BCLを懐かしみ ANDO AM/FM/SW 5バンドラジオ「ER4-330SP」を入手

私がコンピュータなるものと出会う前の趣味の1つがBCLだった。BCLとは、”Broadcasting Listening / Listeners” の略語であり、放送…特に短波による国際放送を聴取して楽しむ趣味を意味する。ワンボードマイコンを入手したのが1977年12月だったが、それ以前の数年はレシーバーだけ揃えれば金の掛からないこの趣味は金のない私にとって有意義なものだったのである(笑)。


BCLはオーストラリアやバチカンの日本語放送などなどを楽しみにしていた。その後コンピュータというものに出会い、それに全身全霊をかけてしまうことになったわけで次第に放送受信はしなくなり受信機も手放した…。
そんな訳だからたまたまラジオを聴くにしても時々、Macや iOSのradikoアプリを使う程度でラジオ放送から遠ざかっていたが、先日ひょんなことでその楽しさを思い出した…。

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※1978年撮影の我が家の一郭。中断にBCLの受信機松下電器のクーガーとソニーのスカイセンサーが鎮座している。下段はその前年末に手に入れたワンボードマイコン FACOM Lkit-8


そういえば近年ハードウェアとしてのまともなラジオ製品が皆無なことをあらためて認識し、安価なものをひとつ手にしておこうと思った。ラジオ熱もそんなに長くは続かないだろうと自分でも分かっているから高級品はいらない(笑)。それに電池で使えるものであれば災害時にも役立つに違いない。
勿論ラジオにもピンキリがあり、短波放送も楽しめる製品は多種存在するが、いまさらまともな予算をかけられないし、かといって使う楽しみがないようなものでは面白くない…。そんなことを友人に話したところ、割り切って使うなら面白い製品があると聞き入手してみたのが「ANDO ER4-330SP」という5バンドラジオだった。

ANDO ER4-330SP_01

※「ANDO ER4-330SP」5バンドラジオ


5バンドラジオだからしてAMやFMは勿論、短波1(3000~8000KHz)、短波2(8000~17000KHz)そして短波3(17000~28000KHZ)までをカバーしている。
細かなスペックは煩雑なので略すが、電波強度や周波数表示をデジタルで示し、アナログ感覚で選局可能な大型ツマミ、外部アンテナ入力端子やステレオスピーカー出力端子、1000mWのアンプ出力などが装備されており、電池とACアダプタどちらでも使える代物である。

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※「ANDO ER4-330SP」の液晶表示および選局ダイアル付近


なによりも価格が価格だから無理は言えないが、サイズが272(W)×173(H)×88(D)mmという小さくもなく、かといって大きすぎることもない存在感も気に入った。
液晶表示にはバックライトもあるし、イヤフォン端子、トーン・コントロールやAM/短波の感度調節はもとよりロッドアンテナそして持ち運びに便利なファスナーベルトもついているという本格派でもある。
全体にシルバーの樹脂製だが、スピーカーネットや液晶ならびに選局ダイアル周りは金属製なので思ったより安っぽくない。ただしこの「ANDO ER4-330SP」には選局のプリセット機能がないなど価格相応な部分もある。

ともあれ一番の問題は電波が入るかだ(笑)。もともと住んでいるエリアはテレビ受信にも苦労するほど電波状態がよくないし、マンションの室内に外部アンテナなしで受信できるものも限られたものだとは覚悟している。それにそもそも当研究室内はコンピュータだけでなく様々な機器類があり、それらの近くではノイズも入るわけだが、取り急ぎ簡単な中波・短波用室内ループアンテナを窓ガラスにセットして使い始めた…。その効果があってか短波もそこそこ受信できている…。

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※中波・短波用室内ループアンテナを窓ガラスに取付てみた


面白いものでチューニング中に「キュ~ン…ジジジ…ピ~」といった独特のノイズを聞いているだけで何だか落ち着いてくる(笑)。もともと短波は季節変動や天候、時間帯に左右され、よく入るときと駄目なときがあるから闇雲に急いでも受信できないときはいくら急いてもダメ…。ということで気長に構えることにしよう。
しかし、しばらく…といっても30年以上もBCLの世界から離れていたわけで、最新事情の概要でも知ろうと別途「BCLライフ 2014」というマガジン誌を買ってページをめくったものの、未知の言葉も多くて浦島太郎の気持ちを味わった(笑)。

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※三才ブックス刊「BCLライフ 2014」マガジンと「ANDO ER4-330SP」


考えてみれば当然の進化なのだろうが、受信機にもこれまでのテーブルトップ型だけでなくコンピュータと組み合わせて使用するSDR (Software Defined Receiver) といったものが台頭していることを知った。
まあ、そのSDRの存在を知っただけでも今回「BCLライフ 2014」誌を手に入れた甲斐があったというものだが、もし本格的にBCLをやりたくなった際にはそのSDRを体験してみたいと思っている。






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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員