電池式発泡スチロールカッターとは?

物作りの芯材として発泡スチロールを使うことになった。このおなじみの発泡スチロールは軽くて一見加工しやすいように思われるが、なかなかに扱いにくい代物だ。普通のカッターなどを使っても切り刻むことは可能だが、屑が静電気を帯びて散らばるし切り口もなかなか綺麗にはならない。そこで発泡スチロールカッターの登場だ…。


発泡スチロールカッターといっても業務用で使う卓上あるいは机上型から、今回私が手に入れた手持ちで使う小型タイプまで様々な製品がある。なお個人的には十数年前にも数度使った事があったものの壊れたのがきっかけでその後疎遠になっていた。今般久しぶりに造形目的の芯材として発泡スチロールを使おうと思い立ったことから安価な発泡スチロールカッターを手に入れた。

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※HAKKO 電池式発泡スチロールカッターのパッケージ


この発泡スチロールカッターの仕組みは単純だ…。一見無骨な糸鋸みたいな形状をしているが、金属製のアームに細い金属線(ヒーター線)を取付け、手元の部位に単2型乾電池2個をセットする。そして引き金のようなスイッチを押している間、ヒーター線に電気が流れ、発熱するその熱で発泡スチロールを溶かす形で切断が可能という代物だ。

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※発泡スチロールカッター(上)と電池ボックス(下)


Uの字型のアームは奥行きが130cm、ヒーター線の幅が70cmほどだから、この空間に入るサイズであれば発泡スチロールの加工が自在となる。
例えば発泡スチロールの板を使って文字を切り抜いたり、装飾やPOP制作、あるいは模型やジオラマ作りにも必須な道具に違いない。したがって直線だけでなく曲線も切断できるが、綺麗に切り落とすにはそれなりの練習が必要なのは仕方がない。

ただし最大の利点は上手に扱えれば切り口がカッターナイフなどとは違い実に綺麗でなめらかなこと。そして切断の際に屑が舞い落ちるといったことがないのも嬉しい。
造形以前に発泡スチロール製梱包材を処分する際に細かく切断しようにも発泡スチロールの屑が静電気で衣服や床を汚してしまうことは多々経験されていると思うが、そうした際にも前記したサイズの範囲であれば回りを汚さずに細分化できる。

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※練習としてアルファベットの "A" をスチロールカッターで抜いてみた。カッターよりは簡単だが切断面を綺麗に切るには多々練習を積まなければならないようだ...


この発泡スチロールカッターの重さは電池を装着して約240g程度だから片手で楽に扱える。ただし最大の注意はヒーター線はスイッチを押し続ける間だけ通電するものの、ヒーター線とその付近のアームの温度は最高200℃以上の高温になるから間違っても指や皮膚は勿論、熱に弱い物に触れないよう取扱に注意しなければならない。

嬉しいことは「スイッチを入れて数分待つ…」といったことは必要なく、即切断が可能になるが、その分誤動作や万一の場合を想定し、安全な場所で作業することは勿論、使い終わったら電池は必ず抜いておくことをお勧めする。さらに発泡スチロールの切断時にはガスが発生するため。吸引しないようにしつつ、風通しの良い場所で使用することが肝心だろう。

なおこのヒーター線、数回の作業で駄目になるかと思ったが幸い無理に力を加えるといったことでもない限り簡単には切れない。またパッケージには予備のヒーター線が一本同梱されているが、交換も簡単だし適合した別売品として販売されているので長期の使用にも安心して使える。
今回Amazonで購入したが、電池は別売ではあるもののその価格が千円以下だったのには驚いた。ただしメーカーの選択を間違うと不良品や故障が多発するといったケースもあるようだが、工作好きにはひとつ手元にあると便利な代物に違いない。




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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員