ラテ飼育格闘日記(372)

ワンコと暮らすことは当然ながら様々な工夫と心遣いが必要となる。オトーサンたちとラテはまさしく同じスペースで日々を過ごし、寝るときも一室で寝る。しかしそこは人間同士とは違ってワンコはワンコであり、オトーサンたちの健康や生活に支障のないよう、そしてラテの健康面を考えた工夫と心遣いは不可欠だ。


現在ではワンコを飼うという人の多くは室内犬としてであり、従来のように庭に犬小屋を用意して飼うというケースは…特に都会では少なくなっているに違いない。
昔、TVで海外のホームドラマを見ると大型犬が主人公たちのベッドルームやリビングに何の制約もなく出入りしているのを少々奇異に感じつつ、羨ましく思っていたが、いまやそれが一般的なワンコの飼い方になってきたようだ。

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※散歩中、オカーサンに最高の笑顔を向ける


まあ、TVに登場する米国の中流階級の住居環境と日本の一般的なマンション暮らしを同一に考えるわけにはいかない。いわゆる靴を履いたまま室内に入る環境にはまだまだ我々は達していないというか馴染まない面もあるし文化の違い…その差はいまだに大きい。それでも疑問もなくワンコと一緒の部屋で暮らすことができるのだからそれらを目指してきたオトーサンはとても嬉しいのだ。

ただし当然のことながら愛犬を常に綺麗にしておかなければならない。土足で布団の上やリビングの絨毯を歩かれてはたまらない…。したがって散歩から戻ったラテを綺麗にすることは基本中の基本である。
公園を駆けずり回り、砂場では嬉々として穴を掘ったラテの四つ脚や身体の一部はかなり汚れており、そのまま室内に入れるのはいかにも無神経だ。
戻ったら玄関で四つ脚をぬるま湯で洗い、全身を専用のウォッシュタオルで丁寧に拭いた後で乾いたタオルでこれまた乾かす。また雨の散歩などではドライヤーを使わないと体毛が乾かないときもあるが、とにかくがさつなオトーサンもこの時は丁寧だ(笑)。
最後に毛艶を良くし、ブラシの通りを良くするスプレーを吹き付け、逆方向も含めて全身をブラッシングする。季節によっても違うが、毛が抜けて室内に落ちるのを多少でも防ぐ意味もあるから重要だ。

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※公園の石垣に身を乗り出してオトーサンを確認するラテ


さらにその中で身体全体、すなわち腹や股も含めてくまなく触りシコリや傷などはないか…痛がったりしないかをチェックするし、仕上げとしては目脂を取り耳掃除をして一挺上がり…となる(笑)。
こうして散歩の都度、身ぎれいにしてから室内に上げるが、後は基本的にラテの動きを制約するものはない。よい事ではないと承知はしているが、すでに室内で小用を足すこともしなくなってから久しいし、ラテにとって危険なものなどは届かないよう注意しているから我が娘は興が乗ればホームポジションの和室以外、オトーサンの仕事部屋にもリビングにもそしてオカーサンの部屋にも自由に出入りできる。ただしそれぞれの扉がセキュリティの役割を果たし、入れたくないときには閉めているが…。

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※散歩中、オカーサンの手を甘噛みしながら歩く。オヤツねだりか(笑)


そんなラテだから問題があるとすれば抜け毛だろうか。こればかりはいかにブラッシングを行い、時にアンダーコートを処理しても抜けるものは抜け、当然のことのように床に落ち飛び散る。頻繁に掃除機をかけるが、寝ているとオトーサンの口にラテの毛がからんでくるときもあり得る。
こうした点は潔癖症の方には我慢がならないと思うし、やれ抗菌だ除菌だと気遣う人たちにはいかにも不潔に思うかも知れない。

しかしである…。「犬の行動学」という本の中で著者エーベルハルト・トルムラー(コンラート・ローレンツ博士に学んだ研究者)は犬と暮らす人間にとって、ある程度の不潔さは必要だと論じ、続けて「赤子の顔を、犬が嘗めるのを当然のこととして我慢できないような人は、犬も、そして子供も持つべきではないという助言を守るべきです」という。

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※エーベルハルト・トルムラー著「犬の行動学」中公文庫刊表紙


トルムラーには7人の子供がいて彼らは犬の中で育ったという。さらに頭の切り傷が余りにも大きくて、犬がやさしく嘗めてやっても治らない時に医者の助けを借りたことがあるだけだと豪語し「犬と一緒にベッドで眠ることのできぬ子供たちとはなんと哀れな存在でしょう!」と言い切っている。

オトーサンたちもラテとよくチューをする。これをバッチイからと避ける飼い主さんもいるようだが、獣医の野村潤一郎氏は著書「犬の悩み相談所」(講談社刊)で愛犬との口づけに対しての不潔さに関しては心配無用という。さらに犬の唾液は強い抗菌作用があり、(犬とのチューは)人間の口腔内はむしろ清潔になると主張している。むしろ注意すべきは、飼い主の虫歯菌や歯周病菌をワンコに伝染させないようにすることだという…。

そういえば最近もとあるニュースを見たが、犬を飼っている家庭の子供たちの方が飼っていない家庭の子供たちよりアレルギーやアトピーになり難いという研究もあったようだ。無論素人のオトーサンが責任を持っていえることではないが、狭い部屋でオトーサンたちと一緒に寝ているラテの姿を眺める度に温かい気持ちになるし、なんといったらよいか…不思議な思いにとらわれる。
先日など、先にラテが寝ている寝室に我々が後から入った。オトーサンが入るとラテはオトーサンの布団の上でさも満足そうに丸くなって寝ている。しかし心得たものでオトーサンの姿を仰ぎ見ると軽く伸びをして窓際にある自分の寝床に移動して目を瞑る。ただし部屋の照明を点けると「眩しいよ、オトーサン」とでもいうように両前足で両目を覆うのだ…。

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※「オトーサン、ちょっと眩しいよ!」とラテ...


ともかくラテの寝ていた布団はほんのりと暖かく、この時期はとてもありがたい(笑)。
ある日、オトーサンは寝床に入ったが、オカーサンは後片付けなどをしてその後部屋に入ったものの、やれiPhoneの充電とかハンドバッグの中身がどうの…喋りながら寝支度をしていた。そのときラテが「ウウ〜」「ウオッ!」と短い声を上げた。オトーサンたちに背を向け寝たままで…。
オトーサンは可笑しくて布団を被り「クククククッ」と笑いをこらえるのに苦労した。
要は…女房はラテに「五月蠅いから静かにしてくれない?」と叱られたのである。飼い犬に叱られる飼い主というのもなかなかユニークで面白いではないか(笑)。




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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員