撮影した写真が語るCanon PowerShot SX50HSの凄さと面白さ

今年の4月に手に入れた高倍率ズーム搭載のキヤノン PowerShot SX50HSは当初考えていた以上の活躍をしている。本カメラは「脅威の高倍率ズーム搭載 Canon PowerShot SX50HS ファーストインプレッション」でご紹介通り愛犬との散歩に使う文字通りの “お散歩カメラ” として位置づけていたが実に楽しめるカメラである…。その後をご報告したい。


散歩時に持ち出すカメラとしては些かサイズが大きいとも思ったが、その光学50倍で1200ミリ相当、さらに100倍すなわち2400ミリ相当の撮影まで可能(デジタルズームを使えば4800ミリ相当まで可能)という驚異のズームを搭載している魅力に期待して購入した。

そもそもが愛犬との散歩でカメラを使うのは私の役目ではなく女房の役割になっている…。それはリードを引いている私本人が撮影に夢中になってはトラブルが起きかねないと考えたからだ。問題は、だからこそデジタルカメラなどに興味のない女房が使いこなせるものでなければならない(笑)。

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※お散歩カメラとして我が家で定着したCanon PowerShot SX50HS


勿論最新鋭の機種でもあるPowerShot SX50HSには撮影をサポートする様々な機能が搭載されているが、重要なのはオート撮影に設定し電源を入れ、ズーミングとフレーミング、そしてピントを合わせて手ブレしないようシャッターを切ることだ。その最低限必要な手順を女房に教え失敗を重ねつつ半年以上が過ぎたが、完全とはいいがたいもののまずまず使いこなしている…。

本体が大型であるのも逆にホールドがしっかりできているようだ。
このカメラを持ってから、その撮影範囲が広がった…。勿論一番の目的は愛犬を含む我々ファミリーの記録だが、これまで出来なかったことのひとつ、野鳥を撮影することに興味を持った。しかしこれまで野鳥や鳥の名を覚える努力も機会もなかったからともかくスズメやカラスなどを含めて練習の意味で鳥だと見れば手当たり次第なんでも追いかけることになった。

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※ガビチョウ(画眉鳥)スズメ目チメドリ科に分類されるという


野鳥の撮影に限らないが、高倍率ズームを使う難しさの第一はフレーミングである。PowerShot SX50HSにはそのサポートのための機能もあるが、それにしても数十メートル…あるいはもっと先に見える…何とか目視できる野鳥にカメラを向け、ファインダー(液晶)に捉えるのがなかなかに難しい。捉えられればピンとを合わせつつとにかく迷わず沢山シャッターを押すしかない。鳥はじっとしていてくれずシャッターチャンスなどを狙っていてはすぐにフレームから逃げてしまう。
何だか頼りない撮影だが、三脚にカメラを備えてチャンスを待ち続けるといったことはできないからすべて手持ち撮影だしまずは目視で野鳥を探すことから始めなければならない。

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※ヒヨドリ。スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属に分類される鳥だそうだが、木々や電柱のケーブルなどでよく見かけるので比較的撮りやすい


そしてPowerShot SX50HSはその高倍率でFULL HDの動画も撮れるので、静止画で追うのが難しいときには動画撮影ボタンを押す。フレーミングが出来ていればシャッターを押すよりその姿を捉える確率は増すことになる。
とはいっても確実性を追って近づけば野鳥は飛び去ってしまうしこちらの都合の良いポーズを取ってくれるはずもないから素人としては偶然のチャンスをいかに活かすかがポイントになってくるわけだ。

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※アオゲラ(緑啄木鳥)は、鳥綱キツツキ目キツツキ科アオゲラ属に分類される。どこか鳥類が恐竜から進化したという話しを思い出すようなどう猛な面構えだった


また野鳥といっても人前に姿を現す鳥と雑林の中に溶け込んで「声はすれども姿は見せず」といった鳥も多い。結局最初に撮ったのは木々のてっぺんの枝や電柱の上などに姿を現す「ヒヨドリ」と地面に群れて姿を見せる「ムクドリ」だった。

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※コゲラ。これまたキツツキ目キツツキ科に分類されるという。その名の通り小ぶりな鳥だった


いや、「ヒヨドリ」だとか「ムクドリ」といったところでその姿と名前がすぐに結び付くはずもない。何とか確認できる写真を見ながらウェブで検索しようとするが数々の野鳥図鑑サイトにしてもまったく名前を知らない鳥を探し出すのはなかなかに難しい。結局Twitterで「この鳥なんでしょう?」とツィートの上でフォロワーさんに教えていただくということから始まった。

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※クチボソカラス。馴染みの深い鳥ではあるが普段あまり観察することがないのであらためて見るとなかなか精悍でバランスのよい肢体をしている


ということでこれまでPowerShot SX50HSで撮った野鳥は「ヒヨドリ」と「ムクドリ」の他に「鴨」「ガビチョウ」「シジュウガラ」「オナガ」「カラス」「アオゲラ」「スズメ」「コゲラ」「ジョウビタキ」「ハクセキレイ」などだが、あれほど鳴き声に釣られて追っかけたウグイスはいまだにゲットできていない…。事実ウグイスを捉えるのは難しいらしい。

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※ハクセキレイの雌のようだが、地表に降りて意外に物怖じしないので撮りやすかった


そういえばPowerShot SX50HSで撮った生き物は野鳥だけではない。やはり気に入ったカメラを手にしているとこれまで見えていなかったものが見えるようになるものらしい。結果遠方に見える富士山や雄大な夕焼けはもとより蝶やトンポといった昆虫にも眼が向くし真面に撮ったことのない月面まで撮影することができた。こうなればすでに望遠鏡の世界でありPowerShot SX50HSの威力をあらためて見せつけられた。

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※上からモンシロチョウ、ツバグロヒョウモンそしてナツアカネ


ともあれ今回載せた野鳥写真のほとんどは女房が撮ったものだ。カメラだとか写真といったものにほとんど興味のない人間がPowerShot SX50HSを手にし試行錯誤を続けているうちに次第に新しい視点を持つようになり、それがまたカメラを向ける楽しさに気がつくという面白いサイクルを経験しつつある。
PowerShot SX50HSは超マクロ側から超望遠までを自在にこなしてくれるから、昆虫や草花からそれこそ満月に至るまでを撮ってみたくなるのだ。

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※これは私が撮った一枚。初めてこれだけズーミングした月を撮ったので感動


ただひとつ欠点というか注意すべきは開放F値:F3.4(W)-F6.5(T)というそのレンズのスペックだ。レンズが些か暗いために明るい場所では抜群の解像度を見せてくれるものの夕方になると手撮りしていることでもあり、手ブレ補正を頼りにしてもブレが目立つようになる。そしてピント自体が合わなくなってくる…。
まあ、PowerShot SX50HSはプロフェッショナルが使うカメラではないし時に色彩の深みに欠けると思われる場合もあるが、キヤノンというカメラを知り尽くしたメーカーの手になるコストパフォーマンスが高いオールマイティーなデジタルカメラであり、写真を楽しむためには最適の製品ではないだろうか。なお現在は後継機種でよりズーム倍率の高いPowerShot SX60HSがリリースされPowerShot SX50 HSの実売価格も下がっているので決め時かも知れない…。





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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員