「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」ファーストインプレッション

三台目の3Dプリンターとして「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」を買ったわけだが、なぜ当該製品を選んだのかについては別項「三台目の3Dプリンター「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」を何故選んだか」を参照いただくとして、ここでは第一印象程度になるが使用感などを記してみたい。


「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」は私にとって初めての組立キットである。正直組立に絶対なる自信などあるはずもなくトラブルも覚悟した上での選択だった。

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※組立調整が済んだ「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」


ただし組立といってもすべての部品を組んでいくといったことではなくフレーム、プラットフォームそしてコントローラーボックスといった大別して三つのブロックを組み上げて配線することになる。したがって3Dプリンターの理屈を理解している人には難しいことはないに違いない。
とはいえ一応日本語の組立マニュアルが同梱されているが、自身で意訳しながら読まなければならない部位もあり、もしこれが最初の3Dプリンターであったなら私は無事に組立ができたとは思えない。

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※表紙を含めて19ページの日本語マニュアル


購入はAmazonからだったが、その説明によれば30分程度で組立は終わると記されていた。無論それを鵜呑みにするわけではないが、部品の欠如とか初期不良も含めて何の問題もなく組立が完了するとは思っていなかった…。
まずは前記したフレームとプラットフォームを組立後、コントローラーボックスからの配線を各部のコネクターに接続する。
これまたマニュアルを何度も読みながら間違いないようにと確認しつつ接続する。そしてコントローラーの電源仕様が110V設定になっていることを確認して電源を入れマニュアルに従って調整と動作確認をすることに…。

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※配線はすべてコントローラボックスから出ているコードを指定のコネクタに差し込む(上)。電源を入れる前にコントローラボックスの設定が110Vになっているかを確認(下)


詳細なことを記すと煩雑になるから遠慮するが、私の場合一度で何の問題もなく付属のSDカードにあるサンプルデータのプリントが完了したのには自分で驚いた。無論水平出しは行ったが初めて経験することになった特殊強化ガラスだという加熱プラットフォームのまま、そして糊も使わずラフトも指定しないデータのプリントが難なくできた。

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※特殊強化ガラスの加熱プラットフォームのまま、糊も使わずラフトも指定しないサンプルデータのプリントが綺麗に出来たのには驚いた


ただしそれですべてが上々とはいかなかった。
一番の問題はフレームとプラットフォームの接続と組立が甘かったようでフレームが歪み、エクストルーダーを含むX軸のフレームがスムーズにZ軸を上下しないというトラブルが生じた。
取り急ぎ適当に繕うことで何度かプリントを試みたがテストプリントの時とは違いプラットフォームに第一層が定着せずX軸のフレームの動作も正確では無い。

ここで冷静になり全体を確認し見直すことにした。結果どうやらフレームがプラットフォームに正確に納まっていないように思えたので一旦外して水平と垂直を図りながら最初から組立し直した。
フレームとプラットフォームとの接続は付属のZ軸リミットスイッチを含むプレートとZ軸固定プレートでそれぞれ左右にねじで固定するが、長さが58cmほどもある頑丈なアルミ製のフレームだからしてこれがしっかり垂直に組み立てられていることがキモとなる。

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※プラットフオームとフレームは両サイド共にZ軸固定プレートでしっかりと確実に固定する必要あり


後はエクストルーダーを含み上下フレームを行き来する軸の左右が正確に水平であるかの調整もしっかりやらないとスムーズに上下しないしプラットフォームをいくら水平出ししても正確なプリントは望めない。
ともあれ再度見直した後はきちんと動作したしそのプリント結果は期待させるに十分な精度だった。

Amazonの製品ページには組立は30分程度でとあるが嘘ではない。ただし熟知した者という前提での話しに違いない。もし私が改めて当該製品を一から組立るのであれば確かに30分で可能だと思うが、最初の経験者は時間を惜しまず確実に組み立てることだ。それがトラブルを回避する一番の心得だと思う。

というわけできちんと調整ができた「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」はコストパフォーマンスが良いし実用十分な能力を持っていると考えるがなにせ構成がシンプルなだけに動作を続けるうちに多々トラブルにも遭遇するに違いない。
勿論トラブルは避けたいものだが、程度問題ではあるもののDIYを謳う3Dプリンターはやはりトラブルはつきものであり、そのトラブル自体をも楽しみながら問題解決していくなかで3Dプリンターという素晴らしい製品の神髄を知ることができるような気もしている。

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※「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」のエクストルーダー


事実私の「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」はいまノズルが詰まり、交換ユニットの到着を待っている。しかし幸いなことにメールによるサポートは実に丁寧で的確であるのが救いだ。
私にとって本製品は実用機であると共に最良の教材だと考え平常心を保っている(笑)。

さてまだまだ使い始めてから日が浅いので偉そうなことは言えないが、最後に本製品を使うにあたり留意点をいくつか記してみたい。

1)設置サイズがでかいので置き場所を確保するのが大変。特にコントローラーは配線上本体に向かって左に置く必要があるしそれ自体も結構大きい
2)配線後のケーブルを動作に支障ないように取りまとめる必要あり
3)ベッドの温度上昇が遅い
4)コントローラーの液晶表示は英語
5)動作音は59dB程度と意外に静か
6)水平出しは難しくはないがプラットフォーム下の蝶ネジ4本の操作はやりにくい

ともあれ本機「J&T 3Dプリンター DIYキット JT-28-004」は最大造形サイズが 310 × 310 × 410mmという魅力的な製品でもある。
長い付き合いをしたいものだ。



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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。ゆうMUG会員