Bluetooth対応ウェアラブル・カムコーダ LOOXCIE LX1とは?

iPhoneの世界は本当にエキサイティングだ。アプリケーションや周辺機器との組み合わせでまさしく何でも可能なように思えるほど多様なことが可能になる。今回はBluetooth対応でヘッドセットのように耳にかけたまま動画撮影可能な WEARABLE CAMCORDER LOOXCIE LX-1を手に入れその感をあらためて強くした次第。                                                                                                                  

昨今は安価なコンパクトデジカメでもハイビジョン動画を撮れる機種が多いからすでに動画を撮ることは特別なことではなくなった。しかしカメラ同様にビデオカメラにもいわゆるシャッターチャンスはあるし、撮りたいのに撮れなかったということも多々経験するものだ。
その多くは当然撮っておきたいと思った瞬間にはすでにそのチャンスは逃がしているわけだが、我々はいつもカメラを手にしているときばかりではないしそれは仕方がないと諦めるしかない...。

ところで仕事を別にすれば私が求める動画のクオリティなど高いものではない。日常の記録としてそこそこの画質であれば良いと思っているしその一部をウェブで利用できる程度なら上々である。
だとするならそもそも画質うんぬんより、撮るべきものをいかにチャンスを逃さず撮るという方へより意識を向けるべきだと考え、iPhoneなどと連動可能な小型ヘッドセットビデオカメラ「LX1 Camcorder」を手に入れた。
パッケージには本体の他、ACアダプタ、簡易英語説明書、簡易日本語設定書、イヤーチップ、USBケーブル、専用ポーチが付属している。

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※小型ヘッドセットビデオカメラ「LX1 Camcorder」パッケージ(上)と同梱品(下)


本製品は別名「WEARABLE CAMCORDER」と称されているようにこの「LX1」はヘッドセットのように耳かけ式のビデオカメラである。無論BluetoothV2.1+EDRをサポートするヘッドセットとしてiPhoneの通話にも使える製品である。
一見耳にかけるには少々大ぶりかと感じるが重量は約28gと軽く何よりも装着感がよく安定性がある。ただし慣れるまでは耳への装着がなかなか上手くいかなかったが3つ用意されているイヤーチップを全部試し、数十分試行錯誤した結果、眼鏡をかけている私でも違和感なく使えるまでになった。

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※「LX1 Camcorder」はヘッドセットのように耳かけ式だ


本体には365mAh リチウムポリマーバッテリーが内蔵され、最大4時間録画(低画質モード)および10時間のヘッドセット通話が可能という。なお画質的には640x480/30fpsモードの高画質と320x 240 /15fpsモードの低画質の2種類を使い分けることが出来る。そして面白いのはiPhoneなどスマートフォンと連動可能であることだ。
Bluetooth class2をサポートしているのでペアリングし公式サイトから無料でダウンロードできるソフトウェアをiPhoneへインストールすればスマートフォンの画面にカメラの撮影画面がリアルタイムに表示され、そのまま携帯電話から録画などの操作も可能。さらにヘッドセットとしてスマートフォンへの着信に応答することができるといった具合だ...。
撮影した動画もBluetoothで携帯電話への転送・保存が可能であり、デスクトップ向け専用アプリを使えばMacへ転送することもできる。さらに低画質モードにはEメールへの添付やYoutubeへの投稿やFacebook、Twitterでの共有を視野に入れたソフトウェアになっているし近々ストリーミング用アプリもリリースされるようだ。
そう...コーデックはMPEG-4 videoならびに AAC Audioである。

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※「LX1 Camcorder」をレンズ部位から見た例


こんな感じで「LX1」は魅力的な製品だが、やはり一番は両手が空くだけでなく自分の視点で動画を撮影できることだ。そもそもが一般的なビデオカメラでは無理な運動中の撮影も「LX1」なら苦もなくできる。この点はいくら声を大きくしてアピールしてもアピールし過ぎることはないほど素晴らしいことだ。
特に私のように愛犬との散歩で四季折々の風景を楽しみ、愛犬とのコミュニケーションを記録している人間にとっては文字通り手放しで嬉しい。

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※iPhone 4で「LX1」の映像をモニターしながら撮影した例


そして何よりも面白いというかユニークなのは決定的瞬間が起きてから録画スイッチを押しても30秒までは遡り保存が可能なことだ(低画質モードのみ)。これはとかく撮りたいシーンに出会った瞬間にシャッターを押したのでは間に合わない場合がほとんどだからだが「LX1」は装着しているユーザーの視点にカメラが固定されているので自分が見ているシーンを逃しにくい。
ところで「LX1」は "Made for iPhone" を明記した製品だからしてiPhoneユーザーも安心して使うことが出来る。ただし問題は現在のところ日本に正規の代理店がないことだ。とはいえamazonや楽天などいくつかのオンラインショップでは販売されているから興味のある方はサービスや万一の場合の修理や初期不良交換などについて確認の上で購入することをお勧めしたい。

取り急ぎ今回は製品概要をお届けしたが次回はiPhoneとのペアリングならびに録画のポイントなどをご紹介したいと考えている。

LOOXCIE

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員