三台目の3Dプリンター「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」を何故選んだか

三台目の3Dプリンターを手に入れた。今度のは未組立のDIYキットであり個人的にはかなりの冒険そしてリスキーな選択だった。そして2カ月間ほどの間それなりに調べた結果選んだのは「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」である。今回はその「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」の紹介と言うより選んだ理由についてお話ししたい。


私は実用としての3Dプリンターは「FLASHFORGE Inventor」を愛用している。FDM方式の3Dプリンターとして安定性、精度はもとより扱いやすさ等において優れた製品だと思っている。

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※取り急ぎ組立を完了したJ&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」


ではなぜいま「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」なのか…。
結論めくが私なりの理由をまず記しておきたい。

選択理由
① 造形サイズが310x310x410mmと大きなこと
② ダイレクトエクストルーダであること
③ 3Dプリンターの仕組みをよりよく知りたいと考えたこと
④ サポートの好印象

最初の理由は至極明解だ。毎々大それた造形をするわけではないが、時には板状のものであれ棒状のものであれ大きなサイズのプリントが必要な場合が出てくる。
「FLASHFORGE Inventor」のプリント最大サイズは230 ×150 ×160だが決して小さくはないもののその限界のためやむなく分割プリントをしたり諦めたりというケースも増えてきた。
その点造形サイズが310 x 310 x 410mmという「J&T 3Dプリンター DIYキット」は魅力的だった。
無論サイズは上を見たらきりが無いし大きなプリントはそれだけ時間も必要になるが、造形目的により「FLASHFORGE Inventor」と「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」を適宜使い分けたいと考えた。

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※開封したところ。各層の部材は発泡スチロールに保護され理想的な形で梱包されていた


2番目の理由だがこれは少々説明が必要かも知れない。
FDM方式の3Dプリンターのエクストルーダには大別してボーデンタイプとダイレクトドライブタイプがある。無論どちらも得手不得手がある。

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※付属品たち


最初に手に入れた「BIQU Magician」という安価な3Dプリンターはボーデンタイプだった。
フィラメントはまず送り出し機能を持つエクストルーダからPTFEチューブを通ってノズルがあるヘッドに送られるが「BIQU Magician」の場合このチューブの長さが使い勝手を阻害している。

チューブの長さは30cmほどあるがエクストルーダ側は容易に外すことは可能だ。
さて例えばフィラメント交換の場合を考えるとヘッドを熱して液晶画面でエクストルーダのギアを逆回しにし、フィラメントをいくばしかの長さだけ引き戻した後にヘッドから引き出すが、フィラメントはチューブを通ってエクストルーダのギアに挟まれているため供給元から引っ張り出すには送り機構のギアレバーを緩めてチューブ内の長さに至るフィラメントを慎重に引き出す必要がある。
したがってフィラメントの交換は手軽ではなくつい億劫になってしまうしプリントを中断しての交換は事実上無理だ。

それからボーデンタイプは前記したように送り出し機構とエクストルーダーに距離があるためフィラメントを送る際にスムーズにいかなかったり特に軟性フィラメントの場合は伸び縮みもあり得、正確なフィラメント送り出しができない場合もありうる。
ただしボーデンタイプの利点はノズル回りを軽量小型化が可能なため移動の高速化を図りやすいのも事実だ。

ちなみに「FLASHFORGE Inventor」はダイレクトドライブタイプの3Dプリンターだ。ファームウェアの出来も含めてフィラメント交換も実に容易だし確実だ。またフィラメントの引き込みや送りも正確であり、「BIQU Magician」で苦労していただけにダイレクトドライブタイプが気に入った。
今般「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」にたどり着いたのは当該製品がこの種のフレームタイプのDIYキットでは数少ないダイレクトドライブタイプだったからだ。

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※「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」はエクストルーダーに直接フィラメントを引き込むダイレクトドライブタイプ



3番目の理由だが、これまで手にした2製品は完成品だった。それらを自分なりに使い込んではいるが3Dプリンターに関する小難しいことはまだまだ知らないことが多いこともあって一度は自分で組み立ててみたいと思うようになった。
とはいえ自信があるわけではないのでなるべく簡単な製品をと考えたがトラブルはトラブルとしてその過程で知り得ることもあるはずだしもう一歩踏み込んだ3Dプリンターの神髄を知りたくて今回DIYキットを選んだ。
完全動作させるまでには苦労するかも知れないが其れを含めて楽しんでみたい。

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※組立はフレームとプラットフォームを組立て、そしてコントローラーボックスからの配線を行う


さて、4番目の理由は明快だ。「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」購入にあたり不明な点があったのでメーカーに問い合わせてみたが、解答は迅速であっただけでなくこちらの意図がきちんと伝わり的を得た返事をいただいた。したがって万一組立や実利用でトラブルが生じた場合もサポートを期待できるに違いない。
最後に「J&T 3Dプリンター DIYキット」のスペックをご紹介してこの稿を終えるが無事に動作すれば別途ご報告する予定だ。

【仕様】
1)プリント仕様   
プリント方式:FDM
  最大造形サイズ: 310 x 310 x 410mm
  プリント積層ピッチ:0.05 - 0.3mm
  最大プリントスピード:120mm/s
  フィラメント材料直径:1.75mm
  ノズル直径:0.4mm
  使用可能フィラメント:PLA、ABS、HIPS、PC、Wood、PLA-CF炭素繊維、PLUS炭素繊維、PETG、Flexible PLA、T-PLA、HCPLAなど
2)温度
  押出温度:260℃
  プラットフォーム温度:100℃
3)ソフト仕様
  読込可能フォーマット:STL、G-Code、AMF、OBJ
  データ入力:USB、SDカード
  オペレーティングソフト:Repetier-Host、Cura
  対応システム:WINDOWS 7/macOS/LINUX
4)パワー:
  入力:110/220V,360W
  出力:24V 15A
5)サイズ&重量
  本体サイズ:520 × 500 × 620mm
  梱包サイズ:640 × 585 × 220mm
  本体重量:10Kg
  梱包重量:12Kg









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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。ゆうMUG会員