専属モデル造形第3弾、両足準備編

ヘッドマネキンの首だけとトルソーを組合せ、両手を造形して取り急ぎ目的の形を作り上げた。そもそもが女性の上半身の写真を撮るのが目的だったからこれで納得…と考えたものの、ひとつの難関を突破するとまたその先の欲が出た。当初はまったく考えていなかった両足が欲しいと思うようになった…。


しかし単純に立ち位置のポーズが必要なら一般的なマネキンで良いではないか…という声も聞こえてきそうだが、この専属モデル造形第3弾では首が左右に動かせるし、長袖に限るが両手のポーズもまずまず自在に取ることができるからそこいらのマネキンでは出来ないことができている。

さて両手、両腕がなんとか様になってきたら足が欲しくなってきた。
例えば両手を両足に乗せるとしよう。するとスカートから膝頭がのぞいている…といったシーン程度を目指してみたが、もし両足のシーンが撮れるなら当然のことながら撮影の範囲は拡がるだろう。

Both feet_01

※手に入れた両足モデルをテスト的に配した例


とはいえジーンズにくるぶしまで隠した造形なら両腕と同様に何とかできる自信はできたが、前記したようにスカートを履いたシーンとなれば丈の長短はともかく単なる棒状のものではダメだ。といってゼロから両足の爪の先までを実物大にリアルに作ることは現状ではまず無理。

ということであらためて調べて見ると両腕はなかったものの両足の丁度良いものが販売されているではないか。
当該の両足モデルはシリコン製で、膝とくるぶしが動かせることもあって少々高かったが、個人的にはiPhone 8よりこちらが優先だ(笑)。

Both feet_04

※実寸大の超リアルな女性の両足モデル。高級医療シリコン製(医療用シリコンエラストマー)。足フェチには堪らないかも(笑)


それにまるで誂えたようなスペックでもあった。
ボディに使ったトルソーは股下数センチほどの太ももまでだが、両足のモデルは寸法的にそこから継ぎ足すとバランスがよく、身長が約168センチほどになる計算だ。それに両足のモデルの太腿切断面の径がトルソーのそれとほぼ一致しているではないか。

したがってスカートにせよパンツにせよこの両足を通せば非常にリアルな造成が組み立てられることになるわけだ。
ただし全てが万々歳というわけにはいかない。
立ち位置の場合は前記したようにボディ側の太ももと両足モデルの径がほぼ同じなので、ボディを丁度良い高さに吊り下げジェルクッションでトルソー側と両足モデルを仮止めすれば一応様になる。

Both feet_05

※仮止めと滑り止めに便利なジェルクッション


ちなみにトルソーの襟首部位にスタンドなどを取り付けるためだと思うが穴が空いていたのでその穴を活用し、ワイヤーで上半身を吊り上げ、両足を配することになる。ただし足の膝関節などが動かせるものの直立に近いポーズは応用が難しい…。

Both feet_02

※これまでの造形と両足モデルを立ちポーズで繋いだ一例


そして一番の問題は座るポーズをいかにしたら自然に表現できるかだった。
理屈は簡単だ。そもそもが股下数センチで直立しているモデルにスカートを履かせ、両足の付け根位置に両足モデルを配置すればスカートの上からはそれらしく見えるだろうと考えた。

Both feet_03

※膝頭が見える程度ならなんとか様になりそうだ


しかし現実の座るポーズを確認すると股下数センチの部分がそのままでは座った場合の太ももの位置が下過ぎて可笑しいのだ。
違和感なく両足モデルの太ももを配置するならそれこそトルソーの最下部より10数センチ上から太ももが出なくてはならないため、トルソーの両足前に何らかのブロックでも置き、そこに両太ももの先端を乗せることになる。それもトルソーに密着しては膝までの大腿の長さが短くなるのでこれまた数センチほど離して設置しなくてはならない。
問題はこの方法ではタイトスカートのようなヒップラインを見せるようなことはできないが撮影の角度を調整すれば座っているシーンも期待できそうだ。
後はいかにトルソー前に両足を思い通りの高さと位置のまま保持するにはどうしたらよいかを考えなければならない。

それからこれは始めから分かっていたことだから欠点とは思っていないが、超リアルなこの足モデルは片足で5キロの重さがある。この重量感は設置・配置にプラスに働く場合とマイナスの場合があるがリアルさに免じて納得しなければならない。実際、例えば体重50キロの人間の片足は8キロ少しあるようだから仕方がないのだが、重い…。

そのリアルさだが、形状は勿論足裏や爪にいたるまで、素晴らしくよく出来ている。そして触感も高級医療シリコン製(医療用シリコンエラストマー)のため実際の人間の皮膚に近い手触り感があり取り扱っても無害で安全だという。
さらに骨格付きのため、膝は90度まで曲げられ足首も角度をつけられる。無論靴のサイズは22.5 センチなので市販の靴を履かせることもできる。

Both feet_06

※リアルなだけに靴を履かせても様になる


最後にシリコンの臭いを軽減するためか甘い香りがするのが気になった。梱包のダンボールから取り出した際には「うわっ」と思ったものの、2,3日後には気にならなくなったので良しとしよう。
ともあれこの両足モデルは実によく出来ているわけだが、実際に手にしてみて今更ながら気づいたこと、それは…私は足フェチではなかったようである(笑)。
今回は最良の材料が手に入ったというレポートだが、さてこれまで概要を記したとおり、実際に必要なポーズを取らせるにはどうしたらよいかを工夫していきたい。



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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員