ラテ飼育格闘日記(289)

6月10日の日曜日はラテの誕生日であった。推定ではあるがこの日で満6歳となった。誕生日がちょうど日曜だったこともあり、ラテを動物病院に連れて行き遅ればせながらの狂犬病予防接種とフィラリアの薬を貰い、そして年1回の採血による健康診断を行った。幸い天気も良く徒歩約30分ほどの道を女房と共に歩いたが、ラテの表情は硬い(笑)。                                                                                     
動物病院へは朝の散歩を終え、朝食の後で一息入れてからの外出だったからラテにはどこに行くか見え見えである。こうした中途半端な外出は病院か美容室でしかない(笑)。
途中河川沿いの道を歩きながら、本来なら女房と一緒なので喜んで歩くはずのラテの表情は堅く、オトーサンが呼んでも振り向きもしない。ただしいつもよりリードの引きはそんなに強くなく病院のドアを開けると滑り込むように入ったがすぐに出たがってピカピカに磨かれたリノリウムの床を這いつくばっている。

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※アタシ、どこに連れて行かれるのかなあ...不安...といった表情


病院へは一昨日に予約を入れておいたのですぐに診察室へと呼ばれるがまずは診察台にラテを乗せ体重を量る。そして今日お願いすべきことを若い医者と相談しながら進めていくが、ミッションは狂犬病予防接種とフィラリアの薬を処方してもらうこと、そして年1回恒例となったが採血による健康診断である。
何しろワンコ…中型犬と大型犬の中間ほどのラテの6歳というといろいろな説もあるようだが人間の寿命を考慮し比較すれば50歳ほどになるという。
口の周りに白い物が目立つはずだが、後2,3年もすれば数の上だけだとしてもオトーサンの年齢を追い抜いてしまうことになり、何だか複雑な心境である。

今年はオトーサンたちの都合で例年より病院へ行くのが遅くなったがともかくラテの健康を第一に考え、女房が予算を確保してくれた(笑)。色々な飼い主さんからの情報を総合して考えるとラテが世話になっている動物病院は値段的にもリーズナブルのようだが、何しろ保険適用がないしフィラリアの薬などはワンコの体重に比例して高くなるが、ラテの場合でも7ヶ月分で九千円近い。それに狂犬病予防接種と健康診断が一緒になるとなかなか大変なのである。

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※散歩の途中で猫を発見。得意のキョンシースタイル(笑)


ともあれ体重を量った後に健康診断のための採血をする。ラテはいつもどうりにオトーサンに抱えられ、さらに病院の女性スタッフが腰を押さえたまま後ろ足の血管から採血をするがラテはピクリとも動かず声も出さない。
続いて医者の問診を受け、心臓や肺の音に異常がないかを確認した後に狂犬病予防接種をする。こちらはお尻に注射だがラテはこれまた静かにしている。
その他、先般発見した腫瘍が大きくなっていないか、他にも出来ていないかなどを確認して医者の診断は終わったが、去年より体重が1Kg減ったものの、来年はさらに1Kg減量するようにとのアドバイスがあった。やはり加齢と共に太っていると他に問題が出やすいからだ。

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※ラテも一安心したのかケーキ屋さんのテラスでリラックスしている


それはそれで承知しているオトーサンたちだが、困るのはアレルギーの問題だ。
アレルギーに直接関与していると診断された、綿をはじめ食べ物としては米類や鶏肉などを廃した生活をしているが肉球を囓るのは治っていないのだ。これには食事と言うよりこの季節から秋口まで影響が強いという数種の雑草たちの影響が深刻だという。
医者は散歩の途中でもなるべく草むらに入らないようにというが、それは現実には大変難しい。特にこれから暑い季節となりコンクリート舗装された道は大変熱くなるし、そもそも公園に入って遊ぼうとすればそこは草だらけである。散歩に連れ出さないということならともかくなるべく草むらの上を歩かせるのを避けることは出来ても歩道や車道以外、草むらが多いこの地でそれは現実的でない。
ともかく散歩から帰ったら肉球も良く洗い、赤いところがあればイソジンで消毒するというのがオトーサンの使命といったところか。そして傷が広がった場合はドルバロンという軟膏を薄く塗って包帯を巻くといった対処療法、それも長期戦と考えるしかない。
それと、問題は健康診断の結果だ。結果が出るのには1週間ほど時間がかかりオトーサンの携帯電話に一報をもらうことになっているが、正直ちょっと心配でもある。

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※オトーサンに満面の笑顔を返すラテ。実は視線の先にはスポンジケーキが(笑)


そんなことを考えながらの帰り道、来たときと同じ河川沿いの道を戻るが、ラテの表情は先ほどとは違い笑顔に戻っている。
時は昼近くになっていたことでもあり小腹が空いたオトーサンたちは動物病院の帰りに立ち寄る習慣になったともいえるケーキ屋さんの小さなテラスで一休みすることになった。
ともかく今日はラテの誕生日だからとオトーサンの皿には美味しそうなショートケーキが(笑)。
ともかく動物病院の帰り道というのが少々後ろめたいが、オトーサンはその小さなスポンジの部分をラテの口元に運びながら「ラテ、今日は特別だぞ。誕生日おめでとう!」と呼びかけた。
ラテはオトーサンの指先に前歯を心地よくアテながらオトーサンの大好きな笑顔を返してくれた。
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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員