ラテ飼育格闘日記(428)

ここのところ、ラテの歩き方が遅いと文句を言っていたオトーサンだが、そのオトーサンの足腰が痛むので弱っている。若い頃なら数日楽にしていれば直る程度のことなのだろうが加齢はもとより、なによりも朝夕の散歩は休めないのが辛い。しかしその散歩自体は実にエキサイティングでもある…。


歩く速度はともかくラテはこの寒い時期は本当によく歩く…。オトーサンたちは寒いといくら防寒対策して外に出るにしても姿勢は悪くなるし思わず肩を縮めてしまうものだがラテはルンルンだ。
ともかく自宅を出た途端に走り出すときもあるから飼い主は大変である(笑)。別に100%ラテと同調できるはずもないが、なるべくラテが走りたいときには走らせ、電柱などにクンクンしたいときにはその意志をできるだけ尊重したいとは考えている。

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※どういう心境なのか「ニヤッ」とした表情のラテ(笑)


しかしそれらにも限度がある…。オトーサンの体力だってラテを飼い始めた時と比較しても確実に低下しているしこの歳で毎日程度問題はともかく、よく歩きよく走っていると自分でも感心している…。それも体調がよければラテとの道行きは基本的に楽しいものだ。
この些か変わった娘と顔を会わせながら歩くのは実に面白い。具体的になにを考え、なにを思って歩いているかは分かりようもないと思われがちだが意外に分かり合えている気もする…。

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※残雪の上を笑顔で走り回る


ラテと歩いているとき、向こうから下校途中の女子が数名こちらに歩いてくるとする。近距離ともなれば子供たちの態度でワンコが怖い…あるいは苦手なのか、あるいは好きなのかは大体分かってくる。怖いとか嫌いなら距離を取ろうとするし、極端な場合は友達の影に隠れたり、あからさまに怖いという表情を浮かべることもある。

無論そうしたことをオトーサンが察知した場合はラテのリードを極力短く持ち、間違っても近づかせないようにする。反対にラテを認識して笑顔を見せてくれるときには注意をしながらもそのまま前進して成り行きに任す。勿論いたずらにラテに自由度を与えるということではないが、ラテは近づく子供たちの表情を読み取り態度を変えるから面白い。
時にすれ違う数メートル前でラテは座り込み、子供たちに声をかけてもらうのを待つこともある(笑)。耳を倒し顔を上げ口を開いて満面の笑顔をしたつもりなのだろうが、そのワンコの表情と気持ちを理解してくれる子供は残念ながら多くはない…。

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※お馴染みの中学生女子を見つけて飛び跳ねるラテ


「なに、この犬?」と思われて無視されることの方が多いが、そんな時のラテは見るからにガッカリした表情をしてオトーサンにアイコンタクトする。その顔は照れているようにも半泣きしているようにも思えて思わずオトーサンはしゃがみ込んでラテの顔を両手で挟んだりして「残念だったね」と慰める。しかし数十回に1,2度はラテにとって嬉しい出会いもあり得るのだ。

先日、ラテは別のことに気を取られていたようでバス停近くにたたずんでいた4人の女子中学生の脇を通り過ぎようとしていた。そのとき、1人の女子が「あら、この犬可愛い!」と呟いた途端にラテは気づいて立ち止まり、振り向いてその子の前に座り込むのだからオトーサンは苦笑してしまう。とはいえオトーサンはリードをきちんと引いているからラテは思い通りに女子たちに近づけないが、女子たちは座り込んでラテを取り囲み手を出してくれたことでもありオトーサンはリードを少し緩めた。

「犬、近づけて大丈夫ですか」と聞くオトーサンに「大丈夫です」「ワンコ大好きです」という声が帰ってくると同時に1人の子は早くもラテの前に座り込み抱きかかえるようにしている。
ラテはここぞとばかりその女子の口元を舐めようとするが、親バカなれどラテはこうしたときに囲んでくれた全員をきちんと認識して1人ずつ顔を舐めたり、それができない場合は足や手を舐めるようにする。3人いれば3人、5人いれば5人に偏らずに愛想を使う様はオトーサンから見ても感心するほどだ。

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※初対面の女子中学生4人にもみくちゃにされる(笑)


ワンコといえば、何事にも食欲を優先し、人間にまとわりつくのは食べ物が欲しいから…貰えるからだという人も多いがワンコはそれほど単純な生き物ではないのだ。
ラテが文字通り大好きなお馴染みの飼い主さんたちのほとんどはオトーサンたちみたいに散歩中にオヤツなどは持ち歩かない。それでもその方々の姿を見つけるとステップを踏んだりワンコ特有の遊びのポーズを繰り返したりしながら喜びを表して近づき、許されるなら抱きつこうとする。純粋にそうした方々が好きだし一瞬でも撫でてもらうことが無上の喜びなのだ。

それは見ず知らずの子供たちに対しても同じだ。会ったこともない子供であっても好意を示してくれる場合にはオトーサンから見て痛々しいほどの喜びようを見せる…。そんな姿を見ていると何だか普段愛情に飢えているような感じがして考えてしまうこともあった。しかしそれはラテの流儀なのだ。
我が家に引き取る際に仮預かりをしてくれていたボランティアの方から最初に言われたことだが「ラテは感情が豊かで大げさだから、術中にはまらないように」とのアドバイスだった…(笑)。
実に外面がよい娘だが、ラテはラテなりに精一杯毎日を楽しく生きようと努力しているに違いない。

しかし子供たちとの接触はラテだけでなくオトーサンにとっても刺激的だ。そして子供は何にでも興味を持つし想像を超えた言動もする...。
先日夕方の散歩で出会った馴染みの小学生男子2人にはまいった…。ラテと一時遊んでくれた後で「いくつなの?」と聞くので「今年の6月で9歳になるよ」というと1人の子供が「いや、そうじゃなくてオジサンがいくつなのかと…」という。

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※お馴染みとなった小学生男子2人に出会ったが...。向こう側はオカーサンだ


「オジサンの歳は○○だよ」と正直に答えるとその子は「なんだ、もうすぐ死ぬんだ!」という(笑)。
オトーサンが大笑いしていると続けて女房にも「いくつ?」と聞く。さすがにもう1人の子供が「女の人に歳を聞いてはいけないんだぞ」とフォローしてくれる…。
まあまあ子供だからこそ許されるあれこれではあるが、ラテならずともオトーサンたちにとっても子供たちとの交流は刺激的で楽しみなのだ。



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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員