Apple Watch Hermèsの本革ドゥブルトゥール ストラップ考

Apple Watch Hermèsドゥブルトゥール38mmステンレススチールケースとヴォー・バレニア(フォーヴ)レザーストラップ(L)を愛用し始めてから丁度1ヶ月が過ぎた。Apple Watchとしての使い勝手に違いがあるわけではないが今回はそのストラップについて感じたことを記してみたい。


自慢ではないがエルメスとは若い頃からこの歳になるまで縁がなかった。いろいろと記憶をたぐってはみたがどうやら1度だけエルメスのネクタイを買ったことがあったらしい。それはサンフランシスコに出向いた際、女房への土産としてエルメスのスカーフを買い求めたついでに求めたもののようだ。それ以外、エルメス製品を身につけたことはなかった。

これまでエルメスのスカーフ購入は十数枚に及ぶが帰国のスーツケースの中にはそれより高価なMacintoshの周辺機器やソフトウェアなどが蓋を閉めるのに体重をかけなければならなほど詰め込まれていたからエルメスどころではなかった(笑)。

エルメスは馬具工房として創業したこと、その後自動車の出現により馬具の衰退を予見して鞄や財布などの皮革製品に事業の軸足を移して成功したことは知っていた。したがってそもそもが革製品に見るべき製品があった…。
ファッション音痴の私でもケリーバッグといった有名なバッグやその由来程度の事は知っているが、なにしろ品質が良いとは言われているがおいそれと買い求められる価格ではないので縁がなかった。

それがApple Watch Hermèsで初めて小物とは言えエルメス製の革製品を身につけることになった。無論それは時計のバンド、すなわちドゥブルトゥールのレザーストラップである。

Hermèsstrap_01

Hermèsstrap_02

※Apple Watch Hermèsドゥブルトゥール/ヴォー・バレニア(フォーヴ)レザーストラップ(L)


Apple Watch Hermèsを自身で身につけるならエルメスを一番象徴するであろうドゥブルトゥールのストラップにしたいと考えていたが、よくよく考えてみると腕時計好きの私がこの数十年、いわゆる本革製のストラップは使っていなかった…。

それはもっぱら装着感が気になること、そして何よりも汗や水に弱いからだ。お気に入りのブランド時計だとしても革の場合はどうしても消耗が早いからで、為に金属バンドや近年ではラバーバンドや布製といった類が多かった。したがってそうした意味で本革製のストラップは本当に久しぶりだったから例え「しなやかで」「装着感がよい」と言われるエルメス製品だとはいえ経験がなかっただけにどんな感じなのか大いに興味があった。

さてそのドゥブルトゥール・ストラップだが、これはご承知のように腕に二重巻きするタイプのものだ。それだけにかなり窮屈なのかと考えたが正直な話しとても装着感がよいというのが第一印象だった。無論それはラフな布製ストラップやラバーバンドとは違ったフォーマル感はあるが「あっ、これがエルメスなんだ」という感じ…。

Hermèsstrap_03

※本革ストラップとしては最高の装着感と共に1ヶ月使い続けた割りには小穴部分に目立つヨレや痛みがないのも素晴らしい!


そしてこの1ヶ月間、意識して毎日私の左腕にあり、時にそのまま寝てしまうこともあったApple Watch Hermèsだが、1ヶ月経ってあらためてそのストラップを眺めてみると使用感がないはずもないが、一番疲れが見えるはずの小穴部分も意外と綺麗なのに驚いた。ストラップそのものもこの小穴部位は通常尾錠とつく棒の圧で折れ目が目立つものだがそうした疲労感はほとんど見られない。
確かに丁寧に扱ってはいるものの、これまで多くの革製時計バンドを使ってきた体験とは違うということは実感できた。
たかがストラップ… されどストラップだった!




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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員