ラテ飼育格闘日記(273)

ラテはオトーサンたちの心配をよそに元気でよく歩く。ともかく自分で噛み跡のある痛々しい足でよく歩くし興が乗ればよく走る。しかしなぜいつの間にかワンコより人間の方が好きなワンコになってしまったのか…。まあ今年でラテも6歳になるが、ワンコにとって6年という歳月は短くないわけで随分と日々の様子も変わってきた。                                                                                                                  
ラテの腹と足に出来たシコリが悪性のものではないことがわかり、オトーサンたちは心から安堵した。しかしそんな我々の心配を知ってか知らずか…ラテは散歩に出ると実によく歩き走る。
ただし問題は毎日、毎度の散歩がラテにとって充実し満足できるものなのかは難しい問題であるが…。

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※朝の散歩で大好きなマキちゃんに出会い仲良く公園を目指すラテ


朝の散歩は早い時間だし、コースが駅前あたりを回るから知り合いのワンコたちに出会うことはほとんどない。周囲は通勤のため駅に急ぐ人たちばかりであり、そんな中でオトーサンたちは一見ノンビリ歩いているように思われるかも知れない。時々目が合う人たちの中には「朝からワンコの散歩か…楽でいいなあ」と言っているような視線に曝されることがあるが、どうしてどうしてこれはこれでなかなか疲れるし大変なのだ(笑)。
やはり足元に危ない物は落ちてないか、妖しいものを拾い食いしないかに注意を向けて歩いているし、周りに行き交う人たちの邪魔にならないようにとも気を遣っている。そんな時にはリードを短くするが、公園や前後に人がいないときには1.5メートルほどあるリードを最長に伸ばしているもののラテは総じてオトーサンの左右近くを離れず歩く。

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※オトーサンとツーショット!


しかし面白いことに例えばオトーサンの右側をラテが歩いているとき、左にある電柱の臭いを嗅ぎたいといった意味で左側に移動する場合、ラテはオトーサンの前を決して横切らないのだ。かならずオトーサンの後ろを回って左側に移動する…。無論オトーサンの左を歩いていて右に曲がりたいといった際も同じだ。
ここの所、意識してオトーサンの前を横切るようなシチュエーションを作り出しているが、感心なことにラテはオトーサンの前は決して横切らないのである。
考えてみれば「オトーサンの前を横切ってはならない」と教えたわけではないが、ラテとしてはオトーサンを立てた行為なのかも知れない。そう思えば飼い主として少しは優越感に浸れるが、もしかしたらもっと実利があっての行為かも知れないと観察を続けている。
オトーサンの前を横切るということは蹴飛ばされたり脚を踏まれたりする可能性もあるからか…と考えてもいるが、実はそれに対処するのが結構面倒なのだ。

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※雪が残っている斜面を全速力で走り回るラテ


ラテが右側を歩くからとオトーサンはリードを持つ手を右手に変える。これは1.5mほどのリードを左手で持つとオトーサンの右を歩く際に余裕がなくなると思うからだ。
しかしその右手でリードを保持したまま、ラテがオトーサンの後ろを回って左側に移動して歩くとオトーサンの右手は必然的に背中側に引っ張られるし、リードが両足裏にぶつかったりして邪魔でスムーズに歩けない。したがってオトーサンはそうしたとき、早々にリードを持ち変えるか、身体を一回りさせてリードを身体の前にするという動作をしなければならない。
たまたまであれば良いが、この車線変更ならぬワンコ方向転換を度々にあるいは連続してやられると「この野郎!」と思う(笑)。

しかし今年6歳になるラテを見ながら、この娘を我が家に迎えて少し経ったとき、近所の河川で出会ったワンコの飼い主さんの言葉をしみじみ噛みしめている。
それは当時思った以上に甘噛みも酷くワンコを飼うことが大変で疲れ気味のオトーサンが「大変です…」という弱音を吐いたとき、その飼い主さんは「あと3,4年するときっと今が懐かしくなりますよ。ワンコも年ごとに変わりますから今を楽しまないと…」と言って慰めてくれたのだった。
その意味は成犬、ましてやシニア犬になれば確かに落ち着いてくるし安心していられるが、幼犬の時のハチャメチャな行動は見られなくなるからして逆に寂しくなるよ...といったことだった。

その感覚が最近多少だが分かるようになってきた。
ラテの行動全般が基本的に大変落ち着いてきたからだ。いや、何かに対処する際になると女房が「ラテはラテン系のワンコだね」と複雑なことを言うとおり(笑)、表現がオーバーというか意思表示が強烈なものの普段はとても穏やかに過ごしている。
当初、オトーサンが近所のコンビニに出かける場合も分離不安といったことではないが吠え、そして出窓に顔をこすりつけるようにして心配し、戻ってくるまで待っていたラテだが、最近は鳴くことはないし寝ている姿勢をいささかも崩さない(笑)。「はいはい、勝手に行ってらっしゃい!」といった感じでオトーサンはちょっと寂しい(笑)。

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※オトーサン、アタシはもう大人なんだからね!


またワンコは基本的に音に敏感だ。オトーサンが餌の袋をガサガサとやるだけでラテは耳を側立て飛んでくる。
いつもはリビングの電気マッサージチェアを独占し、そこで寝ているラテだが例えばオトーサンがコーヒーを飲もうとエスプレッソマシンをセットしスイッチを入れるとコーヒー豆を惹くかなり大きな音がする。
そんなとき、当然だがラテは何事が起こったのかと頭をもたげてこちらを注視していたものだが、最近ではその音は別に安全を脅かすものではないと知ったのか、瞼を開けもしない(笑)。

あるいはラテが狭いキッチンの床に寝そべっているとき、オトーサンは踏まないようにと最大の注意をしながら足運びをするが、以前は少しでもラテを跨ごうとすると飛び起きたものだ。それが本能的に自分の生命を守ろうとする動物の反応なのだろうが、オトーサンの両足に挟まれるのも怖がったラテだったが、最近は跨ごうが多少スリッパがぶつかろうが微動だにしない(笑)。
まさしくふてぶてしい態度だ…。
しかしこれが家族というものだろうし、歳を重ねるということなのかも知れない。
成長したと言うことは勿論嬉しいことだが、あの細身の身体にスカート型の服を着せて散歩したことや酷い甘噛みと格闘した日々は戻らないと思うとちょっと寂しいオトーサンなのだ。

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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員