ラテ飼育格闘日記(494)

天気の良い日の夕方はこれまでとは違い小一時間散歩に出るのを遅くするようにした。日射しが強くなってきたしラテが日向を歩くのを躊躇するような季節になったからだ。とはいっても相変わらず片道40分程もかかる昔なじみの公園に行きたいようでそちらにリードを引く…。


ワンコとの散歩は本来、飼い主とワンコとの協調作業というか共同行動であり、それだけで完結するはずだと思うが、ラテはオトーサンと歩くだけでは満足しないようだ(笑)。ラテは子供たちや馴染みのワンコの飼い主さんに出会い、一瞬でも至福の時を体験するのを楽しみにしているのが見え見えだ。

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※ご機嫌です!


小学生たちが数人集まっていれば好んで近づきたいようだし、後ろを振り向き、時に座り込んで「誰か来ないかなあ」といった姿勢を見せる。とはいってもそうそうラテの思うように…都合の良い出会いがあるはずもないから大方はブスッとした顔で帰宅と相成るが、時には大好きな飼い主さんと出会えたり、初対面であっても子供たちに声をかけられたりすれば帰りの足取りが軽くなる(笑)。

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※帰り道、柴犬アンリちゃんの飼い主さんと出会いメロメロのラテ :-)


ラテがご機嫌で散歩を終えるかどうかは文字通り運否天賦だが、出会いの確率を高めようとオトーサンも些か努力をしている。それは近隣で子供たちが集まる、遊んでいる場所はいくつか限定されるが、それも曜日によってかなり違う。
あの公園はウィークディでも夕方5時までは子供たちが遊んでいるとか、あの広場は学校が休みの日でなければ人がいない…といったこれまでの経験をもとにそうした場所を散歩のコースに組み入れるようにしている。

しかしそうしたオトーサンの配慮も知らずラテはまあまあ好き勝手な方向へリードを引くから困る。ともあれオトーサンとしては天気予報を横目で確認しながら、自宅を中心に大別6種類ほどの散歩メニューを用意しているつもりだが、そのうち一番距離が長いのが冒頭に記した昔なじみの広い公園なのだ。

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※散歩途中でも休憩が多くなる。オトーサンも便乗だ(笑)


ラテとしては多分に幼犬時代から楽しい思い出が詰まったその公園に毎日にでも行きたいのではないかと思うが、天気は勿論オトーサンの体調や都合などもありそうそうラテの思い通りにはできない。それでも何とか1週間に1度程度はラテの気の向くままにその公園を目指すことになる…。

5月のある日、天気もまずまずだしオトーサンの足腰も数日前と比べればこれまたまずまずだったのでその公園に向かうことにした。ラテは至極当然のように歩くもののスピードは遅めなのが短気なオトーサンにとってはシンドイ…。さっさと行き、何もなければまたさっさと戻ってくる…としたいところだが、そこはワンコの性で大きな木や電柱毎に臭いを嗅ぐために立ち止まる。オトーサンとしてもそれがワンコなのだからと理解をしているつもりだが、度々では時間もかかるしイライラしてくる。

それでも何とか公園の入り口にたどり着くが、見渡す限りはワンコなど一匹もいない…。
ああ、今日もスカだったか…とオトーサンは些かがっかりするが、ラテは気持ちよさそうに草むらに腹ばいになっている。すぐには立ち上がりそうもないのでオトーサンも仕方なくしばらくこのまま待ってから帰ろうと考えていたが、ひとりの女の子が「かわいい…触ってもいいですか?」と近寄ってきた。

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※小学四年生だという女子が近寄ってくれた


ラテは「待ってました」とばかり立ち上がり、早くも両手を差し出してくれた女子に尻尾を振っている。どうやらワンコを扱い慣れているようなので「ワンコ、飼ってるの?」と聞くとまあまあ話し好きな子のようで、ワンコの犬種から名前などなど楽しそうに喋り出して話しがとまらない。しかし雌ワンコの名が「アネゴ(姉御)」だというのには笑ってしまった(笑)。

しばらくすると馴染みのご主人(昨年ワンコを亡くされた)が「ラテ!」と近づいてくると、機嫌が良いラテは珍しく顔を横にして地面へ伏せ甘えのポーズをする。

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※馴染みの飼い主さんから声をかけられると甘えてゴロンと横になる


そんなとき女の子が「あっ、パパだ!」と声を上げるとお若いオトーサンが登場し近づいてこられた。その瞬間伏せていたラテは立ち上がり「ウォーン、ワンワンワン」と吠え出す。

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※女子のパパが手を差し伸べてくれるがラテは乾いた吠え声を上げ続ける


「大人は警戒するものですから…すみません」とオトーサンがいうと苦笑いしながら離れて子供とラテのやりとりを眺めはじめた。
女の子はオトーサンが「大人はダメ」という言ったことばに反応し「なぜオジサンは大丈夫なの?」と聞く。オジサンとはラテの足元に立っている馴染みのご主人のことなのだろう…自分のパパに吠えるのにこのオジサンには何故吠えないのかが理解できないようなのだ。

ともあれオトーサンはお喋りの女の子は好きだ。なぜなら適当に相づちを打っていれば会話が成り立つからで、本当ならオトーサンも「何年生なの?」とか会話を進めるために聞きたいことが多々あるわけだが、最近はプライベートな話しを突っ込むとそれこそ怪しいオジサンとなってしまうので遠慮せざるを得ない。しかしまさかラテと遊んでくれているのに無言で10数分過ごすのも変だ…。

というわけでその子は聞きもしないのに色々と話しを続けながらラテを体をなで続けている。さすがにラテも飽きてきたのか視線をオトーサンに向けるが、これは「そろそろ離れたい」というサインだと理解しているし事実尻尾も下がり始めている。ラテも気を遣っているのだ(笑)。

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※こうした時にオトーサンにアイコンタクトするのは「疲れたよ」のサイン(笑)


女の子に「オジサンたちは帰るのに時間がかかるからそろそろ引き上げるね。今日はありがとう、また遊んでね」といいながらラテのリードを引くが、ラテはまだまだ楽しい思いに浸りたいのか抵抗する。その抵抗する体を公園脇の歩道まで抱き上げてから歩き始めた。しかしラテもさすがに満足したのか、ゆっくりとではあったが帰路もしっかりした足取りで歩いてくれた。
随分と日が長くなったものだが、夕日がオトーサンとラテの陰を長く映し出していた…。



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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員