ラテ飼育格闘日記(403)

朝夕の散歩や食事の時間を除けばラテは日中ほとんど寝ている。あと、アクティブになるのは女房が勤めから戻ってきたときや夕食後の一時だ。特に習慣づけたわけではないはずだが、夕食が終わった後はオトーサンとオカーサンが揃っているからか、遊びをせがむことが多い。


室内でラテが遊ぶ第一のオモチャは小振りのゴム製ボールだ。それこそこれまで縫いぐるみや色々な形やサイズのボールなどのオモチャを与えてお嬢様のご機嫌を伺ってきたが、この生ゴム製のボールが1番のお気に入りのようで常に身近に置いてある。
サイズはもとより反発の感触が好みなのか、ボールを口に咥えてフガフガと噛んで遊ぶのが基本だ。そして床にあるボールを鼻先で潰し、あるいは前脚で潰しながら弾いて飛ばし追いかけてはまた弾く…を続ける。興が乗れば口に咥えたボールを空中に放り投げ、得意げにそれを追いかけたりリフティングまがいの妙技も見せる。

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※雨の散歩から戻ったラテは早くレインコートを脱ぎ、タオルで頭を拭いて貰いたいと笑顔を見せる


そしてさも自慢そうにフガフガしながらオトーサンに見せに来る。オトーサンが口を出したり手を出したりすると嬉しそうに大技を繰り出すが、無視しているとボールをぶつけにくる(笑)。オトーサンが怒ったふりしてボールを軽く投げ返すと、飛び上がって口でキャッチしてまたまた放り投げる。
またキッチンペーパーやトイレットペーパーの芯(紙製)の両端を潰して塞ぎ、中にいくつかのオヤツを入れてオモチャにするのも大好きだ。夕食の後などはオトーサンにそれで遊びたいとせがむこともあるくらいに…。

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※公園の滑り台でオトーサンと遊ぶ!


ふっと静かになったなあとオトーサンがパソコンの液晶モニターを見ていた身体を椅子ごと回すと、あららラテは早くもフローリングに横になって寝息を立てている(笑)。
しばらくその寝顔を見ていると両前足を動かし始めた。走ったりしている夢でも見ているのだろうか。それだけなら笑って見ていられるがさらに10分程度経ったころ「ウッウッ…ウフッ、ヒーン」としゃくり上げるような声を出しながら腹を大きく揺らしている。明らかにうなされているようだ。

ワンコがうなされ、声を上げるとはどんな夢なのか。オトーサンに叱られている夢なのか、前脚を噛まれたときの記憶なのか、あるいはオトーサンたちと一緒に暮らす前の記憶なのかはまったくわからないが、ラテには何らかのトラウマがあるようで、こうしたうなされ方はかなり頻度が高く可哀想だが、どうしようもない。
オトーサンができることは「ラテ、どうした?」と声をかけ、身体を撫でて目を覚まさせることしかできないが、ラテは横になったままオトーサンを確認したのか「フ~ッ」とため息をしつつまた目を閉じる。

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※散歩途中で頻繁に休憩するラテ


ワンコもオトーサンたちと同様に怒り、笑い、怯え、泣くということを身にしみて知ったが、人間と同じ感覚で感情移入は間違いだし危険だとワンコの育児書類の多くには書かれている。しかしこの7年半ばかり、ラテと文字通り寝起きを共にしてきた感覚からすれば、ラテが見せる豊かな感情表現とその意味は我々と大きくは違っていないと思わざるを得ない。確かに我々は言語をベースに物事を考える。

例えばお腹が空いたことに気づいた場合意識していなくても我々は「腹が空いた」「さて何を食べようか」といったことを言語で認識するのが普通だ。あるいは「いま何時だろう?」と意識したときにはその疑問はそのまま言葉に出さなくても言語で認識する。しかしワンコは我々が知るところの同じ言語を持っていないことは確かだ。
オトーサンが不思議なのはそのワンコが「お腹が空いた」と意識したとき我々人間とどのような意識の違いがあるのか…という点にある。言語で物事を考え意識することを自然と捉えている我々からワンコの意識というものはなかなか想像できないし、それがどのような感覚なのかは分からないが、何らかの形で意識に登ることは確かだろう…。

散歩に出かけようとオトーサンが立ち上がれば「散歩に出られるぞ」といった事がラテの意識に登り表情と態度に現れる。「サンポニイク」という言語はなくても我々とは違うなんらかの「出かけられる」「嬉しい」という意識が芽生えなければ辻褄が合わない。「サンポ」と聞くとラテにとって何らかの象徴的な風景や事象がイメージされるのだろうか…。散歩に出かけられると知ったラテはいそいそと水を飲みに容器のある場所に行く。まったく妥当で自然な行為である。
ともかくラテを観察するとその多くの行動はオトーサンたち人間から見ても推察できるものが多いことは確かだ。でないと意思の疎通はできないし…。

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※相変わらず帰り道は抱っこをせがむ...


ところでいま1番注視しているのが「照れる」という行為なのだ。無論ラテが…である。
最初、ワンコも照れるということがあるのだろうか…と正直疑問視もしたが、シチュエーションとラテの行為・行動を重ねて考えれば照れているとしか考えられない動作をする。
以前から、例えば散歩途中で小学生とか中学生の女子が前方から歩いてくるとラテはその子たちにかまってもらいたいのだろう、女子たちに顔を向けて笑顔を振りまき近づこうとする。勿論ワンコ嫌い、ワンコ怖いという子供たちも多いだろうからオトーサンはリードを引いて注意をする。そんなとき無視されたりするとラテはオトーサンにアイコンタクトし、「残念…テヘヘ」といったさも照れたような表情をする。耳を倒し、口を開け、ちょっと情けない笑顔に思える表情を見せる。

その辺までは分かったつもりだったが、ラテは室内で面白い動作をする。
例えばまだ起床時間前で布団にくるまっているオトーサンを尻目に、ラテはオカーサンに近づいて顔を舐めて起こそうとする。そんなときオトーサンが「ラテ!オトーサンにもチューをしろ!」と迫る(笑)。その時のラテが面白いのだ…。

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※布団に頭を突っ込みながら(上)オトーサンに独特の表情を向ける(下)


まずラテはオトーサンに対して素直にチューをした試しはない。可笑しいのは頭を捻るようにして下げ、布団の中に突っ込み、ハアハアと息を荒くしながらまるで頭で穴を掘る…雪でも掻くといった独特な動作を繰り返すのだ。ただしその表情は両目を見開きながらも嫌々をし、身体を捻りながら恥じらっているように見え、なんとかチューをしないで済むように時間稼ぎをしているように思える(笑)。
その間、オカーサンにはしばしばチューをしながら、オトーサンには恥じらいのような行為を続ける。

オトーサンはこの行為は見たまま、感じたまま、やはり恥じらいを表しているのだと理解するしかないと考えている。嫌ならオトーサンを無視すれば済むことだろう。それがこちらを横目でチラチラと見ながら頭で布団をめくり上げているのは実に面白い。
思わず大口を開けて笑ったら、珍しくラテはオトーサンの開けた口の中にチロッと舌を入れた(笑)。



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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員