トランセンド高画質フルHDウェアラブルカメラ DrivePro Body10 を手にして

パナソニックのウェアプルカメラ HX-A500を日々愛用しているが、それの買い換えではなく補填用...兼用して使ってみようとTranscend 高画質フルHD ウェアラブルカメラ DrivePro Body10 という製品を買ってみた。


そもそもDrivePro Body10がフルHDをサポートしているからといって最初から4Kの撮影ができるHX-A500と互角の画質など期待していない。せいぜいHX-100程度の画質であれば十分だと考えた…。
ではなぜDrivePro Body10 なのかといえば、ひとつはケーブルなしの本体単体で使え、背面の360°回転するクリップで胸ポケットや斜めがけしている散歩用バッグベルト等に取付けるだけで使えることだ。

DrivePro Body10_01

※Transcend 高画質フルHD ウェアラブルカメラ DrivePro Body10のパッケージ


2つ目は1530mAhのリチウムポリマーバッテリーを採用しており、フル充電時なら最大3.5時間の録画が可能という点だ。HX-A500だけでは時に散歩途中でバッテリーが無くなってしまうことがあるのでその対策用でもある。勿論マイクも内蔵している。

DrivePro Body10_02

※同梱品の32GBのmicroSDHCカードおよびACアダプタ−、USBケーブル、取説。この他保証書が付いてくる


画質の差を別にしてだが、32GBのmicroSDHCカードで1920x1080/ 30FPSの動画撮影を例にして比較するとHX-A500が4時間40分程、DrivePro Body10が4時間とHX-A500の方が長く撮影できる理屈だが、残念ながら単純に喜んではいられない。
なぜならHX-A500の内蔵バッテリーはフル充電で連続撮影可能時間が約2時間10分しか持たないのだ。対してDrivePro Body10は約3.5時間と大幅に長い時間の撮影ができる。

3つ目は赤外線LEDを利用した撮影ができること。夜間街灯の明かりなどが十分な場所では HX-A500でもまずまずよく撮れるがこれから暫くは季節柄、日の出前に散歩に出たり日の入りが早いこともあって暗い道を散歩する機会が多くなるのでドライブレコーダーの替わりとしてこの種のカメラを使っている私としてはより暗い場所でも映りが良いことを期待しての話しだ。なお、赤外線LED使用時はモノクロ撮影になる。

DrivePro Body10_04

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※DrivePro Body10のフロント(上)とバック(下)。バックには360度回転可能なクリップが付いている


4つ目は IPX4相当の生活防水性能をもっていること、そして優れた耐衝撃性があるということなのでHX-A500同様悪天候時にも安心して使えると考えてのことだ。
さらに録画中にワンタッチでスナップショットが撮れるボタンが使えるのも便利...。

まあ、最初はHX-A500をもう1台購入してみようかと考えたが、優秀なことは間違いないがそれではいかにも新鮮味がない。また同じパナソニックで筒状のカメラ本体だけの新製品A1H もいいかな...と考えたがこれまた画質はHX-A100並だし面白味に欠けると思いDrivePro Body10にして見た次第。

さてそのDrivePro Body10だが、本体サイズは88.4mm x 52.2mm x 19.6mmで重さは108gだ。HX-A500の本体ボディと同じようなサイズだし重さも服や鞄のベルトに着けるつもりなので何の問題もない。
Transcendのサイトにある製品紹介ムービーでは警察官や警備員といった業種をターゲットにしているようで、デザインは無骨だが、逆に目立つ仕様でないのは良いのかも知れない。

DrivePro Body10_03

※HX-A500(左)とのサイズ比較


肝心のレンズ等のスペックだが、開口絞りがF/2.8、160°ワイドアングルというのは数値だけではHX-A500と同じだし1920x1080/ 30FPSでの撮影が可能なのも一緒だ。ただしHX-A500の映像素子の有効画素数は動画時で約903万画素であり、実際その画質の良い事は日々愛用しているのでよく理解しているものの、DrivePro Body10の有効画素数の記載がないのは一抹の不安だった。また画質は光学系の材質や出来、そして画像処理エンジンの性能などで大きく変わるので繰り返すがあまり期待はしていなかった。

DrivePro Body10_06

※DrivePro Body10のレンズ部位。周りに4つ赤外線LEDが装備している


なおDrivePro Body10には最初からTranscend製32GB microSDHCカードが同梱されているのも利点のひとつだし、バッテリーを充電すれば即利用できる。
ということでまずは使い勝手と画質を見極めるため愛犬との散歩時にHX-A500と共に持ち出してみた。

まず背面にあるクリップの圧がなかなかしっかりしているので、バッグのベルトやジャケットの胸ポケットなどにしっかりと取り付けられる。ただしこれまで使ってきたHX-A500はヘッドマウントに装着していたので肉眼との視差はあるものの基本的に顔を向けて目視した範囲が撮影できる。しかしDrivePro Body10は肩に斜めがけしたベルトに着けたが両者の撮影範囲はかなり違うことになることを認識しつつ、まずは撮ってみた。

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※本体の底の蓋を開けるとmicroSDHCカードスロットとmicroUSBポートがある


動画の撮影はフロント中央の大きなボタンを一秒以上押すことで開始される。撮影中はレンズに向かって左のLEDが赤く点滅する。さらにボタンを長押しすれば撮影がOFFとなる。またその下のボタンは静止画(写真)撮影ボタンだ。押した瞬間を記録してくれるが後述する赤外線撮影モード時にはモノクロ写真となる。
ということで以下簡単なファーストインプッションを記してみた…。

1)画質について
  1920x1080/ 30FPSによる動画は思っていたよりずっと綺麗だった。露出が合えばHX-A100よりずっと綺麗だったことは嬉しい誤算だったが、良いことばかりではなかった。

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※DrivePro Body10による動画からキャプチャした例【クリックで拡大


推察するに赤外線撮影をサポートしていることからファームウェアの何らかのバグかも知れないが、緑色と赤色に難が出るときがある。個人的にはこの撮影結果を基に何らかのコンテンツ制作の素材にするといったことは考えていないので致命的な問題とは感じないが、やはり異常は異常なので直って欲しい。

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※時にカラーの一部に異常が生じることがある【クリックで拡大】


2)赤外線撮影について
  DrivePro Body10は周囲が暗いことをレンズの周りにある4つの赤外線LEDが感知し、自動的に赤外線撮影となる。したがってマニュアルで赤外線撮影のON・OFFはできない。また赤外線撮影時の映像は動画は勿論、静止画撮影もモノクロである。

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※暗いと自動的に赤外線撮影モードとなりモノクロ撮影になる。オートなので瞬時にカラーに戻ったり再度モノクロになったりもする【クリックで拡大】


実際に夜の交差点付近を歩いてみた結果だが、モノクロ映像でもなかなか綺麗に映っているものの瞬間カラーになったりまたモノクロに戻ったりすることもあって…面白い。ただし赤外線LEDが届く範囲は知れているので室内などではいざ知らず、屋外で赤外線モードになったからといってエリア全体がはっきりと映るわけではないことは知っておくべきか。

3)録画ファイルについて
  HX-A500はmicroSDHCカードには20分毎にファイル分割され記録されるが、DrivePro Body10で撮ったデータは付属のUSBケーブルでMacにマウントさせてハードディスクにコピーしてみると同時に使ったHX-A500では20分毎に書込が分割されるのでこのときはファイルが3つだったが、DrivePro Body10では何と18個のファイルに分割されていた。これはDrivePro Body10の場合、録画3分毎に動画ファイルがひとつ記録される仕様なのだ。仕方がないが少々煩わしい。なおハードディスクにコピー後はファイルをゴミ箱に捨て「ゴミ箱を空にする...」を実行し次の撮影に備える。

4)その他
  保存されたコーディックは H.264で拡張子は .MOV だった。その動画を開くと左下に “Transcend DPB10” というテキストと共に撮影年月日および時間が表示される。ただし時間は合っておらず、時刻合わせはもとよりだがメディアのUSB転送やフォーマット等、この種の各種設定は別途指定サイトからダウンロードして使う “DrivePro Body Toolbox” というソフトウェアで行うようだ。しかし問題はWindows版しか用意されておらず、OS Xしか環境のないユーザーにとっては不親切でしかない。

というわけで個人的には現在Windowsを使える環境は揃ってないので不本意ながらこのまましばらく使ってみるつもりだ。ただし繰り返すが色が変になるのは困りものだが、画質は考えていた以上に綺麗だったのでその点に関しては満足している。
引き続き検証を続けて逐次ご報告したいと考えている。



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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員