ラテ飼育格闘日記(566)

彼岸も明け、過ごしやすくなった。とはいえ数年前みたいに遠出の散歩は歩きが遅くて帰りが大変だからなかなか行けないがそれでもお陰様でラテは元気に過ごしている。食欲はもとより好奇心も相変わらず強く常に新しい事に興味を持つ。


時間の長い短いはともかく、朝夕の散歩は欠かせない。その日の体調や天気を考えてルートを決めるがオトーサンの思考とラテの思考はまったく違うようで、これがなかなかに折り合わない。
人間は視覚でほとんどのことを判断するが、ワンコは嗅覚の世界の生き物だ。とにかく気になる臭いに従って行動するから我々人間にとってはなかなか相容れないものがある。

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※お陰様でラテは元気です。オトーサンは…?


臭いと言えば、ワンコにはマーキングという行為がある。電信柱や草木に自分の存在を示すためといわれているが、要はオシッコをするのだ。どうやらそうした臭いにはワンコの性別や健康状態あるいは年齢、そしてどの程度前にここを通ったか…といった多くの情報が含まれており、それを嗅ぐことでワンコは近隣にどのようなワンコがいるかを知ることができるのだという。いわゆる情報の共有である。

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※さあ、ラテ。散歩へ出発だ!


以前このコラムでワンコのマーキングをツィッターに例え、臭いを嗅ぐのは我々がタイムラインを読むようなもの、そしてその上にマーキングするのはリツィートであり、自身のことをアピールする行為でもあると記したら随分多くの反応をいただいた。
だから散歩の途中で様々な場所の臭いを嗅ぐのはワンコの本能であるばかりか情報を得るための大切な行為だからむやみにリードを引くことは避けたいと思っている。しかし我々人間にとってはバッチイ行為に思えるし、ましてや他人様の家の周りなどへのマーキングはさせないよう飼い主は心得なければならない。

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※オトーサンが撮影をしているときにラテが乱入 :-P


そのマーキングだが、ラテはそもそも人間は好きだがワンコはほんの限られた数しか友達がいない。逆に親の敵みたいにその姿に気づいただけで猛烈に吠える相手がいる。
一度ノーリードで自宅から出てくるところだったその小型犬数匹に囲まれたことを根に持っているのか、とにかくそのワンコの姿やその自宅付近はラテに取って特別な存在らしいのだ。

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※大好きなファミリーのオカーサンに出会うと「ウォオオン」と声をかける


例えば雨の日、ラテはレインコートを着せられることもあって排泄だけのために外に出るといった感じでものの数分で帰ってくる。
先のワンコの家は近くでもあるが、ラテは必ずと言ってよいほどそのワンコの家の前を通り、歩道際に生えている雑草などにオシッコしてスタスタと戻る。そしてときにその家の窓から宿敵?ワンコに吠えられると、自分が通ったことをアピールしたいのか、一旦通り過ぎてからまた思い出したようにUターンしてまたまたその家の前を通る。当然のように家からは吠えられるわけだが、これはラテが嫌がらせをしているようにも思えてオトーサンは苦笑せざるを得ない。

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※ファミリーの男の子と朝のタッチ!


反対側の歩道を歩いていてもその家の付近になるとラテはその家を注視し、ワンコ自体が出てきたときはもとより家人が出てきたり、入っていったりするだけで植え込みの前で後ろ足で立ち上がって様子を伺うのだ。

この辺がオトーサンには分からない。嫌いでイヤならわざわざ近づかなければよいし逃げればよいと思うが、まるでストーカのように気にするのだ。
まったくこれがツィッターの書込合戦なら絶対炎上だと思うが(笑)、唸り合うほどの相手なのに注視し近づこうとするのがいまだに分からないものの、オトーサンは相手のワンコの姿を発見したときにはいたづらに吠え会うのはお互い嫌だからとルートを変えたりもして常に注意をしているが、出会い頭などで出会うとこれまた大変なことになる。

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※ファミリーの女子から六枚の折り紙で作ったキューブをいただく。I LOVE LATTE♡ と書いてあった :-)


ノーリードも困りものだが、散歩中にリードをかなり伸ばしたまま、飼い主はスマホに夢中というのも危なくて仕方ない。あんな散歩のさせ方では途中複数のワンコがウンチをしても飼い主は気がつかないに違いない。
やはり問題はワンコにあるのではなく常に飼い主側にあることをお互いに自覚しておかなければね…。





当ブログから重要なお知らせ

いつも当ブログにアクセスいただき、ありがとうございます。さて、これまで長い間当ブログの更新は土日と祭日を別にして、またニュースを別枠として週3回と土曜日の「ラテ飼育格闘日記」のアップを自らに課して続けてきましたがそのペースを落としたいと考え、9月末を機会にお知らせいたします。


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気がつけば自分でも信じられない年齢になり、体力的にも衰えを自覚せざるを得ません。しかし幸い好きな対象には好奇心を持って取り組むパワーを残しています。
やはり歳のせいでしょうか、本当に今この時にしたいこと、やりたいことに時間を費やすべきだと思うに至りました。

思えばマイコンに出会ってから40年、Appleの製品に出会って35年、起業しアップルジャパンのデベロッパーとなってから28年、その間、I/OやRAMといったマイコン雑誌を皮切りにMACLIFEやMacJapan、MacFanといったMac関連雑誌などを通じ最新情報をと心がけ、Mac関連ライターの先駆けと言われるようにもなりました。そして起業後はMacらしいオリジナルアプリの開発に全力を尽くしました。
しかし時代は確実に変わっています。いや変わりました。
そして、良い悪いではありませんが、私が嬉々として追い求めたAppleはすでにありません…。

ともあれこれまでAppleに対して「製品好きの企業嫌い」のスタンスを貫いてきましたが、近年は若く優秀なライターやジャーナリストの方々が多くなりました。したがって最新情報などをお伝えするのに私の出る幕はありません。
そしてきれい事を申し上げるなら、時代が後押ししてくれ、時代に求められた役割をまずまず果たし終えたので一休み…といったところでしょうか。
コンピュータの世界の1年は他業界の10年に匹敵する…といわれるほど劇的な進化・変化をとげてきたなかで一応の使命と思えることを果たしてこれたのは幸せだと思っています。

なにしろ、いまは時代小説を書く面白さを知ってしまったこと、あるいは40年もデジタルな世界を追い求めてきたわけですが、近年はアナログというか、この手で触れることが出来るものを造形することにも喜びを感じています。
そしてこれまで時間的な余裕がなく観る機会がなかった多くの映画を鑑賞し、好きな絵を描き、沢山の本を読みたいと思うからでもあります。さらに音楽にも再度向かい合いたいと考えています。そう、愛犬ともこれまで以上に一緒の時間を作りたいと願っています。とにかく時間が欲しいのです。

とはいえ、ブログはこれからも維持し不定期ながら更新を続けますし、これはと思うニュースはその都度掲載させていただきます。また「ラテ飼育格闘日記」は変わらず毎週土曜日にアップし続けたいと思います。そしてTwitterでも呟かせていただきます(@mactechlab)。
さらにこれまで当ブログの膨大な記事の中には大切なメッセージも多いと自負していますので、引き続きお付き合いいただければ幸いです。
よろしくお願いします。



専属モデル造形第3弾、両足準備編

ヘッドマネキンの首だけとトルソーを組合せ、両手を造形して取り急ぎ目的の形を作り上げた。そもそもが女性の上半身の写真を撮るのが目的だったからこれで納得…と考えたものの、ひとつの難関を突破するとまたその先の欲が出た。当初はまったく考えていなかった両足が欲しいと思うようになった…。


しかし単純に立ち位置のポーズが必要なら一般的なマネキンで良いではないか…という声も聞こえてきそうだが、この専属モデル造形第3弾では首が左右に動かせるし、長袖に限るが両手のポーズもまずまず自在に取ることができるからそこいらのマネキンでは出来ないことができている。

さて両手、両腕がなんとか様になってきたら足が欲しくなってきた。
例えば両手を両足に乗せるとしよう。するとスカートから膝頭がのぞいている…といったシーン程度を目指してみたが、もし両足のシーンが撮れるなら当然のことながら撮影の範囲は拡がるだろう。

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※手に入れた両足モデルをテスト的に配した例


とはいえジーンズにくるぶしまで隠した造形なら両腕と同様に何とかできる自信はできたが、前記したようにスカートを履いたシーンとなれば丈の長短はともかく単なる棒状のものではダメだ。といってゼロから両足の爪の先までを実物大にリアルに作ることは現状ではまず無理。

ということであらためて調べて見ると両腕はなかったものの両足の丁度良いものが販売されているではないか。
当該の両足モデルはシリコン製で、膝とくるぶしが動かせることもあって少々高かったが、個人的にはiPhone 8よりこちらが優先だ(笑)。

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※実寸大の超リアルな女性の両足モデル。高級医療シリコン製(医療用シリコンエラストマー)。足フェチには堪らないかも(笑)


それにまるで誂えたようなスペックでもあった。
ボディに使ったトルソーは股下数センチほどの太ももまでだが、両足のモデルは寸法的にそこから継ぎ足すとバランスがよく、身長が約168センチほどになる計算だ。それに両足のモデルの太腿切断面の径がトルソーのそれとほぼ一致しているではないか。

したがってスカートにせよパンツにせよこの両足を通せば非常にリアルな造成が組み立てられることになるわけだ。
ただし全てが万々歳というわけにはいかない。
立ち位置の場合は前記したようにボディ側の太ももと両足モデルの径がほぼ同じなので、ボディを丁度良い高さに吊り下げジェルクッションでトルソー側と両足モデルを仮止めすれば一応様になる。

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※仮止めと滑り止めに便利なジェルクッション


ちなみにトルソーの襟首部位にスタンドなどを取り付けるためだと思うが穴が空いていたのでその穴を活用し、ワイヤーで上半身を吊り上げ、両足を配することになる。ただし足の膝関節などが動かせるものの直立に近いポーズは応用が難しい…。

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※これまでの造形と両足モデルを立ちポーズで繋いだ一例


そして一番の問題は座るポーズをいかにしたら自然に表現できるかだった。
理屈は簡単だ。そもそもが股下数センチで直立しているモデルにスカートを履かせ、両足の付け根位置に両足モデルを配置すればスカートの上からはそれらしく見えるだろうと考えた。

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※膝頭が見える程度ならなんとか様になりそうだ


しかし現実の座るポーズを確認すると股下数センチの部分がそのままでは座った場合の太ももの位置が下過ぎて可笑しいのだ。
違和感なく両足モデルの太ももを配置するならそれこそトルソーの最下部より10数センチ上から太ももが出なくてはならないため、トルソーの両足前に何らかのブロックでも置き、そこに両太ももの先端を乗せることになる。それもトルソーに密着しては膝までの大腿の長さが短くなるのでこれまた数センチほど離して設置しなくてはならない。
問題はこの方法ではタイトスカートのようなヒップラインを見せるようなことはできないが撮影の角度を調整すれば座っているシーンも期待できそうだ。
後はいかにトルソー前に両足を思い通りの高さと位置のまま保持するにはどうしたらよいかを考えなければならない。

それからこれは始めから分かっていたことだから欠点とは思っていないが、超リアルなこの足モデルは片足で5キロの重さがある。この重量感は設置・配置にプラスに働く場合とマイナスの場合があるがリアルさに免じて納得しなければならない。実際、例えば体重50キロの人間の片足は8キロ少しあるようだから仕方がないのだが、重い…。

そのリアルさだが、形状は勿論足裏や爪にいたるまで、素晴らしくよく出来ている。そして触感も高級医療シリコン製(医療用シリコンエラストマー)のため実際の人間の皮膚に近い手触り感があり取り扱っても無害で安全だという。
さらに骨格付きのため、膝は90度まで曲げられ足首も角度をつけられる。無論靴のサイズは22.5 センチなので市販の靴を履かせることもできる。

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※リアルなだけに靴を履かせても様になる


最後にシリコンの臭いを軽減するためか甘い香りがするのが気になった。梱包のダンボールから取り出した際には「うわっ」と思ったものの、2,3日後には気にならなくなったので良しとしよう。
ともあれこの両足モデルは実によく出来ているわけだが、実際に手にしてみて今更ながら気づいたこと、それは…私は足フェチではなかったようである(笑)。
今回は最良の材料が手に入ったというレポートだが、さてこれまで概要を記したとおり、実際に必要なポーズを取らせるにはどうしたらよいかを工夫していきたい。



macOS High Sierra、無料アップデートとして提供開始

Appleは本日、世界で最も先進的なデスクトップオペレーティングシステムの最新リリース、macOS High Sierraを無料アップデートとし提供開始したことを発表した。


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macOS High Sierraにより、Macユーザは、新しいコアストレージ、ビデオ、グラフィックスに関連した、様々なパワフルなテクノロジーが利用できるようになる。新しいファイルシステムによりストレージはより効率と信頼性が向上し、High-Efficiency Video Coding(HVEC)のサポートにより小さいファイルサイズで美しい4Kビデオが楽しめる。Metal 2により仮想現実(VR)コンテンツの制作が容易になり、パフォーマンスや処理能力も向上。開発者向けのCore MLフレームワークでは、パワフルな機械学習により、予測·学習を通じて使うほどに賢くなるアプリケーションの開発が簡単になる。macOS High Sierraでは、写真、Safariなど、Macユーザが毎日使っているアプリケーションにも多数の改良が加えられている。




ビジネス回顧録〜人材募集面接の思い出

時代背景がいまとは違うこともあるが、私自身は起業するまで3つの会社のサラリーマンを経験したものの就活に関する苦労話はない。ただしサラリーマン時代にも数度人材募集をするために面接を任されたこともあって百名ほどの方たちとその機会を持った経験があった。今回は起業時代の面接で印象深いことをご紹介してみる。


先日久しぶりに電車に乗ったら就活に向かうとかで若い女性が二人お互いを励まし合っていた。その姿を眺めていたら20年以上も前に新卒の人材を欲しいと考え面接をしたときのことを思い出した。
私の会社はいま思えば時代に押され、勢いで起業した超マイクロ企業だったから起業時の人事をゼロから求めるのは難しかった。結果、サラリーマン時代の部下や相棒の勧めだったりと縁故同然の人材で固められていた感があった。
無論それが悪いとばかりは言わないが、企業の代表者であった私から見るとお互いの緊張感がなく物の考え方や仕事の進め方に膠着が見られるように思えた。1994年のことだった…。

幸い会社の景気がよかったことでもあり、そして札幌支店の女性が結婚退職することになったためそのポジションに新卒の女性を採用することにした。無論社長たる私の一存だ(笑)。
ソフトウェアという物作り(開発)の面白さに魅せられて起業した私だったが、もうひとつの夢というと大げさだが人材の育成をしてみたいと常々考えていたからである。
マイクロ企業としてはいわゆる経験者、即戦力となる人材の方がメリットがあると考えるだろうし事実社内の空気は新卒に拘る私の思惑をどこか懐疑的に見ていたようだ。

とはいえそうそう時間をとるわけにもいかない。そこで札幌で大学の先生をされているSさんに来年度卒業の方をお一人紹介して欲しいとお願いした。
信頼しているSさんの目にかなった方ならそれで一次選考突破だと考えていたからだ。
幸い大学でもパソコン…S先生のご尽力で…Macintoshも使われていたからまったくのゼロから教える必要はないこともメリットだった。

1994年某日、私は札幌に向かった。この時期は毎月一度は札幌支店に出向くのをノルマとして課していたが、面接という久しぶりのミッションにいつもと少し違った感覚を持っていたように思う。
私の頭にはひとつの理想というか目標があった。
新卒の女性に闇雲に仕事を押しつけるわけではないが、失敗してもよいから単なる内勤というだけでなく積極的に対外的な仕事もやらせてみたいということだ。そうした中から我々自身忘れているなにかに気づかせてもらいたいという期待もあった。
これまでにない、斬新で新しいソフトウェアを作る会社が型にはまった考え方ではどうしようもないからだ。

さて、面接というミッションは嫌いではない。就職を希望するため面接に来られる方は真剣そのものだからこちらも真剣に事を見極めなければならない。それに100人、500人採用する中に一人二人どうしようもない人材がいたとしてもそれは会社としてダメージではないだろうが6人とか7人しかいない我々のような超マイクロ企業は1人に課せられる仕事は結構重いこともありいい加減な対応は出来ようもない。

時間が来て当事者が応接室に待っているというので「それでは面接してくる」と言い残し私は小さな応接室のドアを開けた。くどいようだが信頼しているS先生がご紹介してくれた学生だからよほどのことがない限り採用しようと心に決めていた。
とはいえ人間同士、相性というものがある。何が得意で何が不得手といったことはある意味どうでも良いが一緒に仕事をしていくからにはその人柄を見極めなければならない。勿論それは面接に来る人の側にもあるだろう…。あの野郎が社長ならあの会社には行きたくないということもあるはずだ。
ただし極論に思えるかも知れないが面接は文字通りの第一印象がとても大事だということを経験体験しているから、ドアを開け挨拶をする前の一瞬で勝負が決まるような気もする…。

私が部屋に入ると女性はソファから立ち上がり「○○と申します。よろしくお願いします」といったと思うが。その瞬間私は心の中で「採用」の判を押していた(爆)。
しかし正直驚いたというより面接に来た学生の真剣さをもひしひしと感じた。
男の端くれである私から見ても髪型といい、化粧といい、服装といい良い意味で手をかけた結果だろう、清楚な印象だったが輝いて見えた。いや本当である。
しばらく型どおりの質問をした後に、是非来年卒業の際には我々と一緒に働いて欲しいことをお願いしたが、ひとつだけ希望があった。
それは翌年2月、すなわち卒業前ではあるものの業界最大のイベントであるMacworldExpo/Tokyoが開催される。それにはアルバイトとして参加して欲しいとお願いして面接は終わった。

彼女は間違いなく我々に新風を巻き起こしてくれたと思う。地味な日常の仕事だけでなく札幌支店主催のイベントも彼女が取り仕切ることになった。
短い研修期間は設けたが、正式入社の直ぐ後であったものの、北海道の旧千歳空港跡で3月31日から4月2日までの3日間、「北海道マルチメディアカーニバル'95」が開催され、地元企業として我々も参加することになった。

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※「北海道マルチメディアカーニバル'95」の会場、札幌ファクトリーと会場展示の様子


その一環でアップルコンピュータ社の協力による「マルチメディアキャンプ」という催事中のセッション、「学生バトル・マルチメディアチャ レンジ」に彼女が登壇し卒業したばかりの大学を代表しMacで作成した作品を発表する大役をこなすことになった。

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※Wさん発表の様子


発表は10分程度のものだったが、本人はもとよりだろうが見ている私らも正直いってドキドキで、仲間と「自分でプレゼンした方が緊張しないね」と笑い合ったりもした。
彼女と一緒に仕事をしたのはその後9年間ほどだが、会社はもとより私自身にも少なからず刺激を与え続けてくれた。
幾多の面接をしてきた私だが、この時の面接が一番記憶に残っている…。
その2年後に同じ大学から新卒女子をもうひとり採用することになった。それから様々なことがあったが大げさでなくこの二人の女性が末期の会社を私を支えてくれたのである。




ラテ飼育格闘日記(565)

どうにも天候が不順だ。朝晩は急に寒くなったのはともかく台風の影響があったりと散歩にも大きく影響する。それでもオトーサンとラテはとにもかくにも散歩に出る。例え数分で戻ろうとも…。そんな娘と来月で出会ってから丸12年目に入る。


ワンコと飼い主との間にも倦怠期ってあるのだろうか(笑)。最近のラテの様子を見ているとまあまあ飼い主無視(特にオトーサンに対して)な感じ。とはいえ決してオトーサンに喧嘩を売ったりするわけではない。
お互いに相手に傷を負わせたり、酷い目に合わせたりはしない確たる自負と信頼があってのことだが、お互いそのぬるま湯の中に浸って温々としているといった感じか。

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※我が娘はなかなか強かだ


思えばラテは我が家に生後6ヶ月で来ることになったが、反逆児ではないものの自己主張が強いワンコだったように思う。
その一ヶ月前に横浜のとある動物病院で開かれた里親会なるものに参加し、そこでラテと出会った。
子犬だからして当然なのだが頭が大きく、瞼が腫れぼったい感じで第一印象は決して100点満点ではなかった。しかし不思議なことにメチャクチャにフレンドリーだった。

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※近所の多くのワンコの中でラテが鼻面を付き合わせ、時に遊ぼうのポーズを取るのはたった2匹の柴犬およびこの柴犬の雑種だけなのは興味深い


オトーサンが手に持っていたキャップを囓って唾液だらけにしただけでなくリードを持った手はもとより目が合うと口元を舐めてくれた。
他の10匹ほどのワンコとは違い一度も吠えなかったしリードを引くようなこともなかった。そしてその場でオシッコするワンコもいたがそうした粗相もなかった。
とはいえどこから見ても100%雑種な子犬は誰も指名する人がいなかったし一緒に行った女房が「ワンコらしくていいんじゃない」といったのをきっかけに我が子とすることにした。

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※大好きな女子と登校中に出会う。ラテの表情がすべてを物語っている


ともかく優しく寄り添ってくるような子犬だった。
それがいざ我が家で暮らし始めると本性を現してきたように面白い事が多々起こった。
ラテは決して大人しく単純にオトーサンたちの思うがままに生きるワンコではなかったというべきか。
健康診断のため動物病院に連れて行ったとき、医者から後足がしっかりしているしこの子は大き目な犬に育つと言われた。そして散歩一日目でその引きの強さにオトーサンの腕はギシギシと鳴った。

人混みの中を初めて歩いた時、すれ違う人たちに迷惑をかけてはと思いリードを極端に短く持ち、オトーサンの左にピタリと引きつけて歩いた。それが気にくわなかったのか人がまばらになってリードを緩めたら後ろ足立ちしてオトーサンの腰を両前足で「ドーン」と叩くのだ。それも一回ではなく連続して何回も。
「あんな歩き方やだよ」と言われているような気がした。なんだかワンコに蹴られているようで恥ずかしかった。
また靴紐がほどけたからとこれまたリードを短めにしてしゃがみ込んだところ、ラテはオトーサンの背を台にするように前足を置き目線を高くして前方を覗いたりもした。

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※久しぶりに散歩中のツーショットだ


無論そうした悪戯だけでなくオトーサンをホロリとさせる行動も取った。
雨の日の事、傘をさしてラテと散歩をはじめたが、これまた靴紐が外れたので開いた傘を肩にしたまましゃがみ込んだ。そのときなんとラテは両前足を腰を落としたオトーサンの両肩に掛けたのだった。そのまま前方を見ると大きな水溜まりがあったが「あの中を歩きたくないのかな」と思い小雨降る中傘をたたみ、オトーサンが両手を差し出すとそのまま素直に抱っことなった。
中型犬の抱っこの仕方としてはあまり例はないようだが、それから現在に至るまでラテはそうした人間の子を抱くようなポーズで抱っこを要求する…。

また飼い始めて一ヶ月ほど経ったとき、札幌に一泊で行くことになり始めてラテを一晩オカーサンに預けることになった。
翌日、地元の駅まで戻るとカフェでオカーサンとラテが迎えに来てくれていたが、オトーサンが「ラテ!」と呼んでしゃがみ込むとオカーサンを引っ張るように駆けてきてオトーサンに飛びつき、口元だけでなく顔中舐め回した。なにしろオトーサンの眼鏡が役に立たなくなるほどベタベタになった。

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※普段オトーサンには近づかないが、時に仕事部屋のケーブルや照明器具そしてオトーサンの椅子のキャスターすれすれに顔を寄せることも…


それがどうしたことか、最近は「ラテ、コンビニに行ってくるぞ」と声をかけ、玄関の戸を開けても我が娘は頭を上げもしない(笑)。「ただいま!」とドアを開けても、出たときと同じくお尻を向けたままで耳をピクリとも動かさない。その上、狭い玄関を塞ぐように大きな体を横たえたままだ。
仕方がないのでオトーサンはその上を跨ぐが、これまたラテは微動だにしない。
まあまあよく捉えるなら、お互いの手の内をすべてわかっているということなのだし、ここまでくるのに十年ほどかかったと捉えることもできる。

ときにしゃくに障り、その寝顔に見惚れ、思わず抱きしめたくなるラテ。いつもそこにいるだけで多くのことを教えてくれるラテ。お前を見ているとオトーサンは自分の短気さが身にしみる。もっとゆっくり、マイペースで物事を考えればいいんだと…。
そろそろ秋らしくなり、そしてお前の好きな冬が来る。
オトーサンは膝に湿布をはりつつもラテとの散歩を楽しみにしているのだ。



Instagram、ライブ動画でフェイスフィルター利用可能に

Instagramは2017年9月21日(米国時間)、ライブ動画を配信する際にフェイスフィルターを利用できるようになったことを発表した。


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ライブ動画にフェイスフィルターが追加されたことにより、利用者は友達やフォロワーとリアルタイムに交流している最中に子猫に変身したり、自分の顔に虹や星を映し出したり、ライブを一層盛り上げることができる。お気に入りのフェイスフィルターを使用することで、特別な場面でなくても、ちょっとした瞬間に気軽にライブ動画を配信しやすくなる。

・ライブ動画でフェイスフィルターを使うには、配信開始前または配信中に、画面右下の顔のアイコンをタップ。お気に入りのものから新しいものまで、数多くのフィルターを楽しむことができる。また、本日から1週間のみ、ライブ動画限定でご利用いただけるサングラスのフェイスフィルターも新しく登場。タップするとレンズに映る景色を変えることができる。

・ライブ配信後は、インスタグラム ストーリーズでリプレイ動画をシェアするか、[破棄]を選択。破棄すると、ライブ動画はアプリから削除される。https://ja.newsroom.fb.com/news/2017/06/instagram_replaylive/

ライブ動画のフェイスフィルターは、今後数週間で段階的に、全世界でリリースされる。
なお今回のアップデートについての詳細に関しては、Instagramの日本語公式アカウント@instagramjapanを参照のこと。



書き下ろし時代小説「首巻き春貞(三)御金蔵破り」を公開

一作目「首巻き春貞 小石川養生所始末」、第二作「首巻き春貞 祝言」に続く第三作「首巻き春貞 御金蔵破り」をご笑覧いただく。よくもまあ懲りずに第三作目までたどり着いたものだと思うが、面白いもので書き進む内に新しいキャラクタやストーリーが自然に湧いてくる…。この分では筆者が健康なら十作目くらいまでは持ちそうである(笑)。


さて本編第三作のタイトルは「御金蔵破り」と些か大上段に振りかぶったが、ちなみに「御金蔵」とは「ごきんぞう」と読むものとばかり思っていたものの「おかねぐら」というのだそうだ。
この場合の御金蔵とは江戸城にある文字通りの金庫のことで一日三交代で不寝番が置かれ、金蔵に至るまでには三重の鍵を必要とする厳重な警戒管理下にあった。
いわば現代なら日本銀行の金庫室に侵入し、山と積んである新札(イメージだが)を狙うようなもので普通に考えたらどうにも上手くいきそうもない。

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※書き下ろし時代小説「首巻き春貞(三)御金蔵破り」表紙イメージ


しかし余談ながら史実として…時は幕末の混乱期ではあったもののその御金蔵に忍び込み四千両という大金を盗み出した二人の男がいたという。
小人目付の藤岡藤十郎とその相棒で中間の富蔵は金蔵の外・中・内の三つの扉の合鍵を作るため数回にわたって忍び込み、警護の人間が交代する僅かな時間までをも把握し、きわめて慎重かつ周到に準備を進めた犯行だった。
二人がお縄になったのは二年後のことで、富蔵の金遣いの荒さから足がつき結局二人は市中引き回しのうえ、小塚原の刑場で磔となったという。

ともかく御金蔵をひとつのテーマとするにはそれがどこに置かれ、どのような規模のものなのか。あるいはどのようなシステムで運用管理されていたかを知る必要があるが、短時間でそれら秘密裏のシステムすべてを知ることは出来なかった。
不明な点は創造力で埋めることができるのが小説のよいところでもある。しかし何のイメージもないのではリアリティに欠けると御金蔵破りをテーマにした先達の小説や映画などをいくつか見て感触をつかんだ。

小説で面白かったのは黒崎裕一郎著「江戸城御金蔵破り(徳間書店)」だ。これは前記した史実をモデルにした作品だが時が幕末ということで坂本龍馬や桂小五郎などが絡んでくるのが興味深いものの個人的には後味が悪かった。

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※黒崎裕一郎著「江戸城御金蔵破り(徳間書店)」


映画では1964年8月公開というからすでに53年も前の作品だ。大川橋蔵と片岡千恵蔵演じる半次と富蔵が御金蔵破りという大ばくちに挑戦する「御金蔵破り」。エンターテインメントとしては面白いしエンディングは無難な作りか…。

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※1964年8月公開映画「御金蔵破り」のDVD


そうはいっても本編の御金蔵破りは一ひねりしてある。単純な盗みでは面白くないからだが、市中で見つかった偽小判が幕府転覆計画発覚の引き金となり、春貞は急遽危険を冒して江戸城に乗り込む…。とまあ、是非本編をご覧いただければありがたい。
ということでタイトルは御金蔵破りではあるが、本編の見所は主人公春貞の天衣無縫の活躍と春貞ファミリーともいえる夫婦と仲間たちの友情・交流が大きな見所だと意識して書いたつもりである。

さて引く続き「首巻き春貞(四)」の執筆も始めた(笑)。タイトルはまだ未定だが、この刊では後に尾張藩七代藩主となる德川宗春 (登場はじめはまだ通春)との因縁の対面を描こうと考えている。
主人公春貞と宗春、共に尾張に関係しその名に「春」を含んでいるが、実はこの辺までは一巻の書き出しから見通していたことなのだが、現実にストーリーを組み出すとなれば簡単ではない。さてどうなるかは先のお楽しみということでまずは「首巻き春貞(三)松平春貞一代記 〜 御金蔵破り」を理屈抜きで楽しんでいただければ嬉しい。

書き下ろし時代小説「首巻き春貞(三)御金蔵破り」




3.5インチフロッピーディスクの怪

今回はこれまたマイナーなネタである。すでに3.5インチフロッピーディスクといった代物を手にしたことがない方々も多いと聞く。しかしMacの歴史を振り返るまでもなく3.5インチフロッピーディスクはメディアとしてなくてはならない、あるいはMacらしいアイテムだったことは間違いないだろう。


さて先日、オールドMacを数台持っている知人からヘルプのメールがあった。
聞けば古い3.5インチフロッピーを扱っていたところ、そのシャッターが開いたままになってしまったというのだ。中身は大切なデータがあることだし壊したくないので、なにかこのシャッターを安全に閉める方法はないものか…という問いだった。このまま本体に再度挿入すれば磁気面を傷つけやしないかとも心配していた。

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※3.5インチフロッピーのシャッターが開いたままになることを再現


知人もオールドMacユーザーを自負している一人だが、これまでそんなことはなかったのでと弁解していたが、そもそも3.5インチフロッピーディスクは本体のスロットに差し込むことは手動でやるが、イジェクトはファインダーから指示するわけでフロッピーは自動で引き出されると共にシャッターは閉じられる。したがってユーザーはその開閉に注意を払う必要はない仕組みなのだ。
さらに例えばフロッピーのシャッターを指で開けたとしても手を離せば閉じる仕組みになっている。

そのフロッピーディスクにしてもご承知のように最初はSigle Slideタイプのものであり "1DD" などと記されていた。
ちなみにこの3.5インチフロッピーディスクはソニーが開発したものだが、倉庫をかき回して知人が体験した同種のフロッピーがあるかどうかを探してみた。
たまたま私は1984年にMacを買い、それで使われていた3.5インチフロッピーディスクに興味を持っていくつか分解して調べたことがあるので覚えていたことがあった。

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※共に1DDフロッピー比較。左の方が古いタイプのようだ【クリックで拡大】


さて、結論めくが最初期の3.5インチフロッピーディスクも仕様がひとつではなかったのだ。
私の手元にはたまたま2種類のものが見つかったが共に 1DD仕様でありSingle Sideタイプの最初期のものだが、どちらもソニー製である。

ラベルを貼る表側から見ると当然だがプラスチック製のシェル本体の基本形状には違いはないように思える。ただしこの例では金属製のシャッター窓の形状が明らかに違っていること、ライトプロテクトのノッチの状態が右のものは正面からでもわかるようになっている。
では裏側を見てみよう。これまたシャッター窓の形状が違うこと、そしてライトプロテクトのノッチ部位が右がスライド式なのに対して左は折って書込禁止にするタイプなのだ。ということは左のタイプのフロッピーの方が古い仕様だといえよう。

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※書込防止のライトプロテクトのノッチ仕様も違う


1984年当時に使ったであろう1DDタイプのフロッピーを数十枚確認した範囲では一枚しか旧タイプのものは出て来なかった。そしてこの旧タイプのフロッピーこそ、シャッターを手動で開けるとロックされるタイプなのだ。
事実シャッター側の厚みを確認してみると構造が違い、古いタイプのフロッピーは端まで上下のシェルの間に溝があるのがわかる。

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※上は左端一杯まで上下シェル間に隙間がある


そしてシャッターをロックする位置に爪があり、シャッター側にも小さな窓が開いている。この小さな窓に爪が引っかかってロックされる仕組みなのだ。

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※古いタイプはシェル一部に突起があり、スライドしたシャッタを固定する仕組みを持っている


想像だが、このタイプのフロッピーディスクはMacに3.5インチフロッピーディスクが採用される直前の仕様なのかも知れない。無論このタイプのフロッピーも実際に利用していた訳で問題は記憶していないから同等に活用できていたことになる。

知人には、そのフロッピーディスク、今となっては貴重かもしれないと報告しておいたが、さて肝心のシャッターを閉める方法だ。
それはフロッピーの正面から見たとすれば、左上角、すなわち前記したようにシェル上下に隙間がある部分を指で挟んで少し力を加えれば樹脂製のシェルの爪は凹みロックが外れる。

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※隙間のある部位を摘まむとロックが外れる仕組み


フロッピー一枚にも様々な歴史があるものだ…。




iOS 11、明日より提供開始

Appleは9月19日、iPhoneおよびiPadのユーザーは、20日(日本時間では水曜日)より、お使いのデバイスをiOS 11にアップデート可能と発表。iOS 11は世界で最も先進的なモバイルオペレーティングシステムのメジャーアップデートで、iPad向けには過去最大のソフトウェアリリースとなる。


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iOS 11では、何億万台ものiOSデバイスに拡張現実(AR)がもたらされるほか、新しいプロレベルの機能により「写真」や「カメラ」で扱う画像のが品質が向上する。Siriがより自然になって便利になったほか、再設計されたApp Storeでは、アプリケーションやゲームがいっそう見つけやすくなった。

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ラテ飼育格闘日記(564)

寒いような日があるかと思えば、また日中は30℃になったりと変化が多い季節になってきた。幸いラテも元気だが散歩自体は相変わらずのんびりとした覇気のないときが多いが、やっと子供たちの姿も多く見られてそうした点ではラテの意欲も違ってくるだろうと期待しているオトーサンなのだ。


さてワンコとの散歩というと至極のんびりしながら歩いていれば良いというイメージを持っている方もいらっしゃるかも知れないが、少なくともラテの場合はそれとはほど遠い…。
11年、ラテと過ごしてきて今更ながら思うのは、お喋りで気が弱いワンコだということ(笑)。

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※子供たちと出会いの機会が増えてラテの機嫌はよい


ありがたいことに近隣の子供たちに愛され、特に小学生の女子たちからはあちらこちらで声をかけてもらうしラテを見れば遠くから駆けてくる子供もいる。

その反面可愛がって下さるごく一部の大人を別にすればとにかく警戒心が強いのか初対面の大人には吠える…吠える。
無論、道を歩いているときすれ違う人たちに吠えるわけではないが、ラテにとって注意人物には間違いなく吠える。そのため、前方にはマジで注視し続けなければならない。

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※登校途中の大好きな女子と会えて喜ぶラテ…とオトーサン(笑)


歩道中央でスマホを操作している男、お年寄り、荷物を沢山持っている人、ストレッチか体を動かしながら歩いてくる人、そしてラテに視線を送り話しかけてくる人…などはラテにとって要注意人物のようなのだ。だからそうした人たちとすれ違うときには反対側に位置させたり、リードを短く持って吠えさせないようにする。
誰しも知らないワンコに吠えられて喜ぶ人はいないはずだし、だからこそ吠えないようにと気を配るだけで結構疲れる。

疲れるといえば、大の子供好きのラテでも子供たちに囲まれいじられ過ぎると疲れるようだ(笑)。どんな子供が近寄って来ようともフレンドリーなラテだが、特に未就学児童は気に入ると繰り返し繰り返し同じ事をしたがる。
オトーサンとラテが公園に入っていくとすると、そこで遊んでいる子供たちが「あっ、ラテだ」といって寄ってきてくれる。

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※好きな子供たちのコマンドはきちんと対応(笑)


ラテは尻尾を振り、足や手を舐めたりして歓迎の意を表すが、幼児たちは皆執拗だ(笑)。同じ事を何度も繰り返すだけでなく、例えばラテの前に三人の児童が座り込み、一斉に「お手、お代わり!」と手を差し出す。ラテは誰にお手をすべきか分からずその前足は宙に浮く…(笑)。
小学生の二年生とか三年生、特に女子だとワンコを可愛い仲間として捉えてくれることが多いが、幼児の多くは可愛いとか仲間といった意識以前に「いうことを聞く生きたオモチャ」といった感覚のようなのだ。だから当然ワンコの気持ちなど気にしない(笑)。

しかしそうした元凶の一端はオトーサンが作ったという事実もある(笑)。それは公園でラテに近づきたいけれど怖いと躊躇している子供に「こうして、手のひらにこのおやつを乗せてあげてこごらん。友達になれるよ」と勧めたこともあったし、オトーサンがオヤツや水を上げていると「わたしもやってみたい」という子供たちが増えてきたのだ。

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※ラテも一生懸命です!


それはそれで嬉しいことだが、それが結構広まったのかオトーサンとラテが公園に入ると「オヤツやりたい」「水を飲ませたい」という子供が殺到するときがある(爆)。いま水を飲んだばかりなのに…。
そして尻尾を触り、抱きつき、可愛がっているつもりなのだろうがラテの頭をパンパンと叩いたりする(笑)。
当のラテは大したもので、だからといって怒ったり唸ったりといったことは一度もないが次第に尻尾が下がってくる。そのサインを見逃さずオトーサンは「はい、これで今日は帰ります」と公園を後にすることにしている。

とはいえ子供たちの発想は実に面白い。ある子供は「お手」は左足、「お代わり」は右足と決めているようで、例えば「お手」といってラテが右前足をだすと「ラテ、それは間違い。もう一度やり直し」と実に厳しい。
その上、年長者の女子が「お手、お代わり、伏せ、待て」と連続技で接する方法を真似、ラテの前に陣取った幼児三人が同じ事をいう。ラテはパニックだ(笑)。
それでも口を開け、笑顔を見せているラテを眺めていると、これが大人に対して吠えるワンコだとは思えない。やはり大人は怖いに違いない。



専属モデル造形における手の考察と覚書

専属モデル造形第3弾は両腕の完成をもってひとまず終了となったが、その腕を含めて日々気がつく点などを改良し続けている。今回は腕の先となる手についての考察、覚書である。しかしボディもそうだが、手の造形物などありそうでなかなか見つからずこれまで不本意なものをいくつも買ったが、ここに来て使えるアイテムが手に入るという面白い現象も体験した。


可動式の両腕が必要だと自分なりに苦労して作ってきたが、手の造形を1から作るわけにはなかなかいかない。したがってハンドマネキンとでもいうのだろうか、指輪やブレスレットのディスプレイ用のようなものを探し出してきたがリアルさにおいてなかなか満足できるものはなかった。
それにそうしたものは例えば右手があったとしても同じ仕様で左手も販売されているといった例はほとんどなかった。しかしそれでは両手にならない。

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※腕の先にはPVC製の手をつけてある


そのうち、ベストだと思われるものを見つけた。やはり何らかのディスプレイ用なのだろうかシリコン製で指先に骨の役割をする金属が入っていて指が動かせる製品だ。造形も実際に人の手から型をとったと思われるリアルさがあり爪もある。
これを自作した両腕の先端に組み入れればかなり良い結果となるだろうと喜んで手に入れたが、なかなかそうは問屋が卸してくれなかった。

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※立ててあるのがシリコン製のリアルな両手。ただし重すぎる


ひとつには仕方がないことだとは言え値段が張ることだ。二つ目は出来は申し分がないものの片手の重さが470グラムほどもあり、これを自作した腕に取り付けると重すぎて関節が抜けたりするし、ポーズをと考えても思うようにいかないのだ。
とにかく軽量に作ることも使い勝手を良くするための方策だから残念ながらシリコン製の手は腕に付けることは断念した。
仕方なくネイルアートの練習用だという造形的には三流品を取り付け、アップを撮るときだけ前記シリコン製を使うと言った工夫をしてきた。

そしてその後もeBayやAmazonなどを中心により使い勝手が良くリアルな手をと探し続けてきたがここに来ていきなりというのも変だがPVC製の両手を見つけたのだった。

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※PVC製の両手を見つけた。これは軽くてよいしリアルさもまずまずだ


それはシリコン製のものより少し小ぶりで片手の重さが約110グラムと軽い。また腕に続くところは型抜きの穴が空いたままになっていてこれはジョイントもやりやすいし簡易的だが爪もある。難点があるとすれば色味がモデル本体と些か違うことだが、これは撮影時にどうにでもなるだろう。

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※PVC製のは空洞なので手の甲と掌との肉厚が薄く不自然なのが不満だった


ということで実際に自作の腕に取り付けてみた。バランスは大変良いしサイズ的にも申し分ない。しかしひとつ気に入らないところを発見…。
それは中が空洞のため成型が些か潰れて肉厚のない薄っぺらな手になってしまうことだった。それを回避するには中になにかを詰めればよいことは分かるが形を崩さずそして軽いものはと考えた結果ポリエステル100%の手芸用の綿を思いついた。
これなら軽くて軽い反発性もあり、量を加減することで適度にふっくら感も出せるし、作業中にも飛び散らない。

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※手の空洞部分にポリエステル100%の手芸用の綿を詰めることに


早速ポリエステル綿を適宜にちぎって詰め込んでみるとやっと女性の手というか思い通りの感じになってきた。
ひとつひとつはたわいもない工夫や思いつきだが、それにより少しでも造形モデルの完成度が上がるのは嬉しいし楽しいのである。

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※綿を詰めることでふっくら感が出た


余談ながら工夫といえば、衣裳変えにも生身の人間とは違って面倒というか厄介な場合も生じる。ブラウスやシャツにしてもサイズに合わせて手に入れるようにはしているが人間のように体に柔軟性がないので長袖の服は着せづらい。

そうした場合には腕を一旦肩から外して着せ、後から腕を袖に通して…ということをやる場合もあるし体にピッタリな場合はとても着せづらいことも多い。ではどうするか…。

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※両手の出来に満足


モデルの撮影は正面は勿論だがせいぜい横からといったものが多く、背中側から撮ることはあまりない。
だからというわけではないが、衣裳によっては買ったばかりの服を背中で真っ二つに切ってしまうこともやる。そうすれば着せるのが楽になるわけで、ピンなどで仮止めしておけば撮影には困らない。
こうしたいろいろと突飛なことを考えるのも物作りというか、専属モデル造形計画の面白いところなのだ。


未来がここに:iPhone X

Appleは9月13日(日本時間)、スマートフォンの未来形として、豪華な全面ガラスのデザインを採用したiPhone X(アイフォーン・テン)を発表した。iPhone X は、5.8インチSuper Retinaディスプレイ、A11 Bionicチップ、ワイヤレス充電、デュアル光学式手ぶれ補正(OIS)を備えて機能向上した背面カメラを装備しているほか、新しいTrueDepthカメラを使って、ロック解除、認証、支払いを安全に実行できるようにする新たな方法であるFace IDを搭載している。


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iPhone Xでは美しいオールスクリーンディスプレイによる革新的なデザインを採用し、ディスプレイはデバイスの曲面に正確に沿って、優雅に丸みを帯びたコーナー部分に滑らかにつながっている。全面ガラスで包まれた前面と背面には、これまでスマートフォンに採用された中では最も耐久性のあるガラスを、シルバーとスペースグレイであつらえたほか、ボディの周囲を、研磨を尽くした、医療に使われているものと同じグレードのステンレススチール製のバンドで継ぎ目なく包み、iPhone Xの強度を上げている。7層のカラープロセスにより、ガラス表面での正確な色調と透明度の再現が可能になり、反射光学層によって色がより深みを増した結果、デザインの優雅さと耐久性を兼ね備えながら、耐水·防塵性能も備えている。

iPhone Xは、世界の55を超える国と地域で10月27日(金)より予約注文を開始し、11月3日(金)より店頭での販売を開始する予定。

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Apple TV 4Kが4KとHDRで映画館の魔法を自宅に再現

Appleは9月13日(日本時間)、映画館のような素晴らしい体験を自宅にお届けするためにデザインされた、まったく新しいApple TV 4Kを発表した。4Kとハイダイナミックレンジの両方に対応したApple TV 4Kは、信じられないくらいシャープで鮮明に、さらに豊かで本来の色に忠実に、暗いシーンも明るいシーンもさらなる精細さで映像を再現する。


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Apple TV 4Kを使用して、iTunesでどんどん増えている4K HDRの映画を楽しむことができる。iTunesユーザは、4K HDRバージョンが利用できるようになるとiTunesライブラリにあるHD作品が自動的にアップデートされる。また、Apple TV 4Kでは、NetflixやAmazonプライム·ビデオなど、人気の高いビデオサービスの4K HDRコンテンツも まもなく提供を開始。

新しいApple TV 4Kは、iPad Proと同じ画期的なA10X Fusionチップをもとに構築されているので、鮮明な4K HDRを体験できる。
Dolby VisionとHDR10の両方に対応しているので、どのHDRテレビでも圧倒的な美しさでテレビ番組や映画を楽しむことができる。
また高性能の4Kビデオスケーラーが内蔵され、4Kテレビでこれまで以上にHDコンテンツが美しく表示される。
常に可能な限り最高の解像度で出力するので、旧型のHDテレビでも、最新の4K Dolby Vision OLEDでも、テレビの能力を最大限に活かすことが可能。
4Kテレビの機能を自動検出して設定を最適化し、最高品質の画像を映し出す。

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Apple Watch Series 3は携帯電話通信機能を内蔵、パワフルな新機能を搭載

Appleは9月13日(日本時間)、世界第一位の時計Apple Watchに携帯電話通信機能を内蔵したApple Watch Series 3を発表した。Apple Watch Series 3 Cellularモデルなら、iPhoneがそばになくても、ランニング中でも、プールでも、一日を通じた様々なアクティビティの最中でも、ずっとつながり続け、電話をかけたり、メッセージを受け取ったりできるようになる。


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スマートなコーチング機能、50メートルの耐水機能1、相対的な高度を計測する新しい気圧高度計を備えた第3世代のApple Watchは、健康とフィットネスのための最高のパートナーです。Apple Watch Series 3は、GPS + CellularモデルまたはGPSモデルの2種類で、両モデルとも、70パーセント高速になったデュアルコアプロセッサと新しいワイヤレスチップを装備している。

Apple Watch Series 3(GPS + Cellularモデル)は10か国および地域で、Apple Watch Series 3 (GPSモデル)は28か国および地域で、9月15日(金)から注文開始。両モデルとも、9月22日(金)から販売開始する。

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iPhone 8 と iPhone 8 Plus:新世代のiPhone発表

Appleは9月13日(日本時間)、新世代のiPhoneとなるiPhone 8とiPhone 8 Plusを発表した。新しいiPhoneは、これまでにスマートフォンに採用されたものの中で最も耐久性のあるガラス、Retina HDディスプレイ、そしてA11 Bionicチップで構成され、美しい3色の新しいガラスとアルミニウムのデザインを特長とするほか、究極の拡張現実体験を提供できるように設計されている。


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世界中で大人気のカメラが、より大きく高速なセンサー、新しいカラーフィルターそしてより深みのあるピクセルを持った12メガピクセルのカメラに進化した。また、ワイヤレス充電がiPhoneにパワフルな新機能をもたらす。両モデルとも9月15日(金)から世界25以上の国および地域で予約の受け付けが始まり、店頭での販売も9月22日(金)から始まる。

iPhone 8とiPhone 8 Plusは、これまでスマートフォンに採用された中で最も耐久性のあるガラスで背面を覆った美しいデザインを初めて採用し、スペースグレイ、シルバー、ゴールドの3つの新たな仕上げが用意されている。ガラス仕上げは7層のカラープロセスを使って正確な色調と不透明度を実現したもので、深みのある色と、航空宇宙産業で使われているものと同じグレードの色を合わせたアルミニウム製のフレームを特長とし、耐水性能と防塵性能を備えている。

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便利な無料アプリケーション「IPEVO Annotator」とは?

IPEVOのUSB書画カメラ「Ziggi HD Plus」のユーザーだが、そのIPEVOから無料の「IPEVO Annotator」というアプリケーションがApp Storeで配布されている。このアプリを起動すると仮想的にMacのデスクトップに手書きの文字や絵を描けるというもので、プレゼンや会議などにリアルタイムに注釈を入れるといった多様な用途に便利なツールである。


まず「IPEVO Annotator」は「Ziggi HD」カメラがなくても使えるのが嬉しい。
ダウンロード後、アプリを起動すると上下に細長いアノテーションツールバーが表示する。これは一番下の矢印をクリックすることで最小にすることもできるしまた元に戻すことも出来る。

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※「IPEVO Annotator」のアバウト


ちなみにこのとき表示しているツールバーには「IPEVO Annotator」の4つの機能が搭載されている。
IPEVO表記の下から「描画モード」「ホワイトボードモード」「マルチペンモード」そして「スクリーンショット&録画」である。これはメニューバーのアイコンからも選択できる。

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※「IPEVO Annotator」の機能は大別して「描画モード」「ホワイトボードモード」「マルチペンモード」そして「スクリーンショット&録画」の4つ


では描写モードアイコンをクリックしてみよう…。ツールバーは縦に伸びてアイコン類が増えるがこのとき、デスクトップの制御は「IPEVO Annotator」に移っており、同時に起動しているアプリは表示はそのままにしても新に入力したり操作したりはできない。
この「描画モード」時のアイコンの意味は実際に操作してみればすぐにわかる。上2つは2色のカラーをペンの太さなども含めて常に2種類セットし随時切り換えて使える機能だ。

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※描画モードではカラーと線の太さなどが選べる


次は直線を引く機能と続いてスタンプ機能。その下は消しゴムだ。なお鞄のアイコンは直線定規と分度器が使える。その位置や長さ大きさも可変できてこれは実用面で役立つに違いない。また任意のエリアをコピーあるいはカットする機能もここにある。
次の矢印は、取り消す、やり直しのアイコンだ。
そして最後がゴミ箱でこれは申し上げるまでもなくこれまでデスクトップに描写したすべての物を消去する機能だ。

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※デスクトップに定規と分度器が表示。これは便利だ!


要は「IPEVO Annotator」を使えばデスクトップがどのような状態であろうと好みのカラーと太さでフリーハンドの文字や絵を画面に描けるのだ。
勿論それは「IPEVO Annotator」が仮想的に描いていることであり、実際に背面にあるテキストエディタとかブラウザの表示に影響を与えることはなく「IPEVO Annotator」を終了すれば消える。

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※「IPEVO Annotator」は仮想的にデスクトップ上に印を付けるだけでなく絵も描ける


しかしプレゼンツールは勿論だが、パソコンの画面をプロジェクターに映したりして説明するとき、その強調したい部位に赤線を引いたり丸で囲ったり、あるいは説明のポイントを描いたりしたいという場合は結構ある。そうしたとき「IPEVO Annotator」は大いに役に立つ。
そうした意味において「IPEVO Annotator」は自身の役割をきちんと掴んでいるツールだと言えよう。

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※これはレーザーポイントより分かりやすい


例えば文章があり、そのいくつかの単語を次々に強調し、進行状態を示すため、単語にマーキングをつけていきたいときがある。しかしこれまでの描写モードではある意味、画面全体が赤い線や青い線で埋まってしまう。無論消しゴムやゴミ箱ツールで消すことはできるが次々と解説して行く際には面倒で煩雑だ。
そんなとき、「消えるインク」機能をONにすると、書いていく側から消えて行く。これは実に便利である。話しをしている間、消えて欲しくない場合は描写後マウスボタンを押したままにしておけばよい…。

その他、デスクトップ全域を真っ白にして使える「ホワイトボードモード」および2画面を列べて別々に描写ができる「マルチペンモード」があるだけでなく「IPEVO Annotator」による結果を全域あるいは指定範囲でスクリーンショットを撮る機能や作業過程を動画として記録する機能まである。

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※デスクトップ全域をホワイトボードにする機能もある


こうした機能をその前段階でもっと有意義にそして魅力的に活用するにはIPEVOのUSB書画カメラ「Ziggi HD Plus」があると便利なのだ。

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※IPEVOのUSB書画カメラ「Ziggi HD Plus」があると付属ソフトにはリアルタイムに映像をキャプチャしつつ使える「IPEVO Annotator」と同等なツールが含まれる


しかしこの無料の「IPEVO Annotator」だけでも使ってみる価値はあろうというものだ。

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1941年製作公開映画「教授と美女」鑑賞

昔、ダニー・ケイとバージニア・メイヨー主演のミュージカル映画「ヒット・パレード」(1948)を見たことがある。後年それはリメイクされたものであり、基はゲイリー・クーパーとバーバラ・スタンウィックが主演した「教授と美女:原題:Ball of Fire」だと知った。機会があればとずっと考え続けて…忘れてしまっていたが、今般やっとDVDを手に入れ観ることができた。


「教授と美女」(原題:Ball of Fire)は、1941年に製作かつ公開されたアメリカのコメディ映画だ。製作がサミュエル・ゴールドウィンというだけで期待が持てるし脚本にはビリー・ワイルダーが加わっている。なお監督はハワード・ホークスだ。
あくまでジイサンの私的な感想だが、これぞ娯楽映画だというのが第一印象であり、この76年も前に創られた映画を見ると昨今の映画はいくらCGを屈指したリアルな映像だとしても子供だましのように思えてくる。

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※DVD「教授と美女:原題:Ball of Fire」。モノクロ、111分


ストーリーはいわゆるスクリューボール・コメディといったものでたわいないものだ。無論それは映画の欠点ではない。
さて、トッテン財団というパトロンの依頼で宛がわれた屋敷に9年も缶詰状態になっている8人の男がいる。彼らは皆それぞれ専門を持つ教授連中だが協力して百科事典編纂を目指しAから始まる事典はやっとSの項目まで完成していた。
8人の中で最年少の言語学者である堅物の教授ポッツ(ゲイリー・クーパー)はとあるきっかけで生きた言葉を採取しようと街にでる。そこでギャングの情婦でスラングだらけの喋りをする歌姫シュガーパス・オーシェイ(バーバラ・スタンウィック)と出会い、言葉集めの協力を願う…。

しかしオーシェイは最初ポッツの依頼を冷たく断るが、彼女はボスの情婦ということで検察に追われるはめとなり、一時の逃げ場としてポッツらの仕事場である家に恩着せがましく出向き身を隠す。
しかし8人の教授たちは1人を除いて結婚経験がなくオーシェイの色仕掛けに簡単にはまって仲良くなる。またポッツも彼女の思惑も知らずに次第にオーシェイに惹かれていくのだった。

この辺までストーリーを追っていると大概の方はポッツを別にすると皆爺さんたちであり、オーシェイに翻弄されていく様はある物語と似ていることに気づくに違いない。
そう、それは「白雪姫」だ。教授たち7人が小人でありポッツは王子様というわけだ。これはビリー・ワイルダーの原案だそうだが、そう思ってみると余計に楽しい。

結果、この作品は1941年アカデミー賞主演女優賞(バーバラ・スタンウィック)、原案賞、劇映画音楽賞、録音賞にノミネートされ、大ヒットした。それを踏まえ、後年辞書編纂を音楽史の編纂に変えた「ヒット・パレード」が作られたわけだ。
ともあれ原題 "Ball of Fire" がなぜ「教授と美女」というタイトルになったのかは分からないが確かに我々には分かりやすいタイトルだ。
そして辞書好きの1人として辞書編纂という設定にも興味があったが、主役のゲイリー・クーパーとバーバラ・スタンウィックはもとより7人のジイサンたちがキュートで面白い。
理屈抜きで楽しめる映画とはこうした作品をいうのだとつくづく感じた次第。





ラテ飼育格闘日記(563)

子供たちの夏休みもおわり、公園などでもこれまで通り、その子供たちの姿が見られるようになった。と思ったら気温もぐっと下がり秋を思わせる。このまま素直に過ごしやすい日々が続くとは思えないが、ラテには待望のよい季節到来か…。


後2,3日で2学期が始まるというある日、急に公園は子供たちの黄色い声が響いていた。それを察知したラテはイソイソとお尻を振って公園に入っていく。
いつも見馴れた風景だが、子供たちが戻った公園はやはり違って見えた。

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※あらあら目脂が…


馴染みの子供たちが虫かごや網を持って蝉を捕っているらしい。その姿を眺めているといよいよ夏休みも終わりなんだという実感が湧いてくると共にすでにウン十年前の自分の気持ち、ああ明日から学校…友達と会えるのは嬉しいが宿題がまだ出来ていない…といった記憶がいまでも思い出されて何だか胸苦しくなってくる(笑)。

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※公園で蝉を追っている子供たち


さて9月に入ると朝の散歩時に馴染みの子供たちと出会う機会が増え、ラテの表情も明るくなってきたように思える。
ランドセルを背負った女子たちに囲まれたり、道行く親子から「ラテちゃん!」と声もかかることが増えてきた。そんなときラテは体全体を使って喜びを表す。

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※通学時に子供たちと出会うとラテは身体全体で喜びを表す


この季節、よいことばかりではない。それはラテのアトピー症状が出始める季節でもあるからだ。秋口から春先あたりまで、どういうわけか肉球を舐めるのは由としても気がつくと前歯でガシガシと噛むようになるし後ろ足で顔を激しく掻きむしることもある。
それが高じれば肉球から出血し散歩の時も脚を引きずるということになるし、目の周りが紫色になったこともある。

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※幻想的な上弦の月が…


そうならないようにするには舐めるのはともかく、ガシガシは止めなければと注視している。そして始まると名前を呼んだり、手を叩いたりして注意を引き、止めようとするが止めようとするオトーサンたちに「ガウッ」と威嚇したりするときもある。勿論実際に噛んだりはしないが歯を当てられただけでこちらが出血してしまう。
そうしたときには室内でもリードをつけて軽く引くことで止めようと努力をしているが、目が届く場合ばかりではないのでなかなか思うようにはいかない。

人間も同様だが一度傷が付くと直りかけがまた痒く傷を広げてしまうということにもなりかねない。勿論朝晩アトピー対策の薬は日々きちんと飲ませているが緩和はしているのだろうが完治は難しいらしい。

なぜ肉球を噛むのか、それには大別して三つの原因があるという。それらは外傷、ストレス、アレルギーである。
ラテは正真正銘、検査した範囲では39項目ものアイテムにアレルギー症状を起こすことが分かっている。だからそれが原因であることは間違いない。
しかしどうやらそれだけではないと思えるときもある。

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※大好きなファミリーのオカーサンと


まず外傷がある場合なら、散歩から戻りバケツの水で四つ脚を洗うとき痛がる。そしてこれは滅多にないことでもある。いや、外傷以前に色々な道を歩くわけで洗いが不十分だったりすると何かがこびりついていたり虫の死骸が肉球内にあったりする可能性もあるので水洗いは重要だ。
一番分からないのがストレスによる肉球カミカミだが、ストレスというよりかまって欲しいときに肉球を舐めることがある様な気がするときもある。

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※ファミリーの女子を見つけ、声を上げて喜ぶラテ


それは長い間のパターンで肉球を舐めたりガシガシするとオトーサンが飛んでくるということを学習していると思われるからだ。これはラテが遊びたいときに一緒に遊んで上げることがポイントなのだろうが、これもいつもいつも要求に答えられるはずもなく難しい。

そう言えば他のワンコもやるそうだが、猫みたいに肉球を舐めて濡らし、それで顔を拭くということもやる。最初ラテは3か月ほど猫6匹がいるご家庭で預かられていたので猫文化が伝わったのかと思ったが、多くのワンコもやる動作で文字通り目脂を取ったり汚れを取ったりという目的もあるが、これまた飼い主の注目を浴びたいというポーズでもあるらしい。
特に両手で両目を隠してお腹を見せたりするのはかまって欲しい100%だろう。
とはいえ、肉球を舐めたり囓ったりするそのことをオトーサンは一生懸命止めようと努力しているが、それこそがラテのストレス増大に繋がっているのかも知れず、これまたなかなか難しい…。



アップルのロゴの使い方に見るアップルの変化

ここのところ、アップルのスペシャルイベント告知を見る度に思い起こすことがある。それは私がアップルジャパンのデベロッパー時代に口うるさいというより厳格な指導があったアップルロゴの使い方についてだ。アップルロゴの使用は許可を受けた者でないと使えないのは当然としてもその使い方は厳格に決められていた。


今回のスペシャルイベントのアップルロゴを眺めると今更ながらに「アップルは変わったなあ」ということを実感する。なぜかといえば一昔前はアップル自身もこのようなカラフルなアップルロゴは使わなかった…というより禁止だったからだ。
当時アップルロゴやロゴタイプのデザインやカラーリングは「Corporate Identity Guidelines」により明確に定められていた。その使用はオーソライズされた人々のみが定められた規定通りに使用することができ、ガイドラインに掲載されている使用基準のみが、アップルに認められているもので例外は一切認められなかった。

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※アップルがオーソライズされた企業に配布した「Corporate Identity Guidelines」。左右に見開き8ページ


「Corporate Identity Guidelines」にはアップルロゴの基本レイアウトはもとよりレターヘッドや名刺などに使用する際の配置について明確に決められていた。
そして一番厳しかったのはアップルロゴの色指定であり、それはアップルロゴだけでなく背景色にも決まりがあった。

使用できるカラーはお馴染みの6色フルカラーの他にBlack(スミ)、AppleRed(赤)、AppleGray(グレー)および白抜きだけが許されており、グレーもPMS#423、DIC652、CF8658、BL60と色味も詳細に指示されていた。
またフルカラーのロゴ使用の場合、背景色というか地色も白地、黒地、ダークグレー地、ライトグレー地と決められており、白抜きの場合も地色は黒地、ダークグレー(スミアミ60%)より濃いことが求められた。

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※ロゴマークの使用禁止例。「Corporate Identity Guidelines」より


さて、そのアップルロゴの具体的な使用もなかなか五月蠅い(笑)。
レジスターマークは指定位置に必ず入れなければならなし、ロゴマークに重なる書込は禁止、指定色以外の禁止、バックに写真を使用することを禁止、ロゴの周囲に文字パターンの配置は禁止、ロゴの周囲に規定の空きをとらないことの禁止、単色の場合、ベタ以外例えばグラデーションなどの禁止などと禁止禁止禁止が多かった。

そうしたあれこれが身に染みついている者から見るとアップルロゴのデザインが自由になり背景もその時々に相応しいものになっていることに驚く。無論これらはアップル自身のみに許されていることだろうが、当時はアップルも今のような自由度は持っていなかった。

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※2017年9月12日(米国時間)に開催するスペシャルイベントの告知に使われたアップルロゴ。「Corporate Identity Guidelines」からすれば言語道断な使用例だ(笑)


無論そうした自由度を批難するという意味ではない。むしろ9月12日(米国時間)のスペシャルイベントで使われているカラーリングのアップルロゴなどもいくつかのバリエーションとして製品類に使って欲しいとも思っている。近年のそれはほとんどが単色のロゴになっているからだ。
なにかシンプル、シンプルばかりで少々鼻についた感じもする。カラフルな製品があっても良いと思うと同時にこんなことにもアップルの変化を大きく感じている昨今である。



日本刀の魅力

日本刀は基本的に心鉄(しんがね)、刃鉄(はがね)、皮鉄(かわがね)という性質の異なった3種類の鉄を鍛造し作られる。その結果よく斬れ、折れず、曲がらずを目指す日本刀ができあがる。しかしこの3つの要求は互いに矛盾するわけでありそこが名工の腕の見せ所となる。時代小説を書き、あらためて日本刀の魅力を再認識した。


日本刀は不思議である。確かに刀は武器として生まれ使われてきたわけだが熱田神宮などでは刀剣は御神体であり、また後に「武士の魂」とされた。
特に戦国時代以降、様々な武器が考案され使われてきた。鉄砲はもとより石、槍、弓、薙刀などがあり勿論、刀もそれに含まれる。しかしそうした多用な武器のなかでいわゆる日本刀は特別な存在として扱われてきたようだ。

ボストン美術館や東京国立博物館などで陳列された名刀を眺めたときに「武器がなぜこんなにもよい保存状態で残っているのか」と不思議に思った。勿論、現在博物館に展示されるようないわゆる名刀は作られた時代においても高価であったし大変貴重であり戦場で実際に使われることはなく、だからこそ無傷で現存しているのだろう。しかしほとんどの刀は戦国時代においては消耗品として朽ちていったはずだ。

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※筆者の居合い用愛刀。刃渡り約76センチ、抜き身全体の重さは約930グラム


ともあれ実際刀がどのように使われたのかは歴史書を覗いてもあまりよく見えてこない。私たちの刀に対する認識はテレビや映画で映し出されるチャンバラを史実だと考えているフシがあるが、時代劇の刀による人斬りシーンはまずそのほとんどがウソだろう。
日本刀をフェンシングのように軽々と振り回すことができること自体がウソだし、だいたい徳川時代の半ば以降になれば幕末を除き、ほとんどの侍は本身で戦った事などなかったらしい。また映画やテレビではやたらと人を斬るが、本当のところ例えば侍が町人を斬ったとしてもその後の始末は厄介なものだったそうで、俸禄を失うことも多かったようだ。だからこそ元禄の太平下に起きた四十七士の討ち入りは大変なショックだったのだ。

ともあれ現代の私たちが持っている刀のイメージはこれまたかなり歴史の事実からは遠いものらしい。幕府が武家諸法度を定めるなどの体制化が進み、儒教的な道徳が作法として重んじられる時代になると日本刀は実用の道具・武器としての考え方を超えて武士たちの権威の象徴として意識されるようになる。したがって「武士の魂」となり、ブランドやその拵(こしらえ)すなわち刀の装飾は非常に重要なものになった。

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※愛刀の柄部分。約25センチある


刀が歴史上どのように使われたのか、武器としての刀はどのような役割をはたしていたのかについては「刀と首取り」(平凡社新書~鈴木眞哉著)に詳しいので興味のある方は一読をお勧めする。
現在残された幾多の刀を図鑑などで見るとその全体的な拵の見事さはもとより目貫(めぬき)や頭(かしら)といった金属部分の作りやデザイン、そして鞘の塗りなどの素晴らしさに目を奪われると共に日本人の優れた美意識の一端を垣間見ることができる。

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※愛刀の切っ先部分。刃入れはしていないが扱いを間違えると大怪我をする


現在の刀剣は当然の事ながら実用面ではなく美術的な面で評価されるが、刀も重要と供給という普遍の問題に無関係ではなく名工といわれる匠たちの作は少ないし高価だ。したがって古来から多くの悲喜劇を生むことになる。例えば「名刀の代名詞」ともいわれる"正宗(まさむね)"にも幾多の逸話がある。

一例だがあの奥州六十四万石の太守、伊達政宗がある日、登城すると話がたまたま刀剣におよんだ。「伊達殿の脇差は、定めし正宗でござろうな」と日ごろ反りのあわない加藤嘉明にいわれた。
名前の正宗を刀の正宗にかけた冗談だったのかも知れないがそこは負けずぎらいの正宗、意地でも「無論のことじゃ…」といわざるを得なかった。しかし実際に身につけていた脇差しは正宗ではなく京の信国であったという。

嘉明も戯れ言のつもりだったのか「しからば拝見させていただきたい...」とはいわなかったので正宗は恥をかかずに済んだ。ただし帰邸すると早速家来をよびだし「正宗の脇差があろうの」と問う。
「恐れながら正宗は大刀ばかりでござりまする」
「何?脇差しはないと申すか」
「はいっ」
「では、直ちに脇差になおせ」と一喝。

大切な正宗の大刀を脇差しにするなどもったいないし無茶だと言上したがそこは一徹の正宗。
「だまれっ! 六十四万石の大名が嘘をいえるか」
の一言でお抱え鍛冶に命じて、脇差に直させたという。

当時それだけ正宗が求められたということだが話はどうも胡散臭く、後世の作り話らしい.....(笑)。またそうそう名刀はないから贋作も多く出回ることになる。特に正宗は古来、無銘(銘を記していない)のものが多いといわれていたため都合がよく、作風が似ているものを探し出して銘を消せばたちどころに"無名正宗"が出来上がるという次第。
またいつの世も金次第で鑑定がころりと変わることもあっただろう。かなり以前石器の発掘に際して大変不名誉な事件が起きたが、いくら権威を笠にしても所詮は生身の人間のすること、そんなものであろう。

現在もプラダやヴィトンといったブランドバッグの偽物、それも販売店でも分からないような精巧なコピー商品が出回っているというがいつの世も同じである。
ともかく日本刀の面白さはブランドとその一振りの刀にまつわる来歴いうことになる。
「村正は血を見ねば鞘に納まらぬ」と呪いの妖刀とされた村正や「関の孫六」と大衆にも知られた孫六兼元などはそれこそ文学の世界でも多々登場し私たちの知るところとなっている。
その他知られているところでは「今宵の虎徹は血に飢えている」というセリフで有名な新撰組の近藤勇が愛用した虎徹も名刀中の名刀で知られていたが、本物の虎徹ではなかったという説もある。さらに同じく新撰組副長の土方歳三の愛刀といわれる和泉守兼定の2尺4寸5分の拵も素晴らしいものだ。

刀が好きな私は当然のように時代劇も好きである。特に池波正太郎の「剣客商売」や「鬼平犯科帳」は大好きで、何回も繰り返し読み続けている。
「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵にはあこがれるし「剣客商売」の主人公、秋山小兵衛の活躍には心躍るものがある。
長谷川平蔵は実在の人物だが小説によれば彼の愛刀は亡き父から譲られた粟田口国綱であり他に井上真改を使うこともある。
「…その、わずかな間隙に、長谷川平蔵は、亡父ゆずりの粟田口国綱二尺二寸九分の大刀を抜きはらうことを得たのである。『富田。見苦しいぞ!!』…」などと愛刀の名が登場する場面は圧巻である。

勿論そこに登場する刀は実在する名刀であることはいうまでもない。したがって平蔵が愛用している刀はどのようなものなのかを知りたくて「名工遺跡めぐり三三〇選」(雄山閣~福永酔剣著)などを斜め読みすることになる。そうすると自分でも鯉口を切り、名刀を"ぎらり"とやってみたい衝動にかられるがそんな時に私は居合いの真似事をする。
とはいえ私はまともな真剣を手にした経験はない。"まともな"と書いたのは少年の頃に切っ先から10cmほどの折れた日本刀を手に取ったことがある程度だから…。

その折れた部分を眺めると断面はパイ生地みたいに幾重にも層ができていたのが印象的だった。
私自身はといえば日本刀に対してかなりの興味と情熱を持っているつもりだが銃刀法による登録を面倒と思わないまでも、高価な真刀(本物の刀)を手元に置くことには至っていない。したがって現実には数振りの復刻刀で満足している。
復刻刀とは真刀を再現したもので長さや重さ、刃紋、反りや拵えまで再現したものだが先の銃刀法の規制により、刃の部分の焼き入れはしていない。
一般に復刻刀は部屋の飾りや居合いの練習などに使われているが私も自己流ながら居合いの真似事を楽しんでいる。居合いはストレス解消はもとより健康にも良いと考えているからだ。

面白いもので、この一振りを腰に差し、作法通りに抜き放そうとしても体調の悪いときには上手く抜けない。ましてやなるべく早く「抜く手もみせず」とするのはやはり至難の技である。
使う一振りは「五郎入道正宗」の復刻刀でありもう一振りは朱鞘(しゅさや)と呼ばれ文字通り朱塗りの鞘を持つ大小刀である。ちなみに朱鞘は登城などの正式の場では持ち得ないもので普段着のお洒落感覚の差料らしいが、特に幕末に流行ったとのこと。当時の武士達もいろいろと工夫しお洒落を楽しんだようだ。

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【参考資料】
・「鬼平犯科帳~殺しの波紋」文春文庫~池波正太郎
・「刀と首取り」平凡社新書~鈴木眞哉
・「日本刀の鑑賞基礎知識」至文堂~小笠原信夫
・「江戸の刀剣拵コレクション」里文出版~井出正信
・「名工遺跡めぐり三三〇選」雄山閣~福永酔剣
・「入門 日本刀図鑑」光芸出版~得能一男



1993年発行大型本「再現江戸時代料理」小学館刊が素敵

江戸中期を舞台にした時代小説を書いているとその時代の食文化に触れなくてはならなくなる。いや、食文化などというと大層なことのように思えるが、何をどのようにして食していたかという至極当然の疑問だ。一汁一菜が基本中の基本で現在の視点からすれば至極貧しいことのように思えるが奥が深いのもこの時代特有のことなのかも知れない。


江戸中期の武士や町人達がどんなものを食べていたかについては様々な資料があるので理解はしやすい。武士にしても白米を漫画みたいに大盛りにし、後は汁物と漬物といった極質素な食事だったようだ。
例えば将軍だとしても朝食を例にすると、おかずは梅干しや煮豆、それに焼き味噌などの一汁二菜で味噌汁には落とし卵といった程度。昼も同様で、急用の政務があれば昼抜きとなる。そして入浴後に夕食となるも、朝昼のメニューにちょっとした煮物や焼き魚が加わる程度だったという。
その上に飯は水洗いした米を湯で煮上げ、笊ですくって蒸したパサパサ状のでオカラ状のもの。魚だって入念に水洗いして脂を抜き去ったデガラシ状だというからご相伴は遠慮したい(杉浦日向子著「一日江戸人」新潮文庫より)。

そうした意味では落語の「目黒のサンマ」ではないが庶民の食文化の方が自由で工夫が工夫を重ね、独特の江戸料理ともいえる食文化が育っていく。
勿論江戸時代と一言でいっても1603年から1867年までという約260年と長く、料理の材料も調理法もその間大きく変化している。
とはいえ普段料理といったものに縁遠い私などには文章で説明されてもイメージがまったく浮かんでこない。そこでいろいろと書籍類を探してみた結果たどりついたのが本書「再現江戸時代料理」小学館発行だった。編集は松下幸子/榎木伊太郎である。

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※「再現江戸時代料理」編集:松下幸子/榎木伊太郎(小学館発行)


江戸時代の料理を再現するといった出版物はいくつかあるが、原典の文章が載っていること、家庭で作れるように作り方の過程をカラー写真で示し、分かりやすく解説されているものは本書がはじめてのようだ。
ちなみにな本書は「週刊ポスト」に平成2年4月13日号から翌3年4月19日号まで連載したものを根幹としたもので、江戸時代に刊行された22冊の料理書から、四季の味覚や色彩を生かして作られた50品をオールカラーで再現し、現代栄養学からの検証も紹介。ヘルシーな和食の原点を探求した一冊でもある。

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※豊富なカラー写真も秀悦。食器にも注目!


再現料理の一例を記すと、まながつおの生ずし、巻卵、うに田楽、むし茄子、蛤わら煮、かれい大つみ入、はもの刺身も焼松茸、てんぷら焼さんま、蕪風呂吹、ひじき白合などなどだが、巻末には大名の正月料理も紹介されている。

とはいえ本書は1993年3月20日初版の大型本であり手に入れようとすれば中古本となるかも知れない。しかし時代小説でも書こうと思わなければこのような書籍とも巡り会わなかったわけで、そうした意味において個人的には忘れられない一冊になりそうだ。




ラテ飼育格闘日記(562)

8月もあと僅かになった。このアーティクルが公開されるのは9月2日の予定だから東京の公立学校では2学期がスタートしていることになる。公園には旅行などから戻った子供たちの姿も目立ち始めたからラテの刺激もやっと増えてきた。しかしまだまだ蒸し暑い…。


さて今回は最近のラテの1日をざっとご紹介してみようと思う。
オカーサンの仕事のシフトによって起きる時間が違うが、我々が寝室の灯りを点けて起床の気配をみせるとラテはノソノソとやってくる。
それは良いが、時にまだ惰眠をむさぼっているオトーサンの手を遠慮無く踏んでいったりもするしオトーサンは素通りでオカーサンのところまで行く。そして口を舐めたり掛け布団をマズルでめくり上げるような動作をして起こそうとする。ときに「グハッ」といった独特な声を出しながら穴掘りのような行動をするがその表情と体の動きを見ていると楽しんでいるのがわかる。

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※まだまだ好奇心旺盛です


その後洗面やらを終えたオトーサンは朝食の支度を始めるが、同時にラテの食事も用意するので完全マルチタスク状態だ。狭いキッチンだとは言え我ながら無駄な動きが少なくスムーズに事が運ぶときには気持ちが良い。
その間、ラテは床に腹ばいになって待っている。

ラテを飼い始めたときにはいくつかの飼育書に従い、ワンコへの食事は人間様の後に出すべきといったこともやっていたが今では流れの都合もあり朝夕共にラテの食事の方が我々より先だ。それでなにかラテの行動に問題が出たかと言えばそんなことはない…。

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※久しぶりに公園で子供たちに囲まれ


ただし意識的にやっていることは、オカーサンがいるときには食事の支度はオトーサンがやったとしても「ラテ、ご飯だよ」といつもの場所に容器を置いてラテを呼ぶのはオカーサンにやってもらっている。これはやはり食事を貰う人は大切なんだということを忘れさせないためだ。

日中はオカーサンが仕事を休みのときと仕事に出ている時とではラテの行動が些か違ってくる。
オトーサンと二人だけの時、夕方の散歩にでかけるまでは涼しい場所を転々としながらずっと静かに寝ている。時にオトーサンが昼飯を食べているとその臭いにつられるのかノソノソと近づいて来てオトーサンの脇にお座りし、なにかおこぼれ頂戴の姿勢で待っている。

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※両手のタッチでご挨拶!


しかし日中オカーサンがいるときにはその後をついて回ったりしてラテの睡眠時間は些か短くなるから反対に夜はよく寝るようだ(笑)。
ともかく地震があったり、外で何か大きな音がしたりとラテが怖いと思うような何かがない限り、日中オトーサンのところにやってくることはほとんどない。

オトーサンが「ちょっとコンビニいってくるよ」と玄関のドアを開けてもせいぜい寝たまま頭を上げる程度だし、戻って来てもお尻を向けて顔さえ上げない(笑)。
ときどき寝ていてうなされ、「うっ」と怒ったり「ううううっ」と泣いたりもする。そうした時にはオトーサンはなるべく駆けつけて起こしてあげる。

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※フローリングの冷たい場所を転々としながら太めの体を横たえる(笑)


さすがに夕刻になり散歩の時間が近づくとそわそわすることもある。ときには私の仕事部屋にきて「そろそろ散歩の時間だよ」とでもいうのか「アン!」と乾いた甘ったれの吠え声を上げるときもある。
オトーサンは外気温や雨雲の様子などを確認しつつ散歩の準備をはじめると早く行こうよとばかり玄関へ行ったり戻ったりを繰り返す。

オトーサンがラテにハーネスを着ければ玄関に飛んで行って待っているという具合。しかし支度にも相応の時間がかかる。なぜなら冷たい水を専用ボトルに補給し、オヤツも小さな容器に補充しウンチ処理袋の確認やらと欠かせない準備があるのだがラテは玄関で早くしろと吠え始める。

やっと玄関から外に出るが、この時からオトーサンは気が抜けない。マンションのエントランスを出た途端に天敵のような吠え合うワンコと出会い頭に…なんてことも十分にあり得るので横断歩道を渡るとき以上の注意をすることになる。
そして散歩には散歩の幾多のノウハウというかマナーがあるが、ともかく限られた時間で散歩らしい散歩をすることはなかなかに難しいのだ。無論雨が降れば散歩の状況は一変する。

ともかく散歩から帰れば玄関で四つ脚をバケツの水で洗いよく乾かし、ボディや顔も専用ウェットティッシュなどを使ってよく拭いた後に乾拭きもする。その一部始終の手順はすでにラテも覚えているから次の足を自分でニョキッと出したりもする。
そしてブラッシングし、耳の中を拭き、目脂を取って解放ということになる。

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※ラテと歩けば反対側の歩道から「ラテ!」と声がかかる。嬉しいね!


後は夕飯まで大人しく寝ているのが普通である。オトーサンがラテの夕食の準備を始めても特にまとわりつくようなことはないが、臭いというより音で「出してくれるな」というのが分かるようだ。臭いなら準備を始めた直後に駆けつけるはずだがそうではなく最終段階になって「さてラテを呼ぼうか」と思うタイミングでノソノソと現れるのだから感心する。

夕食の後はオトーサンたちの食事のとき、まるで当然とでもいうようにオカーサンとオトーサンの椅子の間に座り込んでおこぼれの催促だ。普段はじいっと待っているがお気に入りの食べ物 (例えば卵焼き)といったものをオトーサンが口に入れたりすれば後ろ足立ちしてオトーサンの口元に長い舌を突っ込んでくる(笑)。
食事の後にはラテにアトピーの薬を飲ませたり、目薬をさしたりとなかなか手間がかかるが後はしばらくは解散だ。

しかし後は寝るだけ…というわけにはいかない。直前にオシッコだけでもさせようと表に連れ出すからだ。特にこの季節は暑いからよく水を飲むから朝まで我慢させるのは可哀想だしヘタをすれば膀胱炎となってしまうこともあるという。したがって面倒ではあるがほんの5分程度、極々近所を一回りして戻ってくるように習慣づけている。
無論帰ったら簡単にせよ四つ脚を拭かなければならない。

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※まだまだ暑い日が続く。お馴染みの女子は首の後ろにアイスノンを巻いていると見せてくれた


これでオトーサンたちの就寝時間がくればラテも寝る場所はともかく大人しく寝てくれるはずだが、どうしたことか時に夜の10時とか11時になって俄然目を光らせオトーサンの仕事部屋まで来て吠え始めることがある。これはボール遊びをしようという催促である。
無視すると乾いた吠え声を上げるが、昼間はともかく深夜に吠えられては近所迷惑だからとオトーサンはいつも負けてボール遊びをやる羽目となる。

まあボール遊びと言ってもたわいもないことだがラテにとっては結構楽しみにしているようなのだ。ともかく表情が違う。むっつりしていた顔が満面の笑顔で迫られてはオトーサンも抗しきれない。
そしてほんの数分、オトーサンが投げたボールをラテが追いかけ、放り投げたボールを飛び上がってダイレクトキャッチする…といった遊びをしてから就寝となる。

しかしこの時期、エアコンの効くエリアにも関係するが、涼しいところを探してラテは横になる。その場所の多くが部屋と部屋の中間ということが多く実に邪魔なのだ。それでもいちいち退かすのも可哀想だからとそっと跨ぐことになるがそんなときでもそのまま顔も上げやしない。
めずらしくオトーサンの寝ている近くに体を伸ばして寝てもお尻を向けて寝るありさま…。またそんなときに限って気がつくと臭いすかしっ屁を浴びせられてりもする(笑)。
なんだかんだと一日中ラテに振り回されている感じもするが、その太めのラテの寝顔の可愛いこと…(爆)。


コンビニエンステーブルはいかが?

サイドテーブルとなるような製品はこれまでにも使ってきたが、今回は撮影の小道具として手に入れたものだがこの種の簡易形テーブルとして一番簡素で軽く、折りたたむと厚さ6cm程度だから収納スペースにも困らない製品だと思う。ただし実用とするには用途が限定される…。


折り畳み式や簡易テーブルといった類の製品も多様なものがあるが、今般撮影小物というか小道具のつもりで一番簡単なものをと探した。
主に人がテーブルの前にいて…といったシーンを撮るためだが、本格的なものは不要。とはいえ板を適当な高さに設置してというのもなかなか面倒だし難しい。したがって一応テーブルの形をしているものなら良いと考えたが、そうしたある意味いい加減な目的にピッタリの製品を見つけた。
それが「コンビニエンステーブル CT003」というものだ。

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※コンビニエンステーブルのパーツはこれだけだ


天板サイズは約W52 × D40で高さは54cmから72cmまで6段階に調節できる。また天板の角度は3段階に変えられる。ちなみに本体重量は 約2.3kgである。これならキャスターが付いていなくとも移動は簡単だ。
またパーツは天板、両足となるレッグが2本、2本のレッグを繋ぎ天板に固定するレッグバー、そして天板の角度調節のための角度調節バーだけでありネジ類は一切必要ない。

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※組立も簡単。ネジ類も不要


組立も簡単だし折りたためば厚さは6センチほどだから収納も楽だ。
無論私のような用途で本製品を手にする人はほとんどいないかも知れない。通常その目的は補助デスクであったり、不定期の集まりなどで使う簡易テーブルといった意味合いが普通だろうが、そうなると心しておかないとまずいことがある。それが本製品の強度に関してだ。

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※天板を角度付けて組み立てた例


本製品の天板はABS樹脂製で後はスチール製だ。しかしその構造を見れば納得いただけるものと思うが、重いものを乗せたり肘を置いて体重をかけたりすればすぐに壊れるだろう。組立簡単、軽量といった利点がそのまま欠点にもなっている。
簡単な食事や読書あるいは手芸といったホビー台としても使えるが、高温のアイテムは厳禁であることは勿論、強度の限界を知りつつ活用することが求められる。

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※私はといえば主にこうした撮影の小道具として活用している


ノートパソコンの一台程度は大丈夫だが、過信しないことだ。
私はといえば前記したように撮影の小道具としての他、Macに向かって作業する際に資料などを広げ、数冊の書籍を積むサイドテーブルとしても重宝している。
文字通り片手でも扱えるコンビニエンステーブルは活用如何で便利なツールとなるに違いない。





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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。ゆうMUG会員