ラテ飼育格闘日記(550)

ちょうどこの稿が公開される6月10日はラテ11歳の誕生日だ。ありふれた感想かも知れないが、実に短くもあり逆に長い歳月のような気がする。ワンコは家族だというのは言葉の綾でなく、文字通り衣はともかく食と住を日々同じ空間で一緒に過ごしている。一緒の部屋で寝起きし、食べ物は違うが同じ時間帯に食事をし(ラテは2食)一緒に散歩へでかける。それが約10年と6ヶ月続いたことになる。


10年一昔というが、実にさまざまな出来事があった。
2006年12月10日の午後に我が家に連れてこられたラテは途中車酔いしたとのこと。それでもまだ引越したばかりでダンボール箱が積み上がっているリビングに放たれたとき、緊張しつつ作り笑顔を見せた(笑)。そして早速第1回目の散歩にオトーサンは勇んで出かけたが、リードを持った左腕が初回で痛んだ。

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※馴染みの公園で「誰か来ないかなあ」と待ちのラテ


ラテに関わる出来事は最初から写真に残すことを考えていたし、この「ラテ飼育格闘日記」に大概のことは記録されている。
オトーサンがワンコの飼育に関する本を大量に買い込んだこと。
横浜の動物病院で開催された里親会でラテと巡り会ったこと。
前足の斑が淹れたてのカフェラテのようだったので「ラテ」と名付けたこと。
幼犬時代は多くのワンコたちと一緒に公園で遊んだこと。

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※子供たちに囲まれて...


近隣の駅で新品の首輪が切れ、あわやラテは迷子になってしまうかと思ったこと。
公園でノーリードのコーギー犬に前足を噛まれ、オトーサンは必死で動物病院に担ぎ込んだこと。
体が埋まってしまうほどの積雪の中、嬉々として走り回ったこと。

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※一輪車乗りをサポート!

マキちゃん、ハリーちゃん、クロちゃんたち仲間のワンコたちと日々広い公園内を駆けずり回ったこと。
ノーリードのワンコがいると通報があったようで公園に入ってきた警察官にラテが猛烈に吠えたこと。
まだ薄暗い時間帯の散歩でダンボールに捨てられた子猫と遭遇したこと。
オモチャのゴムボールを引きちぎって食べてしまい開腹手術かと心配させたこと。

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※興が乗れば穴掘りもします、暴れます(笑)


暴風雨の嵐の中、ラテとオトーサンはびしょ濡れになって戻ったとき、玄関のドアを開けたオカーサンにそのひどい姿を笑われたこと。
アトピーが酷く、肉球を噛んで血を出しオトーサンが包帯を巻くために追いかけたこと。
公園で出会った数人の女子たちと嬉々として遊んだこと。
あの大地震のとき、玄関のドアを開けオトーサンとラテは震えながら立ちすくんでいたこと。
体をぶつけ合って遊べる唯一のワンコだったボーダーコリーのボーちゃんや公園デビューからの友達ワンコのハチちゃんが亡くなったこと。
引越をして慣れない住居空間でラテが戸惑っていたこと。
プリンちゃんの飼い主さん、アポロちゃんの飼い主さんが亡くなられたこと…。

嬉しいこと、悲しいこと、辛いことも多々あったもののありがたいことに今は時に通学時の小学生たちと一緒に校門まで歩いたり、可愛がってくださる大好きなファミリーのオカーサンたちとも出会い、飼い主のオトーサン共々実に幸せなワンコライフだと思っている。
またラテと歩いていると交差点の向こう、反対側の歩道、マンションのベランダ、走り去る車の窓から「ラテちゃ〜ん!」と黄色い声がかかる。そんなワンコなど、そうそうはいないだろう(笑)。実にありがたいことだ。

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※散歩を始めてから20分程遅れてオカーサンが現れると、まあまあ大げさとも思える喜びようだ


その子供たちと歩くとき「ラテちゃんと朝一緒だと元気が出るよ」「愛してるよ」「今日で31回目だよ朝会ったのは」「知り合いの犬の中でラテが一番好きだよ」「ラテは一番の友達だよ」などと言い合いながら進む。そんなとき、子供のいうことだとしてもリードを引いてるオトーサンの頬も緩む。

「ねえねえ、おじさん。ラテの血液型はなに?」と聞かれたのでオトーサンは「そうだな。A型でもB型でもAB型でもなく、きっとイヌ型だな」というと「ギャハハハハ」と喜ぶ。ラテがその声に反応し「オ〜ン」と声を上げる。
たまにではあるが、数人の女子に囲まれ、撫でられ、抱きしめられ、時に子供の顔や生足を舐めながら小学校の校門まで一緒に散歩するワンコもこれまた沢山はいないだろう。

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※朝の散歩でお馴染みファミリーの園児が送迎バスに乗り込むのを一緒に見送る。祖父ちゃんの気持ちで(笑)


そういえば6月はオトーサンの誕生月でもある。知らないうちにあっと言う間もなくオトーサンも歳を取ってしまったが(笑)、そうした子供たちが成人となる頃にはラテはもとよりオトーサンもこの世にはいないだろう。

いや、いたずらに感傷的ということではないがこれが現実というものだ。しかしもし子供たちの一人でも大人になって「小学生の頃、ラテというワンコがいてさ、飼い主のサングラスをかけた変なオジサンと共に学校まで歩いたよ」ということを時に思い出してくれたら嬉しい。本当に嬉しい。
人生とは思い出の積み重ねだ。生き様の繋がりが人生なのだ。だからこそ毎日毎日を大切に生きていかなくてはならないとラテの誕生日にあらためて誓うオトーサンなのでありました。



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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員