紫外線殺菌棒の必要性とは?

今日はMacテクノロジー研究所を影で支えてくれているグッズ...道具のひとつをご紹介したい。俗に「紫外線殺菌棒」と呼ばれている製品で十数年前に購入したものだ。仕事部屋に常備しているが、訪ねてきた人が必ずといってよいほど「これ、ライトセーバーですか?」と聞く(笑)。しかしこれは紫外線で物体に付着している菌を強力に殺菌し消臭効果もあるという道具である。なぜ当研究所で紫外線殺菌棒が活躍しているか...。


それは古い資料や製品を手にすることが多いからである。それでも自身が使ったものであれば30年経とうが40年経とうがその物体が錆びたり腐食したり、あるいは変色したところで気にもならない。汚れは自分の手垢だろうし食べ物や飲み物をこぼした跡だろう。しかし職業柄、例えばeBayで珍しいアイテムを見つけて入手するといった場合は少々アプローチが違ってくる。

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※愛用の紫外線殺菌棒 UV-C LIGHT


自慢にもならないが、私は潔癖症でもなければきれい好きでもない。どちらかといえば周りは散らかっていた方が落ち着くし事実整理整頓は仕方なくやっているという感じか...。また室内で犬を飼っていることでもあり、いくら掃除をしてもその抜けた体毛はあちらこちらに飛び回るし時に口の周りにひっかかったりもする。

犬自体は散歩から戻ると身体全体を綺麗にするが、愛犬に口元を舐められて喜ぶことはあっても汚いとか不潔と思ったことはない。ただし得体の知れないアイテム、それも海外から送られてきた古い資料や一見小汚い機器類などを目の前にするとやはり気になってくる。
無論それはそれらのアイテムがこれまでどのような場所で誰の手にあって、どんな使われ方、あるいは保管されていたのかが分からないからだ。

古いアイテムが新品同様の姿であるはずもない。ガジェットや機械類は埃まみれで汚れているだけでなく傷や一部の破損はもとより、錆びていることもあるし古い書籍や紙類にしても、折れや破れだけでなく黄ばみや滲み、さらに書込などで汚れているものもある。

そんなアイテムが届いたとき、洗ったり拭いたりができるものは良いが、電子機器や紙ベースの資料などはそうもいかない...。
そうしたとき「紫外線殺菌棒」が役に立つのだ。これで文字通り殺菌しようというわけなのである。

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※紫外線照射部


手元にある「紫外線殺菌棒」は "UV-C LIGHT" とあるように、本製品が発する紫外線は波長254ナノメートルのUV-Cである。紫外線は波長の長さによってUV-A、UV-B、UV-Cの3種類に分けられるが、太陽光に含まれるUV-Cは幸いなことにオゾン層によって吸収されるために、地上にはほとんど到達しない。したがってUV-Cは、本製品のように人工的に作り出されるものだがその殺菌力は極めて高いという。

しかし紫外線による殺菌のメカニズムについては、古くから研究されているものの、まだ解明されない部分も多いらしいが、要は菌のDNAの持つ情報を分解することによって行われるのではないかと考えられているようだ。

「紫外線殺菌棒」の使い方だが、単三形乾電池4本を入れるかACアダプターを使う。無論電池で使った方がコードが邪魔とならず機動性も向上する。またスイッチを入れれば即使えるのではなく少々面倒だが安全性に最大の注意が払われている。

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※ACアダプター使用の他、持ち手の中に単3乾電池4本入れて使用可能


まず電源ボタンを3秒以上押す。これでLEDに "00" の数字が表示されるがまだ紫外線ランプは点灯しない。まず照射する時間を決めなければならい。照射時間は5分、60分、連続の3種類だが電源ボタンを押すごとにトグルで照射時間は変わる。

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※LEDと電源ボタン部位


操作ボタンで時間を設定したままにすると約3秒後に照射が自動で開始されるわけだ。このとき思わず紫外線が照射されているかを確認したくなるものだが、絶対に直視してはいけないし肌に当てても行けない。直視した場合は失明の恐れがあるからだ…。それだけ紫外線は危険なのだ。
設定した時間がくると自動的に照射は止まり電源も切れるが照射途中で止めたい場合は電源ボタンを長押しする。

ちなみに「紫外線殺菌棒」による紫外線殺菌の長所をあげると、取扱が容易で対象物にほとんど変化を与えないですむことだ。そして菌に耐抗性を作らないこと、処理時間が短く残留するものがないといった点が優れている。
反対に短所は残留効果がないこと、対象が紫外線が当たる表面に限られ、光をさえぎるものや機器の内側には効果がないことか...。

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※使い方は簡単で照射エリアを殺菌したい部位に近づけ、十数秒紫外線を照射するだけだ


また使用に際して注意しなければならないのは人に向けてはならないということ以外にもある。例えば昨今はフラッシュメモリに置き換えられてはいるものの古い機器類にはEPROMが使われているものがある。ご承知のようにEPROMは強い紫外線照射によりその記憶内容を消し去ることができる仕様のため、この紫外線殺菌棒の照射は文字通りその内容を消してしまう可能性があるからだ。

この紫外線殺菌棒は決して高価な製品ではないからして重宝しているが、安全対策が施されている製品ではあっても幼児の手の届く場所に置かないようにと要注意のアイテムである。
ともあれ頻繁に使う訳ではないが取説によれば風呂場のカビといった部分の殺菌や消臭にも使えるという。ひとつあると便利なアイテムなのである。



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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員