今更のフィルムスキャナー談義

フィルムスキャナーを購入した。サンワサプライ 400-SCN024 という製品だがこれまでインクジェットプリンタ複合機に付いていた機能で間に合わせていたものの、その複合機が壊れ小型のブリンタ複合機を購入した。しかしさすがにフィルムスキャナーの機能はなかったからだ。


使用頻度は高くはないものの、個人的な利用環境を考えるとフィルムスキャナー類はやはり必要なのだ。そこで色々と調べては見たが高級なプロ用機材ならともかく手にしやすい製品で使い物になる製品を実際に使うことなく選ぶのはとても難しいことがわかった。

サンワサプライ 400-SCN024(以下フィルムスキャナー)の基本スペックだが、1/2.3型 1400万画素 CMOSイメージセンサー搭載でレンズはF5で4層ガラスだと知ってもデジタルカメラのようにスキャンした結果の画質がピンとこない。
さてこのスキャナはサイズがW 102 × D 105 × H 161mmの縦型サイズだ。ちなみに重量は約430gである。

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※サンワサプライ 400-SCN024のフロント側


トップ部が開閉でき、2.4型カラー液晶が搭載されているが、スキャン可能なフィルムは35mmフィルム(カラー/白黒)、マウント付50×50mmスライドフィルムで付属のホルダーにセットして使う。ただしフィルム選択メニューにはその他110フィルムと126フィルムも選ぶことができるが本製品にはそれらのホルダーは付属していない。

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※35mmフィルム(カラー/白黒)用とマウント付50×50mmスライドフィルム用ホルダーが付属


具体的な使い方だが、必須のSDカード(付属していない)をフィルムスキャナーの背面に装着する。後述するスキャンした画像データはこのSDカードに記録されるが付属のUSBケーブルでMacに接続すればデスクトップにSDカードがボリュームとしてマウントされる。なお対応するSDカードは2GBまでだがSDHCカードでは32GBまでだという。

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※背面にSDカードをセットする


手順だが35mmフィルムあるいはスライドフィルム(マウント付)をそれぞれのホルダーに指紋を付けないようにセットする。
同時にフィルムスキャナーを付属のACアダプタケーブルでコンセントに繋ぎ電源ボタンを押す。

まずはフィルム選択ボタンを押しスキャンするフィルムの種類をセットする。フィルムの種類はアイコンで識別することになる。そしてフィルムをセットしたフォルダーを挿入口から差し込むがホルダーとフィルムスキャナ挿入口にあるマークが合うように注意する。
なおホルダー内のフィルムの一コマの位置を液晶モニター上で確認することになるが、スキャンするフィルムの明るさも調整できる。後はOK/コピーボタンを押せば当該コマのスキャニングが始まり砂時計のアイコンが表示するが一コマ約3秒程度でスキャンが完了する。

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※フィルムを液晶モニターで確認しながらスキャンできる


ホルダーを手動で送りながら必要なコマのスキャニングが連続的にできるわけだが、SDカードに保存された画像を液晶モニターに再生したりスライドショーを行うこともでき、このとき付属のTV出力ケーブルを使い、TV側の映像入力端子とイメージスキャナ側の映像出力端子を接続すればTV画面でもスキャンした画像の確認が出来る。

とまあ、フィルムは手動で送らなければならないものの基本的に操作は難しい事もない。ただし一番心配していた画質だが、幸いに思っていた以上のよい結果だったので喜んでいる。
テストは海外のミュージアムショップで購入したマウントされたスライドと私自身がサンフランシスコで撮影した20数年前の35mmカラーネガフィルムでやってみた。特に35mmカラーネガの結果が良かったので安心した次第。この画質なら私が考えてきた用途に十分だと確信している。

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※古いネガフィルムの他にこうしたスライドが数種あるのでフィルムスキャナは不可欠なのだ


ちなみにスキャンした画像データだが、4416× 2944 Pixels(180 ppi)で保存されていたがピントが合っている写真のスキャン結果は繰り返すが見事なものだ。これなら複合機に付属していた精度より遙かに実用的でわざわざ専用機を手に入れた甲斐があった。
以下にネガフィルムからスキャンした例をご紹介しておく。25年ほども前の撮影なので少々退色があるもののかなり綺麗にデジタル化できている【クリックで拡大します】。

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ただしAmazonでの製品説明には「3200dpiの設定でスキャンした画像は、画像補正されます。」とスキャン時にdpiを可変できるような印象を与えているが実機はそうした機能はない。また製品には簡単な画像編集が可能だというソフトウェアがCDで付属しているが使いたい仕様ではないので説明は省かせていただく。

ひとつ注意をしなければならない点は本体の左右からホルダーの出し入れの際に埃やチリなどが入る可能性が大だ。中が覗けないだけにそれがレンズなどに縁付着すると目立ったものになるの。したがって付属のクリーナーなどでメンテナンスを怠らないようにしなければならない。

デジタルカメラが台頭した現在ではフィルムスキャナーの需要は激減だろうが、私の用に貴重な古いネガフィルムおよび資料としてのスライドフィルムを生かすにはやはり必要な機材なのだ。
手慣れればかなり手早く多くのフィルムをデジタル化できそうなので楽しみでもある。





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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員