使い易くて高機能なドローツール「EazyDraw」を試す

暇な時間ができるとMac App Storeをブラウジングする習慣がついてしまった...。ひとつは自身が使うアプリケーションを探す楽しみがあるわけだが、もうひとつはいまどのようなツール...コンテンツが売れているのかをその販売価格などを含めて無意識に市場調査している自分がいる(笑)。ともかく先日は良いドローツールがないかと探したところ「EazyDraw」というアプリケーションを見つけたので早速買ってみた。                                                                                                                                    
突端から恐縮だがアプリケーション開発を生業にしてきた一人として私はいまこの市場で開発販売業務を専業としていなくて良かったと正直思っている。
それはMac App Storeなら確かに面白い製品を開発すれば例え個人でも世界に向けて販売ができる理屈だしその流通のための努力もパッケージの時代と比較すればほとんど不要とも思える簡便さだ。しかし当然のことながら世の中はそんなに甘くはなく、確かに大きな利益が転がり込むといった可能性はあるものの、そんな話しを期待しての参入はまず落胆の元だ(笑)。

何しろまず価格が安い...安すぎる。無論一消費者としては安いことはありがたいが今思えばバブリーな時代にパッケージソフトの開発および販売をしていた当人としては現在の状況は開発者が気の毒になってしまう。これでやる気が出るのかと...。
昔話だが、私の会社で初期に開発した VideoMagician というデジタル動画ソフトの価格は25万円だった。勿論基本的に直販はやらず流通専門の会社を通しての全国販売だったから実際に手元に残るのは満額ではないが一本売れれば社員ひとりの給料が出てしまう(笑)。
あるとき、流通大手から5本のオーダーがあったとき「これで今月は会社を休もうか」と皆で冗談をいったくらい利益率が高かったものだ。
今回購入した「EazyDraw」の価格は1,500円だが、ご承知のようにAppleに入る額を考えれば開発側の実入りは1,000円ほどだ。これでは個人で趣味としての販売ならいざ知らずビジネスとなれば開発経費を出すのはなかなか大変に違いない。

EazyDraw_00.jpg

※「EazyDraw」のアプリケーションアイコン


この「EazyDraw」だって一昔前の感覚でいうなら29,800円くらいの値付けは十分出来る製品だと思うのだが...。事実メーカーサイトでは印刷されたマニュアルとCDを含むパッケージ版は139ドルだそうである。
ただしApp Storeバージョンは例えばMacDraw, ClarisDraw, AppleWorks, of PICTといったレガシーフォーマットには対応していない点でパッケージ版とはサポートするフォーマットが違うようだ。

さて、与太話はともかく手軽で使い易いドローソフトが欲しいと思っていたが気に入ったものがなかなか見つからないでいた。とにかくちょっとした図を作る際に必要となるだけだから重くて多機能なツールは不要だと考えている。
そしていまだにMac OS Xで動作するSuperPaintが欲しいと考えている古~いユーザーなのだ(笑)。
ただしMac App Storeに登録されているアプリケーションは試してから買うというシステムではない。仕方がないのでまずは開発元のサイトで機能概要を分かる範囲で確認してからMac App Storeで購入したが、正直久しぶりに使えるドローソフトに巡り会った感じがする。

とはいえ「EazyDraw」は「機能がそこそこで初心者向け」という製品ではない。なぜなら少しずつ機能概要を確認しているが、出るは出るわ...とでも言いたくなるほど奥が深く機能が満載のツールである。

EazyDraw_01-500x403.jpg

※「EazyDraw」で知る限りの機能を開いて見た。これだけでも多機能・高機能なのはお分かりいただけると思う


またアプリケーションのメニュー表示などは日本語表記になっていないし、各ツールのアイコンたちも取っつきにくいが、ひとつひとつの機能が分かってしまえばそれこそこれまで面々と続いてきたMacのグラフィックツールと同様直感で使えるようになるだろう。

とにかく使い始めて約10日ほどになるが、起動する度毎に新しい機能に気づくという感じで奥の深いツールであることは間違いない。
無論ドローツール...すなわちベクトル系のツールだからしてすべての描写はサイズに依存せず印刷した際にもクオリティの高い図が描けるし「EazyDraw」に備わっている数々のツールを駆使すれば描けない描写はないと思うほどの充実ぶりだ。
また描いたデータのExportフォーマットもご覧のようにオリジナルデータはもとよりBMP, GIF, JPEG, KeynoteやPDFなどなどと多彩である。

EazyDraw_04.jpg

※出力フォーマットも多彩だ


機能が多すぎてひとつひとつを解説する気力もなくなるほどだから、ここでは詳細なことは遠慮させていただくが、線や多角形の描写はもとより、曲線あるいはフローチャートやプレゼン資料作成に必要なパターンが豊富なだけでなくそのオブジェクトを「Knife」ツールで分断したり、ベジエ曲線としてカープや長さ角度を調節したりとデザインツールとしても強力なアプリケーションに違いない。
勿論JPEGの写真などを取り込むこともできるし日本語を含むテキスト入力だけでなく曲線に沿ったテキスト配置までサポートしているといった具合だ。

EazyDraw_02.jpg

※曲線に沿ったテキスト配置も可能


個人的には久しぶりに使うのが楽しみなツールに出会えたという印象を受けた。ベクトル系の描写を求める方にはお勧めである。

EazyDraw


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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員