久々にアップグレードした「Techtool Pro 9.5」を手にして

Mac用総合診断・修復ユーティリティの定番と称される Techtool Pro を4年ぶりにアップデートしてみた。これまでの最新版は2013年にパッケージを購入した Version7だが、今回は安価な最新のダウンロード版 Version 9.5だ。ただしこの種のツールはときに諸刃の剣となることも体験しているので100%頼り切るのは憚れるものの、やはりあると便利なのだ。


こうしたツール類が気になるのは最近メインマシンの調子がイマイチだからでもある。いまではインストールしたままのTechtool Pro Version 7はまったくといって使っていなかったが、いろいろと調べ、あるいは確認しておきたいことがあったのでこれを機会にとアップデートした次第。

TexhtoolPro95_01.jpg

※Micromat社の「Techtool Pro 9.5」起動初期画面


ところでこのTechtoolという診断リカバリーツールの歴史は古い。なにしろAppleCare Protection Planのパッケージがあったころ、その中に簡易版のCDが同梱されていた時代があった。まるでアップルのお墨付きともいえるような診断ツールで、アップルのサポートへ連絡する前には一度このツールで診断してからにするよう言われたこともある。
その時代のTechtoolのインターフェースは味も素っ気も無いものだったが、近年のTechtool Proは検証時の様子を実に上手くデザインしユーザーにわかりやすく見せている点は素晴らしい。

ちなみに個人的には日常のメンテナンスには別のツールを愛用していることでもあり、Techtool Proは例えばファイルの最適化とかディスクアクセス権修復といった修復ツールというより、コンピュータが正常に動作しているかの診断、増設や交換時のメモリテスト、ハードディスクドライブのSMARTチェックなど、どちらかといえばハードウェアの診断ツールとして活用する傾向がある。
特に増設メモリを買ってセットアップした後は必ずといって良いほどTechtool Proで正常に認識し動作しているかを確認したものだ。

今回のVersion 9.5で目立つ機能としては「キャッシュ再構築」と「システムメンテナンス」そして「データリカバリー」があるが「データリカバリー」はHDDのみのユーザーに限り、SSDとかFusion DriveのMacは使えない。
繰り返すが、Techtool Proを必要としたのはMacに何不都合を感じたからだ。どうにも最近メインマシンの調子がイマイチなので出来うる限りのメンテナンスと検証の上で総合判断したいと思った。

そもそもメインマシンは iMac 27" Late 2012だからしてすでに5年目に入っている。とはいえ購入の際は懐具合もよかったからオプションでプロセッサは3.4 GHz Intel Core i7にしたこともあって愛着がある。
しかし1ヶ月ほど前からレインボーマークが回ることが目立つようになったのでよい機会だからと他のツールをも含めて買い替え時であるかを判断しようと思った次第。

さて、すべての原因が判明したわけではないが、Techtool Proで内蔵および外付けハードディスクの検証をやったところ、システムがインストールされている外付けハードディスクにいきなりSMART警告が出た。2TBのThunderbolt仕様HDDが致命的な状態となっていたことが判明。至急データを別のハードディスクにコピーしておいたが、翌日には…クラッシュとなった。

TexhtoolPro95_04.jpg

※4年使ったThunderbolt仕様のHDDがSMART警告翌日にクラッシュ


ということで、たまたまだとしても珍しく?Techtool Proがデータを救ってくれたことになる。
それにレインボーマークの原因はやはり外付けハードディスクのアクセスが正常でなかったことが要因のひとつだったようで問題のハードディスクを取り外してからはほとんど出なくなっている。
ただしTechtool Proの情報が正しいかどうかはユーザーの立場からは分かりようがない。例えばHDDのSMART情報にしても別のソフトウェアで計測してみるとかなり結果が違うケースも経験しているので最終判断は難しい。

またあくまでTechtool Proによる検証結果ではあるが、1TB 内蔵起動ハードディスクのSMARTチェック結果は温度変化に弱くなっていること、シークエラー発生率と読み込みエラー発生率に危惧があることを示している。

TexhtoolPro95_03.jpg

※「Techtool Pro 9.5」で起動HDDのSMART確認結果。すぐに壊れるということではないが劣化進行中といった感じ


取り急ぎ内部温度を下げるため「Mac Fan Control」というユーティリティーでファンを強制的に回して時間稼ぎをしているが、そろそろこの機会にハードディスクを物理フォーマットしてOS X YosemiteをmacOS Sierraにアップデートし、それでもダメなら買い換える必要があると判断した。
ともあれMacはなくてはならないツールなので最優先でことに当たらなければならないが、そうした判断に際しても「Techtool Pro 9.5」はひとつの目安を与えてくれる。


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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。ゆうMUG会員