視しながら、散歩をしなければならず、しばらくは不自由を強いられることになる。
さて、事あるごとにご紹介しているが、ラテはワンコの友達は極端に少ない。人間の子供たちには積極的に近づき愛想を振りまくが行き交うワンコのほとんどに吠えたり唸ったりするので友達ができない。ただしこれらの行為もいささかランクがあり、好きな人の度合いと同様に苦手なワンコの度合いもいろいろとあるようだ。

Latte522_01.jpg

※道行くワンコを見つけた途端に表情が変わる


ひとつ言えることは飼い主同士が親しく挨拶するようになるとラテも安心するのだろうか、次第に穏やかになり時間がかかる場合もあるものの顔を会わしても吠えなくなる場合も多い。「弱い犬ほどよく吠える」という諺があるが、まさしくラテはそんな気がする。相手がよく分からないと余計に不安をつのらせるのかも知れない。

したがって一概には言えないものの、飼い主同士が挨拶も交わさないで通り過ぎるような場合、ラテの吠え方は強くなるようだ。しかし残念ながらすれ違い様に「おはようございます」と挨拶しても反応がない人たちも多いのでこればかりは仕方がない。そうした飼い主同士の反応もラテは敏感に感じているのだろうか。
こうしたワンコたちとは何度すれ違っても平常心にはなれないようで、ラテは反対側の歩道を相手のワンコが歩いていても吠える。まことに困ったちゃんだ。

Latte522_02_2016112819204226e.jpg

※登校途中の女の子2人に声をかけられて喜ぶ


ただし希ではあるが初対面のワンコに「クーン…」と反応する場合がある。無論これは好意を持っている印であり、近づきたいという意思表示である。ともあれ最近になって気がついたが、オトーサンは初対面だとしてもラテは散歩の過程でそのワンコの臭いを嗅ぎ情報収集しているのかも知れない。だからもしかしたら「ああ、貴方なのね。会えて嬉しいわ」といってるのかも知れない。

そんなワンコの代表格に先日出会った。それは一見柴犬のようだが、マズルの白さを考えると若いワンコではないようだ。幾たびかすれ違ったり、反対側の歩道を散歩する姿を見たりしたがラテはそのワンコに限り、まだ距離があるにも関わらず「クーン…」と鼻を鳴らす。とはいえご主人か、男の方がリードを引いていることが多く会釈程度で通り過ぎてしまうのでラテとしてはお近づきのチャンスはなかった。やはりワンコ同士が吠え合うのは飼い主にしても気持ちの良いことではないので面倒は避けたいのだろう。

Latte522_03.jpg

※柴犬らしきワンコにラテは「クーン」と鳴いて興味を示した。相手のワンコは前片足を上げているがこれは緊張とか集中のポーズだといわれている


そのワンコにある朝、ばったりと出会った。その日は男性ではなく女性の方がリードを引いていたが、そのワンコの姿を見た瞬間ラテは「クーン、クーン」とどこからこんな可愛い声が出るのだろうと思うほど珍しい声を出した。その声に飼い主さんも立ち止まってくれた。こちらのワンコが攻撃するのではなく好意を見せていることを知っているからだ。
「おはようございます」と型どおりの挨拶をしたが、ラテはその柴犬のお尻の臭いを嗅いでいる。これはワンコにとって相手が何者であるかを知る沢山の情報を得る手段だが、相手のワンコはそれを嫌う場合もあるもののその時は嫌がらずになすがままだった。

Latte522_04.jpg

※相手のワンコが嫌がらずに許してくれたのでラテは情報収集を...


その瞬間ラテは「ワン」と乾いた声を出しながらワンコ特有の遊びを誘うポーズを繰り返した。これは「遊ぼうよ」という意味と同時にその後の絡み…例えば体をぶつけ合ったり甘噛みしたりをしても「それは遊びだよ」という意思表示なのだ。したがって無論好意をもっている相手にしかこのポーズはしない。
オトーサンは立ち止まってくださった飼い主さんに「何歳ですか」とお聞きしてみた。前記したように外見からして若いワンコには見えないが歩き方もしっかりしていたからだが「昨年死に損なったけど元気になって15歳です」という。中型犬としても長生きだ。

Latte522_05.jpg

※ラテは相手のワンコを気に入ったようで遊びを誘うポーズを繰り返した


「柴ちゃんですよね」とお聞きすると雑種だという。しかし明らかに柴の血が強いように思える。明確な理由は分からないがラテは柴犬とシェルティには好意を示すことが多いのだ。
そんな飼い主同士、話しをしているとラテとそのワンコは鼻面を合わせはじめた。

Latte522_06.jpg

※ついに吠えたり唸ったりせずに鼻面を合わせて挨拶ができた


オトーサンが「こいつ(ラテ)はワンコ嫌いなので珍しいんですよ」というと「うちもほとんどの犬を警戒するんだけど相性がいいみたいね」といわれた。ワンコ苦手同士のワンコが鼻面を合わせているのも面白いが、オトーサンとしても人間の友達だけでなくワンコの友達も増えて欲しいと常々考えているので嬉しいひとときだった。

とはいえラテが公園デビューした時代とは違い、公園でワンコ同士が駆けずり回り体をぶつけ合ったりすることができる場所も機会もないのが残念なのだが…。


[小説]未来を垣間見たカリスマ 〜 スティーブ・ジョブズ 第18話 時空の狭間

還暦も遠の昔に過ぎた男、加賀谷友彦は久しぶりに出向いた Apple銀座 のエントランスで1976年にタイムスリップし、スティーブ・ジョブズの若かりし頃に出会う。厄介なのは加賀谷が持っていたiPhone 6s Plusをスティーブが見てしまったことだ。この事実が過去と未来に悪影響を及ぼすのだろうか。そんな危惧をよそに初対面の加賀谷をスティーブは自宅のガレージに引き入れた…。そして一緒に働くことになった。
ー 優れたビジョナリーといわれたスティーブ・ジョブズ。その若かりし時代の秘密に迫る!ー
※本編はフィクションです※

■第18話 時空の狭間
あれは1979年の秋頃だったと記憶している。私がそろそろ寝ようとしたくを始めたときドアがノックされた。スティーブに違いない。
「どうぞ、まだ起きてるよ」
私の声が響いているうちにドアが勢いよく開かれた。
「どうしたのスティーブ」
どこか思い詰めたようなスティーブ・ジョブズの表情を見て私は聞いた。

「トモ、遅くに済まないがワインがあったら一杯くれないか」
そういいながらソファーにどっかと座り込んで足を伸ばした。
私は冷蔵庫から冷やしたカルフォルニアワインのボトルを取り出して、
「スティーブ、君は赤の方がよかったな」
と聞きながら返事を待たずに栓を抜いていた。

ワイングラスを持ったままスティーブは少しの間凍り付いたように動かなかった。
「どうしたのスティーブ」
私の再度の問いかけにハッと我に返ったスティーブは一気にグラスを飲み干した。

「トモ,遅くに済まない」
こちらも同じことを繰り返してスティーブは、らしくもない話し方でボソッと口を開いた。
「変なんだよ、トモ。これは君にも関係することかと思って飛んできたんだ」
「実に腑に落ちないことが起こってるんだ」
どうやらスティーブの口ぶりからは仕事の話しではないらしい。もしかしたらクリスアン・ブレナンとその子供の話かと私は正直身構えたが、どうもそうではないようだ。

「昨日、オフィスの引き出しの奥からこの数枚の写真が出てきたんだ」
彼は脱いだジャケットの内ポケットから封筒に入っていた写真を広げた。その中には見覚えのある風景が写っていた。
「これって、もしかしたら日本の秋葉原の写真かい。いや、君が写っているから違うんだろうな」
私の訝しい顔を凝視しながらスティーブも考え込んでいるようだ。
しばらくして、
「いや、どうやら...俺が (どうやら) というのも変だがその秋葉原なんだよ」
「俺って気がふれてしまったのかな、トモ」
スティーブは哀願するように再度私に視線を向けた。

「どうにも君が何で困惑しているのか、いまひとつよく分からないからゆっくりと説明してよ」
私の物言いに頷きながらスティーブは話し出した。
「トモ、俺はどうやらこの半年の間に日本に行ったらしいんだ」
そのスティーブの珍しくも動揺した態度と変な話しっぷりに私は思わず吹き出した。
「ゴメンゴメン。これまでこんな君を見た事がないからね」
私は言い訳をしながら、スティーブがまだ手にしているグラスにワインを注いだ。

「いや、こんな話しはトモ、君にしか話せないよ」
私の無言の促しにスティーブは続けた。
「写真を見るまで覚えがまったくなかったことなんだ。俺ってまだ数ヶ月前のことを忘れるようなボケではないつもりだが、何かが変なんだ。写真を見た瞬間俺は “初めて” 日本に行ったことを思い出した…いや、忘れていたんではないんだ。初めて知ったというべきなのかな」

スティーブの話を要約すると。彼は日本に行ってきたことを “知らなかった” のだという。忘れていたことを思い出したのではなく写真を見てそれが事実だったことを初めて “分かった” のだという。
そもそも、もし自分が日本へ出張が決まったとするなら私に言わないはずはないし、必ず一緒に行こうと誘ったはずだと彼は言う。しかし日本に行くことも、戻ったこともまったく記憶になくしたがって私にその日本行きのことを話したこともないはずだという。

「いいかいトモ、おかしいんだ。日本に行ったのなら社内の数人とも話題になるだろうし君が知らないはずはない。それにだ…」
スティーブは困惑というより恐怖の表情を示しながら、
「俺自身の認識自体、日本に行った記憶もなければ、大体がそのために数日の休みを取ったはずもないんだよ」
「私も君が数日会社を休めば分からないはずはないよ」
私の確信に満ちた言い方に強く頷きながら、
「だろう? しかし俺にもその実感はまったくなかったし会社に出張の申請をした形跡もないんだ。だけどこの写真は本物だと俺の心が訴えるんだよ」
「スティーブ、怒るなよ。この写真は合成ということはないのかい。誰かが悪戯で作ったフェイクだとか…」

スティーブは2杯目のワインを飲み干してやっと落ち着いてきた。
「俺もそう思ってさ、先ほど日本の知人…ここに一緒に写っている奴に電話をしてみたんだ。覚えはなかったけど確実に日本で世話になったことを思い出した…いや、実感として分かったからさ」
思わず私はクスッと笑ってしまった。
「しかしだトモ、俺だって (私はお前と会ったことってあったか) などとは聞けないよ。だから忘れたふりをしてさ、秋葉原に行ったとき、TEACのオーディオを見にいった店名を教えてくれといってみたんだ」
「しかしスティーブ、相手の人が (貴方なんか知らない)といったらどうするつもりだったの」
私のいささかリラックスした物言いにスティーブも乗ってきたのか、
「いや、正直ドキドキものだったけど受話器からは間違いなく聞き覚えのある声で (スティーブ・ジョブズさん、その節はありがとうございました。秋葉原をご案内できて光栄でした)と言われたから、これは間違いないなと思ってさ」

真顔になったスティーブは、
「いいかい、トモ。確かに俺は日本に行き秋葉原の散策を楽しんだんだ。実感はいまだにないが、記憶というものは再構築されるという説もあるらしいよな。写真を見て、俺を秋葉原へ案内してくれた日本のパソコン雑誌の編集長の声を聞いたとき、記憶が宿った感じなんだ。不完全だけどね」
「………」
「しかし、トモ。俺は、この俺はAppleを休んではいないんだ。記録もそうなっている。だとすれば…」
「もし夢でないのなら君が2人いたということになるね」
私がスティーブの言葉を引き継いでいうと彼は大きなため息と共に天井を仰いだ。

私は思いついたことをいった。スティーブの動揺を糺したかったからだしその事実はまぎれもなく私の存在が引き起こした矛盾であり、時空の狭間で起こった “ねじれ” のように思えたからだ。
「スティーブ、この件は2016年の日本からこの時代にタイムワープした私の存在が引き起こしたことに間違いないと思うよ」
「どうやら歴史というか時空という奴は私にまだ日本へ接触されたくないのかも知れないね。しかし君は仕事で日本に行かなければならない。ならば必ず私も一緒にということになる。それでは神は…いや比喩だけどね…困るので君と私の日常はそのままに君自身を…この場合はパラレルワードなのかな、わずかに違う世界にいる君を日本へ行かせたのかも知れないね」
私もワインをひと舐めし、窓のカーテンを引きあけた。満点の星空はどのような不思議が起こってもおかしくないと示唆しているように思えた。
「そうした意味でいえば、君もこのカリフォルニアの世界でほんの数日間タイムスリップしたことになるのかな。というより君が写真を見た瞬間に歴史の修正・修復が起こり、君の記憶にもう1人別世界の君の記憶が触れ合ったのかな」

「なるほど、まだ半信半疑だがそんな風に考えないと俺が狂ってしまったことになるよ。トモ、君の秘密を知っているのは俺だけだ。だからこそ時空の矛盾は君と俺しか認識できないのかな」
スティーブにやっと笑顔が戻ってきた。
「それで、スティーブ…君は写真を見て日本で過ごしたことを思い出したのかい」
私はいつ戻れるかもしれない懐かしい日本のことを僅かでも知りたくてスティーブに聞いた。なにしろ1979年といえば、私は結婚して2年目だった。そして小さな貿易商社に勤務し趣味で富士通のワンボードマイコンやコモドール社のPET2001というオールインワンのパソコンを楽しんでいた時期だ。

正直、女房がどうしているかが心配でそれを思うと胸が張り裂けそうだった。しかしもしパラレルワールドだとしてスティーブがカリフォルニアと日本の秋葉原に同時に存在したとするなら、私自身だって2019年(3年経過したから)と1979年の今に同時に存在しているのかも知れない。そうであれば女房と未来の私は何の支障もなく平凡な毎日を送っているに違いない。
そうであって欲しいと私は思わずワイングラスをテーブルに置き、両手を合わせた。

「どうしたトモ」
スティーブが沈思した私を訝しがって声を出した。
「君流に考えるなら、どうやらここにいる俺は日本には行ってなく、単に記憶を授かっただけかも知れないが、いまの俺も実体験としていくつかのことは思い出せるんだ。おかしなことに仕事の話しはあまり知らないんだが」
笑いながらスティーブは秋葉原での出来事を話し出した。
「先ほどもいったが、案内してくれたのはパソコンの月刊誌の編集長だったよ。ASCII っていう雑誌だったな」
「その人だったら私も知ってるよ」
懐かしい顔が浮かんだ。

スティーブは編集長に案内され、秋葉原を堪能したという。時代は70年代後半の時代だったからスティーブが歩き回っても気づく人はまずいなかった。そしてスティーブは熱心なオーディオマニアでありTEACのオープンデッキを愛用していたのでラジオセンター2階にあったTEACのオープンデッキ用のパーツ類を販売しているジャンク屋のような店まで立ち寄ったらしい。

「トモ、正直驚いたよ。電子部品やオーディオパーツといった類はアメリカが本場だと思っていたけどあの雰囲気と品揃えは特別だな。少年の頃、よく親父にエレクトロニクス部品の店に連れていかれたしああいうのは好きなんだ」
一息いれて、
「だんだん記憶がはっきりしてきたけどラジオセンターには驚いたよ。確かに店舗は綺麗ではないし天井が低くてさ、俺は頭をかばいながら屈んで見て回ったなあ...。そうそう電話をかけたとき編集長に聞いて思い出したんだが俺たちが入ったのは “菊池無線電機" とか "内田ラジオ" といった店だったっけ」
「TEACのパーツはほとんど手に入らないので内田ラジオという店、小さな店舗だが俺には光って見えたな」
スティーブは遠くを見つめるように虚ろな表情をしたがすぐにいつもの活発さを取り戻した。

「俺は最初その "ラジオセンター” というのがいわゆる量販店の名だと思ったんだ。しかし店内を回って気がついたが小さなショップが集まった集合ビルなんだなあれは。同じような商品、競合する商品を販売している店がずらりと並んでいることを知って本当に驚いたよ」
私はたたみ込んだ。
「で、スティーブ、君はなにか買ったのかい」
スティーブは少しずつ記憶が膨らんでいくことを楽しんでいるかのようだった。
「そうそう、俺が土産代わりに買ったのは超小型平面スピーカーだったよ。知らないメーカー製だったがデモを聴かせてもらったけど小型の割には迫力あるサウンドが出てたよ」

スティーブは喉が渇いたのか、目でワインがもっと欲しいと催促したので私は2本目のボトルを持ち出して栓を開けた。スティーブは上手そうにグラスに並々と注いだワインを喉に流し込んで話しを続けた。
「そうだ。確か “カイテンズシ” という店で寿司を食べたな。寿司と蕎麦はベジタリアンの俺も魅惑されたよ。それに…ここだけの話だが日本滞在中に女の友達もできたよ。」
スティープはウィンクしながら話しは尽きることがなかった。

ともあれスティーブは同じ時期にこのカリフォルニアと日本に同時に存在したことになる。そんなことがあり得るのかどうか、私などがいくら考えても分かるはずもなかった。ただし確実なことはスティーブ・ジョブズが嘘や虚言をいうはずもなかったし夢でもなかった。だから彼が大きな興味を持って日本を訪れたこと、秋葉原を嬉々として歩き回ったことは “現実” だったのだ。

そもそも彼が日本を意識しだしたのは禅だったという。リード大学在学中に鈴木俊隆著「禅マインド・ビギナーズ・マインド」という本に影響されたからだ。
そして鈴木が開いたロスアルトスの禅センターを訪ねたときに乙川(知野)弘文と出会い師と仰ぐようになる。それは私がタイムワープした1976年の前年だったらしい。
ともあれこの出来事が私とスティーブの運命をより複雑に交差させていくことになったし、私が未来からタイムワープした人間であることをあらためてスティーブ・ジョブズに知らしめる出来事となった。

(続く)

【主な参考資料】
・「パソコン革命の英雄たち~ハッカーズ25年の功績」マグロウヒル社刊
・「スティーブ・ジョブズの王国」プレジデント社刊
・「スティーブ・ジョブズ偶像復活」東洋経済新報社刊
・「ジョブズ伝説」三五館社刊



広告
ブログ内検索
Related websites
Macの達人 無料公開
[小説]未来を垣間見た男 - スティーブ・ジョブズ公開
オリジナル時代小説「首巻き春貞」一巻から十二巻まで全公開
ジョブズ学入門
ラテ飼育格闘日記
最新記事
お勧めの新旧記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。ゆうMUG会員