iBooks Authorへの3D活用にSketchUpの勧め

相変わらず賛否両論飛び交ってはいるが、過日Appleが発表し即日リリースしたiBooks Authorは話題となっていることは間違いない。特に教育関係に関わっている方々の関心と期待は尋常ではないと思うが、ここではiBooks Authorに最適な3Dツールを考察してみた。                                                                                                                             
iBooks Authorは写真だけでなく様々なデータを活用できるがやはりユーザーへの認識を容易にし、興味を持ってもらう工夫として3Dオブジェクトの活用は大切だ。
分子構造とか昆虫などに限らないものの、3DならiPad上のビジュアルをマルチタッチでグリグリと角度を変えて全方位からオブジェクトを見せることができるそのインパクトは大きなものがある。

さてiBooks Authorがサポートしている3DフォーマットはColladaで拡張子は .dae となる。
問題はiBooks Authorでどのように3Dオブジェクトを使うか、利用したいかにも関係するが、適切な3Dオブジェクトを作成しあるいは取得しiBooks Authorへ渡すためには3Dアプリケーション側にColladaフォーマットでのエクスポート機能がなければならない。

私自身、愛用している3Dアプリにも限りがあるしその他の市販されている多くの製品情報には疎いことをお断りした上で話しを進めるが、例えば3Dフィギュア作成ツールの「Poser 8J」はエクスポートにColladaの記述があるので試してみたものの現時点でiBooks Authorへデータを渡すことには成功していない。

まあ、現実には何か解決に至る方法があるのかも知れないがiBooks Authorで活用するという一点に限って考えると私はGoogle 「SketchUp」が最適ではないかと思う。

SketchUpiBookAuthour_00.jpg

※「SketchUp」日本語最新版のアバウト画面


その理由の1つは「SketchUp」には無料版とPro版が存在するが、一般的な利用には無料版で十分なこと。そして2つには「SketchUp」で「Google 3Dギャラリー」を活用すれば世界中のユーザーが制作した優れた数多くの建築物、自動車を始めとした乗り物、樹木、人物、各種機材、雑貨などなど膨大な3Dオブジェクトをダウンロード利用することができるからだ。無論「ScketchUp」でユーザーが任意の3Dオブジェクトを作ることも可能なことは申し上げるまでもないだろう。
注意する点としては「Google 3Dギャラリー」の利用規約を遵守することだが、教育関係利用ならその目的が成果物を有料販売すること以外は問題ないと思う。またiBooks Authorへの3Dデータインポートはそのポリゴン数に制約があるのでなるべく軽いデータ作り、軽いデータ選択を心がける必要がある。

テストに使った「SketchUp」バージョンは日本語版の最新バージョン 8.0.11751だが、この「SketchUP」から軽めの3Dオブジェクトをダウンロードし、それを「エクスポート」−>「3D モデル」「COLLADAファイル(*.dae)」形式で保存したファイルをiBooks Authorのページへドロップしてみたが問題なく読み込みができた。

SketchUpiBookAuthour_01.jpg

SketchUpiBookAuthour_02.jpg

SketchUpiBookAuthour_03.jpg

※「SketchUp」にダウンロードした3DモデルをColladaフォーマットでエクスポートする一連の手順


ちなみに「SketchUp」からエクスポートすると、例えば test.dea というファイルとtestというフォルダ(マッピングデータとしてのJPEGファイルが収録)が形成されるが、iBooks Authorへは .dae ファイルをドロップする。

SketchUpiBookAuthour_04.jpg

※iBooks Authorのエリアに「SketchUp」からエクスポートした当該.dae ファイルをドロップした例


こうしてiBooks Authorに読み込み表示させた3DビジュアルはiBooks Authorの「プレビュー」機能を実行し、Macに接続されているiPadのiBooksから文字通りプレビューが可能となる。

SketchUpiBookAuthour_05.jpg

SketchUpiBookAuthour_06.jpg

※iBooks Authorの「プレビュー」を実行しiPadのiBooksを起動後に当該3Dモデル表示(上)。そしてマルチジェスチャーで3Dモデルを全方向から見ることが出来る(下)


iPadでオープンした当該オブジェクトはマルチタッチでグリグリと回転させることができる。
今後はより有効で使い易いツールの登場や活用法といった情報に出会うことができるだろうが、現時点で「SketchUp」は3Dソフトとしても取っつきやすいしiBooks Authorとの相性もよく、実用面を考えれば無視できないツールではないだろうか。

【関連情報】
iBooks Author:3D モデルを使うための最良の方法
Sketchup Vue Exporter Plugin を試す
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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員