ウェアラブルカメラ HX-A100使用記〜撮影編

パナソニックのウェアラブルカメラ HX-A100 を使い始めた。朝夕の犬の散歩時に試行錯誤を重ねつつ、使い勝手とその能力を試している。ただし1920×1080の高精細なフルハイビジョンムービーといっても、MOSセンサーの有効画素数はスタンダードでかつブレ補正OFFの設定時は162万画素だからして昨今のコンデジとは違うしその画質に多大な期待は禁物だ。とはいえドライブレコーダーならぬ散歩レコーダーとしての役目を果たしてくれるかが興味のあるところだ…。


ウェアラブルカメラ HX-A100 の詳しいスペックはメーカーサイトを参照いただきたいが、ポイントを記せばMOSセンサーの総画素数が332万画素、レンズはF2.5で焦点は単焦点、シャッター速度は1/30~1/12000、最短撮影距離は30センチで撮影機能としては電子式ブレ補正や傾き補正機能を持っている。
また記録方式は動画の場合がMPEG-4 AVC/H.264、静止画はJPEG(DCF/Exif2.2準拠)、そして音声の記録方式はAACだが内蔵されているマイクはモノラルだ。

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※パナソニックのウェアラブルカメラ HX-A100を同梱されているイヤーフックにセットした例


この手の製品に、より高画質を求める場合は上位機種のHX-A500という4K 30pに対応した製品もあるが、価格は倍以上となる。興味のある方は比較されてみることをお勧めする。
私はといえばくどいようだが犬との散歩時にドライブレコーダー的使い方が目的であり、画質も綺麗に越したことはないもののあくまで画質より操作性や使いやすさを求めて入手した次第…。
要は記録用であり、言い訳めくがこれで撮影したデータからなにかのコンテンツを生み出そうと考えているわけではないのでこの程度の画質で十分なのだ。とはいえ十分な明るさがあり、カメラが静止状態のときには大変ピントが合った綺麗な絵作りができるときもある。
本編は実際に HX-A100 で撮影したいくつかの動画をご覧頂きながらその実力と限界を解説したい。

さて早速付属品のイヤーフックにカメラを取り付け、本体を散歩専用着衣のベストにある胸ポケットに入れて使ってみた。
イヤーフックの装着感は安定しており決して悪くはないものの、やはり慣れないとイヤーフックで両耳を挟み圧迫しているのが少々気になる。しかし安定感は抜群で歩き始めれば注意が犬のことに向けられるのでまったく違和感は感じなくなる(笑)。これなら歩くのは勿論、走っても落ちると言った心配は無用だろう。

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※筆者が実際にHX-A100をイヤーフックで耳に装着した例


HX-A100 による動画撮影はWi-Fi機能を使い、無料でダウンロードできる Panasonic image App によりiPhoneとペアリングすることでiPhone側で画像を確認しつつ録画開始やストップなどの操作が可能だ。しかし操作を iPhoneで行うことは魅力でもその都度 iPhone を取り出す必要があるし、当然のことながらバッテリーの消耗も気になる。
したがってお勧めは撮影メニューによる各種撮影設定は iPhone 側で行うが、後は外出直前にイヤーフックに取り付けたカメラの位置や傾き具合を iPhone アプリのプレビューで確認したら接続を切り、後は HX-A100 本体だけで操作することが望ましいと思う。

HX_A100_B_03.jpg

※ HX-A100 の本体操作部


ということで家を出る際に HX-A100 の電源を入れ、録画ボタンをONにした後、ロックボタンも押してロックしておけば散歩中不用意に録画がOFFになったりといった誤操作を防ぐことができる。
そうした基本だけに注意を向けつつ、まずは小一時間の散歩時に使ってみた…。ちなみに動画の撮影モードは画角モードをスタンダード、1920×1080/30p にした。

自宅に戻り早速データをMacにコピーする。HX-A100 の電源を入れてから付属のUSBケーブルでMacと接続するとHX-A100 カードリーダーモードとしてデスクトップにボリュームがマウントする。
該当のフォルダを開くと撮影データが表示するので通常通りそれらをドラッグ&ドロップでMacの任意の場所にコピーした。
問題のデータだが、例えば60分連続撮影をしたとしても HX-A100 の仕様により1920×1080/30p の場合は約19分、1920×1080/60pの場合なら約10分のデータファイルとして分割記録されるのが特長だ。無論、上限以下の時間の場合は当然ひとつのファイルとして保存される。

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※設定した1920×1080/30p モードの場合は約19分毎にファイルが分割保存される。図は小一時間の連続撮影データが3分割されている例


ともかく以前使っていたLOOXCIEといった製品もそうだったが、視線の向きにカメラをセットしてあるもののカメラと肉眼とは画角が違うため、目で見た…顔を向けた位置のエリアをきちんと撮影したい場合はそれなりに気を遣う必要がある。なにしろ歩きながらの撮影は電子式ブレ補正をONにしたとしても後述のとおりブレが大きく補正はあまり当てにならない。というか歩き方に依存するわけだが、犬との散歩だと視点はどうしても地面に向けがちであるばかりか、あちらこちらに注視しなければならないため、頭は頻繁に左右上下に振っていることにあらためて気がつく。

 

※ウェアブルカメラ HX-A100を愛犬との散歩時にイヤーフックを使って撮影した一例。1920 × 1080/60p で画角はスタンダードに設定。逆光気味な道を歩いているが近距離3メートルあたりまではかなりピントが合っている。なおサウンドはON


さらに歩く際に愛犬のリードを引いていること、そして長い間の散歩で左膝を痛め、サポーターを巻いて歩いていることから自分では苦もなく正常に歩いているつもりでも些か足を引いているのか、撮影した映像は左右にガタガタと傾きながら進んでいる。したがって動画を楽しんで振り返るのはかなりシンドイ(笑)。



※ウェアブルカメラ HX-A100をイヤーフックを使って撮影した一例。1920 × 1080/30p で画角はスタンダードに設定。遠景を意識してカメラを向けた。サウンドはON


そして、結果カメラはかなりの頻度であちらこちらに振られ、ために画質は安定せず総じてよくない場合が多い。ただしふと立ち止まったり、頭のブレが止まった瞬間の映像はかなり綺麗で、路面の質感はもとより道路脇に植えられている植樹などのディテールなどもきちんと確認できるほどだ。



※ウェアブルカメラ HX-A100を愛犬との散歩時にイヤーフックを使って撮影した一例。1920 × 1080/30p で画角はスタンダードに設定。動く対象をと考え、通過する電車を録ってみた。なおサウンドはON


夕方の散歩時には薄暗くなり、街灯が点くようになった時間帯でも撮影してみた。予想されるように画質は昼間と比較すればブロックノイズだらけで綺麗とはいいがたいが、記録という役割においては十分に思える。勿論 HX-A100には約1ルクスに対応するカラーナイトビューモードもあるので最初から暗い場所の撮影はモードを切り換えるとよいだろう。



※ウェアブルカメラ HX-A100を愛犬との散歩時にイヤーフックを使って撮影した一例。1920 × 1080/30p で画角はスタンダードに設定。夕方6時を過ぎて街並みに照明が灯ったころに電車の通過を撮影。なおサウンドはON


というわけで欲をいえばきりがないが、私にとってはまずまずの製品であり、しばらくの間は様々なアプローチをしながら楽しんで使ってみようと考えている。



※ウェアブルカメラ HX-A100を愛犬との散歩時にイヤーフックを使って撮影した一例。1920 × 1080/30p で画角はスタンダードに設定。近い焦点を意識して水を飲む愛犬を撮影。毛並みの艶がわかるほどピントが合っていてクリアだ。ただしカメラの取付位置が悪くキャップのツバの一部が映り込んでしまった(泣)。なおサウンドはON


なお使用にあたって注意する点がひとつある。HX-A100 は本体とカメラが別れた形になっており約80センチのケーブルで繋がっている。ケーブルの両端はきちんと処理されており、通常使用では切れたり外れたりといった心配はないが、カメラをイヤーフックを使う、あるいは自転車などに取り付けるにしろ走行中にケーブルがすれ違うあれこれに引っかかないよう十分に配慮することが重要である。
検証は続く…。





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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員