ラテ飼育格闘日記(358)

この度、オトーサンたちは生涯で4度目の引越をすることになった。ために寝室以外の部屋はダンボール箱で埋まり、それこそ足の踏む場もない有様となっていく。それはともかく一番心配なのはやはりラテが新しい場所をどう捉えるかにある…。


オトーサンたちは納得ずくで引越するわけだから問題はないが、ラテは違う。心配なのはこれまでの家はラテが我が家の一員となった初めての場所であり、その後の七年間は引越の経験はなく今回が初めてとなる。
まあ、昔から「猫は家に付き、犬は人に付く」といわれるように、ワンコは飼い主と一緒ならどこにいてもあまり気にしないというイメージがあるが、それでも7年間同じ場所で生活し、大きくなったのだから雰囲気も環境も、そして自分の臭いも付いていない場所は落ち着かないという以前に不安で仕方がないのではないかとオトーサンたちは些か心配しているわけだ。

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※2006年12月10日、我が家に到着した直後に撮影したラテ


特に気にしている点として、新しい場所にはこれまでのように出窓のタタキというか、狭いとはいえそこで座ったり腹ばいになって外を眺めるという場所がないことだ。
いつの頃からか、ラテはやっと身体を伸ばせる幅しかない出窓のタタキをホームポジションみたいにしてしまった…。無論最初は床から1メートルほど高い位置にあるタタキに自分から飛び乗るということはしない…できなかったから、面白半分にオトーサンが抱き上げてタタキに乗せていた。
しばらくそんなことを繰り返していると、ラテがこの場所がお気に入りであることが分かってきた。

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※ラテ一番のお気に入りの場所がこの狭い出窓のタタキだった


オトーサンが抱いて乗せれば、降りる際には何とか自力で飛び降りたが、上がりたいとき飛び乗ることはできずオトーサンの膝を鼻先で突いて「抱っこして!」と要求することもあった。
一計を案じたオトーサンは適当な高さを持つワンコ向けの組み立て式階段を見つけ、それを買って出窓の前に置いてみた。これならラテは安全にタタキへ上ったり降りたりすることができるに違いないと…。

しかしオトーサンの思惑は外れた。臆病なラテはこの得体の知れない三段の階段に足をかけようとしなかったのである。無論ラテがこの階段を使うようにとあれこれ工夫をしてみたが、ラテは一向に上り下り共に怖がってか階段を使わなかった。
諦めかけた直後、オトーサンは札幌に一泊する機会があって留守にしたが、驚いたことに戻ってみるとラテは階段を自由に使いこなしていたのだった(笑)。
ともかくその後、現在までこの狭い出窓のタタキはラテ一番のお気に入りの場所となったが、当然のことながら今度のマンションにはそのようなものはない。これは日中の大半をそのタタキで過ごし、遊歩道を行き交う人たちを眺めて時にはワンコ連れに向かい、吠えたりしていたわけで、そうした場がなくなるのは可哀想に思うもののこればかりは仕方がない…。

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※どこか哀愁を漂わせる後ろ姿だ(笑)


その上、もうひとつラテにとっては安心して休める場がなくなった…。
それは20年近くも前に買った電動マッサージチェアである。昔の製品なのでしっかりした作りながら布張りの大型なものだが、実は2006年12月10日にラテが我が家に連れてこられたとき、自分からそのスペースが気に入って最初の夜を過ごした場所なのだった。
オトーサンたちは当然ラテの寝る場所としてドアが閉まるクレートを用意してその中で寝かせようとしたが、ラテは閉じ込められるのが嫌だったのか、あるいはマッサージチェアの感触が気に入ったのか、自分でその座るスペースに身体を横たえて寝てしまったのだった。

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※2006年12月10日の夜、ラテが自分で探した寝場所が電動マッサージチェアだった(当日の写真)


それからこのマッサージチェアはラテのものとなった(笑)。一応バスタオルなどを敷いたものの、その上で手足などを舐めるために唾液がマッサージチェアの座部に染み込んだり、甘噛みが激しい時には布張りのあちらこちらは勿論、リクライニングのための木製ハンドルを半分食いちぎったりと悪行の数々を繰り返してきたものだから、電動マッサージチェアとしては使い物にならなくなってしまった。
それでもラテにとっては自分の臭いが染み込んだお気に入りのスペースだったので、オトーサンたち用にと新しい電動マッサージチェアを購入した際にも捨てられずこれまでいつもの場所に置いたままにしていた。

そのマッサージチェアもさすがに引越し時に持って行く事はできず、大型ゴミとして捨てることにした。
重くて大きなそれを、あった場所から引き出そうとしたとき、ラテは出窓のタタキから飛び降りてきて「オトーサン、アタシの場所…どうするの?」とでもいうように首を傾げた。
玄関までなんとか引き出したときも、心配そうについてきた…。
今般、そのマッサージチェアと出窓のタタキが無くなるわけで、さてこの先ラテはどのような態度に出るのだろうか。ストレスなどが溜まる要因にはならないだろうか…。
オトーサンたちは荷物を片付けながら、心配する毎日なのであった。




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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員