ラテ飼育格闘日記(281)

あれだけ楽しませてくれた桜も葉桜となり、多くは散りつつある。反面桜が植えられている路はまるでレッドカーペットならぬピンクカーペットとでも言いたくなるような桜の花びらで敷き詰められていてこれまた美しい。その美しい桜通りをラテのリードを引きつつ、美容室へ連れて行ったのだが、いやはや抵抗すること…。


ラテを美容室へ連れて行くのは約3ヶ月ぶりとなる。犬種によるようだが、ラテの体毛は特にお尻周りと四つ足、そして肉球に至るまで毛が伸び見るからに邪魔そうになる。特にお尻周りは毛が伸びるとウンチをする際に問題が起きやすくなるし、肉球の間の毛が伸びるとフローリングを歩く際に滑る(笑)。
無論ワンコのメンテナンスは体毛のカットやトリミングだけではない。シャンプーはもとよりだが爪切り、肛門腺絞り、歯磨きそして耳掃除にも気を遣わなければならないが、毎回お願いしている美容室はこれらがセットになっている…。
とはいえ費用も馬鹿にならず毎月というわけにもいかないが、問題はラテが病院と美容室が嫌いということだ。

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※路面は散った桜の花びらで敷き詰められ、まるでピンクカーペット状態だ


病院が嫌いなのはよくわかる。少なからず痛いことをされるからだが、美容室が嫌いな理由はオトーサンたちにもよく分からないのである。
想像するにそもそもラテはシャンプーを含めて水に濡れることが嫌いだ。だからかも知れないが、ラテがどのような扱いを受けているのか、見ていたことはないので不明なものの、そうそう手荒なことはしないと思っているオトーサンなのだが、馴染みのない人に身体を触られることが嫌なのかも知れない。
なにしろ美容室の店内に入るには毎回オトーサンが抱っこして入る(笑)。ラテが店の前で怖がり、オトーサンに抱きついてくるからだ。19kgほどにもなる中型犬のワンコを抱きしめながらの入店はいかがなものかと思うが、可哀想にラテはオトーサンの胸に抱かれながら震えているのだ…。

そんなわけだから、自宅から歩いて30分ほど先にある美容室に連れて行くのはなかなか難しいのである。とにかく自宅を出てから近隣の駅まではラテが好きなカフェがあるのでよく通る道なのだが、美容室に連れて行く時間帯はいつもの散歩の時間帯ではないことをラテは敏感に感じ取る。したがって自宅を出てしばらくするとこの娘の頭の中は「カフェか? 美容室あるいは病院?」というランプが交互に点灯し、平常心を失うらしい。
とにかくどちらかになるかは分からない時点でオヤツを鼻先に差しだしても、ラテは気もそぞろで食べようとしないのである。その姿を見ていると可哀想だが、見栄えばかりでなく健康のためにも2,3ヶ月に1度の美容室は大切だと思うのでオトーサンは心を鬼にしてラテを引き出す。

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※どうです...一段とベッピンになったでしょ!


とにかくラテが本気でオトーサンの引くリードに抵抗するとこれはかなり強い力であることは間違いない。幸いオトーサンは老いたとは言えラテが全身で抵抗するその強烈な引きを片手で引き戻すパワーは持っている。しかし問題はその力はリードが繋がっている首輪にかかり、当然のことながら嫌がるラテを引けばラテの首を絞めることになるわけだ。
無論綱引きのような引っ張り合いは極力裂け、リードを「ピシッピシッ!」といった具合に引き、ラテが言うことを聞くうちはよいのだが、駅のコンコースを通り過ぎると向かう先はカフェではなく間違いなく美容室だということが明らかだ。その頃になるとラテの抵抗は本気度を増す…。
とにかく首が絞まり「ゲッ」と言いつつまだ抵抗を続けるのだからオトーサンの方が心配になるものの、まさか数十分の距離を抱っこして歩くわけにはいかない。
ということでリードを強く引かなければならないからとその日はハーネスを付けてお出かけすることにした。

ハーネスならリードを取り付ける場所が首輪ではないから、ラテへの負担はほとんどなくなる。しかしだからそこラテの抵抗はそれこそ本気になってくる…。ともかくオトーサンとしてはミッションを遂行しなければならない。
それからラテの抵抗を別にしても美容室へ行くにはオトーサンにとってもうひとつの難題がある。
それは片道約30分ほどの道のりが平坦でシンプルなものではないということだ。起伏の激しい場所なので階段が、それも長い階段があり、当然のことながらそこを2往復しなければならない。
ラテを預けて一端自宅に戻り、済んだという連絡を受けて引き取りに行くという2回である。

とにかく健康なときでも大変なのに最近は足の具合が最悪だからして階段でラテに強く引かれたらオトーサンも危ないかも知れないと思いながら注意深く、確実に歩幅を進めるがその頃になるとラテの抵抗も本格的になる。
オトーサンが強くリードを引き、ラテの身体が浮き上がったりするとしばらくは諦めて前進するが、またまた「嫌だ!」と道ばたにへたり込み、四つ足を踏ん張って逆方向に向かおうとする…。凄い力だ。

その力とまともに対抗し続けるのも辛いものがあるからして、オトーサンはなだめ・すかし・泣き落とし・お願いをしながらラテを引きずっていく(笑)。
そのうちラテはいきなり道の真ん中でしゃがみ込んだ。緊張の余りの脱糞である…。
それは初めてではないので覚悟はしていたからそんなに慌てはしないものの、人通りがあるので素早く処理したオトーサンだったが冷や汗ものである。

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※美容室からの帰り道にいつものカフェで一休み。ラテは満面の笑顔だ


やっと美容室の看板が見える角まで来たらこれまたいつもの通り、抱っこしろという要求。両前足をオトーサンに預けてくる。怖いのである。そしてオトーサンはラテを抱き上げて抱きしめてやるとその太めの身体は微妙に震えているのである…。
まったくいつもは強気のラテではあるが、オトーサンの胸で震えられては不憫だがそのまま美容室へ入店(笑)。ただし受付のオネーサンにリードを渡すとき、嫌がるが唸ったり攻撃せず大人しく向こうの部屋に入っていく…。その姿を眺め、後ろ髪を引かれるような気持ちでオトーサンは美容室を後にするのであった。
まあ、引き取りにいくと満面の笑顔で飛びついてくるラテなのだが、とにかく連れて行くまでがメチャ大変なのだ。引き取りに行き、勘定を払っている間、ラテは少しでも早く外に出ようとこれまたリードを引く。まったく世話の焼ける娘なのである。
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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員