ラテ飼育格闘日記(314)

今月12月10日はラテが我が家に来た記念日であり、早いもので丸6年になった。6年前のこの日、引っ越ししたばかりでまだダンボールがいくつか積んであったリビングにラテは茨城から車酔いしながら連れてこられたのだった。過ぎてしまえばあっという間だが、ラテを眺めていると6年という歳月は決して短いものではないこともまた思い知らされる。                                                                                                        

ワンコは7歳になるといわゆるシニアという扱いになるという。市販されているドッグフードなどの多くは7歳から…として特別なパッケージが用意されているが、後半年もすればラテも満7歳になるのだから本当に月日の経つのは速い。
とはいえ6歳半になったラテのマズルにはかなり白い物が混じってきたし、毛並みも幼犬時はかなり黒かったと記憶しているが随分と茶系が幅を利かしてきたように思える。

とはいえ気質という面ではあまり変わっていないように思える。もともとラテは飼い主といえども無闇にその後をついて回ったり、ベタベタと膝の上に乗ってくる、あるいはオトーサンの寝具に潜り込んでくるといったことは幼犬時代からしないワンコだった。ただし決して飼い主と旨くやっていけないというワンコではなく、逆に飼い主以外には懐かない典型的なワンコのようだ。
以前に1度紹介したことがあるが、1973年にノーベル賞を受賞した動物行動学の世界的権威であったコンラート・ローレンツ博士は名著「人 イヌにあう」でいみじくも次のように言っている。

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※6歳過ぎても好奇心旺盛だ...


「よく心得たイヌの飼い主はみな、雌イヌがその性格のいくつかの点で雄イヌより好ましいという私の意見に同意されるだろうと思う」とした後で「雌イヌは雄イヌより忠実だし、その心の仕組みはより美しく、豊かで、複雑であり、その知力は一般にすぐれている。私は非常に多くのイヌを知っており、そのうえで確信をもっていうことができる。あらゆる生き物のうち、ものごとをわきまえる点ですぐれていること、および真の友情を分かちあえる能力において人間にもっとも近いのは雌イヌである」と…。
確かにラテはオトーサンたちの飼い犬ではあるが、飼い主にも媚びないワンコである。無論遊んでもらうときや散歩の途中、あるいは好きなお八つをもらえる時などには頼みもしないのにお手をするし無類の笑顔を振りまく。

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※オトーサンのパジャマを掛けると大人しく寝付く。その寝顔は実に可愛い!


コンラート・ローレンツ博士は続けて言う…。
「追従は、イヌがもつ最大の欠点の一つである」という。それは「子犬を除いての話…としてだが、すべての人間や成熟したイヌに対して示す、みさかいなしの甘えと奴隷根性が持続していることに由来する」と手厳しい。要するに誰にでも愛想の良いワンコの気質はローレンツ博士に言わせればワンコの欠点だという。
他人を主人と同じような態度で歓迎するするワンコは、あまり愉快でないということらしい。成長するにつれ、見知らぬ人間に対する必要なよそよそしさを身につけることができるかが大切なのだと彼は強調する。

どうやらローレンツ博士は飼い主だけに忠実であり、かつ友人のような…言わば対等な付き合いができるワンコが理想のワンコだということらしい。
そうであるなら、ラテはかなりその理想に近いワンコなのではないか…と思う。
無論幼犬の時は回りのワンコたちに対しても匍匐前進しながら近づくという低姿勢なワンコだったし(笑)、オトーサンたちに正面剥いて逆らうこともなかったが、成犬になると自己が確立していったのだろうか、好き嫌いがはっきりしオトーサンは冗談で「ラテは我が娘」などと言っているものの、ラテの視線というか態度は娘ではなく友人のようなサラッとした対応になっていった。あまりベタベタされることは嫌いな、どこか「寂しがり屋の1人好き」といった感じがする娘なのである(笑)。

ただし特に女房に対しての対応…というか、接し方はオトーサンから見て大きく変わった…。
ラテの日常の面倒はほとんどオトーサンが見てきたし、いわゆるトレーニングもすべてオトーサンがやってきた。その過程でオトーサンはラテに平手打ちをやったこともあったし、何かに付けて五月蠅い飼い主だ。しかし女房はラテに向かって本気で怒ったこともなく無論手を上げたり、ラテの嫌がることはしたことはない。だからというべきか、幼犬時代は些か甘く見られていたようなところもあって、時にラテがオヤツを食べている時ちょっかいを出し、唇付近に歯を当てられたりもした。

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※オトーサンと遊んでいるはずのシーンだが、よく見るとラテの視線はカメラを向けている女房に注がれている(笑)


しかし最近は叱るという場面でオトーサンは必要だが、日常においてラテは女房のことを気遣っているように思える。オトーサンにはまずやらないが、女房には執拗に口を舐めにいくし、散歩に一緒に行けば、女房が少し遅れると座り込んで待つ。特にオトーサンが印象深いのは女房が寝ているその顔を舐めた後で見入る視線だ。
何ともいえない優しい目付きというか、大げさにいうなら女房の寝顔を眺めているその姿は母性を感じさせ、まるで母親のような慈愛に満ちた目付きなのだ。

そんなラテだが、相変わらずアトピーの関係からか肉球を囓り出血を繰り返している。それらを止めようとオトーサンは薬を塗り、時に包帯を巻いて対処しているが、痛いときに箇所を触ろうとするとオトーサンに対しても歯を剥き威嚇する。
通常は尻尾を引っ張ろうが、耳や腹を触ろうが、あるいは股に手を突っ込もうが(笑)決して怒りはいないラテだ。しかしあるレベルを超えた痛さの場合には対応を間違えると危険なワンコにもなり得る。

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※右前足を酷く傷つけてしまったラテ。何とか包帯を巻いたが触ろうとするとオトーサンにも威嚇する...


まあまあ、確かに見知らぬ大人が視線を向けて接近すれば必ずといってよいほど吠えて威嚇するラテだから、飼い主以外には愛想がないことこの上ない。しかし可笑しいのは数人に限定されるものの、お仲間ワンコの飼い主さんたちにはオトーサンにはやらない温かな視線を送り、膝に前足を乗せて口を舐めに行くラテなのだ。
どうにも複雑な性格のようで、オトーサンは6年にもなって尚、ラテの真意を図りかねているのである。
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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員