ラテ飼育格闘日記(480)

まだ2月の初旬だが、随分と日が長くなったことは早朝あるいは夕方に散歩をするオトーサンとしては嬉しい。しかしまだまだ寒いし散歩のコースや歩き方などで日々ラテとバトルを繰り広げているが、反面やはり飼い始めとは違いオトーサンのことを信頼していることもうかがえる…。


普段、オヤツや食事の時でないとオトーサンの所に寄ってこないラテだが、先日震度4の地震があったときには揺れを感じた瞬間に音を立ててオトーサンの足元に飛んできた。ただオトーサンはそのとき、寒さ対策で足先は電気足温器に突っ込み、膝には電気膝掛けを巻いていたこともあってすぐに立ち上がることができなかった。

Latte480b_01.jpg

※ラテの表情も余裕と貫禄がついてきたようだ(笑)


オトーサンはラテを落ち着かせようと「ラテ、待て!」と声をかけ、ラテのリードを取りに玄関に向かおうと立ち上がったが、すでにラテはオトーサンをそのままに玄関のたたきまですっ飛んでいき、待機していた(笑)。地震が平気なワンコがいるのかどうかは分からないものの、ラテはやはり怖いようでほんの少しの揺れでもオトーサンたちより早く気がつく。

思えばあの東日本大震災の前まではラテもこれほど地震に敏感ではなかったように思うが、3月11日のあのときはリードを着けたラテと共に玄関のドアを開けたまま、激しくなる揺れに何事も出来ずに立ち尽くしていた…。長い揺れがだんだん大きくなり、一時は家が「ミシッ…パシッ」といった音を立てたときのオトーサンの恐怖はラテにも伝わったように思う。そしてiPhoneから頻繁に発する「ゆれくる」警報音にラテも心底恐怖を味わったようなのだ。ともかくそれ以降、少しでも揺れると玄関のたたきに足って行くようになった。

Latte480_04.jpg

※草むらに腹ばいとなり、自分だけの世界に没頭するラテ(笑)


そういえばラテの苦手は地震の他にもあるが、困るのは散歩中に行き交う多くの人たちの姿に敏感に反応することだ。すれ違い様にまるで値踏みでもするように行き交う人たちに視線を外さないラテなのだが、相手が反応すると吠えることがあるので困ってしまう。

犬同士が出会って吠え合うには良し悪しはともかく分かりやすいしお互いに飼い主がいてリードを保持しているから大きな問題はないが、前方から歩いてくる…あるいは立ち止まっているある種の人たちに近づけば必ずといってよいほど反応し吠え始めることがある。

Latte480_05.jpg

※朝の散歩の途中、おなじみのワンコたちと出会うがラテは吠えないもののどうにもフレンドリーではない...


まず大人が視線を合わしながら近づくそのことが嫌というより怖いようだ。それが子供なら大歓迎なのが可笑しな事だが、お婆さんでもお爺さんでも「おや、いい犬だねぇ」などと近づくと必ず唸り始める。視線を合わせたり声をかけたりしなければラテも反応しないが、気楽に声をかけてくれるのは大概お年寄りなので前方からそうした人が歩いてくるとき、オトーサンはラテのリードを短くして反対側に移動させる事を心がけている。

また視線を合わしたり声をかけてくるといったこともないのに姿を見ただけでラテが警戒のうなり声を上げる場合がある。これまた幼犬時代と比較すれば幾分和らいだがオトーサンが常々観察してきた結果を申し上げればラテにとって不審/警戒を感じる人たちはそれなりに理由があることも分かっている…。それはラテにとって日常周りにいない人たちであり、不自然で奇異な感じる姿なのだと思う。

Latte480_03.jpg

※オトーサン、私の顔をオモチャにするのは止めてちょうだい!


例えば杖をついてあるいている人、何というのか最近はスキーのストックのように両手に持った姿でウォーキングしている人もいるが、長い棒状の物を手にしている人たちへの警戒がある。また公園の周りで時々見かけるが、運動なのだろう…後ろ向きにウォーキングしている人と最初に会ったとき、ラテは本当に怖かったようで尻尾が下がり歯をむき出しにしていた。そういえば女性に多いがときに5つも6つも紙袋を下げている人に遭遇することがあるが、これもラテは嫌いらしい。

さらに一時は外見というか制服系のお兄さん、オジサンたちに向かい唸り吠えた時期があった。警察官、警備員そして建築現場で見かけるヘルメットを被りダボダボのズボンを穿いた人たちにも警戒心をむき出しにした。何しろ駅前にある交番の前を通ったとき、ラテが交番に近づこうとリードを引いたのでオトーサンも何事かと一緒に近づいたら、そこに立っていた警察官に向かって吠え始めたのだ(笑)。
わざわざ吠えるために警察官に近づいたわけで、これにはオトーサンは「すみません」と謝るしかなかったし当の警察官も苦笑していた。

そう、ごく希に精神を病んでいるのか1人で笑いながら通り過ぎる人、運動ではなく首や四肢を異常に動かしながら歩く人、すれ違うすべての人や車(運転車に向かって)に対しても「こんにちは!」と声をかけながら歩く人、意味不明な言葉を発し歩き方も普通でないばかりか草むらで立ちションする人(大人)などなど…明らかに異常な行動行為をする人にラテは敏感だ...。勿論だからといって吠えて良いわけではないのでいち早くオトーサンが察知して必要以上に近づけないようカバーしなければならない。

Latte480_02.jpg

※散歩のフィニッシュはやはり抱っこがラクチンだね!


こうしたラテの行動は繰り返すが "怖いから"に違いない。例えば学生やスーツを着たサラリーマンたちが十数人集まっているような場所を通るには何の問題もないが、ヘルメットを被り作業服を着た数人の人たちが仕事をしていると、その道は嫌だとUターンする(笑)。

ではなぜラテはこうした人たちが怖いのだろうかとオトーサンはずっと考えてきた。「幼犬時代に杖を持った大人や制服を着た人たちに虐められたトラウマだ」という説はもっともらしいが、放浪した期間が短期だと推定されたラテにそれほど多くのマイナス体験があったとは思えない。

要はラテにとって人間とは...好き嫌い以前にどのような生き物であるかという前提ができているに違いない。先日AI 関係の書籍を読んでいるとき興味深い記述を見つけて漠然と考えていたことが明確になったが、ラテにとって人間という生き物は "こうしたビジュアル" と "こうした動きをする" 生き物だ...という期待があるに違いない。

人間の幼児が両親や家族にメガネをかけた人がいない場合、他人でメガネをかけた人と出会うと怖がって泣くことがあるがラテの行動もそうした類のものと思われるのだ。
杖をついて歩く人、沢山の紙袋をぶら下げている人、1人でおかしな動作をしながら通り過ぎる人、ヘルメットや見馴れない服装をしている人たちはラテにとって期待して...安心していられる姿ではないのだろう...。

こうした「外見と行動」が期待と一致しないと不安になる心理は幼児だけでなく我々成人にも存在する。そもそもが自己を守るための本能のひとつなのだと思うが、専門家でもないオトーサンが勝手に展開する説をごり押しするつもりはない。しかし少なくともラテの場合はそうした心理が働くように思えるのだ。
ただし最近は年齢というか経験・体験を増したことで制服に対しての警戒心はだいぶ薄らいだし、最近はオトーサンも「これは吠えるかも…」と分かるようになってきたのですれ違い様に迷惑をかけることはほとんどなくなった。

そういえばワンコと散歩というと、隠居のジイサンが何の心配もなくワンコと歩き回っているようなイメージがあるようだ。
これまた随分と前になるが朝の散歩の時、すれ違い様に中年男性が「いいよなあ、犬と散歩できる身分は...」と言いながら去って行ったことがあった。
よほど会社勤めにストレスが溜まっていたのだろうしオトーサンは幸せそうに見えたのだろうが、これはこれで神経を使うし、時にリードを保持することも含めて体力勝負のこともあるなかなか大変なお勤めなのである(笑)。それに自慢するわけではないがここに至るまでにはオトーサンだって人並み以上の辛酸を舐めた時期があったのだ...。

その中年男性の背中を振り返りながらオトーサンは「ご同輩...人生塞翁が馬というのは本当だぜ!がんばれよ!」と心の中で声をかけた。まあ、それはともかく散歩の苦労を補って余りある楽しさ、癒やし、発見があるからこそ雨の日も雪の日も続けられるに違いない。






関連記事
メイン広告
ネットショップ先行販売
ブログ内検索
New web site
[小説]未来を垣間見たカリスマ  スティーブ・ジョブズ
ジョブズ学入門
WATCH 講座
大塚国際美術館ひとり旅
ラテ飼育格闘日記
最新記事
お勧めの新旧記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員