ラテ飼育格闘日記(475)

自宅の近郊はワンコの散歩にはことかかない場所に囲まれている。もともとの地形からして起伏が激しい上に周りは樹木に覆われている。造成されて家々が立ち並ぶ地域、それもラテと共に1時間程度で戻れる距離は頻度の違いはあれど知り尽くした感もするが、それより奥となればまだまだ未知の世界が広がっている…。


暮れも押し迫ったある朝、オカーサンの仕事も休みだったので一緒に散歩に出た。いつものように、いつもの道を通って帰るつもりがその瞬間瞬間できっかけがあって暫くぶりの方向へと足を向けることになった。とはいっても途中まで行ったらUターンして戻ってくるのがこれまでだったが、その日は寒かったものの天気はよかったしオトーサンの気力も充実していたからか、そのまま入ったことのない道へと進むことになった。

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※散歩にオカーサンも一緒にでかけることになった。ラテは笑顔で玄関に立つ


かなりの遠回りになることは必定だったが遠目に見ると遠方に橋があり、それを渡れば知っている地域へ入れるという算段ができたのでともかくゆっくりと歩くことにした。ラテも新しい場所、新しい道には興味があるようで前になり後ろになってルンルンでついてくる。

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※ラテは機嫌良くついてくる...


そのエリアは遠目で日々眺めていたが、実際に行ってみると随分と勝手な印象を持っていたことに気づかされる。巨大な2基のガスタンクと思っていたのが実は東京都水道局のタンクだったりした…。また確かに歩道はあるものの、そもそもが日々人が通る道ではないようで、あまり整備もされていないし狭い。また車道は頻繁に車が通るので気を付けて歩く必要があった。

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※絶景を眺めながら初めての道を歩く


途中珍しい長い滑り台があったのでラテと一緒に滑ってみたり、神社があったのでせっかくだからと立ち寄ってみたら八坂神社だという。初詣には数日早いが、まあ…いい加減な夫婦とラテは息をきらしながらお参りしたりと普段の保守的な散歩とは違う瞬間瞬間を楽しんだ。

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※途中出会った長い滑り台をラテと滑ったり、八坂神社にお参りもした


しかしさすがに疲れてきたし地図上ではこのまま大きく左にカーブしながら進めるはずだが、歩道の幅が1人がやっと歩ける程度しかなくなっている。とはいっても元に戻るのは面白くないし、何とか橋の上から下の道路に降りる手立てはないかと探したがきちんとした歩道はなく、どこか獣道みたいな場所が続いているだけだった。

暗い時間帯なら決して歩かないような場所だが、真っ昼間の煌々と太陽の光が照っていることでもあり意を決してラテのリードを短く保持して足早に通り過ぎようと歩き出したが、意外になかなか降りられない…。

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※獣道みたいな場所を通り下に降りようと急ぐ


そういえば橋の一端から多摩大学の校内に入れる場所があったが、時期が冬休みでもあり人気はまったくないしその場所には関係者以外の立ち入り禁止と明示されていたのでまさかワンコ連れで押し込むわけにも行かず変な道に入ってしまった。キャンパスに人が多々いる時期であればきっと近道を教えて貰えてのに…などと話しながら歩く。

何とか広い舗装道路に面したときには正直ホッとしたが、ラテも肉球が痛かったのではないかと心配したくらいの人が通ったことのないような道だった。一番心配したのは蛇にでも出会うと嫌だと考えていたが一部怪しい場所は音を立てながら歩いたからか幸いトラブルがなかったものの小心者のオトーサンにしては冒険したものだ(笑)。

後は多摩大学のキャンパスが目印となり、帰り道は分かっているのでラテファミリーはやっと一息入れながら帰り道は鼻歌が出る(笑)。しかしこのルートは例えラテが行きたいとリードを引いてもリピートはしないつもりだ。確かに高所からの富士山も綺麗だったし多摩の一帯が見下ろせる絶景でもあったが、散歩のルートではない…。
まあオトーサンたちも結果としてはなかなか面白かったが、ラテもこの日の体験は良い散歩として記憶に残るのだろうか…。

記憶と言えば、その前日の夜、これまた印象的な出来事があった。オカーサンが仕事で帰宅が遅い時間になったのでラテと駅まで迎えに行ったときのことだ。
オカーサンが改札から出てくるのを待っていたとき3人連れの女性のうちのお一人に「あらっ、ラテちゃん!」と声をかけられた。オトーサンは自慢ではないが人の顔を記憶するのは得意な方なのですぐにその方が以前馴染みの広い公園で度々お会いしたパピヨンのコタ(小太郎)ちゃんのオカーサンだと分かった。

しかし我々ワンコの飼い主の記憶はかなり不確かなもので、まずワンコと対でないと道ですれ違っても分からない場合があるし、わんこの散歩で公園へ行くのに正装して出かける人はいない。したがって多くの場合、特に女性の場合はお化粧も違うし髪型が違ったり、洋服も通勤やらお出かけの場合にお会いすると雰囲気がまったく違うことがあるのだ。

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※3年ぶりほどだろうか、コタちゃんのオカーサンと駅で遭遇。ラテは数秒かかったが可愛がっていただいた方だと思い出したようだ


ともあれ面白かったのはラテの行動だった。公園でお会いすれば可愛がっていただいた飼い主さんだが、不確かな記憶ながら3年以上お会いしていないはずだ。だからなのだろうか、声をかけていただいた瞬間からラテは「ワンワンワンワン!」と駅構内に響く吠え声を上げてラテの前に膝を折ってくださったコタちゃんのオカーサンに対して警戒の様子だった。4, 5秒後に吠え声がピタリと止んだと思ったらオカーサンの口元を舐め始めてお尻ごと尻尾を振り出した。

知らない大人は女性でも男性でも吠えたり唸ったりするラテだから、数秒かかったものの思い出したのだ。その変わり目をオトーサンが常用しているウェアブルカメラが捉えているが実に面白いというか印象的な態度だった。可愛がっていただいたことはワンコでも忘れないものだということが実感として分かったし、反対に嫌なこと嫌いな体験も同じように忘れない理屈だとすればオトーサンたちの対応も日々疎かにできないと思いながらラテの喜びの一瞬を眺めていた。



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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員