ラテ飼育格闘日記(507)

ワンコは吠える…。文字で表せば「ワンワンワン」だ。そしてワンコに吠えられたといえば普通攻撃的な意思表示のひとつだと理解され恐がられることがほとんどではないだろうか。しかしワンコの吠え方もその状況やボディランゲージなどを観察するとさまざまな感情表現が隠されていることに気づく。


ワンコを飼うとき、嫌われることのひとつに “吠えること” がある。したがってなるべく吠えないように躾けをしなければと考えるのが普通だろうし、吠えることは周りにも迷惑をかけるからと嫌われることがほとんどだ。ただし病的なケースを除けばワンコとてむやみやたらに吠えることはないし、吠えるには吠えるだけの理由があることを知らなければならない。そして飼い犬だからして吠える原因・要員の多くは飼い主にあることも知るべきだ…。

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※機嫌の良いときの表情は輝いている


さて、どうやらラテは人間に例えるならお喋りで感情をストレートに表に出すタイプのように思える。なにしろ保護された後、3ヶ月ほど預かりを担当してくれたボランティアの方がラテを称して「大げさなほど感情表現が豊かな犬」といっていたほどなのだから。
だからといってラテが自宅にいるとき、やたらと吠えるかといえばそんなことはない。夜は静かに寝るし意味もなく(飼い主から見て)吠えることはまずないが、夕食後に遊びたいときなどにはオトーサンたちに声をかける…。

ワンコの躾けのための本やウェブサイトを検索するとワンコの吠え声がどのような感情の表れか…といった解説も読める。しかし私的な見解だがそれらがすべてラテの言動とマッチングするわけではないし100%信頼できる情報でもない。確かにワンコたちには我々のような言語は持っていないが意思の疎通が可能なあれこれを言語とするなら形は違うもののワンコたちにも言語を持っていると考えていいだろう。それにラテは「こんにちは、あなたに会えて嬉しい」とはいわないが「オーン、アンオンオンオン!」といった吠え声でそれを伝えると思われるし、反対に我々人間の言語はかなりの量を理解できていると思われる。

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※こんなに輝いてる表情はオトーサンと一緒の時にはなかなかしてくれない ^^;


だから「犬が吠えてる」の一言で忌み嫌わず、何をいいたいのか、なぜ吠えているのかに私たち飼い主はもっと耳を傾け観察し心を開くことが必要だと痛感している。
先日もラテならではというか興味深い出来事があった…。

朝の散歩から戻る途中、交差点の向こう側にお世話になっている動物病院の院長の姿(背中)が確認出来た。朝の散歩ですぐそこの公園に向かうと思われた。オトーサンたちとの直線距離にして50メートルほど先になる…。

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※50メートルほど先を歩いていた動物病院の先生の姿を認識してラテが吠えはじめた


交差点の向こうであり声をかけられる距離ではなかったがオトーサンは反射的に「あっ、動物病院の先生だ」と呟いた途端、それまでグズグズと歩いていたラテがリードを引き、植え込みの切れ目からその先生の姿を確認するといきなり「ウォーン、オンオンオン」と吠えだした。

丁度信号が青に変わったので道路を渡り自宅のマンションに帰ろうとしたところ、ラテはその先生がいる側に強くリードを引くではないか。苦笑しながらオトーサンはさらに信号を渡るとラテはどういうわけか小走りになる。あれほど歩きたくないような態度だったのに。
あっというまにオトーサンたちは院長先生に追いついた。朝の挨拶をするまでもなく先生は「ラテちゃんか…」と苦笑しながら立ち止まってくれた。

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※院長先生に追いつき、その顔を見上げながら乾いた吠え声をあげるラテ(笑)


なぜってこうした反応ははじめてではなかったからだ。その1週間ほど前だったか、幅が20メートルほどの国道に沿って建っている動物病院の反対側の歩道を歩いていたオトーサンとラテだったが、ちょうど行き来の車が切れたときに建物の外で立ち話をしている先生の声が聞こえた。その瞬間、ラテが反応し同じように吠え始めた。その声に気づいた先生はこちらを向いてくれたが、この種のことはそれまでにも数回あった…。

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※広い道路の向こう側に動物病院の先生を見つけて吠えるラテ


ワンコを知らない人がもし、こうしたシーンを見たとするなら「犬が人に吠えている」「犬が吠えるのは警戒か威嚇」と受け取るのではないだろうか。しかし前記の公園での出来事でもそうだが、ラテが院長先生の足元に近づいたからといってマズルに皺をよせて唸ったり噛みつこうとする態度はまったく見せない。ただ裾の臭いを嗅ぎ、顔を仰ぎ乾いた吠え声を上げるだけなのだ。

ではラテはどういう感情・思いで先生に吠えたのだろうか。動物病院の先生だから注射や耳掃除などで多少とも痛い目に、あるいは嫌な目にあったからの文句なのか…。いや、動物病院の建物に近づくのを嫌がるラテだから、もし嫌なら生き物の常として追う事は考えられないと思うのだ。嫌なら避ければいいだけだ。

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※近所にあるファッションセンターしまむらの石畳に腹ばいになって動こうとしない...


また報復でもないことはラテの態度を見ればこれまた明らかだ。先生の足元で乾いた吠え声を上げるが威嚇も攻撃の姿勢もない。とはいえ残念ながらラテの思考が人間のそれとまったく同じであるはずもないから本当のところは分からないがオトーサンには気になる人への自己アピールに思えるのだが…。

オトーサンはラテの吠え声を聞きながら同時通訳モードになっていた。「ねぇ、先生!おはようございます。この前もちょっと会ったわよね。アタシ、覚えてる? 何度かオトーサンやオカーサンに連れられて病院に行ったけど、病院って嫌なところよね。でも耳掃除してもらったら楽になったわ。また今度行ったときにはよろしくね!」と(笑)。

人間好きのラテは好奇心につられて気になる人を追いかけ、声をかけると同時に自分の存在をアピールしているのではないか…というのが今のところのオトーサンの印象なのだが。
しかし不可解なのは会えると飛びつき、顔を舐め回すほど好きな飼い主さんが道路の向かい側にいたとしてもラテはそばに行きたいとリードを引くにしても吠えることはほとんどない。しかし吠えて相手に自分の存在を知らしめるのだから、何らかのコミュニケーションをとりたい相手には違いない。




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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員