FMACCG : 談話室【54】1997年9月13日〜1997年9月23日

この時期、予約注文していたスパルタカス( 20周年記念モデル) が到着し話題の中心となる。その実売価格が85万円程という高価な点を鑑みればマシンのスペック的にはすでに注目すべき部分はないが、デザインはもとよりサウンドにBOSEスピーカーシステムを使ったりと話題性は抜群だった。今回はその20周年記念モデルのレポートが中心だ。


FMACCG : 談話室【54】1997年9月13日~1997年9月23日

001/512 SDI00116 松田 純一    MacCG 談話室Part-19オープン
(15) 97/09/13 17:39

MacCG 談話室Part-18が一杯になりましたので新たにPart-19
をオープンしました。ご利用ください。

SKOSHING SYSOP 松田純一

002/512 SDI00116 松田 純一    20th Macintoshアルバム登録
(15) 97/09/13 17:46

ハードウェアの部屋にも書き込みましたが本日、待ちに待った
20周年記念モデルが到着しました。
梱包を開ける都度にデジカメによる撮影をしたものをキューティ
アルバムでデジタルアルバムにしました(^_^)。データライブラ
リ#7にアップロードしましたので興味のある方はご覧になって
ください。

FMACCG54_03.jpg

※自宅にセットアップしたスパルタカス


アルバムではご紹介できませんが、インストールされている
Welcom Tourなどの作品なども流石によく出来ているので見てい
て飽きません(^_^)。

すでにハードのスペック的には見るべきものはありませんが机
の上が妙に片づき、きれいになりました(笑)。やはり占有する
スペースもいままで置いていた8500と比較すると全体的に少な
く、すっきりするみたいです。

SKOSHING SYSOP 松田純一

029/512 SDI00116 松田 純一    税務署とBeBOX
(15) 97/09/17 20:09 コメント数:1

先日個人的な用事で地元の税務署へ...(^_^;)。
待っている間に職員がいるスペースに目をやると、何と「BeBOX」
という文字がいくつか目に入りました!!
どうも私らはすぐ何でもかんでもパソコンに結びつけて考えるので
とかく「幽霊や...枯れ尾花」式に見えてしまうのです。しかし何度
見てもBeBOXの文字は間違いなし(^_^)。
ま、しかし常識で考えて税務署にあのBeが置いてある訳はないし
と回りをよく見たら、やっぱしプラスチック製の篭というか物入れ
の製品名のようでその篭の横にステッカーのように貼ってあるので
した(笑)。
チャンチャン!

SKOSHING SYSOP 松田純一

035/512 SDI00116 松田 純一    20周年記念モデルレポート
(15) 97/09/17 22:35

20周年記念モデルのレポートです。
まずは付属のソフトウェアを紹介しますと...
Welcom Tourというこの20周年記念モデルを紹介するソフトウェアが
インストールされており、最初に起動するといきなり「人生には魂をゆ
さぶる瞬間がある...」「デザインの先に未来が見える...」なんていうナレ
ーションに始まる3Dアニメーションがスタートします。
ま、20周年記念モデルのコマーシャルという所でしょう(^_^)。
ひととおり終わるとLaunch Welcom Tourというメニューに戻りますが、
ナレーションもすべて日本語になっており内容も大変優れた作品と呼ぶに
ふさわしいものだと思います。
このメニューからトラックパッド、CDプレイヤー、TV,FM,VIDEO等など
の紹介を見ることが出来ます。
後、クラリスワークス4.0もインストールされていました。

付属のCDケースには以下のCDがおさめられています。
・システムソフトウェア/その他のソフトウェア
・Twentieth anniversary Macintosh-welcom Tour日本語版
・MECH WARRIOR 2 日本語版
・ヴァーチャルパーク~theフィッシュ
・Hear The Diffence~Bose Corporation
・Twentieth anniversary Macintosh-welcom Tour
・QuickTime Showcase

上記の内、まだ「MECH WARRIOR 2 日本語版」と「ヴァーチャルパ
ーク~theフィッシュ」以外は一通り内容を確認しましたが良くできて
います(^_^)。

つづく...はず(^_^;)

SKOSHING SYSOP 松田純一

036/512 SDI00116 松田 純一    20周年記念モデルレポート
(15) 97/09/17 23:14 コメント数:1

20周年記念モデルのレポートの続きです。

今回は外観について!
本体は渋いメタリックな色合いの濃厚な樹脂で出来ていますが左右の
スピーカー部は前面だけ左右とも布が貼られています。そしてこの布
の部分は一般のスピーカーのフロントパネルのように取り外すことも
できますがあくまで修理をしやすくするのが目的のようで、取り外し
て使うことを前提としたデザインではありません。
前面上部には12.1インチのアクティブマトリックス方式の液晶ディス
プレイがあり480×640または800×600の解像度を選ぶことができ
32,000色までが利用できます。
しかしこの液晶モニタは机上に置き、その前でオペレーションすると
実際より感覚的には大きく見えるような気がします。
モニタがフラットのため、そして本体のデザインにより何だかモニタ
は凹面になっているような錯覚を覚えます。そして後ろに15度、前に
5度傾斜をつけることも可能です。

FMACCG54_01.jpg

FMACCG54_02.jpg

※スパルタカスのカタログ一例


前面下中央にはフロントローディング方式のCD-ROMドライブがあり
その蓋の中央にアップルマークが付いています。そしてその右上あた
りに蓋をオープンするボタンがありますが、このボタンは安っぽい作
りでCD-ROMドライブの蓋も閉めてある時はなかなか素敵なんですが
オープンすると今にも壊れそうなチャチな作りに見えます(^_^;)。
こんなんで大丈夫なのか.....っていう感じ(笑)。

前面にはモニタの明るさ、サウンドの音量、TVチャンネルの切替や
CDプレイヤーとしての使用時の曲送りと戻し、そしてポーズボタン
などが分かりやすく配置されています。ただし音量や曲送りなどにつ
いては付属のリモコンでも操作可能です。そうそう、前面左下の方に
はヘッドフォンのジャックもあります。

本体前面右下には「SOUND BY BOSE」と印刷されていますがMacin-
toshというような印刷はされていません。
私の場合、隣にバスユニットを置いてみたのですが、そこにも大きめ
に「BOSE」と印刷されているのでアップルマークを知らない人から
見たら、この機械はBOSE社の新型CDコンポ...のように見えるのでは
ないかと思いますけど(^_^;)。

このような本体が例のダイキャスト製のしっかりしたアームに3.7mm
程度下から浮いた形にとめられており、その隙間にキーボードがするり
と収納できることになります。
したがって一見机上から浮いているように見えることもあり圧迫感が
まったくありませんし事実机の上は一般のデスクトップ機と比較すると
かなり広く使えると思います。

キーボードは独立したもので何だかこれ単体でPowerBookみたいに見え
ますがキーボードもPowerBook3400のに近かったような気がします。
まだ現物を付き合わせていないから推測ですが...(^_^;)。
キートップは英数字・記号だけでカナの刻印はされていません。またマウ
スは付属しておらず(付けられますが)トラックパッドが標準になっていま
す。そしてパームレストの部分は革張りで、さらにトラックパッド部分
は取り外してキーボードとは別位置に置いて使うこともできます。
この皮のパームレストはなかなか感触がよいです(^_^)。
キーボードの背面には角度を付ける足が左右にあり、それを回転させて
使うことができます。

本体の次ぎに目立つのがバスユニットですが、これは電源とスピーカー
低音部とを兼ねた独特の設計になっており、このユニットの置場所で音
のリアル感がかなり違ってきます。通常は足下に置くことを想定したも
のだそうですが...。

ケーブル類もいたってシンプルな接続が出来、ごちゃごちゃしません。
なぜなら本体とバスユニットが太いケーブルで接続されますが電源はこ
のバスユニットからコンセントに繋ぎます。後本体に接続するにはキー
ボードとのケーブル一本だけです。

つづく...と思う(^_^;)

SKOSHING SYSOP 松田純一

038/512 SDI00116 松田 純一    RE:税務署とBeBOX
(15) 97/09/18 07:21 037へのコメント

Neonさん(^_^)

日用品などにもけっこう面白い名前が付いていますね。
だいたい私共が新製品を出す時にも商標登録をするのですが
ソフトのカテゴリーはかなり広く...というかいいかげん?
のようで現在の国際分類では詳しく分かりませんが、以前だ
と文房具や袋物の商標とバッティングして申請が受理されな
い場合がけっこうありましたね(^_^;)。

しかし、Unixとはね(^_^)。
そういえばシャープでしたか液晶ディスプレイの名がWindow
とかでしたからWindowsとトラブラないのかな...等と当時は
思いましたけど。

SKOSHING SYSOP 松田純一

040/512 SDI00116 松田 純一    MACLIFEの特集記事にご注目(^_^;)
(15) 97/09/18 10:23

MACLIFE誌10月号は同誌創刊10周年記念号となっていますが、特集は
「デジタルビデオ再入門!」。

FMACCG54_06.jpg

FMACCG54_07.jpg

※MACLIFE誌表紙と「MOMENTOを用いたリニア・ノンリニア ハイブリッド編集」が載ったページ


ここで「MOMENTOを用いたリニア・ノンリニア ハイブリッド編集」と
題して佐藤やすしさんが6ページに渡る記事を書いてくださいました(^_^)。
とかく、ビデオ編集というと"ノン・リニア"というのが主流のように思わ
れていますね。確かに今後パソコン側を含めて環境が整えばノン・リニア
に移行するのは確かなことだと思いますが、まだまだ弊社ソフトウェアの
MOMENTO 2.0を軸とするリニア編集の旨味が必要な現実も多いものです。
そして何よりもビデオ編集時に何がポイントなのかという事の本質を知っ
ている人が少ないのが常々残念だと感じていますが、筆者の佐藤さんは弊
社MOMENTOのユーザーさんでもあり、リニアとノン・リニアの双方を使
い込んでいらっしゃる方だけにとても分かりやすくポイントを掴んだ記事
になっています(^_^)。
MOMENTOならびにリニア編集を紹介した内容としてはピカイチのものだ
と思います!!
これからMacintoshでビデオ編集をやってみたいと考えている方は勿論、
ノン・リニアでお疲れのユーザーの方々も(笑)一度目を通していただくと
得るものが多いと思います...(^_^)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

041/512 SDI00116 松田 純一    RE:税務署とBeBOX
(15) 97/09/18 11:14 039へのコメント

藤本さん

>>もしかしたらhttp://www.unix.co.jpとかあったりして。

念のため、上記のURLにアクセスしたけどありませんでした(笑)。
タッパウェアの大手ねぇ...なるほど(^_^;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

043/512 SDI00116 松田 純一    RE:20周年記念モデルレポート
(15) 97/09/18 14:46 042へのコメント コメント数:1

えりりん(^_^)

>> 今日、最終回のTVドラマ「こんな恋のはなし」の真田広之
>>ふんする「原島会長」が使ってますね。初回から出てきて
>>「んまぁ~、こんなしちゅえーしょんならピッタリだわね~」
>> …と思ってました。
>>広ぉーい会長室の奥のデスクの袖机に置いてありますの。

このドラマ、女房もずっと見てまして「あれが今度来るのね...ふんふん...
だけど随分とスペースも違うし第一使っている人が真田広之だから似合
うんだよね」と言われてしまいました(^_^;)。

>>さぁて、これで松田さんのデスクの上もスッキリ片付き
>>ますね。デスクトップもシンプルに整然と…?!(^^;

ええりんは会社における私の机の上の様子をよくご存知だから...(^_^;)。
この件についてはノーコメントにしておきましょうか(笑)。

>>Welcom Tour、商売柄すごく興味あります。
>>今度見せてくださいませ。m(_ _)m

はあ~い(^_^)/

SKOSHING SYSOP 松田純一

045/512 SDI00116 松田 純一    20周年記念モデルレポート~拡張編
(15) 97/09/18 21:11

20周年記念モデルレポート~周辺機器拡張編

スパルタカスはGeoportテレコムアダプタIIが付属しており、これは
33.6kbpsの通信が可能になっています。ただしEthernetのコネクタ
などはありません。
背面もさすがにきれいにデザインされておりバックパネルの中央にも
アップルマークが燦然と輝いています(^_^)。
ADBポート、モデムポート、プリンタポートそしてSビデオ入力ポート
オーディオ入力ポートもポートカバーで隠されてしまうようになって
います。そして細かなことですがポートカバーを外すと各種のポート
からのケーブルを整然と設置するためのケーブルガイドまで付いてい
る気の使いようなのです(^_^)。

基本的にはメモリの拡張なども簡単です。
なにしろ本体を液晶画面を下にして倒し、背面のバックパネルを取り
外すと基板がむき出し状態になってしまうからです。
メモリは最大128MBまでの拡張が可能ですがスロットは二つしか空い
ていません。拡張スロットとしてはPCI拡張スロットと通信用拡張スロ
ットが装備されており、双方共にカード類は直接装着するのではなく
本体に同梱されている拡張カードアダプタ経由で寝かせた状態...すなわ
ち本体基板と平行な状態でセッティングされることになります。
私は別途用意して置いたApple Ethernet CSII Cardを通信用拡張スロ
ットにセットし、BUG社のMN-128SOHOに内蔵されているハブに接続
して使っています。
こうした拡張スロットを装備すると標準のバックパネルでは収まらなく
なるため別途拡張スロット用のバックパネルも同梱されています。当然
4cmほどバックパネルが突き出る形になりますが背面のことでもあり純
正部品としてそれ用のバックパネルであることも含め、デザインを損ね
る感じではありません。

バックパネルの下部分にはTVおよびFMのアンテナポートとSCSIポート
そしてサウンド出力および入力ポートが並んでいます。

それからキーボードにはADBコネクタがひとつ用意されているため通常
は ? ここにマウスを接続することになるのでしょう。私もそうして利用
を始めています。

スパルタカスの本体の横幅は約42cmほど。したがって17インチモニタ
の横幅程度ということになります。また奥行きが30cm程度あればこの
本体を置くことが出来、さらに24, 5cmあればキーボードがその前に置く
ことができますから、よくある奥行き70cm程度の机の上であれば余裕の
感じで設置ができることになります。何しろ液晶モニタ自体が本体をも兼
ねているわけでバスユニットを別にするとデスクトップ機としては最良の
省スペース機ということになります。

つづく...かも。

SKOSHING SYSOP 松田純一

048/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:20周年記念モデルレポート
(15) 97/09/19 19:16 047へのコメント

えりりんへ

「うれぴ~っ」(^_^)。しかし...デスクの上が片付いていれば...ね(^_^;)。
うみゅ、これは難しいなあ(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

051/512 SDI00116 松田 純一    20周年記念モデル サウンド編
(15) 97/09/19 23:12 コメント数:1

20周年記念モデルレポート~サウンド考察編

今回のレポートはかなり個人的な好みに偏ったものであります(^_^;)。
それは承知いただくとしてスパルタカスの特徴のひとつであるBOSE
社の"音"について手元にある数枚のCDをかたっぱしから聴いてみた
感想を書いてみます。
もともとBOSE社のスピーカーは小型のわりにはメリハリが効き低音
も聴かせるという特徴があるようですね。私もBOSEのアンプ付き小
型スピーカーシステムを日常愛用しているので、もともとBOSEの音
は好みなんです(^_^)。

一言でいうとスパルタカスのスピーカーシステムは本体両サイドにあ
る直径5cm程の小型スピーカーと電源を兼ねているバスユニットとで
構成されています。またバスユニットの性格上、その置場所でかなり
サウンドが違ってくる感じですが今回は足下ではなく本体の左サイド
に置いてテストしてみました。

まず目立つのがピアノの音がきれいだということでしょうか。それから
自然なステレオ感も私の好みですがメリハリの聴いた録音はまたそれな
りに聴かせてくれます(^_^)。
以下のCDを聴いた感じでは、ジャズ(曖昧ですが)やクラシックには大変
向いている音のような気がします。また曲によっては低音が効きすぎ
て少々絞りたくなる場合もありました(^_^;)。

《試聴CDリスト》ただし選曲などに特に意図はありません。

1)JACQUES LOUSSIER TRIOのViualdi-The Four Seasons
ピアノの音色とベースがとてもきれいに聞こえる。こういう音楽を聴
くには最高のシステムかも知れません。
2)DUKE JOADAN「NO PROBLEM」
やはりピアノの音が素晴らしい。
3)石原裕次郎全曲集から「北の旅人」(笑)
昔、昔...通ったキャバレーの音響を思い出す。エコーがかかった録音
だから、まこんなもんでしょ。
4)高橋竹山「津軽三味線」より津軽新じょんから節
幼少のころから高校1年頃まで三味線を習っていただけに津軽三味線
には興味有りなんです。ただしスピーカーから出てくる音そのものは
あまり面白味のある音ではなし。
5)山下和仁~J.S.BACH 無伴奏チェロ組曲(ギター版)
よくこの人のコンサートは上野の東京文化会館小ホールへ聴きにいっ
た。ちょっとエコーがかかり気味だがホールで聴いているような素敵
な雰囲気が出ている。
6)GLENN GOULD「ゴールドベルグ変奏曲」
名演奏中の名演奏の1枚。コントロールされたその音は心地よく、ピア
ノの音が自然に響く。でもやはり眠ってしまいそう(笑)。
7)PACO DE LUCIA「SOLO QUIERO CAMINAR」第9集
フラメンコギターの激しい高音が見事に出ていると思う。私はこのア
ルバムでは「チャネラ~ルンバ」が好き。「ピニョナーテ~ブレリア
ス」ではギターと手拍子の微妙なリズムが疲れた頭脳をリフレッシュ
してくれる。臨場感あふれる音。
8)山下和仁「VIVALDI/GIULIANIギター協奏曲集」
イタリアで録音したギター室内楽の一枚。あくまでも明るく軽快なク
ラシックギターの愛好家ならよく知っているお馴染みの曲が響きわた
る。室内楽のバランスとはかくありき...と感じさせるような音。
9)RACHMANINOV~ADAGIO「交響曲第2番ホ短調 作品27-第3楽章」
演奏はベルリン・フィル。指揮はロリン・マゼール。
ちょっと古い録音だがそれがかえってマシュマロのような包み込むよう
な印象を与える音になっている。バランスもよい。
10)EUGEN CICERO TRIO「CLASSICS IN RHYTHM」
リストのHUNGARIAN PHAPSODY NO.2を久しぶりに聴いた。ほぼ中
央にポジションされているキケロのピアノの妙技が冴える。スタンウェ
イのピアノ音とはかくありき!と思わせるようなリズミカルな中にも心
に沁み入るような高音がきれい。
11)SOUTHERN ALL STARS「Spiritual Message」
こう表記するとよく分からないが(笑)サザン・オールスターの「愛の言
霊」。私の持っている数少ないシングルCDの一枚。
ビンビンと低音が響く中、あの独特なフレーズが流れゆく。こういうメ
リハリが強い曲にもこのBOSEシステムは合っているような気がする。
でも低音を少ししぼりたい(^_^;)。

いまスパルタカスが置いてある場所には、元PowerMacintosh8500と、と
ある日本の音響メーカー製のパソコン用スピーカーを接続して使っていまし
た。その音と比較するとさすがにこのスパルタカスの音は魅力のあるものだ
と思います。音の抜けがいいと言うのか、音が前に迫り出してくる立体感が
あります(^_^)。
しかしこのスパルタカスを単なる高価なCDプレイヤーとして終わらせてしま
うのは本意ではありませんので、またMacintoshとしての内容に迫るレポー
トを続けたいと思います(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

052/512 SDI00116 松田 純一    RE:20周年記念モデル サウンド編
(15) 97/09/19 23:16 051へのコメント

#051の中で JACQUES LOUSSIER TRIOのViualdi-The Four Seasons
は     JACQUES LOUSSIER TRIOのVivaldi-The Four Seasons
の間違いでした(^_^;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

053/512 SDI00116 松田 純一    20周年記念モデルレポート~こだわり編
(15) 97/09/20 11:38 コメント数:1

20周年記念モデルレポート~こだわり編

今回は20周年記念モデルならではのこだわり部分の検証であります(^_^;)。
しかしこの本体の形、どこかで見た感じがするし親近感を感じると常々考
えていたのですが...分かりました。
本体をじ~っと見ているとそのフォルムはお馴染みの3.5インチフロッピー
ディスクみたいなんですな(笑)。フロッピーを立てた形そのまんまみたい
(笑)。

どうなんでしょ...パソコンやキーボードに布や皮をあしらった製品ってあ
ったでしょうかね。
スパルタカスの場合、スピーカー部分やパームレストは目立つのではなく
自然でいいですね。そして特に柔らかな本皮のパームレストは実用的見地
からも大変心地よいものです。

FMACCG54_05.jpg

※スパルタカスのパームレスト部とトラックパッド


マニュアルも一般のものとはその版形が違います。上下の寸法は例えば
PowerBook2400のユーザーズマニュアルと一緒ですが、幅は上下寸法
と同じで約23cm。したがって縦横同じ寸法の正方形なんですね。
そして表紙は墨一色とも見えるのですが、Twentieth anniversary Mac-
intoshという文字のanniversary部分だけが白抜きではなく金赤というか
黄土色っぽいカラーになっています。しかしよく見ないと分からない(笑)。
本文の印刷もこの黄土色っぽいカラーと墨の二色印刷で、この色部分は
ゴシックフォントを使っています(後は明朝体)。背表紙を見ると印刷は
アメリカのようですが勿論中身は日本語版です。
ページ数は340ページ、18.5mm程度の厚さがあります。

マニュアルの「はじめに」には.....
Dear Twentieth Anniversary Macintosh customer,
For twenty years, Apple design engineers have been building
bridges between what people dream about and the amazing new
technologies that can take them beyond those dreams.

で始まるDr. Gil Amelioのサイン(印刷です)が入ったメッセージが書かれ

It's our magnificent obsession.
It's about working and playing and listening and learning and
creating and communicating-sametimes all at the same time.
It's about the delight of doing things faster and better and easier.
It's about the joy of holding and handling and using things that
are well made.
It's about turning your back on conventional wisdom and finding
new ways.
.......と続きます。
アメリオ氏の直筆サインを持っている私には複雑な気持ちであります(笑)。

それからCDが7枚収録されているCDケースは本皮製ですが、特筆するよう
な作りではありません。Twentieth anniversary Macintoshおよびアップ
ルマークが刻印されていますがMADE IN CHINAです。

このCDケースと同じ皮製でペンシルケースが同梱されていました。一応こ
れもアップルマークが刻印されていますが...ま、おまけってところでしょう
か(^_^;)。中にはボールペンとシャープペンシルが1本づつ収納されており
それぞれTwentieth anniversary Macintoshとシルク印刷?されています。
ボールペンとシャープペンシルのメーカーを特定するような表記はありま
せんが特に珍しい製品ではなさそうです(笑)。

こだわりっていえば、私には本体を支えている金属製のアームが何か一番
ではないか...という気もします(^_^;)。正面から見てほぼ真四角の、それも
厚みのない本体をどのように固定させるかが、デザイナーの一番苦心した
部分だったのではないでしょうか。上から見ると半円になっているこのス
タンド部分はスパルタカスの影の立役者って感じですね。

つづく...かな

SKOSHING SYSOP 松田純一

056/512 SDI00116 松田 純一    RE:20周年記念モデルレポート~こだわり編
(15) 97/09/20 22:00 055へのコメント コメント数:1

Zakさん

>>やっぱり年に一回ぐらいはミンクオイルかなんかで手入れせんと
>>いかんのやろか...(^_^;)。

マニュアルに「パームレストの清掃」という記述がちゃんとありま
す(^_^;)。それによると一年に数回、柔らかい布に中性洗剤を溶か
した水を含ませ、固くしぼってから円を描くようにしながら軽く拭
く。
清掃を終えたら、レザーコンディショナーを塗り同じく円を描くよ
うに拭く.......。

などとあります(^_^)。
ま、不精な私は、日常手の油で拭いているようなものだという気が
するのですが...(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

057/512 SDI00116 松田 純一    20周年記念モデル~総合評価編
(15) 97/09/21 18:47

20周年記念モデル~総合評価編

まず実際にこのスパルタカスを前にして思うことは、この製品企画
が登場した時はまだアップルはいろいろな面で余裕があった時期だ
ったと思うが、その後のネガティブな面ばかりの道筋でよくもまあ
発売中止にならなくて良かったと思うことしきり(^_^;)。
良くも悪くも、こうしたマシンを実際に作り販売する企業はやはり
アップルしかない! そんな意気込みを感じるのは私だけだろうか。

世界で1万2千台という限定生産においてこのマシンで大きな収益を
上げることは始めから考えなかったと思う。しかし日本市場で実売
価格約85,6万という価格がついているこのマシンは決して安いもの
ではない。
今年のサンフランシスコExpoでケースに納められて展示されていた
スパルタカスを顔がケースに着くまで近づいて熱心に見、そして写
真に納めていたのは日本人がやはり多かった。
当初日本に割り当てられた3,000台とかは早い時期に予約でさばけ
たようだが、米国などの販売が思わしくない部分もあり日本への割
り当てが増えたといった噂も聞いたことがある。
ともあれ現実に対スペックだけを考えたらかなり高価なマシンだが
これを買ってくれる顧客が存在するアップルの市場はまだまだ希望
があると確信する。
考えてもみよう。単に価格競争となり価格だけで勝負せざるを得な
い他のOSマシンにどれだけこの種の需要があるのかを。

アップルコンピュータはかつてその創立10周年記念のときにSo Far
~THE FIRST TEN YEARS OF A VISION という立派な本を作り
販売店や関係者に配布した。10周年を記念しこれまでの10周年を振
り返り、足下を確認しつつこれからのアップルの方向を暗に示した
ものと思うがアップルの20周年はいろいろなゴタゴタ続きで何らこ
の種のイベントや行動があったとは聞いていない。

FMACCG54_08.jpg

※Appleが創立10周年を記念し制作した「SoFae」表紙


ただひとつ、スパルタカスがアップルの記念すべき20年を背負い込
んでいるようにも思える。アップルの20周年としてアピールするも
のとしてはこのスパルタカスただひとつなのかも知れない。
そう考えるとスパルタカスの価値は我々の思い入れを含め益々大きな
ものになる。

So Farの最後には全社員の名が印刷され、冒頭には写真入りでジョン
スカリー、ミッシェル・スコット、マイク・マークラの経営陣が紹介
され最後にステーブ・ジョブズ、ステーブ・ウォズニアクがこれまた
素敵な写真で登場している。特にウォズニアクが照れたのか、セータ
姿で頭を掻いている写真がとても印象的だった。
しかし20周年モデルのマニュアルにはすでにご紹介したとおり当時
CEOだったギル・アメリオのメッセージとサインがあるが、願わくば
So Farの時のように全社員、全役員の名をその最後でもよいから記し
て欲しかったと思う。
またパックパネルを外してもその裏面には誰のサインも無かった(^_^;)。
これも記念モデルとしては少々残念である。
せめて起動したらアメリオの挨拶ムービーがあっても良いのではなか
ったか(笑)。

ともかくアップルは創立20周年にスパルタカスを販売できた!
さてアップルの30周年に何が登場するか、これまた楽しみである。

SKOSHING SYSOP 松田純一

059/512 SDI00116 松田 純一    20周年記念モデル~サービス編
(15) 97/09/21 20:22

20周年記念モデル~サービス編

スパルタカス、すなわち20周年記念モデルにはConcierge Service
という充実したサービス&サポートがついています。

まずは3年間の製品保証ですが、それだけでなく故障したマシンを引
き取りに来てくれ、修理後に届けてくれるサービスを期間内無償で行
ってくれます。

また3年間のフリーダイアルによるサポートと出張設置サービスが付
属しています。

.....とのことですが、ありがたいことにまだ故障などのトラブルもなく
設置も楽しみながら自身でした口ですからこのConcierge Service
とやらにお世話になったことはなくその充実ぶりは分かりません。し
かし自宅にまで取りに来てくれ、持参してくれる...というのは嬉しい
ですね。

私は自分の懐から出した金で購入したMacintoshを数えるとかなりの
数になりますが修理に出したのはあのPowerBook5300cとPower
Book2400だけなのでまだまだついているのかも知れません(^_^;)。
この20周年記念モデルもサービスセンターにお世話にならなければそ
れにこしたことはありません(^_^)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

061/512 SDI00116 松田 純一    WORLD PC EXPOに出展...明日から!
(15) 97/09/23 08:54

明日から幕張メッセでWORLD PC EXPO 97が開催されます。私共
コーシングラフィックシステムズもAPP(アップル・パブリッシ
ング・パビリオン)コーナーにブースを設け4日間の展示を行い
ます。

展示のソフトウェアは先頃リリースいたしましたグラン・ミュゼ
3.0です。
使いやすさと最新の機能を盛り込んだこの画像データベースに
ご興味のある方は是非私共のブースにもお立ち寄りください(^_^)。

APPはホール#8の奥に位置しています。

雨が上がるといいですねぇ(^_^;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

062/512 SDI00116 松田 純一    20周年記念モデルレポート・コストパフォーマンス編
(15) 97/09/23 10:24 コメント数:3

20周年記念モデルレポート~コストパフォーマンス編(長文注意)

80万以上もするこのスパルタカスにコストパフォーマンスの話をするの
はいささかおかしいのでは...とお考えの方もいるかも知れません(^_^;) 。
しかしここはあえて、コストパフォーマンス編を。

いうまでもなくコストパフォーマンスとは投入した費用とその効果の比
較分析です。したがってパソコンの場合はこの"効果"に対してかなり主
観的な要素が多く入ると思うけどその点はご容赦を(笑)。

まずPowerPC603e、250MHZを採用しHDは2GB、そして32MBのメモ
リを標準装備している。またPowerBook3400と同じ12.1インチのTFT
方式の液晶ディスプレイ、4倍速のCD-ROMドライブ、キーボードはこれ
またPowerBook3400のものと同じもののようだ。
キーボード自体の大きさ(上からの見た目)は正しくPowerBook3400と
ほぼ同じ大きさである。
したがって本体を乱暴に評価すれば、603evを搭載し240MHzのクロック
を持つPowerBook3400c/240と比較できるかも知れない。またEDOメ
モリ(Extended Data Out)が採用されて、256KBの二次キャッシュが搭
載されているのも同じだ。ただしPowerBook3400の標準搭載メモリは
16MBだが...。
またPowerBook3400には12倍速のCD-ROMがついている。
こうして見るとまさしくスパルタカスとPowerBook3400cは比較の対象
になるかも知れない(^_^;)。

さて高速を誇るこのPowerBook3400c/240は雑誌の広告面を見るとショ
ップによって485,000円から598,000円くらいまでの幅がある。これは
最新のMACLIFE誌の広告を参考にした金額である(随分と差があるものだ)。

ま、中間を取ってPowerBook3400c/240の価格を550,000円程度と考え
て見るとスパルタカスの実売とは約300,000円ということになる。
この差を勝手に検証してみよう(笑)。
まずスパルタカスにはPowerBook3400c/240にはないものが多い(^_^)。
米国の音響機器メーカーとして定評のあるボーズ社のサウンドシステムが
まず挙げられる。中高域再生用として2インチの小型ワイドレンジスピー
カーを本体内に採用し、ボーズ社の特許技術を採用した独特のバスユニット
により省スペースで迫力のあるサウンドを再生することができるという。
なお小型ワイドレンジスピーカーはそれぞれ独立した3Wのアンプで駆動す
る。

まずこのボーズ社の技術によるサウンド部分にどの程度の価値を見いだす
かが問題かも知れない(笑)。昨今はかなり良いコンポも随分と安価になって
きているしボーズ社のそれも例外ではない。
しかしこれだけのシステムを単独で購入するにしても100,000円という事
はないだろう(^_^;)。

まだPowerBook3400cに無いものもある。ATI 3D RAGEII 64ビットグラ
フィックス/マルチメディア・アクセラレータおよびQuickDrawを高速化
するアクセラレータとQuickTimeでのフルスクリーン/フルモーションビ
デオのハードウェア・アクセラレータも搭載されている。ただしPowerBook
3400cにもCT65550グラフィックアクセラレータがついている。
しかしマニュアルによけばスパルタカスには16ビットZバッファ(陰面消去)、
テクスチャマッピング関数6種、ビデオテクスチャ、テクスチャライティング、
フラットシェーディング、グーローシェーディング、アルファブレンディング、
トランスパレンシー、フォグイフェクトそしてQuickDraw 3D RAVEについ
ても専用のハードウェアを搭載しているという。

勿論これまでのレポートでも述べたようにスパルタカスはいろいろな面でこだ
わりの設計がなされている。12,000台の限定生産もそうだしそのデザインも
抜群のものだ。アップルの20周年記念というコンセプト自体もアップルを愛す
る者にとっては価値のあるものとなる。
また3年間のパーツ代金および技術料を含むハードの無償保証と無料サポート
などを考慮に入れるとこのスパルタカスの価格は単純に高価であるとは言いが
たいと思う。

こうして総合的に(メチャ主観だが)考えるとスパルタカスという機種はそんな
に高い製品ではないのではないだろうか。
迷えるアップルに自信をつけてもらう意味でも、ここはひとつまげてスパルタ
カスを一台でも多く買っていただくことをお薦めするものであります(笑)。

この項これでオシマイ...。

SKOSHING SYSOP 松田純一
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mactechlab

Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員