ラテ飼育格闘日記(458)

猛暑がなんとか過ぎ去ったと思ったら雨、雨、雨が続く…。暑さもラテとの散歩には難儀するが、こう雨ばかりというのも困ったものである。そもそもラテは雨が嫌いだし、ために着せられるレインコートも大嫌いだ。そういうオトーサンだって濡れるのは嫌だし傘という余計なものを保持しなければならないから雨の日の散歩は体力的にも辛いものがある。


雨だからといって散歩をサボるわけにはいかないのも困ったものだが、こればかりは仕方がない。室内で排泄を済ませてくれれば雨天のときだけでも助かるが、長い間の習慣でいつからか室内ではしなくなってしまった…。我慢させるのも忍びないとオトーサンは外に連れ出すが、その連続がいまの結果を生んでしまったのかも知れない。

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※つかの間の薄日が差したからか、ラテは機嫌がよい


ただし雨の日の散歩は朝にしろ夕方にしろ、長引くことはないと分かっている。ラテも何の為に外に出るかは承知しているから用が済めばいそいそと自宅に戻る。とはいえ雨の日は当然ながら地面は濡れているし場所によっては水たまりになっているからしてラテもそうした場所では些か用を足すのは躊躇いがちだ。したがって通常より結果を出すのに時間がかかる場合もあるのが難点。

雨の日は遠方に向かうことは無いが自宅の周りを進みつつ戻り、横断歩道を渡ってはまたまた戻るという行動が多くなる。ラテ自身もどうして良いか分からないといった感じだ。
オトーサンとして雨の日の散歩で気遣うことはまずレインコートを着せるべきか否か…だ。レインコートを着せると固まってしまうほど嫌いなものだからして着せずに済むなら越したことはないが、傘を向けるにしろ長毛のラテは1度濡れれば後始末が大変なのだ。

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※レインコートが嫌なのか、ぐずるラテにオカーサンが励ましている(笑)


朝にしても夕方にしても散歩に出る前に天気予報はもとよりiPhoneアプリで雨雲の動きを何度も確認し、雲の切れ目がある場合にはそのタイミングに合わせて少し早めに出たり逆に遅くしたりと工夫をしている。
しかし文句なしの雨ならともかく、雨雲はないからとレインコートを着せずに飛び出したものの、濡れるに十分な雨が降っていたり、出たときには傘が必要ない状態だったのにいきなりにわか雨にたたられるということもあって雨を避けるのはなかなか難しい。

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※夏休みも終わり子供たちの姿も多く見かけるようになったが、先日早速ラテは揉みくちゃになった


雨の日は濡れるから嫌だ…ということもあるが、長い時間歩かないし自宅の周りだけしか行動しないこともあってラテがお気に入りの子供たちやワンコの飼い主さんたちに会える機会も少ないため刺激もなくラテも面白くないようだ。早く家に帰りたい反面、誰か知り合いのワンコや子供たち、あるいは飼い主さんたちと出会うことを望んでいるからだろう、雨がしのげるガード下などに座り込んで誰か知り合いが通らないか…待ちの姿勢を取ったりもする。

オトーサンとしては一刻も早く戻りたい気分だが、ラテの気持ちになってみれば少しはこのまま待ってやろうかとも考える。何しろあからさまな時は近所のワンコの飼い主さんの家の前に座り込むこともあるのだ。その行為は確実にその家のオカーサンが出てくるのを待っているに違いない(笑)。まるでストーカーワンコだ…。

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※オトーサンにオヤツを強請る


そんな憂鬱な日が続いたが先日の水曜日、薄日がさし気温もまずまずの夕方のことだ…。ラテは珍しく片道30分以上もかかる馴染みの広い公園を目指すような姿勢を見せた。オトーサンもしばらくご無沙汰をしているし、その公園に行けば知り合いの飼い主さんたちに会えるかも知れないと思ったが、問題はラテの意欲だ。

とにかく「行きはよいよい帰りは怖い」になりがちで、公園に向かうまでは良いものの思った成果がないと帰り道、ラテはあからさまに動きが鈍くなる(笑)。それをなだめすかして歩かせるのは本当に大変なので途中何度もオトーサンはわざとUターンする姿勢を見せた。

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※レインコートを着ていながら珍しく表情が輝いている。なにか興味のあるものか人を見つけたのか?


ラテが本気でないなら早いうちに軌道修正して戻ろうと…。しかしノタノタ歩いているわりにはラテの意志は固く、頑固に公園を目指して歩く。

久しぶりに足を踏み入れた広い公園を見回していたら、柴犬のクロちゃんとオカーサンの姿が…。ご一緒にロビンちゃんのオカーサンも。挨拶の後、6月に亡くなったアポロちゃんのオカーサンの出棺に立ち会ったというクロちゃんのオカーサンにその際の様子をお聞きして…オトーサンたちはあらためて深いため息をついた。

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※久しぶりに馴染みの公園で腹ばいになったラテはどこかリラックスした表情だ


ラテは草むらに腹ばいになり動こうとしない。ここは記憶にある臭いも多いだろうし、何といってもこの広い公園で育ったといってもよいラテなのだから…。
とはいえこの場にいつまでもじっとしているわけにもいかない。オトーサンは仕方なくラテを抱き上げ強制撤去と相成ったが、途中3回休憩時間を取り、水を飲ませながらなんとか自宅に戻ってきた。
ふと気がつくと辺りはすでに夕闇が迫っていて日の入りが早くなったことを実感した。




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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員