いただいたFon 11ac対応高速Wi-Fiルーター FON2601Eを試す

自宅に安価なWi-Fi環境を作りたいという知人からFonの事を聞かれた。最新の「Fon 11ac対応高速Wi-Fiルーター FON2601E」を二つ頂戴したとかでひとつを私にくれるという。そういえば2008年の年末だったが「FON La Fonera (ラ・フォネラ) 」というルーターを当時お付き合いしていたクライアントから数個貰ったことがあり、ホームページをリニューアルした時期だからとうち2個をプレゼント企画に載せたことがあった。それ以来Fonを手にしたことはなかった。それはやはりセキュリティ面で信頼がおけなかったからだ。


ともあれ、いただいた「Fon 11ac対応高速Wi-Fiルーター FON2601E」を実用として活用するつもりはないが、アクセススピードや接続の容易さを提供してくれた彼に報告しようと仮設置してみた。すでに自宅にはApple AirMac Extremeを使っているから不足はないしあくまで興味本位である。
製品パッケージには「Fonルーター設定ガイド」なる折りたたまれたものが同梱されているのでそれに従ってセットアップだ。


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※「Fon 11ac対応高速Wi-Fiルーター FON2601E」のパッケージと同梱品


「Fon 11ac対応高速Wi-Fiルーター FON2601E」本体は11センチほどの正方形4辺を丸くした可愛らしい形をしている。まずは本体に付属のACアダプターを取り付け、LANケーブルでインターネットに接続されているルーターとつなぐ。しかしFon本体が真っ白で比較的小型なのに対してACアダプタは黒いのはともかくかなり大きめなのが気になる。

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※背面の各接続端子


ともかく接続するとFon上部の地球アイコン部が点滅しすぐにグリーンに点灯すれば良し、もし点滅したままならPPPoEの設定が必要となる。
しかし幸いなことに私ケースではグリーンランプは点灯しセットアップの基本は完了した。確かに簡単だった。

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※本体のセットアップは完了


さてFonは一般的な市販ルーターとはその存在価値が些か違う。ご存じの方も多いと思うが例えば自宅用として設置するとプライベート用Wi-Fi「MyPlace」と他のFonメンバーが利用可能なFonスポット用のWi-Fi「Fon Wi-Fi」が発信される。
そのプライベート用Wi-Fi「MyPlace」は暗号化された自分専用のWi-Fiエリアであり、他のFonユーザーはアクセスできない仕組みだ。ただし「Fon Wi-Fi」という無料Fonスポットは認証されたFonメンバーのみが利用可能であるとしても暗号化はされていない。

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※iPhoneでWi-Fi接続を試みた。プライベート用として「MyPlace」および「MyPlace_5G」と公開用の「Fon WiFi」が使えるようになっている


要はFonとは無線LANのアクセスポイントを共有するシステムでありコミュニティーで、会員数すなわち設置されている数が多いほど会員は外出先でFonスポットの恩恵を無料で受けられるわけで利便性が高まるという理屈。
ただし一般的な公衆無線LANネットワークのアクセスポイントとは異なり、その大半は個人によって設置されたものである点が特徴だ。ために都心部の駅や商業地域ではなく住宅街を中心にスポットが形成されている場合も多い。
また本商品は、Wi-Fi alliance(Wi-Fiの相互接続性を保証する団体)が定める新規格IEEE802.11ac(11ac)での通信が可能でかつ電波干渉が少ない5GHz帯に対応のため最大で866Mbpsの高速転送が可能だという。

ただしFonはこれまでにも問題点を多々指摘されてきた。
それはプロバイダによってはFonの利用は回線の又貸しになるとして禁止を定めているところもあるからだ。反面国内におけるパートナーシップ・プロバイダも存在し自治体や小規模店舗の活用事例もあるが、「Fon Wi-Fi」は暗号化されていないためセキュリティへの不安や通信速度の低下、そしてなによりも悪意を持ったユーザーにとって犯罪の温床になる可能性も指摘されている。

どいうことかといえば、例えばいま私が公開の「Fon Wi-Fi」に悪意の第三者がアクセスし、犯罪行為が行われた場合、真っ先に疑われるのはその回線の契約者・利用者である私ということになる。また「Fon Wi-Fi」は暗号化されていないため、アクセスしたノートパソコンやスマートフォンの個人情報を覗かれる可能性もあるという。まあそもそも無料サービスの公衆無線LAN利用はお勧めできないがFonの「Fon Wi-Fi」も同じである。

結局知人には、「Fon 11ac対応高速Wi-Fiルーター FON2601E」の設置は確かに簡単だった事を報告しつつ、数千円出せば立派な無線ルーターが買える時代だからして安全に長くWi-Fiを使うにはFonは勧めない旨を提言しておいたが、果たして彼はどういう判断をするのだろうか。
私はといえば、Fonを利用するメリットがないので接続設定が問題なく完了した後は外してしまい込んだ。


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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員