ラテ飼育格闘日記(373)

オトーサンたちの住居はいわゆる東京都下である。緑が多く起伏の激しい環境だがそれだからこそワンコの散歩にも適した風景が広がる。ただし、冬場の気温は23区と比較すると4℃とか5℃も低い場合が多くて大変寒い。先日など東京23区の朝の気温が2度だったとき、近隣の温度は-3℃だった…。


それでもオトーサンたちはいそいそと身支度して朝の散歩に出かける。ラテもオシッコを我慢していることもあるだろうし、外に出られるのを楽しみにそわそわし始める。しかし手慣れたとはいえ準備は多少の時間もかかる…。
オトーサンたちの身支度は勿論だが、ラテ用の飲み水をペットボトルに入れ、ウンチ処理袋やオヤツも適量持参する。またラテの首輪を一段階短くしてリードを付けるがその頃になるとラテは不思議に自分用のボールを取りに行き、さも忙しそうに咥えて持ってくる(笑)。出かける直前にボール遊びでもないのだが、ラテの期待が込められているセレモニーなのかも知れない。そしてオヤツの支度をしているオカーサンに「それチョウダイ!」とばかり後ろ足立ちしておねだりとなる。

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※後立ちするとさすがにデカイ(笑)


そういえば昨年末、ラテの首輪を新調した。これまでの首輪はすでに6年ほど使い続けてきたものだけに汚れたのは勿論、革製のベルトの穴が伸びて切れそうになったからだ。
オカーサンが選んだのは以前のモノより少々幅広でより丈夫なものだ。なにしろ幼犬時代とは比べものにならないほど力が強くなっているからでもある。そして赤く染めた革製の首輪に金色のハートがいくつかあしらわれているが、別途名前と連絡先の電話番号が刻印した金属プレートもついているというやつなのだ。

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※新年から新しい首輪でお散歩だ!


ところで最近ではウィークデーの朝は散歩に向かうルートや場所がほぼ決まってきた。車も通らない広くて見晴らしのよい場所があるからだ。
時間帯にもよるが、その付近には大型犬の飼い主さんたちも集まるようで、「おはようございます!」と声をかけていただくことも多くなった。とはいえラテのことだからしてワンコ同士仲良く遊ぶまでには至っていない。臆病だからか、向こうが興味を持って近づいてきても相変わらず「ウ~」と愛想がない(笑)。しかしそうした日々の中、先日は印象的なワンコと出会った。

ラテを走らせようと伸びるリードを付けて見晴らしの良い高台の広場に登った。しばらくするとラテより一回り大きいワンコが女性の飼い主さんと現れた…。ラテは一見無関心を装いながらもチラチラとそのワンコの動向を気にしている。
5,6メートルまで近づいたとき、先方の飼い主さんが「臆病な犬ですが、近づけていいですか? 興味津々のようなので…」と声をかけてくれた。
ちなみに初めてのワンコ同士を近づける際にはこうした相手の了解を得るのがエチケットのひとつだとオトーサンは理解しているから、そうした気遣いをしてくれた飼い主さんのワンコなら大きな問題はないだろうと思った…。

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※近隣の広い高台で朝日を浴びながら談笑?するラテとオカーサン


詭弁でなく、初対面のワンコを判断する最良の材料はその飼い主にあると思う。ワンコも我々同様様々な性格を持っており、穏やかなワンコもいれば攻撃的なワンコもいるが、僭越ながら問題は飼い主が良い方ならワンコも総じてまともなワンコに違いないと思っている。だからオトーサンは例えば、こちらから挨拶しても返事もしない飼い主のワンコへはラテを近づけない。
ともかくその飼い主さんは「三歳なんですが、まだ遊びたい盛りのようで…」といいながら慎重に近づいて来た。オトーサンは「意地悪なワンコですから気を付けてください」と冗談をいいながらラテのリードを短くする。

しかし相手のワンコが雌だというのにラテは吠えない…。警戒はしているがマズルにシワを寄せたり唸ったりしないのが興味深い…。とはいっても鼻面を付き合わせた瞬間に「ガウッ」という例も無きにしも非ずなので初対面は要注意なのだ。そして先方のワンコもどうやら大人しく興味新々で近寄ってくる。
幸いお互いっ遊び合うといったところまでには至らなかったが、ラテも唸ったり吠えたりすることはない。オトーサンの推測ではそのワンコにはどうやらシェルティーの血が入っているからではないかと思い巡らせた。よく観察すると色合いはまったく違うがアイボリーとホワイトのボディ、特にその尻尾はラテと同じようなのだ。

飼い主さんのお話によれば雑種をもらい受けたのだという。うちのワンコも保護されたのをボランティアの方からいただいたのだという話をしつつ、オトーサンは思いついて「お名前は?」と聞いてみた。人間同様に名前を覚えるのがお付き合いの基本でもあるからだ(笑)。
その名前を聞いて思わずオトーサンは「えっ?」と聞き返してしまう…。何故ならその飼い主さんの口から出た言葉は「ラテっていいます。カフェラテの “ラテ” です!」とまるで常々オトーサンたちが言う台詞のままだったからだ。

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※夕方の散歩で向かった馴染みの公園で友達ワンコを待つ…


ネットで検索したこともあったし、ラテという名前のワンコが多々いることは知っていた。そんなに奇妙な名でもないし珈琲とかミルク色のワンコに付ける名としては十分にあり得るだろう。現にオトーサンたちもラテの前脚の斑を見てまるでカフェラテの泡のようだからと思ったので名付けたのだから…。
しかし現実に目の前のワンコが同じ名で、ましてや「カフェラテの “ラテ” です!」と紹介されるとちょっと驚くではないか。
オトーサンは「えっ、それではこのワンコと同じです!」と返事をするのが精一杯だったが、それは貰われる前から付いていた名だという。その上、どうやらラテと同様に茨城で生まれたらしい。

おいおい…。もしかしたら遠い親戚かも…とノーテンキなあれこれが頭をかすめるが、不思議にラテは吠えずに冷静なのがおかしい(笑)。
ラテとの年齢差は大きいから万一にでもそうした縁などないのだろうが、同じ茨城生まれ、同じシェルティーの血、同じ名前(これは本来関係ないけど)となれば他人…いや他犬のような気がしない。
お互いに不思議なものを見るような感じで「ありがとうございました」と声を掛け合いその場を後にした...。



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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員