ラテ飼育格闘日記(525)

朝晩は本当に寒くなった。オトーサンは完全防備の姿で散歩に挑むがラテはこの程度の寒さはまったく苦にならないどころかいつもよりアクティブになるのだから始末が悪い。小一時間歩き回りやっと我が家の前まで戻って来たというのにそのままエントランスを通過ということも多くなってきた(笑)。


さてオトーサンはラテを飼うとき、何も知らない故に飼育書の類を6冊か7冊も買いにわか勉強した。そうした中にはワンコは人間を形の違う同類同族、すなわちワンコと見ているからこそ人の生活圏に同化できるんだという説があった。しかし10年間オトーサンがラテを観察している範囲ではそれはまったく違うと感じている。

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※ラテが我が家に来てから丸10年が過ぎた


ラテは誇れることではないが、どうにも他のワンコの多くに対してフレンドリーではない。ただしワンコという生き物は同種のワンコより人間を好むものらしいから要は仕方のないことなのだとも思う。しかし初対面であろうと多々すれ違っているワンコだとしても吠えるのはあまり誉められた話しではない。
とはいえごく希ではあるが初対面だと思われるワンコでもかなり距離が離れているのに「ク〜ン」と鳴いて好意を示し遊びのポーズをとったりする場合もあるから不思議なのだ…。

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※馴染みの公園で女の子三人から「触ってもいいですか?」と声をかけられた


その場合、ワンコの見かけ上の大小すなわち大型犬であるとか小型犬であるということは関係ないように思える。ただし犬種による好き嫌いはあるようでどうやらシェルティや柴犬には比較的好意的なのは面白い。
そんな訳で人間の子供たちとの接触をずっと観察しているとラテはワンコと人間をまったく別の対象と見ていることがはっきりとわかる。形や体のサイズが違うワンコだと認識しているのではなくワンコはワンコ、人は人と識別していることがわかるのだ。

それは明らかに人とワンコへの対応がまったく違うからに他ならない。
オトーサンがよく「ラテはワンコより人間の方を好む」といった類の話しをすると「それは人間は食べ物をくれるから」という人がいる。しかし道を歩いていたり公園で遊んでいる子供たちはもとより、ラテが好んで近づく人たちは当然のことながらワンコのお八つなど持っている筈もない。それを承知で、それを十分分かっているのに遊んで貰いたい、撫でて貰いたい、口元を舐めたいと近づくのだ。

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※公園一杯に敷き詰められた落葉の中を嬉々として走り回るラテ


ラテと散歩をはじめた頃、オトーサンは日々が発見の連続だった。その散歩で一番気を付けなければならないことは申し上げるまでもなく例えラテが遊びのつもりであっても相手のワンコはもとより、周りにいる、あるいは通りすがりの人たちを傷つけないようにすることだ。次ぎにラテはもとよりオトーサンの安全を図ることだと考えてきた。
そうした視点でラテのリードを常に持っているから見知らぬ人やワンコに対して不用意に近づけることは避けてきた。

子供たちはもとよりワンコが近づいて来るとリードを短く保持してラテの動きを制限したり、オトーサンの側にピタリと位置させたりして牽制するが、そのうちラテが人とワンコへの対応が違うことに気がついた。
対応というと曖昧だが、まず表情が違う。ワンコの場合、好きな相手と出会ったとしても友好的な鳴き声を出したり遊びのポーズをしたりするが笑顔で迎えると言うケースはまずないが、これが相手が人間だと好きな相手には満面の笑顔で向かっていく。

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※外出していた女房がいきなり公園に姿を現したのでラテは歓喜の余り遠吠えのような声を張り上げた


それに好みのワンコで相手が許してくれればお尻に周り、臭いを嗅ぐのがワンコの習性だが、例え人間が座り込んでくれたとしてもそのお尻側に回り込んで臭いを嗅ぐことはまずしない(笑)。
そして最近思いを新たにしたことがある。それがラテの嫉妬問題だ(爆)。
とにかくラテは幼犬時代から嫉妬深くそれが小競り合いの原因となることがしばしばだった。どういうことかというと、好きな飼い主さんと和んでいるときその飼い犬が近寄ったり飼い主さんの膝に乗ろうものならラテは逆ギレするのだ。自分の好きな飼い主さんがその飼い犬を可愛がっているのがどうにも許せないようなのだ…。

バカげた話しだが、だからこそオトーサンはラテと可愛がって下さる飼い主さんの周りを常に注視していなければならない。飼い犬が戻ってきたような場合は早めにリードを引いてラテを離さないとワンコ同士の喧嘩になることは必定だからだ。
相手のワンコが飼い主さんに甘えるのは至極当然のはずだが、ラテにとっては至福の時を邪魔される思いなのか猛烈な勢いで吠えたり唸ったりするから始末が悪い。

しかしである…。ラテを可愛がって下さるお馴染みのファミリーとの接触を見ているとやはりラテは人とワンコとを完全に区別していることにあらためて思い至った。
ファミリーのお母さんには小学二年生の女の子とこれから幼稚園に入るという男の子がいらっしゃる。ラテと最初に仲良くなったのはその女の子だったが最近は嬉しいことにお母さんと男の子もラテと接して下さるようになったし特にラテはお母さんが大好きなようなのだ。ただしオトーサンの観察では男の子もまだまだお母さんに甘えたい年頃でその側を離れようとしないことが多い。

ふとオトーサンは前記したことを思い出し、あるときお母さんにベッタリしている男の子の側にラテの顔があったとき思わずリードを引いてしまった。それは人の子供とワンコを単純比較するようで大変申し訳ないが、もしこれが男の子でなくワンコだったらラテは唸って吠え、もしかしたら大立ち回りをするかも知れないからだ。最悪は相手のワンコに傷を負わせたり反対に返り討ちになってラテが傷を負うということもあり得る。
そう思ってラテを引いたままにしつつ何度かそうしたシーンのときに注意をしながら観察し続けたが、幸いなことにラテは男の子にチューをしようとはするが唸ったり攻撃目的で吠えることはないようだ。

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※ラテが大好きなファミリーのお母さん。いつも男の子が側にいるがラテはとても好意的だ。もしこれがお子さんでなくお母さんの飼い犬だったとしたらラテは威嚇するに違いない


この例を見ても少なくともラテはワンコと人とを同一視していないことがわかる。ただし油断は禁物で、例えばたまたま四つ脚のどこかが痛いといった場合にそこを触ったりすればオトーサンにだって牙を向くラテだ。ワンコは我々のように腕を自由に操れないから、人間が「嫌」とか「痛い」と手で払いのけようとするその動作はどうしてもマズルすなわち口が先に動く。
勿論本気で噛むわけではないが歯を当てられただけでこちらは出血する可能性も大なので油断は出来ない。
ましてやそれが他人であったり特にお子さんであったりすれば大変な事になるのでオトーサンはどうしても消極的になってしまうのである。



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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員