Legacy8080のマイコンメイン基板撮影でSV600とSnapLiteのガチンコ勝負

ちょっとした理由があって(株)技術少年出版よりLegacy8080「マイコンメイン基板」の完成品が届いたので早速その姿を記録しておくことにする。当然写真を撮るにはデジカメで…ということになるが、当研究所ではScanSnap SV600およびSnapLiteが使えるので今回はその両機種を使ってあらためて違いを比較確認してみることに...。


デジタルカメラで最良な撮影を考えるなら照明なども含めて結構神経を使う。しかしSV600やSnapLiteなら前準備もほとんど必要なく手軽なのが良い。
ところで Legacy8080 量産仕様の基板については(株)技術少年出版サイトで詳しく確認できるが、Legacy8080のプリント基板は機能ごとに全部で4枚に分かれている。

・基板1.「マイコンメインボード」CPUやインターフェース、クロック回路などが実装されている。
・基板2.「メモリ+RTCボード」512KbyteのメインメモリLSIとリアルタイムカレンダークロックICが実装されている。
・基板3.「コンソールパネル キースイッチボード」コンソールパネルのスイッチと関連制御回路が実装されている。
・基板4.「コンソールパネル LEDボード」コンソールパネルのLEDと関連制御回路が実装されている。

今回手にしたのは基板1すなわち「マイコンメイン基板」でいわゆるマザーボードである。私自身も現物を見るのは初めてだがLSI 類や2つ目の基板「メモリ+RTCボード」も実装した完成品である。その基板2は小さな基板で、マイコンメインボード上に亀の子状態で実装されている。

Legacy8080MB_04.jpg

※Legacy8080 マザーボード上のロゴ表記と後ろに見えるのが亀の子上に実装されている基板2


マイコンメインボード基板のサイズは310mm X 180mmだが、ユーザー側でICや抵抗・コンデンサー等をハンダ付けして組み立てる「部品キット」も計画しているため、各部品の取り付け位置の確認が出来るよう基板上に部品名称や部品仕様をシルク印刷している。そのシルク印刷でひときわ目立つのが左下にある "Legacy8080" とあるロゴ表示部分だ。こうした部分が撮影でクリアに表現できるように注視したいと思う…。

繰り返すが、この縦横 180mm X 310mm の部品が実装されている基板を出来るだけ精緻にそして明瞭に撮影するにはどうしたらよいか…。無論一般的にはデジタルカメラによる撮影になるはずだが、当研究所には非接触スキャナのScanSnap SV600と最近発売されたiPhone 5をスキャナ代わりにするという照明スタンド SnapLiteがあるのでよい機会だと考え、両機種による撮影を比較してみようと考えた次第…。

Legacy8080MB_00.jpg

※ScanSnap SV600とSnapLite。日々便利に活用している


まずSnapLiteおよびiPhone 5sによる撮影を試みた。ただし基板をSnapLiteに対して縦に置いても基盤の左右が読み込み限度範囲のA4より弱冠大きいので、専用アプリの合成モードを使って全体の撮影を試みた。
合成モードとはSnapLiteの読み込み範囲を超えるサイズのものを2度撮影することで自動的に一枚の写真として合成してくれる機能である。無論この機能で注目すべきはいわゆる “つなぎ目” が分からないほど綺麗に合成できるか…にある。

Legacy8080MB_01.jpg

※SnapLiteの合成モードで基板を撮影中


実際にやってみたが、赤い線で投影される撮影エリア内に左右一部が重なるよう別々に基板を置き、それぞれ SnapLiteのリスボタンを押すだけだ。それだけで iPhoneをSnapLiteから外すとアプリ側で合成が始まるが、その様を示すアニメーションが面白いだけでなく結果も素晴らしい…。
なぜならこの合成モードで撮影したデータは2435 × 1415 ピクセルのJPEGとしてiPhoneのカメラロールに収納されたが、Macに転送してグラフィックソフトで確認してみたところ、つなぎ目がまったく分からない…。

Legacy8080MB_SL_02.jpg

※SnapLiteで撮影した基板。クリックで撮影した実寸に拡大


画質を含めてデータを確認してみたが、基盤から飛び出ているコネクタ部位などはクロップされ写っていないことがわかった。それを別にすれば全体的に均一なイメージで撮れているしプリント基板にシルク印刷されている細かな文字もきちんと読める。またICをはじめ金属やプラスチックといった各部品類の質感もきちんと撮れている。SnapLiteの専用アプリによる歪み補正や合成機能のおかげながらiPhone 5s内蔵のカメラでこれだけ撮れるのだから立派なものだ。

続けて同じLegacy8080「マイコンメイン基板」をScanSnap SV600でスキャニングしてみるとその精細な結果に文字通り驚くに違いない。勿論SV600とSnapLiteのガチンコ勝負というのは価格もコンセプトも違うわけで、些かSnapLiteには酷な話だが、どれほど違いがあるのかを認識していただくのも大切なことだと考える。

SV600でのスキャニングは基盤のサイズからして1度で読み込むことができる。ちなみに念のためSV600の設定を明記しておくと、「原稿」は「平らな原稿」と「B4横(364×257mm)」に、「ファイル形式」は「JPEG」そして「読み取りモード」の画質はSV600最高画質の「エクセレント」…すなわちカラーの場合は600dpiによる読み取り設定にした。

後の注意としては基盤を置く背景だが、バード電子製リバーシブル背景マットの「ホワイト」側を使った。これはブラックの背景だと場合によってはICチップ等が同色なのでクロップに間違いを生じる可能性があるからだし、背景がホワイトの方が後からデータを活用する際にも使いやすい。

ともかくこうした設定でSV600でスキャニングした結果は脅威というしかない…。その仕様から立体物の場合は対象物の中央から全方向へ些かパースがかかった不思議な立体感を伴う。勿論SnapLiteではクロップされ写らなかったコネクタ類もSV600ではきちんと写っている。そしてなによりもその画質は精緻でクリアなものだ。

Legacy8080MB_sv600_03.jpg

※ScanSnap SV600でスキャニングした基板。クリックで前記SnapLite時のデータサイズとほぼ同じサイズに拡大


前記の設定でスキャニングしたJPEGデータを背景を少し残してトリミングした結果は8114 × 4996ピクセルという巨大なサイズとなったが、問題はサイズよりその画質の良さである。今回のスキャニングでもし難があるとすればSV600のスキャニング時の照明により基板中央付近の回路パターンが反射し、白っぽく写ってしまったことぐらいか…。

この画像を眺めていると、実物の基盤を見ているより鮮明のように思える(笑)。比較の問題だがこのSV600のスキャニング結果を見た後では先ほどまずまずの出来と考えたSnapLiteによる画像がぼけて見える。

いや、本編はSnapLiteすなわちiPhone 5sによるカメラ撮影の結果に文句を付けるのが目的ではない。これはこれで専用アプリ側の補正により歪みのない画像が撮れているわけだがScanSnap SV600が凄すぎるのだ。
あらためてScanSnap SV600の優秀さと、こうした基板のような立体的なアイテムを撮影するにはうってつけのスキャナだということを再認識する結果となった。

SnapLite
ScanSnap SV600



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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員