ラテ飼育格闘日記(311)

本原稿を書き始めたのは11月12日なのだが、オトーサンにとって11月12日という日は特別なのである。それは横浜の動物病院で開催されたワンコの里親会に行き、ラテと巡り会った日だからである。それ以来ラテはかけがえのない家族として一緒に暮らしているわけだが、親バカを承知で申し上げるならワンコとはかくも利口だったのかを思い知らされる毎日でもある。                                                                                                                 
最近のラテは以前にも増してワンコたちより人間属が好きなようで少々困惑している。無論警戒心が強いから初対面の大人とはすぐにじゃれ合うことはないが子供たちは別であり、見知らぬ子供たちが遊んでいてこちらに駆けてくると遊んで貰えると思うのか耳を倒し、尻尾をブルブル振って身構える。しかし勘違いだと知ったときのガッカリした顔はなんとも気の毒なのだ(笑)。

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※ラテの視線の先にはなにがあるのだろうか?


そもそも何度もご紹介しているとおり、ワンコも年齢を重ねると旧知のワンコたちと出会っても幼犬時代のように積極的に遊ばなくなる。鼻先をツンと合わせて「元気?」と言い合っているようだが、それだけで終わってしまう感じなのだ。
そういえば先日、ラテは数少ない友達ワンコの1人…いや一匹をどうやら失ってしまった…かも知れないのだ(笑)。

それは当「ラテ格闘日記」にもしばしば登場したことのあるボーダーコリーのボーちゃんである。
実に利口でアクティブ、そしてフレンドリーなワンコのボーちゃんとラテは身体をぶつけ合って激しい遊びを展開してきた。しかし数ヶ月前にラテが嫉妬からか近づいて来たボーちゃんに「ウ〜」と威嚇したことがあった。
まあ想像するにそのくらいでへこたれるボーちゃんではないと思うがこの時はラテの虫の居所が悪かったのか2回もそんなことがあったのである。

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※カフェでオトーサンとのツーショット


もっと悪い事にそ頃ラテはアトピーが酷くなり、薬を飲むようになったが医者のアドバイスで公園などの芝生や草むらに入れないようにと注意するようになった…。したがってボーちゃんに限らず公園で駆けずり回ることは勿論、公園自体に足を向けなくなったので他の友達ワンコとも会わなくなってしまったのだ。
勿論それは限定的な処置で、秋が深くなるまでの間の処置ということなのでまずは辛いであろうアトピー症状軽減為にとオトーサンも努力したつもりなのだ。

その間、たまたまボーちゃんが遊んでいる公園に向かうことがあっても公園そのものには入れず、回りの舗装してある道をぐるりと回って戻ることを繰り返していた。観察しているとボーちゃんもまだ幼犬で素早く走り回る可愛い子犬を追いかけるのが面白いらしくラテの存在を察は知しても近づいて来ることはなかった。
しかしオトーサンも芝生が枯れ始めたらまた公園で遊ばそうと思っていたし特に気にも留めないでいたが、先日その公園入り口に出向いたところ、丁度ボーちゃんが帰ろうとしていたところに出くわした…。

飼い主さんと挨拶し、ボーちゃんの飼い主さんも「ボー、ラテちゃんだよ」とこちらに注意を向けて気遣ってくださったが、何としたことかボーちゃんが後ずさりしてラテに近づかないのだ(笑)。
ラテは特に変わったことはないように見えたが、その帰り道にボストンテリアのボビーちゃんのオトーサンと出会い、跪いてくださったその膝に前足をかけて大好きなオトーサンさんの顔をペロペロと舐め始めた。そのときボビーちゃんのオトーサンは「あれ、ラテちゃんいつもと違い表情が硬いね」と言われたのだ。
そのときオトーサンは初めてラテも直前の出来事に何らかのショックを受けたのかと思うに至ったのである。

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※どういうわけか、帰り道は抱っこです...


ボーちゃんにとっては…一緒に遊んでこその仲間だと思っているのかも知れない。したがって数ヶ月疎遠になったし、ましてや2度も威嚇されたラテに親近感を持てなくなったのかも知れない。さらによりアクティブな若い友達ができたのだから(笑)。
さて仲直りはできるのだろうか…。もう少し時期を待ってチャンスを作りたいとオトーサンは考えているのだが…。

さて疎遠といえば…話題急転…。
先日オトーサンはちょっと驚いたことがあり、もしかするとワンコの知能は我々が考えている以上に優れたものかも知れないと思うに至った出来事に遭遇した。
ある日の朝、オカーサンが宮崎に遊びに行くためいつもの時間より早めの電車に乗るということで自宅を早めに出た。とはいえ駅までラテも一緒に行き、改札の向こうに姿を消すオカーサンをチラと眺めながらいつものように駅上のコンコースに向かった。
このコースは文字通り「いつもの」コースであり、コンコースでペットボトルの水を飲ませた後に天気やラテの様子を見ながら駅前公園に入るか、あるいは歩道橋を渡り小学校裏を通って帰宅の道に入るかを決めることになっておりオトーサンは特に注意をはらうこともなくラテの様子に任せようとリードを引いていた。

ラテは歩道橋を右に見ながら直進したので、オトーサンは「ああ、駅前公園に行きたいのだな」と判断し直進するに任せたが直後、ラテは不思議な行動に出たのである。
実は駅前公園方向に直進と歩道橋を渡る右折の他にもうひとつ左の歩道橋に続く道があるのだ。しかしそちら側に向かうと帰り道が遠くなるし商店街の裏側とは言えオシッコなどをさせるのはまずいので近年近寄っていないのである。しかしラテはそちらの方向に向ききちんとお座りをして待ちのポーズを始めたのだ…。
オトーサンは最初、向こうにワンコや猫でもいるのかと思ったが、早朝でもあり人影も少なく、見れば通勤なのだろう中年の女性が一人こちらに向かってくる姿があるだけだった。
ラテはその女性が我々の前を通り過ぎるのをまるで値踏みでもするように駅方向に歩いて行く女性に視線を送りながらもじっと座り続けている。問題はこれまでこんな行動をしたことはなかったのである。その一点にオトーサンは興味を持った…。

前記したように別に久しぶりの道でもなければ変わったこともないはず…と思った瞬間、ラテの視線を追っていたオトーサンの脳裏にひとつの仮説が浮かんだ。
いつもと違う点がひとつだけあったのだ。
それは時間帯である。去年…あたりまでここを通る時間帯は現在より20分以上早く、まさしくその日に通った時間帯であった。その後、女房の通勤時間の都合で現在のように電車を二つほど遅らせて乗るようになったのだった。

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※一泊二日で旅行に行ってたオカーサンを駅で迎えたラテは飛びついて大騒ぎ(笑)


実はこれまた「ラテ格闘日記」に記してあるが、一時期当該の時間帯にワンコ好きの中年女性と毎日というほど出会っていたのだった。最初数ヶ月は猛烈に吠えるだけだったが「ラテ!ラテ」と立ち去りながらも声をかけてくれるからなのか、次第にその手から小さなオヤツを食べるようになり、お見かけした最後あたりではその姿を見つけると「ウォン…オン」と挨拶をするまでになったのである。その後こちらの時間帯の変化で1年ほどは疎遠になってしまったが、ラテは人違いとはいえその事を思い出したのかも知れないと気づいたのだ。
まあまあ、これはオトーサンの思い過ごしかも知れないものの、ラテの行動に何らかの意味があるとすれば、そうとでも考えないと理由が分からないではないか。

しかし繰り返すがそのルートは日々通る道であり、今日に限っていつもと違う行動をする要因はこれまたいつもより早い時間帯だということでしかない。中年の女性が行き来することも別に珍しいことではない。だとすればラテは「いつもの時間ではなく、今日は以前の時間帯にここを通っている」ことを認識していることになる。そして向こうから歩いてくる中年の女性の姿にいわゆるエピソード記憶に火花が散ったのだろうか。
そしてこの時間帯ならその女性に会えるかも知れないと思ったのか…。
ラテのリードを軽く引き「ラテ、行くぞ」と声をかけてもしばらくの間、微動だにしないラテを眺めながらその小さな頭の中で何を考えているのかを無性に知りたくなったオトーサンであった。
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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員