Panasonic HX-A500で使用のmicroSDHCカードが書込出来なくなった。何故か?

デジタルカメラを使っていると、当然のことながらSD/SDHC/microSDカードといった記録メディアを活用することになる。カメラ側の仕様に合わせたメモリカードを使うのは当然としてもこれまで幸いなことに大きなトラブルに遭遇したことはなかった。しかし先般 Panasonic ウェアラブルカメラ HX-A500で愛用していたmicroSDHCカード(32GB)に問題が起こった。


SDカードといったメモリカードに寿命があることは知っているが、ここでいう “寿命” とは一般的に記録したデータが数年後、あるいは十数年後までも安全に保存できるか...といった意味合いが強い。しかしもうひとつ、この種のカードは長期間の読み書きや消去を繰り返すと記録可能時間が短くなるとHX-A500のマニュアルにも記されている。しかしこの "長期間" というのがどの程度のことを意味するのかが明記されていないしあまりにも曖昧でピンとこない...。

microSDHC_01.jpg

※Panasonic ウェアラブルカメラ HX-A500で愛用してきたTranscend社のmicroSDHCカード(32GB) Class 10


先日、相変わらず愛犬との散歩でいつものようにヘッドセットにHX-A500のカメラ部を取り付けて出かけたところ大分時間が経ってから気がついたら撮影が終了し本体の録画ボタンがOFFになっていた。
無論出かける際にはONにしてLEDが点灯するのを確認しているので何かの拍子にボタンを押してしまったのかと考え、あらためて録画ボタンを押して散歩を続けた…。

しばらく経ってふと確認するとまた録画がOFFになっているではないか...。これまで長時間録画し続けたためにバッテリーが切れ録画がストップしたことはあったが、まだバッテリーは十分残っている。
これは本体の故障か?と思いつつ、まだ散歩途中なので詳しい検証もできないまま、もしかしたらと一旦電源を切った上でmicroSDHCカードを取り出し、ティッシュペーパーで接点を拭いた上で入れ直してみたが結果は変わらずほんの2,3分で録画は切れてしまうことがわかった。

自宅に戻ってからHX-A500のマニュアルを確認したところ「…記録・消去の繰り返しにより記録可能時間が短くなる場合があります。本機でmicroSDカードをフォーマットしてください。」という記述があったので念のためにHX-A500でフォーマットしてみたが症状は変わらない。
これは明らかにmicroSDカードがダメになったに違いないと考えたが、データは先ほどの散歩時に撮った切れ切れのものだけだから失っても特に問題はない。ただし今後のことを含めてもし原因があるなら知っておきたいとも考えた。

microSDHC_02.jpg

※愛用のPanasonic ウェアラブルカメラ HX-A500


その後も数回フォーマットを実行してみたものの症状は変わらなかったのでAmazonに新しいmicroSDHCカードをオーダーした。
翌日の夕方の散歩から新しいmicroSDHCカードで録画を開始してみたが何の問題もなく録画はできた。したがってやはりこれまで使ってきたメディア自体に問題が生じたことは明らかだった。

しかし…である。このmicroSDHCカードは果たしてスペック上の限界により使えなくなったのか、あるいは単純に故障したのだろうか?
もし故障なら購入後まだ半年程度なので新しい製品と交換が可能かも知れない。ただし安価なものだし格好をつけるわけではないが、メーカーへの確認や返送などの手間を考えると正直面倒に違いない。しかし今後のこともあり、使い方に問題があるのか、あるいは埃でも入ったのか…といった原因を…原因があるなら知りたいではないか。

またもうひとつの要因、すなわち書込頻度や回数、あるいはフォーマットの回数などにより物理的な消耗であるならそれはそうした仕様なのだから仕方がない。そう認識してこれからも使うしかない…。
振り返って見るに意外と過酷な使い方をしていることは明白である。なぜならこのmicroSDHCカードのみで6ヶ月間使い続けてきたからだ。

具体的なことになるが、撮影モードは通常1920×1080/60pのフルハイビジョンモードで使っている。このモードでは動画記録が約20分毎のファイルに分割され記録される。何故ならSDHCカードはFAT32でフォーマットされているため、4GBより大きなファイルに対応できない。したがって撮影される動画の容量が大きいことから、容量が制限の4GB毎に分割して記録される仕様になっているらしい。
したがって例えば90分録画を連続で行ったとしてもメディアに記録されるのは約20分毎のファイル4つと10分ほどの録画ファイル1つの計5つのファイルということになる。ということは90分の撮影だとファイル容量は18GB程度となり、別項「パナソニック、ウェアラブルカメラ HX-A500で困ったこと」で述べたとおり、一日の散歩では状況にもよるものの一日24GB以上にもなっている。

microSDHC_03.jpg

※ある1日の動画記録ファイル。朝の散歩が2時間以上となり、途中でバッテリーが切れたがファイル数は6個。夕方の散歩では約45分の散歩でファイル数は3個。そして寝る前の5分ほどの散歩でファイル数は当然1個でこの日は合計10個のファイルとなり、その容量は31.85GBになっている。


そして散歩の時間は天候や私の都合、あるいは愛犬のやる気によってまったく違うが、1度の散歩で最長は2時間半を越えたこともあった…。まあこれは極端な例だが32GBのmicroSDHCカードを使っているものの帰宅してから日付単位のフォルダを作り、散歩ごとにパソコンのハードディスクにファイルをコピーし、後にメディアをHX-A500側でフォーマットする習慣をつけてきた。
となれば散歩は朝夕と寝る前にほんの5分か10分近くの小さな公園を回って排泄させるから一日のファイル数は10個程度となる。長短はあれどこれをHX-A100およびHX-A500購入時から約6ヶ月続けてきたのだから書込回数やフォーマット回数も一般的なデジカメによる利用と比べるとかなり過酷であることは事実である。

例えばもしファイル数が書込回数だと判断すればこれまでの書込回数は1800回ほどになる計算だし、一日2度フォーマットすればこれまでに360回ほどとなる理屈だ。そしてHX-A500をMacと接続してファイルコピーするためメディアにアクセスするわけで、アクセス頻度もかなり多いことになる…。
そもそもSD/SDHC/microSDカードといったものはかなり寿命が短いらしい。つまり書き込みしたファイルはそのままにしておいても数年で読めなくなる可能性があるし、フラッシュメモリは書き換え(消去)回数の制限があり、今回のように書込やアクセス、そしてフォーマットの頻度が激しいと2000回前後のアクセスで損傷が起きることは十分にあり得るようだ。

とはいえ故障なのか、あるいは寿命なのかを素人ユーザーが判断できるわけもないからとメーカーのトランセンドジャパン社にメールで問い合わせしてみた。使用状況を説明し、端的に「これは故障なのか、寿命なのか…」と。
早速同社のテクニカルサポートより回答をいただいた。素早い回答(メール)ではあったが当方の質問のキモである「故障か寿命か」については「製品本体の不具合の可能性がございます為、弊社にて製品の検査をさせて頂きたく、誠にお手数とは存じますが弊社宛てにご送付いただきますよう、お願い申し上げます。」とあり、その後に長々と不良品の送り方、その前のユーザー登録などのやり方が記してある…。

領収書やメールでの購入証明書類の用意、RMAリクエストフォームというウェブへの登録およびプリントアウト、製品型番入力、配送先の入力等々、当然だとは思うが非常に面倒だ。
その上、返品は輸送中の事故防止のために一般郵便ではなく宅配便を勧めるというのは良しとしても、購入後1ヶ月を超えると配送料はユーザー負担だという...。
そもそも本microSDHCカードはAmazonで1,750円で購入してからすでに6ヶ月ほどになるものの「無期限保証」と銘打っている製品だ。もし本当に製品不良であるなら送料は全面的にメーカーが追うべきものではないだろうか。いかに安価な製品だとしても...。

繰り返すが今回の問い合わせは決してクレーマーの真似事をするつもりではなく、もともと不良品だったとしても面倒な交換などするつもりはなかった。あくまで今後同種のメディアを使い続けることから…繰り返すが…たまたまの「故障」だったのか、あるいは書込や消去、アクセスといった当方の使用回数がこの種のフラッシュメモリの仕様上の限界値となったのかを知りたいがための質問であった。
メーカーとしても物理的な故障なのか、あるいは消耗なのかを証明するためには回答のように精密な検査をしなければトラブルの原因は分からない事は理解できる。しかし長々とした用意周到な回答からは「面倒だから不良品交換にしてしまえ…」となったのかも...と邪推したくなるし、正直スッキリしない...。

個人的な検証としては別のメーカーのmicroSDHCカードを同じように6ヶ月ほど使っていく過程で同様のトラブルが起こるのかどうかを確認するしかないと考えている。どうなるかは楽しみではあるが(笑)。
ともあれこの種のメディアは手軽で便利なものだが、重要なデータを長期間安全に保存するものとしては不適格であることを認識しつつ活用する必要があるというのが今回の教訓であった。
したがって私のようなある意味で過酷な使い方にはメディアを安定して活用するため、1枚のmicroSDHCカードを使い回すのではなく、例えば2枚のカードを交互に使うと言った工夫も必要なのかも知れない...。




関連記事
メイン広告
ネットショップ先行販売
ブログ内検索
New web site
[小説]未来を垣間見たカリスマ  スティーブ・ジョブズ
ジョブズ学入門
WATCH 講座
大塚国際美術館ひとり旅
ラテ飼育格闘日記
最新記事
お勧めの新旧記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員